Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2009年05月31日(日) ビョルンスタのオリジナル歌曲もの『The Light - Songs Of Love And Fear』ECM2056



そうそう。
ビョルンスタの昨年の作品、メゾソプラノとヴィオラのオリジナル歌曲もの『The Light - Songs Of Love And Fear』ECM2056
これが、「ヒーリングだけどヒーリングじゃない、クラシックだけどクラシックじゃない」と、トトロの女の子のはしゃぎぶりをしたくなる音楽。
ジャケ写とインナーフォトの雰囲気もふつーじゃない。

金曜日に売りに出した中古CDの査定を受けにディスクユニオン池袋店へ。
2まん6せんえん相当を見込んでいたが査定額は1まん5せんえん。クラシックの査定までが下がってしまっている。
それにしても、なんだこりゃの世界で、CDを買う生活なんてやめてしまえ!、と、言われている気分になる。

ブルース・コバーン『雪の世界』、マシュー・スイート『キミがスキ・ライフ』、ジョー・ザヴィヌル『サード・ストリームの興亡』、
それでも入手してしまう。

ダービーも走りはじめで終わってしまっていた。ジョー・ロヴァーノのブロウに引っかかった格好で、イケてないねえ。かつてはあれだけネオユニヴァースを買っていたのだからその息子を買うのがスジなのであろうか、おいらは馬券の世襲も嫌いなもんでね。とうそぶくが、血統と世襲と読むのが競馬ではないか。

ずぶ濡れになって帰宅。

ひだりうでのシビレの症状が固定しはじめているのであちこちの温泉銭湯通い。


2009年05月30日(土) 菅野よう子のベストに坂本真綾のフィールマイセルフが入っていない!



菅野よう子のベストに坂本真綾のフィールマイセルフが入っていない!のは、なぜ
か、密やかな情熱っぽくてうれしいかも。生まれ変って空中浮遊する音楽。
MEGの新作も出るのか。
アマゾンのアフィリシエイトってあるんだー。
テーマをきめて選盤してコラムにしてしまうとそれなりに反応あるものなのか。

おいらの事務所の若い女性は2名もミュージカル好きなの。
たしかにミュージカルとオペラは違うです。

ダービーはジョーカプチーノを狙ってしまういつもの妄想癖。

そしてトロフィー・ワイフ。

めざせ体型ジョー・ロヴァーノ。


2009年05月29日(金) らいげつこの5まいかいたいんですけど

ぜひ聴きたいCDたち。ジャケだけながめて。でも無産者のおいらには予算が。
クリスポッターはアーティストシェアーレーベルからの2枚組!
ヴィトウスの新譜ドヴォルザークミーツマイルスってどんな曲?
じ、ジスモンチの新譜ー!
あーうるさそー、うるさいうるさいもういいです。
エヴァンパーカーEAE人数多くなりすぎ!なんと笙の石川高さんが参入!固有音のある非西洋楽器を当然欲する中毒症アンサンブル。











2009年05月28日(木) 増補改訂版『ECMの真実』稲岡邦彌が刊行された



増補改訂版『ECMの真実』稲岡邦彌が刊行された。
増補部分をふくめて、面白いエピソードがたくさん。
タケミツがECMに登場しない感覚的な理由にも納得。トムファンデアゲルトの回顧にもわらいなみだといいますか。

ファンクラブのことを少しだけ書いた。経歴でニセコロッシが活字になった。ECMはジャズじゃない、ECMはインプロとしてチガウ、と、言われて20代を過ごしたおいらも、なかなか楽しい老後になりそうだ。
ゆうべの徹夜マージャンのおいらのテーマソングはメセニートリオの「カウンティングテキサス」!ドラがからむからむ。

「我々はモダニズムとは異なる新しい価値をジャズという音楽に見出すことができるのだろうか?」
というコンポストの益子さんのレビューがすごい。
このゼニのにおいサンプル盤のにおいのしないコンポストが雑誌になって21世紀のジャズジャーナリズムが誕生することを切にねがう。

ECM1784ハイペリオンウィズヒギンズに聴き入る。
これはじつにすばらしいセッションだったのだなー。あと14枚ぶんのテキストにしびれる。


2009年05月25日(月)



いわき市って、たぶん遠い・・・助手席で眠っていたばかりなので、往復とも。

山海塾を観ると山海塾になってしまうな。温泉に入って、こっそりお湯の中で山海塾になっていました。

彼らの創り出す世界は、
われわれの意識の底というか、情念や世界の見えかたなどの根源にある無定形なものに、
ちょうどかたちを与えるようにして、「懐かしい」衝撃となってわたしたちをつかむのだと思う。

日本中を旅をするのも、人生の愉しみであろうぞ。
グレイトフルデッドを追っかける人々をデッドヘッズというのであれば、
これからは山海塾ヘッズであり、三善晃ヘッズ(合唱+オケ限定)になるだろな。

無窮動


2009年05月24日(日) きり絵作家、滝平二郎(たきだいらじろう)さん



名作絵本『モチモチの木』
きり絵作家、滝平二郎(たきだいらじろう)さんが5月16日にお亡くなりになられていた。享年89さい。

文京区小石川図書館で知る。

『花さき山』、『八郎』、『三コ』を図書館のおねえさんにすすめられて借りる。

おいこら、文京区、図書館を民営化しないようにしてください。

でも、図書館が購入するCDや本が増えるのであれば、民営化さんせい。
こうして目先のことで判断するわたしのような無産者が、新たにワーキングプアを作りだしているのである。

民営化はんたい。


2009年05月23日(土) クラブエルフ

サンダルで事務所をうろうろしていると右と左のくつしたが違うといわれる。
今日はいわき市に乗せてもらって行って山海塾卵を立てるなんとかを観て温泉はいってくるー。



01年に追っかけはじめたクラブエルフ。

マット・マネリ、ジョー・マネリを追いかけてこんなすてきなサウンドに着いたのだった・・・

写真はジョー・マネリ結婚式1964年。奥さんソフィア美人、マットはお母さん似なんだ。


2009年05月22日(金) 編集CDR『わるいひとたち』



5月15日のオペラシティ。

KANの「えいえん」て曲はいいな、と、高速パーキングで小便したあと唐突に息子に言われた。

なに、あれはな、アート・ガーファンクルの曲の影響があるとおれは思うんだよ、と言ったところで通じないと思うので、CDRを作る。
なにをいまさらな曲ばかりを並べてみて。

01. All My Love's Laughter / Art Garfunkel 1978
02. 永遠 / KAN 1991
03. Golden Feathers / Gustaf Spetz 2009
04. Are You Going With Me / Pat Metheny & Anna Maria Jopek 2002
05. Last Train Home / Pat Metheny Group 1987
06. 悪いひとたち / Blankey Jet City 1992
07. 約束はいらない / 坂本真綾 1997
08. I Don’t Know What It Is / Rufus Weinwright 2003
09. Feel Myself / 坂本真綾 1997
10. Songbird / Fleetwood Mac 1977
11. プルメリアの花 / 松田聖子 1983
12. Dedication / Bay City Rollers 1976


2009年05月21日(木) 2曲目の「すてきな君」




2曲目の「すてきな君」に時空をこえる。

ポップスの声の微妙な歌うベロの動き・発音の妙に集中してうっとりしていた
集中しすぎていた
かも


2009年05月20日(水) ディスクユニオンのフリーペーパー「Introducing 004」



ディスクユニオンのフリーペーパー「Introducing 004」

6にんの店員がテキストと選盤を競っているが、
このうちベスト2名を表彰してゆこうと思う。

では。

金賞 新宿店羽根さん タイムとリップしたくなる史実検証する熱い視点がすばらしい
銀賞 営業本部山本さん 朝丘雪路ルーシーアンへの魅惑に比してミシャは平凡

表彰としては、そのCD買うだけですが。

このフリーペーパー5号は出てるのか?
どうせユニオンの本部はすぐに予算をカットするみたいだからな。
いくつの意欲的な冊子がつぶれてきたか。
ユニオンといいながら労働組合とはかんけーないみたいだ。
ジャズ徒然草を執筆する原田和典さんが注視する、なんとジャワのジャズフェス。ガムランスピリットでグルーブするのか。すごそうなことが起こっているような。


2009年05月19日(火) 橋爪亮督とトーマス・ストローネンははやくNYに移住すべきだ



お!このところ目がはなせないコンポスト編集長益子博之さん、新しいCDレビューが。>
おれのと並べて世界のジャズジャーナリズムに誇りたい心境だ。
どっかこっか、ばっちり一致してんだろ。
もちろん、おれのほうが旧くてぬるいテキストではある。でもいいのだ。おれはおれのようにしか書けないのだし。ジャズスティルアライブだ。

おれは若きジャズリスナーに対して、ここに縁台を用意して宣誓するように力説したい。
(・・・どこかで書いたフレーズだな・・・。あ、ここだ。>
益子博之の耳に、テキストに注目せよ。だ。

橋爪亮督のCDもレビューしている。

「橋爪亮督のテナーがとんでもなく素晴らしい境地に達していることに驚愕した。もちろん平井・増田・都築も見事で。まじ、こいつらすごいグループになっている。橋爪亮督のテナーは化けた。ハッキリと言える。世界レベルでターナーと対等に渡り合える。ということは、ローゼンウィンケル、メルドー、グレナディア、菊地雅章、モチアンと渡り合えるということだ。橋爪はブロウなぞしない。問わず語る寸止めの美学を究めて、このところ一本調子に堕しているターナーを首差かわす。繰り返すが橋爪亮督から目を離してはならない。」
と、ライブ一本聴いて書いてしまうおれもたいしたものだが、
益子さんもほとんど同じ意見だろう・・・あれ?そこまでは書いてないか・・・

橋爪亮督グループの演奏があた。

じつにいいです。
気持ちいいんだが、サイドメンの力量がリーダーにおれは追いついていないと感じるけど、それは世界標準を考慮すれば。安心して吹いているもの。
橋爪の閃きはこんなもんじゃない。
アイヒャーに聴かせたら、ターナーとの2管を企画しそうだ。というか、おれが聴きたいだけだが。

橋爪亮督とトーマス・ストローネンははやくNYに移住すべきだ。おい、ロックフェラー、きいてんのか。


2009年05月18日(月) アップ・フォー・イット。クロースネス。



「テニスうまくなるのが一等出世の早や道よ」
「僕もけいこしよう」
4月30日の読売か日経。ひらがな読めねえ!いつの時代のマンガなんだっけ。

ジャレットのアップ・フォー・イット。
フランスのラテンにあてられてついハイテンションになったディジョネット、でもあったが、
そもそもピーコックは「今日はやらない」と意思表明したあとなのに、ジャレットが30億分の1秒の太陽の光で何かにスイッチが入ったとか何とかわけわかんないこと言い始めて強行コンサートだったことが起因して、ジャレット、ディジョネットの性急な元気だったのが、フランスのラテンと共鳴した。
フランスのラテンと共鳴したとはものは言いように過ぎなく、明らかに機嫌が悪くなっておざなり&なげやりなピーコックにおそるおそる手数を出していただけじゃんか。
ラストナンバーの枯葉にしたって、とほほな終わり方になっている、のを、無理矢理!ジャレットはつないだ、しかも、つまらないフレーズとも言えない音列で、こんなのスポンテニアスだという?ジャレットのすばらしい展開と解説子はどのくちで言うのか。
泥酔の酔い醒めのような、ジャレット、ディジョネットはハイテンション。なんかもう、やはり自動演奏化している。こまったものだ。

ヘイデンのクロースネスを20年ぶりに聴く。いつのまにCDになっていた。
あれだけ名盤だと思っていたのに。ヘイデン〜オーネットのソープサッズのほうが百倍いいではないか。おれの中で評価が180度かわった。

Jazz TokyoのCDレビュー、ロヴァーノとズベクを入れる。つぎはジョーマネリと三善晃だ。


2009年05月17日(日) 『武満徹対談選 仕事の夢 夢の仕事 小沼純一・選』(ちくま学芸文庫)



深夜三鷹まで定期を届けに。東八道路を西へ。くじらやま公園はこのあたりだ、と、午前1時の薄明に。
つい、多磨霊園のセンター道路、左右に墓石が並ぶ信号も何もない一本道に入ってしまう。
20年前は真っ暗な道路だったが、街灯がつくようになっているのね。でも、まじ、こわい!親子でこわがりながら1キロちかくある一本道を抜ける。
新川3丁目のココスでサラダとマンゴーパフェをたべる。ゆうべのこいちゃんの反応がけっさくだったなー!ともりあがる。
学生運動、新興宗教、との距離のとり方について、都会の学生生活における注意事項を申し上げる。

それはさておき。

小沼純一さんにピーピコ賞!

2008年のアタマに『武満徹対談選 仕事の夢 夢の仕事 小沼純一・選』(ちくま学芸文庫)というのが出ていたのね。

タケミツがジャレットと、デビシルと対談したのは読んだことはあった。
『すべての因襲から逃れるために』(音楽之友社)や『へるめす』のバックナンバーで。

アタマに徹子の部屋に出演したタケミツを収録したのも味があるけど、
ラストに持ってきた1982年『週刊朝日』の黛敏郎と岩城宏之との三者対談がすごい!

おれは泣けたよ。今でいうとモンダイ発言満載でもあるんだ、ある意味。まゆずみに惚れる。
芸大いらないとか、年末は涅槃をやろうとか、反核ケージを説得して番組に出したとか。

これから黛の作品がリアリティを持って復活してくるとおいらは思う。

寺山修司のジャズ観って、おれもそっちのほうだいね。

それはそうと、ちくま学芸文庫さん、続編を小沼さんに編んでいただくわけにはゆかないでしょうか。


2009年05月16日(土) マーク・ズベック盤をすでにコンポスト益子さんに先を越されていた



Jazz Tokyoに昨日ここでジャケをアップしたロヴァーノとズベックをレビュー投稿しようと思っていたら・・・
マーク・ズベック盤をすでにコンポスト益子さんに先を越されていた
しかも的確だ。ズベクと読むのか。
こういうのは先に書いたほうが勝ちなのだ。
くやしいが、なんかうれしい。ジャズスティルアライブだ。

クラシックの公演レビューをまとめなければならない中、先日のモチアン盤のレビューにモンダイは発生するは、続いて悠雅彦さんがウイントンの新譜でやんわりとおいらの未熟を突いてきた。稲岡親分からの宿題も日程に刺さっている。来週はクラシックが2本、週末は福島へ山海塾を観に出かけることになっている。聴きたいCDが山のようになっている。『ユダヤ音楽の旅』付属CDの1曲目を入れた編集CDRを、職場の女の子のリクエストもまじえて作らなければならない。仕事もたいへんなうえに耳のワーカホリック状態にもなっている。いけね、三善晃交響四部作も書きたいのだ。

まずは、寝る!今夜は群馬に行かなければならないのだ!

2月ころから、すっかりはまっていたメロンバー60えん。セブンイレブンで売ってる。
夏はといえばガリガリ君が王座を守ってきたアイスの世界だが、同じ赤城乳業がリリースするメロンバー60えんが王座を奪還するだろう。この安住しない姿勢は高く評価できる。メロンバー60えん、この夏おれは断固支持する。


2009年05月15日(金) 現代ジャズの絶品2点を捕獲

オペラの開祖モンテヴェルディの『ポッペアの戴冠』を観に新国立劇場。
休憩時間含めて3時間40分。

書くの忘れてたけど、ディスクユニオン新宿店ではたまた怪人四浦にうれしいご対面。
・・・四浦どの、あくまで日記での愛称でありますゆえご寛恕のほど・・・。
「やー、ターナーのFLYがECMで出ましたねー、たださんのほらみたことかのこえがきこえましたよー、ねっ、すばらしい出来ですね」と声をはずませてくれる。客の好みを的確に捉えてはなさない、商売人の鑑だ。
(おれ、まだそのECM盤を聴いてないんだけどな・・・)と思いつつ、ECMをほめられるとわがことのようにこそばゆい。
おれ、ECMきらいだったっけ。どうでもいいんでございますよ。好き嫌いなんて。

現代ジャズの絶品2点を捕獲。至急レビューせよ、おれ。





「ロヴァーノ、試聴機で聴いたけど、空振りしまくるロヴァーノのサックス、たまんないねえ」
「ははは、そのまんま書いちゃってくださいよー」
「このマークズベックってどなの?ジャケにピンとくるんだけど」
「そうそうこれ、マークターナーが入ってんですよ」
「えっ!まじで。買わなきゃいけないじゃんー」
「Jazz Tokyoでレビューすべきオススメはないの」
「フィールドワークは?」
「タイショウウン・ソーレイでしょ?ラパポートさんが年間ベストに挙げてた」
「ですね」
「書きたい書きたい、でも、おれがいまさら屋上おくをかすのもなー」
(あと何をすすめられたかわすれた)
「いいのかかってんね」
「彼らはいつもとおり、だけどいまだ注目度低しです」
「かれこれ10年選手だね、このトリオ。いやー、やっぱりいいねーエスケリンパーキンスブラック!」



2009年05月14日(木) ノルウェー・ジャズ!モティーフとホーヴァル・ヴィーク・トリオが公演

今夜は日本大学カザルス・ホールへショパンを聴きに。まじで。どしたの、おれ。好き嫌いで済まさない、てのが、おいらのスッポン根性。わからぬなら、わかるまで聴こう、フレデリックショパン。2010年はショパン・イヤーなので、すべてのショパン公演を聴いて、年間ベストを表彰する。世界的にも価値ある試みだ。
それはさておき、以下、告知。
早朝の副都心線でチラシを写メとる怪しいおやじなのだ。それがうれしいのだ。



注目すべきノルウェーのグループが以下の日程で来日公演。



6月2日(火) 新宿ピットイン
Motif in Japan 2009: One Night Stand!
【MEMBERS】ウーレ・モッテン・ヴォーガン(B)マティアス・アイク(Tp)アトレ・ニーモ(Ts,Cl)ホーヴァル・ヴィーク(P)ホーコン・ミョーセット・ヨハンセン(Ds)

豪腕ベーシスト、ウーレ・モッテン・ヴォーガン率いる北欧ジャズ新世代の雄モティーフが3年半ぶりにピットインのステージに立つ。前回はサブ2名を含む変則メンバーでの演奏だったが、その後ピアノの鬼才ホーヴァル・ヴィークが正式加入。昨年ECMレーベルからソロ・デビューした注目のトランペット奏者マティアス・アイクも来日する。奇抜なアイディアをふんだんに盛り込んだヴォーガンの作風をドライヴするのはノルウェーを代表するドラマー、ホーコン・ミョーセット・ヨハンセン。そしてリード楽器には風格をも漂よわせる若き名手アトレ・ニーモ。ベスト・メンバーが揃う一夜限りの日本公演をお見逃しなく!



6月3日(水) 公園通りクラシックス(渋谷)

Haavard Wiik Trio: “Back in Japan 2009”
【MEMBERS】ウーレ・モッテン・ヴォーガン(B)ホーヴァル・ヴィーク(P)ホーコン・ミョーセット・ヨハンセン(Ds)
ノルウェー出身の若き天才ピアニスト、ホーヴァル・ヴィーク率いるトリオが2年ぶりに来日する。ヴィークはアトミック、モティーフといった人気グループのメンバーでもあるが、今年は自己のトリオに重点を置き、新曲を磨きながら積極的に欧州・北米・アジアをツアーし、秋には待望の新作もレコーディングする予定。ウーレ・モッテン・ヴォーガンの豪快なベース、ホーコン・ミョーセット・ヨハンセンの繊細かつ爆発的なドラムスと共に、圧倒的なテクニックと深い表現力に満ちたホーヴァル・ヴィークのピアニズムを存分にお楽しみ下さい。


2009年05月13日(水) ラッヘンマンがオペラシティでコンポージアム2009で公演しますぜ



ボス。Helmut Lachenmannラッヘンマンがオペラシティでコンポージアム2009で公演しますぜ。
ECM盤のマッチ売りの少女に対して、おまえはこのように書いていたではないか。
そうでしたっけ?忘れました。特殊奏法のデパート、というラッヘンマン、現代音楽の最前線なのだそうですよ。
ほおお。特殊奏法のデパートというのは、響きがいいな。
現代音楽がオペラに向かう(向かった)理由もなんかわかったし。
やっぱCDじゃ特殊奏法見えないしさ。
見たらおしまいって気も。
こんなテキストがありますぜ。

この曲は良いな。他のはいまいちだけど。聴いてみ。>
とりあえず行っときますか。


2009年05月12日(火) 『Calima / Diego Barber』(Sunnyside)2009



なんじゃい!このアコギの音色、このタイコも的確でよろしいでおますな・・・

と、おれがユニオンにCD売りに行って、今日はCD買わねえぞ、と、思っているのに、いい音楽が鳴っているなあ。
ま、買わないけど、ジャケだけチェックしとこう・・・

んぐ?なに?このタイコ、そうかジェフバラードね、なっとくー、って!!!まーく・たーなー、に、ぐれなでぃあ、ではないですか!

よくわかんないけどニセコロッシさん泣きながらお買い上げ〜

『Calima / Diego Barber』(Sunnyside)2009 音が聴ける>
ダイゴ・バーバー、て呼ぶのかな。
なかなかの才能ですぜだんな。
タウナーの甲殻を持ちメセニーの牙を持つ、そんなECMファン向きのギタリストだ。



無産階級のおいらはすぐにゼニに困るものでCDやLPをディスクユニオン新宿店にまたぞろ売りに出かけるもので、こないだはヤコブ・ブロを遅ればせながら聴きレビューにしていたが、ヤコブ・ブロはECM盤『Garden of Eden / Paul Motian Band』(ECM1917)ですでに登場していたのであった。が、しかし、このポール・モチアン・バンド、本来ならエレクトリックビバップバンドを名乗るべき編成なれど、Winter & Winterレーベルでの源氏名は使わせないというアイヒャー女将のテッテーさでもって、それはあれだヘイデンにリベレーションミュージックアンサンブルを名乗らせなかったECM1248を連想する、が、この『Garden of Eden』はWinter & Winterレーベルでの彼らのありようと実に異なる。熱気を帯びた陽炎をイメージさせるサウンドのマジックが、聴こえないのだ。


2009年05月11日(月)




調布市仙川で


2009年05月10日(日) 祝・デビュー40周年!山下洋輔トリオ




タモリが登場!「題名のない音楽会」公開収録 祝・デビュー40周年!山下洋輔トリオ


出演:
山下洋輔(p)
中村誠一(ts)
森山威男(ds)
坂田 明(as)
小山彰太(ds)
林 栄一(as)
國仲勝男(b)
菊地成孔(ts)
相倉久人(司会)

おれは山下洋輔のピアノだけがジャズピアノとしてわからないでいる。それは・・・
(そのうち作文予定)


2009年05月09日(土) 吉祥寺のサウンド・カフェ・ズミsound café dzumi

夜、吉祥寺のサウンド・カフェ・ズミsound café dzumi に息子と出かける。
(横井さんの日記> tommyさん> 大友良英さん> 原田正夫さん> 「談」編集長さん>>なんとポールギーガーがJBLで鳴ってる!)

よちよち歩きだった子どもたちを連れてよく井の頭公園へ来ていた、その息子が185センチの大学生サックス奏者になって、見渡す夜の井の頭公園の暗闇、吉祥寺の上空に浮かんでいる今、ホイーラーのラージアンサンブルを鳴らして、たとえば、10年、たとえば20年、の、記憶の跳躍を味わってみて、流れていたディキシーランドジャズの録音当時、と、それってついこのあいだ?

ピリスの話をしていると、マスターの泉さんはボサノバで伴奏を弾くピリスの録音、そんなものがあったのか!、をかけてくれたりして。

「きよちゃんは元気ですか」とマスター。アウトゼア誌を読んでいただいていたらしい。渋谷メアリージェーンといい、きよちゃんはコアなリスナーに有名人である。息子が「・・・きよちゃんは5年生です」と目をきょろきょろさせている。やっぱ紙媒体って、思い出が詰まっていいなあ。

ブルーノ・シュビヨンのベースソロCDがあった。やっぱこう来たか!予想を上回るキレ具合にうれしくなる。世界は回っている!

いろんな音楽が世界に鳴っている。おい、息子よ、ここはジャズ喫茶ではないぞ。きよちゃんはピアノと声楽をはじめたという。無産階級のおいらは音楽を聴いて生きているだけだが、このレビューの価値をわかるか>。しかし、さすが丘山さんだ>、おれはまだまだ甘い。


2009年05月08日(金) オペラ『愛の白夜』 作曲:一柳慧・台本:辻井喬



「海に立ち上がる塔の土台は時間を礎としている」

要所で2度(か3度)歌われたこのフレーズがなかなか含蓄があるように思える。コンサートが終わって忘れないように走り書きした。けど、記憶間違ってないかな。



塔、とは。塔はタワーレコード。タロットカードで塔の意味はあまり良くない。ヘッド博士の世界塔。ものみの塔。見張塔からずっと、ディラン、ジミヘン。札幌テレビ塔。
塔はフリーメイソンの重要なアイコンだっけ。お、一柳慧は67年ロックフェラー財団の招聘で渡米したところから作曲家としての活動を始めている。台本の辻井喬、セゾン総帥、六本木WAVE。

辻井喬がこの歌詞をどのような意味で配置したのか、どう解釈するのか。

わたしたちユダヤ人は、どんな困難な状況に対しても変節せず、それを歴史をとびこえて貫く視点があるのです、という静かな覚悟のような気がする。

ピーピコ賞は、コンテンポラリーダンスの水準の高さで魅了した北村明子、杉原幸子役で見事なアリアの歌唱で魅了した天羽明惠、の、2名です!

舞台背景の幕が開けて後方からの光に照らされるラストシーンが特に良かった。傾斜のある大きな台が中央に配置されたセット、それを回転させて場面を変えるシンプルさ、天井から下がった円形の有刺鉄線。

いみじくも評論家の三浦雅士がパンフで書いているように、昭和の匂いが濃厚に漂う表現・メッセージであったように感じた。このスタイルを味わう。で、いいんだろうな。会場にいらしていた60さい以上のみなさまには。

外交官・杉原千畝が6000人ものユダヤ人を救ったというストーリーに現代音楽を持ってくるのは正しい。順当な企画であるし、多面体の作曲家と目する一柳慧、戦後・昭和の大作曲家、が、どうコンポジションを構成するか、という視点もあるのだけど、どうも一柳慧は自分の引き出しにある作曲手法だけで、いわば部品だけで形を整えた程度にしか思えなかった。

平成版として、同じ東京コンサーツであれば、作曲を権代敦彦、台本を綿谷りさ、のものをおいらは聴いてみたい。台本、古川日出男なんてもっといいかも。

初演時のチラシ


2009年05月07日(木) スタンゲッツのルースト・セッション



久保田高司でぐぐってこのサイトに着く。おお、スタンゲッツのルースト・セッション。聴いたことなかったー。あわててゲット。おはずかし。
97年にヴェサラが来日したときに、京都にお住まいの久保田さんに連絡したら、ぼくは最近クラシックを聴くことが多くて、と、おっしゃっていた。前衛ジャズ小僧だったおいらは、なんでだよおー、と、内心思っていたものでしたが。

5日にアップされた>は、文体から後藤師匠のものかと読んでしまったが、八田さんというのは20代なのだそう。
いまコンポストの新譜レビューがいちばん面白い。というかヴィヴィッドで正当だ。
次点はスイングジャーナル誌の輸入盤紹介。そこで大村さんや杉田さんが選盤するラインナップ、と、国内盤のラインナップの落差。
5月号でターナー〜グレナディア〜バラードのECM盤が。このFLYだかというユニット、以前出ていた盤はちっとも良くなくってすぐに売っぱらっていた記憶がある。やな予感がするなー。

サイトall about jazzみてたら。ボボ・ステンソンとコラボるこのサックストリオ「プランゲ」って、どうなの?


4月24日に東京芸術劇場で東京シティフィルを聴いたんだけど、公演が終わるとネットに公演情報なくなってるー。
天上的な退屈さとして名高いシューベルトの交響曲グレートを聴いた。たしかに、です。
東京シティフィルはクラリネットを筆頭に管楽器が特に良い気がいたします。

あしたは神奈川県民ホールへ外交官・杉原千畝をテーマにしたオペラ『愛の百夜』(作曲:一柳慧、台本:辻井喬)。

おいらの次女きよちゃんのなまえは千畝の畝をつかっています。

神奈川県民ホールは10年前に横浜ジャズプロムナードで大友良英とサチコMのただただ流れるサイン波の大道芸を聴いたとき以来だ。

遠いなー。雨だし。

草津温泉の湯畑を抜けて左折し狭いトンネルをのぼってゆく。雪降ったらたいへんだろな。
こんところ武蔵小山の金色の温泉がよいのだが土日は混んでいるので平日の昼間に突撃してみたい。


2009年05月02日(土) リゲティのオペラ「グランマカーブル」のこと



いまさらリゲティを聴く元気はないのでしたが、このチラシのデザインに惹かれて
2月のグランマカーブル日本初演に行きたかったのですが、諸般の事情につきかなわず。このチラシのデザイナーにピーピコ賞!

フランスでの再演にちょっと触れられるサイトをご紹介。日本のものとずいぶん違うそうですが。
イメージはこの画像を>
サウンドと雰囲気は>

長木誠司さんの「《ル・グラン・マカーブル》について」

日本の現代音楽の作曲家がオペラを作曲する、なんてさっぱりわからないでいましたが、少し歴史がわかりました。

物語は魅惑的なのだ。牢獄なんだけど。


2009年05月01日(金) マリア・ジョアン・ピリスを聴きにトリフォニーへ。



「あっ・・・」、プログラムの前半、ピアノ協奏曲第2番の第2楽章、森の中を進むようだった音楽が、突如、無重力状態の透明な空間にコンサート会場が浮かんでいるものに変貌した。

ピリスが左手をピアノに確かめるように置いて、右手で弾いたひととき・・・。

数十秒のことだったのか。人生に何度も起こらないような体験だけど、そのような瞬間が訪れることがあることを知っているからわたしたちはコンサート会場に足を運ぶ、いや、そんなことは起こらないのだ、起こらなくても時々その片鱗に触れたり思い出したりできれば毎日それなりにやってゆける。ピリスにベートーヴェンは合わないだろ!と勝手に思って会場に来ていたおれ。森の中を進むようだったのは、「ピリス流ベートーヴェン」である、と、その具合のあり様を、さすがだ、見事だ、と、いちいち納得しながら、だが、と、だが、なぜピリスはベートーヴェンを弾く?、ピリスとベートーヴェンの感性の相関関係をやはりどこかでしっくりいかないな、と、あごに手を置いて首をかしげている自分もいる、そこには、やはり、ピリスの格闘があったのだろう。合わないから、やらない、のではない、自分とベートーヴェンの取り込む取り組み。それは、森の中を進むような音楽だった。

ピアノ協奏曲第2番第2楽章が序章だったとは。

前半の2曲目は若きチェロ奏者の登場でシューマン『チェロ協奏曲』。無難な演奏だけどピリスの夜には荷が重いだろう、とはいえ、聴きどころは、この高関健指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団がじつに好調であることを浮かび上がらせる耳の焦点の動的な拡がりといった体験なのであり。

やっぱ、クラシックはライブに限るぜ。

20分の休憩。



(メモ)


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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