Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年05月31日(火) |
『四次元 Four Dimensions』6月29日発売 橋げたにバチバチと音をたてた焼け残った足袋のハゼの音 |
時間というリニアを。
あの日。あの時。あの雪。あの夕暮れ。あの雑踏。あの夜。あのアスファルトの上。あのエレベーターの扉。あの自転車。あの校門。あのアンセーニュダングル。あの失業手当。あの警備員のおじさん。あのスポーツ新聞。あのジンギスカン。あの石狩川。
ぼくほど過去のある一瞬の空気を記憶している人間もいないだろうと思ったりもしたけど。
じっさい、みんなそうなんじゃないの?
今だったら、たぶんあの時と同じコトバはしゃべっていない。あんなこと言わない。あんなこと書かない。あんなことしない。 経験によって判断する前提条件やその認識と展望が変わってしまっているから。 でも、同じ感覚をリアルに想起できてしまうんだ。
若い音楽友だちのすぎやまくんからリバティーンズというUK不良バンドのサウンドを聴かせてもらった。なにオトナになったからってナマケてんだよ。良識つーソファにひっくりかえってんだよ!純粋じゃねえーよ、おまいさん。て、そのバンドに言われた。
せなかをかくのに女性用のヘアブラシを手に入れたよ。これがいちばんいいんだっぺよ。
・・・なんてことをミスチルのニューシングルのタイトル『四次元』を見て、書いてみた。で、それがアタリ。もちっとむつかしい言葉遣いで記述してみてよ高橋哲哉さん。記憶をリレーさせようよ。東京大空襲のあと、橋げたにバチバチと音をたてた焼け残った足袋のハゼの音。
new single 『四次元 Four Dimensions』 6月29日発売 Track 01. 未来 (ポカリスエットCMソング) Track 02. and I love you (日清カップヌードル 「NO BORDER」 CMテーマソング) Track 03. ランニングハイ (映画「フライ、ダディ、フライ」主題歌) Track 04. ヨーイドン (フジテレビキッズ教育番組テーマソング) Track 05. ヨーイドン (Instrumental)
2005年05月29日(日) |
おとーさんいっしょけんめいこいでないのにはやいねー |
「くるまはすごいねー。おとーさんいっしょけんめいこいでないのにはやいねー。」と、8さいのきよちゃんが後部座席ではしゃいでいる。 この日記に画像をアップできるようになったら、きよちゃんとのあんなことやこんなこともアップしちゃおお。
ミスチル踏破を果たした長男が「おやじー。奥田民生と小沢健二のCDをおくれよ。」という。 中2のくせに。オレンジレンジとかコブクロとか、すこしはリスナーとして挫折することがあってもよいのではないだろうか。もちろんそんなCDはぜったいに買ってやらんがの。
師匠が『ミュージック・マガジンの500枚』を読んで、Jポップの20枚私案を提示された。
『高田渡/五つの赤い風船(URC会員制時代の第一回配布アルバム)』『荒井由実/ミスリム』『大滝詠一/ロング・バケーション』『サニーデイ・サービス/24時』『三上寛/コンサートライブ零狐徒』『はっぴいえんど/風街ろまん』『坂本真綾/グレープフルーツ』『原田郁子/ピアノ』『南正人/ファーストアルバム』『ミスター・チルドレン/深海』『小沢健二/LIFE』『BANK BAND/沿志奏逢』『細野晴臣/HOSONO HOUSE』『くるり/アンテナ』『Cocco/ラプンツェル』『オフコース/ワインの匂い』『BUMP OF CHICKEN/ユグドラシル』『四人囃子/一触触発』『フリッパーズ・ギター/ヘッド博士と世界塔』『南沙織/筒美京平作品集』
ふっふっふ。坂本真綾の「Feel Myself」(菅野ようこ作曲)、これはわたしの人生テーマ曲だ。 ・・・じ、人生テーマ曲、て、村田英雄っぽいか。・・・だったら、ライフテーゼ!、なんちて。エヴァンゲリオンか。
・・・ん。バンプはぜったい『天体観測』だしー。アジカン『ソルファ』はー?あがた森魚はー?フリクションもじゃがたらも町田町蔵も外したわね。 ・・・て。ミュージック・マガジンのミスチル、バンプ、アジカンに対する徹底した無視ぶりは、わたしは疑問です。おおいに疑問です。 ・・・あ。あがた森魚の『乗物図鑑』をCD化してほしいです。阿木譲さんにお願いします。 ・・・あと、アグネス・チャンのゴダイゴが全面協力したLP『不思議の国のアグネス』もお願いします。「Who I Am」が聴きたいです。 アグネス・チャン、オフコース、カーペンターズからECMレーベルに迷い込んだひとはへんです。
さだまさしの『風見鶏』というアルバムは、あれだけは良かったような。「飛梅」「つゆのあとさき」「晩鐘」とかいう曲が入っていたのだっけ。
わたしはJポップの20枚を挙げることができないが、 『スピッツ/空の飛び方』『小沢健二/LIFE』『ミスター・チルドレン/深海』が刻んだJポップの断層、それは、旋律と歌詞によってどこまで意識を拡大することができるのかを果敢にそして鮮やかに彩った時代のことでもあると思う、それを忘れないままでいたい。
2005年05月28日(土) |
『ミュージック・マガジンの500枚』を買う。 |
『ミュージック・マガジンの500枚』を買う。
ジャズについては説得力のある唸らせる選盤だ、と、率直に思った。 アイラー、メセニー、ベイリーは入れないのか。ECMは無理して入れなくても。 「もしパーカーが現れなかったら」とは意味のない。したらマイルスもモンクもコルトレーンもいなくなるし。
しかし、なぜにフリッパーズ・ギターの『カメラ・トーク』と小沢健二の『ライフ』とミスター・チルドレンの『深海』『シフクノオト』 が、触れられてもいないのか。 やはり、人間は最も大切な部分を隠蔽するのであろうか。
あ。「ペルシアン・ラブ」、いきなり脳内再生のスイッチが入ってしまった。 幸福な気持ちになって眠れない。
眠れない・・・、といえば。井上陽水の「能古島の片想い」。 あ。井上陽水、入ってないし。 ビーチ・ボーイズが『ペット・サウンズ』ではなく『トゥディ』なら、陽水は『氷の世界』ではなく『センチメンタル』を入れて・・・。
Houses Of The Holy [ORIGINAL RECORDING REMASTERED] [FROM UK] [IMPORT] 初花凛々 (初回限定盤) [LIMITED EDITION] [MAXI] クロニクル 20世紀のポピュラー音楽 いきなりはじめる浄土真宗 アトラクション・トゥ・オール・シングス・アンサーティン ばらいろポップ ためらいの倫理学―戦争・性・物語 楽しいチンドン・むかしのうた
2005年05月27日(金) |
ポリスター・ジャズ・ライブラリー |
ジャズ評論家の悠雅彦さんが70年代にシーンを震撼させたレーベル“Why Not”の復刻や、ジャズ評論家でキース・ジャレット聴きで鳴らす杉田宏樹さんがセレクトしたヨーロッパのピアニストを紹介するシリーズなど、で、注目されているポリスター・ジャズ・ライブラリー■。
オレゴンの2002年の作品を国内盤化するらしい。どの作品だろ。
オレゴンが自主レーベルで1998年にリリースした『A Midsummer Night's Dream(真夏の夜の夢)』、こないだ友だちから焼いてもらったのだけど、これがいいんだよねー。これも国内盤にしてほしいです。
昨年は、オレゴンの初期、ヴァンガード時代の作品が復刻されて驚いていました。>■
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せんたくものをしながら聴いているのが今日はHyde(ラルクアンシエルのVo)のソロ『Roentgen』。 ワイシャツをクリーニングに出す。 晴れている。 いいお天気ですねえ。 クリーニングのおばちゃん。
2005年05月26日(木) |
「小沢健二bigband」なる存在が! |
な。なんだ、なんだ、なんだ。おいらも日記にデジカメ写真を貼りたいぞなもし。
な。な。なんなんだ。「小沢健二bigband」なる存在が!>■ その気持ち、強く強くわかるよ。ホーンセクションをバックにおざけんを歌う。歌いたいよ。
「だけど ぼくらが 見ていたいのは 希望に満ちた ひかりだ」(「Hero/Mr.Children」) この歌詞ってJポップにおけるおざけんの伝承なんだよ、と我ながら奇想天外な発見してた今日の夕暮れ。やるな、桜井。
アマゾンに注文しちまうと届くまで聴けない。 あたりまえか。 シンガーソンガー■も、キャンディ■も。
あ。キャンディ、て、エイベックスなのね・・・。 ・・・「たださんて、エイベックスの配給する音楽に抵抗感がないんですもんね」、と、まるできんたまが付いていないくらいのノリで(どんなノリだか)わたしの耳を愚弄するのか。
2005年05月24日(火) |
『義太夫 豊竹山城少掾/菅原伝授手習鑑~道明寺の段』豊竹山城少掾 |
聴くにつけ絶句的なもんです。国宝級のCD、て、これのことを指すのでせう。 『義太夫 豊竹山城少掾/菅原伝授手習鑑~道明寺の段』豊竹山城少掾■
菅原伝授手習鑑■ 道明寺の段■
なんつか、音楽聴くの、やんなりました。 だいたい、好きな音楽を吐き気がするくらい繰り返し聴くのをモットーとしているだけのわたしです。研究心探究心は希薄。はっきし言って、走性に従っているだけのリスナーなんです。
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なにかの弾みでネットサーフィンがこの日記のある月のテキスト群を映し出して、 つい昨年の日記なのに、くだらん、こいつアホか、キモい、情けない、痛い、恥だな、死ね、など、さまざまな感情が起こり、鳥肌がたつ。
師匠よりいただいた編集CDRの『ポール・マッカートニーCoca−Colaサンドウィッチ』。 「トゥー・メニー・ピープル」「バック・シート」なんて、ツボに入ってしまう選曲だわ。 曲目だけ文字を目で追いながら音楽が鳴り始め、わし、ほんっとにポールマッカートニー、好きなんだわ。 いま、ふと一番聴きたいポールの曲、って、「フロント・パーラー」、だなー。インストだけど。旋律師の狂気を感じます。 そいえば『ロンドン・タウン』は、あれは名盤だと思う。捨て曲なし。B面の「With A Little Luck」から「Morse Moose And They Grey Goose」までの展開といったら・・・。ああ、だめだ、『ロンドン・タウン』をアマゾンでクリックしてしまうー。
『ポール・マッカートニーCoca−Colaサンドウィッチ』 1 コカ・コーラの唄/フォー・コインズ(1962年) 2 心のラブソング/ポール・マッカートニー 3 コークの唄/加山雄三とザ・ランチャーズ(1968年) 4 アナザー・デイ/ポール・マッカートニー 5 コークと呼べば/ザ・ワイルド・ワンズ(1968年) 6 バンド・オン・ザ・ラン/ポール・マッカートニー 7 素晴らしい虹/ヴィレッジ・シンガーズ(1968年) 8 マイ・ラブ/ポール・マッカートニー 9 恋がしたくて/ピンキーとキラーズ(1969年) 10 リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド/ポール・マッカートニー 11 コークをのめば/スクール・メイツ(1969年) 12 アンクル・アルバート〜ハルセイ提督/ポール・マッカートニー 13 the real life/赤い鳥(1971年) 14 夢の旅人/ポール・マッカートニー 15 愛するハーモニー/スクール・メイツ(1972年) 16 トゥ・メニー・ピープル/ポール・マッカートニー 17 コークの世界/青い三角定規(1972年) 18 バック・シート/ポール・マッカートニー 19 コカ・コーラの唄/フォー・コインズ(1962年)
2005年05月21日(土) |
「Honeycom.ware/100s」「ヴィーナス」「孤独な安らぎSometimes I Feel So Low」・「ビリー・ジーン」「見つめていたい」 |
中村一義の「Honeycom.ware/100s」を聴いて、その“行進リズム”に、 ついテレヴィジョンの「ヴィーナス」とジャパンの「孤独な安らぎSometimes I Feel So Low」を合わせて連想してしまう。 3曲続けてCDRに焼いて聴いてみたいぞ。
んおお。中村一義、トム・ヴァーライン、デヴィッド・シルヴィアン。
ほかにもこういう行進リズムを持つ曲はあるでしょうか。師匠。
こないだピストン西沢せんせいがDJしたとき、マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」とポリスの「見つめていたい」が見事に重なっていて、 同じビートで2曲が同時に聴こえるとき、けっこーすごいトリップ感覚になってしまいました。
し、師匠。 わし、舘野泉(69)の演奏を聴いたことがないんであります・・・。オッサンなのですね。 世俗から離れてフィンランドの山奥のコテージでひっそりと弾いてたりして。最近右手がまひしたりしてて。 こないだTVで舘野泉が左手の演奏で復帰するまでの映像をまとめた特集番組を観ました。 シベリウス(たしか)の生家の前で父親が亡くなったことを想い出してカメラの前で泣いていた。カメラの前で泣くオッサン。 あのなおまい、69もなってたらオヤジは死んでるだろ、ふつー。 世界の悲劇に想像を至らさないで純粋培養でピアノと戯れていたような知性とその欺瞞的聴衆のような印象を持ってしまったに。ごみんに。 それでも演奏が良ければ許すよ、何買うべか、と、アマゾンでCDをながると、こ、こんなジャケばっかかー、やっぱり買えない・・・。
でも、聴いてから判断するです。
2005年05月14日(土) |
『Unspeakable / Bill Frisell』 |
光ヶ丘公園をぬけて谷原交差点を冨士街道に入る。北裏を南下する。デニーズ吉祥寺北町店を過ぎる。下連雀4丁目を過ぎる。 昨夜のような思い出が過ぎる。25年前の新聞配達をしていた夜が漂う。
地図をひらいていて府中競馬場周辺を目が走ったとき、3さいになった長女の手をひいてダービーの馬券を買いに歩いている自分が見えた。 正門前からかたぐるましたことや、途中にある公園でブランコに乗ったことを、昨日のことのよう。
義太夫の国宝的CDやバッファロースプリングフィールドのCDを聴きながら、輝かしいその音のリアリティに。 未来をながめるようなトキメキを、これらの音源に感じる。 今年リリースされたビル・フリーゼルの、すべて変化球で完全試合するルーキーをベンチから繰る名監督然とした見事さに感服することも。
『Unspeakable / Bill Frisell』 2005年ノンサッチ製、ハル・ウィルナー制作。 タイコのケニー・ウォルスンKenny Wollesen、ベースのトニー・シェアTony Scherr、は、Slow Pokeというバンドをやってて、『At Home』というファーストアルバムがすこぶる自然で歓びにあふれた奇跡のようなセッションだった記憶がある。 この『Unspeakable』がぼくらの意識を自由にするのは、変化するフリーゼルの演奏よりも、ウォルスンとシェアが叩きだすナチュラルな空気といったものである。ある意味これだけ平易なセッションでありながら、そこここのアレンジの“くすぐり”といったものがサウンドをチャーミングにさせ、なおかつ夕餉の支度を待ちながら夕焼けをながめてはしゃいでいるような気分にさせるのは、ま、やはり音楽は魔法だってこと。 これもぼくたちの時代のジャズなんだ。
編集CDRから友部正人の「トーキング自動車レースブルース」が突然流れる。
駅前は朝までレース場 200台もの自動車が ブレーキを軋ませながら ついでに命まで軋ませているんだ 自動車が宙返りするたんびに 人生がさかさまに見えるんだから ほんとにステキだよ!
2005年05月13日(金) |
20代の女性の味覚がいちばん敏感である |
20代の女性の味覚がいちばん敏感である、というNHKラジオのニュースに、どきどきしてしまうのはわたしだけではない。 とんでもない映像だけが次々と脳内再生してきて、ちゃんと運転ができない。おい、責任とれるのか、NHK。 16才から32才までを1才刻みで調査、を、・・・おれにさせてほしい、・・・ついあほなことを口走ってしまった、あたたた、いまのなし。
板前さんの多くが男性なのは、敏感すぎると全体像が見えづらいからなのであって、歴史的男女差別構造に由来するものではない。
接合の許諾権を持つメスが、より安定した妊娠を実現できるオスを選別するに、五感がするどいのはトーゼンだし。
『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』福田和也著が文庫になってたので、読む。
やわらかい日々が 波の音に染まる 、あれ、このあと、なんだっけ。スピッツの「渚」が突如耳に再生されて。
2005年05月12日(木) |
キャンディの「プロミス」 |
ニセモノつかみのただとしてはなんなんですけどね。 FM東京でこのところピカっとなにげにオンエアされているキャンディの「プロミス」という曲にひと聴き惚れしちまったい。 ガールズポップでアレンジが妙にかわいくてさりげなくフックたくさんてかんじ。 聴きたい!聴きたい!聴きたい!ちょっとこのグループの音源はプロダクションごと。 ところが、ぜんぜん情報がない、っです。ううう・・・。こゆとき、はいこれ、3000円て言われたら、そのまま買いそうな渇いた気持ち。
たのむ、このCDの入手をお助けくださりましー。
2005年05月09日(月) |
この「調律されていない」(西洋音楽のスケールにて、は)三味線の鬼気迫るイントロ、あと平原綾香 |
TRUSSARDIのワイシャツにそろえることにする。プロ仕様の黒スーツがほしい。秋にはほしい。
日本伝統音楽の巨匠シリーズ25作品■が届く。 いまでもわたしの耳なぞに関心をお持ちになられるECM関係者に申し訳ない気持ちでいっぱいです。サイトで丁寧に取り上げさせていただきます・・・。
エイベックス・トランス@幕張メッセのDVDを観る。音量をあげると、ほとんど自動的に精神が高揚してしまう音楽である。 この音楽の横で、ラジカセがBGM的な祭囃子を、鉦がチンチンと執拗にリズムを打ち鳴らす、その祭囃子が、エイベックス・トランスと同調する瞬間に、幕張メッセに集う得体の知れない若者たちが、はっぴを着た日本人に見えて安心する。
そいえばそれって、小室哲哉の「Boy Meets Girl」のtribal mixの和太鼓が教えてくれていたことだったわよね。
小室哲哉が顧みられるのはいつになることだろう。 「Crazy Gonna Crazy」「Survival Dance」「Boy Meets Girl」「I’m Proud」「Can You Celebrate?」
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Jポップのクラシック・インフルエンス極まれりという存在にある平原綾香ちゃんの「明日」の歌い出し「ずっと、そばにいると、あんなに、言ったのに」、の、「あんなに言ったのに」、は、「あんなにー、(い)ー、ーったのにー」、と歌われており、「あんなに、○○ったのに」、と、行為名を隠蔽して歌っているものなのだと、勝手に聴き、その行為名との落差において、わたしは過剰にこの曲に感動をしてしまうのである。
綾香ちゃんはカレシとどんなことをしていたのだろう。ずっとそばにいると、あんなにイッたのに。なのかな。そんな過激な歌を、弦楽四重奏をバックにして、わがままそうな綾香ちゃんのひしゃげた下くちびるの意志を覗き込むと。
経済学者のアルバート・メラニアンは「実際に会って話すコミュニケーション」において、決定的な影響力を持つ要素として 言葉(内容)=7%、声の調子(トーン、話し方)=38%、態度・表情=55%、と、分析している。よくきけ、ウイントン・マールサリス。 ウイントンがポール・デズモンドより技巧的に高度であることは了解してるし、いつまで声高に話しているのかウイントン、そのコンプレックスの歪みに不健全なものをやはり感じざるを得ない、というか。
わたしが理解し感服したサックス奏者を時系列に並べると、ヤンガルバレク、オーネットコールマン、林栄一、チャーリーパーカー、エヴァンパーカー、エリックドルフィー、スティーブレイシー、ジョーマネリ、ミシェルドネダ、ポールデズモンド、菊地成孔、と、こういう順序に耳が拓かれてきたものである。いま取り組んでいるのは、レスターヤングである。油井正一せんせいの『モダンジャズの歴史』を25年ぶりに読み返して、耳の並べ替え、再インストールに手間取ってしまうが。
サックスは言葉に近づく。
さて、日本伝統音楽の巨匠シリーズ、最初に耳にするのは義太夫である。 げげげっ!この「調律されていない」(西洋音楽のスケールにて、は)三味線の鬼気迫るイントロに心臓がわし掴みになる。 げ。何か唸っている。な、なんだ、呪文か?聴き取れねえ・・・。 ジョー・マネリの『tales of rohnlief』よりも上位に置きたくなるような、戦慄すべき音響空間に・・・。
わたしは、葬儀屋をしていた時期に、毎度毎度の坊さんの読経を判定しては、お布施の金額と相関関係がないことに「資本主義的異議申し立て」をしては上司に疎まれていたものであるけれども、このおっさんは、上手い。上手すぎる。
5000円は高くない。 しかし、歌詞、というか、この物語の内容を初心者にわかりやすく伝える、という観点でみれば、このぶっきらぼうな解説書は仕事として不誠実ではないだろうか。
がんばって、サイトにいいレビューを掲げよう。
2005年05月06日(金) |
高橋悠治と豊住芳三郎のデュオが今日あるんだぞー |
おしえたくないけど、おしえちゃおー。刮目すべき即興デュオ。 高橋悠治と豊住芳三郎■。
ジャンルじゃなくて“誰が”Sound Of Social Consience 5月6日(金)20.00 千葉・稲毛『CANDY』開店三周年特別企画 豊住芳三郎(perc) 高橋悠治(P) tel.043-246-7726 ■
たぶんね、音楽のオーラが降臨するはず。
>稲毛のジャズスポット『CANDY』■ あ。予約限定20名。とっくに締め切られていました。いま昼だけど、これから雨が降るんだよねー。
GWの突入は西那須野・塩原の水色に冷たくて涼しい風の中。
4月30日に伯父が亡くなっていた。 こどもの頃、 親戚一族、じじばばから赤ん坊までの三十数名を、自家用のマイクロバスに乗せて、留萌の海水浴に連れていってくれてありがとう。 ぼくを助手席に乗せてくれてありがとう。 あの空の青とスピードと風のにおいとラジオからかかる音楽に、 ぼくは、その後に出会う音楽やすべての幸福の予兆を観ていたような気がします。
過ぎ去りしあなたへ 思い出のあなたへ (「手紙/Mr.Children」)
Yukiの新曲「長い夢」を聴く。 「どう?いい曲でしょ?」とエクスワイフがCDRをかける。 「んあー。Nokkoの「DREAM MACHINE」にエイフェックス・ツインを足してビョークの「Hyper Ballad」仕様で出来たような曲だね。Yuki特有の“あ”音に歌唱を安易に開放しないところが禁欲的でいい感じかも。」 と、こたえる。 「そうそう、Nokkoの、ね。」と、高校三年生の彼女が後部座席から反応する。 「後半のギターによるサウンドの重しによって安定着地させるのは微妙かな。ミスチル桜井の登場以降、メロディーの三重構造がJポップ水準になっているから、ぼくにはもの足りない。」 「Yukiって、こないだ子どもが突然死したのよね・・・。■」 「えっ?・・・」
ばいばい長い夢 そこへ行くにはどうすればいいの 迷子になるよ 道案内してね (「長い夢」)
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