Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年01月31日(日) グリーンランドって、国なのか 編集CDR『 グリーンランド F 』



予定より2時間出勤時刻に余裕ができた。
こないだ古い編集CDRを聴いていて、ジャレットとターナーのトラックが音とびして壊れていたので、
編集CDR『 グリーンランド F 』をつくる。
グリーンランドって、ヤコブ・ブロの新譜に入っていた曲目で、
おや、そういえば子どものころ、メルカトル図法でやたら大きく映っていたグリーンランド、って、雪や氷に覆われたものすごい大きな謎の島、と、思って、メルヘンな気持ちでうっとりしていたわけだ。
な、なんですって!グリーンランドって、国なのかー!

編集CDR『 グリーンランド F 』

01. Staircase Part III / Keith Jarrett from 『Staircase』(ECM 1090) 1976
02. MARCH / 原田真二 1979
03. Feelin / Q-Tip from 『Kamaal/The Abstract』 2009
04. Third Stream Boogaloo / The Music Improvisation Company from ECM1005 1970
05. I Loves You Porgy / Mark Turner from 『Ballad Session』 2000
06. Albatross / Public Image Limited from 『Metal Box』 1979
07. I Met A Little Girl / Marvin Gaye from 『Here, My Dear』 1978
08. I Wanna Know / Joe from 『My Name Is Joe』 2000
09. In A Silent Way (Joe Zawinul) - It's About That Time (Miles Davis) / Miles Davis prd:Teo Macero from 『In A Silent Way』1969
10. Hourglass Part II / Keith Jarrett from 『Staircase』(ECM 1090) 1976


2010年01月30日(土) ロン・イングリッシュとリトル・ジョー・ワシントン



『フォッシュフィート / ロン・イングリッシュ』

ポスターやフィギュアで有名なアート制作者ではないほうの、ロン・イングリッシュ、は、70年代の白人ギタリスト、
昨年Pヴァインから国内盤になった『フィッシュフィート』、えらい!、は、
なつかしいフュージョンの匂いがしつつも、そのユルいグルーブ加減は一見へたくそに聴こえてしまうかもしれない、が、
このー、なんつうか、ザ・ネックスに通ずるとも言える、持続する達観の耽溺、であり、
時代をこえて現代にピントがあってしまったという怪盤である。





『テキサス・ファイアー・ライン / リトル・ジョー・ワシントン』

ごおおお。じっさい浮浪者になってさまよってしまってもいたという、極貧の渇きに焼け出されたようなヴォイス!に、
やはり賛否が分かれるのであろうか、アマゾンのユーザーコメントは辛いものとなっている。
しかし、な、このキレたギターの、危なさ、といったら、ない。じつにブルース、であり、無垢の即興センスの極み。
いやー。ノー・ニューヨークのアート・リンゼイもちょっとびっくり、しないか。
こんなものに出会ってしまうからP−ヴァインは面白い。

おいらのテーマ、編集CDR作成に資するトラック、今日は豊作でありました。


2010年01月29日(金) Solamente / Carmen Lundy (Afrasia Prod.) 2009




さっき、渋谷メアリージェーンでかかっていた、
カーメン・ランディ、カサンドラ・ウィルソンやダイアン・リーヴスと並ぶ現代屈指の実力派ジャズ・ヴォーカリスト、らしいんだが、
カーメン・ランディの『ソラメンテ』という2009年の盤。
お、1がつ20にち、オーマガトキから国内盤リリースされてるのね、さすがだ>


1曲目の演奏がすこぶる良い。
なんだこのヴォーカルとの絶妙な間合い。
トンがっていることの何とカッコわるいことでしょうねと涼しく脱却している、とも言えるし、このタメの効いたグルーブ感は絶品だ。
おれは雄たけびをあげたくなったぜ。


こ、この演奏しているメンバーたちは何者なのだ?不穏かつファンキー。現代性うんぬんも脱色されてるくらいのカッコよさ。
他のトラックもそこそこに良く、ふつーにまともなリズム演奏もあるが、とにかく必聴である。


かー。メセニーとかザヴィヌル遺作とか、色あせてしまうわー。あーあ、こっち買えばよかった。





2010年01月28日(木) メセニーのオーケストリオンと東大寺のお水取り

ごおおお。2まいのCDがアマゾンからとどく。
中学ん時のクイーンやレッド・ツェッペリンやポール・マッカートニー・アンド・ウイングスの新譜を
手にしたみたいにうれしい。コンテンポラリー最前線な2まいだ。



メセニーがすべて自動楽器で音楽を構築してしまう『オーケストリオン』。
こんどはそんなことをしているのか。メセニーに導かれて30ねん。すごいところまで行くのだいね、パット。



東大寺のお水取りのCD。別冊ブックレットも充実してて、おすすめ。>
東大寺のお水取りについてはこのサイトを>
アマゾンで買うなら>

ラ・デュッセルドルフの感想でひとこと「お水取り」と書いて、
そのCDが出てて、一生に一度は、と、とんとん、また奈良の空の下へ、今度は東大寺の深夜の行を観に。


2010年01月27日(水) 3CD連敗



『BQE / スフィアン・スティーヴンス』
ブルックリンとクイーンズを結ぶ悪名高いハイウェイ、BQEをテーマにした作品。
全編インストではあり、それを割り引いても彼らしいひらめきや過剰や狂気は聴こえませんでした。



『マーサ・ウェインライト』
天才貴公子ルーファスの妹のソロ。声質、楽曲、演奏ともに、低いレベルで安定しているだけです。



『ドカカ / ヒューマン・インターフェイス』
ビョークの「聴くとわくわくが止まらないの」というコメントが帯に付いているので聴いてみた。声だけの実験ロック大作2CD。アヴァンギャルドでアンサンブルの面白さもあるが。おやおや、ずいぶん評価の高い作品のようだ。おいらはこういう高密度なものは、驚愕はするし、すごいね、とは思うんだけど、おいらはちょっとぱすだわ。


2010年01月25日(月) リー・モーガンの『キャンディ』・ブルーノート原盤




11月の月光茶房で、
マスターがアンプをかえてブルーノート原盤でリー・モーガンの『キャンディ』をかけた。

音が飛び出してくるようなリアルで強烈な印象を持った。
なんにも躊躇なしで新しい土壌にくわを入れるようにぷりぷりになって演奏しているのだ、彼らは。
こういう演奏は、現在出来ない。
この時代の彼らの意識だけが、この演奏を可能にしている。
19さいのリー・モーガン、顕現。

それでCDを手に入れてうちで聴いてみるんだが、演奏の良さは同じなんだけどなー。
リアルな感じが、鮮度が落ちて聴こえてしまうのは、これはいったいどうしたことだろう。
再生装置の差、かな。でも、おいら、それは補正しながら聴いているのだから、なー。


2010年01月24日(日) 編集CDR 『テンパスフュジュット』





おいけいま。ゆうべ渡した編集CDRの曲目だ。

編集CDR 『テンパスフュジュット』 
01. Tempus Fugue-It / Bud Powell Trio from 『Jazz Giant』 1949
バド・パウエルBud Powell,p Ray Brown,b Max Roach,ds のこの速度を体感すること。ピアノトリオの相対化がはじまる。
02. 森の神 text by 夢野久作 / やくしまるえつこ 2009
スタジオヴォイス誌の付録になった「朗読CD」から。やくしまるえつこの朗読。音楽なし。
03. Nothing Too Much Just Out Of Sight / The Fireman from 『Electric Arguments』 2008
04. Cenotaph / This Heat from 『Deceit』 1981
05. Day Dreaming / Four-um from 『ジャスト・アス』 1972
06. サ・セ・パリ / ミスタンゲット Mistinguett from 『小津安二郎が愛した音楽』 1926
07. ヴァレンシア / ラケル・メレ Raqel Meller from 『小津安二郎が愛した音楽』 1926
08. カルアミルク
09. あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう / 岡村靖幸 from 『家庭教師』 1990
10. Hey Sweet Man / Madeleine Peyroux from 『Dreamland』 1996
Madeleine Peyroux (vo, g), Cyrus Chestnut (p), James Carter (ts), Marc Ribot (g), Greg Cohen (b), Leon Parker (ds)という参加メンバーのCDから。
11. First Impressions / Shamek Farrah (Strata East) 1974
12. 虹と雪のバラード
13. 美しい星 / トワ・エ・モア 
14. - 16. パルティータ 1-4 / セルゲイ・シェプキン
17. 奇巌城 アルセーヌ・ルパン text by モーリス・ルブラン / やくしまるえつこ music by ECD 2009
18. 山のコドモ text by 岡本かの子 / やくしまるえつこ music by Merzbow 2009


2010年01月23日(土) ★小沢健二13年ぶりの全国ツアー★

19日、歌手の小沢健二さんが
13年ぶりの全国ツアーとなる「ひふみよ 小沢健二 コンサートツアー 二零一零年 五月六月」を行うことが発表された。


ひふみよ 小沢健二 のサイト 

5月20日(木) 神奈川県民ホール 
5月21日(金) 仙台イズミティ21 
5月24日(月) 中野サンプラザホール 
5月25日(火) 中野サンプラザホール 
6月 2日(水) 札幌市民文化ホール 
6月 4日(金) 中京大学文化市民会館オーロラホール
6月 6日(日) 神戸国際会館 
6月 7日(月) 広島厚生年金会館 
6月15日(火) 新潟県民会館 
6月17日(木) はまホール(旧浜松市民会館)
6月22日(火) 京都会館第一ホール 
6月23日(水) サンポートホール高松 
6月25日(金) 福岡サンパレス 

夢のようなニュースだー。初日の神奈川県民かなー。
中野サンプラザもだなー。札幌も行ってしまおう。ぜんぶ行きたいなー。温泉付きで。
行けるわけないか。毎日たまごごはんにしても、・・・むりか。

彼の灰色に対する働きかけが
一段とおおきなものになっている、ということなのだろう

「たいようが しだいに ちかづいて きてる」 天使たちのシーン、から、彼の視線は変わっていない。

ちょうど2日前に書いた日記
で、おざけんが指す灰色について単純化して書いた。

デニーズで食べるより商店街の中華料理屋で食べたほうが楽しかった。
おとなになった子どもと連れ立って銭湯に入るのは楽しい。
みんなでくるまに乗って遠くまで出かけるのは楽しい。
聴いた音楽を聴こえたとおりに語りあえる友だちだけが楽しい。

楽しくないことは灰色に結びついている。

宗教的な熱狂だとか言われても音楽はそういう宗教的カタルシスというかヴィジョンの共有作用でもある。


2010年01月22日(金) 編集CDR 『 グリーンランド E 』 



編集CDR 『 グリーンランド E 』 

01. Dresden Style / Swell Maps 1980
後にソロとして活動するシンガー&ソングライター!NIKKI SUDDENや、TV PERSONALITESのJOWE HEAD等が在籍していた事でも知られるグレート・ポストパンク・バンド!SWELL MAPSの80年「ROUGH TRADE」リリース7インチ・シングル
02. Weaver Of Dreams / Paul Motian On Broadway Vol. III 1992
03. Flint (For the Unemployed and Underpaid) / Sufjan Stevens 2003
04.
05. What We Can Do / Brian Wilson 2007 初のバート・バカラックとの共作
06. 父ちゃんのポーが聞こえる(Live) / ガセネタ from 『Sooner Or Later』 1978
07. Circle/Line / Masabumi Kikuchi from 『Susuto』 1980 トッキングヘッズの歴史的作品『リメイン・イン・ライト』との共時性
08. All The Simon / Joe Zawinul 2002
09. How / 小谷美紗子Trio 2008
10. Swee-Pea (Shorter) 〜 Theme (Otomo) / ONJQ 2002
11. Higher Than The Sun / Primal Scream


03. Candy
04. All The Way / Lee Morgan from 『Candy』 1957
Lee Morgan tp, Sonny Clark p, Doug Watkins b, Art Taylor ds 05.


2010年01月21日(木) 『ライフ』と『ロング・バケーション』

土曜の夜中に三鷹の長男にインスタントコーヒーとコーンスープを届ける使命を受ける。
先週の池上温泉23分のリベンジで長女とごはんとお買い物。
ファミレスなんてやめて、駅前とかの小さな中華料理屋で。レバにら炒めがいいけど。
見つけたお店にはレバにら炒めはなかった。あいつはさんま定食、おれは肉野菜炒め定食。
お店のテレビでNHKクローズアップ現代「“助けて”と言えない〜共鳴する30代〜」を観る。

ひとりでサラダを選んだりシャンプーとリンスを選んだり牛乳を選んでいるむすめのすがたになみだする。

小沢健二が書いている童話「うさぎ!」の灰色というのは、
ネグリハートの『マルチチュード』の序文で記述されている「灰色の大衆」である。
それぞれの色彩を保持する存在は「人民」として、灰色の「大衆」とは区別されている。

ぜにかねのモンダイではない、と、おれはよく口にして任侠を気取って何かをしてる仕草をする。
しかし、貨幣は血液のようにも思える。持ちゼニによって生きる心持ちがびみょーに日々変わる。耳まで変わる。
灰色の大衆には、年収1000万ドルのひと、3万ドルのひと、などなど、が、いて、

たぶんほんのちょっとの恐怖が、システムを駆動している。
灰色の大衆は1%収入が下がることをおそれて5%増える排他的な(利己的な)行動を取ってしまう。
おおきなからだ(血液・収入)のひとがすこし動くと、ちいさなからだのひとはたくさん死んでしまう。




ただここでの『ライフ』と『ロング・バケーション』を比較する記述はちがうと思う。
前者は進む先が無いような時代の予感、メランコリーを予期する翳りを含んだ明るさがあるのであり、
後者は、うーん、これからバブル時代だーというような。
制作された時代の気圧であって、創造の質ではない。


2010年01月19日(火) まねきねこだっく

保険会社アフラックのCMから、幼稚園児たちがくちずさむ現象がすぐに発生し、
すかさずCMの短いフレーズに、せびれとおひれを付けて曲のかたちにして、
CDシングルDVD付き1200えん、にまでしてしまった「まねきねこダックの歌」。

不快である。

なんとも不気味な歌だなー、と、思い、
そろそろガン保険に入っておこうかとも思っていた矢先、
医療型保険は要らない、とか、題された本をこないだ図書館で読んでしまうんだが、
まあ、どの業種にも利益率というものはあり、それにしても、と、思う。すんげー損してるらしいぞ顧客は。
たいして支払わんくせして。不安をあおる、えげつない広告。それであなたのしあわせを招く、だと?


2010年01月18日(月) 『レメディ−ライブ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード』国内盤リリース



木枯らしに負けそうだ。

「4曲目の6分28秒から9分39秒までの、このだらけた巨大なきんたまぶくろがずるずるバスロープをはいずりまわるようなソロを聴いてみてくれ。鼻血が出そうだ。あほ過ぎる。美しすぎる。諸君、これが現代ジャズだ。」
われながらあぜんとするような思いつきにみちた記述に目をそむけたくなる。

カート・ローゼンウィンケルが一昨年artistAhareからリリースしていた『レメディ−ライブ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード』を
3月の来日に合わせてビデオアーツが国内盤リリースするという。
カートのファンはみんな購入してしまったと思われるものの、短期間での発売で入手困難状態になっているとのこと。

そのライナー(解説文)を書くというオファーをいただく。
下記の質問に対してカートから回答を得てもらえるか交渉したが時間が足りないようだ。

この時期はローゼンウィンケルもブラッド・メルドーもポール・モチアンもヴィレッジ・ヴァンガード・ライブ盤を出している。
前年にはクリス・ポッターもだ。さすがにライナーで他のライブ盤との聴き比べをするわけにもゆかないし、
ましてや「ずるずるバスローブをはいずりまわる巨大なきんたまぶくろ」を印刷物にしてはならないだろう。
若林恵さんのインタビューから情報を得て、とりあえず3000字を書きあげた。

Q1. What kind of music were you influenced for the first time?
(your first music experience)
Q2. your favorite ten albums you ever heard in your life ?
Q3. your favorite ten music tunes you ever heard in your life ?
Q4. who do you think is the most under-rated musician ?
Q5. what's the last CD you listen to at home ?
06. what are the ten of your favorite recording tracks which you are on ?
Could you please let us know the titles?

2月24日発売予定。


2010年01月17日(日) 宮下誠さんの『越境する天使 パウル・クレー』春秋社



国書刊行会『小林かいちの世界』の改訂版が出たと新聞広告で見たけどアマゾンでは売っていないので
駅前のあゆみブックスに探しに。

宮下誠さんの『越境する天使 パウル・クレー』春秋社
を見つける。

前著『カラヤンがクラシックを殺した』をおいらは圧倒的に支持する。
オットー・クレンペラーを聴けば、この本を読まなくても、おれは絶対に「感じていた」と断言できるが、
これだけ魅力的に音楽のデモーニッシュな側面を描いてくれた耳の恩人である。
昨年、突如逝去された。47さい。
遺著となった主題は、専門のパウル・クレー。みんなに愛され、誤解されているクレー。


2010年01月14日(木) ついとう:山口さんちのツトム君

みなみらんぼう作詞作曲、『山口さんちのツトム君』

山口 彊(やまぐちつとむ、1916年3月16日- 2010年1月4日)は、広島と長崎で2回にわたって被爆した「二重被爆者」の1人であり、2度の直接被爆が初めて認定された人物である 

国連で核兵器廃絶を演説。
歌集『人間筏(にんげんいかだ)』。原爆のあと川に遺体が筏のように流れていた光景。人間以下だ!とも聞こえる。

死の二週間まえに、映画監督のジェームズ・キャメロンと面会。バトンを渡す。


夜勤のまえに長女と買い物デート。
北品川駅から図書館へ抜ける商店街で中華料理屋を探したり、大井町イトーヨーカ堂の本屋で昭和48年大相撲輪湖時代DVDやビートルズBOX拡販ビデオにうつつをぬかしてたり、で、
池上温泉(銭湯)を23分で出なければならない事態に。
離れた駐車場しかなくて、寒いなか大急ぎ。


2010年01月13日(水) 告知 「ニューヨーク・ダウンタウン系を中心とした新譜特集」

今週はコンポスト編集長益子博之さんの「いーぐる連続講演」の新譜特集があります。
1月16日(土)午後4時から @ジャズ喫茶四谷いーぐる

前回の続きだから、
「ニューヨーク・ダウンタウン系を中心とした新譜特集 2009年 第4四半期分」となるのだろうか。
2010年のNYジャズを耳で予兆できるイベントだ。
つうか、2がつ15にち過ぎにならないと届かないトニー・マラビーのクリーンフィード新譜も聴けるかもしれない!



秋に天河神社へ行ってからずっと編集CDRしか作っていないわたくし。
凶悪なまでの名曲名演奏に出会いたい。

ヴィレッジ・ヴァンガードの新年はクリス・ポッターのアンダーグラウンドで幕開け、
モチアンがタイコのフレッド・ハーシュ・トリオ、リー・コニッツ・トリオへと続く1月。

すばらしかー。ただしかー。おらのみみもすっかりジャズ新自由主義的保守路線に気づいたらなってた。
フリー系はマネリ、ドネダ、ウイリアムパーカー、モチアンがらみ以外のCDを全部手放した。ECMもぜんぶー。

JANUARY 2010

January 05 - January 10
CHRIS POTTER UNDERGROUND
Adam Rogers-gtr, Craig Taborn-fender rhodes,
Nate Smith-d

January 12 - January 17
FRED HERSCH TRIO
Drew Gress-b, Paul Motian-d

January 19 - January 24
LEE KONITZ TRIO
Dan Tepfer-p, Matt Wilson-d


2010年01月12日(火) ラ・デュッセルドルフ『Individuellos』の「フラッシュバック」



ラ・デュッセルドルフ『Individuellos』の「フラッシュバック」という曲をクロスオーバーイレブンで聴いてた。

30ねんぶりくらいに聴く。
風呂場のエコー、つうか、こいつは奈良のお水取りの実況風景、音の風景に聴こえるではないのか。

この音楽を支えている意識は21世紀には登場しえないこの懐かしいイマジネーションだいねえ。

音の風景、を、もっと簡便に聴ける環境を。
クロスオーバーイレブンの選曲者の解明と賞賛を。
曲目リストのアーカイブを。


年末に作った編集CDR「おせーぼ」をメインに毎日なにかしらCDを聴いて過ごしております。
クラシックのコンサート通いは、まだちょっと慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発作が怖くて再開できてません。


あげたての毛ガニは函館に住んでいた小学生のころよく食べた記憶がある。昭和45年から3年間くらいは大豊漁の時代だったという。
牛肉は大人になるまで食べたことがなかった。すきやきは豚肉を使ったすきやき風煮物という体だった。
豚肉もぜいたくだったので、よくクジラの肉を食べていた。
バナナは腐った部分を切り落とした変色したひとカゴ50えんとかいうバナナしか食べたことがなかった。

毛ガニを捕るオホーツクの漁師 


2010年01月02日(土) 大里俊晴さん



大里俊晴さんが逝去されたというのは、年末に月光茶房でサリマン先生と会ったときに知った。

ジャズ批評誌の告知スペースに、
衛星ラジオ:ミュージックバードで大里さんが「越境するジャズ」という番組が始まる、と、あった。
98年ころ?
3ねんも仕事をしないで群馬に住んでいた時期だ。放送開始まで2日しかない。
FM東京にくるまで乗りつけてすぐにアンテナとチューナーを手に入れた。
歌舞伎町のオーディオユニオンでDATのデッキとテープを手に入れた。

番組のテーマ曲はロンリー・ウーマン。

番組のゲストによんでいただいたことがある。
たしか「ECM・ちるミス・音響派」というタイトルを申告して(すげーあほなタイトル!)、パナソニック、小沢健二、ウィレム・ブロイカー、ソルスティスなどをかけた。
受信する耳が音響派のサウンドの登場によって変わった、というようなことを話したような気がする。
ちるミスというのは当時のニフティのおいらのハンドル。ちるちるミスチル。
衛星ラジオで曲をかける機会なんて二度とないので、好きな曲をかけただけだった。
大里さんは内容に不満だったと思う。でも優しく「なるほど、そうですねー」とやりとりしてくれた。

おいらは清水俊彦さんの友人の佐藤満夫さんから4年にわたってフリージャズと欧州即興の手ほどきを受けました、と話すと、
すっかり清水さんリスペクト歓談になったのを思い出す。

最後のロック、とかいう単行本(持っているが部屋の樹海で捜索不可)で大里さんは現代音楽のLP10枚を掲げて、
これよりすごいものがあるというならかかってきなさい的なタンカを切っていた。そういえば。
ロックに対してそれは無理というものだろう。
だれか、そのリストおしえてくれ!


大里さんがベースをつとめるガセネタの『Sooner Or Later』から「父ちゃんのポーが聞こえる(LIVE)」。
浜野純のギターがかなりキレていて、このテンションと速度は世界的なレベルでみても極北だ。





2010年01月01日(金) ローランド・カーク『ドミノ』から「Get Out Of Town」



今年の1曲目はローランド・カーク『ドミノ』から「Get Out Of Town」でした。
ロイ・ヘインズのつんのめるような叩きがイカしているのと、
カークの多重楽器同時奏者ぶりが隠し味的に抑制されたありよう、
が、いい。

年越しにテレビでやっていたダイナマイト戦で、大将対決となった廣田瑞人が
アームロックで腕をへし折られたのを観て。
そもそも腕を決める経緯だってどさくさラッキーであって
相手のちからをきちんと受け止めての攻防ではない、
相撲で言えばはたきこみとかうっちゃりみたいなもんで、
堂々と勝ち名乗るような内容ではなかった。
議論を尽くさず相手の弱点失言だけを執拗に言い募っただけの、
それで腕を折るは、中指たててベロを出すは。
なんでそんな気持ちになるんだろー。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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