Love Letters
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2007年10月29日(月) 熱い舌


 あなたが前かがみになって、

 ベッドの端に腰掛ける私にキスをしました。

 きっと軽いキス…私はそう思ったけれど、

 あなたは不意打ちをして舌を絡めてきました。

 スカートの上から手のひらで

 ヒップラインを撫で上げられました。




 あの真夏の小旅行以来、

 あなたとそんなキスはしたことがなかったから、

 突然の意外なキスに私の呼吸は乱れました。




 「もう、これで終わりね。きりがないから。」


 私の欲情を抑え込むかのように、

 あなたは意地悪く、そう言いました。

 あなたの真意が知りたくて、
 
 あなたのものにそっと触れると、

 それは熱く、いきり立っていました。

 
 「ねぇ、コレ欲しがってるよ。」




 私はオレンジの半そでのニットに、

 グレーの短めのタイトスカートをはいていました。

 私は服を着たままベッドの上にしゃがんで、

 仰向けになったあなたの

 その熱いものを口に含みました。




 真昼のホテルの部屋。

 時折聞こえてくるゲストや従業員の声に

 私達は壁の薄さを意識していました。

 声を立てれば誰かに聞かれるかもしれない…

 理性のどこかでそう感じながら、

 まるで崩れ落ちるように

 その箍は容易く外れるのでした。

 あなたの冷静な目に真っ直ぐ見つめられながら、

 愛おしいそれを舐め尽くす自分の行為に、

 恥ずかしくて

 熱い蜜が溢れ出しました。




 「小夜子はどうなってるの?」

 
 今度はあなたが

 しゃがんでいる私のスカートの奥に手を滑り込ませました。

 欲情のスイッチがオンになって、

 私はニットとスカート、ストッキングの順に

 脱いでいきました。




 ブラとショーツのまま、

 あなたの前に

 脚をWの形にしてペタリと座りました。

 表情一つ変えないあなた。

 まるで

 患者を診るドクターのような目で、

 あなたは黒いレースのショーツを降ろし、

 私の蜜壺を指で掻き混ぜました。




 緩やかに、激しく、

 激しく、緩やかに

 快感の波が訪れては通り過ぎていきます。


 「逝きそう…」


 「逝っていいよ…」


 「ねぇ、繋がりたい…」




 私は身に着けているものを全て取って、

 あなたの腿の上にしゃがんで、

 その愛おしいものを

 自分の身体の奥に咥え込みました。




 押し寄せる快感の波に身を任せ、

 激しく揺れる私…

 その接合の部分は蕩けるほどに熱くなって…




 あなたの片手でクリを弄られ、

 もう一方の手で胸の先端を摘まれながら、

 突き上げられる度に

 壊れたおもちゃみたいに

 短い叫び声を上げるのでした。




 やがて

 色の付いた悲鳴と共に

 果てて

 あなたの上に崩れ落ちた私…






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 あなたの温かな声をぼんやり聞きながら、

 私は汗ばんだ身体を白いシーツで包むと、

 優しい夢が醒めないようにと

 そっと目を閉じました。



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2007年10月22日(月) 休日の朝の電話


 最近、休日の朝は

 あなたと電話で話すのが習慣になっています。

 早寝早起きのあなたに合わせて、

 8時とか9時の長電話。

 私は少しだけ寝惚けているから、

 あなたの微妙な言い回しにいい感じで鈍感でいられます。

 それに、寝惚けているのを口実に

 あなたに甘えることも出来るし…



 元鞘に戻れるかどうかわからないけれど、

 私達は来月もクリスマスもお正月も

 会う予定になっています。



 去年のクリスマスイブ。

 私の胸の中で小さな不安とわだかまりが芽生えた

 長い長い諍いの始まりでした。

 あなたはあの日

 私の小さな胸騒ぎに気付いていなかったけれど。



 昨日今年のクリスマスについて

 あなたと話をしました。

 何を食べようか、どこのお店へ行こうかと

 電話でお喋りするうちに、

 心がはしゃいでいることに気付きました。

 受話器から聞こえるあなたの声も楽しそうでした。




 「小夜子とは食べ物の好みが初めから一緒だね。」


 あなたが言いました。

 それから、最近の映画の話になりました。

 珍しく観たい映画が一致したので、




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 早まる気持ちを抑えて、

 落ち着いて丹念に

 絡まった糸を解いていきましょう。



 今年のクリスマスイブは

 去年よりももっと

 素敵なイブになるでしょうか。



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2007年10月19日(金) 時間をかけて、ゆっくりと


 あと2ヶ月もすれば、

 また12月がやって来ます。

 一年前、退院したばかりのあなたとの再会。

 会っていない間に

 あなたの気持ちが変わっているなんて

 思いもしなかったけど。

 久しぶりに会えたとは思えないほど、

 あなたの気持ちはどこかを向いていました。



 あの時と今とどう違うのかな。

 あの頃は

 言葉では愛していると言ってくれた。

 今はもう言葉にもしてくれない。

 でも、あなたの気持ちは同じかもしれない。

 ずっと、愛してなんかいなかった。

 そう思えば少しは気が楽になるのかもしれない。



 連休のあなたとのデート、

 ホテルのお部屋で

 あなたとキスをして、

 あなたに抱かれました。

 あなたはどんな気持ちで私を抱いたのでしょう。

 今まで

 あなたに抱かれた後で

 あなたの気持ちを推測したことなんてなかったけど。



 私からあなたへ送ったメール

 
  時間をかけて、また元の関係に戻ろう?

  何年かかるか分からないけれど、

  戻れるように、というより

  以前よりいい関係になれるようにしたいです。



 あなたからの返信は、




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 どれだけ待てば、あなたの気持ちは帰って来るのでしょう。

 必ず戻って来るという確信がないまま、

 私はあなたを待つことが出来るでしょうか。 



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2007年10月13日(土) 私を知る人


 ここの日記を知っている

 リアルなお付き合いのある人は2人です。

 そのうちの1人はあなたですが。



 あなたはこの日記を携帯にブックマークしていました。

 ただそうしているだけなのか、

 時々読んでいるのかはわかりません。



 他に、ネット上の知り合いで数人、

 私がここで書いていることを知っている人がいます。



 先日ある読者さんからメールを頂きました。

 『Love Letters』をずっと読み続けていて、

 私達の知り合いのような気がすると書かれていました。

 だから、私達が別れるような気がしないと。

 良い結末を期待すると書かれていました。



 もしかしたら私を知る人なのかもしれないと思って

 メールで尋ねてみたのですが、

 どうやらそうではないようです。



 リアルでもバーチャルでも

 私達には応援してくれる人がいるようです。

 あなたにそのことを話したら、




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 と素っ気無い返事が返ってきたけど。



 私達の恋の行方はどうなるでしょう。

 一番予測がつかないのは当の本人達かもしれません。



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2007年10月10日(水) 再会


 連休中にあなたに会いました。

 最近あなたの体調が良くなかったから

 メールも電話も控えていました。

 だから、本当に久しぶりにあなたとゆっくり話をしました。



 真夏のヒリヒリと肌を焦がすような熱い気持ちが

 いつの間にか穏やかな優しい気持ちに変わっていました。



 約束どおり、

 すっかり顔なじみになっている

 割烹料理のお店へ行きました。



 仲居さんに

 「もう長いよね。^^」

 と感慨深げに言われました。

 ビルが立ち並ぶビジネス街の一角で

 ご主人がお店を始めたのが7年前。

 私達が付き合い始めたのが5年前。

 あなたが私とのデートのために

 初めて予約してくれたのがこのお店でした。



 昔と変わらない美味しいお料理を頂きました。

 私の隣にいるあなたの笑顔も楽しいお喋りも
 
 あの頃と何も変わらなくて…



 今年の3月から私達の間に起こった色々なこと。




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 何もかも昔と同じと言えば

 それは多分嘘になるでしょう。

 友達になったの?

 それも今はまだ無理でしょう。



 これから先のことはわかりません。

 多分あなたも同じ気持ち。

 ただこんなに穏やかな気持ちで

 もう一度会えたことが嬉しくて…

 今はそれだけです。



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小夜子

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