アナウンサー日記
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2006年09月30日(土) テツandトモ

NBCラジオ総動員のイベント「ラジオDEフェスティバル」から、早一週間。
たくさんの方に来ていただいて、本当にありがとうございました(^o^)丿

「ラジフェス」は私個人にとっても、特別なイベントでした。
それは、テツandトモとの共演です。
ふたりは私の大学の後輩で、特にテツ君は、同じサークルのひとつ下の後輩です。

イベント前夜の食事を兼ねた打ち合わせで、テツ君と隣同士に座り、昔のことを色々と思い出しました。

前にも書いたように、私達がいた「ミュージカル研究会」は現役部員が100人前後、40年以上の歴史を持つという大所帯。雰囲気は全くの体育会系で、それはもう・・・執行部は、精神的にも肉体的にも大変でありました。正直、あのクラブには、つらい思い出のほうが多いくらいで・・・(^_^;)

当時私は副会長で、私が現役を引退した後、テツ君はひとつ下の執行部の会長になりました。
なんだかんだ言って、私自身も結構きびしい先輩だったので、ひとつ下の世代には嫌な思いをさせたこともあるんじゃないかと思ってます。

でもテツ君は「ミュー研にいたから今の自分があるんです」と言いました。
そう話すテツ君の声や表情は、大学時代のままで。私はなんだか、胸がいっぱいになりました。
あの「哲也」といっしょに仕事を出来る日が来るなんて・・・こっそりと幸せをかみしめた夜だったのです。


テツandトモの「人を傷つけない笑い」は、いつかまた必ず一世を風靡すると私は信じています。


2006年09月03日(日) ■宝塚観劇報告 〜私、村山が20年前に書いた脚本が上演されました!


私が大学時代に書いたミュージカルの脚本「サイバーレクイエム」が、8月31日から一週間、兵庫県宝塚市の宝塚歌劇団バウホールで上演されました。招待(!)を受け、9月3日(日)に見てきました。

日本大学芸術学部ミュージカル研究会の同期で、宝塚歌劇団演出家の藤井大介君から「あの時の脚本を宙(そら)組の若手の公演に使わせて欲しい」と連絡があったのは6月下旬のこと。半信半疑でOKしましたが、あれよあれよという間に企画は具体化し、本番の日を迎えたのでした。

物語は21世紀半ばの近未来。サイボーグになった刑事が、肉体を失って初めて生きることの大切さを知る・・・という筋立ての、SFモノであります(お恥ずかしい)。ちなみに大学時代は六本木の小劇場アトリエフォンティーヌで公演を行い・・・藤井君自身や、今年のラジフェスのゲスト「テツandトモ」のテツ君も不良少年団の一員として出演しました。「奥様〜村山♪」の歌の作曲でおなじみの佐藤太君の、作曲家デビュー作でもあります。今回は小ホール(500人)での公演と言うこともあり、7月下旬に前売り券が売り出されると、10回公演分があっという間に完売。

そして9月3日(日)、空路大阪入りし宝塚に到着すると、当日券を求める長蛇の列にたじろぎます。本番30分前、楽屋口で演出の藤井君と15年ぶりに握手し、主演のおふたりにも挨拶。夢心地の状態でホールに入り、いよいよ本番が始まると・・・タイトルや登場人物の名前こそ変更されていたものの、かつて私が書いた脚本そのままのミュージカルが、舞台上で展開されたのでありました。それはまるで大学時代にタイムスリップしたような・・・しかし演じているのは、かつての私の仲間達ではなく、妖精のように美しい宝塚の女優の皆さんだという・・・まことに不思議な、しかし幸せな体験でありました。あんまり幸せ過ぎて、舞台が終わると同時に自分の寿命も尽きるのではないかと思ったほどです(生きてましたが)。

人間、頑張っていたら、いつか報われることもあるんだなあ、としみじみ感じました。しかし今回報われたのは「20歳の頃、頑張っていた自分」であり、現在の自分ではありません。もちろんいま私が書いている「お茶の間劇場」や「アナアナ大作戦」の脚本も、あの頃の創作活動の延長線上にあることは間違いありませんが・・・果たして大学時代ほどの創作への純粋な情熱が、今の自分にあるかどうか。もう一度初心に帰りたいと思っています。


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