清水の桜が開花をはじめました。
今日は、晴れたり曇ったりの天気で、やや強めの寒い風が吹いていましたが、老木の先端から少しだけ開花をはじめました。
樹齢200年余りというアズマヒガンザクラの咲き初めは、赤味が濃く、燃えたつようなピンク色です。
今週末はそこそこ見られるようになりますが、満開にちかくなると赤みが薄くなってしまうのが残念です。
ここ1週間で、春が急接近してきました。
ほろよいの御先祖が眠る共同墓地に生える、樹齢200年以上といわれる「清水のアズマヒガン桜」は真っ赤なつぼみがふくらみ始めました。もしかすると今週末にはそこそこ見られるようになるかもしれません。
海津大崎の桜は、だいたい清水の桜から1週間くらい遅れますので、10、11日位が見頃のようです。
今、海津の町は、あちこちの庭や野で梅が満開です。
海津の名刹「願慶寺」の老紅梅も、本日満開をむかえ、夕方には少し散り始めました。
「萩乃露」の蔵元、福井弥平滋賀県酒造組合連合会長が「黄綬褒章」を授章され、お祝いの式が「琵琶湖ホテル」であって行ってきました。
偉いさんが沢山やってきて延々とスピーチをする、華々しいセレモニーは苦手なのですが、ほろよいが連合会の需要開発委員長を務めていた12年間、福井連合会長は、予算面や、人的な根回しなどで、強力に支援していただいたので喜んで出席させていただきました。
国会議員のお歴々や、地元名士のスピーチが終わった後、乾杯となって祝宴の始まりです。さっそくメインゲストの席には、いろんな人が殺到して、名刺交換やら杯のやりとりやらがはじまります(なんと皆さんソツのないこと)。
ほろよいももっと社交的にならんといかんのですが、どうもこの光景の一部に取り込まれるのは、御免こうむりたいと思ってしまいます。
いつも一杯やっている若い蔵元さんやら、いろいろ需要開発事業でお世話になった年配の蔵元さんやらとお酒を交わしながら楽しいひとときを過ごしました。
めでたく光ファイバーと愛機がつながりました。
ほろよいはコンピューターは道具だと考えていますので、わけのわからない分厚いマニュアルをめくりながら何時間もかけて設定や接続をするくらいなら、手数料がかかっても専門家におまかせすることにしています(単なるメカ音痴といわれればそれまでなのですが)。
新たに購入した19800円なりのルーターから現在使用中のハブを経由して、デスクトップ2台とブックパソコン1台が光ファイバーにつながりました。
すでにお気に入りに登録したホームページにアクセスすると、スピードの違いはやはり歴然としています。特に音の出るHPや、画像の多いHPでも、ストレスなしに閲覧できます。
というわけで、光ファイバー接続記念に、ほろよいのお気に入りのHPから、国内のHP1つと、国外のHP1つを御紹介いたします。どっちも画像やら、アニメが多いので光ファイバーになってダウンロードがあっというまになりました。
国内のHPはココ 「過去のモノたち」の中の「OHUZIM」や「散る」、表紙にタイトルのある「北の国」など、時事物のフラッシュムービーパロディが秀逸です。
国外のHPはココ アメリカのパロディをテーマにしたサイトですが、ユーモアーのセンスがちょっと私たちとズレていると感じるものや、ちょっぴり残酷なもの、御婦人にはいささかアクが強いものありますので御注意のほど。
表紙にタイトルのある「dune?」や「Gulf War2」、sci-fi中の「TheEx Files」や「Trek Wars」、movies中の「This one is for grown ups only」(例のクリントン・スキャンダルの立役者モニカ・ルインスキーもどきと、リンダ・トリップもどきが「星条旗よ永遠なれ」をバックミュージックにダンスをします。男子専課ですので御婦人の入場は相応の覚悟が必要です)はアメリカ人らしいあっけらかんとしたユーモアー感覚があって、ほろよいとしては好きです。
石、斗、升、合、勺ってわかりますか?
尺貫法時代の容量の単位です。 お酒の世界では「一升ビン」などといい、いまだに普通に使われています。
基本的に10進法で、1升を基準にすれば 1升が1.8リットル、10升が1斗で18リットル、100升が1石で180リットルになります。
ちなみに年配の蔵人さんは、9000リットル級のタンクを50石タンクなどといまだにおっしゃいます。
「あなたのお蔵は何石つくってますか?」「うちは500石です」といえば、 90.000リットル造っていることになり、一升ビンで5万本の生産をしているという意味です。
逆に 1/10升が1合で180ml。1/100升が1勺で18mlとなります。
ちなみに4合ビンとは「4合(720ml)入る」ビンのことであり、「4番目の大きさ」などという意味の「4号ビン」ではありません。
お酒に関するホームページなどを読んでいるとでたまに4号ビンなどという記述が出てくるのですが、これは単なる変換違いでしょうか?それとも意識的なのでしょうか?
老婆心ながら御説明まで。
きのうまで蔵人の皆さんが作業していた蔵は、今日からはガランとしていて、生酒のタンクを冷やす冷水機のコンプレッサーの音が響いてくるだけです。
社員の小林君と早藤君は日曜でお休み。11月の蔵入り以来、誰かが蔵にいたのですが、今日は吉田家の家族のみとなりました。
正直いって、四六時中、他人が同じ屋根の下にいると気をつかってしまうのですが、今日はだれもいないので、そこはかとした安堵感のようなものが湧いてきます。
造りが終わったと思ったら、いよいよ春の観光シーズンがそこまできています。今日はお天気もよく、気の早いハイカーやサイクリング、ドライブのお客様がけっこう弊社の小売部門に御来店になります。
ほろよいはお昼2時間ほどお昼寝をした以外は、店番と商品出し、そしてお待たせしている小売店さんへ新酒の発送準備をしました。
どうやら、ゴールデンウイーク終了まで完全休養とはいかないようです。
2004年03月20日(土) |
お帰りになりました。 |
本日、西尾杜氏が能登へお帰りになりました。
22本のモロミをすべて絞り終わり、酒袋や絞り機の濾布も大方洗浄を終えました。 残り少しは、早藤君があと数日程度かかれば終わってしまいそうです。
これをきちんと済ましておかないと、次の造りのときカビが生えたり、変な匂いがお酒に移ったりして大変です。
いちばんホッとしているのは母上と愚妻の女性軍で、蔵人さんたちの朝飯や、夕飯の心配がなくなり(昼食は給食を頼んでいますので献立を考えなくてもいいのですが)緊張が解けたようです。
さて、あとは冷水マットや、サーマルタンクで冷やしている純米吟醸やら吟醸の生酒のビン詰めやら、火入れです(一部は手をつけたのですがまだまだ先は長い)。桜も今年は早く咲きそうで、作業が待ったなしになってきました。
2004年03月17日(水) |
ヒカリがやってきた。 |
ほろよいの住む海津も、いよいよk-opti.comのサービスエリアに入り、光ファイバーの端末が本日設置されました。
ISDN(64Kb/sec)から一足飛びに、光ファイバー(最大100Mb/sec)で、超快適インターネットライフのはじまりです。
インターネットを始めた当初はISDNで充分納得していたのですが、画像やら、音声やら、ソフトのダウンロードやらをはじめると、ISDNでは遅すぎてラチがあきません。
工事にきた電気屋さんと光ファイバーの話をしていると、実際に引き込むコードを剥いてみせてくれました。
黒くまっすぐ伸びているコードの中には、光ファイバーそのものを牽引する直径1ミリほどの針金が入っていて、細く頼りなげに見える青と黄のテグスのようなものが光ファイバーだそうです。
今回は青のファイバーだけを使用し、黄色は予備だそうです。こちらの方は将来テレビなどに接続して新しい展開を考えているとのこと、さすが抜け目ありませんですね。
この間の「新酒蔵出しの会」の打ち上げで話題になった話です。
こんなに、個性があって美味いお酒ができているのに「なぜ売れないのか」「なぜ高いと消費者さんから言われるのだろうか」という問題をつきつめて考えたとき、やはり2リットルで1000円を切るようなパック酒と同じ土俵で販売するのが一番問題があるのだろうということになりました。
ここはいっそのこと国税庁にお願いして「甲類清酒」と「乙類清酒」(A級とB級でもいいですよ)にテリトリーを分けてもらい、甲類では価格競争を、乙類では品質競争を追求した方が、消費者さんも目的に応じて買分けできていいのではないかという話が冗談半分で飛び出しました。
考えてみれば、ビール業界では知らないうちに「ビール」と「発泡酒(雑酒)」にテリトリーが2分されてしまっているのですから、あながち不可能な話ではないと思います。
甲類は「価格追求型」ですから、原材料を米、米麹、醸造アルコール、糖類、酸味料、グルタミン酸ナトリウムに限らず、現在酒税法では認められていないコンスターチなどを使用したり、液化プラントを駆使して製造原価低減に努力すればよいでしょうし、「品質追求型」の乙類では、少なくても本醸造規格以上の製造基準をキープして、より美味しい個性のあるお酒を追求すればよいのです。
そうしたほうが消費者さんもわかりやすいでしょう。
われわれは甘んじて「乙類」という呼称を頂戴いたしますので、「甲類清酒」の低価格訴求型の大メーカーの方々には、「米だけで造った甲類清酒」なんて変なものを造ったりして、我々にちょっかいを出さぬようお願いしたいものです。
賞味会終了後、みんなで記念写真
大津プリンスホテルの北野料理長が企画されている「知酒聞酒の会−第3回新酒蔵出し賞味会」がありました。
ホテル側よりは和洋折衷のコース料理、近江銘酒蔵元の会よりは、19の蔵から新酒を中心に57種類171本のお酒が提供されるという、まことにゴージャスな賞味会でした。
ほろよいは蔵元の会の会長なので、乾杯のスピーチやら、きき酒クイズの当選者読み上げ係をやりながら、参加していただいたお客様に御挨拶をしたり、自分のところのお酒を宣伝したりしていたので、他の蔵の新酒や御馳走がほとんど味わえず、まことに残念でした。
滋賀の地酒のファンで顔見知りの方も大勢おいでになり、久しぶりで皆さんから元気を頂戴いたしました。
会が終わったあと、浜大津の「串屋敷」で打ち上げをして(あいかわらずよくはやっているねえここは)、大津プリンスホテルの駐車場で仮眠(部屋がとれなかったんだよう)、早朝4時に目がさめ、5時すぎの帰宅と相成った次第。
2004年03月11日(木) |
今津酒造組合 新酒きき酒会 |
本酒造年度の仕込みの総決算となる「きき酒会」がひらかれました。
このきき酒会は、取引先や消費者さんを対象としたものではなく、あくまで蔵元が新酒を持ち寄って、相互にきき酒して批評し合うという「勉強会」です。
ほろよいの「竹生嶋」のほかに、「琵琶の長寿」「松の花」「不老泉」「萩乃露」という今津酒造組合のメンバー、そして大津酒造組合の「浪乃音」「浅茅生(あさじお)」の2蔵も加わり、にぎやかなきき酒会となりました。
それぞれ競争相手ではありますが、そこは小さな蔵元ばかり、お互いの酒を批評しあって意見交換が会場のあちらこちらで行なわれました。
広島の「鑑評会」向けのプンプンした大吟醸やら、旨みのある純米酒など、それぞれ個性のある新酒ばかりで、なぜこんなに美味しいお酒が売れないのか、不思議でたまりません。
ほろよいも油断していると、すぐに他の蔵元さんに追い抜かされそうで、気が引き締まりました。
3月も中旬に入ろうとしているのに、少し気だるくて、気持ちが晴れないほろよいです。
今年は楽だなあと思っていたスギ花粉も、今日の春一番?の暖かい風に乗って、鼻の粘膜までたどりつきました。
まだ本格的なアレルギー反応ではありませんが、ムズムズと痒くて、くしゃみの連発がはじまりました(明日は今津酒造組合の新酒きき酒会なのに)。
涙目や、くしゃみは、まだ我慢できますが、体がだるくなってきて、気分が「鬱」状態になってくるのが一番いけません。
大酒を呑んで、向かうところ敵なしの「騒」状態を100とすれば、今の状態は20くらいで、覇気というものがムラムラと湧いて来ません。何をするにもエイヤッと心の中で掛け声をかけないと行動にうつせません。
どんどん新酒を売りに歩かねばならないのに、気ばかりあせって作業が進まず、空回りするばかり。3月の販売実績も今一つだし、蔵人さんのお給料も払わねばならないし、イヤになっちゃいます。
こんなときは無理にでも外に出かけて、皆さんのエネルギーを分けてもらうのが一番です。難しい顔をした大男がおじゃました折は、せいぜい景気のよいお話を聞かせてやってください。
きのうから一時的に冬型の気圧配置になって、今朝は海津の湖畔も少し雪化粧をしました。
暖かかったり、冷え込んだりしてだんだん春に近づいていくのでしょうね。
今日は「辛口純米生原酒」をまとめてビン詰めしました。蔵においていたお酒の温度はまだ6度と低く、生酒の味も比較的安定していますが、これからどんどん暖かくなると、変化しやすくなってきます。
これからは時間との勝負で、生で囲うものは、早め早めにビン詰めして冷蔵庫に納めていかねばなりません。
ぼんやりしているとすぐに春の需要期になり、販売やらいろんなイベントにかりだされ、思いどおりに作業ができなくなります。とはいえ人は増やせないし、悩み多き専務です。
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