Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2012年10月31日(水) |
ユリイカ10月号ジョン・ケージの表2に「間章著作集」全3巻月曜社の広告が! |
FaceBookでポトラッチのオガーさんがシェアしてたのが アンドレア・ノイマンのケージ演奏でした。 Andrea Neumann performs "Water Walk" by John Cage ■ お。ケージ本人による!あははー、大男ビルエヴァンスのピアノタッチの強打の説得力もあるけど、大男ケージも説得力あるなー、同時代観客の本気の笑い声!(それ説得力とは言わない) WATER WALK - JOHN CAGE ■ まるで、ドリフじゃないか! いや、日本の芸能におけるドリフの成立要件に禅も鈴木大拙もジョンケージもあったわけだ。 ないない。
間章の第1回配本は復刻『時代の未明から来るべきものへ』。
あれ?おれ当時5千円で武蔵関の佐藤満男さんから頒布いただいた記憶があるなあ。群馬のエクスワイフんちの書庫に置いたままかなー。
あ、足利銀行太田支店に1万円残っているのだった、忘れてたー。
2012年10月30日(火) |
『ホーム/ギフト・オブ・ミュージック』 |
そうそう、タワーレコードのフリーペーパー「イントキシケイト intoxicate 」に書いた記事がwebにも掲載になりましたー。
Gretchen Parlato, Becca Stevens etc...『ホーム〜ギフト・オブ・ミュージック』 ■
これの文字数合わせで削除した部分を復活させてJazz Tokyoにも入れておりましたです。 『ホーム/ギフト・オブ・ミュージック』 ■ (曽我部恵一の音源へのリンクを貼りたかった!のが最大の動機なわけ)
結果としては、ほぼ同じテキストを2箇所に入れててすいませんという感じ。いろんな音楽ファンが楽しめる盤だと思うし。
ただ、アメリカ人に「がんばれニッポン」と言われるメッセージの部分に対する違和感とゆーのか、アメリカと日本の関係についての内田樹さんや田中宇さんの記述に親しんでいる身としては、単純にハッピーな気持ちに落ちないところもありまして、ですね。
くるりの「さよならアメリカ」2010という歌のカンジで。
さ。出かける金ないし。サンマを焼いて食べよう。
起きて見たNHK「若者を追い詰める“ブラック企業”」■、いやはや大変な世の中だ。
7500億円の緊急経済対策を閣議決定したー、とか言うそばから、日銀はすぽんと20兆円もドル買いしてる、のは、ヘンなのかどうか、わからない!
ヘンに感じている。
産経ニュース 「生命にかかわる北海道の節電 無責任政府、冬の需給問題が深刻化」 ■
こないだの読売の社説 冬の電力需給 北海道の停電は命にかかわる(10月23日付・読売社説) ■
北海道新聞でも、基調は同じ社説なのかなー。東京だけ?
これもホントかどうかわからない。新聞が信用できていないなんて、戦時下みたいなもので、おびえているのはB29じゃなくて、関東大震災とか4号機倒壊とか。
2012年10月29日(月) |
養老天命反転地のパンフレットを写メしてみた夢 |
養老天命反転地のパンフレットを写メして寝ていた。
21時間ねてた。記録だな。途中でマンガ「未満れんあい」3巻。たまごごはん。朝6時、昼13時。
夢が続くからな、断片的なシーンを思い出すとへんな夢なんだわ。
「わたしは中学を卒業したらニューヨークへ行って展覧会をキュレートする仕事や建築物か写真を作る仕事をしようと思っていたんです。埼玉に住んで、埼玉現金輸送隊のひとと一緒になって、どうなんだろうと考えていて返事が遅くなりました。」とえんぴつで書かれたメモ持った小学生の女の子がそばに立っている。
ぼくの4にんの子どもたちが小学生の姿で並んでいて、その女の子も加わって、一緒にシュークリームケーキを食べている。
女の子と車に乗って後部座席にぼくは左側に座って並んでいる、のに、車のコントロール(運転)をそこからしなければならない。アクセルとブレーキはなかなか思うように制御できなくて、ハンドルは無いし、前を見ると真っ黒でわたしの視界が無い。まずは停止しなければならないだろう、しかし後続の通行に支障があるような場所では停まれないだろう、と、焦っている。
雪だらけの道路の真ん中に大きな凹みがあって、子どもたちと一緒に遊んでいるのか、雪が崩れて落ちてあわてているのか。手にしているゴムホースから水が流れていて、凹みの底に水を溜めていくんだよ、そうすればどんどん氷になって踏み固めていってこの凹みから抜け出せるから。
見知らぬおばさんたちが現れて、わたしは養子になってその女の子と一緒になるのです、埼玉に引っ越さなければなりません、と、告げられる。
4にんの子どもたちと女の子と温泉の湯船につかってがやがやしている。いや、そんなハナシには無理があるから!とわたしは手をふっている。そして、おお、よしよし、と、全員をかわいがっている。
大きな画面が現れて、メール受信トレイが見える。このメールはどうやって見るの?クリックされると添付写真が、雪の中の凹みで遊んでいるわたしたちの姿だった。どう見たって、おっさんと遊ぶ近所の子どもたちだろうが、楽しかったねー、と話している。これは誰が撮った写真なんだろう。
女の子が「沈黙にはヨーロッパとアメリカと日本には違いがあるのはないですか?」と耳元でささやくもので、あ!そうか、それは言えてるね、鳴っている音じゃなくて、鳴っていない状態が違うんだね、あなた、いいことに気付くねーと頭をなでなでしているわたし。
従業員がやってきて「たださん、このクレームなんですけど」と話かけてくる。経緯をききながら、「最初の部分を確かめてみれば?相手の言っていることは違うかもしれないよ、対応する必要ないかもしれないよ、おれ、もう勤務時間終わるから帰りたいんだけどよー」と言いながら女の子と一緒にいる。
なんとなく女の子との甘い感情にずっとデレデレしているだけの夢だった。
と、こう記述してみると、わたしにはヘンタイな欲望があるのではないか、とか、性行為に及んでいないのか、と、思わないこともないが。「わたしらの精神年齢は5!5だから」と前夜にFaceBookで書いたことや、日記の作文していて「その音盤を聴きたいと思う気持ちは恋愛感情に似ている」と書いては消していたことが思い起こされる。マンガ「未満れんあい」そのまま、が真相。マンガそのままの夢見れるなんてシアワセー。
それにしても、沈黙の違いを夢の中で言われたのはいいなー。使えるぞ。
『建築する身体』を読み進められないとこぼしていたら、塚原史著『荒川修作の軌跡と奇跡』を教えてもらっていた。それ読みながら寝た。蜂飼耳も荒川修作も、まだ使用していない脳の可能性を言っているな。群像の「屋根屋」で、夢を記述すると、よく夢を思い出せるようになると。夢の中の地図とか夢の中でよく行く場所とかある。ジョナサン・キャロルの小説では夢はホラーになってしまうけど。
2012年10月28日(日) |
耳の枠はずし 「兆候から確信へ - 「タダマス7」レヴュー |
お早うございます。夜明けの雲の流れと明るくなる空を、窓あけて風をきって帰る毎日です。
「時をかける少女」■な日々なんだよなー。その音楽を聴きたくなる気持ちは恋のときめきに似てたりもしてたんだ、ずっと。ジョンクーガー&メレンキャンプの「ジャックアンドダイアン」なんてしょもない80年代ポップスをなぜか今思い出した。YouTubeみたらつまんなかった。あれま。
雅楽盤を聴いて「巻きビシで動けない」と思いついたり、CDを教わったり、コンサート会場で出くわしたり、月光茶房で待ち合わせたり、You Tubeでびっくりしたり、タダマスに来てくれたみんなとのひとときとか、若い友人からオススメのバンド名を書いたメモをもらったり、ラジオで一目ぼれした曲目を信号待ちでメモったり。
タダマス7「益子博之=多田雅範四谷音盤茶会 Vol.7」への福島恵一さんからのレビューが届きました。
耳の枠はずし 「兆候から確信へ - 「タダマス7」レヴュー A Sign Turns to a Conviction−Review for "TADA-MASU 7"」 ■
5つの記事連続で多田雅範なるわたしが登場しているのでありまして、ジャズライフ買って清水俊彦をチェックし、ジャズ批評を買って福島恵一レビューを追いかけていた90年代のわたしには夢みたいなテン年代なのだ。親戚一同の写真とともにレビューいただいた記事■に、あたしゃ心底成仏したような心境でありまして、死んでどうする!、ほんと、ありがとうごめんなさいゆるしてくださいあいしてます、と、走馬灯のような映像に手を合わせて過ごすような。
さて。
わたしが「トランス状態の集中インプロ、まさに菊地雅章TPTトリオの速度と集中、に、インした演奏。」と書いた演奏、タダマス会場で「無重力状態になりますよね、皆さん!」と暴走発言した演奏は、福島さんのテキストではこのようになる。
“Alexandra Grimal『Andromeda』では、冒頭、Grimalがサックスでテーマを提示していったん退場した後の、Ted Neufeld(g), Thomas Morgan(b), Tyshawn Sorey(dr)の残り三者の絡みでは、より緊密さを増したほとんどテレパシックな交感を聴くことができた。音の身体が触れ合う以前に、匂いや気配を敏感に感じ取って瞬時に反応を返し合う。それらの音は極端に切り詰められており、決して空間を充満させることがない。眼前で鋭く立ち上がり、あるいは遠くでかそけく鳴り響きながら、彼らは淡く希薄化した音の消え際をこそ触れ合わせ、重ね合わせて、透明水彩絵具が滲むように溶け合わせることを目指しているように感じられる。空間/距離を介する中で、希薄化し、ぼろぼろの穴だらけになり、沈黙のざわめきに滲み込むことでひとつになるアンサンブル。多田がTPTトリオの来日公演に聴き取ったのこうした気配のやり取り/速度ではなかったか。”
そうでございます。ひえええ。「空間/距離を介する中で、希薄化し、ぼろぼろの穴だらけになり、沈黙のざわめきに滲み込むことでひとつになるアンサンブル。」
ベーシストの須川崇志さんの記述■も参照。
・・・思えば、速度と集中といえば欧州即興そのものではないか。
Jazz / Improv の断層はあると感じてきた。ジャズはアメリカのもんだ、インプロはイギリスのもんだ、とも感じてきた。断層は大西洋。黒人?いや、リズム感覚のマトリックス(母型)の違いだ。ただし、それはコトバによる感覚的仮説に過ぎない。
能の速度。
ジャズを捨てて京都に来ていたゲイリーだ。ゲイリーはアイラーのスピリチュアルユニティの本体だ。ゲイリーは『銀界』でプーさんを発見している(アイヒャーもこのとき録音のオファーをかけている)。ゲイリー、プー、モティアンのテザートムーン。プーを手放さないモティアン。プーに気付く2012年にダウンタウンのミュージシャンたち。ざっと40年。
禅スピリットとかケージという補助線もある。
Jazz / Improv の断層を無効にしてしまったのが菊地雅章だ。パーカーとベイリーのアウフヘーベンといった演奏水準の発明だ。ある高みに至ると、視界が開けるのは登山や猪木と一緒だ。
それはJazz / Classic の断層を無効にした■フレッド・ハーシュと同型だ。
今年は菊地雅章とフレッド・ハーシュの2つのピアノトリオの年だった、という、本質はそういう達成に在る。
モティアンの逝去と20世紀型ジャズの幕引きはこのようであった。なるほど。
この事態の変容に、旧来のジャズ感覚は決壊するわけです。昨日までのやり方はつまらないとミュージシャンはみんな本能的にわかったんだな、モーガンとかタイションとかミツバチのように伝播させてゆく天才も触媒となっている。
益子さんが90年代から事態の変容を敏感に感じ取ってきたサウンドの生成、は、この「決壊」と同時進行である。
・・・インプロの世界も更新されているしなあ、フィールドレコーディングの立つ強度も生成しているしなあ、・・・だけど「他ジャンルとの混交」という言い方はチガウんでね、やはりJazz / Improv の特権はリアルタイムの創造ではないかしらん。・・・
高水準欧州即興の反応系は開かれているのに対し、TPTトリオの反応系は閉じている傾向なのではないか。音が瞬間瞬間どのように選ばれて?必然の音、、、ジャズの感覚、、、
・・・いかん、だんだん夜勤明け電池切れ、眠たくなってきたー!未完
群像8月号。 綿矢りさ「人生ゲーム」。星新一テイストで吉。生きる元気がなんとなーく、出る。5点 村田喜代子「屋根屋」新連載。どんな夢みるのかな、次の連載読もう。4点。 三輪太郎「オオクニヌシたち」。ミノムシ姿の大黒天の札、とかホントウなんかな。とんでも歴史書の説なら、そう読みたい。小説だとわからん。1点。
古今東西の詩・テキストのオムニバス「個人的詩集」 伊藤比呂美、堀江敏幸、町田康、松浦寿輝、三浦雅士。編。
2012年10月26日(金) |
サウンド・ライブ・トーキョー菊地雅章ピアノ・ソロ 公演評 |
サウンド・ライブ・トーキョー 菊地雅章ピアノ・ソロ
2セットとも聴いた。さすがジャズ・ピアニストだ。ステージに出た1曲目が抜群だった。
ファーストセットの1曲目、これがECMからソロとしてリリースされるトラック1なら、アリだ。そうか、これか。ファーストセットは6曲くらい演ったのかな、10、8、7、8、7、9くらいの出来だな。10点満点みたいな点数でもないけどさ。20年近く聴いてきたけど、トラック1が進化だ。
セカンドセットの1曲目、これが10点超えの演奏だった。東京のクラシックの殿堂である東京文化会館小ホール、「数々のピアニストの斃れた血糊が生々しいあの厳しいホールで、どれだけ説得力のある響きを叩き出せるものか」とおれは考えてきたけど、プーさんは凄かった。2曲目以降は7〜9の出来だったかな。
6月のブルーノートで菊地雅章TPTトリオ、ワールドプレミアで公演したジャズはとんでもない水準だった、事件だったと言っていい。今月、アメリカ最大のジャズサイトAll About Jazzで「The Year of the Trio: Fred Hersch and Masabumi Kikuchi」(http://www.allaboutjazz.com/php/article.php?id=43004#.UIqZ62-vFGa)という記事が載った。今年はプーさんとフレッド・ハーシュの2つのピアノ・トリオの年だった、という、おれが書きたいくらいの断言だ。しかしよ、プーさんのピアノ・トリオってECMから出た『Sunrise』のことを指しているわけだけど、タイコのポール・モティアンは死んでんだぜ。残酷な記事だと思わねえか。どのピアノ・トリオを聴けというのだ。ヴィレッジ・ヴァンガードでTPTトリオをブッキングしているんならハナシはわかる(フレッド・ハーシュ・トリオはブッキングされてる)。TPTトリオはモティアンとのSunriseトリオの先を行っているからな。
TPTトリオを演ったプーさんに匹敵する出来は、それぞれのセットの1曲目だ。音のいいヤマハのピアノを選んだことも、マイクが4本立っていることも、状況的に正解だ。
と、こう書いておいて、だ、どの曲もプーさんらしい厳しく研ぎ澄まされた演奏だったよ、どの瞬間の集中にも納得がいった。わたしも奏者になって、音と一体になれた。
一時期いろいろとNYのプーさんとメールでやりとりしていたんだけど、『Sunrise』がリリースされてからはメールは控えている。絶賛されることも、記事になることもおれはわかっているし、死線を乗り越えてくれただけでファンのおれは満足だ。アビさんというお嬢さんがいることは、ついこないだまで知らなかった。今日、誰にも教えられずにアビさんはこのひとだとわかったのは、不思議だった。
ジャズの特権は、さ、今を生きることでしょ、と、メガネの奥の真剣な目で優しく諭された?のは2001年のインタビューだった。おれはまだECMフリークに毛がはえた程度の耳の編集者だった。どこでどうおれの耳が今に至ったのかよくわからない。
プーさんがタワレコのフリーペーパーintoxicateのインタビューで、TPTトリオにアンドリュー・シリル(タイコ)、ティム・バーン(サックス)を加えようと考えていたようだけど、その後の展望が気になる。とにかくTPTトリオの音源は早くCD化してほしい。すでにかなりの量になっているだろうTPTトリオ音源、ジャズ史の重要文化財だ、アイヒャーは信用できん、ECMのスティーブ・レイクに預けるべきではないだろうか。
コンサート会場で「ウォール・オブ・サウンド」という文庫本のような冊子をもらった。「人生のある時点で自分を守るために用いた曲について」のエッセイ集。なるほど、防御としての音楽。今の若いひとは最初から世の中は派遣労働の現場だったり、切ないな。おれも今は日雇いだがな、おれはいいんだよ。そのエッセイの一節、「タコ部屋には淡路島から両親が死んだので来たという本来なら中学生の男の子も居た」、ううむ、現実にツメを立てるちからが音楽にはあると信じたくなるようなコンサートだった、な。
プーさんの笑顔、手をふる。
2012年10月25日(木) |
日経夕刊に栃木の芦野温泉 |
日経夕刊に栃木の芦野温泉■広告が。
こないだ■の日帰り入浴で1500円だからな。
首都圏富裕層の客が多いみたいで、ジジババにしては身なりのいい、立ち話、ブルガリアに赴任いたしまして、会長さん、帝国ホテル、鮎の塩焼き、ご無沙汰しております、と、アタシに縁の無いコトバが飛び交っていたのでございます。
名高い薬湯に入ると、チンチンのウラやサキッポやケツのアナが痛くなるらしく、「おー、なんだこれはー」と語り(わめき)ながら入浴しようとするワタシに、「ニイさん、こうやってはいるんだよ」とチンチンを両手ですっぽり包む仕草をして話しかけてくるこのじいさんは、たぶん元取締役か貴族だ。
ダウンタウンのジャズを聴くんです、ジョーマネリって知ってますか、おおキミがECM好きのタダクンか、ちょうど箱根にスタジオ付きの別荘があってな、そこの管理人をたのむよ、レコーディングの費用はすべてわたしが工面しよう。
・・・という展開になる可能性はゼロではないわな、と、そのジイさんと湯船につかるわたしだ。
書いてて情けなくて泣けてくるような日記だ。
そういえばタガララジオ連載を今月は休んだ。ばたばたしてて。CDレビューとコンサート評を入稿して時間切れ。クラシックの耳の師、ラダメス師のためにパタパタ焼いた編集CDRが良くってねー。まだ送ってないや。
温泉には行けてないが。草津温泉の熱湯かけにヒントを得て、熱くなったお湯をバシャバシャと身体にかけるの、あちゃ!あちゃ!とかけるの、これ、たまにやるとすげーいいぞ。あと、ゆっくりと過酷なストレッチというのも布団に横になってやっている。
菊地成孔DCPRGのインパルスセカンド作を小石川図書館から借りる。うっ、日本語のラップ?とDCPRGのサウンド。・・・わたしには無理だわー。受信するセンスが欠落している。ビュロ菊だより第二号が配信される。文章は面白い。
川越アトレで焼さば棒寿司698円が気になるが。オーマイ冷凍スパゲティカルボナーラ340g157円に10個パック50円のたまご、たまご2個カルボナーラに加えてどんだけカルボナーラ!という冷やかしの声にめげずに地中海の塩と粗挽き黒コショウを加えて、極貧ライフをまた一日日付けをまたぐ。26日は東京文化会館で菊地雅章のピアノが鳴る。数々のピアニストの斃れた血糊が生々しいあの厳しいホールで、どれだけ説得力のある響きを叩き出せるものか。
・・・と、ここで18時間経過。拾う神はいる。26日、東京文化会館ピアノソロを聴くことができる次第となった。なんともありがたいことです。
ゼニがあれば26日、おれは前橋の群馬交響楽団を三善晃作品、井上道義指揮児玉姉妹ピアノという豪華なクラシックコンサートへ足を運んだはずだぜ。帰りにいとしのきよちゃん(デボラ似)をココスに連れてってココッシュを、老いたデニーロの表情でモリコーネ旋律でワンスアポンアタイムインアメリカな時間を過ごしたはずだぜ。おれには三善晃オーケストラ作品には日本じゅう駆け付けると誓った使命があるんだ。
たそがれるねー。
くるりの「さよならアメリカ」2010が、おとといからいいかんじで編集CDRでかかる。
はっぴいえんどがVan Dyke Parksのプロデュースで「さよならアメリカさよならニッポン」1973
2012年10月23日(火) |
篠崎史子ハープの個展 |
22日。初台のオペラシティコンサートホールに篠崎史子ハープの個展を聴きに出かけた。
ハープでコンサートホール?それだけで偉業である。
権代、西村、野平の競演でもある。ハープをお題に、整いました。
おお!アンサンブルの中にはクヮトロ・ピアチェーリの4にんも! あれれ?アンサンブルの中に木ノ脇道元(フルート)のクレジットがあるのにステージに居ないゾ。
こないだのハインツ・ホリガー感動体験、昨日のタダマス7の10曲体験、の、余韻の中。 キャリアの「ハープの個展」40周年。「あがり」という出来。祝賀のコンサートですね。
しかし新宿初台なんでこんな近いのに片道410円なのだ。交通費で820円も使うなんて。 あんなに遠い錦糸町すみだトリフォニーホールなんか270円だぞ。 溜池山王サントリーホールなんか230円だ。 上野東京文化会館だって230円で行こうと思えば行ける。山手線で350円で行くけど。
都営地下鉄と東京メトロとJR東日本は統一料金を設定すべきだ。
昨日たべたサンマの味をもういちどと練馬春日町のスーパーに寄ったけど魚コーナーは刺身の見切り品しか並んでいない時間だった。おとなしくうどんをゆでて食べる。椎茸だしで2つゆでて岩手のしょっつる入れてイカのてんぷら入れてタマコ3こいれて長ネギいれて煮すぎて、すごい量になってしまう。全力で食べたら15分くらい動けなくなる。最後の2すじが口に入らない。はらいてー。腹がびっしり汗かいて冷たくなっている。背中まで痛みが。そんなんなるまでうどん食ってんじゃねーよ。息たえだえに風呂に火つけて、じっと温浴していたら動けるようになった。
!!プーさんとハーシュ、ふたつのピアノトリオの年!まるでおれがだんげんするよりさきにくやしい重要記事ではありませぬかー。うれしいっ The Year of the Trio: Fred Hersch and Masabumi Kikuchi ■
6月にフレッド・ハーシュさんからmusicircus掲載用にいただいた10ディスク!わすれてた! 興味深すぎる。唯一の現代シーンからのセレクト、ブノワ・デルベックを挙げているところにわたしは打たれる。マイルスのそれは名演かね。グールド、アルゲリッチ、クーティは納得のセレクト。 Sonny Rollins: Live at the Village Vanguard Benoit Delbecq: Pursuit Charles Mingus: Mingus, Mingus, Mingus Miles David: Friday and Saturday Night at the Blackhawk Thelonious Monk: Alone in San Francisco Earl Hines: Plays Ellington Duke Ellington: Hi-Fi Ellington Uptown Bach: Partitas and 2- and 3-part Inventions (Glenn Gould) Ravel: Music for Piano (Martha Argerich) Scriabin: Sonata (Anton Kuerti)
シーンに出たてのマネリとデルベックの世界標準化を打ち上げた97年当時のわたしであることはここでこっそりと世界に向かって自慢していいと思う。なーんてね。
クーティみてねるか ■
7−9月入手の夏枯れ予想も何のその、益子博之=多田雅範四谷音盤茶会7、選曲された10(+1)曲、捨て曲無しのトータルアルバムみたいな楽しさがあった。なにか「兆候」と明示できるものは言明できなかったけれども、「これに快楽を感じている!」という強度のヴァリエーションたちは、とても「ジャズ」の枠には収まっていないものたちであって、確実にシーンは雑多にうごめいていてところどころに発火点のポイントがあった。ジャズに聴こえないジャズの未来は、こんなかんじの向こう側に視えているのではないだろうか。
01 Jeremiah Cymerman サイマーマンの『Fire Sign』にはまったくグルメなサウンド編集者ぶりに圧倒されていた。快楽主義者(たぶん)エヴァンパーカーの賞賛もわかる。おれはインプロとジャズに誤解(*1)を持っているので、このコンポーザー資質には新しい世代の感覚を覚える(菅野よう子に似ているとも思った)。空間的な音場の隅々にまで耳をそばだててしまうのは、かすかな音の配置や処理具合によるんだろう。それはそうとして、魅惑的に感じられるのは曲の強度による。
02 Eyvind Kang フリーゼルとの作品や、spoolレーベルのコレ■でブノワ・デルベックの僚友フランソワ・ウールとの「らしい」作品のあるアイヴィン・カン。韓国系アイスランド人だそう。このひとも「空間的な音場の隅々にまで耳をそばだてさせる」弦楽アンサンブルを問うている。いきなり「化けた」感じ。
03 Paul Lytton / Nate Wooley このトラックはイクエ・モリのラップトップの空間的描出が効果的かつ魅力的。ポール・リットンのドラムワークは後方で聴こえるように処理されている。いわゆるラップトップの演奏は見限っていたのだけど、この演奏はいい。CDではケン・ヴァンダーマークが入るとただのフリージャズになってしまう。
04 Alexandra Grimal Todd Neufeld (g), Thomas Morgan (b), Tyshawn Sorey (ds) を従えた女性サックス・カルテット。サックス以外の3にんが、トランス状態の集中インプロ、まさに菊地雅章TPTトリオの速度と集中、に、インした演奏。こ、これ、これですよ、この無重力に投げ出されてしまう別格の境地!
05 Paradoxical Frog Ingrid Laubrock (ts,ss) Kris Davis (p) Tyshawn Sorey (melodica) ソーレイのメロディカ!これもヘンで強度あるドキドキするナンバーだったなー。
06 Dave King おれ、バッドプラス興味ないし。アイヴァーソンがECMでピアノ弾いたのは、一定の評価ができる味わいだったけれど。デイヴ・キングはバッドプラスのタイコで、このトラックでは waterphone を繰っている。ミネソタの小さな教会でのライブ録音、の、サウンドのオーラがなんか凄い。演奏自体は技巧的にはそれほどでもない。
07 Jozef Dumoulin Trio 初聴きでゾッコンになった変態ロック的なピアノトリオならぬフェンダーローズ・トリオ。あ、これはポスト・ジョー・ザヴィヌルであると益子さんが指摘していたのではなかったっけ(打合時)。ベルギーの才能かー、クレプスキュールな肌触りあるな。
08 Hafez Madizadeh ヴィジェイ・アイヤーがイラク音階に調律されたピアノを弾く。阿鼻叫喚。他の楽器群によるサウンドは、オーネット・コールマン近傍な聴きやすさがあるのに、ピアノがやばい。もう、これ無しには生きてゆけない、恋の予感。そしてやがて平均律な音楽を聴くと吐き気がしてくるのだ。ビル・エヴァンス・トリオが悪魔の音楽に聴こえるようになる。
09 Jessica Lurie Ensemble このトラックはポップスな歌もの。初期のケイト・ブッシュ的世界を描き、後半のアレンジはピンク・フロイドの夢の中のジュリアみたいな。バンジョー界のステーブ・ヴァイ、ブランダン・シーブルックも吉。言わんとするところは、もはやジャズ体験による純粋培養のミュージシャンなんか居なくて、自然にポップスの表現が出てきてしまうこと。
10 Tony Malaby / Per-Oscar Nilsson / Johnny Amon / Peter Nilsson マラビーもヨーロッパじゅうに出かけてるのね。ルシアン・ヴァンのエネスク・プロジェクトが11月にあるんでフランス公演するみたいだし(マットマネリも他のみんなもね)。これはスウェーデンでの遠征成果。朗々と吹くマラビー。ふと、激しいジョンサーマンがECMにて孤独の旋律を吹き出した変節を想起した。
Extra加藤崇之/ 是安則克 / 山崎比呂志 なんとLast Step To Heaven (加藤崇之)なんて曲を97年に彼らは演っていたのね。不思議と、今回の1・2曲目で聴かれた「空間的な音場の隅々にまで耳をそばだててしまう」感覚を起動させるコンテンポラリーな作品でもあった。
タダマス7開場時には、加藤訓子の『プレイズ・ライヒ」(リン盤)を益子さんがかけていた。いやー、いいサウンドだ。26日には加藤訓子パーカッションリサイタルに出かけるらしい。
おれは前夜に警備員仲間のキムラさんがコテコテデラックスの真髄だとブーガルー・ジョー・ジョーンズやソニー・コックスをかけていて、一緒にグランディスに乗り込んでアイフォンのYou Tubeに耳をそばだてたり、これはオザケンの「暗闇から手を伸ばせ」のリズムセクションの設定にヒントを与えていたもんだと叫んだりしていたので、ノリがコテコテになった身体であった。とても耳がダウンタウンの現代ジャズにフィットできないのではないかと臨んだが、杞憂だった。
(*1) おいらのジャズとインプロの誤解は、リアルタイム同時演奏しているという感覚である。コンポジションを前提して聴くクラシック的なまたはポップス的な聴き、と、くっきりとセンを引いて二分しているわけでもないグラデュエーションかかっているけど。ヴィトウスの名盤『ユニヴァーサル・シンコペーション』で違和なコリアやマクラフリンの挿入。考えてみればマイルスなんて編集の成果ばりばりだし、マイルスのライブはひどいの多いし。サイマーマンの演奏は編集された成果というかコンポジションである。初恋の「Burned Across The Sky」は一発録りなのかー。アンドラーシュ・シフの演奏にはインプロヴィゼーションが詰まっているし、TPTトリオには譜面に書けないコンポジションが成り立っているし。なんか言葉いじりになってきた。
2012年10月21日(日) |
スーパーグループ「リバース・ブルー」 |
これはまさにスーパーグループの誕生だと言っていい。 クリススピード! メアリーハルヴァーソン! エイヴィンオプスヴィック! トーマスフジワラ! 「リバース・ブルー」反転する青。繰り返す憂鬱。音痴サウンドなんかじゃないっ!新しいコトバを話しているんだ。 詩人の蜂飼耳ちゃんだって、建築家の荒川修作だって言っている、 わたしたちは五感のほんの数パーセントしか使えてないんだって。
Reverse Blue (Halvorson/ Speed/ Opsvik/ Fujiwara) - 'Resting on Laurels' into 'Insomniac's Delight' ■
篠崎史子ハープの個展でぐぐったら、こんな幻惑的なサイトに着いた。 「偏愛的収集記」■ カウンターが20というのはデザインかしら?
このLPききたいなー。小杉武久だし。
2012年10月20日(土) |
remenbering ECM Fan Club You Tube |
1982 CHICK COREA, ROY HAYNES, MIROSLAV VITOUS at the White House ■
Hajo Weber & Ulrich Ingenbold - Karussell ■
Thomas and Patrick Demenga: Sonata No.10 ■
JAN GARBAREK BURGHAUSEN WACKER-HALLE 220306 COMPLETE CONCERT ■
Jan Garbarek, Arild Andersen & Edward Vesala - Live at Parc Floral de Vincennes ■
Edward Vesala - 12 sessiota Eetun kanssa (a documentary) part 1/2 w/ subtitles ■
Terje Rypdal Trio - Live ■
A. Pärt - „Tabula rasa", concerto for two violins, prepared piano and string orchestra ■
Heiner Goebbels / Alfred Harth: Thoas ■
Jon Christensen - jul 2011 - cymbalsangen ■
Enrico Rava Quintet ■
KEITH JARRETT QUARTET - Solstice (Live 1974) ■
Derek Bailey & Min Tanaka ■
AMM III - Radio Activity ■
2012年10月19日(金) |
今日の19曲編集CDR「きよちゃん、デボラに似てるやんかー」 |
小沢健二 - 強い気持ち・強い愛 ■
Time Flows Trio "Space Mafia" ■
LOVE THY WILL BE DONE ...Martika ■
Jozef Dumoulin Trio - The Dragon Warrior ■
"Deco Heart " - (Lucian Ban & Mat Maneri) - 5 iunie 2011 ora 19.00 - Palatul Culturii din Tg. Mures ■
Paul Giger "Bombay II" foto de Fernando Figueroa Sánchez y Clara Ivanna Figueroa ■
Holger Czukay - Persian Love ■
Celeste - L' Imbroglio ■
Pretenders Talk Of The Town ■
「君によせて」ふきのとう ■
黛ジュン - 天使の誘惑 - 1968 ■
Bill Frisell - Strawberry fields forever ■
Astrud Gilberto - AGUA DE BEBER - 1965 Stereo! ■
Dappy - Good Intentions (Official Video / Out 16th Sept / Order Now) ■
2012 三善晃を唄う会 沈黙の名 ■
黛敏郎 全日本プロレス中継のテーマ (NTVスポーツテーマ) ■
"Olympic March" オリンピック・マーチ 古関裕而 ■
GORGUTS -- NEW SONG (Live in Boston, 5/25/10) ■ クレイグ・テイボーンを解く鍵、ゴーガッツ
Once Upon A Time In America - Deborah Theme - Scenes Remix ■
きよちゃん、デボラに似てるやんかー
バレンタイン生まれのきよちゃんにアンコール
Fred Hersch - Valentine ■
生活保護受給について思うんだけど、支給金額と最低賃金を比べているうちは話は進まないよな気がする。人間は居場所があって、不安が無ければいいのだ。
貧・老・病にもクオリティつうか色彩があるさ。初老男性、職場を失って、家族を失って、病気になると、借金でくびまわらなくなるわ、それで孤独ならくびくくるのわかる気がする。居場所さえあれば、ほかに何がなくてもいいです。文化的最低限な生活?テレビ、ツタヤ、図書館、ブックオフで充分だし。食べ物は、学校給食。
官民一体の生活保護ヴィレッジがあるといい。仕事を教わったり、仕事を請け負ったり。
刑務所に近い?、そんなこたないでそ。
わずかな年金以外に、なんにもない老人たちは、孤独にアパートに暮らしているんではなく、コミューンを作るんだな、あ、おれ、そーしよう。
いいなあ、はやく定年にならねえかな。毎日あそぶぞ。今もあそんでいるだけだが。
なに、ローソンに行って伊藤園のお茶買って、レシートの応募番号を写メして送っておくれ、お父ちゃん?立派なちんぽにヒゲはえさしてても、よちよちしてたガキにしか見えん、おまえ。
Re: 「魔法少女まどかマギカ」という恐らく今もっとも熱いアニメ映画です)^o^( 対象商品は伊藤園のお茶! レシート毎だから、複数買うときは複数清算でお願いします! まどマギは現代芸術のヤン・シュヴァンクマイエルのような世界観があって、アニメと現代芸術の融合のような作品だよ!
2012年10月17日(水) |
菊地成孔の有料メルマガ「ビュロ菊だより」月額840円、入会せり |
菊地成孔の有料メルマガ「ビュロ菊だより」月額840円、入会せり。
う。ざわめくおれの音楽友だちたち、家族たち、親戚一同、アパートの大家さん。家賃滞納しているのにいいんですかね!とは言わないで。そのうち大震災来ちゃって、あたしゃ待っているのよ夜逃げできるんじゃね?、baby, we were born to run と。
なにかと明日なき暴走、ブルース・スプリングスティーンがかかりはじめる。
この曲が脳内で鳴り始めたのは、昨年11月9日末期がんのおふくろとむちゃくちゃできるのは今日でおしまいかもしれないと二人は恋人同士のわかりあいみたいに、いくぜおふくろ、いくよまさのり、と、札幌から小樽通り越して、おふくろ5さいに戻った蘭島海水浴場を通り、懐かしい懐かしい余市の街並みをすっ飛ばして、積丹半島周遊まで、おれは黄泉のくにまで一緒にドライブしてやりたかったよ、楽しかった楽しかった、死ぬまでおれの顔みるたびに勲章のように発音していたおふくろ、あんたはキカないオンナだったよ、ありゃあ幼児虐待だったよ、でも今でいうと多動児とかいうあんたの遺伝子そのままなおれだったのだからトーゼンだったと、21世紀に入って、リコンしたりロトウを迷ってようやくわかるワタシというのもトーゼンあった幾年月、18のときから耳にしていない明日なき暴走を脳内再生する純度は積丹半島からの海のようにまぶしいのかもしれない。
そのイントロ。
日曜夜のTBS粋な夜電波をしばらく聴けてないのだ。仕事の都合。Podcastをダウンロードして聴いてたのもしばらくサボってたー。
粋な夜電波を放送している時間帯に、タダマスをするのだ。 粋な夜電波聴取率やたら高いご来場者のみなさま、これはこれですごいことだとも思える。
あー!でも高いよなー!考えてみれば月840円、年間10080円!
ワイアード480円より高い情報、つりあわん、ん?、でも、魅力的な口語体なんだわ。田中宇さんの国際ニュース解説より高いぞ…。いまだ内田樹さんのブログはクオリティ落ちずに無料だし。
菊地成孔の話とテキストに接するとあこがれてマネしたくなる。さすがにスターだな。
やばい、セカンドレポートオブアイアンマウンテンUSA?だっけ?図書館から予約の順番待ちがきたと連絡あったの忘れてた!わ、流れてもうた。なむさん。
年間でCD何枚買える?
2012年10月16日(火) |
お水取りの動画を視聴して、いまを考える。 |
お水取り ■
今年のお水取り ■
2012年10月15日(月) |
ミスチル桜井和寿と小林武史のカンケーって |
坂東玉三郎と高橋恵子ね。
長女と長男と、日向丸と蛇骨湯とデニーズ東浅草店。 6ヶ月、4ヶ月と会ってなかったけれど、元気そうでよかったよかった。 デニーズの名物店員と会話したぞ。恋チンロウはくやしがるんでないべか。
どんだけ「時をかける少女」にハマってるんだおやじ、と、言われてもだなー。
おまえらほんとに観たのかよ。 目の前を映像が過ぎ去っていっただけじゃねえのか。 と、深夜のデニーズで力説して子どもらに笑われていながら、トシとったなー、おれ。 あいつらのアニメの話題にぜんぜんついてゆけない。
はやくじいさんにしてくれ。
長男には高橋悠治とDan Tepferのゴルトベルクをあげる。 84年録音のシフ平均律も。 だいたい平均律ってのはあんまり好きじゃないかなあ。
NHKの録画で、700ユーロ世代のギリシャの若者の苦悩を観た。 ありゃ、たいへんだわー。
グリーンアクティブが政党化したのにニュースが無い。 グリーンアクティブに入会するのに3千円振り込んだ。 あれれ、緑の党はまた別なんだ・・・。全部一緒かと思った。
ミスチル桜井和寿と小林武史のカンケーって キースジャレットとマンフレートアイヒャーみたいでさ。 と、次のタガララジオで書こう。
ap bank fes 淡路島の録画みる。KANの元気な姿をみるのはいいね、らしい曲を作り続けている。横山剣それなりのおっさんになってるし。デフテック、声が震えててドキドキしてしまったけど、良かった良かった。
伊賀と甲賀が忍者発祥の原因になったのは、隣接する集落の水利や土地争いの激しさだったという。奈良の行き帰りにすっ飛ばして山越え谷越えな伊賀のあたり。人類の歴史は大半の時間が血なまぐさいのよね、ほんとは。読売新聞で、21世紀の紛争は水利をめぐるものであろうと、あらためて読むと、それあんまり想定してないよな。
2007年米映画『団塊ボーイズ』みる。 ジョン・トラボルタが好きでね。天使役した『マイケル』。『パルプ・フィクション』もあったっけ。おやじ4にん、というのは、いいわ。生まれてはじめてバイク乗りたくなってしまった。
1953年邦画市川崑監督『プーサン』みる。 画面の風景がまた素晴らしい懐かしさだ。若い八千草薫かわいー。え、えええっ!黛敏郎出てたのかっ!音楽監督してたのかっ!がーん、録画消してしまった。
うええええん。
2012年10月12日(金) |
「加藤訓子の存在に、我々はもっと驚いてよい。」(長木誠司・音楽評論家) |
何年ぶりに「ファースト・ラブ」宇多田ヒカルを聴くんだろう。 ■ PVいらない、音楽だけでよいよ。 藤圭子の娘だという声質の遺伝を今なら少し落ち着いて聴ける、かな。
行きたいコンサートが重なる恐怖の「惑星直列」。阿鼻叫喚。
10月26日(金)のバールフィリップス小杉武久高橋悠治、菊地雅章ソロ2セット東京文化会館、 10月27日(土)のコンサート田中泯ガーデンコンサート、三善晃群馬交響楽団井上道義児玉姉妹、
さらに目黒パーシモンホールでの加藤訓子(かとうくにこ)パーカッション、プレイズ・スティーブ・ライヒ!かわいいし、美しいし、躍動だし。 10月26日(金)。これも必見だ! 公演案内■ 動画■
「加藤訓子の存在に、我々はもっと驚いてよい。」(長木誠司・音楽評論家)■
26も27も28も仕事休めんよおー。
がっつりとポールモーリア「エーゲ海の真珠」を聴くぞ。 ■ あれ?こっちのほうが70年代ぽいぞー。札幌オリンピック前夜なかんじだぞ。 ■
2012年10月11日(木) |
タダマス7(益子博之多田雅範四谷音盤茶会)10月21日(日)へのお誘い |
やっぱりジャズは生きていた。あれれ、東スポみたいだ。
6月のブルーノート東京、ステージ前で菊地雅章TPTトリオの演奏を凝視していた数十人の若者たちにジャズの未来があると、心底思ったんだー。20代30代で、よくここにおられました。80年代とか、まだキケンなジャズを告知してくれる火薬の匂いをさせた雑誌とかラジオとかジャズ喫茶がたくさんあったもんねー。
益子博之さんから選曲のほぼ確定の報せが届いた。半数はおれも聴いている。
共演者がこうだと2管フリージャズにしか聴こえなくて、ああだと触覚的サウンドスケープですねー、という益子さん。おおお。
------------------------------------------------------------------------------- masuko/tada yotsuya tea party vol. 07: information 益子博之=多田雅範 四谷音盤茶会 vol. 07
2012年10月21日(日) open 18:00/start 18:30/end 21:00(予定) ホスト:益子博之・多田雅範 ゲスト:座小田諒一(ベース奏者/作曲家) 参加費:\1,200 (1ドリンク付き)
今回は、2012年第3 四半期(7〜9月)に入手したニューヨーク ダウンタウン〜ブルックリンのジャズを中心とした新譜CDのご紹介です。まだ、選盤が完了していないのですが、これまでの6回に較べると比較的ストレイト・アヘッドなものが多くなりそうです。とはいえ、微分音を積極的に採り入れたものなど、現在進行中の「兆候」の一端をご紹介できれば、と考えています。
ゲストは、ベース奏者/作曲家の座小田諒一さんをお迎えすることになりました。2005〜2011年の6年間に亘って、ニューヨークの現場を体験されてきた方です。実際のニューヨークのシーンと、我々の「見立て」はどこまで合致しているのか、いないのか、その辺りをお聞きできればと考えています。お楽しみに。(益子博之)
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■ 喫茶茶会記の告知ページ。これまでの選曲リストがシンプルに閲覧できます。
このアーカイブ自体がだんだん重みを増してきているような気がしますねー。こないだも月光茶房@表参道で、益子セレクト・ディスクを聴きながら、店主の原田さんと「どっからこんな面白い演奏探してくるんですか」「ごおおお、神の手じゃー」と騒いでその場で店主のPCから注文してました。来店されていたお客さんともすぐに会話になりました。月光茶房は、来日したミュージシャンや関係者がよく立ち寄るカフェで、わたしなんか時間とゼニがあれば毎日入りびたって月光茶房のBGM選曲ドキュメントをアーカイブしたいくらいです。音楽評論家の福島恵一さんとも、ここでお会いします。みんなで話していると、耳のレアルマドリッド状態になり、わたしはとんでもない感想ボールを蹴ってわどんなネタも拾ってもらえるというかんじでしょうか。
またまた興味深い音源が聴けそうです。日曜の夜、都会の隠れ家のような喫茶茶会記で、世界レベルの現代ジャズに耳をすますイベントです。みなさま、ぜひおこしください。
24万キロ走ったグランディス。三菱自動車、これの新品と取り替えてくれー。
この、筆跡にひきこまれるカンジは、アートの一端である。
2012年10月09日(火) |
Jake H.Concepcion(ジェイク H.コンセプション) |
トーマス・モーガン・ベース・ソロ ■ タイコのソーレイが、ごくわずかに音をたてている、その呼吸のカンジもたまらん・・・
jessica pavone / mary halvorson pt 1 desktop ■ ジェシカ・パヴォーンとメアリー・ハルヴァーソン。 おい!これを音痴だとかハズレているとか、感じるんなら、オワっているんだぞ。
ポール・ブレイ教授とかアンソニー・ブラクストン教授とかジョー・マネリ教授とかが育てた世代ならではの美しさだ。
わ。サラ・セルパちゃん、「奇妙な果実」うたってるよおー。 ■
販促写真なんだけど、おっぱいが反則だ。
ちょっと気になってオザケンの「天使たちのシーン」の間奏ソプラノサックスは誰なんだ? って、ちょっと気になるレベルの関心じゃないはずなんだ、世界で一番好きな間奏じゃんか。
Jake H.Concepcion(ジェイク H.コンセプション)という1936年生まれのアジアのキングとされるサックス奏者だった。 いま、76さい・・・?
小沢健二の『犬は吠えるがキャラバンは進む』(1993)を聴いたのは 19年も前のことなの?
・・・
ライフ・ディスクだとか生涯ベストなんとかを考えるのはあまりよくないんだって、複数の坊さんにきいたよ。
「ありと、あらゆる、しゅるいの、ことばをしって なにも、いえなく、なるなんて、そんな、ばかな、 あやまちは、しないのさー」
2012年10月08日(月) |
「オール・アバウト・ハインツ・ホリガー」2日目 |
夜勤明け、トリフォニーへ「オール・アバウト・ハインツ・ホリガー」2日目に出かける。
今日はオーケストラがなくて指揮は無し。奥さんでハープ奏者のウルスラさんの病欠で、室内楽曲のプログラムは大幅に変更された(※変更分)。ホリガーのオーボエとピアノとチェロの3にんでのコンサート。
シューマン/ 6つの小品 作品56 (Oboe d'amore, Vc, ※Pf) ホリガー/チェロとピアノのためのロマンサンドル ※ホリガー/ソロ・オーボエのためのソナタ (Ob) ※サン=サーンス/ オーボエ・ソナタ 作品166 (Ob, Pf) シューマン/ソナタ第1番 イ短調 作品105(Vc, Pf) ベートーヴェン/ 三重奏曲 変ロ長調 作品11「街の歌」(Ob, Vc, Pf)
2曲目のホリガー作曲「ロマンサンドル」、灰のロマンス。妻のクララが、晩年シューマンが心の病に苦しんでいた時期に書かれたスコアを死後の名誉を案じ焼却処分してしまった、その中に「ロマンス」という曲があったとだけ記録にあり、それをイメージした作品。
最初の楽章が。まさに、ECMの世界。微細なサウンドの配置の行方まで、ほとんどアイヒャー=ホリガーが視ているようだ。ピアノもチェロも充分に描き切っていた。2・3楽章は、ま、おれは要らないな。
前半の3曲目、自作のソロ。渾身の演奏。おのれの能力の限界まで駆使した作曲だったのだろうけど、おれは73さいのホリガーのからだのほうが心配でさ!心臓に負担かけないでくれよおおお。
サン=サーンスの出来が素晴らしかった。3者のバランスがうまくとれて、音楽が躍動した。
あとの演奏は、ホリガーと2人が横綱1人と小結2人のようで、結局ホリガーによる感覚的支配が強く、それを愉しむのもアリなんだけど、どうも演奏の出来を鑑賞するという意識から脱却するほどの音楽的悦楽には至らない。こっちもわがままな耳なのだわ。ピアノもチェロも、リサイタルを聴いてみたいレベルの奏者で期待できるけど、ベートヴェン弾きではないかな。
吹く、書く、振る、と、天才ホリガー73さい。今日は吹くのに大活躍だったけれど、6日のモーツァルト、シューマン、ラヴェルの振りっぷりは、まさに魔法使いだったし、これからは世界のオーボエ奏者であることを封印してまでも、指揮者として歩むのを観てみたい。ステージに彼が居るだけでオケの演奏があれだけ変わって、ほかの指揮者が描けない、まさに新しい音楽像を提出できるものだ。21世紀の指揮者としてのホリガーを、もういちど体験したい。
2012年10月07日(日) |
キャノン、イオス、キッス、エックス5、ダブルズームキット。 |
なんだか大工仕事やらドライブ旅行の画像をFace Bookで見かける次男が、「パパ、制作で使うからデジカメ買って!」と連絡してくる。「今どきのデジカメなんて1・2万だっけー?」「ううん、5まんうん千円するー」「画素数の間違いではないのか?」「一眼レフのデジカメでさー」「いちがんれふう?それ、デジカメじゃねーだろ!あのなー、武満徹はピアノがなくても、50軒のピアノのあるお宅のピアノを借りてハシゴして響きを確認して、鍵盤の絵のボードを持ち歩いて、どんな時にも音楽をイメージして指を訓練して、そうして、あのタケミツ・トーンを獲得したんだぞ!それを見かねた黛敏郎が武満徹にピアノを提供するわけだ。オマエも、ケータイの写メで我慢しろ、黛という金持ちの友人はおらんのか?」と、貧乏父さんの哀しい徹底抗戦が続く。
キャノン、イオス、キッス、エックス5、ダブルズームキット。
はあ?そんなもん、道に落ちててもおれは拾わねーぜ!
これがエキスペリメンタルなフィールドレコーディングの音響作品名だったら買ってやるんだがな。
15日(月)19時、秋葉原ヨドバシカメラに集合、わたしは店員に「言いくるめて2まん以内のを買わせろ」と裏工作をして凶悪な次男85kgと死闘をするのである・・・。それに、おれにはダイエーOMCカードがついている。
昨日の日記のFB
Ryohei Seki テレマン「12の幻想曲」と、嫁のウルスラ・ホリガーとの武満作品集は神棚クラスです。 多田 雅範 おお。ありがとうございます!神棚クラス、聴いてみたいです。ウルスラさん現在の病状はどんなか心配です。 Ryohei Seki これね http://www.youtube.com/watch?v=zSQhhAiraxQ Ryohei Seki これも http://www.youtube.com/watch?v=L919geiQDyY 及川 公生 トリフォニーホールで聴きたかったのですが、残念ながら行けませんでした。ご夫妻の武満作品の録音に、職権乱用で見学させて頂きました。緊張しました。生涯、忘れられない経験でした。 多田 雅範 及川先生も職権乱用するほど注目されていた録音事件だったのですか…!。 及川 公生 事件と言うより大阪万博で武満さんと行動を共にするチャンスが増えて、録音を見る、、と、誘いが有りましたので。 及川 公生 上記、スタンザ、、身震いが、、。 多田 雅範 演奏の素晴らしさも凄いけど、今さらながらこの音符を動かし難いものとして作曲した武満徹を想像しておののきます。以前なら、あータケミツトーンだなあと受け止めただけかも…。 及川 公生 タケミツ・トーン。いい表現ですね。万博で、武満さんを応援した元芸大の楽理科教授 舩山隆教授、評論家の秋山邦晴氏らとも交流がありました。後で分かったことですが、日本では武満を認めなかった空気があたんですね。坂本龍一が芸大で批判したように、、。 私がFM東海時代に「現代音楽の時間」と言う番組を専門に担当した事の縁が、大阪万博・鉄鋼館への参加のきっかけとなりました。
2012年10月06日(土) |
神奈川、茨城のかたは、ハインツ・ホリガーを今すぐ体験しなさい |
「神奈川、茨城のかたは、ハインツ・ホリガーを今すぐ体験しなさい」
10月8日は「オール・アバウト・ハインツホリガー」2日目。■ 10月12日は青葉台フィリア・ホールで。■ 10月20・21日は水戸芸術館で。■
馬券予想屋や油井正一でもあるまいし、こう断言できるのは、いまのおれしかいない。あれ? ・・・でも、オーケストラとの共演は水戸だけかな。演目違うけど、水戸はマストだ。
すみだトリフォニーに「オール・アバウト・ハインツ・ホリガー」を聴きに行ってきた!■ モーツァルト/オーボエ協奏曲 ハ長調 K.314 シューマン/交響曲 第2番 ハ長調 作品61 ホリガー/音のかけら ラヴェル/ラ・ヴァルス
モーツァルトを指揮してオーボエ吹くホリガー、もう別格。これこそクラシックのエッセンス、新日フィルがヨーロッパの楽団のような響きだし、音楽の魔法とはこういうもの。聴きながら、息をするのも忘れるくらい。まったく“到来”していた。
おれは演奏が始まってすぐにあの世のおふくろに「ちょっといろいろ忙しいだろうが、おれが“この世のものとは思えない演奏”と言っていたのはこれだから、さ」と呼んできたくらいだ。
この1曲でコンサートが終わっても、おつりが来るくらいだ。まさに、昇天するひととき。
おれは2曲目のシューマンを、ホリガーのオリジナルだと勘違いして聴いていた。まったく19世紀的な書法なのに、パラノイアのように同時5層くらいに色彩を配し、指揮するホリガーは次々と旋律の束(たば)を、もちろん自分がイメージしたとおりに自在に開花させている。ポストモダン的な歓びだぜ、さすがにこういうのはECMでも録らせてもらえなかったんだろうが、ホリガーの思考はまさにジョン・ゾーンだべよ。しかもこの音楽を活かす指揮力。このホリガーはいわゆる現代音楽の手法を使わずに、充分に新しいコンテンポラリーを呈示していた!素晴らし過ぎる・・・。これぞ新しい古典だ。
休憩時間になって、それがシューマンだったことを知る。あはは。シューマン聴きが捉えることのできないホリガーのちからを聴くことになった、結果的に?
3曲目がホリガーの自作。贅を尽くした懐石料理みたいに、美味しい響きが配置されている。これもまったく見事で、夢のような瞬間が続く。さっきのシューマンのように同時5層の思考で作曲してみてくれたら音響曼荼羅みたくなって・・・と、さらなる妄想が生まれて、聴きながら「作曲している」自分もいる。
ラヴェルがまた驚愕の仕上がり。甘美な悪夢が、4層くらいの構造と色彩に映っているような、ホリガーの恐るべき批評眼が発揮された指揮ぶりだ。こんな「ヴァルス」が可能なのか。これは録音できないんじゃね?リズミックな構成能力の技も唯一無比。ラヴェルは現代に生きている!
それにしても、この響きの良さというのは311震災の直前に聴いたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団■以来だったし、・・・こう、世の中の信頼というか、情報はどれも怪しいし、被爆してるような気がするし、やっぱみんなどこかオカシーよ、どこか震災以降大きなダメージを受けた世界観にあって、揺るぎないものはあるからね!と笑顔で熱血でチャーミングで後頭部の白髪がハネ上がってガッツポーズをするスイスからやってきてくれたホリガーなのだ、今回奥さんのウルスラ・ホリガーが体調不良で来日出来ず演目の改変にも慌しいであろうにもかかわらず。
音楽のちからはあると思うねー。
こういう普遍の価値、を、やはり社会は何らかのかたちでサポートする必要はある。精神のセイフティネット?つうかさー。すみだトリフォニーは、スカイツリーのある墨田区だけあって、こんな良質の文化事業をやっている、やれている。そんなことも考える。
欧米ではアーティストは自治体に申請してお金もらいながら活動続けたり、自治体は豪華な内容の演目をむっちゃ安い料金で体験できたりする。それは、ひとは等しくそういうアート体験をする権利があるんだ、というアートと平等と民主主義の体感と支える納税の合意があるからなのだ。
日本ではアートは贅沢品で補助金は無駄だという、おっそろしー感覚がフツーだったりして。
それは、精神の飢餓を生むと思わない?
あ、おれもタガララジオ1で、アーティストは独りで立て、補助金は要らんと考えてたー、まちがってたー。
経済効率が最優先であるジャンクフードみたいなクラシックやジャズを聴かされるから勘違いするオヤジが量産されるんだよお。
ファミレスの品書きみたいな音楽ライターにはならないようにしよう。
ハインツ・ホリガーは別格だよ。魔法の手を持っている。おれも若いときからこういう演奏体験をしたかったぜ。
帰りは友人と15分くらい歩いてホリガーの奇跡的な体験に合わせるに相応しい、土日には日本中からファンが駆け付ける浅草のうなぎ屋さんの特上。たまげた。元気でた。
おふくろも鰻重たべて日本橋駅では「ここが東京の三越だね、あたしも三越で働いたさ、ここに来れてよかったよ」と言ってた。平和台の改札であたしゃ帰るよと消えていった。ちゃんとホリガーわかってくれたんかな。鰻重は黙々とおれの分まで食ってたな。
こないだのスカイツリー通りと同じアングルのつもり・・・
2012年10月05日(金) |
「イントキシケイト」Keith Jarrett 『Sleeper : Tokyo, April 16, 1979』 |
タワーレコードのフリーペーパー「イントキシケイト」 Keith Jarrett 『Sleeper : Tokyo, April 16, 1979』■
ジャレットの『スリーパー』2CDの紹介文がウェブにも公開された。
「公演した都市のオーラを美しい旋律やエモーションに結実させていた憑依のピアニストが70年代キースの真相であったとおりの完成度がそこに示されていた。」
場所にはちからがある。
ジャレットを憑依のピアニストであると、この形容に着くまでおれは30年もかかったのだった。
ヨーロピアン・カルテットの3作を比較評論するならば、本作は「完成度」という言葉ではなく、現在から過去を眼差したときの、意図されていなかった現代性を聴いてしまう、とか、懐かしさの正体を考える、とか、そこらあたりを漂う記述になるだろう。
2012年10月04日(木) |
三善晃「レクイエム」のリンクの音源違いの指摘 |
あ、おれも田中泯の記事、Face Bookでシェアされて読んだ、読んだ。 いじめは大人の責任でもあるし、容れ物の問題でもある。容れ物、学校とか会社とかで定義付けられたワタシの行動。つながっている。
じゃぽ音っとブログで「10/27(土)、田中泯が舞う。」■、田中泯と三善晃の同日惑星直列を嘆く堀内さんから指摘があった。
タガララジオ31■でリンクを貼った三善晃「レクイエム」のユーチューブ■
ジャケはこれ■ で、外山雄三指揮、日本フィル、二期会合唱団・日本合唱協会・東京放送合唱団・東京混声合唱団)が合体した「日本プロ合唱団連合」によるものなのに、 このユーチューブ、音源は違うのだ。
あー、おれ、ぜったい振り込めサギにあうじじいになるわ。
おれは外山指揮のこのCDの「レクイエム」が決定打だと感じる。
このCDを復刻したのも堀内さんだ。
復刻した当時は「あー、このジャケ、知ってるー!」「レクイエムはエアチェックして聴いたぞ!」くらいのノリで、三善晃の神がかった体験をしていなかったな、おれ。このCDは、まじで凄いよ。ライナー資料の充実も鬼気迫るものがある。
すげー仕事してたんだな!堀内さん・・・。おれも間もなく6億円当たっから、二人で好きなLPばCD化しようぜ。
こないだ暴風の中、グランディスで無人の首都高を走ったら、カーナビがこんな画面でナビしてやんの。なに、仙台へ行けというのか?
今年の中秋の名月、十五夜。撮影は磯田秀人さん。
2012年10月03日(水) |
いま話題の「タガララジオ31」更新 |
すみだトリフォニーホール前からスカイツリー通りをま北に望む、徒歩20分でスカイツリーなんだって。ミッシェル・ルグラン80歳コンサート。ピチカートファイヴのひととマラドーナ監督が並んですわっている。グラマラスかよさんが非常階段いいよんと。
いま話題の「タガララジオ31」更新。 ■
バッハ・コレギウム・ジャパンの創立者で指揮者の鈴木雅明さんが、ドイツ・ライピチヒ市からバッハ・メダルを授与されたんだよねー。
いやあ、タガララジオ31が更新されましたが、フェアリーズの「ツィート・ドリーム」なんかわたしにはバロック音楽の快楽に感じられるものよ、ちょっとコードを変化させてたり、旋律の下げのカンジとか。
「ツィート・ドリーム」をバッハの変奏として音符立てして聴く、妄想ばりばり。
もー、夜勤の職場は有線放送ずっと流れているのだから、聴いてしまうのよ、抗いようがない。
ウェブ音楽雑誌「エリス」■、講読無料(!)のマイケル・ジャクソン論、突き抜けている、そのDVDを観たいぞー。
2012年10月02日(火) |
虹釜太郎さんと福島恵一さんとの5時間なんて、ぜったい聴きに行く! |
台風一過。被害が出ないようにいろいろ備えて、待ち伏せて4つくらい吹き飛ばされそうな暴風に向かって「もすこしで飛べそうだー」と叫び、若い従業員から「ハウルじゃねーだろおやじー!」とヤジられる、午前3時半の一服タイムに喫煙所から見上げた見事な満月、「おおお、台風一過で中秋の十五夜だよー」、6にんで見上げた。
見上げた首都高のすき間に凛として十五夜、彼方に橋爪亮督グループのサウンドを想う。
福島恵一さんの「耳の枠はずし」、二記事連続の名誉に浴したことを知る。このおれをダメオヤジだと思っているすべての若者に読ませてやりたい。
耳の枠はずし「多田雅範の文章世界(補足)Masanori Tada's Composition World (Supplement)」 ■
迷わずCD購入に走った福島さんの記述、 「あるいはうつらうつらとした夢うつつのうちに気がつくともう遠く通り過ぎている夜汽車の踏み切りや、鳴り終わってから気づく階下の大時計の打刻鳴鐘、とうに灯明を消したはずの仏間から漂ってくる香の匂いを。古井由吉の作品から聴こえてくる誰のものともつかぬ(死者の)声を思わせる音の手触り。」、
このテキスト、が、わたしの脳内のやや濃い部分を次々に突いた、これは引用というものではなくわたしはタガララジオで書きながらそこで声を出して「読んだ」。それをそのままテキストを置いた。
それを福島さんが読んで、感触の変化を感じ取った。
「うつらうつらとした夢うつつのうちに気がつくともう遠く通り過ぎている夜汽車の踏み切り」は、列車の座席の固さや窓ガラスの冷たさを思い出させ、「鳴り終わってから気づく階下の大時計の打刻鳴鐘」は古い家屋の軋みや遠い風鳴りを伴い、「とうに灯明を消したはずの仏間から漂ってくる香の匂い」は湿った畳や古い座布団の匂いと混じりあって眼に見えるほどはっきりとした際立つ強い香りとなる。
ま、まさに、わたしはこういう感じで読んでいた!
どうしてわかったんですか?、と、こういう感じで書いたのではないのですか?、とも、つい考えた。
福島さんとぼくと、書くと読むが、予期しない意図しない響きを、互いに聴いていた。
・・・なーんて、福島さんと対等なもんではないんですが。
夢の記述、耳のパリダカールラリー、疾走する哀しみ、と、タガララジオはわたしの執筆動機からは予想できなかった「わたし」が映っていたとして、わたしはわたしを模倣するように歩むようにはならない。わたしは内田百里鯑匹鵑世海箸あまりないが、内田百里砲呂覆蕕覆ぁ「このトラックを聴け!」と、未来の読者に残す!というのがわたしの意気込みなのだ。まだまだ書いていないトラックは100以上あるぞ。これからも見つけるぞ。ずばり、めざすはポスト吉田秀和なのである。
・・・なんて、まじで書いていながらバスター・キートンになっているあたりが、男はつらいよ、である。
虹釜太郎さんと福島恵一さんとの5時間なんて、ぜったい聴きに行く!
今のところフィールドレコーディングとかアンビエントとかしか呼称されていない領域なのだけど、世界レベルでその耳の最先端を視ているのが福島さんと虹釜さんだろう。現代ジャズは益子博之さんだろう。そしてこのあたりはつながっているようなのだ。
虹釜太郎 スパイス部 ■
2012年10月01日(月) |
NHKの回し者ではない |
台風情報みてたらNHKクローズアップ現代のサイトに。
今日は「10万年の安全は守れるか〜行き場なき高レベル放射性廃棄物〜」 明日は「撤退もできない…〜中国進出・日本企業の危機〜」
これは録画して観なきゃ。
撤退もできない日本企業、なんて、悪夢だわ。
フィリピンやベトナムが文句を言ってるけど中国は7月に南シナ海の広大な領域の島々をまとめて「三沙市設立」というのをやっている。なんか写真週刊誌で見た。国力がつくと領土拡大に向かうのは歴史の必然なんか。
台風直撃でNHKスペシャル「日中外交はこうして始まった」の放送開始が30分遅れた!おおおい。
NHK総合 2012年10月6日(土) 午後4時00分 課外授業 ようこそ先輩「世界に届け!幸せの歌 歌手・森公美子」 ナレーションが、中尾幸世さんが担当。
中尾幸世さんの声に耳をすますべく、予約録画!
べつにNHKの回し者ではないけれど、 おれなんか貧乏なのにNHK受信料払ってるんだが、受信料払わないと観られないのも腹立つもんだけど。
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