Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEX|past|will
2013年10月31日(木) |
イルジー・ビエロフラーヴェク(Jiri Belohlavek)指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 |
昨夜は、サントリー・ホールへ。イルジー・ビエロフラーヴェク(Jiri Belohlavek)指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団。チェロ、ナレク・アフナジャリン(Narek Hakhnazaryan)。
11年チャコフフスキーコンクール1位のアフナジャリンのチェロ、スムースに技巧的で軽やかに旋律の質量はカッチリ、という、濁り尖がり無し、ね、今時の若いスターらしい納得感。アンコールで演った、歌いながらフォークとコンポジションを編むECMワールドは、その若々しさが好感だし。
チェコ・フィルは、音合わせから、チェコ・フィル。全面左右に拡がる40台ものヴァイオリン、チェロのぶ厚さ。コントラバスは後方一段上方で神々しく8台並ぶ。
人気あるクラシックベスト第3位■のブラームス交響曲第1番、この曲ね、ベートーベンコンプレックスで開き直ってるやつ、ブラボー級の名演でした。
ドゥダメルやイノウエの溌剌の躍動は打ち上げ花火、ビエロフラーヴェクの指揮は背中の震えと手首の跳ねで「ヨーロッパ本場のこれが躍動なのだー」と自信たっぷりに。
アンコール、3回応じる、余裕。3回目は、日本の民謡だっけ子守歌だっけ忘れた。
すっかりいい気分になって。帰りは溜池山王のファミマであずきたっぷりモナカアイスとアイスコーヒー買って南北線有楽町線を飲食しながら、酔っ払いのように帰宅せり。
女子ジャズは顔です、言わずもがな! メアリー嬢も? あ、ワタシ、めがね、はぐき、せぼね、はツボです! たださん、仕事してますかー
クラウディアクインテット、いいですよねー、アンニュイと尖がりと初恋と不機嫌がごったになったサウンドで知能犯です彼らはー
竹田賢一×山崎春美×松山晋也(司会)『吃音の美、痙攣する愛』
『JAZZ 100の扉 チャーリー・パーカーから大友良英まで〈いりぐちアルテス004〉』村井康司[著]
前略 マーヤンのブログと手稲の妹からの電話で こちらで考えていたよりも 状況が思わしくないように感じ 昨日お見舞いに行ってきました 病院の前に自宅により藤野氏に話を聞きながら 妹のお参りをして午後2時ころ見舞う 病室に入るとカーテンの向こうからベットに寝たまま(動くの困難な状態)手のひらを挙げてくれた看護士二人が床ずれ防止の手当中で腰と背中が辛そうだったブログでは意識が混濁したような様子があったが呼吸の関係で声に力はないが 言葉ははっきりと聞き取れ混濁した様子な話ができました 気を使ってくれたのかな・・・ 乳酸飲料みるみるをストローで半分ほど食す お盆から2か月半 自分で用も足せなくなった姿に は…検診を早くに受けておけばと漏らしていた 薬の成果で 動かなければ痛みは免れているのが せめてもの慰めかな 取り急ぎ報告まで
おじさん、おばさん、俊夫のお見舞いありがとうございます!写真も感謝です。写真見ると、この2週間でまたすっかり衰えている姿に今すぐ飛行機に乗って抱きしめて「怖くねえぞ、パパ」と伝えたくなりました。夏に食べた幸来さんのラーメン、楽しかったです。こないだよったんに南幌温泉に連れて行ってもらいました。おじさんと吹上温泉入るのが来年の目標です。おじさん、おばさん、元気なうちに東京に、浅草の蛇骨湯とスカイツリーと首都高一周横浜中華街ドライブを堪能しに来てくださいね!昔話をたくさんおしえてください。 まーやん
呼吸補助の鼻チューブしているパパの写真はブログには載せないどきます、しくしく。
2013年10月30日(水) |
取手のアトリエ付一軒家へ引越し |
「日曜日、喫茶茶会記の夜のイベントで行われた、ミュージック・ライターの益子博之さんと多田雅範さんの音盤茶会、とても楽しい会でございました。特に多田さんとはリアルでは初めてお会いしたので、(良い意味で)これ程はっちゃけた楽しいトークを聞かせてくれる方だとは思いもよらず、お腹を抱えて笑ったことも数知れず(笑)。」
「シリアスなジャズファンからだと「これはジャズか否か」という点で議論になりそうなものも多かったのですが、私にはどれもなかなか楽しめました。どれか一枚欲しいものを挙げろ、と言われたら、筆頭は下の写真にあるクラウディア・クインテットのアルバムでしょうか。個人的にアコーディオンのサウンドが好きで、リシャール・ガリアーノのアルバム等一時期好んで聴いていた私としては、とても新鮮で、なおかつ親しみやすさも感じる一曲でありました。あと、一番「ジャズ」を感じたのは、デリック・ホッジのアルバムですかね。」
「ゲストのサックス奏者、山本昌広さんが言われていたことなんですが、こういう時代的にもジャンル的にもボーダレスな音楽を、アメリカの「ニュー・スクール」と言われる音楽学校の出身者のアーティスト達がやっていることが実に面白かった。何が面白いと言って、彼らはやろうと思えば、スタンダードなジャズもきっちり出来る技術と素養を持っているアーティストであって、それが自分の音楽をやろう、となるとこのような多様な展開を見せるところが興味深いです。それにしても、ジャズ(と言われる音楽)に古楽の世界まで持ち込んでくるとは驚きました。まあ、かつてジャック・ルーシェなどはバッハを随分やっていたような記憶がありましたが、まさか「ノートルダム・ミサ」のギョーム・ド・マショーの時代まで遡ってしまうとは、ね。マショー先生も天国でクシャミをされているかもしれません(笑)。」
以上、中村匠一さんFBから転載。
おいらも楽しかった!のだけど、何で笑いを取っていたのか、忘れてしまった。
「即興」という言葉に、いろいろなフェイズがあるのを、使いづらいなと考えていた。ガチガチにコンポジションされたものだって、弾く時には即興が潜んでしまうし、即興だと言いながらクリシェだったり指揮棒が振れたりその奏者そのものの声だったりする。座って(停止して)演奏している/走りながら演奏している/・・・
こいちんろう21、石神井の寮から、取手のアトリエ付一軒家へ引越し。年上の女子二人とハウスシェアリング。いつも大学に寝泊りしていて、オマエは春巻(浦安鉄筋家族)か!と言われている。12さいのまま大人で過ごすのが芸術家だと、お父ちゃんを尊敬する、イミフ。
小雨の中、荷物を積み。67キロ走って、荷物を降ろした。なか卯で夜食を食べた。
山まさよしの「One more time, One more chance」は奥さんが亡くなって作った歌なんだという(それガセだよ、今調べたら)。
アニメ「秒速5センチメートル」■は知らない?その歌が動かしようのないイメージになるよ、それにアニメの画質の解像度が跳び抜けているよ。
そんな会話をしたから、そのモードで過ごしている。
2013年10月29日(火) |
「アニキの携帯番号を教えろ」 |
R.J.Miller は昨年12月にアーロン・パークス・トリオ(w/トーマス・モーガン!)のタイコで新宿ピットインしてたー。菊地雅章のバンドメンバーの構想によく名前が挙がってたR.J.Miller。ジャズのドラマーとしての演奏は聴いてないが、Eivind Opsvikのレーベル Loyal Lebel であることに耳のスイッチが変わったとたんに聴こえはじめた。モンドとかラウンジでもイケそうだ。
デリック・ホッジ。テン年代の浮遊フュージョン。
蟹江ウエスト。ノイジーな音色の選択と依存がPrimalScreamのXtrmntr(2000)みたいな浅さが気になる、インダストリアルという意見にはピンとこない、ポピュラー音楽は古びる過酷な宿命。
橋爪亮督グループ。タイコ橋本学の見事さにばかり耳が行きそうになりますが、ヨン・クリステンセンと名前を挙げるのは失礼?1曲目はまさに「Oceanus」!
ももいろクローバーZ、ガイシホール。放映されたものより明滅するフラッシュ処理アップ。どの振り付けのカット、声の出しかた、瞬間にも釘付けだ、何度風呂沸かし過ぎてバガバガ浴室を音響化させたことか。生命は勇気を持って輪廻してゆくのだわ、仏教コンセプトの転生。
Klaus Filip, Dafne Vicente-Sandoval (Potlatch P213) ラップトップとバスーン、「うげー、気持ちいいー」と耳鳴り超高音は鑑賞する対象として安心して聴いていられるから。ジャケ内部に四角の黒が印刷されていて、細かい点が宇宙に浮かんでいるように見えてくらくらさせる。
三善晃。またしても圧倒される。というか、コンサート・ホールで体験したいぞ。「詩篇」聴いていると・・・、地方都市の深夜の石碑とか地蔵とか、ススキの背景に夕日とか、墓石の背文字、田舎の暗闇、
「いま行ってきました。痛み止の影響で意識が混濁してました。アニキの携帯番号を教えろとか、砂川の土地と建物を売った時代のゴタゴタを断片的に話してましたが…理解できなかった。俺の顔は判ったみたいだけど…会話は成り立たず。 また今度行ってきますわ。昼はゼリーを食してましたが熱もあってこわそうでした。」
「お見舞いありがとう!いま有希から泣きながら電話あって「骨のがんの進行は早くて、がんセンターへの転院も無理、11月も、もたないかもしれない、って・・・」と。おそらく言葉を発することができるのも、あと少しだけだわ。もっちゃんの顔わかったですか、「アニキの携帯番号を教えろ」は俊夫らしいね、いい話だ、偏って頑固なのはアニキ想いなのも同じでさ、多田家の名シーンだと思うよ。おれがおばさんに見舞いしたのと、同じ感じだよね、間に合った、というか、さ。いやー、それ相応に舞台は進んで行っている、そんな感慨を抱きます。忙しいところ、ほんとありがとう!お互い多田家の精神的な遺産を継ぎながら生きましょう、ね。」
空手チョップを上げる仕草。グッド・ラックと、互いに言っていたんだ、な。
義弟が「お義父さんが、おれに何かあったら、まさのりにカネ送っといてくれ、って言われていたんです」と。ううー、パパ、ありがとー。父親に孝行どころかそういう気遣いをさせる長男ってどうよ、という常識は置いといて。そうさなあ、まだら状態の意識混濁に突入しているパパには会いに行かないよ。同僚が親の死に目に立ち会わないで平気なのはオカシイなどと。声も聞こえるし、手の温もりもしっかり憶えているし、さ。
傷み止めの麻薬注入は加速する。延命措置の栄養水分点滴、呼吸補助器具はやらない。ちゃんと、身体は自然な死のプログラムを発動させて意識を幸福にしてゆくのだから、さ。
赤川ダムのキャンプ。函館市民プールの前で20m差のよーいどんをやって疾風の如く抜かしていった地響き。夫婦喧嘩でママを上手投げで六畳間中央にひっくり返して馬のりになって怒鳴ってたっけ。函館競馬場で食堂におれを放置して馬券買ってた身動き、あの日の曇り空。4さいのおれをあぐらに抱えて麻雀牌を選ばせてくれた。銭湯で洗ってくれた背中。勢いで半分ずつ飲む牛乳を全部飲んでしまったおれ「あ、いいよいいよ」。イムジチの四季を聴きながら二人で昼寝した城谷アパートの居間。高校に入って大きなステレオ買ってくれてありがと。バウワウのシグナルファイアは今でも愛聴盤だ。
来年のお水取りは二人連れて行くことになるんかなー。
あ、やっぱり札幌、行ってこようかな!くるまで長距離ドライブ、函館寄って、雪降ったら無理だなあ、青函フェリーに乗って。また1000キロ走るんだぜ。
2013年10月28日(月) |
全俺ヒットチャートNo.1全曲集「タガララジオ38」更新 |
写真はチョン・ミョンフン指揮。フランス国立フィルのパンフ。
ルー・リード逝去。Caroline Says が耳に鳴る。
Jazz Tokyo、タガララジオ38更新いたしました。■ コンサート評は、チョン・ミョンフン、八代亜紀。 CD評は、イェーヲン・シン、アーロン・パークス。 あらま、5本も出稿したのは初めてかも。 いまざざっと読み返してみて、おやおやこんなハシタナイ書き方しているのはだあれ?いいところ突いてる!的な他人感覚になる。ははは、自慢してら、おれ。
明日は次男の引越し運搬車になる、石神井から取手へ、40キロくらいかな、ハウスシェアリングだとかアトリエ備えた一軒家、破格な待遇で数人で借りるのだそう。おれも住みてえ!と言うと冷たい目線で拒否られた、冗談だろ!おめーそれガールフレンドも一緒なのか?離れて住むガールフレンドの許可は得た。芸術と生活は別だ。ふんっ、荒川修作を知らないくせに!iTunesストアで毎月課金してんじゃねえ!音楽創作ソフトばかり買ってるのか、そんなのやめとけ!ああパパ、CDジャケのデザインして4万入ったから払うからね。いらんわ。
明後日はサントリーでチェコ・フィルでドヴォルジャーク体験。18000円。
R.J.Millerの新作、そいえば益子さんはじめみんながスゴいスゴいと騒いでいたなあ。これも年間ベストを争う出来かもと。おれ今ウォークマンで聴きながら来たけど、気付いてないいい!奪三振をくらった気持ちが。がんはれおれ。
(そして帰り道)
ジャケのデザイン質感を見ながら、「あ!Eivind Opsvik の overseas IV ■だー」と連想したら、あら不思議、ピンとが合ってキタキタ、面白いいいー、と、大変身。
なーんだ、同じLoyal Lebel■ぢゃないですかー!
こういうことがオレにはたまにあるんだー。Gerald Cleaverの Uncle June にも最初は面喰らってたし。
若林恵さんがイントキにティグラン・ハマシアンを書いていた■、musicircus年間ベストでも■。 変拍子メタルバンド?メシュガーへの偏愛はわかるけれど、アルヴェ・ヘンリクセンと共演したいという耳の理路がうまくつながらないなー。ハマシアンのピアノは・・・うーん、お見送り。
同じメタルバンド・リスペクトというなら、建築鍵クレイグ・テイボーンのゴーガッツ(カナダの極悪メタルバンド)■のほうが、やはりしっくりくる。質感の重さかな。
ここは嗜好のちょいとした違いなのかな。
下の写真はFBで益子さんがシェアしたルシオ・カペーセ。 おおお、このお方なのですかー。神々しく見えるわたし。
2013年10月27日(日) |
タダマス11「益子博之=多田雅範四谷音盤茶会 Vol.11」メモ |
タダマス11「益子博之=多田雅範四谷音盤茶会 Vol.11」への御来場ありがとうございました。みなさんにこにこと頷いてきいて下さるので、とっても幸福でございました。この写真、いつもとちょっとちがう佇まいなタダマス。別に夫婦喧嘩しているわけはありません。あ、セブンとエースですね。
「11人いる!」というのは来場者数だったのですね。あれれ?10人かな、さっきは11人いたぞ、と、すっかりタダトスレーンになるわたし。このあと、夜勤あるのでスーツ姿で。
会場で昼間に『音の隠れ家企画』新作スピーカー「BERam」(有限会社ゾルゾ)試聴会■が行われており、そのスピーカーで行った。何百万するのか、忘れた。
この日かかったのはこの10曲。■
前回から「これはジャズ/ジャズじゃない病」にかかるわたしは、今回もまた現代ジャズ=クリエイティブジャズシーンに立ち現れている徴候に面を喰らうばかりだ。
ジャズはフォームの発展と伝承にあるというのがジャズ史の理解の本筋なのだけれど、わたしの快楽主義は速度と浮遊の技法に反応しているだけである。ケニークラーク、エルヴィンジョーンズ、ロイヘインズ、トニーウイリアムス、サニーマレイときて、ジャックディジョネット、ヨンクリステンセン、不可視化したポールモチアンという流れで見ている。
即興という語は簡単ではない。椅子に座ったまま室内楽アンサンブルのように反応し合い寄り添うのもあれば、個々が速度を持ち空中でのやりとり/無視で奏者はせき立てられているのもある。非楽器的な音を呈示してたじろぐままなのもあれば、取り巻いてちょっかいを出したり、対抗して新たな図式を導入しようとしている奏者もある。
ざっくりと「不可視化した速度のアンサンブル・インプロヴィゼーション」と、まとまる???
などとつらつら書いてますが、個々のトラックについての備忘メモ。
1 Aya Nishina Tzadicだから現代音楽系、という予断を超えてた。日本の現代音楽の合唱で声がステージ中空にぐるぐる回る作品に息をのんだことを思い出した。ジャンルが特定できない自在かな。ダウンタウンシーンの歌姫たちがこぞって参加しているのが意外。
2. Linda Oh CD1曲目のアブストラクト狙いをした演奏のはみでる躍動がかなりいい。
3. Derrick Hodge テン年代のフュージョンと思いきや、「不可視化した速度のアンサンブル・インプロヴィゼーション」が菊地雅章TPTトリオと等価に把握される。音楽をグルーヴさせながらその場で作曲しているという、これ、「即興」「作曲」という語の使用だってもっと緻密に仕分けなければならないだろう。
4. Christian Wallumrød Ensemble アンサンブルで即興なんであるが、指揮棒が振れるような室内楽に聴こえた。ECMはそもそも奏者の出自・フォークをひり出す、あぶり出す、照らし出すレーベルだった。
5. Samuel Blaser Consort in Motion 前作はモチアン〜モーガンでモンテヴェルディが主題。今回はグレス〜ヘミングウェイでギョームデマショーが主題。モチアンのテクネーが伝承されている側面もありました。
6. Mark Dresser Quintet ハイパーピアノのデンマン・マロニーがヘンな音を出しまくり。個々に強度ある奏者が揃っているんだけれど、だいたい60代のオジサマたちなのがわかるところがなんとも。
7. Mary Halvorson Septet フリゼール、メセニーに次ぐ批評家投票3位!というめがね女子ハルヴァーソン。チューニングが外れていてヘンな語法は、彼女の野生だと思っていたけれど、こういうカチッとアンサンブルで発展させられる知性は、確信犯的にわかってて辿り着いた語法だったのか。演奏が若い感じがするよねー、どして?
8. Dave King Trucking Company バッドプラスは最初からどうでも良いのだが、演っちまいましたね、アブストラクトへの欲望。したいけれどダンス禁止な面白さとは室橋さん名言。
9. The Claudia Quintet ヘンなアンサンブル、ヴィブラフォンとアコーディオンもツボだけれど、音色は文化?感情?を伴っている前提で、つねに未解決をリレーしながら、ずっとサウンドを追いかけてしまうし、それに耐える構築力・知性があるのだ。この知性ジョン・ホーレンベック。ホーレンベックとジェラルド・クリーヴァーを中心にジャズ界を見渡すわたし!(橋本学、チェス・スミス、テッド・プアもだー)
10. Matt Mitchell ティムバーン「スネイクオイル」のピアノという認識しかないー、すません。打楽器奏者とのデュオ盤なんだけれど、圧倒された。抱えているモノがとてつもないカンジ、というのも頷ける。執拗に打鍵する血塗れのテイボーン?ちがうか。でええ、えらいもんを聴いちまったい。
わたしの盤としての3連単は10→9→7となる。 と、会場では断じてみたけれど、今は2リンダ・オーのトラックをCDRに入れたい。
イェーヲン・シンはチャン・ソンの奥様であるとか、中川果林ちゃんは中川昌三さんのお嬢さんだとか。判明した。
ちょいと駆け足で振り返りました。
2013年10月26日(土) |
東京大仏のウラにおられる鉄拐仙人 |
1909年明治42年、神戸の小学校での教育勅語奉読式。講談社図説明治百年の児童史上。
あれれ?荒川修作、録画されてないのは地震があったからかなー。
東京大仏(和光市)、そんなものがあるとは。東京大仏のウラにおられる鉄拐仙人が足に効くという老人からの入れ知恵に従う。しかし東京大仏には気品というもんが無い、お笑い芸人が座っているみたいだ。
ココスにココッシュを食べに行きたい。
平和台図書館に予約した本が入っている。萩尾望都『11人いる!』。
「地球におけるワープ航法と反重力の発見は現代ジャズを飛躍的に発展させた」 ごおおお、すごい文言にぶちあたる。 『11人いる!』の朱字咽喉(いいなこの誤変換)はタダトスレーン、通称タダ。
10月25日はジョン・アンダーソンの69歳の誕生日。中学生のとき、テレビでイエスのライブをやっていて、「おおお、イエス・キリストになりきって歌うバンドがあるのかー」と思ったのが昨日のようだ。Yの足をぐにゃっと丸く描きたいがために、レタリング部に入ったっけ。みんなに迫害されるクイーン・ファンだったけれど。
養老天命反転地、高野山、東大寺お水取りを知って、
わたしは死ぬということに特別な感情を持たないようであったのだ。
アニメ「時をかける少女」も、ももいろクローバーZも、するする配置されている。
ママとこの世での最期の見つめ合い、病室のドアで「じゃ、おれ帰るから」と互いの顔を5メートル越しに、わかっていたし、
肩につけて奈良までドライブしてお水取りの深夜の仏壇に上がる炎の中に送ってきてあげたし。
おれも、じき、そこに行くんさ。
きっとそこは親も子も男も女もない、
いろんな時代の日本語の音声が複数の次元で響いているだけの場所なのだ。
悲しいことではないんだ、さよならなんだ。
・・・なんや、最後がソラニンの歌になってるじゃんか。
それにしても、「たださんガン家系ですね、ガン保険どうっすか?」「たださんに保険金掛けるからお金おれがもらう!」と喫煙所で話すゲスな野郎ばかりな東京下層民である。非正規労働者はすさんでるよー、いろんな内面が溶けてら。
おれも大差なし。
フォッフォッフォッ(バルタン星人か!)、井の頭線池ノ上駅から歩くと教会には17時50分に到着し4番目に並んだ。入場して席を確保し入り口のテーブルを見ると・・・、ANDERS JORMINというクレジットのECMぢゃないCDが!しかも今年リリース!
しかも山積みは4枚だけ!しかも値段が表記されていない!スウェーデン盤限定で3000円ということもあり得る!
世にも恐ろしい「所持する紙幣はCD交換券としか思わない」マニアECM者の血がむくむくと沸き立つ、CD棚の背を一瞥するだけで貴重盤を見分ける眼に、LPのエサ箱を1分に120枚を上下させる指先が吸盤になったハンマー型の指に、ディスクユニオン新宿店からタワーレコード新宿店まで秒速2m15cmで走る足に、かわいい店員にお姉さんの好きなジャズ盤1枚をおしえてください買いますからと言えてしまう毛の生えた心臓に、変身してゆくおれ。
CDの売り子なぞしたことのなさそうなワイシャツ姿の青年に、(これ、はい!)と突き出すが、変身してしまっているので、「ん」と「ぐ」の中間の唸り声を低音で放っているだけのようになってしまう。「あっ!えっと、・・・えっと2000円、・・・です、あの・・・、値段がついてなくてスミマセン、スミマセン・・・お買い上げ、で、ですかあああ?」、そんなにこのおれが怖いかー!バシッと1000円札を2枚財布から取り出して押し付けるように払うおれ。
財布が1000円札がもぬけの殻になっているのが、教会の薄暗い天井からのライトに映されている。
青年は、この52さいのオッサンが、いかに家族や仕事や人生を顧みずに、CDを買ったりコンサートをはしごしたりして生きてきたことを見抜いて祈るのであった。アーメン。
あとからジャックが「そ、それはどこにあったんですか!」と羨望の眼差しで目を血走らせている。うおおお、この優越感!た、たまらんずらー。
さっきCDを読むと、おおおっ、ヤーミーンとLena Willemark とシンフォニエッタとコーラスとの共演盤ではないか。ヤーミーンはクラシックの素養もあるのかー。でもアイヒャーのお眼鏡にはかなわなかった?アイヒャーは忙しかった?アイヒャーはヤーミーンのベース・センスにしか興味がないとか?
聴いてみると、気持ちはわかるが、突き抜けたものは無いなだらかな音楽だった。
それにアマゾンで2206円で売ってるし。
2013年10月24日(木) |
養老天命反転地の荒川修作、TV放映観るべし! |
10/26 NHK総合「あの人に会いたい」に荒川修作が登場します
NHK総合テレビで放送されている「NHK映像ファイル あの人に会いたい」の10月26日放送で荒川修作が登場いたします。 この番組はNHKに残る膨大な映像音声資料から20世紀の歴史に残る著名な人々の叡知の言葉を今によみがえらせ永久に保存公開するために制作されている番組です。 荒川修作の回ではNHKアーカイブの中から荒川の貴重な映像などが編集されて登場する予定となっておりますので、皆様ぜひご覧ください。
番組情報 NHK映像ファイル あの人に会いたい 荒川修作 放送日: 2013年10月26日(土)午前5:40〜5:50 NHK総合 2013年11月1日(金)午前11:20〜11:30 NHK総合 ※11/1の放送は関東・中部・近畿地方は別番組になります。 ※事件事故などで急きょ放送日が変更になることがあります。
詳細はこちら NHK映像ファイル あの人に会いたい http://www.nhk.or.jp/archives/anohito/index.html
NHK番組表 http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/index.cgi?area=001&f=top
荒川修作というのは、どんだけすごい芸術家であるか、突出した意識の到達に在るか、 ほとんど宇宙人みたいな存在なのだろう、
おれがわかるのは視界のはるか上方にその峰が存在するというだけで、
宇宙的なテーマパーク、異次元な公園である、養老天命反転地(岐阜)に行って、 世俗の価値体系のどうでも良さとか、 オレがオレであることのどうでも良さとか、 生命体で存在している刻々の現在の細胞のざわめく歓びとか、
それは宗教的な体験と言われてしまうのかなあ
異次元すぎる荒川修作名言集 ■
荒川修作オーラル・ヒストリー 2009年4月4日 ■
読むだけで頭のネジが何本かピーンとはじけます
2013年10月23日(水) |
「北国からの声 − リアストゥライニ東京公演」@富士見ヶ丘教会 |
俊夫75は、骨へのがん転移が判明。そうか。腰が背中が痛いというのは、相当痛かったはず。放射線治療ということで北海道がんセンターへの転院が方針に。おなかを切る手術はしないで済んだ。「サイダー毎日飲んでたのががんにエサを与えていたんだなー」。おれも祖母→父と同じ体質である。毎日甘いアイスコーヒー飲むのはやめないー。平沢直樹でがんばる、そう。よっしゃその意気だ。
「北国からの声 − リアストゥライニ東京公演」■ 下北沢の富士見ヶ丘教会
うおおお。 アンダーシュ・ヤーミーン(アンダース・ヨルミン Anders Jormin) 『インディカム』美の結晶体■>自分で言うのもなんだが名文だ のベーシストだ!
世田谷の住宅街は空襲で焼かれなかったのでこの教会は残った。高い天井。古いステンドグラス。ギシギシ鳴る木の長いベンチ型の席。最前列3番目。ヤーミーン、ヴィッレマルクの目の前。開演前は隣のおっさんが身振りで雑談の声が大きくて息が臭くて椅子が揺れて頭痛がしてきてたが、グループの登場で空気は一変した。
リアストゥライニは、日本人女性の二十五絃箏奏者、スウェーデンのジャズベーシスト、スウェーデンのトラッド・女性シンガーという編成。ECMにレコーディングを済ませてあるという(邦楽ジャーナルに記事があるとのこと)。
レーナ・ヴィッレマルクは、03年にテアトロ・スンガリー青山(表参道)へフリーフォート初来日で聴いているが、フリーフォートはトラッド・フォークの音楽推進が主軸。ヴィッレマルクと、繊細なインタープレイに秀でたヤーミーンとの出会いが、化学反応を起こし続けているのだろう、ヴィッレマルクはフォークから飛翔しインプロヴァイズの時間に表現を開放している。二十五絃箏のKarinは伝統を消化しつつそこからも自由になりインターナショナルな適応で彩りを加える。
ヴォーカリストがピアニストを伴奏にしてオーケストラが盛り上げる、というポピュラーミュージックの図式、こないだ「八代亜紀、ベースの河上修、新日フィル」を楽しんできたけれど、リアストゥライニにこの図式を適応することは可能かな。
最前列からヴィッレマルクの超絶な高音から繊細な耳をそばだてる唇の動きまで、マイクは要らないかも、を耳にしながら、ボボ・ステンソン・トリオで酔ったヤーミーンのベースのインタープレイに感応し、二十五絃箏のカラーリングに配置される。そこを基点に、3者の交感のありようを体験してゆく。保持している音楽的土壌からは互いに外部でありながら、コンビネーションを合わせてゆくリアストゥライニのサウンドには、そう簡単に手詰めにならない創造の開放感もあった。
圧倒されたわ。音楽は風土を運ぶ。音楽は自然を運ぶ。
ひとは自然の一部。風土はわたしで、わたしは風土だ。
花は咲き、朽ちて枯れる。
アンコールを含めて80分ほどの公演だったが、実に堪能した。「五木の子守唄」をヴィッレマルクが自身の言語で翻訳ではなく歌ったラスト、これはECMの録音には入っていないだろうなあ。
会場には耳のウルトラ3兄弟が揃っていたのだが、マンは地球に危機が迫っているのか終演後会場には居なかった。セブンとジャックは池袋北口の珈琲専門店伯爵で、三善晃の音楽のことを話した。なるほどー、ジャックの言葉で耳が拓かれるセブン。「わはは、おまえはビョーキだ!」互いに言いあいながら。セブンは笑いながら、ジャックが血みどろになりながら音楽と対峙し立ち震えている内面を見逃さなかった。
三善晃のそのCDぜったい買う、帰ったらすぐアマゾンする!と部屋に戻ると、いつもウォークマンを乗せているCD山の一番上がそのCDだった。
「たださん、それビョーキですよー」練馬のアパートにセブンの声が響いた。
2013年10月22日(火) |
ノルウェー国立サーミ劇場『白霜頭と夢見る若者』お知らせ |
カードの請求チェックー。ニコニコチャンネルの請求840円がようやく止まったぜ。あのやろアイチューンストアで毎月4000円以上課金こいてる、音楽なんかやるんじゃねー、絵描いてろ。なんや?ガソリン代高くね?今月はそんなに走ってないし。ああっ、あん時高速代使ってしまったんだよな。おおお灯油1缶1748円もするんかー。ももクロのガイシホールDVDが3729円、これは生きてゆくには必須のお買い物じゃったしのお。タバコは19箱か。げ、シャウエッセン食いすぎてる。ファミマのアイスコーヒー180円が43も?
「ノルウェー国立サーミ劇場」11月初来日コンサートのお知らせ ■ 『白霜頭と夢見る若者』 上演期間:2013年11月2日(土)〜6日(水) 11/2 19:00, 11/3 14:00, 11/4 14:00, 11/5 19:00, 11/6 14:00 会 場: シアターX(カイ) 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア内 チケット:前売り 4000円、当日4500円、学生2000円(名取事務所のみ取扱い)
サーミ民族出身であり素晴らしい詩人、作曲家、パフォーマー、そして芸術家でもあるニルス・アスラック・ヴァルケアペーが、日本の古典芸能のひとつである能に感銘され、能の構造を使いながらサーミ民族の文化や要素を取り入れ、そして自ら人生の哲学を表現しながら描いた作品。 このヴァルケアペーさんは、ヤン・ガルバレクの「レジェンド・オブ・ザ・セブン・ドリームズLegend Of The Seven Dreams」(ECM1381)の1曲目の原曲(伝承曲)を演奏していた人(うおおおー)。
ECMカタログ(河出書房新社)で堀内宏公さんが言及している。
おれは無理だ、カネがねー。
パパへ、まさのり。
今朝にかけて缶詰め2つ、それぞれ重曹1袋ずつ入れて食べたが、全く大丈夫だ。調べたが一日5袋18グラムまでは許容量だ。
医者から見放されて高額な新薬治療とかインチキ健康食品に騙されるくらいなら、今、体重が適切なレベルまで減量している、まだ元気ある今に、試してほしい。がん細胞はブドウ糖に飛び付き、がん細胞だけを殺す強アルカリの重曹が効く。古くからの民間療法だが、特に胃がんに効くというのだから試さずにはいられない。末期がんの7割が3年以上生きているデータだから、パパならまだまだ完治を目指せる!
まあ、心臓の不整脈には、まったく関係ないハナシで。こちらのほうは、看護婦の言うとおりトレーニングのメニューをこなしながら、筋肉をつけ、スリムな長生き爺さんを目指してもらうしかない。
倍返しだ!半沢直樹の精神で、気合を入れてほしい。がんはれ、パパ。
2013年10月21日(月) |
不可解で、たぶん愛しかった妻 |
まずはじめに俊夫75の病状報告。土曜から風邪で酸素吸入。腸カメラ、胃カメラで体力を消耗したらしい。胃カメラではバリウム飲まされて一般人同様に横向いて立って回転してという指示に、こっちは心臓悪くて動けねえんだ!と逆ギレする元気あり。車椅子に乗って食事をしているが、その姿勢だけで心臓に負担のようで冷や汗でびっしょりになっている。酸素チューブ持ち歩き吸入を持続しているというから、心臓は相当に弱っているようだ。重曹水溶液を飲んでいるが、心臓には効かない。みかんの缶詰パインの缶詰を食いたいそうだから、メイプルシロップに重曹まぜて飲ませれば。がんは消滅しても、心臓の弱体化は進行している。腸カメラの結果は良性ポリープがあった程度。医師から包括的な病状説明や治療説明はまだ無いので、まだ何とも言えないんだよねー。
キッス『地獄の軍団』、エアロスミス『ロックス』、レインボー『虹を翔る覇者』、それ1枚がカンペキな代表作であとは要らないです。
Starz-Cherry Baby ■ LP買ったなー
ABBA: WHEN I KISSED THE TEACHER ■ 映像見るとガックシくる。歌詞わからんで聴いているのがいい。アライヴァルの1曲目。
日経夕刊で詩人の三木卓。 そのひとの人生は遺伝子と生育環境で、あとはそうなるのがもっともその人として自然と思われることの積み重ねでそうなる。功なり名をとげた大政治家も、飲んだくれも、女たらしも、どの人生にもいいわるいは言えない、だってその人はそう生きるより生き方はなかったのだから。
あっさり、だな。
なんでおれはこうなんだろー、なんであやつはああなんだろー。 あきらめがつきますわな。
「三木卓『K』 不可解で、たぶん愛しかった妻」■
ははは。俊夫75も、みさお、不可解で、たぶんいとおしかった妻、とか、書けばいいのに。
2013年10月20日(日) |
七重の海の 水澄みて |
渋谷に光臨したKISSの面々。何歳なのだ?「聖鬼魔IIをパクったグループがこれか?」というコメントに笑う。
3時間集中聴取で耳は元気になり。帰って橋爪G新譜を聴こうと部屋に戻り風呂から上がると、あらら、あらら、へなへなと布団にマルクなり14時間睡眠、チャリーン。
函館で住んでいた亀田港町の借家に来てみると、隣の大家さん三浦さんの家が楽園湯の米屋ポストの通りまで50メートルくらい長くなっていて、ドンキホーテになっていた。三浦さんの2つ上の秀樹ちゃんがブランド売り場の責任者になっていて、ドンキの制服を着てチラチラぼくのほうを見ている。秀樹ちゃんもおっさんになったなー。なあんだ、おれ、ここに勤務していていいんだ。まかしといてよ、やあやあ、小学校の同級生がみんな集まっている。函館病院もそばにあるし、さ。佐藤タクシーも子どもが継いでるさ。マサトちゃん、やっぱ社長になってんだ。凍ったどぶ川にはまったときに助けてくれたから、ぼくはマサトちゃんの子分で過ごすね。あとは、ここに温泉が湧けばいいな。地下に降りてゆけば10年前、40年前の此処に出られるの?戻って来られなくなったら困るからやめとく。なんかさ、函館に住むことになるんじゃないかと思っていたんよ。港小学校の校歌を歌い出したら目がさめた。
七重の海の 水澄みて ■
小学校1年で函館に転校。夜に函館に着いて、朝。玄関を出ると、初めての風景。 借家の前のじゃり道、たぶん30mくらい、端から端までドキドキして歩く。 線路まで。二股に分かれたところまで。何度も行き来して眺める家並みと空。 まざまざと思い出してきた。
1才の頃から記憶あるからね。 はいはいして二階から階段の踊り場でわめいて、ママを呼んでた。
ヤスノまで買い物しに行って、腹へってビックボーイでまずいハンバーグ、間違いなく米国産、こんなもん食うのはゼニを捨ててるようなもんやなー、後悔しながら夜勤へゴー。
おおお、神さま二人の貴重な写真がFBに。
2013年10月19日(土) |
停め放題で500円になってる |
今年8月ニセコでラフティング(川下り)をするのを待つ午後2時。
益子さんちでタダマスイレヴン視聴会。停め放題で500円になってるー。やっぱ神の手だわ、益子セレクト、最前線に連れて行ってくれる魔法だ。おれはあとはドンチェリー復刻CDとか、・・・あれも欲しいこれも欲しい。
あ。ジャレットのブレゲンツ/ミュンヘン完全復刻だー。んげ、ジャレットの自宅多重録音新作『No End』2CDってナンだ?ぐうう、実質破綻とか言ってゴメンよ、聴きたい!駄作予測もあるけど。
JTにコンサートレビュー2点、CDレビュー2点をザクザク書いて、タガララジオ38は80分で書いてしまったショートヴァージョン、コピペ多し。
★タガララジオ38(抄)
さあ、いよいよ橋爪亮督グループ、第二章だ。
現代ジャズがどのようなパースペクティブを持っているのか、その潮流がどのような可能性を孕んでいるのか、それはすなわち、ポール・モチアン、トーマス・モーガン、菊地雅章、ジェラルド・クリーヴァー、ヤコブ・ブロ、・・・同期/非同期、タイム・フロウ、アンサンブル・インプロヴィゼーション・・・、これらの問題系をすべて足元の領地に押さえつつ、さらなる高次元の創造が発火している世界的に見渡してもトップにある橋爪亮督グループ。
5にんとも個々に凄くて、5にんが揃うと足し算ではなく掛け算になるコンビネーションという意味では、マイルス・デイヴィス・クインテットとももいろクローバーZしか無いのではないか?ターナーを擁したカートローゼンウィンケル・グループにもそんなマジックがあった。
10月7日(月)に新宿ピットインで、先行発売ライブが行なわれた。益子博之が「Their best performance I've ever heard!」「Their new live recording is also AMAZING!」と投稿している。年間200枚以上の厳選した現代ジャズおよびその周辺のディスクを踏査する彼が、年間ベスト1を争う出来だと。
おれはこれから聴く(おいおい)。「十五夜」はおれが持ち歩いているヴァージョン、ついに300回以上聴いた、トーマス・モーガンや大村幸則さんや福島恵一さんや亡きおふくろや・・・に焼いてお渡ししたヴァージョンを、それ以上のレコーディングは無いと断言できるので、さっき益子さんちで「十五夜」だけ聴いてきた。ズバリ、想定以上の良さ、バンドが進化するとはこういうことか、と、唸った。
ブルックリンのアート・ポップ・バンド?であることくらいしかわからない。musicircus年間ベスト企画(http://homepage3.nifty.com/musicircus/main/2012_10/)に参加いただいた斎藤直樹さんのFace Bookで知った。
ダウンタウンシーンの先鋭ギタリスト、メアリー・ハルヴァーソンの音楽と地続きに聴いている。
アスキータちゃんが書いたアジカンのライブ・レビューをmusicircusに掲載。(http://homepage3.nifty.com/musicircus/espace/068.htm)
夜間現金輸送ドライバーをしていた頃に、作業を中断してラジオからかかる Asian Dub Foundation をチェックして、ボビー・ギレスビー(プライマル・スクリーム)推奨とかメモ帳に書きつけていた深夜の寒い東上野の路上は覚えているのに、音楽は忘れた。
離れて暮らす小6の次男が Asian Kung-fu Generation がいいんだと話した時に、Asian Dub Foundation のほうが百倍すごい、バンド名はパクリやよと反応していた。翌年のミスチルの横浜アリーナにガールフレンドと出かけながら「ミスチルより、アジカンのほうがライブ観たい!車にアジカンの名前をステッカーにして貼りたい!」と話した横断歩道。中2の次男にアジカンの初武道館チケットを買ってやって一緒に行ったのは04年かな、立ちっぱなし跳びっぱなしで後半は体力を失って座り込んでへたれていたなあ。
ソラニンを聴いてなかった。
「たとえば、ユルいしあわせが、だらっと、続いたとして、きっと、悪い種が芽を出して、もう、 サヨナラ、なんだ!おおー」
養老天命反転地。岐阜の友達があれは名古屋じゃなくて岐阜なんだと主張してたよ。やたら転んだよね。壁の中を暗闇を進んで、真ん中で家族揃って見上げたよ。あの体験が、きっと今のぼくたちを作っていたかもしれないし、あの体験に見守られていたかもしれない。
養老天命反転地を教えてくれた友人と、その後奈良の天河神社に行くことになった。遠くから呼ぶ声に導かれるように。
お父ちゃん、ももクロにはまってんの?ウチの教授が『ももクロの美学』を上梓してるよ。おめー、それ、おれのバイブルだぜ。なんでおめーはももクロにはまらないんだ。
深夜にアイフォンのマップで東大寺を検索して、天理インターチェンジを十字路、北上、 たくさんの池のかたちが点在する奈良盆地の地図を目で追うと、心臓がどきどきしてきた、肘の裏側の血管がきゅっと収縮して、片思いのように切ない。わ。
来年の3月にはさ、「ちょいとうどん食ってくる」と休みを取って、8時間ドライブして奈良東大寺お水取りに行くさ。亡くなったひとも連れてゆくんだ。深夜の火の行法の煙に燻されながら、千年をこえて続いている自分に出会いに行くんだ。
お前らがおれの骨を拾うことはない。終わるときはおれは消えるからな。ふはは。
メンサは2%のIQの人たちが会員のクラブだ。「会員の経済的な地位、職業の範囲もさまざまで、教授もいればトラックの運転手もいる、科学者や消防士、コンピューターのプログラマー、農家、芸術家、軍人、音楽家、労働者、警察官、ペンキ職人といかにも多様です。」
ECMや現在形の音楽に正確に反応できるのは全人口の0.01%なんだぜ。
3にんの子どもたちとの会食での笑いのピークは、足の裏にキリストを刺青して踏み絵人生と叫ぶ若者の話だった。長男が、ほんとは初任給でなんだけど、今日はおれが払うよと。
また、お正月に!みんなで太田で!
サウンドが浮かんでいる感じでトキメクのは、その場のグルーブで作曲しているからか。
アンドラーシュ・シフがECM新譜でスリリングに涼しい瞬間に羽ばたいているのもそうかも。
ええっ、これがBlue Noteなのか!ここ10数年で唯一耳を揺さぶったBlue Noteの現代ジャズ盤だ。なんと、これには今回ECMの新しいプロデューサー、サン・チョン制作として新譜レビューを試みた Aaron Parks も参加しているではないか。
三善晃さん死去=現代日本代表する作曲家―80歳 (時事通信 10月5日(土)18時18分配信) 歌曲や管弦楽曲などを幅広く手掛け、日本のクラシック音楽界をけん引してきた作曲家で、文化功労者の三善晃(みよし・あきら)さんが4日午前10時55分、心不全のため東京都内の病院で死去した。80歳だった。東京都出身。葬儀は家族のみで行われた。後日お別れの会を開く。喪主は妻由紀子(ゆきこ)さん。 東大文学部仏文科卒。在学中に日本音楽コンクール作曲部門第1位、尾高賞などを受賞。1955〜57年、パリ音楽院に留学。西洋の作曲技法を習得した上で、日本の感性を生かした作曲を続けた。代表作に、合唱と管弦楽のための三部作「レクイエム」「詩篇」「響紋」や、原爆投下の日付をモチーフにした管弦楽曲「夏の散乱」などがある。99年には初のオペラ「遠い帆」を発表した。 桐朋学園大で後進の指導に当たり、同大学長も務めた。96〜2004年、東京文化会館館長。99年、日本芸術院会員。01年、文化功労者。
日本作曲界の横綱こと西村朗さんの著書『曲がった家を作るわけ』(春秋社、2013年)より引用。西村さんが東京藝術大学作曲科に入学したとき、作曲科教授の池内友次郎(いけのうち・ともじろう 1906-1991)から新入生への訓辞。
…………………………………………………………… 入学おめでとう、作曲科に合格してうれしいだろうね。しかし、作曲家になりたいという君たちの夢は今が頂点です。作曲家はもういりません。三善[晃]君でおしまいです。君たちに役割があるとすれば、それは作曲もどきをする人間になることではありません。ちゃんと勉強して、古典となった音楽作品の素晴らしさを正しく理解して伝えることだけです。だから音楽理論の勉強にひたすら打ち込みなさい。作曲は特殊な、神に選ばれたような人だけに許されてきた仕事です。 ……………………………………………………………
名古屋に遠征して、浦和第一女子のみなさんの、いきなり天国の響き「詩篇頌詠(しへんしょうえい)」、でした・・・ (http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20070330)
「いやいや、現在の音楽世界においてその存在価値という点では三善晃と小沢健二がツートップなんですよ、次いでジョー・マネリ、ミシェル・ドネダ、ポール・モチアン、ウイリアム・パーカーがいてですね・・・」と据わった目で言うわたしの前では、みな目が泳いでしまって負けてしまう。
・・・書いておくものだなあ、いいぞ、6年前の自分。
中山育美さんのブログ「三善晃先生の想い出」(http://blog.goo.ne.jp/ikm-2011/e/697fad372d2ced560dde46e45d9da42b) 目に浮かぶような素敵なシーン。 “第一関節の先がヤモリの吸盤のように丸い、ハンマーのような指をしていらした。「天才は、指の形も変わっているのか・・」と思ったりしたものだが”に刮目するおいら。
カチカチ山を主題にしたオペラを構想していて楽譜も脳内構成できているが書けない、とか、 きいていたんだが、 カチカチ山なんて、もろに原発事故を予見するような、芸術家の直観ではなかったか。
福島恵一さんによる三善晃追悼記事 耳の枠はずし「高潔さの喪失 − 三善晃・堂本尚郎追悼」(http://miminowakuhazushi.dtiblog.com/blog-entry-248.html) ラストのフレーズは実に重い。 「三善や堂本の死に際して多くの論者が「ひとつの時代の終わり」を感じたと記している。だが先に触れた息苦しいまでの低俗の充満を思う時、彼らが貫いた高潔さにこの国で巡り会うことは、もう二度とないように私には思えてならない。「ひとつの時代」ではなく、「時代」が終わったと冒頭に記した所以である。」
タガララジオを書く自分の手をじっと見るばかりだ。
赤毛のアン 世界名作劇場 さめない夢 作詞/岸田衿子 作曲・編曲/三善晃 歌/大和田りつこ (http://www.youtube.com/watch?v=mIIBffwwR9s)
表参道の裏道の通り。車通行不可。
元同僚で数少ない尊敬できる勇気と男気のある山ちゃんのお父さんの通夜へ。進行した胃がんと転移で手術不可だった75さい、って、どこかできいた話だ。抗がん治療をしなければ、ほぼ安らかに逝ける。昔から老衰・自然死の大半はがん死だったと医者が本を書いている。
「追悼」が終わってしまった一人の生を総括し、棺の蓋を閉じることである
という文がよぎる。追い炊きの風呂につかりながら、人生は a short story なんだが・・・、と、考える。
両親が70代でがんで、ということになると、おれもあと20年ちょいだ。
コーヒー、コーラ、ロングピース、夜勤、ECM、 両親よりも身体に悪いことしかしていないから
2013年10月17日(木) |
福島恵一さんがタダマス11の告知 |
夜勤午前4時のタダトス・レーン。
イェーヲン・シン、アーロン・パークスのCDレビューを書いて、ECMの新しいプロデューサー、サン・チョンの資質について、指揮者のチョン・ミョンフンにも感じた「反重力」というキーワードに辿りついていた。
福島恵一さんがタダマス11の告知、 タダマスの「11人いる!」 ■
いつもありがとうございます!
え?「11人いる!」って萩尾望都のマンガだっけ!読んでないや、光が丘図書館に早速予約。 検索してみると、反重力というキーワードがシンクロしているのにびびるー。 んかー!主人公の愛称がタダだし!このおれが主人公なのか!図書館じゃだめだ、あゆみブックスに注文せねばー。
さすが萩尾望都ファンを自称される■福島さんのタイトル付けの技だ。主人公のタダを踏まえての「11人いる!」だったとは。
福島さんは回数の数字にあわせてタイトルをつけて下さっている。
「タダマス」の船出 ■ 「タダマス」の二丁拳銃 ■ タダマス三度目の正直 ■ タダマスの四大元素 ■ 「タダマス」の五輪の書 ■ 「タダマス」の第六感 ■ 「タダマス」の第七の封印 ■ 「タダマス」の八点鐘 ■ 「タダマス」の九尾の狐 ■ 「タダマス」の『デカメロン』(十日物語) ■
マット・ソーンさんからコメントをいただいた記事■を読む。 萩尾望都の発言や行動、こうでなければいけません。いいなあ。 サイコ・ダイヴィングって、そういうことかあ。 「様々な素材を仕込んで一種の過飽和状態をつくりだし、言葉やイメージの断片が浮遊し、思いがけない結びつきが生まれ、またすぐにほどけていく、自らの意識の尖端に集中しながら、それをアリアドネの糸として、入り組んだ迷宮の中へ少しずつ下降していく」 音楽を聴くことも、このようでなければ聴いている、時間を費やしている意味はないよなあ。
「トーマの心臓」、若い頃読んだことあったけれど、忘れている!ちょいとツタヤに出かけまするー
2013年10月16日(水) |
「辞令を申し渡す。ぜひとも受けてもらいたい。ただ、まさのり、音楽サイトmusicircus党首を免じ、 |
ユニバーサル・ミュージックは、ECMと独占契約をしているにもかかわらずクリエイティヴィティが実質破綻しているキース・ジャレットばかりを国内盤にし、クリス・ポッターもクレイグ・テイボーンもボボ・ステンソンもケテイル・ビョルンスタもイェーヲン・シンも国内盤にしない、ミュージシャンのクリエイティヴィティや海外のクリティークを無視し、迂回融資をしている。ECMファンの代表のわたしにこの場で土下座願いたい。
あれだな、おれたちの同期のニセコロッシは、ECMレーベル・レビュー、菊地雅章トリオの評価、マーク・ターナー、トーマス・モーガン登場の予言、ハインツ・ホリガー、アンドラーシュ・シフの評価、クレイグ・テイボーンへのいち早い断言、イェーヲン・シンの気付き、これだけ揃えば二階級特進でユニバーサル・ミュージックのECM担当統括に就任するかもしれないぜ。そして日本のジャズ・ジャーナリズムは奇跡の蘇生を果たすかもな。
「辞令を申し渡す。ぜひとも受けてもらいたい。ただ、まさのり、音楽サイトmusicircus党首を免じ、音楽サイト Jazz Tokyo ファービヨンドECM部長代理タガララジオ担当への出向を命ずる。」
どどーん。稲岡頭取をにらむおれ。すわ、100倍返しだ。
2013年10月15日(火) |
トリフォニーでサリマン先生にばったり |
15年くらい前の4兄弟。けいまん、産まれたてきよりん、かなみん、こいちんろう。
夜半から明朝にかけて台風24号が首都圏に上陸する見込みです。10年に一度の大型台風です、暴風でトラックも横転します。そんな予告をされている15日夕刻。わくわく。
錦糸町のすみだトリフォニー・ホールへ、マレイ・ペライアのピアノ・リサイタルを聴きに。13000円もする席だしな、取材カメラ入れているというしなあ、行かなきゃなー、コンサートのあと雨に濡れたら夜勤に行きたくなくなるし、今夜の夜勤は休めないし。
車で錦糸町までゴーだ。東京を東から西へ横断する東京ドーム経由。電車だとドアツウホールで65分かかるが、車だと85分だった。駐車場にコンサート割引は設定されておらず駐車料金1250円かかった。楽だしラジオ聴いて楽しいから車で行くようにしよっかなー。
ぐうう、バッハもベートヴェンも、ぺライアのマシュマロのようなタッチの構築で、すべてがペライア色に染まったピアノさばきである。こういうのもアリかな。でも、どういう風に受信すると、熱狂的なファンのように感動できるのだろう。醒めてんなー、おれ。十分に上手くて、この安定感は、昔御茶ノ水の名曲喫茶でコーヒー飲んでいる時に楽しんでいたピアニズムに在るかな。
休憩時間に、サリマン先生にばったり。スレンダーで美人でキュートな皮ジャン姿で。
「まーくん!」 「あ、せんせいー」 「北海道のおとーさん、どーだった?今日のコンサート、まーくんが来ると思って来たの・・・」 「今日はきれいでかわいいですねー、耳の調子はどうですか?」 「相変わらず。ね、(コンサートは)どうだった?」 「バッハでもベートーヴェンでもなかったー。どう聴いていいか考えながら聴いちゃったよ。」 「あら、“情熱”はなかなかのものよ。今月、“情熱”は2回目、聴くの。このあとゲルバーでも“情熱”聴くわ。」 「ははは、ゲルバー、ね!」 「原稿を督促しにも来たのよ、どう?書けてる?」 「いやー、語彙が足らない。ハッキリと聴こえてはいるんだ。うまく書けない。この夏は耳がだめで・・・」 「招待券をすっぽかしちゃダメよー。」 「涼しくなって耳がハッキリしているけど、今日の観客の受け具合見ると、自分が間違ってるんじゃないかと不安だいねー。」 「いいのよ、誰もみんな偏っているのよ。あなたの推す岩崎洵奈さんの動画観ました、でも、やはりあの動画ではわからないわ、ライブでなければわからないものよ。」 「それより、大先生が亡くなりましたね。」 「あーん、あちこちから追悼文を依頼されてて、いま、頭がいっぱいなの。」 「福島恵一さんが、素晴らしい批評を書いています■。交響四部作を中心に。」 「あら、そう。交響四部作はほんと素晴らしいですもの。」 (後半開演のブザー)
ほとんど会話を偏向させてしまってるな。いいおんなじゃなあ、いい目をしておる。ほとんど雲の上のお方、サリマン先生。ニセコロッシ、弟子入り修行中なり。65くらいでモノになる予定です。
売り上げ日本一のライフ平和台駅前店、工事して17号バイパスと地下交差させて街の景色は変わってゆくのだわ。ライフの駐車場部分が交差点に拡張されて無くなる。ライフの売り上げ補償は大変な金額になっているだろうなあ。
さて、
札幌3日目は、午前中は小3の姪の英検5級受験会場に付き合って、午後は見舞い、夕方に千歳空港に向かい練馬に帰ってきた。二晩とも姪と二階の空いた父母のベッドで寝た。
まさのり、おれは思い残すことはないんだがなあ、あと3年か5年は生きたいなあ。この安倍政権の悪政の行く末を見届けなければ、死に切れんなあ。腹は切りたくない。明日からの大腸カメラ検査はやめられないのか。
さすが筋金入りのコミュニストだな。日本ハムの来季を観たい、ではないのか。腹は切らんでいいよ、頼むからおれの重曹水溶液を飲んでてみろ、2週間したら明確な結果が出るから。ビオフェルミンも合わせて飲んでや。車椅子とテレビ付きベッドで介護生活できる家の改装を検討しているから、がんは消えるのさ。怒りとか気合いとか笑いで免疫力を倍増させなきゃ、生きれんぜー!
「倍返しだ!カカカ!」ミユキばあちゃん似のいつもの笑顔で声をあげるおやじ。
看護婦の妹がつめたーい視線を送ってくる。あのさ、抗がん剤にだって重曹は入っているくらいの効果があるんだぜ。おれも毎日3グラム500ml飲んでるけど、まじで3倍飲ませてもいいとおれは思っているんだぜ。
じゃ、パパ、がんばってや。空手チョップを上げる仕草で応答する親父。妹が白石駅まで送ってくれる。たぶん手術できない状態だし、病院入れとくために医者のメニューの抗がん治療で進むのも致し方ないかなあ。
さくら、好き勝手言ったけどあとは頼むぜ。
寅さん、男はつらいよのメロディー。
空港ライナーに乗ると、北の国からのメロディーが流れている。ああ、北海道だねえ。
10月12日、札幌二日目。日記の日付がずれてる。
おばさんの四十九日の法要。東京ドームホテル(後楽園ホテル)。 おばさんは15から砂川の美容院に5年契約で奉公に出ていて19のときに恋人と駆け落ち失踪。家族は奉公の違約金を払わされた。かっこいいぜ。 田川のおやじ80が「俊夫ちゃんの高校の5つ先輩なんだ、老いたら筋肉やで、ぼくは毎日自転車乗ってる、若い頃から走るのとか自転車とか単純なのが好きでね」
夜はよったんが豪華なエスティマで南幌温泉に連れて行ってくれた。 妹の娘小3とよったんの二人の娘が初対面でお風呂に入ったあとは3にんでへびのように絡まってラブラブしている、おじさんもまぜてくれ。 なんと、よったんもおれも、男女2人ずつの4にんの子どもがいる。 由松じいさんも男女2人ずつの4にんの子どもがいる。 つ、つまり、これは家系なのか?懐かしい子どもの頃の思い出話。 よったんは豪邸建ててでかいくるま乗って4にんとも教育をしっかりしているではないか。 由松じいさんも、そうではないか。 ううむ、おれには天罰が下るはずである。
札幌の街の二重の虹。両端が地平線のカンペキな虹を見ながら運転していた。撮れたのはこんなの。高校時代の通学路。
ただいま東京、13日23時15分。
モノレールが山手線浜松町上空にすべり込む高さはちょうど8階建てビルの高さ。
11日。5時08分有楽町線平和台駅始発、10時45分札幌の白石駅到着。
菊水の勤医協札幌病院へ俊夫75を見舞いに。おふくろが逝った病室の隣の個室。懐かしいなー。
夏にはニセコのロッジに出かけたり、手をつないで歩いて大通り公園へ出かけてあまとうと焼きとうもろこしを食べてた。2ヶ月で車椅子。低反発枕を購入して、首が、腰が痛んだ?実際は相当に進んだ胃がん。
胃の腫瘍を良性か悪性かと判断している過程なのか、病室に入ると「やあ、まさのり、完治するなら別だけどおれは手術はしたくないんだ、心臓も不整脈がひどいし、腹は切りたくない」と話し出している、そばから、妹の旦那が「お義父さんどっちにしても切ることには間違いないんだから」と笑顔で朗らかに。
16時からの医師から家族への説明。 かなりの胃ガンで切って抗がん治療が主文、心臓が手術に耐えられるかの評価と大腸カメラの検査結果により大腸に転移していたら手術は不可能、が、従文。
おれが、がんが見つかり手術して抗がん治療して苦しんで亡くなってゆくというハナシは40例以上見聞していてて、お決まりの死のロード、医者の9割は抗がん治療受けないというアンケートもある、切らないて抗がん治療も要らないぜ、と。
背中から妹が「兄ちゃん、治療行為をしないということは、病院にかからないということやよ」と耳打ち。ああ、そうか、お店に買い物に来ていて、買わない理由を述べているような態度だったか。看護婦の妹が自分の勤務している大病院に入れていたのだった、すまねえな。
手稲のおばさん(亡き母の妹)がお見舞いに来てくれていたのが、妹と義弟とわたしのビミョーな温度差の中和になった。大いに助かった。
説明後の3にんでの親族会議では、結果を告げられないなあ、検査入院終わってから告げてくれ、と、妹に頼んでいたんだが、病室に戻って、「雅範、どうだった」と親父に見つめられたら、うん、進行した胃ガンで、切っても抗がん治療を継続するレベルだ、たいへんだ、切らなくていいから、重曹飲んでみてくれ、がんが消えるから、と、伝えた。
めし食いに行くからと病室を出る。追いかけてきた妹が、「パパ、震えてた」と。
胃がん手術、抗がん治療を拒否するということは、治療行為をする病院には居られないというハナシだ。はてはて、どうするか、は、同居している妹夫婦への負担へと直結している。カネも手間も出せないフーテンの兄貴には、何も話す立場は無いのだ、好き勝手言ってすまないな。
頼むから一日3グラムの重曹くらい飲ませてくれ、おれも飲んでいる、ビオフェルミンも飲ませてくれ、と、頼むおれ。
重曹は塩分と同じだから腎臓に負担をかけると難色を示す妹。こやつは学校から呼び出しをくらうほどIQの高い子だったが、そげな道理わからんか、がんを消す試みとして重曹飲ませるのに多少の腎臓負担なぞ小さい、おれは現在の医療なぞ信用してない!おふくろは抗がん治療と延命治療で余計に苦しんでいったやないけ、語気を荒げてしまう。ごめんよ、妹よ。
まあ、大腸への転移もあるだろうし心臓の評価はダメだろうから、本人の嫌がる手術は無いだろ、そしたら病院に入れとくために抗がん治療は仕方ないでねえか?それとも自宅介護でやっていけるか?ホスピス空いてないしなあ。
親族3にんで海鮮食べ放題大宴会。いまだから明かせるファミリーストーリー。
手稲、琴似、北大裏、苗穂とドライブした。握手したおばさんの手がおふくろの手と同んなじなんでファミマのアイスコーヒー飲んでて泣けてきた。
琴似の高層ツインタワーマンションは未来都市のよう。ぶうう!気温10度あるかないか、もう寒いし。かなわんわあ。
札幌の広い道路を走っていて、大自然の厳しい北海道ではおれは負けてしまうからここではとうてい生きてはゆけないなあ、箱庭のような長家の温かみに埋もれることのできる東京に早く帰りたいなあ。
2013年10月11日(金) |
「外国人カメラマンが撮った福島警戒区域内の今の姿40枚」 |
小学校1年ん時、砂川から函館へ親父が転勤したのだった。函館駅を降りて、駅前にぼうと立つワコウデパートはあまりに巨大に見えて「大きな街にやってきたー」と思っていた。4階建て以上の建物を想定すらしていなかった6歳児だ。7階建て程度なのか。後年訪れると、地方都市によくある駅前デパートに過ぎなかった。
もっちゃん 「今日は事故車を引き取りに八雲まで560キロ走りました〜搬送車で… 雲石峠で路外離脱し電柱にぶつかって止まったんだと!恐ろしや居眠り運転! ウインチでやっと載せて先ほど帰宅…就寝したが、まだ揺れてるし… しかも明朝はJAL始発で横浜だべ〜」
おれはAir Do始発で羽田から千歳へ。今朝、多田義雄遺伝子が空路を交差するのだ。ダイナミック。
「外国人カメラマンが撮った福島警戒区域内の今の姿40枚」■ 写真も良いが、ウェブで大きく見えるので引き込まれる。
2013年10月10日(木) |
福島 汚染水は 処理できる!!クールジャパン 日本ポリグル |
このタダマスはいつの写真だろう。原田さんがカメラを立てている。池田さんが初参加とのこと。テーブルの上にはルシオカペーセのCDジャケ。
今日はえらい目にあった。なんなんだよお、車のベルトが鳴りはじめて、ベルト2本で9000円かよー。工賃いくらだよおー。交換ベルトの規格が合わず、車は修理預かりになり、代車無く。かれこれ10キロ歩くはめに。雨の中スーツ姿で濡れて歩くなんて、人生初だぜ。
明日の朝6時30分発の羽田空港へは、始発でも間に合うかどうか。
12日は東京ドームホテルでのおばさんの法事のあと、よったんが札幌に来るというから南幌温泉行こうぜよ。
そいえば、こないだ次男が自分の描いた絵が売れた、銀座の画廊から声がかかったと、ぼそっと言っていたな。コミケで自分の描いた作品を売る長女OLが、売れるとウレシイよねーと反応して、次男がビミョーな表情をしていたな。同じ次元だべ。仲良くしなよ、おまえら。
こないだ久米宏のラジオ聞いてたら汚染水処理できるのに公開実験すらやらないと朗らかにおっしゃっていた日本ポリグル会長が出演していました。やりなよ、とーでん 福島 汚染水は 処理できる!!クールジャパン 日本ポリグル ■
欧米ではもはや日本の医療でいう抗がん治療は行われていないというではないか。たくさんの医者が抗がん治療には意味が無いと本を書いている。癌患者が増え続けているのは、どういうプロパガンダなのか。『どうせ死ぬなら「がん」がいい』はもっちゃんも読んでいたな。
7月の記事「メープルシロップと重曹のガンの自然療法」 ■
癌はおそらく、風の谷のナウシカでの腐海や王蟲であるようだ。菌類の森だぜ。
がん細胞が真菌であると主張した、医療マフィアが抹殺したイタリアの科学者のはなしとか、 がん治療は人口調整に過ぎないとか、おおお、ますますアニメチックではないか。
この記事■を読むと、医療マフィアは人口抑制のために抗がん治療をしているとまで読める。
重曹を摂取することで癌は消えるのか?
そんで辿り着くこのシモンチーニ研究所のサイトでは 「市販の重炭酸ナトリウムや重曹は、危険性がありますので、くれぐれも、独断でご使用にならないようにお願いいたします。」 「重炭酸ナトリウムは、重曹とも呼ばれる場合がありますが、日本製の重炭酸ナトリウムや重曹は使用が出来ません。 このような事実を把握せずに、治療を行う事は、大変、危険です。」 などと、書いている。
なんでい、カルトな健康商法の釣りである可能性も否定できないのであった。
1日3g程度の重曹を摂取し続けているが、これは医薬品で胃薬みたいなものなので安全である。
重曹=アルカリの摂取
2013年10月09日(水) |
ニール・ヤングがMP3の音質はマスター音源の5%に過ぎないと訴えている |
ごおお、と、風つよい午前9時、 こりゃ眠れんぞねと思いきや、重曹水溶液を飲んでストレッチしたらぐっすりしてもうた
ニール・ヤングがMP3の音質はマスター音源の5%に過ぎないと訴えている と、朝のインターFMでバラカンさんが言ってたー
がんばれCD
がんばれアナログレコード
うおうお、マウロパガーニの地中海の伝説が久しぶりに鳴るわ、鳴るわ
福島恵一さんの 文化横断的変異「民俗音楽探求」シリーズ(TMFMR= Transcultural Mutated "Folk Music" 「これまで随所で採りあげてきたMauro Pagani, Fablizio De Andre, NCCP等はあえて外すこととした。これらの作品が必聴であることは論を俟たない。」■ 初期設定盤なのだが・・・ ううむ、Fablizio De Andre, NCCPを、おれは聴いた体験が無い。世界最強の所蔵を誇る文京区小石川図書館にあるだろうか。
さて、こないだの「浸透的聴取」■ 「多田雅範が一瞬の耳のまたたきのうちに音を捉え、これと深々と切り結びながら、ぶっきらぼうな断言を繕うことなく放り出し、夢遊病者のようにふらふらと当てのない連想の糸をたどらざるを得ないのも、益子博之がますます深く遠くへと耳の眼差しを届かせながら、そうした聴取の体験をいささかも特権化しようとせず、それどころか音への扉を広く開いたままにし続けようとするのも、未知の響きに不意討ちされた衝撃への切実な、そして極めて倫理的な反応であるように私には思われる。それゆえ彼らの聴取の対象がたとえ未だ耳にしていない音源であっても、ふと漏らされたつぶやきに深く揺さぶられてしまうのだ。」
ありがたいなあ。タダマス11、タダマス新章、
益子博之「うたかたの日々」が更新されている。 ■
益子さんからヤコブブロの新譜がすごいと連絡があった。
立ち仕事で6時間ぶりの10分休憩で、ドクターペッパーをあおりながらマッチで吸うロングピースにうなり雄叫ぶ深夜4時のワーキングプアーオヤジにも、神さまは光りを届ける。
長男から「お父ちゃんもトシなんだから健康に気をつけろ」とメール。 おまえ、おれのことはいいからももクロ聴け!仏教の奥義が詰まっておるぞ。美学芸術学のおまえの教授が「この偶然を必然に変えるエビぞりジャンプ」と本書いてるではないか
「ロクでもない世界で生まれ、生きてるガマンしている、そんなんじゃなくて! 悪くないカンジの、“進化”の途中」
ももいろクローバーZ「Neo STARGATE」MV ■ ももいろクローバーZ「BIRTH Ø BIRTH」MV ■
ももいろクローバーZ 1st Live にフランス人大興奮!パリde Japan Expo ■
2013年10月08日(火) |
遠くの街から突如として指令が下るのだった |
遠くの街から突如として指令が下るのだった。
10月22日 (火)19時 世田谷区富士見ヶ丘教会。 すでにECMへ録音済とのこと。 福岡と東京の2日間のみの公演。
んあ!誰の何のコンサートなのだろう。仔細には判らぬものの、まだECMにレコーディングしていないクラシック系統の奏者だろうか。5千円札で間に合うだろうか。知らぬままに出かけるのだ。わくわく。
ECMレーベルのアイヒャーの後継プロデューサーであることが公になったサン・チョン。 サン・チョンは以前に菊地雅章のスタジオに出入りし「レーベルを作るから!」と騒いでいた若者だったという。 もはやクラシックとジャズに関しては世界最高峰のレーベルであることは明白な現在にあって、
ライカのカメラを持って日本中をロードしながら 温泉と神社仏閣を巡り、 コンサートをジャンル不問で追っかけて、土地土地の回転寿司を賞味し、 そうやって生きてゆくのだ!
深夜に見上げる池袋サンシャインビルは 建物の輪郭を示す鮮やかな赤の点灯が音をたてているように映るものだが アイフォンではぜんぜん写らないや
2013年10月07日(月) |
タダマス11フライヤー、タダマス新章の始まり |
タダマス11フライヤー、タダマス新章の始まりを感じさせる崇高なデザインである。
多田は前回、益子のポピュラー領域に偏在し拡張する現代ジャズの一端を示す前半の選曲群に対して、「ジャズじゃないやい」「轟音はポップスだ」等妄言で応酬する事態となった。多田の耳は昨年の夏以来、菊地雅章TPPトリオの Ensemble Improvisation が新時代を告げたと、かなりの地殻変動に浮遊したままでいる。その不安定さに耐え切れずに20Cジャズ耳にすがったのだ。
ハービー・ハンコックの系譜や、ラップなど黒人音楽の現在潮流、グルーヴするテクネーの広野を微細に虹色感応する銀河系は、多田の耳の窓の外側にあるように思われる。その旅路を行けば、いま持っている Ensemble Improvisation の問題意識は消失してしまうだろう。
おそらく二つの銀河系。
現代ジャズに、いくつもの断層もクレバスも、次元もある。それは眼に描くひとが視ているだけかもしれないが、交し合う言葉の中に目指す明かりは見えている。こごえないように、時を過ごす。
10月7日は、喫茶茶会記でトリスタン・ホンジンガー来日公演初日、新宿ピットインで橋爪亮督グループ新譜『VISIBLE / INVISIBLE』先行発売ライブ、だった。
益子が Their best performance I've ever heard! Their new live recording is also AMAZING! と、投稿している。まず、掛け値無しの本音だ。そして彼は間違わないのだ。
(わたしはこういう、ここぞ!というライブを見逃すのが得意なのだが、そのリスナーとしてのへまなカンジは自分らしいと思っているので、あまりくやしくはない・・・、いや、くやしい!)
現在の橋爪亮督グループこそが、現代ジャズの台風の目だと思う。タイコもギターもサックスもベースもピアノも、それぞれがリーダー作クラスの技能と演奏の踏み越えがあり、なおかつグループとして掛け算になっているコンビネーション。
(こないだトーマス・モーガンに十五夜ライブヴァージョンだけをCDRに焼いて渡したんだが、何の反応もないのは、やはりヤツにはそこの感受性は無いということか。)
橋爪亮督グループは、ブルーノートやインパルスに録音するよりはECMレーベルに日本人初のグループとして登場してしかるべきである。
タダマス、新章、新次元だ。
10のマイナス43乗秒後に宇宙は11次元で出来たというのが最新の宇宙についての見解だ。
2013年10月06日(日) |
作曲家はもういりません。三善[晃]君でおしまいです。 |
徳永教授のFBから拝借。スカイツリー、スカイツリー、スカイツリー。
田中宇さんの国際ニュース解説で「米国金融財政、嵐の前の静けさ」だって。ここでサブプライム第二弾暴落なのかな。株も何も持っていないビンボー庶民にはかんけーないぜ。大暴落を繰り返して、中途半端は淘汰されてゆく。内田樹さんが手際良くまとめた、資本主義が国民国家を潰してゆく過程、という段階だ。どんどんわたしたちは機械人間になってゆく。おれはならないうちにおさらばだが、ガキどもが心配だ。
日本作曲界の横綱こと西村朗さんの著書『曲がった家を作るわけ』(春秋社、2013年)より引用。西村さんが東京藝術大学作曲科に入学したとき、作曲科教授の池内友次郎(いけのうち・ともじろう 1906-1991)から新入生への訓辞。
…………………………………………………………… 入学おめでとう、作曲科に合格してうれしいだろうね。しかし、作曲家になりたいという君たちの夢は今が頂点です。作曲家はもういりません。三善[晃]君でおしまいです。君たちに役割があるとすれば、それは作曲もどきをする人間になることではありません。ちゃんと勉強して、古典となった音楽作品の素晴らしさを正しく理解して伝えることだけです。だから音楽理論の勉強にひたすら打ち込みなさい。作曲は特殊な、神に選ばれたような人だけに許されてきた仕事です。 ……………………………………………………………
「1964年のことでした。当時、池内門下に三善晃、矢代秋雄、諸井誠、黛敏郎、という俊英が揃い踏みで講師をしていた。まさに池内友次郎全盛時代でしたね。池内先生は、長年ドイツ一辺倒であった芸大作曲科に、フランスの風を持ち込まれた方です。」■
「作曲は特殊な、神に選ばれたような人だけに許されてきた仕事」
ぼくたちは神さまを探している。
俊夫75が検査入院した。胃がんを切って、抗がん治療という、医療マフィアが儲かるシステムに乗せられた。
「実際に全ての癌が重曹で治るというのを証明したイタリアの学者が発見し発表したところ、暗殺され現在は軍に保護されているみたいです。ほんとにこの重曹で癌が治るならあの抗がん剤はなんだったのでしょう。抗がん剤は、体を痛め、高いお金を払い、寿命を縮め寸前の病気が治ったとしても、可能性として抗がん剤を打ったが為に、癌リスクが更に上がってしまい、更に癌のリスクを高めてしまう。」(こないだの重曹の記事から引用)
おれも昨日から重曹を摂取し始めたぜ。保険セールスのねえちゃんがガン保険をすすめてくるが、おれは抗がん治療はしないので不要だぜベイビー。
大室たかお神社
刈谷さんのFBから拝借
この写真見てるだけで、なんだか身体が浄化されてゆく気持ちだ。
この写真は、堀内さんがJazz Tokyoへレビューした公演のものだそうです。 ぼくはFace Bookの記事からタップして転載したもの。
彩耳記35■
東京混声合唱団 第209回 定期演奏会 「創立50周年記念定期演奏会 No.9」 <未来への“祈り”> @ 東京文化会館小ホール 2007年2月26日(月) 19:00
「『レクイエム』、第三楽章の最後の音が、静かに、消えて行った。指揮者、山田和樹は動かない。静寂。ふつうならば、曲が終わって、せめて10秒。だが、そのまま、微動だにしない。30秒。まだ動かない。舞台上も客席も、しわぶきひとつない沈黙。凍りついた時間が続く。演奏者たちの顔が、菩薩のように、表情を超えた表情のまま、指揮者を見ている。その顔を、観客が見ている。私は、その時、三善の『レクイエム』が呼びかけ、呼びかけられた、夥しい戦争の死者たち、そしてまた、今この時も世界各地で行なわれている戦争で、無残な死を生きねばならない人々の魂を思い、瞬時に、黙祷した。そして、しばらくして眼を開けると、まだ指揮者は動かないままだ。これは、一体、なんだろう。その時、思った。この凄惨な、血だらけの音楽の演奏は、新しい生命を産み出す行為、出産でもあったのだ、と。この産声は、無から始まり、無へと帰る。私たちは、沈黙の叫びを、ことほぐ者だ。ああ、医者が必要だ。誰か、この指揮者をすぐに看護しなければ。彼は今、自分の産み出した沈黙の子供にのみ込まれて動けなくなっているのだ……。60秒経って、指揮者の首ががくんと前に垂れた。さざなみのように小さく拍手が起こり、ゆるやかにクレッシェンドしていった。客席に振り返った指揮者が、救いを求めるように席を見渡し、誰かを捜している。そこには、病をおして会場にかけつけた作曲者三善晃がいた。折れそうな細い体躯を杖に預けて、客席の椅子から立ち上がる。ステージを降りて歩み寄る指揮者。そして、そのまま、三善の手をとると、深く、その手に頭を垂れて、動かない、そのまま全く動けない。客席の聴衆も、舞台上の演奏者たちも、その指揮者の姿が、自分自身の心を写したものであると思ったのではなかろうか……。神話の一シーンのようであり、一夜明けた今でも、私自身、いまだ夢のような思いにとらわれている。」
堀内さんは『レクイエム』の復刻という重要な仕事も果たしています。 ■
09年レコード・アカデミー賞を受けた『交響四部作』も堀内さんの制作でした。
音楽サイトmusicircusには、三善晃関連の記事がまとめてあります。 ■
おー、自分で書いていたことをすっかり忘れているが、断じて正しいではないか。 「日本の現代音楽という呼称はおかしい。日本の音楽でいい。年末には黛の涅槃交響曲を、夏には三善のレクイエムを、秋には武満のノヴェンバーステップスを。松村の阿知女(あちめ)を、小山薫のヴァイオリン協奏曲を、矢代のピアノ協奏曲を、西村朗はこれから勉強します、あと高野山の声明と、言わんとするところは、毎年聴けるプロジェクトがほしい。全国各地で公演する。オール会員制、年会費7まん2せんえん分割払いカード可、にして財政的安定を保つ。国民的な行事にしてしまうのだ。」
2013年10月04日(金) |
作曲家三善晃さん逝去 |
三善晃さん死去=現代日本代表する作曲家―80歳 時事通信 10月5日(土)18時18分配信 歌曲や管弦楽曲などを幅広く手掛け、日本のクラシック音楽界をけん引してきた作曲家で、文化功労者の三善晃(みよし・あきら)さんが4日午前10時55分、心不全のため東京都内の病院で死去した。80歳だった。東京都出身。葬儀は家族のみで行われた。後日お別れの会を開く。喪主は妻由紀子(ゆきこ)さん。 東大文学部仏文科卒。在学中に日本音楽コンクール作曲部門第1位、尾高賞などを受賞。1955〜57年、パリ音楽院に留学。西洋の作曲技法を習得した上で、日本の感性を生かした作曲を続けた。代表作に、合唱と管弦楽のための三部作「レクイエム」「詩篇」「響紋」や、原爆投下の日付をモチーフにした管弦楽曲「夏の散乱」などがある。99年には初のオペラ「遠い帆」を発表した。 桐朋学園大で後進の指導に当たり、同大学長も務めた。96〜2004年、東京文化会館館長。99年、日本芸術院会員。01年、文化功労者。
名古屋に遠征して、浦和第一女子のみなさんの、いきなり天国の響き「詩篇頌詠(しへんしょうえい)」、でした・・・ ■
「いやいや、現在の音楽世界においてその存在価値という点では三善晃と小沢健二がツートップなんですよ、次いでジョー・マネリ、ミシェル・ドネダ、ポール・モチアン、ウイリアム・パーカーがいてですね・・・」と据わった目で言うわたしの前では、みな目が泳いでしまって負けてしまう。
・・・書いておくものだなあ、いいぞ、6年前の自分。
カチカチ山を主題にしたオペラを構想していて楽譜も脳内構成できているが書けない、とか、 きいていたんだが、 カチカチ山なんて、もろに原発事故を予見するような、芸術家の直観ではなかったか。
FaceBookで長男のシェア記事で23時頃に知った。合掌。
赤毛のアン 世界名作劇場 さめない夢 作詞/岸田衿子 作曲・編曲/三善晃 歌/大和田りつこ ■
2013年10月03日(木) |
MOVING PICTURES FOR THE EAR / DON CHERRY 松浦俊夫「Tokyo Moon」 |
深夜にインターFMをかけていたら、ECMがかかり、ドン・チェリーの大曲がかかり、という桃源郷のような選曲に遭遇した。選曲したのは松浦俊夫という方。番組は「Tokyo Moon」の再放送。雑誌レオンのDJ特集記事と連動とアナウンス。■
23:30 "PROCESSION" BOBBY HUTCHERSON 23:35 "CORACAO" EGBERTO GISMONTI 23:41 "SEA SONG" PAT METHENY 23:51 "WATER" JOE HENDERSON 23:56 "MOVING PICTURES FOR THE EAR" DON CHERRY
午前4時23分に「福島恵一さんが益子博之さんの聴取に衝撃を受けたという記事です!」とFace Bookへ投稿する。 「浸透的聴取 Osmotic Listening」■
光が丘図書館で八代亜紀と古川日出男と安保徹とスコーピオンズを借りて、帰ってきてごぼう入りうどん2玉を煮て食し、13時〜19時、23時〜翌19時と睡眠に明け暮れた。
足掛け30時間もごろごろ寝腐っている!というのは、どういうことだ!!!
ゆーみんの「ひこうき雲」を昨年たまたまCDRに入れてドキドキした感興と、夏にアニメ映画『風立ちぬ』観て聴いた感興と、ここ数ヶ月有線で深夜の勤務場所でかかり続けてうんざりする感興と、大柄の小学3年生女児がラストフレーズの「空をかけーてーゆくー」を絶叫する練馬区通学路の微笑ましい感興と。
同じ曲なのに全部違うところが音楽の奥深さだ。
主婦が「あたし生まれ変わるのなら、セミね!」という。「8年も土の中で眠って、一週間鳴き叫んで死ぬのか」「その一週間がスゴいのよ、人間の夜の営みはすぐに終わるけど、あれが一週間続くのよ!」「なんだそれー、ははは」
益子さんが、菊地雅章TPPトリオの"Ensemble Improvisation"を持ち出したところで、 「コンポーズと、依存しないインプロヴァイズを主軸としたグルーヴ」の有り様を理解していた。 聴きたいなあ、Derrick Hodge
編集CDR『Gabfest』 ブラインド聴取記 01 バスクラとベース弓弾き、ハープの調べ、ポストパンクな日本人の棒読み英語。何じゃコレ?ちょっと風変わりなイントロ風楽曲。おもろー。 02 オーネット・コールマンの『ヴァージン・ビューティ』の頃だけど、このトラックはあったかなあ・・・。「ブルジョア・ブギ」の狂気が好きだ。追随者無しの併走ファンク、やや世紀越えは未達。 03 続くこのベースラインはいいグルーヴ感だー。ホーンセクションもいい。フレイバは発展させれば菊地成孔のインパルス盤につながる高揚の持続だ。 04 ぐお!なんじゃこの韓国のリズムの強烈さは。タブラのリズムに寄り掛かっているところがインプロ度低く、ポップスに近い仕様となり、強烈。韓国、奥深かー。 05 バンドネオンの持続音。サックスのフリーキー音。耳のそばだては、カペーセのシュルティ・ボックスのトラックに類似させて聴いてしまう。後半、なんで日本女性の童謡が?日本のフリージャズバンド??? 06 童謡ピアノと琴の調べ。クラシック・ピアノ奏者じゃないなあ。70年代ポエジーの香り。 07 河内音頭。誰かはわからない。菊水丸なのかなあ。楽しいなあ。 08 イージーリスニング的インスト。国籍が読めないー。制作は70年代かなー。ありそでないシンセの古さ。 09 ドビュッシーかサティか。はかなげ系クラシックの名人ピアニスト、80年代録音、だろ。 10 ちあきなおみ!いいなあ。 11 荒木一郎? 12 おっと、女性ヴォーカル、フォークに跳ばずに、80年代90年代ポップスを避けずに(知らずに)歌っているのは最近のシンガーかしらん。サウンドの厚さは今世紀的。 13 アフリカン・ポップス、これも最近のかな。音楽の形式とは別に、録音の感触で年代測定できるよね。 14 ジョー・ヘンリー。
いつもは通らない道を、送電線の向こうに今まで気付かないでいた電波塔に見入って信号停止。 雨上がりの視界にくっきりと虹が描かれていた。 「わー、この時には二度と訪れることができないんだわー」 そういえば次女きよりん16から虹の写メ、いつのかな?
都会のバイト生活に疲れて高知に帰ったYくん30、「こっちに来ても仕事無いって高知の友だちが言ってた」「たださん、12時間かけて車で来るんでしょ、ひろめ市場で呑んだくれてっからさー」と話していた。
四国の、高知の向こう側はさまよってみたいなあ。地図を見るなり。
9さい女児が悪いことをしているのはわかっていたけどおかあさんの真似しちゃったのネイルはおかあさんが喜ぶのと3万円相当の万引き、おかあさんはうつ病でくすりのんで寝てばかりいるのでかまってあげられていない母子家庭生活保護受給者。素直で聡明な女児だった、母親いわく勉強はよくできる。
Erimaj - Black Super Hero Theme Song ■ タダマス10で聴いたエリマージュ。 カート、マーク、エリックが歩むべき、つうか、このカンジに進むのではと期待していたところを、このエリマージュが果たしている。ただ、これは90年代の正統的な帰結なのではないか。
「反重力の指揮者、チョン・ミョンフン」 と、カッコいいフレーズがひらめいて、そこでポーズ。あとはECMも韓国もピアノも、いかようにもロジックは華やぐ。誰かやってー、おれはひらめくだけでいいや。
ハインツ・ホリガー『バッハ:わがうちに憂いは満ちぬ』ECM ティル・フェルナー『バッハ:平均律クラヴーィア第1集』ECM
2曲目はオーネット、3曲目は・・・な、なんだ?韓国の伝統音楽の呼吸が鮮烈だ、・・・いただいた編集CDRでブラインドホールドをするのだー
2013年10月01日(火) |
タダマス11告知。タガララジオ37。 |
現代ジャズの聖地へようこそ。
タダマス11、益子博之=多田雅範四谷音盤茶会 Vol.11■ のお知らせです。
masuko/tada yotsuya tea party vol. 11: information 2013年10月27日(日) open 18:00/start 18:30/end 21:30(予定) ホスト:益子博之・多田雅範 ゲスト:山本昌広(サックス奏者/作曲家) 参加費:\1,200 (1ドリンク付き)
喫茶茶会記(四谷三丁目)> ■
国内外で活躍するミュージシャンをゲストに、現代ジャズを網羅的にリサーチする神の手益子さんによる選曲を、楽譜読めない妄想系リスナーの多田がジャズじゃないだの四の五のコメントをはさんで耳の公共をめざす、荒野をめざす、複数の耳のあわいに立ち現われる音楽。
タダマス10では、“多田が珍しく益子と一見対立する「ジャズ耳」的な立場”と福島恵一さんからレビューいただいた(ここからどうぞ>■)、ついでに“「ジャズ耳」としたときに、後藤、益子、多田は一線上に立たされる”まで記述するオレ、虎の威を借りる何とやら、クラシック者の前ではジャズ者を自称しジャズ者の前ではクラシック者を自称しECM者の前ではJポップ者を自称する、それは鵺(ぬえ)、そうだ京都に住もう。
福島さんのブログ「耳の枠はずし」では文化横断的変異「民俗音楽探求」シリーズ(TMFMR= Transcultural Mutated "Folk Music" Research )が連載開始している。■
タガララジオ38は、マウロ・パガーニをぜひ取り上げてみよう。
あ、タガララジオ37■ 更新されています! ECMマンフレート・アイヒャーがなぜ韓国でECMフェスをやるのか、ミョンフン指揮でシフとホリガーというクラシックの頂点を捕獲していること、歌姫イェーヲン・シンの登用、アーロンパークスのピアノ、もはやピアニストはECMを目指すほかはない現実だ、そしてアイヒャーの後継者として韓国の若きプロデューサー、サン・チョン(ミョンフンの息子、チョン・キョンファの甥)、
|