俺は無力だ。そんなことは知っている。多分知っていた。何もわからない。
それでも、俺が何かできることあるのかな…。あったのかな…。
頼ってくれる人がいる。
ということは、俺はその人に何かしないといけない。 何かを与えなくてはいけない。
例えば、鎖に縛られすぎた自分を見つめろよ、とかね。 でも恐いじゃないか。
自分がさらに傷つけてしまうかも。
だから何も言えない。無力だ。
でも、無力じゃないのは本人だけだ。 と自分を慰める。言い訳する。
まあ、何も考えなくて良い…。
俺には関係ない、といっても良いことだから。 言わなくても良いけどね。
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