○『昼田とハッコウ』(講談社)発売になります。 長い長い日常を書いた、書店小説です。 装丁のデザインは、名久井直子さんです。 スリップ(本の間にはさんである、栞状だが栞でないもの)の束の写真です。
○『昼田とハッコウ』が、講談社さんから、9月26日に刊行予定です。 装丁は名久井直子さんで、とてもかっこいいデザインです。 ○本の刊行の際は、毎回どきどきします。 今回もそうです。 どうやって、読者に届けよう……。 自分のできる販促活動はすべてやりたい。 だが、ばかな活動はしない。 それで、たとえ少ししか売れないとしても、ばかな売り方をするよりはましだ。 誤解を与えて手に取らせたり、 それがまるで「商品」であるかのようなアピールはしたくない。 また、せっかくフリーランスで、規制なく、自由な立場から仕事を行っているのに、 組織のやり方を優先し、流されてしまうのは避けたい。 作家として、本をどのように届けるかというところまで、責任を持ちたい。 私がエージェントを雇ったのは、こういったことを考えたからでもあります。 フリーランスの作家が、出版社さんや書店さんや様々な方のお力をお借りしながら仕事をしていくとき、 もっと上手に、礼儀を尽くしてお付き合いし、 そして新しい、自由なやり方もできるのではないか、模索したい、と考えたわけです。 ○この出版に先立ちまして、書店イベントを企画してくださる書店さんに出会えたらとても嬉しいな、と思っております。 詳しいところについて、文章を書きましたので、お手数ですが、 下のURLを覗いてみていただけませんでしょうか? (お問い合わせは、エージェントの「コルク」宛てにお願い致します)。 http://nao-cola.cork.mu/news/1164/ 以下、私の書いた箇所のみ、転載いたします。 トークイベントやフェアのために訪問させていただける書店を募集します。 『昼田とハッコウ』という書店小説を、9月24日に刊行致します。 東京ではないところにある書店さんで、トークイベントやフェアなどを開いてくださる方は、いらっしゃいませんでしょうか? もしも、企画してくださる書店さんがいらっしゃいましたら、こちら側の交通費や滞在費は自分で持って、伺います。出演料等も不要です。 このようなことを考えた理由を書きます。 私はこれまでの書籍の出版において、挨拶まわり、あるいはトークイベントを行うとき、 どうしても東京の書店さんのみになってしまうことが多く(もちろん、東京にある書店さんも面白いお店ばかりで、とても楽しいので、東京でも続けさせていただきたいのですが)、 「機会があったら、他の場所にある書店がどのようなお店なのか見にいきたい。書店員さんとお話してみたい」と思ってきました。そして、今回の本は「書店小説」なので、機会というのは今だと感じます。 また、近場で、出版社さんと関係の深い書店さんをまわって、ご迷惑なところに頭を下げてお邪魔するよりも、「ナオコーラの本を売りたい」「作家が来てくれたら嬉しい」と思ってくださるところに行った方が、たとえ手弁当でも、仕事の意義が出る、という思いもあります。 私のような、出版シーンの隅っこにいる作家が「行きます」と言ってもなかなか喜ばれないだろうという不安もありますが、以前、縁あって遠いところにある書店さんを伺ったときに、「東京ばかりでばく、たまにはこちらにも来て下さいよ」とおっしゃる方がいらしたので、募集をしたら、もしかしたら、喜んで企画してくださるような、奇特な方が現れるかもしれない、と考えました。 「書店まわり」や「イベント」や「フェア」は、書店員さんのお時間や労力をいただくことなので恐縮なのですが、もしも呼んで下さる方がいらっしゃいましたら、 エージェントのコルク宛てに、メールなどでご連絡をいただけませんでしょうか? (9月30日までで、いったん締め切らせていただこうと思います)。 (もしも、多くのお店の方からご連絡をいただけた場合には、こちらの予算や日程に限り がある関係で、たいへん恐縮ですが、すべてのお店には伺えないかもしれません。その場 合は、誠に申し訳ございません)。 2013年9月1日 山崎ナオコーラ
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