2006年02月25日(土) |
■ベルナルダ・アルバの家 |
チケットを売り出す段階で、 大幅なキャスト変更があり、どうなることやらと思っていたら、 やっぱり、どうにもならなかった舞台でした。
絶対的君主としてその家を支配する暴君の母親と、 それに逆らえないながらも、自由をというか、 ぶっちゃけ男を求める5人の娘たちの愛憎劇。
その支配者たるおかあさまのセリフがあんまり、 流暢じゃないというか、なんというか。。。
演出か?
そんなこんなだから、おかあさまに虐げられているムスメたちに、 あまり感情移入ができない。 感情移入が出来ない人達の男の取りあいって、 なんだか、どうよって感じで。。。。
しかも、一番後ろの席のせいか、五人も娘がいると、 それでなくても、あんな誰?なのに、 全員喪服を着なくてはいけないという 制約があって、誰が誰だかわかりゃあしねえ。。 衣装でもうちょっとなんとかならんかったのかと。
テキストは好きなんだろうなと思うだけに、 残念でたまらん。
舞台美術は美しかったです。パテオ風で。 白くて、必要最小限での周り舞台。
ええ、もったいない位に。
と云うわけで、2/17-2/19、大阪〜京都を徘徊しました。 観劇記はその該当日に。
そして、お相手して下さった、 Mさん、Tさん、ありがとうございました。
つうわけで、旅行記はまた後日。。 たぶん、きっと。
つうか、単にのんだくれだったんだけど。。(;´Д`)
いよいよ千秋楽! 千秋楽を見るのも、随分、久しぶりだなあというか、 この日が来るなんて、思わなかったよとか、 ちょっとしみじみする間もなく、かけこみで、場内へ。 ↑おいおい。
U列で、後ろだわと思っていたのですが、結局、舞台、 を中央に作っちゃったから、その分、前に繰り上がり(笑)
結構、良いポジション。で、 そして、今回初めて気が付いたことは、冒頭の場面。
金を数えていた老婆が、突如、妹をカンキンする場面、 アレって、老婆が怒っているのですね。 で、妹を閉じ込める(これが後の悲劇になるのですが)
・・・・・・・・才谷に貢いで、金ちょろまかしたから、 怒ったんだ、オミツ婆さん。 奥が深いなあって、すんごく判りにくいけど。って、私だけ?
そう、この日は、才谷と金のやりとりをする場面で、 金の巾着が椅子から落ちてしまいました。 何で、拾わないんだろうって、思ったのですが、 英は拾わないよね。金、キライだもん。
おかげで、才谷がちょっと探すのですが、 それはまあ、ご愛嬌で。
日替わり才谷は、この日のために取っておいたのか、 ラジオ体操から、ふぅぅぅぅぅぅぅぅ〜とか、あるある探検隊とか、 今時のギャクのオンパレードでした。
そして、結局、英のラスト場面に涙する私。
その前に、「それが私には判らない」〜が、ありますが、 良いと云うほど、特筆することはなしなので、割愛。 てか、好きなの、ココ。クマさん抱き締めているみたいで、 そして、おずおずと差しのばされる手が。
いや、特に良かったというか、何か最後だからというか、 才谷が死ぬのを知っているの? 希望というか、絶望の中の決意を語っているようで、 又、胸がつまってしまったよ。
大楽だけあって、スタンディングオベーション炸裂。 ともちゃんコールが起こってました。
挨拶も、最後の松さんと古田さんの肩組み(笑)の 後に、もう二度、一列ずつになって、挨拶していただきました。
って、相変わらず、何も云いませんでしたが。(笑)
と、いうわけで、ここからは感想というよりは、 私の「罪と×」思うとこを、ちらほらと。
あえて、初演と比べるというなら、10年前は役者が舞台に 乗っていたが、今回は登場人物がたくさん居たという所。
ちなみに、一番イタイ台詞の変更は、「塾生」が無冠に。。。。
たかこさんが、英をやることになって、若さゆえに暴走し、 駆り立てられていく疾走感が出ていたと思うのですよ。
英が、若いナマイキな娘ということをきっちり描くことによって、 母との確執や和解まで、ちゃんと描かれている戯曲なんだと、 改めて、思い知らされたのでした。 テキストに深みがました感じ。
最後はラブストーリーな、だけではないのですよ。 初めて間違って、そして、許されて、彼女は初めて、人間になるのです。
私がこのお話し(という云い方をあえてしますが)を 大好きなのは、この話のテーマが 「理想の為に殺人を犯すことは、是か非か?」というより、
なんというか、私は「理想のためには何をしてもよし、 だから、殺人を犯してもOK」と、いびつにはめてしまった人間が、 実は、自分の感情がそのいびつに入らないことを知ってしまい、 いや、そんなはずはないはずだと、さらに型にはめようとして、 悶えて苦しみ、そして、やっと自分の間違いに気が付くという 話だと解釈しているのでよ。
そいで、そのことが、勝手に私の大好きな人と、 シンクロして、しまっているのです。いや、シンクロしてしまった から、好きなのかもしれないですが。
そんな勝手な思い込みなんが、というか、 普段はぐちゃぐちゃした想いが、 ちゃんと体系的に台詞になって、役者がしゃべる、 舞台に巡り会えて、私って、幸せだなと。
いや、私のためじゃないのは判っているのだけど。 ↑いくら、何でもさ〜(笑)
自分演劇至上、最高のリピート率つうか、4.5万円も つぎ込んだのか?と思いきや、40500円でした。 どっちにしろ、あれだけど。(;´Д`)
でも、舞台がどんどんこなれていくのを、目の当たりに できるのは、やっぱ幸福の服でした。
改めて、二ヶ月間半か、無事に駆け抜けたスタッフとキャストに ありがとうございました〜。いや、絶対に読んで欲しくないけど、 心意気だけ。
と、書きつつも 英はツンデレなんだと業界用語でしめる私。←所詮ね。
チケット購入当時、見る前に大興奮していた私は、 2/11に行ってもいいかも〜、 夜行バスで行って、帰ればそんなに運賃掛からないし〜 なんて思っていたりした。
その後、冷静に考えて、勢いで取った17日と18日 で、前ラクと、大楽のハシゴをすることに。
そいで、二枚持っていたので、関西在住のMさんに、 打診したら、色よい返事を貰えたので、4回目にして、 初めて、同伴観劇となりました。って、わざわざ大阪(;´Д`)
えーと、ざっとした感想は、流石に泣かなかったなあ。(笑)
ちなみに、才谷の日替わりネタは、
「はなぶささん、又、立ち止まって、 今度はお団子ですか?好きですねえ〜」(すまん、うろ覚え) と、滝/口/順/平の声でやるのですが、
これって、各駅停車をのりついでいく、たまにやる番組だけど、 電車って、あれ、東京のしかなかったような。。。。関東ローカル? でも、古田さんがそんなヘマするはずないよね。
でも、見た中では一番好きかも。(笑)
そんなこんなで、終演後、スバリ、
「初演と比べられるの〜」と、云ったら、
「そりゃあ、美化でしょう」
ありがとう!と、段田さんのように手を差し伸べてみたり。 後、普段、NODA行かない人と行くと、色々新鮮だなと思ったよ。
それから、大阪のせいか、野田さん、初登場場面から、 走っていたと思った。
2006年02月13日(月) |
交差する想い、貴方だけには知られたくなかった |
携帯を確認したら、弟から、伝言。
加入しているFANクラブから、不備があるので、 至急連絡して下さいとのこと。。。。
いやん。
ちなみに、この所、ずーと、 騒いでいる女優さんのFANクラブです。 今更なんですが、弟にバレバレです。
つうか、カレがぷうでお家にいてくれて、良かった。 電話を受け取ってくれなかったら、 恐ろしいことになっていたよ。
と、同時に隠して置きたかったよ。。。。。。。←みそじごころ。 てゆうか、この時期、不備と云ったら、 あの脚本のあそこの公演の、アレの先行予約しかありません。
ちなみに、友人が入っているタイトルロールの役者さんのFan clubより、 チャンスがイッパイあるような気がするのは、 きのせいなのでしょうか?
私がお兄様の劇団における貢献のおかげかしらと、云ったら、 彼女は笑っていましたが(笑)
ともかく、あっしは何をした??と、ちょっと震える手で連絡を取ったら、 二公演ある土曜日の希望時間を書かなかったようです。
注.往復ハガキで申し込む方式でした。
てゆうか、この時点で思い切り不備で落とされても 文句は云えないのに、なんていいFANクラブかしら。
抽選に漏れても、恨まないと思いました。。 つうか、あら、あたし、希望枚数、ちゃんと書いたかしら。。。
つうか、そんな阿呆はたくさんいたらしく、 スタッフの方は、電話かけまくっていたみたいです。
ふっ。
・・・・・・・チケット取れるといいな。うふ。 そんなわけで弟に、チョコレートロールケーキを 買ってきました。姉にも残しておいてね。
今年、初めての映画でした。 つうか、その前に見たのが、 「ツバサ・クロニクル」と「HOLICC××」
まあ、気を取り直して。内容は見事にテレビCMのまんま。 一万フィートの上空、最新鋭の旅客機内で子供が消えて、 母親が探し回る話。まんまです。
以下多少、ネタバレ(笑)
これが普通の母親だったら、単に旅客室だけしか 思い浮かばないのですが、彼女が飛行機の設計チームに 所属していたので、飛行機内を縦横無尽に捜索するのが、 ポイントというか、うわ、こんなに色々な場所があるんだと いう驚きは、他の上客にとっては大迷惑というか。。。
私は基本的に飛行機が嫌いなので、 あんな飛行機には乗りたくないよと心の底から思いました。
いや、誰でもそうか。でも、ラストに、そんな他の上客から、 「すげい母親だ」と、感心されていたよ。
そして、私も思わず口走ってしまっていたよ。
銃器も何も持ち合わせてないのに、素手で格闘する女。。
面白いは面白いのですが、すげい母親ほど、 映画自体はすごくは無いというか。。
人間の無関心さと、 ↑誰でも、きっと彼女が被害者で無かったらそうである、 曖昧さと←誰でも持ち合わせている、が、キーポイントに なっているのに、生かし切れていなかったしなあ。
テンションが低くなる理由の一つ、 犯人のネタバレは、観客知らしめる前に、 彼女の手で見つけて欲しかったですよ。
後、娘が真っ白の空間で、骨組みの所に寝かされて いのですが、なんか彼女だけ色彩を帯びていて、 大変可愛らしかったです。
後、男が客室乗務員に、 「ヘッドホンの音量の上げ方、今日の映画のプログラム」 を聞いていたのですが、彼女の答えが、 「耳栓の変わりですか?」と、やかましい子供の乗客に キャンディを配りに行っちゃって、アレ?と思っていたら、 彼は航空捜査官だったというオチは、 (シナリオ的に)うまいなと思いました。
|