Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2007年06月29日(金) |
多田かおなし C−7 |
おいけいま。おいこい。★の2曲がメインな。あとは教育的配慮による付録収録。
編集CDR『多田かおなし C−7』 01. 奴隷天国/ エレファントカシマシ 1993 02. ガストロンジャー/ エレファントカシマシ 1999 03. ジェラス・ガイ Jelous Guy / John Lennon 1971 04. イマジン Imagine / John Lennon 1971 05. ヴィーナス Venus / Television 1977 ★ 06. ウォーク・ジス・ウェイ Walk This Way / Aerosmith 1975 07. シェリーに口づけ Tout,Tout Pour Ma Cherie / ミシェル・ポルナレフ Michel Polnareff 1969 08. 愛の願い Love Me, Please Love Me / ミシェル・ポルナレフMichel Polnareff 1966 ★ 09. 21世紀の精神異常者 / キング・クリムゾン 1969 10. ソー・ホワット So What / マイルス・デイビス 1959 11. いちょう並木のセレナーデ(ライブ) / 小沢健二
2007年06月28日(木) |
シンガーソングライター浜田真理子 |
こんなふうにして終わるもの、と、小谷美紗子は歌ったとして。 ファンカデリックやスコーチトリオ2ndに少しも面白味を感じることができない日々にあって、ふと、エグベルト・ジスモンチのECMベスト『:rarum XI』に耳をすっかり持ってゆかれ、あらためてECMの素晴らしさ、を、新鮮に感じる時間が訪れて、 ECMにかけては世界一魅惑的なサイトとなったmusicircusのトップページのコンテンツのヴィジュアルに、 どこか初めて吉増剛造の秘蹟的朗読名盤『石狩シーツ』を耳にしたときのような、遠くからの呼び声、と、措定する形容を、視たような気がしている。
コルトレーンの後期ですら、いわんやファラオ・サンダース、エリック・ドルフィーまでもがご法度になってしまう保守的なジャズリスナーの集団があったという。清水俊彦チルドレン的であったわたしは、わたしの世代の優位を誇らしげに、歴史に取り残されるじじいどもめ、と、思ったけど。
おれ、その心境、わかるような気がしている、いま。 おいおいおい、いいとしこいて、アヴァンギャルドで商売してんじゃねえよ。下校時の通学路で待ち伏せして、いかがわしいオモチャを小学生に売りつけている香具師みてえなもんじゃねえのか、エヴァン・パーカー、などと言えてしまえそうである。
そういえば。さっき、川嶋哲郎の『天元〜改天換地〜Standard Jazz by Solo〜』の、「<スタンダード・ソングについて> クレスタ オール・ザ・シングス・ユー・アー ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ チェロキー マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ Fのブルース」という50分以上にわたるサックスのソロ・ライブを聴いていて、その至福なライブ感にうっとりしかけて、川嶋哲郎が循環奏法をしはじめた途端に興醒めしたのは、演奏された旋律とは別の次元で循環奏法中の息つぎが聴こえていたからなのだ。
循環奏法はエヴァン・パーカーがこの世界に持ち込んだ技だけど、わたしは循環奏法はキライだ。聴いているこっちが苦しくなるからキライだ。 聴いていて苦しくならない聴き方、というのは、間違っていると思う。
そんなことを思っていた矢先に、 NHKラジオ深夜便を国道17号をくだりながら、シンガーソングライター浜田真理子に出会ってしまう。
すごい。歌もすごいけど、ピアノの鳴りがとてつもなくすごい。おれが思うに、渋谷毅が嫉妬する唯一のピアニズムだ。マリア・ジョアン・ピリスや舘野泉のレベルだろう、このピアノは。ピアノだけでもこうなのだ。歌のすばらしさについて、おれはうまく形容詞が見つからない。
2007年06月26日(火) |
新規導入パソコン購入見込み立たず |
いまだフレッツ光、開通せず。申し込みは、済み。新規導入パソコン購入見込み立たず。この日記は、インターネットカフェ、のような、他所でアップ作業がなされている。
メールチェック作業が無いという日々は、アマゾンからの購入推薦情報メール(これがもっとも予想外な出費の原因になるのだ!)やら、競馬の予想はいかかでっかメールや、ダウンタウンミュージックギャラリーではこんなCDが入荷してまっせメール、セフレになりませんかこちら28さいOLメール、などなど、に、心乱されずに済むという、・・・乱されてないって。
エグベルト・ジスモンチ来日公演チケット確保の報せをいただく。めっちゃいい席。ところで、ジスモンチは今年いくつ(何歳)?
英WIRE誌が届く。特集は、スリッピング・グリッスルの再結成?シーンへ再登場の記事。興味なし。 ロビン・ウイリアムソンへのインタビュー記事。これは非常に重要。
なにかの拍子で向井山朋子『東京×アムステルダム』を聴いてしまう。まったくだめだと思う。このだめさ加減は、この作品をリリースしているオランダのブハースト、ウィレム・ブロイカーのレーベル、のだめさなのだよ。
2007年06月25日(月) |
マイルスはカッコいい! |
NHKで菊池成孔がナビゲートするマイルスの特集があった。 いやー、シビれた。元気でた。
カインド・オブ・ブルー発表直後のライブ映像での「ソー・ホワット」。 度肝を抜かれるくらいにマイルスはカッコいい!ハンコック24歳!
マイルスが60年代にビートルズ、ジミヘンの登場に危機感を抱いて、サウンドを一変させて『ビッチェズ・ブリュー』を創りあげた、のは、テキストレベルで知ってはいたけど、映像で改めて見せられると、なんかすごいドラマだ。
80年代の『ユア・アンダー・アレスト』は「タイム・アフター・タイム」と「ヒューマン・ネイチャー」がいいからいいけど、 それ以降はまったくダメ。ラップ、ヒップホップの表現水準がダメすぎ。マイルスは組む相手を選びそこねているという点で、死んでいたと思う。
中山康樹の本を読んで、『ドゥーバップ』が良かったわけねーだろ、と、再度聴いてみたけど、やはり良くなかった。この世代で最も耳の良い音楽評論家でさえ、耳は老化するのだな。いわんや、おや。
アクサクマブール、ミスチル、モチアン、バイラーク、ビリーホリディ、ブレヒト、ナシメント、イーグルス、大瀧詠一、松竹ジャズバンド、渥美清、泉川そら、シドニーベシェ、ビョーク、高野寛というラインナップの編集CDR『多田かおなしC−5』を検証聴きして過ごす。
大井町の雑居ビル3階にある焼肉屋でカルビ2、ホルモン、レバー2、レバサシ、サラダ、コーラ、ウーロン茶、黒ゴマ抹茶アイス、バニラアイス。
池上通りで池上温泉。
閉店時刻に近づいた品川のイオンへ駆け込んで、ぼくはテレヴィジョンの『マーキー・ムーン』を買い、長女は靴を買った。
未来都市のような深夜の品川イオンを歩いた。
そんな一日を終えて、高野寛の「確かな光」を聴く。 夢を見てた、と、歌いはじめている。 20代や30代の頃に夢中で聴いていた高野寛の声と同じ、そして新しくて変わらない音楽。
高野寛が夢を見てたと歌うとき、ぼくは20代、30代を思い出して、夢を見てたような気持ちになる。 長女が生まれた頃の府中街道、恋をしていた頃の景色。 高野寛のありようゆえに可能な現象だと思う、うまく言えないけど。これはやはり音楽の偉業なのだ。
2007年06月13日(水) |
編集CDR 27th「ビザンツ帝国」 |
編集CDR 27th「ビザンツ帝国」・・・6月10日作 01、ルーマニア民族舞曲/クラリネット8重奏 02、彼方の光/Libera 03、手ごたえのない愛/小松未歩 04、Moanin'/Mingus Big Band 05、WINNER/吉井和哉 06、Farewell Alcohol River/Bonnie Pink 07、Mement Harmonious/坂本美雨 08、Down Chorus/ACIDMAN 09、黒い車/安藤裕子 10、Ultra Violet/トルヴェール クヮルテット 11、1919/坂本龍一 12、飽和/Lily Chou Chou 13、ルーマニア民族舞曲/木管五重奏
むすこの作成した編集CDRがあまりにも良い。 あまりにも良いのであるが、これがビザンツ帝国の衰亡をあらわしたものである、という制作コメントの世迷い言ぶり、暴走ぶり、を、 なんでか、わかるような気がしてしまっているのは、さすが血脈と、きれいにまとめてよいのであろうか。
まっくぶっくがほしー。 マックユーザーから、いかに現在のネット環境下でしいたげられているか、迫害を受けているか、滔々ときかされるけれども、きかされればきかされるほどに、ふと、あの大嫌いな大ヒット曲オレンジレンジの「花」が耳に鳴りはじめ、「けんかしって、あいしあって、いろんなかべふたりでのりこえて、うまれかわってもあなたに会いたい」と、くちずさんでいるボク! どんな苦悩を乗り越えてもまっくぶっくを持ちたい。 シビれるくらいにカッコいいのである。ではまた。
けさ、降り始めた雨のなか、東海道品川宿の商店街をぬけて、品川区立品川図書館の会員になったぞ。 おし、デジョネットスコフィールドグラナディアECM盤2CD、めっけ。どれどれ、おれにきちんとレビユしてほしいか?みんな口当たりのいい体のいいことしか書かないからな。おまえもかわいそうだな。 とCDに語りかけていたのだが、どうして一緒に来館したわたしのむすめはすっとはなれてゆくのだ?げせん。
瀬川昌彦せんせが選曲した日本ジャズのCD、カエターノヴェローゾのセカンド、高野寛などを借りた。本は平岡正明1さつだけ。
今日はイオンに行ってテレヴィジョンのファーストを買いたいぞ。 わたしの高校生時代を象徴させる名曲「ヴィーナス」を30ねんぶりに聴きたいのだ。 このトム・ヴァーラインの声、ふしまわし、鼻に抜ける態度。どこかブラウニー(クリフォード・ブラウン)を感じさせはしないか。 わかんねーか? わかんねーか。 わかんねーよな。 ごめん。
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