Land of Riches


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 2023年10月29日(日)   Another HERO [後編] 

福岡滞在最終日。近郊の黒田家ゆかりの地はそこそこ訪れているのですが、
まだ行ったことがない中から宗像大社を選びました。次こそは糸島でしょうか。
(もう何年糸島に行きたいと言い続けているやら)

博多駅で黄色い紐のついた東筑軒のかしわめしを購入して電車で東郷駅へ。
映画黎明で登場したピンクの紐は天神の大丸でないと買えないのです…。
加えて食べた人の体験談でも度々挙げられていた通り、映画に出てくるサイズは
かなり大きいもので、女子には少し多め。製品としてはミニサイズもあるのです。
この大きさを2つ持たされて、自分の分がないと思っていたとしたら黎明長谷部って。
おなかいっぱいになって満足しました。もちろんお味もGOOD!

宗像大社は宗像三女神を祀る神社で、私が行った辺津宮、大島にある中津宮、
今では神職しか渡れない沖ノ島にある沖津宮の総称です。辺津宮の境内にも
第二宮・第三宮があって三女神は全員祀られています。初日の光雲神社・櫛田神社から
参拝するごとに山姥切国広単独行の全員無事での完走だけを祈願していました。

境内には古代祭祀の流れを汲む高宮祭場という聖地もあって、そこでだけ売られている
おみくじさえあったほど神聖な場所扱いなのですが、10/3に夜神楽も行われるため
電気を用いた照明が移動経路を含め備え付けられていたり、鎮守の杜にも島へ流れ着いた
海洋投棄物を使った現代アートが展示されていたり、本殿のそばでは
15等ぐらいまで商品があるくじが行われていたり(特等は水圧洗浄機でした)
柔軟な姿勢の神社という印象を受けました。神宝館も沖ノ島で見つかった
勾玉や鏡といった国宝と、現代の名工が手がけた陶器を並べるスタイリッシュな展示。
歴史を感じる古代の品も良かったですが、あまり見る機会がない現代の名作を
見られたのは目の保養で良い機会でした。そちらの写真撮ってしまうくらいに。

近所にある世界遺産ガイダンス施設「海の道むなかた館」ではボランティアガイドから
興味深いエピソードをたくさんうかがえました。江戸時代、福岡藩が沖ノ島に
100日交代で警備藩士を配置していたが大島からの渡海に苦労していたこと、
今でこそ神職のみが滞在できる沖ノ島だが世界遺産の指定を受ける以前は
男性だと年に1回の祭りで200人ぐらいは誰でも行けた(女人は禁制)こと、
漁師が大漁だと神への捧げものとして魚を手に上陸していたことetc.

沖ノ島は全体が遺跡のような存在ですが、灯台(昔は灯台守も常駐だったとか)や
docomoのアンテナ、太陽光発電のパネルなど現代設備も設置されているそうです。
むなかた館も世界遺産に指定された直後は観光客が大量に押し寄せ、映像施設に
並んだ大量の椅子は当時の名残(私は資料映像を薦められるまま貸切で見ました。
鑑賞人数を宗像市として記録している)でした。歴史や伝統と、観光や商号との
切り離し難い関係を改めて考えさせられもしました。インバウンド復活途上だけに。

残念なのは通りもんや焼きたてなんばん往来など当地の美味しいスイーツを
今の健康状態では『買った土産は自分が食べるだけ』な私ではスルーするしかない点。
持ち帰った土産は博多阪急で買った八女産の日本酒(福岡市内限定販売銘柄)のみ。
スタバの福岡限定カードは買って、福岡空港でも使ったんですから、その辺は
自分の中で妥協すれば済む話のようにも思いますが…次回への宿題ですね。

とにかく2023年で一番楽しかったとも言えるぐらいの素敵な遠征でした。
七夕の夜のライブで、福岡でのイベント開催を発表してくれた―福岡で単騎出陣希望と
願いを叶えるフォームに投稿したら一部とはいえすぐに叶えてくれた木原さんに感謝です。

2023.12.9 wrote


 2023年10月28日(土)   Another HERO [中編] 

今回、福岡へ来たのは刀ミュ長谷部役の木原さんがバースデーイベントを
天神で開催するからです。和田さんと同じ乙女座である木原さんの誕生日は
9月15日なのですが、9月はすえひろがりの稽古&本番で拘束されっぱなし。
10月になってようやく東京で開催し、最終週に福岡でも開催したのです。

会場がレソラ天神のため、腹ごしらえも近くのパルコ地下で。博多は歴史的経緯から
非常に新陳代謝の激しい街なのですが、パルコB1で列ができていれば間違いありません。
おおやま、糸島食堂、極味やと並ぶ中、うみの食堂に入りました。今回の福岡行きで
一番前回との変化を感じたのは糸島ブランドの強さです。野菜を筆頭に、海の幸もお肉も
糸島産であれば美味しいというイメージがかなり強くなっているようです。
前夜呑んだ田中六五も糸島のお酒ですね。観光地としても有名になっていて、
以前から行きたくてもアクセスで悩んでいたのですが、どうやらバス1本で行ける模様。
刺身5種盛と糸島野菜を蒸したものを特製ふりかけたっぷりかけたご飯で頂きました。

いろんなイベント(木原さんは告知時に何をやるのか伝えるべきだと考えていて、
ライブイベントやトークイベントと称する)をやる中にあって、バーイベは
自分の全てを見せるものだと考えているそうで、いきなりの歌唱から幕開け。
1stシングルの「お願い神様」と銀河団の曲でした。曲名忘れちゃったんですが、
かつて5年間、銀河団のリーダーだった木原さんは今でも思い入れがあるようで
(少し検索したら、2ndシングルのリリイベにメンバーと同じ人数の5人しか
来なかった衝撃エピソードを発見)七夕の2ndソロライブで何曲も登場していました。

木原さんを応援するペンライトは黄色と紫なのが七夕の夜やLHIフリーライブでも明瞭。
バーイベでも刀ミュ8周年BOXに入っていた単色ペンラを持参している方がいました。
(木原さんが過去2年のバーイベで歌っている情報はキャッチしていたのに
私はペンラを福岡まで持っていくのを忘れました。バッジなどは連れて行ったのに)
刀ミュ本編では使う機会があるか疑問視されているカラーチェンジNGペンラですが、
木原さんの歌唱機会数を考えると、刀ミュ以外で案外使えるのでは…と思ってしまいました。

私が記憶する限り福岡でイベントを開催する2.5次元俳優は初めてなのですが、
花影の小倉公演がCOVID-19罹患者発生で全中止になってしまった悔いゆえのようでした。
私は東京会場(こちらでは花影の共演者をゲストに呼んでいた)に行っていないので、
どのくらい会場の規模に差があったのか体感できていないのですが、伝え聞くところでは
比べたらかなり小さいハコに並べられた折り畳み椅子の間に設けられた全ての通路を
オープニングの2曲を使って踏破し、来場者の顔を近くまで行って見て回っていました。

まずはキャリアの振り返り。アーティストを志しながら配されたユニットが
番ボだったゆえに幕開けは舞台出演でした。ある公演で座長を務めた際の
手応えからキラメイジャーのオーディションに挑む決意を固めた木原さん。
その後も2.5次元の作品にも複数出演(イケメン戦国やNIGHT HEADなど。
パッと見ただけでは同じ役者に見えないので最近のメイク技術は凄い…)しています。

そして刀ミュのオーディションに挑み続けて射止めた長谷部。イベントの福岡開催に合わせ
木原さんが長谷部本体をイベント前日に博物館まで見に行く予想はついてましたが、
残念ながら私はご本人には会えず。イベント参加者の中には現地で遭遇した方もいました。
今は裏側が展示されている期間なのですが、和田さんが表(黒田筑前守)を見て、
木原さんが裏(長谷部国重本阿)を見ているのは演目との巡り合わせなのでしょう。
曰く「まっすぐで誠実な刀。自分は全然」。ライブ―刀ミュのお祭り系公演には
機会があれば都度都度出たいとすえひろがりも前向きに振り返っていたので、
来年以降も期待です。もちろん本公演にも出てくれたら嬉しいですが。

福岡まで来てくれたゲストは刀ステ数珠丸の高本さん。木原さんがブレイクする前から
共演経験がある先輩です。私は无伝のバクステで骨喰役の三津谷さんにいじられていた
姿しか見たことがなかったので、木原さん以上に普段触らないジャンルである
switchの対戦ゲームに振り回され、幼稚園児の仮装(バックステージにあった
衣装を見て木原さんが絶対に負けたくないと決意を固くしたレベル)を
敗者として着させられた高本さんの穏やかさや優しさが印象に残りました。

かつて来た際に訪れた「博多っ子ラーメン」を再訪して、焼きめしとラーメンの
セット総量に圧倒されて過去の記憶をたどったり、天の声として度々登場した
「じょに〜さん」との仲の良さも素敵でした。じょに〜さんが高本さんをあんなに
応援していたのに木原さんが罰ゲームを回避できてしまったのは面白かったです。

夜は天神南のかわ屋へ。ここも人気店で20分強(〜19時)で退店するなら、との
条件付きでカウンターに座らせてもらいました。焼き鳥は美味しかったのですが、
アルコールが安いものしかなく、前夜とのギャップに勝手に苦しみました(笑)
あれだけ飲み食いして2000円未満だったのでコストパフォーマンスは最高ですが。

博多駅へ戻るのに初めて七隈線にも乗りました。工事中には博多駅前で陥没事故も
発生した地中深く走る路線は車両もコンパクトで大江戸線を連想させます。
土曜ながら混雑しており、この時代に人口が増加している福岡市の勢いを感じました。

2023.12.9 writing finished


 2023年10月27日(金)   Another HERO [前編] 

会社から取得するように言われている5営業日連続休暇は福岡で暮らす―そんな夢は
宴奏会&刀ミュすえひろがりの波状攻撃で霧散したのですが、とある発言で
3日間とはいえ『福岡で過ごす夏休み』を設定できました。10月末に。

出勤よりも早く家を出たのは、単なるフライト料金との兼ね合い。
遠征や旅行ではなく『住む』のなら予定に追われるのはおかしい。そう考えて、
3日間1つずつしか予定を入れず、いきあたりばったりで日々を送りました。

ホテルに荷物を置いてまず足を運んだのは博多一双の本店。SNSで写真を見た
献上柄の器(食材は福岡市内の企業から仕入れているが器だけは佐賀県の有田焼)が
印象に残っていたからです。豚骨カプチーノを謳うスープは、誰もが豚骨ラーメンと聞けば
連想するヘビーさはなく、すらすらと食べられて替え玉率自称8割とのこと。

きちんと調べないので(店にもスマホのgoogle mapに聞きながら向かった)
人気店とも知らず、近所の店舗前すら塞ぐ列に50分並びました。お昼時だったので。
一蘭が作る工程を全く見せないスタイルゆえ、次々と器に注がれていく有様を
カウンター席から眺めるのがなんだか新鮮でした。お味は想像以上にあっさり。
最初は普通、替え玉は硬めにしましたが、普通だとあっさりしすぎかも。
隣のお兄さんが備え付けのニンニクをその場で潰していたので、パンチが足りないと
感じる場合はセルフで足すんだ…と思いながらも、何も加えずに食べきりました。

博多駅から光雲神社へのアクセスは都市高速を通る西鉄バスを使うのですが、
平日昼間で本数がなく、45分以上待ちそうだったため、久々に地下鉄で行きました。
市営地下鉄、3回以上乗るならVisaタッチ決済の方が安く済んだんです実は。
そんなに乗るとは思わなかったので、空港からの移動Suicaで乗っちゃいました…。

西公園のそばには行列のできるイタリアンや見知らぬスイーツ屋が。
博多は大陸の玄関口だった歴史的経緯から、新陳代謝がとても激しい都市なのです。

光雲神社にいたのは審神者らしき女性ばかり。だからイケメンな黒田親子が
長谷部を持つイラストのカード型御守や、3000円する長谷部の切り絵御朱印が出るのです。

福岡市博物館の近代黒田家の名品をテーマにした特別展示でも、一番人だかりが
できていたのは長谷部でした。刀ミュ長谷部のブロマイドやアクリルスタンド、
いまだ種類が増えているぬいぐるみ等いろんな長谷部とツーショットを撮られていました。
(これは成田山の護摩火に御札や財布、バッグを当てるのと同じ感覚だと腑に落ちました)
長谷部の隣が日光一文字なのもあり、御伴撮影独特のシャッター音もずっと鳴ってました。
少し離れた場所には表裏見られるケースで大仙兼元が。黒田長政が用いた孫六兼元です。

黒田長政没後400年を冠されながら、メインは藩主ではなく侯爵家となった
12代藩主長知(藤堂家からの養子)以降。贋札事件で槍玉に挙げられ、
全国のどの元藩主より早く藩知事を辞めさせられ東京に移住した当主でしたが、
幕末の歴代が西洋の薫陶を強く受けてきたのもあって欧米に留学、文化人となります。
その息子・長成も英国へ留学し、帰国後は30年近く貴族院の副議長を務めました。
さらにその息子・長礼は鳥類学者として名を馳せます。彼の遺言によって
長谷部たち黒田家の重宝は家を離れ、ゆかりの地である福岡市に寄贈されました。

鳥が好きで、黒田家に長く伝わった屏風のほぼ全てが売却されても、唯一、
たくさんの鳥が空を舞う図案の1点のみ残していた長礼。研究するのみならず
一般向けの講演なども行った(ラジオ原稿も出展)彼が世界中で集めた剥製は
空襲で長谷部たちの蔵を集中的に守る方針が取られた結果、全焼しました。
何故そうなったのか、旧大名家の積み重ねてきた時間の重みを感じさせる展示でした。
(明治以降、長成が明治帝・大正帝から信任厚かったため下賜品が宝として増えてもいたり)

ミュージアムショップで念願の長谷部ジェットストリームとタオルハンカチを購入。
(通販なら随分前から買えたのですが、絶対に現地で買うと決めていました)
早速、職場で使っているのですが、それまでの男士モチーフボールペンと違い、
本体モチーフの物は同じ長谷部イメージでも背筋がピンとなります。不思議。

中州へ戻り、金曜夜にダメ元で三原豆腐店…の2階へ。宮原さんのグランパス時代の
チームメイト・三原廣樹さんが社長を務める佐賀の有名豆腐店の飲食部門です。
当然のごとく予約がたくさん入っていましたが、早々と退散すればOK、とのことで
カウンターに座らせてもらいました。名物の「まぼろしの厚揚げ」や「濃厚豆腐」は
名前から想像するのと少し違うビジュアルで、でももちろん美味しかったです。
(ここのカフェ部門TOFFEEは東京の大手町にもあるんですが、豆乳めちゃくちゃ濃いです)

合わせるのはカラクチサムライや田中六五といった福岡の日本酒。最高でした。
(あおさを和えたポテトサラダも予想外の変化球で素晴らしかったです)
デザートの豆腐生チョコもサイズの割になかなかのお値段でしたが、それも納得でした。
それでも食べ足りない…と歩いて戻った博多駅で三日月のクロワッサンを
2個買いました。食べ過ぎです。長谷部と出会う前から縁の深い福岡・博多は
歩くだけでテンション上がるといってタガ外れすぎ(笑) 満たされた日でした。

2023.11.5 writing finished


 2023年10月23日(月)   地球は私にも今日は優しい 

退社後に池袋周辺で謎解きしてから遊戯王5D'sカフェリバイバルに行ってきました。
池袋編はあちこちの公園がスポットとして指定されていて、豊島区にはこんなに
似た名前の公園がたくさんあるのか?!―と初めて知りました。しかも訳あって
スタート地点は池袋ではなく大塚駅(下車は人生で二度目…?)だったので、
サンシャインシティにいつもと逆側から歩いて行って、初めてバスターミナルを
この目で見たりもしました。映画刀剣乱舞黎明で長谷部がかしわめし持って歩いていた場所。
たくさん並ぶ照明がおしゃれな公園もあれば、夜はホームレス男性諸氏の
寝床になっていて、とても子供連れには推奨できない公園もありました。

カフェリバイバル(5月に行って半年後に二度目なのでサイクル早い)では
予約特典でフォロワーさん用の等身遊星コースターを手に入れたので、
最低限の戦利品を獲得できたということで…あっという間に退店してしまったり(苦笑)

2023.11.5 wrote


 2023年10月22日(日)   mellow tune 

訳あって今日の午後に髪を切るとかなり前から決めていたのですが、
いつもの美容室が予約で埋まっていた(予約なしで飛び込めるのが魅力で
通うようになったのに…)ので、そこへ行く前にお世話になっていた店へ久々に。
広い店は昔のまま、でもいる美容師さんは腰が曲がった女性が独りだけ。
どうしようもない時間の流れを感じました。インフルエンザ予防接種の高騰以上に。
顔に貼り付けるマスク、初めて使いました。いつもの美容院はマスク外せと言われるので。


 2023年10月21日(土)   紫峰 

元旦に手帳へ書いた抱負、体力をつけて高尾山や筑波山へ歩いて登る。
職場で決める自己研鑽の目標も考えるの面倒くさくなって筑波山登山としたので、
嫌でも登らざるを得なくなりました。この日記のタイトルをつけるのに調べて、
初めて「目標」と「抱負」の違いを知りました。抱負は到達への過程を含むのです。
英訳するとresolution―単にゴールとして掲げるだけでなく、解法を出さねばなりません。

平均すると1日12,000歩くらい歩いていますが、あくまでも舗装された平地です。
どうにか無事に帰ってこれましたが、準備が甘すぎたと言わざるを得ず、
反省ばかりです。登る前に筑波山神社で祓串でお清めして御守まで頂いたから
下りの尻もち2回で済んだのかもしれません。刀剣野営9話で山を登った長谷部も
「よく調べて用意せねば人は命にかかわるのだ」と言っていたのに!(彼らは神なので平気)

まず駄目だったのは装備品。ワークマン女子ですえひろがり用に買った靴は
雨天決行に備えて撥水機能を重視していたから登山に堪えるグリップ力ではなく、
紐を結ばないタイプなので途中で脱げそうになりました。ダボダボだったのは
試着もしないで買ったカーゴパンツも同じ。この2つをきちんとしていたら、
気苦労や脚に残った疲労のレベルが違ったのではないかと思うレベルの失敗です。

あと水分。新品の500mlと朝、自宅で開封して少し飲んだ500mlを持参したのですが、
インナーとミドルレイヤーがどちらもヒートテックだったのもあって(これも駄目)
登りで汗だくになって飲み尽くしてしまいました。筑波山は山頂に210円とはいえ
ペットボトルの自販機があったから特に支障はありませんでしたが、他の山だったら…。

登りはケーブルカー沿いを直登する勾配が厳しい御幸ヶ原コース。
百均で仕入れた軍手をつけたのは正解でした。このコースでも犬の散歩を
見かけたのですが、久能山といい地元民にはなんてことない傾斜なのでしょうか。
途中で男女側の源流も見ました。『筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりける』

御幸ヶ原から男体山の山頂まで300m。ここまで登る際に看板の数字の減り方で
この300mが決して甘くないのは察せられましたが、ケーブルカーでやってきた
小さな子どもがお気軽にトライしている現実に打ちのめされそうになりました。
両山頂の連絡路も難易度評価では最低レベルをつけられてましたが、きっちり山道です。

女体山の山頂付近は少し突き出した岩になっていて、絶景を背にした写真が撮れるのですが、
順番待ちに動かない列ができていたのがこの日最も驚かされたことでした。
私は岩の手前の時点で既に足がすくんでいたので、長く並んだ甲斐もなかったんですけど…。

下りは地元の幼稚園児も遠足で通るとされ、最も難易度が低いおたつ石コース。
しかし足がガクガクになっていた私は前述の通り尻もちをついたり危な過ぎました。
怪しい足取りを見て心配になったのか、すれ違った見ず知らずの方から
「筋力がない人は降りる時は正面ではなく横向きに降りた方がいい」とアドバイスを
もらってしまいました。言われることが老人ホームかリハビリレベルの私。
(でも実際、役に立ったので感謝はしています)

このコースはロープウェイ沿いなのですが、視界が凄く開けているのが感動的でした。
下手したら人だらけの頂上や御幸ヶ原で見た景色よりも綺麗に映ったかも。
最後の最後で下山口ではなく立ち入り禁止の店舗に入り込んで怒られたりもしましたが。

紅葉シーズン前の筑波山でもこの混雑なので、筑波山より混んでいると聞く
高尾山は一体どれだけの人があふれているんでしょうか。シャトルバスの運転手も
同僚と「今日も混んでいる」と話していて、実際バスは乗り切れなくて
詰めて下さいとアナウンスしてやっと発車した(運転手の視界が一部遮られるレベル)始末。

もっと早く帰れると思ってましたが、つくばセンター10時発のバスで出かけて、
帰りはまさかの16時半つつじが丘発。山頂の待機時間と上り下りの休憩時間が計算外でした。
最後につくばセンターのSAZAで食べたサザソフトはとてもほろ苦かったです。

2023.10.22 wrote


 2023年10月15日(日)   比肩 

すえひろがりはバスツアーの予約戦争に屈して、電車で向かいました。
よって、バスツアー特典は利用者より譲り受けるしか入手のすべがありません。
男士のビジュアルが使用されたグッズは4点中4.8cm四方のステッカー34枚セットのみ。
戦闘装束でのすえひろがりポーズ、ツアー特典が最初に発表された時点では
現地で販売されるグッズでも使用されると確信していたのですが、結果は不使用。
高飛車orナガシマスカの制服を着用してのすえひろがりポーズも土産お菓子の
おまけシールのみ。全34種のランダムグッズに使われなかったのは僥倖ではあるのですが…。
真剣乱舞祭2022の4DX上映館最寄り駅まで出向く条件で抱き合わせのない譲渡があり、
無事に長谷部と大包平のステッカーを可愛いラッピングでお譲り頂きました。

帰途、書泉グランデに寄って、また軽めの占いを受けてきました。
タロット占いの企画と銘打たれていましたが、叶佳さんが幅広く手掛けている方ゆえ
使われたのは算命学と手相でした。どんな目標に対しても好敵手がいるといい、
繊細な感性を持ち自らを磨いていく…前者は中心星『比肩』、後者は日干『辛』と
四柱推命を思い浮かべたのですが、生まれた時刻を使わない算命学でした。
何事においてもエネルギッシュなのは四柱推命だと『身旺』ですね。

3年前から入っているサイクルは、22,23歳頃からのサイクルに次いで
自分がしたいことを楽しんでいく時だと言われたので、あまりストレスを感じていない
(完璧主義や責任感に苦しむ時間はあるのですが)仕事を頑張っていきたいです。
昇進するかもしれないと言われましたが、ピープルマネジメントがどうにも不向き…。

手相は各種占いの中では最も知識のない分野なので、伝えられたことを
おとなしく聞いていました。感情線が短いのでさっぱりしている…他人の話を
聞くにしても話してからはドライな人間だと思われやすいようです。
傾聴には苦手意識あるのですが、頑張ればやれると言われたので、来年2月まで
人の話に意識して耳を傾けようと思います。これでもマシンガントークだと
自他共に認めていた若い頃に比べたら、かなり話す方は抑えられるようになったのですが。

あと誰か人あるいはペットに寄り添う線が出ていると言われたのですが、
心当たりは…三次元の存在では皆無(苦笑) まさか、またしても生身ではない存在…?
FCMで話しているとあっという間に時間が過ぎる占い師さんだと紹介されてましたが、
まさにその通りでした。気が付いたらタイムアップのタイマーが鳴っていたという。

帰りにはブルーライトカット率40%のレンズに交換した旧メガネを受け取ってきました。
交換済のレンズも返却になるんですね。勝手に処分されたら怒る人いるでしょうし。
さすがにレンズの茶色がかなり目を惹くので、自宅専用になります。

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もう何年も見ているオラクルカード占いの動画で登場する新しいカードの種類が
検索しても分からなくて、突撃して教えて頂いちゃったのですが、答えをもらう前に
グランデの売り場でユニティタロットだと分かりましたし、そもそも私が存在を
知った動画の冒頭で紹介されているのにリプもらって初めて気づきました。灯台下暗し。
説明書を読まないタイプの人間だと流石に自覚するようになりましたけど、
それにしても低レベルな人間になってしまったものです(笑えない)

時は満ちた、と天秤座満月の日にThe Worldの文字カードが告げてきました。


 2023年10月13日(金)   儚いものへの憧れだけで 

来年3月のワンマンライブの販促活動として歌舞伎町タワーで毎月フリーライブを開く
Love Harmony's, Inc. ―今月は木原さんが参戦したため行ってきました。

LHIはSMEが北海道から九州まで各所で活動する劇団から歌唱力のあるメンツを
集めて立ち上げたプロジェクトで、全員集合はライブのようなここぞの時だけ。
メンバーの入れ替わりもあります。木原さんが劇団☆番町ボーイズを卒業しても
LHIは継続している辺り、歌を聴いてもらうのが望みな彼らしいと感じます。

20時スタートなので、退社してからは山手線謎解きで2駅を回りました。
よだかのレコード作成だけあって歯応えありますし、要求される歩行距離が長い!(苦笑)
あと1駅で本編の探索は終わりですが、そこへ足を運ぶ予定だったイベントの
チケットに外れてしまったので、何か行く用事を作らないと…と思案中です。

フリーライブと銘打っていますが、会場は新宿カブキhall内のステージ。
飲食店の客席に舞台が設けられているため、良席は定刻のかなり前から飲み食いを頑張った
Shine(LHIは名前が株式会社なので、ファンは社員と呼ばれる)が陣取ります。
木原さんとのやり取りで5杯目だと答えていた人もいたような…。
お金を払わない聴衆はテーブルが並べられたエリアの外側から見守る形です。
私が現地に到着したのは30分ほど前でしたが、既に人の柵が出来上がってました。
刀ミュグッズをつけた女性、息子がキラメイジャーを見ていて付き合っていたら
ハマったらしき経歴をグッズから感じる母親、人だかりに惹かれた通りすがりetc.

RyoTracksさんのヒューマンビートボックス(文字通り機械が紡ぐような音が
人間から発せられる)で会場の空気を温め、LHIのリーダー(でも最年長ではない)
坂田さんがしっとりと歌いあげた後、木原さんは最後に白いシャツを着て登場。
ソロで歌ったのは生まれる前の曲である米米CLUBの『君がいるだけで』。
歌うのが大好きだと、長谷部に擬態しても隠し切れない(隠そうとしていない?)木原さん。
いつも気持ちよさそうに歌っています。歌の上手い下手は分からないんですけど…。

熱心なShineと違ってペンライトを持参したわけでもなく(Shineから見ると
木原さんの色はイエローなんだと改めて感じました。黄色と紫の2本持ちの方も
いらっしゃいましたが、大半は黄色のみ)手拍子しながら聞いてましたが、
周囲の大半がスマホで動画撮影していて、邪魔になるといけないので手拍子も控えめに。
中には望遠レンズをつけたカメラで遠距離から写真撮影に励んでいる方もいて、
フリーライブだから自由ではあるのですが、ジェネレーションギャップを感じました。

私も一応スマホで3倍ぐらいにして写真は撮りましたが、完全に雰囲気の記録と
記憶のトリガー用としてだけで、そもそもトークの時間にしかスマホ出せませんでした。
アーティストのパフォーマンスは撮影してはいけないような気がするんですよ。
このフリーライブはXでも動画あがってましたし、LHIや木原さんはTiktokで
自分たちの曲を使った動画の投稿も推奨していて、感覚的についていけないというか…。

最後の曲はLHIオリジナル曲のsing、これは彼らと一緒に声を出して歌う曲なのですが、
これも声出していいのか躊躇いがあったり。他の現場でも、パフォーマーが期待する程
客席から声出しがなくてガッカリするケースあるようですが、コロナ禍の後遺症でもあり、
動画撮影が優先される現代っぽくもあり、何が模範解答なのか難しいです。

私は人生でアーティストを追った経験が無いので、木原さんが自分の経歴として
ワンマンライブ完売を挙げるのにも新鮮な感覚がありました。それは誇れることなんだと。
私の知らない領域へと導いてくれる木原さんとの出会い、やはりエポックメイキングです。

2023.10.22 finished writing


 2023年10月12日(木)   電光石火 

今働いている会社は年間21日という驚きの休暇取得数を求めてくるため、
ほぼ常に有休消化率と戦っています。賃金上げられないから苦肉の策ですが…。
(いわゆるワークシェアリングでもある)

10/12はシステムの定例メンテが半日入るので、出社する意味もないと午前半休に。
特に用事もないため、この日からスタートしたプロントのポケモンコラボメニューを
朝昼兼用の食事として摂りました。ぶっちゃけ、もうホイップが乗っているドリンクが
嬉しくないお年頃なのですが、クッキー等を乗せるのに欠かせないため、コラボの定番です。

ドリンクでは私が唯一プレイしたポケモンであるSVでも仲間になってくれた
パモのパチパチ電気オレンジティー、
フードは季節感からピカチュウとピチューのかぼちゃづくしクリームパスタをチョイス。
前者ではピカチュウとホゲータのサンクスカード、後者ではピカチュウとピチューの
アクキーをゲット。アクキーは早々と職場デスクに飾りました。
ポケモンは飾っても「これ何?」とつっこまれないからいいですよね(笑)

このLRを書くタイミングで初めて知ったのですが、開始4日後の10/16には
ノベルティや飾りつけ食材の枯渇から一部店舗でメニューが提供できない
お詫びリリースが出されています。このコラボ12/10までの長期開催なのに、
プロントの読みが甘すぎたのか、オタクの初動が凄まじすぎるのか…。
私が行った店でもドリンクを3種すべてオーダーして写真撮っていた人いましたし、
収集家もインフルエンサー志望者も今はスピードが大事だと改めて思い知らされました。

2023.10.22 wrote


 2023年10月11日(水)   口実 

アクターズリーグは和田さんが出場しないので基本的には他人事なのですが、
何故かビアボールコラボだけは参戦してしまいます。Xのメディア欄を見返しても
アルコールの写真が特に今年は高い比率を占めていますし、晩酌をしないと
夕食が寂しい気がする、呑まない兄弟の気持ちが分からないと豪語する父の血を感じます。

というわけでアクターズリーグのバスケ当日からミライザカ行ってビアボールを呑み、
コラボリストバンドをゲットしました。レジで申告して初めてもらえましたが…。

ミライザカは揚げ物が多いので、私の胃袋とは正直相性がよろしくありません。
(あとレタスサラダを頼んだらお通しにキャベツが出てきて個人的に大変だった)
コラボ先を選んで欲しい気持ちもあり、全国チェーンだからみんな嬉しいよねと
分かる気持ちもあり。都内一部店舗以外では配布物はステッカーなんですけど。

2023.10.22 wrote


 2023年10月08日(日)   CONFIDENT 

◆この記事には刀ステ山姥切国広単独行のネタバレがあります◆

Whatever we do, we do with conviction.
We make strong statements, we are bold and we believe in ourselves.
(私たちは何をするにしても、信念を持って行う。
私たちは強い意志を表明し、大胆であり、自分自身を信じる)

これは私が刀ステ七周年感謝祭と刀ミュすえひろがりに着ていったPUMAと
刀剣乱舞コラボTシャツ織田組バージョンにプリントされているフレーズです。
PUMAのブランドバリューに合わせて4種類が2021年12月に発売されました。
BRAVE:勇気(新選組5振り)・CONFIDENT:自信(織田組4振り)・
DETERMINE:決意(江のもの4振り)・JOYFUL:喜び(伊達組4振り)でした。

刀ステで初めて出陣男士が1振り限定の単独行。単独行とは修行僧が山籠もりして
行う修行を指す言葉だそうで、「単騎出陣」のように汎用性あるワードではありません。
円盤先行もなく、東京公演が銀河劇場(過去作では虚伝再演と悲伝が上演)と
キャパシティ少なめなのもあって1枚もチケットが取れず、2日目ソワレの配信で見ました。

新しい作品が出てくると過去作の見方がガラッと変わるのが刀ステのお約束。
今回は綺伝とまさかの七周年感謝祭が餌食になりました。まさか感謝祭での
「入れ替わってる〜?!」が伏線になるなんて思わないじゃないですか。
(落語独演会が伏線では考察してた方もいたので今後が怖い…)
末満さんがTRUMPで役を入れ替えるリバースをやるのは知識として知ってましたが。

原案ゲームでの修行、すなわち手紙3通を冒頭5分で片付けた(聚楽第と同じ)
山姥切国広は本丸には帰還せず、過去の戦いで遭遇した歴史人物ほぼ全員を突き動かす
織田三郎信長の生き様を見届けるべく、家臣になりたいと15歳の本人へ志願します。
しかし信長は動機が曖昧だと拒否。入れ代わり立ち代わり現れる多くの信長と共に
山姥切国広は草薙剣の神話から西南戦争まで日本刀の歴史に想いを馳せます。
想いを馳せる=相手に成り代わって体験する様を空想する、です。
これを荒牧さんがアンサンブルと共に鬼のような早着替えで消化していきます。

回転する円形の八百長舞台上で各時代の装束に着替えながら異なる武器を用いて
殺陣を行い、加えて訛り込みの日本史用語の膨大なセリフを喋る荒牧さん。
荒牧さんは歴史好きを自認していますが、それにしてもの酷使です。

そして、山姥切国広は私たちのトラウマでもある、どこか(悲伝)で見た
浜辺にたどり着き、三日月宗近に想いを馳せます。山姥切国広から見た三日月は、
師のような存在。録音された慟哭する山姥切国広の台詞に涙腺を破壊されながら、
あの戦いを綿密にトレースする荒牧さんに圧倒されてしまいました。
こんな心身に負荷のかかる再現を時には1日2公演もするなんて…。

山姥切国広は朧軍団に襲われ、折られてしまいますが、審神者がふくのすけ
(三日月に似たデザインだとXの考察で初めて気づきました)に預けていた
刀剣御守・極で復活。極の姿になった山姥切国広でさえ如水に圧倒されますが、
見込みがある奴は泳がす性分の如水に解放され、意を決して円環に飛び込みます。
三日月だけではなく本丸全体がループしている(明確に覚えているのが三日月だけ。
骨喰や燭台切、宗三など一部の焼けた刀はループに気づきかけている?)と
明らかにされ、煤けた太陽というワードさえ変質してエンディングとなります。

これから始まろうとしている虚伝ありますよね……アニメで……。

織田信長は日本人に想いを馳せられすぎてていて、あまりに多くの創作信長が
生み出されているのは刀剣乱舞関係なくても有名な話です。FGOにはその事象を
サーヴァント化した『魔王信長』という☆5アヴェンジャーがいて、配信を見ながら
彼/彼女の姿がずっと脳裏にちらついていました。あの魔王を構成する要素を
分解したら単独行で舞台を埋め尽くす大勢の三郎信長になるんでしょう。
髭があったりなかったり男だったり女だったり犬だったり猫だったり。

単独行の三郎信長はあらゆる創り出された織田信長を全肯定していました。
ゆえに、山姥切国広にもあらゆる可能性があると。刀剣乱舞はあまたの本丸があり、
コモン打刀の山姥切国広は、それこそ星の数ほどいるでしょう。グッズ含めたらもっと。
メディアミックスにも、いろんな山姥切国広がいます。ミュみたいな変化球も。
その全てを肯定する。「俺はあんたの刀だ」と語る極めた彼の真意は、
あんたの解釈・あんたの物語で編まれた男士という意味だというある方の解釈、
刺さりました。作中でも審神者が死んでも物語は残っていて、それを負のエネルギーとして
如水に注ぎ込まれた結果、黒い山姥切国広が朧に変質する情景が描かれていました。
もしかすると、如水をはじめ朧の歴史人物は物語が生んだものかもしれません。
それこそ、義経がチンギスハンになった…みたいな妄想から。

如水は信長を救いたいと言いました。綺伝では三日月を…と言っていた覚えありますが。
想いを馳せれば像は増えます。如水は逆にそれを朧信長に一本化しようとしていました。
刀剣乱舞ではそれを習合と呼びます。刀剣乱舞音頭で軽く♪乱舞レベルを上げましょう♪と
歌われていた行為です。物語を切り捨ててたった一つの『史実』を求めるのは
学問でもあるのでしょうが…だから如水が中ボスの役を務めているのでしょうか。

過去作全てを変質させる、陽の光で照らしてくれるような作品でした。
荒牧さんとカンパニーの皆様が心身共に健康で大千秋楽を迎えられるよう願うばかりです。

2023.10.9 wrote


 2023年10月07日(土)   symmetry 

流し台にあるクレンザーの存在を認識できず新しい物を買ってきたり、
Wi-Fi切られたままなのにyoutubeを見てデータ量を浪費してしまったり、
謎の思い込みによる失敗が続くと老化を感じてガックリします。

昨夜ようやく10/4発売のSQを読みました。ロミフェル戦、意外にも跡部が勝利。
氷立映画の時も、跡部は負けても許される空気をまとっていると感じて
ほろ苦かったのですが、新テニラストゲーム疑惑もある試合、勝って終われました。
ロミフェルが左眉の上にホクロあるの、雌猫の指摘で初めて気づきました。
生家の財力といい、苦境からの超回復で成長したりといい、跡部の鏡像そのもの。
彼がずっと追っているのは手塚ですが、対等なライバルと友情を結ばせたかったのかな、と
思ってしまいました。跡部の親友第一号が鏡見武蔵なのは譲れませんが!
(とはいえ、武蔵も姓に鏡が入っていたり。樺地といい仁王といい跡部はコピーキャラが好きらしい)

新テニミュは3rd stageが開幕しています。手塚役の山田さん(木原さんのLHI仲間)が
ドイツ代表の手塚を演じるのは自分が初めて―とコメントしていて、
ついにテニミュは時間軸で追い越してしまったんだとしみじみしました。
アニメは作画に時間がかかるエンタメなので…。


 2023年10月05日(木)   glimpse 

年明けの風都探偵から幅広い作風の舞台に立ってきた(映像もいろいろあった)
和田さんの、本人曰く2023年最後の作品である『燕のいる駅』を見てきました。
劇場はダブルに続き、新宿の紀伊國屋ホール。パタリロの苦い記憶も払拭できたかな…?
(別にパタリロという作品自体に悪印象はないのですが、どうしても…)

東京公演の主催がおしゃべやから縁のあるニッポン放送なので、和田さんがまさかの
オールナイトニッポンを一晩もらったり、他にもラジオに生出演したり。
りんたこでも珍しく2次先行まであったのですが、今回は1次先行のセンブロ2列目でした。

1997年初演の、世界が終わりを迎える日、緩やかに壊れていく人々を描いた
ワンシチュエーション会話劇。世界滅亡を描いた作品といえば、中学の図書室で出会い、
作者が20歳の時に書いたと知って小説家の夢を断念した新井素子『ひとめあなたに…』が
私にとっては原点にして頂点です。この小説では隕石衝突が広く報道されているのもあり、
人々は過激に壊れるのですが、今回の舞台では正確な情報が登場人物に与えられません。

情報不足に苛立つ商社マン、先輩の口撃とも相性が良く最後は徒歩脱出を提案する後輩、
商社マンの口撃にはうんざりしつつも彼よりやばい頑固ブラコンの女性、
好物のカレーパン以外に能動性を一切発揮しない駅員、そんな弟分の無邪気さに
救われたり傷ついたりしている兄貴分の駅員、カレーパンサーバーだと思われている
現状を打破しようと頑張る売店の女性、世界の終わりを告げる預言者。
この7名が入れ替わり駅員の休憩スペースにやって来て会話を展開するのです。

板の上では明瞭に語られないのですが、作中世界には強烈な外国人差別があり、
日本人以外は等級別のバッジを強制されています。和田さん演じる駅員・高島は
カレーパン以外に興味がないので、そもそも差別の存在を認知していません。
屈託なく接する彼は兄貴分の救いであり、同時に何も考えずバッジを羨ましがる姿に
深く傷つけられてもいます。売店店員・戸村は高島に好意を抱いていますが、
これにも気づいていません。ペットから見て餌をくれる人間、みたいな感じです。

壊れた人々の日常なので、感情移入しにくく、自分と一番近いのはネチネチと
ありもしない情報を求める先輩商社マンなのだと自覚させられました。
そんな先輩を相性がいいと評し、最後、列車が来ないなら橋を歩いて渡ればいい、と
最後まで自ら動くことを諦めなかった後輩が非常に好感度高く感じました。
私は活動宮の人間だと改めて思い知らされました(苦笑)

タイトルの燕、高島が落ちそうな巣を直そうとするのですが、親鳥がそれを妨害します。
親鳥は子に愛情をもって接しているわけではなく、生物の本能で、
餌を求める子に生きるエネルギーを供給しているだけだと作中で説明されます。
高島が作中の人々とやり取りしている間に、巣から負けた雛は落とされてます。
それを知らない高島が最後に弟を待っていた女性に巣を見に行こうと提案する
やり取りで劇は終わります。観客の想像力に委ねるクロージングですね。

購入後に発表されたので狙ったわけではないのですが、カーテンコールで
SNS掲載可能の撮影会があり、しかも撮影会が東京公演3回目とあって
事実上グッズ販促会になってしまいました。これでしんみりした気分は
粉砕されたんですけど、平日に観劇した身としてはそのクラッシュに感謝すべきでしょう。

正直、次の日に仕事がある夜に見ていい作品とは思えませんでした。
じゃあ週末ならいいのかと聞かれたら、そうとも答えられないのですが…。
難しいです。ちょうど仕事が終わる金曜の夜辺りがまだマシかもしれません。

2列目だったので、昔からの撮影下手で知られる私でもXで見知らぬ人から
いいねをもらえるレベルの写真は撮れました。とはいえ、下手・上手・センターの
3か所で行われたうち、一番近い下手はスマホのカメラが二度も強制終了して
1枚も撮れず、どうにか撮影できたのが近くはないセンターだったのが残念でした。

もし世界が終わるなら。
家族と会うには岐阜は遠すぎる(滅亡を迎えると公共交通機関は動かなくなる)ので、
まだ見ぬ景色を求めて、暴走する人々の間を縫って歩いていくしかないでしょう。

2023.10.7 wrote


 2023年10月01日(日)   飢えた心 

乾いた心、とはまた違う表現だと思います(挨拶)

親父にメールで言われなくても、誕生日は自分で祝わなければそう祝ってもらえません。
それは日頃、他者に言葉を投げかけずに独りで生きている代償なので仕方ないのですが。

プレミアム会員限定コンテンツ『本丸花暦』に長谷部が登場していると聞いて、
生まれて初めて刀ミュのプレミアム会員になりました。誕生日当日に入会しても
バースデーメールはちゃんともらえるんですね。村正派双騎の最速先行も申し込めました。

ミュ長谷部、通称るいべは仲間を怒鳴らない個体として知られていますが、
怒鳴りはしなくても、注意はするし巴形と主を巡って火花を散らすのは分かりました。
それ以前に、なんだかんだで傷ついた燕の餌を欲しがる鳴き声に即、屈してしまう
優しい男士なのですが…特撮はスーツアクターの演技に合わせるアフレコがあるので、
戦隊経験者の木原さんは他の俳優さんより声だけの演技が上手いように聞こえました。
(日本では声優さんの一部を大仰にする職人技が一般化しすぎていて、
俳優が声だけで演じると物足りなさを感じることが多い)

今日は誕生日なので昼も夜もお酒を飲みました。昼は松戸の初めての店で
スパークリングワイン、夜は柏の通い慣れた店で日本酒。10月1日は日本酒の日です。


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