おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦 閏四月九日
炭焼きのほうは29日に炭化が始まり、今は煙突の温度が160度。 いよいよ終りに近づいてきました。
今は夜中の0時。 これから窯に戻ります。 徐々に窯口と煙突口を開いて空気を入れ、余分なタール分を燃やし、温度を上げてより硬質な炭に精錬します。
虫と川の音しか聞こえない山の暗闇で、炭の光を見ていると、静かに高揚していきます。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦 閏四月五日
昨日と今日は代々木公園で「森林の市(もりのいち)」というイベントで炭売りをしました。
まいどいい出会いがありました。 ミュージシャンやアーティストの方で、この硬質竹炭の音を気に入って、楽器やアクセサリーにしたいと言ってきてくださったり、毎月第3日曜に私の窯で集まっている炭焼きの定例会に行きたいという方もいたり、面白くなってきました。
楽器などは高温で焼きあげる硬い炭にこだわってる甲斐があります。 だからこそ、さらに透き通るような音の出る炭や、想いのこもった炭をやきたくなりますね。
窯の方は5日目。 のんびりとあたためて乾燥させてます。 明日から本格的に上げていきます。 ひさしぶりなので、とっても楽しみです。
さて、知り合いからのCMです。 7月21・22・23日に名古屋で日本初の動物イベントがあります。 動物愛護・保護などの団体が多数参加し、動物に関するディスカッション・講演・パネル展示などもりだくさんのイベントです。 菜食料理も出るとか・・。 そういえば、動物が好きな方には菜食の方が多いんですよね。 ですので、だいぶ気が合います。
TAPS(動物の命を救う会)のHP http://www.taps.gr.jp/
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦 閏四月三日
今回の窯の乾燥は6日かけることにしました。 それというのも今度の土日にイベントがあるからです。
ただ今の窯の煙突の温度は50度前後。 だいたいこの温度をキープしていくわけですが、私の窯の燃焼室は約30×20×80cmととても広いので、めいいっぱい薪をくめて狭めておけば、火は6〜8時間も持ちます。 ですので、比較的楽に長く燻せるわけです。
話は変わりましてちょっと変な話になりますが、きのうと今日、やけにおなかのお通じがいいです。 煙を浴びてるからか、何百キロも埋炭した窯のそばにいるからか・・。 ま〜好きなことやってるからでしょうね・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦 閏四月一日 新月
おひさしぶりです。
「三人三よう展」は一昨日無事終わりました。 お出でくださった方、ほんとうにありがとうございました。
一週間ずっと会場にいたんですけど、いろんな方がいらして、いろんなお話ができて、最後はグッタリでしたが、とてもよかったです。 なにか視野がすこし広がったというか、やることがはっきりしてきたというか、浅はかなところを思い知ったというか・・。 簡単に言いますと、いい炭やきたい!と強く思った次第です。
ということで、今日は久しぶりの火入れです。 なんと3ケ月ぶりです。 よくまー在庫が切れなかったなーと思いますが・・。
今日はちょうど新月。 こころを入れ替えて、一から始めるにはもってこいの日です。
久しぶりの煙。 初日なので炭化はしてないので甘く酸っぱい煙ではなく、薪が燃えた成分と炭材の水蒸気の煙なんですけど、この始めの煙は地を這って出てきます。 これが風向きによって、私のいるところにもやってきて、周りが見えなくなるほど囲こまれるのですけど、すごくけむいので涙と鼻水がたくさん出てきます。 これも久しぶりなので、うれしくて、ふんだんに浴びてきました。 なにかきれいになっていくような、そんな思い込みもありまして・・。
やっぱり炭をやくのが好きなんだな〜と実感・・。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦四月二十五日
だいぶごぶさたしてました。 『三人三よう展』の真っ最中です。
ごいっしょの草木染め組みひもの峯さんとツルかご・真綿フェルトの新井さんの質の高さに圧倒。 すごい・・。
今回は全部が全部すごく勉強になってます。 プロの感覚に触れさせてもらって、私の中の世界が一気に広がりそうです。 それとこれからの私の炭焼きの方向性も定まってきたかんじです。
ということで、これが終わるまでなかなか落ち着いて日記は書けなそうですね。
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2001年05月12日(土) |
『竹炭の壁飾り』づくり |
旧暦四月十九日
今日は木工と素材のお店「きりんかん」で、『竹炭の壁飾り』の講習会がありました。
板に珪藻土【藻類(プランクトン)の死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土】をぬり、いろんな筒や枝や板の竹炭や木の実の炭を貼り付けていくといった簡単なアートなんですが、これがけっこういろんな表現ができて面白かったです。
今回集まった方は特に個性のある方たちだったのか、驚きの作品ばかりでした。 フレームとして用意した木の枝やツルがまったく違うように使われたり、ほんとにひとりひとり違うんですよね。すばらしかったです。
あさってから「三人三よう展」です。 またいろんな人に逢えるんでしょうね。

おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦四月十七日
アクセサリーづくりに没頭中です。
今日からチョウが舞い始めました。 窯の後ろの傾斜はユズ畑なんですが、アゲハチョウの幼虫は柑橘類の木の葉しか食べないそうですね。 ここに通い始めてから、やけにアゲハチョウなどの大きな蝶々が多くていいな〜と思っていたんですけど、こうゆうことだったのですね。
この地域は柑橘類の木はたくさんないので、アゲハの幼虫に葉っぱを全部食べられてしまうことが多いらしいんですけど、ここは炭焼きの煙で、自動的に木酢液・竹酢液を散布されているので、うまくアゲハも絶えず、ユズも絶えずにいるんでしょうか。バランスがいいようです。
普通のアゲハから黒や紫がかったアゲハまで、とても目を楽しめさせてくれます。
これもデジカメに撮りたいのですけど・・。 きれいすぎて、見とれるだけでなかなか撮れませんね。
おさむ日記/炭焼き生活日記 〈竹炭・竹酢液の無限窯〉
旧暦四月十二日 立夏
ここ3・4・5日と連続してイベントに出て炭の販売をしました。
いやはやバタバタでした。 計画性がないので、直前に夜なべして商品を包装したりしてました・・。 やはり竹酢液が一番でました。 用途が幅広いうえに効果が目に見えてよくわかるので、広まっていきますね。
そういやすっかり日記もごぶさたしてしまってますね。 けっこう知り合いで読んでくださっている方がいるようでびっくりです。
話が変わりますが、我が家の玄関にある「てっせん」と言う花が咲いてます。 母が3年前に苗をもらってきて、なかなか育たず、植えた年は今にも絶えそうな感じだったんですけど、今年は根がしっかり付いて大きな花を持つほどになりました。 ですので、3年越しではじめて目にするてっせんの花を、母とふたりでなんともうれしく眺めてます。

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