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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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転送してもらえますので、私から返信します)。

ただいま
2002年08月27日(火)

いそがしくてミシンを踏む暇も無い。

まばたきだけようようする。

マトリョーシカが欲しいでしょ?
ロシアの、開けても、開けても人形が出てくる。
俺は、マトリョーシカがすきだ。
そして、入れ箱、挿話、合わせ鏡がすきだ。
物語の中の物語の中の物語の中の物語の中の物語の中の物語。
夢の中の夢の中の夢の中の夢の中の夢の中の夢の中の夢の中の夢。

そういえば、久しぶりに夢を見た感覚が残っていたけれど、誰かに、
「本のジャケ買いしたことある?」
としつこく聞かれた、ということしか覚えていない。
夢の中ではジャケ買いしたことあるかどうしても答えられなかった。

青森、岩手。
それは俺がこの夏、旅してきた場所だ。

先々週の10大ニュースはこうだ。

①青森で太宰の家を見る。金持ち。
②遠野で遠野物語にひたるが思った程、いなかじゃなかった。
③花巻で宮澤賢治資料館に行ったけど、チャラチャラしてた。
④平泉に芭蕉の真似してでかけたけど、中尊寺金色堂ってミイラは見られないんだ。
⑤毛越寺で早朝座禅を組む
⑥電車がボタンを押さないと開かないのにびっくりした
⑦夏なのに体重増えたかしら
⑧ロバート(28歳)みんなのまとめ役。神経質だが、思い遣り深い。⑦のキャサリンの後にしか出てこない人格。③のギルバートと相性が悪く、ギルバートはいつも悪口を言っていて、ロバートの人格を消そうとしている
⑨色鉛筆、白はいつまでも長いまま
⑩神はいないと知る。

先週の10大ニュースはこれだ。

①村上春樹の奥さんを見る。清々しい感じのきれいな人だった。
②柴田元幸(翻訳者)の話を聞く。あいかわらず、猫背で早口。
③後輩の全マンコンサートを聴きに行った。わくわくした。素敵なひとときをありがとう。
④友人とハンバーグを食べて、相談を聞いた。そういうのすき。
⑥青森のおみやげ、りんごカレーを作る。
⑤学校の友達4人で、埼玉の長瀞に行ってきた。これは本当楽しかった。
川を見て、石畳を歩いて、気分が良かった。
⑥その友人のお家にお泊りさせてもらった。みんなでもんじゃを作って楽しかった。
⑦宇宙は膨張を続けた
⑧前から三番目の人は自分が赤い帽子ではないことを知っているが、四番目の人は自分が何色の帽子だかわからない。四番目の人が白い帽子の場合、五番目の人は赤い帽子である。
⑨ステレオグラムを見るような目で私を見ないで
⑩神は自分だと知る。



行ってきます
2002年08月13日(火)

今から旅に出るので、以降、会えるのは18日です。
いい夏をお過ごし下さい。



2002年8月10日(土)
2002年08月11日(日)

最近、すきなもの、それは三つ葉だ。
庭にあるので、抜いてくる。
そして、そうめんに、雑炊に、とうふに。
美味しい。

最近、味覚が老人化しているようだ。
美味しいと思うもの、さかなや豆腐、蕎麦、果物、お酒。お酒?
いや、老人化じゃなく、夏のせいか?

三つ葉は真剣に美味しい。苦みがあって。

さて、今日ユースホステルの会員証を作るために本屋に出かけた。(本屋で出来るらしい)(それは昨日ユースホステル協会に問い合わせて聞いたのだが、出来る本屋の名前を聞いてメモしなかったので、曖昧になった。母と今朝そのことを話していると、その曖昧なことを指摘されたので「私は効率よく生きたいなんて思ってないからいいんだ」とさらに意味不明なことを言う。何にせよ、行くとすぐわかったからよかった)
で、本屋に行き、手続きをしていると、財布にお金がないことを発見。
「おろしてくるので、楽器預かってもらえますか?」(練習に行く途中だったから)

私は昔から深く考えず、先に行動するので、こういうこと、多い。
旅行も行き当たりばったりだ。
私の辞書に「慎重」「計画」という文字はない。

さて、みどりの窓口で青春18きっぷを買って、そして渋谷に行き、新玉川線に乗って、「あ、急行、池尻とまらない」と思って降りて、はた、と本当に池尻だろうか、と携帯で調べると、今日は品川でやるんだった。
なんで考えなかったんだろう。

それで、JRに戻ると、道を聞かれた。
タマチェン、と聞こえたので、なんだろう?と思った。でも「田町のことかな?」と思って、その人がハングル語のメモを持ってたので日本語わからないのかも、と思って、
「ちょっと持ってもらえますか?」
と楽器を預けて、路線図を調べてきたのだけど、何で楽器持ってもらったんだろう。

すぐに人に楽器を預けるので、私は楽器がきらいなのかもしれない。

でも練習は楽しかった。

今、妹が「漂流教室」を読んでいる。
「怖くてもう読みたくないのに、どうしても読んじゃうの」
とのこと。





言葉よりも
2002年08月10日(土)

前に、学校で個人面談があって、担任のKさんが、
「言葉っていうのは意外と力がなくて、ヴィジュアルの方が力のあることの方が多い。
例えば、雑誌で原爆ドームの写真が全面に載っているページがあって、その上に活字があるとするじゃない?そうすると、まず見た人は、原爆のイメージで読み始めるよね。で、その文の内容が『今日、蕎麦を食べた……』で始まっていても、そのうち原爆に繋がるだろう、と思っている。
内容がどんなものであろうと、写真や、フォントの方が力を持つことの方が多いんだ」
ということを言っていた。

そう言われると、そうだ。

映画や写真は、私はあまりよく知らないし、デザインも、あまりわからない方だ。ヴィジュアルについて疎い。
私は言語表現というものがすきで、言葉はすごくこだわっていた。
限られたところで、情緒を出したり言葉遊びが出来るのが、面白いと思ってるのだと思う。
で、なんとなく思うのは、言葉というのは単体で存在することがないので、ヴィジュアルの力を無視して進むことが出来ない、ということ。
映画などでなくても、本でも普段の生活に置いても、もっとヴィジュアルの力について考えていた方がいい、ということ。
ヴィジュアルのパワーの方が、他人に対して効力があるし、コミュニケーションも、ヴィジュアルでとっていることが多い。

そういうことを考えた私はすこし、自分の見た目も気にすることにした。
今まで、ヴィジュアルに無頓着だった気がする。
ファッション、ということだけでなく、姿勢や表情やなんか、人にどう受け取られているか、もう少し考えてもいいな、と。
今まで言葉のことばかり考え過ぎていたな、と。

例えば、人と話すとき、
私は自分が話すときは、自分の喋る言葉ばかりを気にしているけれど、
相手が話すときは、喋ってくれている内容を気にするのは二の次だったり、してる。
相手のしぐさや表情を、目のふせかたを、横の向きかたを、見てる。

聖書の始めには、
「はじめに言葉ありき」
と書いてあるけれど、きっと始めにあるのは言葉なんかじゃない。
あるのは、「もやもや」だわよ。

言葉があるから、モノがあるわけじゃない。
言葉がなくても、
もやもやがあるのよ。
そしてそのもやもやは、言葉には互換不可能なのよ。

言葉って、信用出来ない、と思った。
伝えたいことがあったら、泣けばいいと、正直、思ってた。

でもきっと、それも違うのだろう。

この世界には信用できる言葉は、なにもない。
伝えるツールって実はないのかもしれない。
あるのは、もやもやだけ。

だけど、楽観視してる。
人と話すのがこんなに楽しいのはきっと、何かあるからなんだと思う。

住みよい、いい世界だと思う。そうでしょ?



それは ちょっと
2002年08月09日(金)

鈴木清剛の小説の中に、
「愛撫の仕方は猫に教わった!」(注;!は引用者が付けた)
っていう文があって、それ、すきだ。

そういえば、昔、緒川たまきが、
「『猫苔』っていうのがあって、触り心地が猫に似てるんです。
本当の名前はなんていうのか知らないけれど、私は『猫苔』って呼んでいる苔で、
猫がいなくて触れなくて寂しいとき、
『猫苔』を触って我慢してるんです」
って言ってて、なんかいいな、と思った。
私は猫飼ったことないし、本当はよくわかんないんだけど。

猫飼いたい。
それよりも犬飼いたいな。
お金持ちになって、屋敷で飼う。
本当はミニチュアダックスがいいなと思うのだけど、ここは大きい犬だろう。
でっかい黒い犬を飼って
でも やっぱりだめ
だめだめだめ
わーがままだかーらー




誤訳人生
2002年08月08日(木)

ローソンのカウンターで、夏なのにおでんを見て、
陽に当たって、ゆげがふわふわしてて、
この暑い中、買う人いるのかなって、
でも何でもそうだけど、
日光に当たってるものは何もかも、祝福されてるなって、

ああ、でもなんか、微妙に捨て鉢な気分


本に囲まれて過ごすことが多いのに、
まったく読まない日が多いことに気が付き、
ガクゼンとする。
こんな日々でいいのか?

部屋の蛍光燈が一週間くらい前から、
切れてるのになおす気もない。
いつも帰って来て暗い中、ポンと、
ベットに横になって眠ってしまったり。
気にならない!

こんなだから本読まないのか?

社会情勢にも疎くなった気がして不安。
今年はAERAやヨミウリウィークリーに目を通して、
新聞は毎夜、気になる記事をスクラップしよう、
ともくろんでいたのに、
早目に挫折している。

大学時代にも、新聞スクラップしていて、
それはシラバス(あの厚くて重い、でもすぐに使い道が無くなる)に記事を切りとって貼り付けていた。
それも何時の間にか止めてしまった。

もっと余裕のある暮らしがしたい、と思う。

ときどき、引き出しがいっぱいいっぱいになって、
閉めようとしても、洋服が飛び出してペロンと出ているような精神状態になることがある。

今は学校がちょっと夏休みなので少し楽。
でも課題してない。

そして旅に逃げようとしてる。

島熱は冷めた。
だって、宿がさ、7件ぐらい電話したのにさ、満員なんだもん。
みんなそんなに小笠原がすきなら、すきでいればいいじゃん。
私は降りるよ。
べたべたに夏に南の島に行きやがって。
お金だってかかるしさ、だったら外国行け。

私は南なんてしらない。北に行く。
東北。



終わらない夏
2002年08月06日(火)

45799236
意味不明な数字で始まる夏

「54ページから開いて下さい!」

何でもそうだけれど、始まるときは、終わりを強く意識してしまう。

夏もいつか終わる、と思うと、キョウレツに胸が痛くなる。
終わらないで生きるということは出来ないのだろうか?

終わっていく感じを味わうのが、いやだ

始まりは終わりの始まりで、終わりは始まりの始まりだ。

バキューン

さて、この前戸田の友人の家で花火を見た。
部屋から花火大会が見えるのですごーいと思ったのだが、
みんなあまり花火を気にせずに、たこ焼き焼いていた。
ひっくり返すのが楽しい。
タコが無くなってから、たこ焼きくん、みたいなお菓子を代わりに入れて焼いたので、不味かった。

花火は、すき

でも、子供の頃は火が怖くて苦手だった。

花火か

ズガーン



ヘアカット100
2002年08月05日(月)

夏に髪が長いという現実に不慣れだ。

ここ何年か、いつも冬は伸ばしているのに、夏になると意味不明なくらい短くしていた。伸びるのが速いのですぐ伸びちゃうけど。髪伸びるのが速い人はエッチなんだよって、ああ、そうですか。

なぜか今年は長いままでいる。

春にパーマかけてばかみたいなふわふわを、この前ストレートパーマでふわふわをやめさせた。

5月くらいに美容院に行って以来髪は切ってないのだが、その美容院は妙だった。
せっかく表参道に通ってるのだから、表参道の美容院に行ってやろう、と、ネットで探して、期間限定で半額でしてるところを見つけて赴いた。
妙だと思ったのは、まずタメ口なこと。
「前髪短くして下さい」
「いいよ」
って感じだ。
それになんか、見かけも話し方もホストみたいなんだよ。
どうでもいいことずうっと喋ってるの。服とか顔とか誉めてくれて、リラックスした時間を過ごしてもらおうとかってサービスなのかもしれないけど、
私はまず、知らない人に髪を触られるだけでもちょっと苦手なのに、
べつに話かけてくれなくていいのに、って思うよ。
ちゃんとした技術職の自覚持ってまじめに切ってくれたら十分だよ。
それで、名刺もらったけど、名前しかないんだよね。
忘れちゃったけど、「礼治」みたいな感じだ。
なんか、へんじゃない?普通なのかな?

それにさ、
「あんまり女の子っぽいありがちな感じじゃなくて、元気な感じで」
って頼んだのに(まあ、そのオーダーもどうかと思うけど)、
その頃の私を見た人は知ってると思うけど、すごく女の子っぽくなっちゃった。
ふわふわに。

それで、夏になったら、学校の近くにある妙な看板(へんなおじさんの写真の看板で一見、美容院とはわからない)で根こそぎ切ってやろう、と思ってたのだけど、
やっぱりやめて、長いままで夏を過ごすことにした。

いつも、夏は「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグくらいにしてやろうと思ってるのだけど、そこまで出来ない。
似合わない、とは思いつつ、すごくさっぱりした髪型にいつかしてやりたい。

坊主とかね






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