Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2011年03月30日(水) 加藤訓子「スチールドラムワークス2011」横浜赤レンガ倉庫公演

打楽器奏者・加藤訓子さんの「スチールドラムワークス2011」横浜赤レンガ倉庫公演。
今晩18:30〜 Ustreamでライブ放送。
「今ここに私たちが在ることを励まし合い、そしてこの元気を世界へ向けて発信しよう!」



2011年03月26日(土)





2011年03月25日(金) トーニオ・クレーガー 宮城道雄




河出書房新社から平野卿子の新訳で出たトーマス・マンの『トーニオ・クレーガー』を読む。

今年のお水取りに出かけた友人から、その夜の時間の流れを話しているのをきいていると、あたまの中に東大寺の夜の場所がまざまざと現れてきて、じっと思いを飛ばし続けていたら、いまこの時間にその場所にいて吹いている風を感じて耳をすましているように思える感覚になった。

3月25日は長女の23回目の、ポール・モチアンの80回目の誕生日である。
・・・あ、musicircus今年の10枚の記述を間違えた、モチアンは今年80さいである・・・

ともだちみんなでトニオ・クレーガーというバンドを作っている夢想をする。バンドと言っても楽器を奏でるわけではないけど、ともだちと会ってCDかけて聴こえる音楽を奏でている。音楽は聴かれるひとの言葉と言葉によってサウンドが生成されているようにも思える。

わたしがトーニオ・クレーガーと発音すると、糖尿なんとかと聞こえてしまう。良くない。

じゃぽ音っとブログ「『宮城道雄 合奏曲集成』(5CD)」
宮城道雄は沢井一恵の師。沢井一恵は八木美知依の師。八木美知依はマーク・ラパポートの師。マーク・ラパポートはわたしの師。
おお、ここでピカソギターにリンクを貼るかー

むすめに誕生日おめでとメールしても反応がないぞ。

トニオ・クレーゲルのほうが発音としては良い。


2011年03月23日(水) ワシントンポストとニューヨーク・タイムスの写真スライド musicircus




Gilles Aubry ジル・オーブリー
福島恵一さんから教わって聴いていたのですが
福島さんの年間ベストや福島さんのブログ「耳の枠はずし」での言及の効果か、まったく入手困難、完売状態になったようだ。

お。そんなことを書いていると、月光茶房にECMの新譜など大量のCD・LPが入店なさっているという。
聴きに行かねば!

それにしてもmusicircusのジャケ掲載の美しさはたしかに訴求力があるなあ。
現在トップページにはワシントンポストとニューヨーク・タイムスの写真スライドが見ることができます。
こうした写真は言葉よりも雄弁に事実を伝えてくれるような気がします。

今日の写真は池袋駅前のサウンドスケープの一部です・・・


2011年03月22日(火) 計画停電時間検索 編集CDR『あまとう・う』

余震、また余震。なんだか揺れてないときでも、あれ?揺れてない?と同僚にきいたりしています。

停電情報はここで検索すると便利です。
「計画停電時間検索」

今日作った編集CDR、あまとうシリーズの3枚目「う」、「あ」から五十音のシリーズにする。
「Never Let Me Go」のプーさんとジャレットの聴きくらべ、メルドー、メセニー、田村夏樹。フランツ・フェルディナンドは3曲チェック。

編集CDR『あまとう・う 2011.3.22』 曲目

01. John Boy / Brad Mehldau from 『Highway Rider』 (Nonesuch) 2010
02. Send In The Clowns / Bobo Stenson Trio ( w/ Anders Jormin, Paul Motian ) from 『Goodbye』 (ECM) 2005
03. 映画「日本開放戦線・三里塚」 作曲:眞鍋理一郎 1970
04. 体温 / hitomi 1999
05. Barcarole / Pat Metheny Group from 『Offramp』 (ECM) 1982
06. ロビンソン / 羅針盤 2003
07. Peng / 田村夏樹 from 『Ko Ko Ko Ke』 2004
08. O Caroline / Matching Mole 1972
09. トンピクレンッ子 / ムーンライダーズ from 『青空百景』 1982
10. Warren Street Setup / Jacob Anderskov ( w/ Chris Speed, Michael Formanek, Gerald Cleaver ) from 『Agnostic Revelations 』 (ILK Records) 2010
11. jacqueline
12. take me out
13. matinee / Franz Ferdinand 2004
14.Never Let Me Go
15.Never Let Me Go / Paul Motian ( w/ Masabumi Kikuchi, Chris Potter, Larry Grenadier ) from 『On Broadway Vol. 4 or The Paradox of Continuity』 (Winter & Winter)
16.Never Let Me Go / Keith Jarrett (w/ Gary Peacock, Jack DeJohnette) from 『Standards Vol. 2 』 (ECM)


2011年03月21日(月) ケルン・コンサート




3月21日、震災から2度目の月曜日の朝を迎えようとしている夜明け前の午前4時から5時にかけて、NHKチャンネルはウエザーリポートの雨の分布を示す静止画面を映し続けていて、BGMはキース・ジャレット『ケルン・コンサート』が冒頭から60分間だった。

何十年ぶりに聴くのだろう。部屋の小さなテレビでチープな響きで鳴っている。暖房を止めていた寒い部屋で布団にくるまって目を閉じて聴く。

この作品を傑作だと明言するのははばかられるようであったのは、いつだってそうだった、いまだって傑作などという言い方は成り立っていない、ただ、なんというか、この作品には個人的には多くの瞬間が封じ込まれているもので、いや音楽なんていつだってとても個人的なところがつながってくるやっかいな代物なのだけど、それで、聴きながら懐かしかったと言いたいのではなくて、なにか、この作品は今こうして鳴るようになっていたのではないか、と、あとから思ったりもしていて、それは、記憶にあるものはすべてここにない、と、いうこの『ケルン・コンサート』の音楽が持つ意味、とも、どこかでつながっているような気もして・・・。


と。なにげにセンチなことを書いているなあ、と、ネットでケルンの画像をさがす途中で世間の評価が見える。おいおいおい、そんな最高傑作だの、即興の芸術性だの、代表作だの、そんなレコード会社の宣伝文みたいなことを言うなよ、それにねえ、だいたいこの震災のあとに、記憶にあるものはございません、だなんてよく書けるよな、撤回しろ、撤回。


2011年03月20日(日) 橋爪亮督トリオ(+吉野弘志、市野元彦)@喫茶茶会記(四谷三丁目)

19日の古谷暢康×坂田明はライブレビューをJazz Tokyoに投稿しました。

今日の橋爪亮督トリオ(+吉野弘志、市野元彦)@喫茶茶会記(四谷三丁目)は、・・・大幅に遅刻しました、いいえ、最初から会場に居たのですが粒子が実体を伴ってきたのが後半の3曲目からなのですね・・・

おお、ポール・モチアンの曲ではないだろうか?と耳をそばだてたのは、市野元彦作曲の「Treat」という曲でした。ところどころ、すっと閃くようにサウンドが飛び交うのが大好きだ。

おいらの場合、コンポーザー橋爪とインプロヴァイザー橋爪と、聴き方がふたつあって、おおーいいメロディの味わいだなあ、というのと、おっ、今の入りかた!というのと、瞬間瞬間楽しみまくってしまう。彼らの、囁きあうような編み上げの中にジャズを感じたりECMを感じたり、交感そのものに耳をそばだてていたり過ごすのだ。

インプロヴァイザー橋爪はこないだのノートランクスみたいにタイコや2サックスでクールジャズのスタンダードに向き合うときにより顕著に光る。平井庸一クール・ジャズ・グループで、フリーな展開になったときの、橋爪のインプロヴァイザーとしての狂気をおれは忘れない。

今日のライブは、たゆたうように、持ち寄ったコンポジションに音を交差させあう彼らの瞬間瞬間に、そう、一音一音に彼らの辿ってきた経歴が聴こえてもくるのだ。サックス、ギター、ベースというドラムレスな編成だけが持つ可能性。

彼らの冒険はまだまだ続く。

アンコールの「Home」は最初の数秒でこれはカンペキな演奏だなー、と、到来したもので、即座に脳内レコーディングしてしまったー!いやこれはシングルカットしてFMで流せば問い合わせ殺到間違いなしだと思う、面白いものだな、そして、エンディングに刹那このままフリーな展開に解体再構成の夢幻に進んでもいいんだよおじさんは・・・と妄想することも忘れないのであった。

「Home」はコンポーザー橋爪の境地だ。それにしても橋爪のファンには若くてかわいい女性が多い。この曲についても、何のCDに入っているとかどこで演奏したとか嬉しそうに詳細に話す女の子を見ていると、きみきみインプロヴァイザー橋爪のほうもちゃんと受信しているのかね、橋爪はおじさんたちのものだよ、とむきになりそうなわたしもいる。たしかにハンサムだし長身だし性格はピュアだし、曲はファンタスティックだし、しかしね、コンポーザーなんて世界に山ほどいるんだよ、このレベルのインプロヴァイザーはいないのだよ。

あれだなあ、スタンダードとか他人の曲をやるときに橋爪はインプロヴァイザーの牙を剥くのだな。当たり前・・・なのか?とかなんとか言いながら、つまりは橋爪を聴かないと落ち着いていられない、というのは、彼の音楽がまだまだつかまえられないでいる多面性の証なのだ。共演者や編成、選曲や会場やコンディション、といった変数でどれだけのものを彼はこれから聴かせてくれるのか、ううむ、たまらん。

さて。ライブ主催のコンセプトには「触覚」というキーワードがある。わたしにはまだこの言葉を使うための土台が不備のままでいる。

昨年のECMカフェ@カフェズミで聴いた「Oceanus」などに胸をつくように気付かされていたあの空間性といったもの。おいらの中ではすでに終わっていたはずの70年代ECMが提起していたところの空間性。思えばあれからいろいろな音楽を聴いてきたけれど、この空間を忘れてきたことに、そこにはサムシングがあり続けていたことに気付いたというか。

こないだ友人宅で、スピーカーの鳴りを愉しみたくてリクエストしたのが、パット・メセニー『オフランプ』の1曲目とブラッド・メルドー『ハイウェイ・ライダー』の1曲目だった。思いつきで言ってみたのだけど、この2曲とも、おそろしいほどの空間喚起力があった。唖然として耳は遠くを見つめて旅立ったような。

ここではないどこかへ。

そして。今日、思うのだ。原発にしても、このたびの被災の現実にしても、ぼくはいま練馬の狭いボロアパートにいるのだけど、この都会にしても、いかに単純で脆弱にできていることだろうか、なんとかかんとかやりくりして生きてきたものだけれど、どこにもそんな立派なものなぞなかったことであって、東京電力に勤めている友人にしたってがんばってなんとかかんとかに過ぎないわけだし、しかして、だからダメなものだとはぼくは決して思わない、たずさわっているひとりひとりのつながりはやはり信頼するにあたいしていて、しっかりとわたしもまたささえあう一員としていようと、そう、心に誓うのだ。

そして、ヴィジョンは必要だと思った。わたしにとってだけかもしれない。上記ぞれぞれの曲が見せるヴィジョン。ヴィジョンというのは言い換えれば聴こえる空間のことだ。あこがれの彼方にあるような空間のことだ。あこがれはここではないどこかへだろうか。とにかく地球儀上のどこにもないことは明らかになった。それを逃避だという読みもアリかもしれないけれども、これらのヴィジョンがすくなくともわたしの脳内に映っているということがわたしをちからづける。

ううむ。ファンタジーの効用というハナシになってしまうか。


2011年03月19日(土) 四谷ティーパーティー 編集CDR『えんそく 2011.3.12』

来月4月16日(土)14:30-18:00に四谷三丁目の喫茶茶会記で
Yotsuya Tea Party 四谷ティーパーティーという音盤茶会を開催します。

昨年、益子博之さんが四谷いーぐるで行なった「NYダウンタウンを中心とした2010年上半期の新譜特集」、そうそう、この冒頭の4曲、ベストヒットUSA現代ジャズみたいなもんだ、ぎゅっと手を握っていたのですわたくしめは。

「冒頭の4曲は、現代ジャズの横綱ナンバーの揃い踏み、です。個々のミュージシャンの経歴とジャズ史の遺産継承が沁み込んだ現在が聴こえている。おれなんかこの10年ちかくすっかり新譜マニア小僧ではなくなってしまっていたわけだけど、それでもこの19曲にセレクトされた演奏家たちは、10年まえから、もしくはこの10年、それぞれがつながり、また、レーベルという視野を担い、全体としてはダウンタウンニューヨークシーンの基底を形成していることが見えるものだ。浦島太郎なおれでも、これらのミュージシャンのつながりは驚いたり納得しながら、読めた。おいらの耳はアヴァン/フリー/抽象から、モダンジャズに近いほうへシフトしているので、こういうのはもういいや、というトラックもあったけれども、それは単なるおいらの好みである。」

それで2010年下半期も期待していたのです。その後、よってたかって口説き落としてわがmusicircusに益子さんのベスト10を掲載することができました。

そしてついに、益子さんの新譜特集がここに事実上継続されることになりました。ばんざい。この四谷ティーパーティーは益子さんとわたしの連名主催となっております。
喫茶茶会記さんからわたしのプロフィールをということですが、・・・
「タガララジオ Niseko-Rossy Pi-Pikoe 多田雅範 ECM愛好現代ジャズ浮遊層モチアンメソッド評議委員」です。


実体は日夜編集CDRを大量に作っては自分で聴いてはあはあと息をしている虔十公園林みたいな?美化しすぎか。こないだ福島恵一さんと原田正夫さんに差し上げた編集CDRの曲目は以下のとおりです。すいませんでした。わたしだけが盛り上がってしまいました。何度も聴きながら、かーたまんねー!と夜更かしするわたしをお許しください。


編集CDR『えんそく 2011.3.12』 曲目

01. January / Ornette Coleman, David Izenzon, Charles Moffett from 『Who's Crazy』 1966
02. Roses For You / Carlos Bica, Frank Mobus, Jim Black from 『twist』 (enja) 1999
03. Landslide / Fleetwood Mac (Stevie Nicks, vo) from 『Fantastic Mac』 1975
04. Futile Devices / Sufjan Stevens from 『The Age of Adz』 2010
05. Wednesday June 6th, small library in the suburbs of Blois with the children of the projects. (2:15) / Michel Doneda, Tetsu Saitoh 2002
06. Since I Left You / The Avalanches from 『Since I Left You』 2001
07. 八つのころに
08. 結婚の夜に
09. 四十のときに / 沢井一恵、太田裕美 作詞・作曲:高橋鮎生 from 『目と目』 1987
10. A Life Unfolds / Kurt Rosenwinkel Group from 『Remedy : Live at Village Vanguard』 rec:2006
11. Walrus Walrus
12. 雪ヶ谷日記 / あがた森魚、らいおんめりぃ 2001
13. Imaginary Symphony of the Air / William Breuker Kollektief from 『SARAJEVO (SUITE)』 1994
14. Souvenir / Orchestral Manoeuvres In The Dark from 『Architecture & Morality』 1981




2011年03月18日(金) 19日・20日 タガララジオ18(一部掲載)

19日は白楽ビッチェズブリューへ坂田明×古谷暢康(19:00〜)
20日は四谷三丁目喫茶茶会記へ橋爪亮督トリオ(15:00〜)


震災の影響でJazz Tokyo の更新が止まっている。今年最初のタガララジオ18を一刻もはやく、この日記にイントロを下記に。



こう、こう、こう。

ジャズは生きている。帝王ポール・モチアンと若き王エリック・ハーランドが叩きあうニュー・ヨークはヴィレッジ・ヴァンガードの2011年だ。これは見事だ。マーク・ターナー、クリス・ポッター、ダヴィッド・サンチェス、ビル・マケンリーというサックス奏者が週替わりで。モチアンは3週連続で主役で叩いている。3月のプーさんとのクインテットではベースが2台!だぜ。・・・今すぐニューヨークに飛んでゆきたいが有休も飛行機代もなかとよ・・・。

February 01 - February 06
AARON GOLDBERG QUARTET
Mark Turner-sax, Reuben Rogers-b, Eric Harland-d

February 08 - February 13
CHRIS POTTER QUARTET
David Virelles-p, Larry Grenadier-b, Eric Harland-d

February 15 - February 20
DAVID SANCHEZ QUARTET
Lage Lund-gtr, Matt Brewer-b, E.J. Strickland-d

February 22 - February 27
PAUL MOTIAN QUINTET
Russ Lossing-p, Bill McHenry-tsax Oscar Noriega-clr, asax, Eivind Opsvik-b

March 01 - March 06ETHAN IVERSON, LARRY GRENADIER, PAUL MOTIAN

March 08 - March 13
PAUL MOTIAN TRIO 2000+2
Loren Stillman-sax, Masabumi Kikuchi-p, Thomas Morgan-b, Ben Street-b


それで、日本において世界に通用する現代ジャズというのは、市野元彦と橋爪亮督のふたりが交わしているジャズのことだろう。(ほかには杉本智和と本田珠也もかなり有望だと思っていて、ただここ数年彼らを聴いていないので・・・)

市野元彦と橋爪亮督。

市野元彦トリオ(市野元彦g、渋谷毅p、外山明ds)は唯一無比な感覚の歓びがあるし、橋爪亮督+市野元彦のグループも・・・。

前回タガララジオ17で100曲目に掲げた「十五夜」は、この二人の資質への焦点さえ消失したなんとも言えないトラック14分38秒・・・、これ、橋爪亮督グループのライブ録音CDR、そうだなあ、これはマンフレート・アイヒャーに聴かせてやるのもいいけど、たぶんわかんないと思う、ただおいらはこの世界を聴きたいという強烈な欲望だけ、が、あって・・・。そもそもこの音源は市販もネット試聴もされてない・・・。彼らもおそらく再演できないマジックに突入している。狙って出来上がるものではないから素晴らしい、だし。いや、みなさんに聴いていただいて、これはこうこうですよ、これに似た感覚の演奏はこれですよ、とか、謎の手がかりを得たい。

益子博之(音楽批評)さんが手がける橋爪亮督のライブ・シリーズ「tactle sounds 2011」が、3月20日に四谷三丁目の喫茶茶会記であります。昨年「福島恵一始動!」、今年は「益子博之始動!」のようにファンは感じるところ。第一回は橋爪亮督、市野元彦、吉野弘志という、まさに期待のライブだ。

フライヤー表1 http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20110217
フライヤー表2 http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20110218

橋爪亮督について、わたしは彼が平井庸一グループに長く在籍していたことを重要視していて、トリスターノを探求する平井のグループで文字どおり化けた橋爪のサックスのインプロヴァイズ、は、マーク・ターナーがリー・コニッツと共演した際にコニッツに「ぼくのどの曲ができるかい?」と問われて「あなたの曲をすべて吹けます」と即答したターナーというエピソードと響き合うんだな。ターナーと橋爪のサックスは明確に違う個性であるけれども、同じ新しい種族である。

インプロヴァイズする橋爪の良さ、は、1月8日、国立のノー・トランクスでのライブ(http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20110108)で見事に感じることができた。アルトの宮野裕司との同郷揃い踏みは実に良かった。・・・それは、クール・ジャズの系譜である。池長一美のタイコはクリステンセンばりのアタックさえ繰り出せる世界レベルのもの。

この橋爪、宮野の2管は、増田ひろみを加えて3管もアリだと思うし、ドラムレスでさらなる苛酷な浮遊を試行するのもアリだと思う。・・・平井庸一に「ほら、一度平井グループで橋爪さんのかわりに宮野さんだったライブがあったよね、日本のコニッツと言ったら宮野さんに失礼かな、宮野さんに感動していたんだけどさー、この橋爪と宮野の2管でリズム隊が吉野、池長、という実に理想的な組み合わせ、さすがノー・トランクス店主の村上寛さんだよー」と電話したら、「最初に村上さんに言ったのはぼくなんだけど・・・」と言う。この橋爪・宮野・吉野・池長カルテットは4月26日にノー・トランクスでまた、演る。


2011年03月12日(土) 練馬へ戻るのに5時間

地震でした。震源がさきほど東京湾のが。午後4時に。どんどん近づく首都圏震源の連鎖余震・・・

CD4枚があたまに落ちてきて目覚めた。シェプキン、テッドブラウン、三善晃、スフィアンスティーブンス。

夜勤に出ようと新宿を山手通り大久保あたりへ左折したら自宅待機せよとの会社メール受信、
そこから練馬へ戻るのに5時間かかった、幹線道路は徒歩帰宅の人々が行列で進んでゆくのを見送りながら、

灯油を買いに

被災のみなさんに向かってお祈りをする

「パリ、パリ、パリッ」

団塊の世代のみなさまが続々と退職を迎え、いろいろなコンサートにおいでになると思いますが、こないだのシフ@紀尾井でも、演奏中に!アメの包みセロファンの音を、これがかなり響くのだが、本人は細心の注意を払って、ゆっくりと、ゆっくりと、パリパリ・・・、パリッ・・・、パリッ・・・、パリッ・・・、と、音をたててゆく。

午前中に耳鼻科の待合室で菊白摘み揉み@少年サンデーを上野樹里ちゃんで。
猪瀬直樹がマンガに物申すのもわかるような気がする。
小学生が守備範囲にしていいエロではない。


2011年03月10日(木) モチアンAD




3月25日に80さいになるモチアン法王。
ヴィレッジ・ヴァンガードの広告写真です。
メンバーの表記どおり。
プーさんは出演したのですね!
病に倒れて以来の快復の一撃はどのようなものだったのだろうか。


ビーチ・ボーイズ The Beach Boys "Caroline No"


ルー・リード Lou Reed "Caroline Says II"


マーク・アーモンド Marc and The Manbas "Caroline Says"


ロバート・ワイアット Matching Mole "O Caroline"


ロバート・ワイアット Robert Wyatt "Shipbuilding"


エルヴィス・コステロ Elvis Costello "Shipbuilding"


富田ラボ "Shipbuilding"


2011年03月09日(水) ECM、コニッツ、メルドー、ヘイデン、モチアン!!新譜




5月16日発売予定なのか


この布陣でどう弾いているのかメルドー。ちゃんと吹けているのかコニッツ。


2011年03月08日(火) CM今年も今年も鼻に着いたぞ

今年も今年も鼻に着いたぞ


コッラー


フレディ


ニュウニュウ


平原綾香


ノア・プレミンガー Noah Preminger


2011年03月07日(月) 小野寺唯のライブ情報




小野寺唯 Yui Ondera の名前は福島恵一さんのブログ「耳の枠はずし」で知りました。

福島さんの「2010年ベスト30」の15番にセレクト(番号は優劣順位ではない)された小野寺唯の『Generic City』を聴く。

カモメの群れがコウ、コウ、コウと鳴いている、鳴き声の響きが、左右上下前後を運動体となって、ステレオから襲ってくる・・・
・・・くらくらする・・・
・・・音が無数に運動をともなって前後左右上下ぐるぐるまわっているという、すさまじいサウンドですねー!
と、あたりまえなことしか言えないでいる・・・


小野寺唯のライブ情報が入りました。
こんなシーンがあるのですね。

平日は無理なのですが、26日の三鷹・・・は、・・・うあああ、ここは19さいのときに上京して住み込んだ新聞配達販売店のそばだ!あまりに懐かしくて鳴いてしまうかもしれない。カモメか!

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「Live at Apple Store Ginza」
2011 3.21 (Mon) @Apple Store Ginza
Start 18:30〜

Yui Onodera
hajimeinoue
Hiroki Sasajima
Fugenn & The White Elephants

PROGRESSIVE FOrMからリリースされたPleqの最新アルバム「Good Night Two」のiTunes配信開始を記念してライブイベントを開催します。
出演はYui Onodera、hajimeinoue、Fugenn&The White Elephants、Hiroki Sasajima。エレクトロニカシーンの最前線に位置する4人のアーティストによるインタラクティブなパフォーマンスをぜひお楽しみください。

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「アリオト vol.4 〜春〜」
2011 3.26 (Sat) @おんがくのじかん
Open 18:00 Start 19:00
charge : 1,500円+1drink
■Live
sawako
ラジオゾンデ
several folks
Yui Onodera+Junji Koyanagi
■Installationアリオトチーム(黒木晃、佐々木真吾、新保裕貴、チェルシー舞花、佐立努、小柳淳嗣)

アリオトvol.4は、春をテーマとした内装インスタレーションを行います。是非足を運んでいただき、少し早いお花見をお楽しみ下さい。
※ 今回は出来るだけ自由にご覧頂けるように、椅子やテーブルをセッティング致しません

information :
イベント詳細 http://bar.towntone.com/2011/03/26.html
おんがくのじかん http://bar.towntone.com/


2011年03月06日(日) ポール・モチアンのWinter&Winter諸作が再発される!

おれはいま、もうれつにかんどうしている。星飛雄馬の口調で言いたい。
おととい寄稿したタガララジオ18で書きそこねたではないか。

ポール・モチアンのWinter&Winter諸作が再発される!

先般『ポール・モチアンTrio2000+Two /ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード Vol. III』をJazz Tokyoで

『Winter & Winterの総帥ステファン・ウインターが「ヴィレッジ・ヴァンガードでのポール・モチアンTrio2000+Twoによる忘れられない一週間のライブの模様を記録している。ウインター&ウインターはこの一週間にアルバム三枚分を録音した。」と宣誓するように録音されたこのシリーズも、足掛け3年かけてリリースされての三枚目だ。いま、ネットや店頭でこれのVol.1、Vol.2を入手しようとしてもなかなか難しい、というあまり笑えない事態が寂しい。』

と書いたのですが、

それら『Vol.1』、『Vol.2』、それから幾度か書いた「クリス・ポッターが化けたセッション」である『オン・ブロードウェイ VOL.4』、さらにあまりもの美しさにおいらがライナーを書いた『ホリディ・フォー・ストリングス』、モーガンとアティアスが化けた『オン・ブロードウェイ VOL.5』

これら5作が、3月12日に、なんと1500円という太っ腹な価格でボンバ・レコードから再発されるのだ!!!

・・・はずかしながら、今、知った・・・
まるでボンバの社長とステファン・ウインターがおいらの気持ちに応えてくれたようなオトコ気を感じる現象だ。

現代ジャズの発火点を示すミュージシャンたちの過半がモチアンとのセッションを経ている。70・80年代のジャズに影響を与えたECM系ジャズの浮遊感はモチアン〜ロヴァーノ〜フリゼールを通じて現代ジャズの重要な側面を担っている。そのあたりは、益子博之さんのNYダウンタウン新譜紹介を、音盤レクチャーをリクエストしたい。


2011年03月02日(水) You Tube

Electro Guzzi 

Brandt Brauer Frick 
The Brandt Brauer Frick Ensemble 

Be Bop Deluxe
The Books

Avalanches

Seventh Wave

The Friends of Mr. Cairo


2011年03月01日(火) キムタクのギャツビーのCM「ホンダラ行進曲」

どうせこの世は ホンダラッダ ホイホイ だからみんなで ホンダラッダ ホイホイ

と歌詞は続きます



すばらしいダンスですね

おおさきほど30まんアクセスになっていました


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