Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年08月26日(木) |
見上げたスカイツリー |
夏期講習を終えた次男と新宿中野池袋尾久を経由して浅草でごはんたべてスカイツリーの下で歓声をあげた。 クーラーの壊れたグランディスで猛暑の夕刻渋滞する山手通り明治通りははなはだ苛酷なものがある。 ハイブリッドでオーディオのいい8にん乗りのワンボックスをいつか手に入れるぞ。
手に入れたい絵の具のために毎日カップラーメンでしのいだとはいい根性だ。
800えんたまると中古盤屋にチャリで何駅も遠くまで走ったものだ。
嵐の「モンスター」、リーモーガンの「スピーク・ロウ」、吉永小百合の「泥だらけの純情」、 浄土真宗「御文章・白骨章」、古関裕而(こせきゆうじ)作曲「全国高等学校野球選手権大会・栄光は君に輝く」、 ポール・ブレイのフットルース、渋谷毅武田和命カルテット「オールド・フォークス」、デヴィッド・バーン「ネイバフッド」。
また倉敷まで家族旅行をしたいよなと言いながら見あげたスカイツリー。
おおい、そこのひと!
ディケンズの「信号手」だな。
ディケンズの「信号手」と泉鏡花の「高野聖」が、わたしにとってのECMワールドに近しいと言える。 ゼーバルトの「目眩まし」なんか、ほとんどECMだ。
お。「目眩まし」はカフカとも関係が・・・カフカは『海』のCDライナーに詩が冒頭に置かれていたよなー。 カフカはあまり読んでないや。
で、信号手の主人公のような、実際にそのような仕事に就いているわたしなのであるが。 今夜は業務を行う部屋のクーラーが壊れてしまっており、一晩中ほかの場所のクーラーの室外機からの熱風が吹き込む、という、 まさに悪夢のような、都心の人工熱帯夜に身を沈めているのである。
こないだ原田さんと福島さんとECM選曲打ち合わせをしながら。 おれはジャズ耳だの、インプロ耳だの、ECM耳だの、と、その所在を掲げていたわけだけれども、 いや、そうではない、それらの耳を統合できるような聴取の統一理論があるのがおぼろげながら見えてきたのである。 つまり、ジャズ耳インプロ耳ECM耳とは単なる慣性的感覚諦念に過ぎないのである。
2010年08月24日(火) |
ECMフェス第三弾ニック・ベルチュ来日公演、「ECM Catalog」出版記念祝賀会 |
おお。ECMフェスは第三弾まで。配信されたメールをコピペ。
Real & True Live Series 「ECM フェスティヴァル 2010-2011」 第三弾 Nik Baerstch's Ronin 公演 + Nik Baerstch ソロ公演 + "ECM Catalog" 出版記念祝賀会
*Nik Baertsch' Ronin (ニック・ベルチュ/ローニン)公演 スイス・チューリッヒで結成されたECMニュー・ジェネレーションのフロントランナーがRonin だ。ECM系でも極めて珍しいグルーヴ感を前面に出した5人編成のバンドは、作曲とインプロヴィゼーションの絶妙なせめぎ合いの只中に存在している。表層的なメロディカル・フレーズは抑制され、一見絶え間ない反復に襲われるかのように感じさせながら、コンスタントに変化する「無常」の魅力で惹きつける。ループといえども、すべて人間の手で紡ぎだされるアナログ感はあたかも巧妙に構築された美しく永遠なる螺旋階段のようだ。「リチュアル・グルーヴ・ミュージック」の真髄を堪能したい。 ECM より新譜"LLYRIA" をリリースしたばかり。フルバンドでの来日となる
ニック・ベルチュ (Nik Baertsch) ピアノ カスパー・ラスト (Kaspar Rast) ドラム ビョルン・マイヤー (Bjoern Meyer) ベース アンディー・プパート (Andi Pupato) パーカッション シャー (Sha) ベース/コントラバス・クラリネット
日時:10月15日(金)開場 19:00 開演 20:00 青山 CAY 料金:自由席前売 5,000 当日 6,000 (飲食代別途) 立見 前売 4,500 当日 5,500 (飲食代別途)
日時:10月16日(土)開場 19:30 開演 20:00 新宿 Pit Inn 料金:自由席 前売 5,500 当日 6,500 (ドリンク込) 立見 前売 5,000 当日 6,000 (ドリンク込)
チケットのお申し込みメールもしくはお電話にてお願い申し上げます。(ticket@spn1.speednet.ne.jp 宛) Tel : 03 3728 5690 まで必ず、お名前、ご住所(郵便番号も)、お電話番号、公演日とご希望枚数をご連絡下さい。折り返し、お支払い方法などご返事差し上げます。注意事項などはhttp://www.bigstream.co.jp/music/tickets.html に掲載してあります。 お問い合わせ メールもしくはお電話にてお願い申し上げます。 info@bigstream.co.jp 、tel : 03 3728 5690
企画制作 Office Ohsawa 協力:ユニバーサル ミュージック 湯川音楽事務所(10/15公演)後援 ECM スイス大使館 Real & True : http://www.bigstream.co.jp/music/index.html ブログ 「ただならぬ音楽三昧」 http://invs.exblog.jp/ Nik Baertsch' Ronin ブログ・フォロー http://invs.exblog.jp/i21/
*ニック・ベルチュ ピアノ・ソロ公演 ECM ニュー・ジェネレーションを代表する、スイスのピアニスト・作曲家Nik Baertsch (ニック・ベルチュ)による日本初の単独公演。独自の理論と実践により孤高の道を歩むNikが見せるピアノ・ソロは、作曲されたフレーズとインプロヴィゼーションとの境が消滅する全く新しい世界だ。
日時:10月14日(木)開場 19:00 開演 20:00 青山 CAY 料金:自由席 前売 2,500 当日 3,000 (飲食代別途)
ニック・ベルチュ 1971年、スイス・チューリッヒ生まれ。8才よりピアノとパーカッションを学ぶ。1997年、チューリッヒ高等音楽学校卒業、1989-2001年、チューリッヒ大学で哲学・言語学・音楽を学ぶ。2003-2004年、日本に滞在。Ronin, Mobile という二つのバンドのリーダーでもある。チューリッヒ在住。Ronin はECMレーべルからアルバムをリリースしている。合気道家でもあり、日本茶を愛す。
チケットのお申し込み メールもしくはお電話にてお願い申し上げます。(ticket@spn1.speednet.ne.jp 宛) Tel : 03 3728 5690 まで必ず、お名前、ご住所(郵便番号も)、お電話番号、公演日とご希望枚数をご連絡下さい。折り返し、お支払い方法などご返事差し上げます。注意事項などはhttp://www.bigstream.co.jp/music/tickets.html に掲載してあります。
お問い合わせ メールもしくはお電話にてお願い申し上げます。 info@bigstream.co.jp 、tel : 03 3728 5690
企画制作 Office Ohsawa 協力:ユニバーサル ミュージック 湯川音楽事務所 後援 ECM スイス大使館
* ECM 関連イヴェント
「ECM Catalog」出版記念祝賀会
昨年、ドイツのジャズ・クラシック音楽レーベルECMは創立 40周年を迎えました。ECMの歴史は、ECMに魅了された多くのファンの個人音楽遍歴でもあります。ECMとともに「成長した」記憶はECMのジャケットを見るたび、音を聴くたびに蘇り、時の世相とともに懐かしく思い出されます。もちろん、毎年のようにリリースされる新譜をフォローし、新たなミュージシャンを知る喜びも、常にハイ・クオリティーを維持するECM ならではの楽しみです。
7月に発売された「ECM Catalog」(稲岡邦彌編・著)は、ECMがこれまでリリースした1,000枚を超えるLP/CDを網羅した世界初の総合アルバム・カタログです。このカタログが他でもない日本で制作され、リリースされたことは、日本のECMファンにとっては大変喜ばしいことです。ECM本社においてもアイヒャーはじめスタッフに絶賛され、今後この種のカタログのお手本になることは間違いありません。
この快挙を讃え、「ECM Catalog」の出版を記念し、これを多くのファン・出版関係者・音楽関係者の方々と祝う「ECM Catalog出版記念祝賀会」を催します。
日時:10月16日(土曜日) 開場:11:00 開宴:11:30 終宴:14:45 会場: 東京青山 ライヴハウス「月見ル君想フ」 (青山ベルコモンズ近く) 参加費: 前売 3,000 円 当日 3,500円 (前売チケットには抽選でプレゼントあり) 2ドリンク代別 - 当日各自会場内にて精算 祝賀会次第
* ECM を代表して Manfred Eicher (マンフレート・アイヒャー)から祝賀会へのメッセージ発表(代読) * 稲岡邦彌、悠雅彦、杉田宏樹 による鼎談 テーマ「ECMと私」 モデレーター : 稲岡邦彌
<出演者プロフィール>
稲岡邦彌(いなおか・くにや) 1943年生まれ。トリオ・レコードにてECMと原盤独占契約を結び、レーベル・マネージャー、制作部長を歴任した日本におけるECM普及の功労者。現在も音楽プロデューサー、ウェブマガジンJazz Tokyoの編集長を務めるなど、精力的に活動中。著書には『増補改訂版 ECMの真実』(河出書房新社)、共著に『ジャズCDの名盤』(文春新書)、監修に『及川公生のサウンド・レシピ』(ユニコム)がある。
悠 雅彦(ゆう・まさひこ) 1937 年生まれ。早稲田大学「ハイソサエティ・オーケストラ」出身。68 年より執筆活動。70 年に渡米し、半年間滞在。75 年に自主レーベル「ホワイノット」を設立し、ジョージ・ケイブルスや辛島文雄らの初リーダー作など約30 枚をプロデュースした。著書に『モダン・ジャズ群像』、『ぼくのジャズ・アメリカ』、『ジャズ/進化・解体・再生の歴史』(以上、音楽之友社)、及び共著に『ジャズCDの名盤』(文藝春秋)がある。
杉田宏樹(すぎた・ひろき) 音楽評論家。1960年東京生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。90年より20年間「スイングジャーナル」ディスクレビューアーを務める。現在「JAZZ JAPAN」、「CDジャーナル」、朝日新聞社「ジャズストリート」のレギュラー執筆、衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」パーソナリティ、構成作家、FM COCOLOコメンテーター等、ジャズ関係の仕事を多角的に展開。著書は「ビル・エヴァンス・ディスコグラフィー」、「ヨーロッパのJAZZレーベル」「ジャズ魂」、訳書に「UKジャズ・ダンス・ヒストリー」がある。ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員。
* ECM アーティスト 特別参加、シークレット・ライヴ !!!
* ECM ドキュメンタリー映画 “Sounds and Silence” 紹介 スイスの製作会社によるドキュメンタリー。 ECM とそのアーティスト、関係者などの実像に迫る。これまでヴェールに包まれていたECM と マンフレート・アイヒャーの仕事ぶりなど舞台裏が明かされる。
* "ECM Library" (青山「月光茶房」) オフィシャル・オープニング発表 日本で唯一ECM の全 LP/CD を所有するコレクター 原田正夫が青山に経営する「月光茶房」に隣接して、そのコレクションを "ECM Library" として公開。
*懇親会・抽選会お集まりいただいた方々のための自由な時間。ECM ドキュメンタリー映画 “Sounds and Silence” 会場内上映。祝賀会にご参加いただいた方の中から抽選で 2名様にECM 著名ミュージシャンのコンピレーション・アルバム “Works” のLPをプレゼント(Real & True へ前売チケットお申し込みの方対象)。
参加お申し込み
メールもしくはお電話にてお願い申し上げます。(ticket@spn1.speednet.ne.jp 宛) Tel : 03 3728 5690 まで必ず、お名前、ご住所(郵便番号も)、お電話番号とご希望枚数をご連絡下さい。折り返し、お支払い方法などご返事差し上げます。注意事項などは http://www.bigstream.co.jp/music/tickets.html に掲載してあります。
お問い合わせ メールもしくはお電話にてお願い申し上げます。info@bigstream.co.jp 、tel : 03 3728 5690
企画制作: Office Ohsawa 協力:Jazz Tokyo 湯川音楽事務所 「月見ル君想フ」 後援:ECM
2010年08月21日(土) |
みなさま!ECMフェスに行ってくださいっ!!! |
あ、アリルド・アンデルセン/アーリル・アンダーシェンが!初来日です。■ ECMから最も信頼のあついオフィス大沢さんの尽力でついに実現。
・Real & True Live Series 「ECM フェスティバル 2010-2011」第一弾 アリルド・アンデルセン/アーリル・アンダーシェン (Arild Andersen) 初来日公演第二弾 マティアス・アイク・クインテット (Mathias Eick Quintet) 初来日公演
おいらは仕事の予定が調整できず、なりー。
2010年08月20日(金) |
『A portrait of Masabumi Kikuchi~Out of Bounds』by Thomas Haley |
モチアン、ターナー、マラビー、フリゼールの共演情報をトップハムハット卿からいただいた直後にマラドーナ稲岡師から ツイッター情報>■
「病気療養中のピアニスト菊地雅章を入院1ヶ月前にNY7番街のロフトに捉えたドキュメンタリー『A portrait of Masabumi Kikuchi~Out of Bounds』by Thomas Haley。■。なお、病状は徐々に好転。」
プーさんも加わったクインテットでのライブを想像してしまう。
『ユイスマンスとオカルティズム』■ が面白い、と、読みはじめるとすぐに睡眠導入になってしまう。「さかしま」も読んでないのに。買った記憶はある・・・。
2010年08月19日(木) |
モチアン、ターナー、マラビー、フリゼール、@ヴィレッジヴァンガード |
おそろしいヴィレッジヴァンガードのライブスケジュールのニュースが入った。
モチアン、ターナー、マラビー、フリゼール、である。
これを録らないステファン・ウインターなら、終わってんぞ!とゲキをとばしたいところ、 聴きに行けない世界のおおきさ、おのれのちいささ、地球は回っている、歴史はすこしずつページがめくられている、 フリゼールがインタビューでモチアンとやり始めたときの自由について語っていたけど、 いや、ほんとにターナー、マラビーという現代ジャズサックスの頂上にあるふたりの初共演といい、 おれの脳内音楽誌ではこの4にんがアップで表紙状態である。
「一緒にやり始めたのが 1981年でした。彼は巨大でしたね。ちょうど何か父親のような存在というか...。最初に彼と演奏したとき、彼が私を望んでいると感じました。つまり、単にギターだけではなく、私というパーソナリティーを欲しているのだと...。本当の自分自身になった気持ちがしました。これって最も大切なことですよね。私は今でもなお、彼とやると完全に心が開き、自由だと思えるのです。彼の影に隠れる必要はありません。これこそものを学ぶための最善の方法です。演奏は二度と同じものにはなりません。同じ曲をやるとしても、演奏のたび毎に、いつもブラン・ニューだと感じられます。ほんとうにそうなんです。」
2010年08月18日(水) |
後藤雅洋著『一生モノのジャズ名盤500』(小学館新書) |
夏だ、まだ夏だ。
毎日午前中は高校野球の実況放送をBGMにしてサイダーを飲んでいる。
風呂上りにアベンヌウォーターを顔と腕にまぶしてクーラーにあたりながらサイダーを飲んでいる。
そいえばJazz Tokyoの更新はまだなのか。原稿提出したら1週間で見たいが、盆休みでも取っているのだろう。
タガララジオなんて、このデザイナーでジャケが映えるところを見たいというのがおれの執筆動機なんだが。
後藤雅洋著『一生モノのジャズ名盤500』(小学館新書)をアマゾンのカートに入れておいたら「2〜4週間以内に発送」との表示に。
平和台駅前のあゆみブックスに飛び込むと最後の残り1冊になっていた、買った、読んだ、唸った。入り口の設定も選盤も見事だ。 ジャズ耳を持つためのアドバイスには泣けた。
これとまったく同じフォーマットで、村井康司さんのジャズ名盤500も読んでみたい。どういう章建て、選盤だろう。青盤、赤盤と2冊にして立体的にジャズの森を描くことには意味があると思う。
2010年08月16日(月) |
免許更新府中試験場武蔵小金井 |
自動車普通免許更新、区分、違反、2時間講習。 4250えん。 罰金だけでなく手数料もこんなに取るのかい!府中に到着して4時間もかかった。民営化しろ!
やけくそで400リットルの献血までしてきた。献血車のクーラーがヒートアップしてサウナ状態で献血、出血の早いこと!
新宿経由で武蔵小金井駅に着くが、あまりもの変貌ぶり。
このところ音楽が聴けない日々がつづく。
朝比奈隆指揮大阪フィルのブルックナー7番、聖フローリアンの奇跡。これに包まれて夏の入道雲を見上げるばかりだ。名演だ。
クラシック歴40年のラマダム師とジャズ歴30年のおいらが深夜午前3時のトークバトル。 フリー系のジャズ?って、たとえば山下洋輔とかかね。 いや、山下洋輔は別格に意味がないですね、ジャズとしては。 結局あれは時代が響かせた才能だった、に、すぎない? こないだテレビで山下洋輔と坂本龍一がピアノ即興デュオを演っていたんですけど、泣けてきました。 意味のない演奏でしたが。 自由だから何でもいいんです。あれだけ内容のないものを国民的なものと放映される壮大さに圧倒されます。
2010年08月12日(木) |
作曲、ロビン・ウイリアムソン? |
うまく休みを取って9月3日(金)の土取さんの公演に行きたい!■
沢井一恵の3種CDも聴きたいなー、9千円を予算化するか、と、ぐぐっていたら、■ な、なに?作曲、ロビン・ウイリアムソン!■ 英国のトラッドフォークの神さまのロビン・ウイリアムソンなのか?■、げ!このようなCDもあるのか! おおお・・・。
ついでに沢井一恵の4月のコンサート評をさがしてみた・・・。 このサイトを読むと、■ なるほど。すばらしいレビューですね。
そこで、 福島恵一さんの「耳の枠はずし」レビューを発見する。 ■ ■ わお!21世紀になって初めて・・・という記述が。 福島さん、すごすぎる・・・。耳の巨人。耳の熊楠。 おいらは話されている内容よりも、かかっている音源への激しいおいらの耳の反応、よみがえる耳にどきどきし通しでしたが。
そうそう、ブラクストンのアブストラクトでコラージュなLPにはECMも音響もノイズも感じていました。
2010年08月11日(水) |
バスの運転手になりたかったのだ |
おれが子どもの頃友だちとつるんでいたのは、仮面ライダーカードをコンプリートしたくてギャングの親玉のようになって、金持ちのガキからはこずかいまきあげ、酒屋の倉庫に浸入しビールビンやファンタのビンを大量に運び出しとなり町の酒屋に売りに行って現金を得たり、函館ドックのほうに新カードが出たという報せを受けると手下に担任教師への休みの連絡をさせておのれが買いに2じかんかけてチャリで走ったり、そういう時期だけだな。ECMファンクラブも同じようなことしかしてなかったのにあぜんとするが。
バスの運転手になりたかったのだ。バスの運転手になった気持ちになるために、親のでかいチャリをバスに見立ててころがした。自分ちのまわり半径3キロメートルぐらいの町内のあらゆる路地に、うそんこの停留所を想定した。停留所のネーミングをノートに書き、ルートを設定し、運賃を設定し、そのルートをチャリで走破するのに夢中になった。まいにちまいにち、ひとりでチャリに乗ってすごす放課後だった。誰とも遊びたくなかった。うそんこの停留所にチャリでちゃんと一時停止するのだ。頭の中ではお客さんの運賃を確認し降ろしているのであるが、はたから見ていると大人のチャリに乗ったガキが猛スピードで飛んできてアパートのゴミ収集所に急ブレーキで止まってじっとうつむいているだけなのだった。おれは息が詰まるくらいに幸福な気持ちであった。はあ、はあ、はあ、と、息をしながら、瞳はうるうるしていたと思う。
なんでバスの運転手にならなかったのだろう。
おいらがあこがれた数学者
「インドの天才魔術師、神のお告げで理論を量産」 シュリニヴァーサ・ラマヌジャン ■
「覚醒剤で数学を放浪するアウトロー」 ポール・エルデシュ ■
2010年08月10日(火) |
ECMはアイヒャーの個人レーベルだ |
スティーブ・レイクはECMはアイヒャーの個人レーベルだと断じている。
アイヒャー帝国の迷宮へようこそ。 ここ数年さまざまな音楽の賞を受けているECMとアイヒャーであるけれども、 作品の総体がひとりのアーティストの芸術的達成である、または、に過ぎないという、 冷徹な前提は持たなければいけない。さもなければ遭難する。
マンフレート・アイヒャー Manfred Eicher Manfred EiCher M E C ↓ ECM
Edition of Contemporary Music
表層のタイトルと深層のタイトル。
2010年08月09日(月) |
『ECM catalog』刊行記念「純喫茶ECM」 |
『ECM catalog』刊行記念「純喫茶ECM」■
9月26日(日)開場18:00/開演18:15 料金:¥1,500(1ドリンク付) 会場:渋谷アップリンク・ファクトリー
6月に吉祥寺カフェズミSound Cafe dzumiで行った「ECMカフェ」は福島恵一さんのレクチャー「耳の枠はずし」の第5回■としてでしたが、その3にんが再びECMの旅路をたどります。
じ、純喫茶というネーミング!アップリンクさんも冒険的ですねー。
ま、おいらなりに体系化されているECM名曲のレベル10の深き森の中から、入門的でなおかつ微毒で麻痺してしまうレベル2に相当する楽曲を組み合わせてお聴きかせしましょう。
この秋、スウェーデンのベース奏者アーリル・アンダーシェン(アリルド・アンデルセン)が初来日します。
ここで、もういちど「ECMカフェ」の選曲を復習しておきましょう。
1.ECM−思い詰めた音、空間を満たす熱く冷ややかな沈黙 Ralph Towner / Solstice(ECM1060)【多田】 Ralph Towner / Diary(ECM 1032)【福島】 Alfred Harth / This Earth !(ECM 1264)【福島】 Edward Vesala / Nan Madol(ECM 1077)【福島】 David Darling / Cycles(ECM 1219)【原田】 Steve Tibbetts / Northern Song(ECM 1218)【多田】 Ketil Bjornstad / The Light(ECM 2056)【多田】
2.ECM−「ジャズ」からの距離、そして別の物語へ Jack DeJonette Special Edition / Tin Can Alley(ECM 1189)【原田】 Lester Bowie / The Great Pretender(ECM 1209) 【福島】 Jimmy Giuffre 3 / 1961(ECM 1438/39)【多田】 Jimmy Giuffre 3 / Fusion(参考) Joe Maneri,Joe Morris,Mat Maneri / Three Men Walking(ECM 1597)【多田】 Evan Parker Electro-Acoustic Ensemble / Memory/Vision(ECM 1852)【原田】 Mikhail Alperin,Arkady Shilkloper / Wave of Sorrow(ECM 1396)【原田】 Bengt Berger / Bitter Funeral Beer(ECM 1179)【原田】 Jon Balke,Amina Aloui / Siwan(ECM 2042)【原田】 Meredith Monk / Book of Days(ECM 1399)【福島】
1100枚を超えるECMレーベルの全作品をカラーで掲載し全作品をレビューをした世界初の完全カタログが完成した(傍系JAPOレーベル、ECM−SP、ベスト盤を含む)。
1969年にひとりのドイツ人マンフレート・アイヒャー(1943〜)によってEdition of Contemporary Musicと宣言にも似たネーミングで創立されたレーベルは、キース・ジャレット、チック・コリア、パット・メセニーの成功でヨーロッパを代表する存在となり、84年にECMニュー・シリーズとして現代音楽やクラシックに新しい潮流を作り出した。ECMのサウンド・カラーは北欧のミュージシャン、ヤン・ガルバレク、テリエ・リプダル、アーリル・アンダーシェン(アリルド・アンデルセン、この秋に初来日公演があります)、ヨン・クリステンセンに基調があり、そこにアメリカのみならず世界中のミュージシャンが交差することで彩りがもたらされた。300名を超えるミュージシャンが、ひとりのプロデューサーの視点でリリースされている稀有な芸術的達成。
創立40周年にそれのカタログを作ろうというのだ。日本におけるミスターECMこと稲岡邦彌がマラドーナのように吼えた。学生時代にECMファンクラブをやっていたご縁で執筆者に加わった。このカタログはECMの監修の下にない。アイヒャーが忘れたがっているかもしれないすべての廃盤を収録し、レア盤、ジャケ違い盤まで収めるのだ。ジャケはECM完全コレクトを誇る表参道の月光茶房店主原田正夫が提供した。
執筆にあたって「浮遊感」がNGワードとして指示が下った。わたしは主観にまみれたことしか書けないと逡巡もしたが、たかだか100枚や200枚、なんてことはない、好きな盤しか書かないぞ、創価学会と書くぞ、ECMは父の名を明かしたのだと書くぞ。しかし、そこで戦況は一変した。曲目、パーソネル、録音データまで執筆者が打つというのだ。き、きいてねー。大半のニューシリーズを執筆した堀内宏公が、わたしの担当分のデータを打ってくれた。
この誰も読むはずのないデータ部分との格闘が、納期を押した。出来としてはスカスカなインデックス、巻末の広告が不満だ。
しかし、この青色のインクの滲んだ表紙デザインは、ECMにはない、そしてECMを抽象化した秀逸なものだ。知識は体験を損なうものだ。不意に出会って、対峙して、ヒントがほしいときに本書を手にしてほしい。
9月26日に渋谷アップリンクで原田正夫、福島恵一(音楽評論)と3人でECMを掘り下げてみようと思っている。
浅草の長女とデートをすることになっていたら、その日は次男とエクスワイフが北区に居るという。
三鷹にいる長男は学業とバイトとサークルとガールフレンドで忙しいらしく連絡もないし何ヶ月も会っていない。
長女が群馬でお留守番をしている次女きよちゃんに会いにゆきたいという。
練馬から浅草と北区を経由して4にんで群馬へ向かう。車の中で次男が「日の出マーチ」の音源をくれ!という。
5にんで大泉のココスに行く。はじっこの丸い大テーブルへ案内される。ここなら、長男がいて6にん全員でも丸く座れるんだよね。
長男から次男のケータイへ「おまえらどこにいる?」とのメール。
三鷹の長男はサプライズをするつもりで突如群馬に電車でやって来ていたのだ。無謀なやつだ。
カチャカチャカチャ、と、6にん全員がそろった午後10時の夕食。
6にん全員がそろうのはいつ以来だろう。少なくとも今年ははじめてだ。にぎやかだ。
なんだよ、みんなガールフレンドとかボーイフレンドとかいるのかよ。のろけあってんじゃねーよ。
おれは父親として全員の恋人の写メをチェックさせていただいた。
2010年08月06日(金) |
ECMカタログ完成記念企画 第2回更新をしました |
musicircus 更新情報です ■
ECMカタログ完成記念企画 「11人のレビューワーにこっそりおききした偏愛ECMベスト11リスト」 ECM selected 11
第2回の更新は横井一江さん、稲岡邦彌さん、今村健一さん、大村幸則さんです。 原稿到着順に掲載しております。
こういう機会でもなければおききできない大御所のみなさまから寄稿いただきました。 じつに壮観であります。この多様性の自然さ。どの盤にも広がる音の宇宙。・・・ドノヴァン・・・ユニヴァーサル・ソルジャー。 つい思いついた文字を打ってしまいます。
この掲載デザインと色彩がなんとも音と沈黙と思考を触発するようです。
ECMには名盤とか駄盤という概念はないのではないだろうか。すべてが扉なのではないか。 福島恵一さんの”「ECM Catalog」−道に迷うための地図”■、そのままですいません。
原田正夫さん、福島恵一さんと3にんで6月6日に吉祥寺カフェズミで行った「ECMカフェ」の続編といいますか、 ただいま計画進行中です。
2010年08月05日(木) |
『ECM catalog』刊行記念 稲岡邦彌×今村健一 トークイベント |
『ECM catalog』刊行記念 稲岡邦彌×今村健一 トークイベント■
日時:2010年9月5日(日)13:00〜14:30(開場12:45〜) 会場:青山ブックセンター本店内・Aスペース 定員:45名様 入場料:税込500円 参加方法:2010年8月9日(月)10:00より受付開始。 [1] ABCオンラインストアにてWEBチケット販売いたします。 [2] 本店店頭にてチケット引換券を販売。 ※入場チケットは、イベント当日受付にてお渡しします。 ※当日の入場は、先着順・自由席となります。 ※電話予約は行っておりません。 お問い合わせ電話:青山ブックセンター本店 03-5485-5511 ※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意ください。
45名限定!おれ、チケット取れなかったらどうしよう。
2010年08月04日(水) |
会報を「Every Clue Message」と名付けた、その名付けた夜の四畳半 |
あついあつい暑い。お洗濯と杉並図書館と給油とコーラとネスレコーヒーとうなぎ! おとといから空の青と雲の走りが目にまぶしい。生と死の八月。二月堂の夜から。
福島恵一さんがブログ「耳の枠はずし」■で、 このたびの音楽サイトmusicircusプレゼンツ 「ECMカタログ完成記念企画 11人のレビューワーにこっそりおききした偏愛ECMベスト11リスト ECM selected 11」■ へのコメント「ECM−出会いの交点」をいただきました。
おいらが泣けるのは福島さんのテキストのそれぞれの段落末尾に添えられたECMと頭文字が揃っているここ。 Each Chapter Memorized Ephemeral Calm Mysteries Every Critical Moments Eternity / Coda / Mercy
わたしがECMファンクラブを名乗ったクゾガキだったころ、会報を「Every Clue Message」と名付けた、その名付けた夜の四畳半にまでフラッシュバックさせる、親愛の目くばせを受け取った気持ちになったところです。手書きのミニコミ誌、御茶ノ水のヴィクトリア・レコードに置いてくれた担当者のかた。会報の内容なんて恥ずかしいばかりの代物で。だけどmusicircusで復刻したりしてますが。
2010年08月01日(日) |
ECMカタログ完成記念企画 第1回更新をしました |
musicircus 更新情報です ■
ECMカタログ完成記念企画 「11人のレビューワーにこっそりおききした偏愛ECMベスト11リスト」 ECM selected 11
多田、堀内の2名が先発で更新しました。順次原稿到着順に掲載を進めてゆきます。
福島恵一さん「耳の枠はずし」でもECMカタログについて紹介いただきました。 「ECM Catalog」−道に迷うための地図■
現代ジャズの補助線たるECM盤はこれこれだ!とか、やってみたいわな。
インプロ盤ベスト10だって挙げてもいいぞ。
カモメ、ソロコン、ライヒ、ウィチタ、シャンカール、オフィチウム、タブララサ、ノルダン、シフベートーベン、ユニヴァーサルシンコペーションを並べて、音楽シーンの風景を一変させた影響力のあった10枚、とか。
フルートの系譜としてロビン・ケンヤッタ、レッドランタ、ジェームスニュートン、とか並べる、
エクスペリメンタル10、として、アウトプット、ディス、ハロルドヴァイス、チェロオーガニクス、シャルトル、とか並べる、
・・・無限に切り口があって、その切り口も音楽の一断面に過ぎないという、まさに迷宮なのだ、ECMは。
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