Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2008年05月27日(火) 6月3日ピットイン対談:北里義之+大谷能生

北里義之『サウンドアナトミア』出版記念ライブ

6月3日 ¥3,500

【MEMBERS】
「死人」:吉増剛造(朗読)吉田アミ(Vo)大友良英(G)DUO:SachikoM(sinewave)巻上公一(Vo)
TRIO:中村としまる(no-input mixingboard)巻上公一(Vo)大友良英(G or TT)対談:北里義之+大谷能生

話題の音楽本『サウンド・アナトミア』の世界を、声とサウンドだけで構成するという前代未聞の出版記念会が北里義之、大友良英両名のプロデュースで開かれる。吉増剛造のポエム・リーディングは、吉田アミのハウリング・ヴォイスと出会い、Sachiko M や中村としまるのエレクトロニクスは、ほとんど異邦人というべき巻上公一のテルミンやホーメイと出会う。さらには、本のなかで議論を戦わせた大谷能生も登場して、著者と実際にトーク・セッションを試みる。本書の隠れたプロデューサーである大友良英も、黙っていない(と、思う)。「死人」の再演を含め、必聴の一夜、お見逃しなく。


おいらはクラシックのチケットをすでに持っている日なのだった。お見逃し。


2008年05月26日(月) プーさんが今夜からライブとそのあとレコーディング



(財)ソニー音楽芸術振興会創設”齋藤秀雄メモリアル基金賞”受賞記念 宮田大コンサート with ジュピター・カルテット・ジャパンの仲間たち @日本大学カザルスホール 入り口掲示。


プーさんが今夜からライブとそのあとレコーディングだというのでヴィレッジヴァンガードのサイトをチェックしてみる。
PAUL MOTIAN TRIO 2000 Plus 2
Michael Attais-sax, Loren Stillman-sax,
Masabumi Kikuchi-p, Thomas Morgan-b
と新生ポールモチアントリオ2000というふうに見えるけれども、
これはプーさんのバンドで、この5人でライブのあとレコーディングに入るのだそうだ。

みんな昨日のままではいられない。

ポッターもグレナディアも大御所になりギャラも高騰して、そのあとどう打って出るか、な。

へええ、バッドプラスのピアノとヘイデン、モチアンのトリオなんて演っているけど、バットプラスは辛うじてピアノに才気を感じてたけどピアノトリオ張れるほどだったかな。

それはそうと、ポール・モチアン・オクテット(!)というスケジュールがあるぞ。
Paul Motian Octet
Tony Malaby-sax, Chris Cheek-sax, Steve Cardenas-gtr,Ben Monder-gtr, Matt Manieri-gtr,
Jerome Harris-b,Ben Street-b
ギター3台だー。2サックス。2ベース!。エレクトリックビバップバンドの編成にベースとギターがさらに1台加わっている。
このサイトをチェックしてみると、モチアンいわく「今度のOctetはちょっといけてるぜ。」だと。たまんねー。

聴くに値するジャズって、少ないんだぜー。

このところ、東京文化会館、日本大学カザルスホール、浜離宮朝日ホール、王子ホール(銀座)へ
チェロ、ストリングカルテットなどを聴きに出かけていました。
新連載おやじカンタービレなんてのを、しばし。

アルゼンチン・タンゴの歴史的録音と言われているラインを耳にしながら眠る。
アルゼンチンという国家は97%がヨーロッパ系が占めており、イタリアからの移民が爆発的に増加して形成されてきた中で、貧しい民衆から酒場から発生したのがタンゴという音楽なのだそうだ。


2008年05月18日(日) みかも山公園@とちぎ

きよちゃんとフリスビーしようと三毳山(みかも山)公園へ行きました。
・・・ここ、山登りするための公園なのではないですか・・・。

でも、きよちゃんが登りの山みちを「よーい、どん!」と駆け出したので、スイッチがはいったおいらは年をわすれて全力疾走した。

気持ちは全力疾走したんだけど、のったりくったり足を交互にあげて水の中をあえいで進むようにしか見えなかったんだよな。

18の長男にはあっという間に抜かされ、16の次男にもゆっくりと追い越され。

栃木県だからかイチゴのソフトクリームが売っていたので、それを励みに山を降りてきた。

一日のおわりになってようやくきよちゃんと八瀬川公園でコーラを飲みながらフリスビーができました。

前夜は9時ころに長女と銀座のはしごでだあろうだんだんめんをたべた。
ただでごはんがつけられて、このチャーシューとごはんをたべるのがまたうまいんだ。カウンターのたくあんをすこしたべるのも吉。


2008年05月13日(火) ブルーノ=レオナルド・ゲルバー ピアノ・リサイタル 草稿




ブルーノ=レオナルド・ゲルバー ピアノ・リサイタル 
2008年5月11日(日)  彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール 

『悲愴』『ヴァルトシュタイン』『テンペスト』『熱情』というオール・ベートーベン・プログラム。このところ溜池山王13番出口からサントリーホールに向かう地下通路やオペラシティの地下駐車場のポスターやチラシ袋の中から、それはそれは濃いおネエがおのピアニストが睨みつけているのに、お母さんクラシックもまた怖いところのようですなどと、思ってはいた。人気者なのかゲルバー。名前からするとドイツ人?顔からするとやっぱりハーフ?つい魅入られて来てしまった会場は超満員。明かりが落ちる。ステージ左そでから128キロぐらいあるゲルバーさんが左足をひきながら登場。これだけ太ったピアニストといえば、バド・パウエル。あのタッチの繊細さと強靭さは、指を支える本体の重さが前提。バレンボイムにもそういうところがある。ピアニストに重量級別はない。おれが最近聴いたピリスのベートーベンは体重が足りなかったとしか言いようがない。第1音からハンマーを打ち込むような造形力を見せるゲルバー。さすがに稀代のベートーベン弾きと謳われるゲルバー。仔細を問わず、ベートーベンとはこうだ、全曲完全暗譜でゲルバーは腹の手前で乗り出した速度に「思いこそが演奏にとって重要なのだ」とコトバにはしないが見事な重厚をピタリと従属させている。この黙々と打ち込む密教僧の達観のような、厳しく荒々しくもありながら核心の一点だけは突き続けている態度。譜面に囚われるなぞ愚かな、それはミスタッチの言い訳ではなかった、会場にいる若い演奏家にバトンを渡しているのだとおれは直感した。耽溺するでもなく、冷静というのでもなく。ここにあるこれがそうだ、と、ゲルバーの全身の動きが示していた。ちなみにゲルバーをもってしても『悲愴』の第2楽章はおいらにはビリー・ジョエル、いやビリー・ジョエルが歌にしたのはゲルバーの『悲愴』であったか。もとい、ゲルバーは弾き終えて、左手をピアノに置き体重を支えて胸をはる。観客席の左上方に右上方に視線を置いて、凛と笑顔を向ける。3歳半のときにピアノを弾きたくて駄々をこねたゲルバー坊やの姿が映っていたのだ、今書きながらわかった。アルゼンチン生まれのハーフ、だとか、ドイツ語を習得していないベートーベン弾き、とか、偏見の苦労があったのだろうか。このピアニストはすごい表現力があり、最盛期はとんでもなくて、いま、次世代へのバトンを渡している、と、わかった時、『情熱』のクライマックスでおれも感極まり鼻腔が痙攣して思わず声をあげてしまって会場のみなさんの迷惑になってしまった。帰って調べてみると、1968年にゲルバーを日本に呼んだのがかの吉田秀和だという。アンソニー・ブラクストンが『For Alto』を吹き込んだ年だ。ブラクストンを日本に呼んだのは福島哲雄と稲岡邦弥だ。脱線してすまない。


2008年05月12日(月) 才能に対してはおいらの個人賞「Niseko-Rossy Pi-Pikoe Music Prize」を認定する




このところおやじカンタービレ状態で、ビートルズを聴き始めた中学生みたいな足どりでクラシックのコンサートに通っている。

いまのぼくの心のヒットチャート第1位は、
ピエトロ・マスカーニ(Pietro Mascagni)作曲のカヴァレリア・ルスティカーナ(田舎騎士道)Cavalleria Rusticanaの間奏曲。
2位が
ライブ録音で富山県福光町立吉江中学校吹奏楽部が演奏する「ケルト・ラプソディー」。
いずれも高校生の長男から聴かせてもらったCDRから。

2月下旬からかぞえて16のコンサートに行ったので、それらを5つずつセットに感想をまとめて1回分のコラムにする。
才能に驚嘆した演奏家や作曲家に対してはおいらの個人賞「Niseko-Rossy Pi-Pikoe Music Prize」を認定する。

べつにジャズからクラシックに鞍替えしたとか心変わりしたとかではない。ブラッドメルドートリオライブやビョルンスタリピダル「ライフインラプツィヒ」や峰厚介向井滋春タイガー大越のスタンダード・アルバム3種のディスクレビューも控えている。

ちあきなおみ10枚組やアルゼンチンタンゴ大演奏史10枚組や小沢昭一が訪ねた渡世芸術『又日本の放浪芸』5枚組も聴いている。

いかん。
すでに年度代表盤に確定している『射干玉(ぬばたま)〜小山薫の世界[作品選集]』、これをみなに紹介せねば。
シュニトケのピアノ五重奏曲を聴いた以来の衝撃が走った。
まじで深夜の所沢から川越にひろがる夜空いっぱいに観音様が出現したのだ。
ベートーベンのヴァイオリン協奏曲なんてめじゃない・・・(ちと意味不)。


2008年05月06日(火) ヴィストリップ(vistlip)のデビュー作『Revolver』



ヴィストリップ(vistlip)というヴィジュアル系バンドのデビュー作『Revolver』を聴く。

左はしの狂気を感じさせるメガネくんはどんなんなんだ、80年代のザ・ウィラード(おいらは吉祥寺に彼らとラフィンノーズと遠藤ミチロウのブッキングを聴いた世代だ)を想起する。ヴォーカルは正統にガクトを踏襲。ヴィジュアル的なバランスはカンペキで、あとの3人の可変性がカギだろう。が、それも折り込まれてこのバンドは仕組まれているな。見事だ。

まず演奏としてタイコがしっかりしているところですでに買いなのであるが、楽曲のメロディがかなりいい。耳に残るいい旋律を書く。
デスメタルとの落差の効かせかたについツボにはまる「EDY」。

歌詞はヴォーカルが書き、作曲はギターとタイコがふたりで担っている。おいら的にはタイコの作曲という点にサムシングを感じる。
もうほとんど「ソドム+ルナ・シー」と「メタリカ+ラルク」の間にある、売れるサウンドの王道だと言っていい。

ヴォーカルはすでに完成している。
ヴォーカルの声質はこういうヴィジュアル系バンドでは生命線だと思うので、これはもうあとは、筒美京平やミスチル桜井を参照に、下品なほどに甘く切ない、重層化した旋律をおじさんは期待したいところなのだ。

ヴィジュアル、演奏、楽曲がここまで高い水準で揃っているバンドというのはあまりない。
最初は事務所のチカラがものを言うこの業界である。あとはあれだな『Revolver』というビートルズのアルバム名でもあるなんともフツーなタイトルであるところが、実際の彼らの音楽的魅力との引き金になってないぞ。
さ、あとはどう動画的に動くバンドなのだろか。


2008年05月05日(月) 帰りは東松山経由で深夜の国道254をラルフ・タウナーの『ダイアリー』をかけて走ったのだった



友人と3にんで池袋の松屋にいるという。
コンサートをハシゴした挙句にだべって東京芸術劇場を急いで足を痛めて終電を逃してしまった長男18さいを捕獲するために職場放棄。
グランディスで川越街道を飛ばす。こどもの日とはよく言ったものだ。

彼らにコーラを用意して「おう、おまいら、コーラでも飲めよ。おっと、付いているディズニーの景品はおれによこせ。だめだ、作ったらだめだ、袋のままこっちによこせ。すべてのものは完全にコレクトされなければならないんだ。」と、われながらキラっと光る人生訓を言ったつもりだったが、「おやじ!はずかしいからやめろ!」と制止される。

ここは高校生の彼らに音楽のすばらしさを体感させてやろうと編集CDRをかける。
高橋悠治ゴルトベルクやブラッドメルドートリオライブやマッテオ・ダ・ペルージャはおとなしく聴いていたが、ボーノ「こころのたまご」のイントロがかかった瞬間に助手席の長男はカーステに手を伸ばし曲をトバした。(あっぶねえー)と目でおれを威嚇している。なんでだ。

後部座席の高校生の一人がジャズを聴くという。ブラッドメルドーもカートローゼンウィンケルも知らないようだ。そんなんならターナーもポッターもマサブミキクチも知らんのだろう。ジャズを聴くとはよく言ったものだ。
何を聴いていると問うに、ロリンズとコルトレーンだという。ロリンズはメセニーと演奏したライブアンダーを観たぞ、と、言うが無反応。
コルトレーンか。このあと何聴く予定だ?オーネット、ドルフィー、アイラーだな、と語り始めるも、「おやじ!オタクな話はするな!」と制止される。
「オタクではない!大文字のジャズ・ジャイアンツ!音楽ファン、みんな知ってる、まじ、一般用語、公用語。」と抗弁するも、あまり抗弁するとかわいそーか。

なんかなー。おれもついこないだまで高校生だったのになー。くるまのガラスに映る姿は、やっぱオヤジだ。

1ヶ月ぶりにきよちゃんに会い今度公園でフリスビーをする約束をする。おこずかいを600えんあげる。
4分割支給2008年度お年玉の2回目の支給は15にち以降であることを子どもたちに宣誓する。
行きは高速をとばして群馬に向かったが、帰りは東松山経由で深夜の国道254をラルフ・タウナーの『ダイアリー』をかけて走ったのだった。孤独な46さいに失った過去のように切なく響くばかりであった。


2008年05月03日(土)



おいけいま。
駆り出す、は、商店街の店主を選挙の応援に駆り出す、1組男子を校庭雑草むしり作業に駆り出す、と、使う。
繰り出す、は、三丁目のみんなで祭りに繰り出す、夕暮れの前橋に繰り出す、と、使う。

コカ・コーラ社からアマゾンギフトをもらっていたので、雑誌を2冊、受験参考図書2点を買った。
『季刊 真夜中 No.1 2008 Early Summer』 『モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球』
『ACADEMIC GROOVE―東京大学アカデミックグルーヴ』 『The Universe of English〈2〉(+CD)』



あ“―、間違いなく年度代表ジャズ盤と断言するカート・ローゼンウィンケルのライブ盤(2枚組)!買うのだったー!
『REMEDY : LIVE AT THE VILLAGE VANUGARD / Kurt Rosenwinkel Group 』
・・・って、まだアマゾンでは売ってないや。
・・・2度出勤前にユニオン新宿の店頭で聴いて舌を巻く。立ち続けるばかりのこの生成感。マーク・ターナーの抜けかたも絶妙だ。

この数年、新人サックス奏者に、マーク・ターナー系なり、ターナー派に属する、なり、の、表現が散見されるようになった。
そのように分類された時点でその新人はすでに限界を抱えているというか。なにごとも最初の存在しか残らないのかもしれない。

タワレコ新宿にあった無料冊子イントシケイトのおじいちゃんになった高橋悠治の写真。


2008年05月01日(木)




1にち元気だと3かはとぼとぼになる年令になっている。あめがふるだけで休んでしまうし。

明後日は寺嶋陸也のこんなコンサートがあるのらしいが。>
2008年5月3日(土・祝)14:00開演 すみだトリフォニーホール大ホール
全席自由 一般¥3,000 学生¥2,000  構成・演出:加藤直  司会:竹下景子
寺嶋陸也 「おもろ・遊び」混声合唱のための (新作初演)
 指揮:寺嶋陸也  コーロ・カロス
高橋悠治 「クリマトーガニ」
 指揮:徳永祐一 横浜室内アンサンブル
瑞慶覧尚子 沖縄のわらべうたによる女声合唱組曲「花ぬ風車」より
 指揮:松下耕 ピアノ:斎木ユリ Tokyo Cantat 2008女声合唱団
林光 「島こども歌」童声合唱とピアノのために より
 指揮:前田美子 ピアノ:平美奈子 むさしのジュニア合唱団"風"
信長高富 「廃墟から」無伴奏混声合唱のために より
 指揮:西岡茂樹 豊中混声合唱団
寺嶋陸也 「沖縄のスケッチ」混声合唱/女声合唱、2台のピアノ、三線のための
 指揮:栗山文昭 ピアノ:斎木ユリ、寺嶋陸也
 コーロ・カロス、女声合唱団青い鳥、千葉大学合唱団

ばくすいしている時間だし行けるわけがない。
こないだもばくすいしていて能の公演に行けるチャンスをうしなっていたのだった。

ルーファス・ワインライトの『ウォント・ワン』を聴きたいがどこにあるのか部屋をさがすちからがない。
かろうじてパソコンをひらくとアマゾンから1通のメールがあるばかりで、ナクソスのグラナドスがアナウンスされている。
な、なんでおいらの聴きたい音楽がわかるのアマゾン!


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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