Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2006年04月30日(日) Salyuの新曲「Tower」 "だって、好きなことしていいのよ、everynight"

ここのところSalyu and Mr.Childrenの「to U」がくりかえし耳になっている。心地よく。
ライブで披露されるSalyuバージョンの「to U」もいいらしい。たしかにいいにちがいない。CD化してほしい。

Salyuの新曲「Tower」も、サビのこぶしがいい。作詞:一青窈、作曲:小林武史。演奏は「未来」みたい。ミスチル?
「だって、好きなことしていいのよ、everynight」
このサビの落差の作り、ふと、工藤静香にたくさんの曲を書いた後藤次利の曲作りを連想する。

音楽の聴取について、ぼくが思うところは。

ぼくのばあい、生活をしていて意識の中に音楽が鳴っていないことはほとんどない。鼻歌をうたうように。CDウォークマン。あるひとつのヒットソング。そのヒットソングと重なるように、いろんなジャンルの音楽がジュークボックス同時再生のように、鳴りはじめることもある。身のまわりの音でもミュージックコンクレートとして聴こえているし、そこから参照されていろんな音楽がざわめき立ちはじめている。

「ダニエルパウターはさ」「あ、エルトンジョン、ちょっと入ってる?」と話すときの、アーティスト名から反響してくる、その会話に必要な微量の音楽性成分。夥しい作品の総体。

だから、アーティスト名が次々に出てくる会話にどっぷりつかっているぼくの会話に、外野からそれは符牒だとやっかまれても、それこそそれは「わかるひとにはわかる」会話に過ぎなくて、ごめんなさいとしか言いようがない。

会話のとっかかりから異様に輝き始める音楽もあれば(実際これははなはだ多い)、たまに輝きを失う音楽も出てくる。仕方ないよね。Hydeにデビッド・シルヴィアンをつなげてhydeが聴こえなくなってしまう、とかは、やはり不幸だけど。

マイルスを聴くといろんなものが聴こえなくなる現実もある。そして浮かび上がる自明な造詣のちから。

で、マイルスをインストールしていない耳で聴いたり、ジャズを知る前の耳(あくまで便宜的な言い方です)で聴いたり、いろいろ科学者のようにいろんな方角から音楽をなめまわすことも愉しみのひとつとなるわけではあり。

ほんとうはたくさんの言葉がひつようなのだ。で、言葉はなかなか音楽に届かない(不可能だと言ってもいい)のだ。

中井久夫(72さい)著『徴候・記憶・外傷』(みすず書房)、
“「ファーストキスから戦争」までの「踏み越え」の一般理論を考えたらどうだろうと思うに至った。”
“匂いも、観念も、ごくわずかな原因物質によって触発される。観念も極めて些細な、そしてしばしば意外な因子によって触発される。決して方法論に還元しえないと私は考える。採集の旅に専門家に同行してみよ。茸さがしの名人の跡を追ってみよ。”

踏み越え、て、感動する、音楽の万華鏡的な性格。

三善晃の音楽について。
「生と死と創造と――作曲家・三善晃論/丘山万里子」>


2006年04月29日(土) 「ラズベリー」な気持ちが人生に一度起これば“生きた”と言えると思う




“穴を抜けてこっちへおいでと 五円玉のむこうから呼ぶよ” 「ラズベリー」
“かわるがわるのぞいた穴から何を見てたかな” 「楓」
恋のはじまりと恋のおわり。
それは、スピッツという現象のまばゆい黄金時代のはじまりとおわりを象徴していた。
それから草野マサムネの苦闘がはじまる。

「ラズベリー」な気持ちが人生に一度起これば“生きた”と言えると思う。

“『空の飛び方』に収められた「ラズベリー」は、私には何度聴いても幼女をレイプする歌にしか聞こえない”とおっしゃるこのサイト>
・・・て、ほとんどわたしは犯罪者の性向があるのか。ないとはいえないけれど。

そんなわけで。オールジャンルわたしの無人島3まいは
スピッツ 『空の飛び方』
小沢健二 『ライフ』
Mr.Children 『シフクノオト』であります。

写真は小谷美紗子タワレコ限定シングル「Who」。


2006年04月28日(金) スーパー「とりせん」。




ジャーニーが「イッツ・オール・トゥー・マッチ」(ぼくがいちばん好きなビートルズナンバー、ジョージ・ハリスン作詞作曲)をカバーしていたのね。オリジナルのブラスセクション、トランペットの朗々とした響き、ヘンリー・パーセルまでを聴いてしまう祝祭性、を、ぼくは愛している。

カバラ占術>
はあ・・・。隠者で、目立ちたがり、孤独好み・・・、しかも恋愛べた、ありえねー。こんなにうまいのに。

群馬県民に愛されているスーパー「とりせん」。ひらがなの「と」のマークが好き。とっても好き。「どうして好きなの?」ときかれて、「うまくことばにできないんだ」と即答する44さいだ。
太田市にできたグローバリゼーションの象徴「イオン」に負けるな。
おいこいいちろう、いくら「イオン」がグローバリゼーションの象徴だからといって自転車で建物に突入したりしないように。


2006年04月27日(木) レベッカのシングル「One More Kiss」。こうもり傘をさして遠くに歩いてゆくノッコを。




レベッカのシングル「One More Kiss」。こうもり傘をさして遠くに歩いてゆくノッコを。
「インナサイレントウェイ」に対抗できるこのリズミックなタイコの効果もさることながら。

レベッカの数年間の熱狂。

過ぎ去ろうとしている熱狂をバンドは察知していたのだろうか。バンド自らに向かって歌いかけているような想いにあふれている。土橋安騎夫によるレベッカイズムあふれるサウンドも極まる。
カップリングの「Noise From Your Heart」も高水準。

Nokkoがソロになってからも聴いているけど、最近活動がないのはさびしい。

レベッカでいちばん好きなナンバーは「When A Woman Loves A Man」。恋するときめき。


2006年04月26日(水) 麻丘めぐみが「芽ばえ」で




麻丘めぐみが「芽ばえ」で♪もしもあの日あなたに逢わなければこの私はどんな女の子になっていたでしょ♪なんて言っていた謎は。「私の彼は左きき」、左ききだとどこがどう右ききのカレとは違うのか、を、なになにするときもするときも、言いたくて仕方ないけど、そんなことめぐみはずかしくて言えない、というアダルトな歌詞だったのね。おれだけだ、こんなに純朴に音楽を聴いていたのは。昭和歌謡、おそるべしである。

おれが幼稚園のときに砂川市の中央バスに乗りながら「好きだ!かわいい!」と宣言したのは黛ジュンであった、らしい。だれだ、それ。
・・・とぼけてもむだか。・・・おぼえてるもんなー。・・・しんじらんねー。

内田樹さん「ナショナリズムと集団性」

「ウルトラQ」のイントロに、「インナサイレントウェイ」と続けるというのはどうだろ。
マイルスの「インナサイレントウェイ」つうのは、あれだろ、プログレマインドで聴かれる狙いをあれを編集したテオ・マセロは明確に持っていたわけであって、現代音楽のテリー・ライリーとの同時代性をも強く意識していたでしょ。そういうカッコ良さがキモであって、マイルスのあのゾクゾク感はマセロによっていわば捏造・創造されたわけなんです。

かなみが「終わりなき旅」で、けいまが「sign」で、こいが「くるみ」で、きよちゃんが「名もなき詩」か。おい、こい、おまえ「掌」すきだろ、おれとばくってくれ。けーたいをもっていいから、わかったな。な!


2006年04月25日(火) 音楽新撰組




師匠、「耳の思想の一貫性」とはいいですねえ>、それにしても、すばらしい資質。
池波正太郎の『幕末新撰組』を読んでおります。音楽新撰組を名乗って、暗殺しまくりましょう。
「おぬし、曽我部恵一のCDを手にしているのはいいが、コブクロと一緒に買っているのには耳の一貫性がない。成敗してくれるわ!」「スガシカオのCDはいいが山崎まさよしはダメだ、御免!」「中村一義のベスト盤を手にしたな、御免!」「いま、ポールモチアンの新譜を棚に戻しただろ!御免!」

お、面白そうな本>

コブクロの「桜」が卒業式にかかるという音楽による傷害事件に見舞われた長男に深い同情を禁じ得ない。>まずはこの選曲者からである。

息子からもらったCDRを聴く。うむ。ここまで成長したのか。もうCDR作りは卒業して大学受験勉強しんさい。

編集CDR 12th「異郷での春」・・・3月13日作
01. スノースマイル/BUMP OF CHICKEN 02. 赤い電車/くるり 03. 銀河の街/ACIDMAN
04. 四季より「冬」(ヴィヴァルディ)/鈴木慶江 05. 鉄道員/坂本美雨 06. ぼくらが旅に出る理由/小沢健二
07. われらは急ぐ、弱けれど弛みなき足どりもて カンタータ第78番「イエスよ、汝わが魂を」より(J.S.バッハ)/Aura
08. NOT FOUND/Mr.Children 09. Life's Like A Love Song/矢井田瞳
10. さすらい(Live)/奥田民生 11. レター/ハナレグミ 12. 春遅し/小谷美紗子
13. evergreen/My Little Lover 14. アラベスク/Lily Chou Chou

編集CDR 13th「A number of love」・・・4月4日作
01. Love is here/さねよしいさ子 02. ありふれたLove Story〜男女問題はいつも面倒だ〜/Mr.Children
03. あなたと私にできる事/安藤裕子 04. 何もないテーブルに/斉藤和義
05. regret/小松未歩 06. The Other Side Of Love/坂本龍一 Feat.Sister M
07. Merry Christmas Mr.Lawrence/坂本龍一 08. 砂の果実/中谷美紀
09. Tower/Salyu 10. すばらしい日々/UNICORN
11. 君と僕と彼女のこと/坂本龍一 Feat.高野寛 12. さよなら2001年/Mr.Children
13. てんきゅっ/RYTHEM 14. 暮れゆく街で/My Little Lover 15. 青春の影/チューリップ

「青春の影」を聴くたびに、わたしはどう解釈していいか悩むところがある。
「今日からきみは多田のオンナ、今日からぼくは多田のオトコ」・・・
・・・つまり、わたしはいわゆる両刀遣い、であることを財津和夫が看破した曲なのである。

音楽新撰組 総長 ただまさのり 両刀遣い。


2006年04月24日(月) 小谷美紗子のタワレコ限定シングル「Who」




小谷美紗子のタワレコ限定シングル「Who」を捕獲したとの長女からの報せ。

おだにのニューアルバム『CATCH』特設サイト>
おだにの『adore』を年間ベストに選出したわしはガッツポーズな心境である。

なんだこのミスチル占いとは>
な、なんだ、おれは「掌」なのか!「くるみ」ではないのか!「口笛」ではないのか!「Not Found」ではないのか!なに?一生のうち好きになる異性は18名?ハズれておるぞなもし。
ミスチル新曲「箒星」>

そ、そうだ、野平一郎さんの弾くゴルトベルクを入手しなければ・・・

「自分の存在理由を消すために全力を尽くす。そのような仕事だけが真に人間的な仕事である。(内田樹)」


2006年04月23日(日) トリグヴェ・サイムとマンフレット・アイヒャーとジョン・アダムス




草野マサムネが楽曲提供していた遊佐未森「野生のチューリップ」(アルバム『acacia』1996収録)を入れとくのに編集CDRを作った。
(遊佐未森が2003年に作った国立市立国立第八小学校校歌、けっこういけるかもしれないですね、聴いてみたいです、しかしわたしが小学校に侵入したらすぐに捕まるだけだそうです。)

ルイ・アームストロング『ルイと聖書Louis and The Good Book』の「ゴー・ダウン・モーゼス」、日本人の演歌のコブシみたーいで耳に残って好き、を1曲目にしてしまう。2曲目はキッスの「ベス」。3曲目は坂本真綾の「夜明けのオクターブ」。4曲目はジョン・レノンの「ホワット・ユー・ガット」。

トリグヴェ・サイムのECM初作『Different Rivers』の「Breath」をラストナンバーにしました。
あれ。
ミニマル調に揺れる管のハーモニーにシゼル・アンデルセンがささやく感じ・・・。
ジョン・アダムスJohn Adamsの「Christian Zeal & Activity」に構造的におんなじ。
『Different Rivers』作品自体が、なんというか、スティアン・カシュテンセンやポール・ニルセン・ラブまでお付き合いで参加させて、ノルウェーの新世代をまとめてアイヒャー・コンセプトに従事させたような作品に過ぎなかったため、もしかしてこれアイヒャーの指示では?その指示の背後にはジョン・アダムスのこの作品があったのでは?と思ってしまった。

ジョン・アダムスの「Christian Zeal & Activity」は、ゆったりした弦のミニマルに、演説の音声を、同じ箇所を繰り返し挿入するだけの聴く者をこばかにしたような作品で、だけど気持ちはいい、という、複雑な心境にさせる曲。

やべー。欲しー。> 「ニューオリンズファンクの真髄!まさにここに極まれリって感じです。ポールマッカートニー&ウィングスの『ヴーナス&マース』完成記念のクイーンズマリー船上パーティでのライブ録音です。」だそーです。


2006年04月22日(土) 黄昏




いつのまにか、たそがれていたのである。黄昏(たそがれ)。お、上空にかみさまの光が・・・。
大学生のむすめと高校生のむすこと中学生のむすこと小学生のむすめと・・・わけわかんね、わたしはいつのまにか初老になっていたのである、温泉にはいることがいちばんの愉しみになったのである。

いちお、スティーブ・コールマンの新譜をレビューする予定。タイトルが『象徴としてのジャズ』という邦題。
・・・誤解を招かぬか。


2006年04月21日(金) 犬と猫(RIJF.2001 Ver.) / 中村一義




犬と猫(RIJF.2001 Ver.) / 中村一義 
シングル「キャノンボール」に収録されているライブヴァージョン!

音楽はいま聴かれることで生命を帯びて


2006年04月20日(木) 『失われた音楽 秘曲の封印を解く』




『失われた音楽 秘曲の封印を解く』
著 者:金澤 攝
発行所:龜鳴屋 〒920-0046 金沢市大和町3−39 電話076-263-5848 定価:2800円

「100人の演奏家を動員する15秒の交響曲『マイクロシンフォニー』、非人間的なスピードの極限に挑む、児童合唱と11器楽奏者への『さるとおじぞうさま』、音による秘仏として録音録画を禁ずる33奏者への『甘露』などなど」

これは聴きたい。

平井くんたちの。
バックでは「オリーブの首飾り」をギタークインテットがムーディーかつクールに演奏し、吹けないサックス奏者に不協和音かつ本人はその旋律を吹いているつもり状態でソロを取らせ、さらにノイズサンプラー奏者が別世界で音を立てている、
というライブを実際に演ったそうだが。

これにまさるかもしれない。


2006年04月19日(水) When I’m Sixty Four




坂本真綾のシングル。たいして意味なし。

今年のAll About Jazzエイプリルフールニュースは、セロニアス・モンクが71年に録音していたビートルズカバー集が発見されたという・・・
ジャケがわらえる。
Birthday; In My Life; Norwegian Wood; Octopus’s Garden; Ob-La-Di, Ob-La-Da; Yesterday; I Should Have Known Better; I Want to Hold Your Hand; And I Love Her; Penny Lane; Things We Said Today; When I’m Sixty Four/Epistrophy.
ホエンアイムシックスティーフォーがエピストロフィーになってく、なんてすてきだ。うわ。想像したら全曲モンクのピアノで聴こえてきた。

64さいになっても。When I’m Sixty Fourをポールはビートルズの絶頂期に作曲している。
ポールは60さいで再婚。1942年生まれだから、今年64さいになる。
へええ。ポールはアイリッシュでケルト民族の流れがあったのですね。>
「Give Ireland Back To The Irish」アイルランドをアイルランド人に返せ、というシングルがあったあった。なつかし。


2006年04月17日(月) グレンミラーオーケストラのムーンライトセレナーデをききながら




2006年04月16日(日) けいまくんにさしあげまする




うえから、おはな(Ohana)1まい、中村一義5まい、エレカシ3まい、奥田民生1まい、こきあ(KOKIA)2まい。
中央の6まいは未開封、まーじゃん15戦14勝ゆえに、1まい10えんでCD屋からまきあげる。なんまいだー。


2006年04月15日(土) 12まいのジャケ、ぜんぶわかるか!




市ヶ谷の深夜の歩道。オリジン弁当を買いにCDウォークマン(いまどき?わるかったな!)で。
「くるみ/Mr.Children」「ファミリーチャイム/岡村靖幸」の2曲だけを聴く。音楽の神さまはここにいるぞみんな!岡村靖幸の美しくて激しくて切なくて魂がこぼれるようなエモーションの創造物。恋をする、って、こんなだった。

月光茶房で聴いた「Mars」
Syntopia Quartet シントーピア・カルテット
Albrecht Maurer - violine, gothic fiddel
Claudio Puntin - clarinet, Bassclarinet クラウディオ・プンティン
Dieter Manderscheid - bass
Klaus Kugel - percussion, soundobjects クラウス・クーゲル
のっけから微分音ジャズの薫陶が立ち現れ時折スクラヴィス風味を感じたり、・・・しかしこの視野の直線感、よって立つは論理の整合感はおそらくヨーロッパ的である、ブルーズがないのだ、そして民族音楽というか欧州フォークに連鎖する旋律がふいに風のように訪れる。彼らの演奏する意識はすばらしい。音楽に放つ意識。演奏に放つ分節された意識。音楽の中にいる意識。手のひら。敏感で繊細に手を触れあい。彼らが維持する空気の振動は聴き手を抑圧しない。このstillness。
クラウス・クーゲルのセンスには、ちょっと瞠目させられるものがある。
・・・merging the concepts of contemporary classical with improvisation and minimal musicという表層的かつわけわからんレビューもある。こんな紹介で誰か聴きたくなるひとがいると思っているのだろうか。おれはこんな道は歩かん。
クラウディオ・プンティン「Ylir」(ECM1749)はECMレーベルここ十年の屈指の“意識越境盤”であった。

ぼくはこのあたりの「意識の音楽」を前衛ジャズの成れの果てとは言わないまでも、確実に現代性の反映だと聴く。それはジョー・マネリやブノワ・デルベック、ミシェル・ドネダ、ポール・モチアンとも、おざけんとも、奇跡的に確実に地続きなものだ。

Claudio Puntin has solo discs out and has worked with Fred Frith and Chris Cutler in the Science Group.とあるけど、ほんと?

クラウス・クーゲルはケント・カーターと演ってた!
というか、ケント・カーターめっけ!感動の再会。
うおおお。加古隆にくらべて、老いかたの美しさ。かこのやろーいいだけえりーとぜんでかぜをきってぴあのをたたいてたけどよおじだいがかわるとはげをぼうしでかくしててれびのばんそうしておばさまどもにこびうって。

12まいのジャケ、ぜんぶわかるか!いますぐきみにぜんぶどうじにきかせてあげたい。


2006年04月13日(木) 間違ってもカーブドソプラノでヤン・ガルバレクへ進むことはあってはならない




表参道にある「月光茶房」へ出かける。
壁面にはアート写真とともにジョン・ゾーンの50才誕生日シリーズ10CDだけが美しくならんでいるあたり、かなりの店主である。マルク・デュクレ、ブルーノ・シュビヨン、エリック・シャンパールのトリオ(>の66番)、これのセカンドが鳴る。

表参道といえば「テアトロ・スンガリー青山」にフリーフォートFrifot(アッレ・メッレルとレーナ・ヴィッレマルクのグループ)を観に、15さい年下のおねえちゃんと行ったのであったが、そいえば彼らの限定シングルを買ったのを今思い出したぞ、まだ聴いてないぞ。ちなみにフリーフォートはデビュー作が素晴らしい。

ミシェル・ポルタルがついにECM作品で吹いている!そいえばポルタルの70年代ライブCDを聴きたいぞ。

を。長男が高校生になってテナーサックス奏者になるという。母親が「おとうちゃんに話すのはやめとけ、どうせあのおやじ、語り始めるから!」ときた。
「コルトレーンのモード奏法は行き詰まるんです」と看破した日本チャーリーパーカー協会の辻バード氏の感覚は鋭い。テナーでコルトレーンに進んではならん。アルトでチャーリー・パーカーかポール・デズモンドへ進め。間違ってもカーブドソプラノでヤン・ガルバレクへ進むことはあってはならない。
ともあれ、ブラスバンドで演奏するなんて、うらやましすぎるぞ!

演奏者は断じてえらいのだぞ。わしは楽器を演奏しない。ミュージシャンよりえらいなぞと、わしは一度として思ったことはない。かりにそのような記述をしていたとしても(いっつもしてんじゃん!)、それが前提である。したがって、テナーサックスを吹いた時点で、おまえは父を完全に超えたと考えてよい。それにしても、おまえのテナーサックス音を聴けるとは、こんなうれしいことはないぞ。

わはは。そうだな、「音楽ファンはベスト盤を買ってはならない!」と言ったっけ。>


2006年04月10日(月) いますぐ聴かせたい曲が86曲あるんだ!(岡村靖幸)




都心で暮らしはじめた長女をひろって銀座を抜けて築地へ寿司。ケータイで連絡を取り合ってふたりきりで会うなんて、こどものくに幼稚園のお迎えに行ったとき以来だぞ!・・・て、語気を強めてどおする。18のむすめと小雨の築地の横断歩道。「くるみ」が頭ん中に鳴ってしまうじゃねえか。「おとうちゃん、どうしたの?ないてんの?」「うるせい、あめつぶがめにはいっただけでい」・・・なんて展開ではなかったけれどね。

へやにはなれたか。ちゃんとたべてるか。かぜはひいてないか。ともだち、できたか。おかねはあるか。こんどいつかえる。・・・と、まるで、さだまさしの歌詞(!)じゃねえか、とーとつに思い出してしまう。まだ上京2日目でしょうが。

岡村靖幸の「ファミリーチャイム」を選曲してから耳に鳴りまくる。
一昨年、プリンスの復活にいちはやく反応していた岡村靖幸は『Me-ism』というおそろしい傑作、ファンクはここに到来したぞ、天才というのはこういう表現なのだ!と、雨の中のにぎりこぶし、を、発表していた。
くすりでつかまって、いますぐ聴かせたい曲が86曲あるんだ!と伝えてくる彼のすごさ。>

わたしはむすめに言いたい。岡村靖幸のようなオトコの価値をわかるような女性になりなさい。


2006年04月09日(日) ぶりのあらとだいこんをなましょうがとみりんとしょうゆでにると、できた編集CDR3枚組。36曲。

ぶりのあらとだいこんをなましょうがとみりんとしょうゆでにると、これがなんとも美味なのでありました。
あまりにおいしくて。ガラガラくずれてきたCDのやま。そしてできた編集CDR3枚組。36曲。

01. Savoy Truffle / The Beatles
02. Song 6 / Daniel Powter
03. to U / Mr.Children with Salyu
04. Last Train Home / Pat Metheny Group
05. 悪いひとたち (Live Version with orchestra: at NHK HALL,16,JAN,1994) / Blankey Jet City
06. Jolene / Susannna And The Magical Orchestra
07. Shadrack / Louis Armstrong with the Sy Oliver Choir and the all stars
08. 新極真会の歌 / 長渕剛
09. エントランス / ASIAN KUNG-FU GENERATION
10. That Little Sports Car / The Shaggs
11. John Adams : Christian Zeal & Activity / San Francisco Symphony : Edo de Waart, conductor
01. Songbird / Fleetwood Mac
02. プルメリアの花 / 松田聖子
03. All Across the Nation / Gianni Gebbia-Garth Powell-Damon Smith
04. Shout It Loud (New Video Version) / KISS
05. G. Puccini : Nessuh Dorma / Andrea Bocelli プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』より「だれも寝てはならぬ」 
06. I’m So Tired / The Beatles
07. Flag / Joe Henry
08. Mayor of Simpleton / XTC
09. 天国のキッス / 松田聖子
10. 54日間待ちぼうけ / 萩原健一
11. Radiance PART 8 / Keith Jarrett
12.
13.
14. Nobody Loves You (When You’re Down And Out) / John Lennon
15. One More Kiss / Rebecca
16. All My Love’s Laghter / Art Garfunkel
01. Lighthouse / Joe Henry
02. Welcoming Morning (single ver) / Chappie
03. Tie Your Mother Down (air guitar edit) / Queen
04. Ain’t That Peculiar / Japan
05. ファミリーチャイム / 岡村靖幸
06. Blemish / David Sylvian : remixed by Akira Rabelais
07. ひみつ玉 / さねよしいさこ
08. くるみ / Mr.Children 
09. Olav Bergsland / Knut Hamre and Steve Tibbetts


2006年04月08日(土) チューリップの「娘が嫁ぐ朝」




長女が明日から東京で暮らしはじめるという。

チューリップの「娘が嫁ぐ朝」という曲を思い出したのだ。ぜんぜんテーマは違うんだけどね。
で、この曲の、「もいちどだけおまえとうでくみあるきたい、とけいだいへつづくあのみち」(うるおぼえ)、と、歌うんだけども、
この旋律の情感がはなはだ深いものがあったんですよ、で、あたしゃいままで理解しないままでした、
ここでの「おまえ」というのは、嫁ぐ娘の姿を見ずに早くに亡くなった奥さんのことのようなのだ。うおおお。
なるほど。腑に落ちる。
しかし、深いな、財津和夫!おれがわるかった、財津和夫!

チューリップとの出会いは、小学校5年。
自転車にAMラジオをひもでくくりつけて、大音量で無目的に乗り回していた夕刻に。
ふとベストヒット北海道で「心の旅」がかかって自転車を止めて動けなくなってじっと自転車にまたがったまま聴いていたのだ。

ま。今でも大差ない。深夜に大音量でラジオをかけててラジオ深夜便でビック・フォーのジャズ演奏に路肩に停めて田舎道、じっと怖い顔をして聴いていたら、おまわりがやってきて職務質問されたしな。なんで深夜に車でラジオを聴いてるだけで通報する地域住民がいるのだ?いるか?いるか。そうか。


2006年04月07日(金) イエスがユダに言った。あなたは、わたしの服を着た男を犠牲にするだろう。




「イエスがユダに言った。あなたは使途の中で最も優れている。だから、あなたは、わたしの服を着た男を犠牲にするだろう。」

新約聖書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書を含む)に除外されていたユダの福音書が英訳された。70年代にエジプトで発見されたもので、13枚のパピルスにコプト語(古代エジプト語)で書かれている。3、4世紀頃に古代キリスト教の一派であるグノーシス派が残した。欧州の古物商を経由してニューヨークの銀行貸金庫に眠っていた!という。
・・・ユダは裏切っていなかった。イエスの希望であった。そして2せんねんご、最後に世界はユダの末裔のものになったのである。
(東京新聞4月7日夕刊の記事より)

この文書の表面化は、キリスト教機能の無化を告げる。すべては白日のもとに晒される。ユダはタダイとも発音表記されるが、それが日本に伝来し帰化したのがわたしの姓の由来ではある。日本はいいだけ世界中の債権を持っているのだし憲法9条も持っているのだしにぼしのだしもほししいたけのだしも手作りのみそも正田のしょうゆもしらこのみそしるもあるのであるから、政治ひとつで、日本は実効のある規範になれるのである。と、「SAPIO」で佐藤優さんがおっしゃっていました。ちとバイアスかけましたが。

横濱中華街に今年できた横濱媽祖廟(よこはままそびょう)。


2006年04月06日(木) 今聴きたいビートルズ曲ベストテン2006年4月




徹夜マージャン明けで戦利金5せんえんをふところに雀荘の便所、トイレとは言えない、に、朝日を浴びて仁王立ち、ちからを込めて放尿しようと思ってはみるが、疲れててちからが入らん、途中で止まるなしょんべん、おお、出てきた出てきた、ふうう、しょせんおいらに革命は無理だったんだろうなあ、と、ひとりごちるさまを歌った「Revolution 1」。

今聴きたいビートルズ曲ベストテン2006年4月
01. Revolution 1
02. Savoy Truffle すげえいい曲だな。タイコが気持ちいい。
03. I’m So Tired 「働けど働けど、我が暮らし 楽にならざり、じっと手を見る」石川啄木、でも、うんこするちからはあるぞふざけんな。という曲。
04. Getting Better りゃんじゃんてんからいーしゃんてんしかもてがわりさんしきぶくみ。
05. I Feel Fine これはベース音を聴け。
06. It’s All Too Much ビートルズでいちばん好きな曲。世界そのものは一個のバースディケーキなんだ!と快哉を叫んでいる。
07. Rain たぶんビートルズでいちばんコンテンポラリーに聴こえるナンバー。この演奏の“発明”とも名指したいグルーブ感。
08. It Won't Be Long う〜ん、このかけあいハーモニーのツボ。なにげにバロック調が透視できたりして。
09. Polythene Pam スピードがダウンするあたりがワルツになりそうで気持ちいい。
10. We Can Work It Out タンバリンとハーモニカになりたい。
うおお。この曲順で聴きてえ。・・・て、このラインナップのような気持ちなんです。今日は。


2006年04月05日(水) 中村一義はビートルズの大ファンだ




線路のある土手。吹雪の有川埠頭への五稜郭からの引込み線、で、小学生の女の子が轢かれて亡くなった、と、きいた小学3年生の通学路の風速をぼくはおぼえているのだろうか。

講談社「RATIO1」の筆者のラインナップに惹かれて。創刊号には、創刊号にしかないつるつるしたセメダインの風船の表面のような文字列。穿った「読み」や偏った「読み」をはねつける。代替できない新しい世代の書き手は自分の叙述の過去に縛られていないものだから、鋭くAとBに補助線を引いて気づかせている。たとえば。写真なし。文字だけ、で。

15さいにしては鋭いな>。けいまくん、ご明察。中村一義はビートルズの大ファンだ、で、エピゴーネンに堕さずに、「ビートルズ的なるもの」を体現できている稀有なアーティストだ。

「Love is here / さねよしいさ子」〜「ありふれたLove Story〜男女問題はいつも面倒だ〜 / Mr.Children」をつなぐセンス、やるなあおぬし。

わしが今構想しているCDRは、「Songbird / Fleetwood Mac」で始まるもので、松田聖子「プルメリアの花」「天国のキッス」、萩原健一、ジャンニ・ゲビア(Gianni Gebbia)(背後のポーズを決めたおっさんが気になるの!)を含む50分程度のラインナップ。ピーター・ガブリエル「I Have The Touch」も入れるかも。

『五つの銅貨』(1959) という映画をはやくDVDにしてください。ジャズファンのみならず。


2006年04月04日(火) 「連れていって、ねえ、ただくん!」




細野晴臣作曲、「天国のキッス」。
サビは「Kiss in blue heaven もっと遠くに、Kiss in blue heaven 連れて行って、ねぇDARLIN’」
・・・「ねえ、ダーリン」は「ねえ、ただくん」とほとんど聴きとることができる。おれだけだけど。
ほとんどモーツアルトの軽やかさで、この歌詞。
「誘惑されるポーズの裏で、誘惑してるちょっと悪い子」
で!
「わるいこ」の部分の発音!ほとんど窒息しそうなのである。
清純な瞳と笑い声の裏側にひそむ遊郭の女性が見せるような蠱惑的な蜜のような発声である。

80年代の松田聖子の表現力はこの「わるいこ」で美空ひばりに並んだのである。

「おしえて ここは何処?海の底かしら?」・・・うう、そこはどこなのかおれはしってるぞ!「連れていって、ねえ、ただくん!」

これ以上は書けねえ。断じて書けねえ。というわけで、けさたべたトマトでした。


2006年04月02日(日) アグネス・チャンと手をつないで小さな丘




しりあがり寿の先見日記>

おれは小学生のときに、アグネス・チャンと手をつないで小さな丘、といっても公園にあるような5メートルほどの、陽射しがあたたくて、で、何にも話すことができないけれど、目を閉じるとおっぱいのあたりにつつまれるようなアグネスの体温を感じてうっとりしていたら、うつぶせになっていただけだった函館市亀田港町390の39、のアパートの押入れがぼくの寝床だったが。

洋楽の第一歩がカーペンターズ>、中学1年ときに2番目に買ったシングル盤(1番目はもちろんアグネスチャン)が「プリーズ・ミスター・ポストマン」でB面が「マスカレード」でした。そうか、「シング」が好きか。そいえば「見つめあう恋」なんて曲もあったな。どんな曲だったっけ。

おとうちゃんの師匠が作成したCDRじゃ。今度持ってゆくから心して聴けい。木村カエラの「Dancing Now」もいいのだが、ダニエル・パウター、中尾ミエにじつにうならされる。キャブ・キャロウェイ、オーティス・レディングも、もちろん、ほんと、世界は素晴らしいー、と、仕事で疲弊したこころをほぐしてくれます。「I’m So Tired」を入れたCDRをお返しに。

編集CD-R 『 I’m so tired 』
01. ダニエル・パウター/ソング6 (2006)
02. ダニエル・パウター/フリー・ループ (2006)
03. ダニエル・パウター/バッド・デイ (2006)
04. アレサ・フランクリン/ロック・ステディ (1971)
05. アレサ・フランクリン/小さな願い (1968)
06. アレサ・フランクリン/ナチュラル・ウーマン (1967)
07. ロイ・ウッド/エニィ・オールド・タイム・ウィル・ドゥ (1975)
08. 岩渕リリ/潮騒の中で (1972)
09. 木村カエラ/Dancing Now (2006)
10. 中尾ミエ/ただそれだけ (1978)
11. 中尾ミエ/愛の夢 (1978)
12. キャブ・キャロウェイ/ジャンピン・ジャイブ (1939)
13. キャブ・キャロウェイ/ミニー・ザ・ムーチャー (1942)
14. ダスティ・スプリングフィールド/アイ・ドント・ウォント・ヒア・イット・エニモア (1969)
15. ダスティ・スプリングフィールド/ジャスト・ワン・スマイル (1969)
16. アジアン・カンフー・ジェネレーション/ブルートレイン (2006)
17. オーティス・レディング/マイ・ガール (1965)
18. オーティス・レディング/トライ・ア・リトル・テンダネス (1966)
19. オーティス・レディング/ドック・オブ・ザ・ベイ (1968)


2006年04月01日(土) エグベルト・ジスモンチ




めったに見ないCD棚のほこりにめげずに雷蔵やらケミカルブラザーズやら、ケティルビョルンスタ、ジョルジュガスリーニ、マリリンクリスペル、ブランフォードマルサリス『Buckshot LeFonque』(バックショットルファンクから10年経とうとしているのー)、フン・タン(マガジンの500枚で440番に選出されてた)など、取り出す。松田聖子の「プルメリアの花」、細野晴臣のアレンジ、微分音不協ハーモニーにたじろぐ。

お。『“デュオ”ギスモンティ〜ヴァスコンセロス1984』(WAVE)1990が。当時はオリジナル録音にかなうわけないわな、と、捨て置いたCDだ。しかし、このホールでのライブ、現実からファンタジアに飛翔しようとするふたりのリアルさが聴けるではないか。
ジスモンチといえば、『インファンシア』をかけて中央高速をとばして相模湖まで花火を観に行ったっけ。ね。

写真は部屋に貼ってある来日公演時のポスター。


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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