anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2008年05月21日(水)
すれ違いばかりの毎日
たぶん心のどこかで
疲れたなって膝をついてる


ひとりでご飯を食べて
少しお茶を飲んでから
布団に潜り込む
先に寝ているちびこの隣

手が寒いかな?
そう思ってタオルをかける
ついでに手を握ってみる

ああ
なんだ
やっぱり
守ってるんじゃなくて
支えてもらってる
こんな小さな手に

ありがとうって言ってから
ぴたりとくっついて寝る
寝ぼけた様子でスリスリと
頭を擦り付けてくる



ハゲるよ!?

2008年05月18日(日)
自分の辛さの捌け口にしたり、自分の苦況を訴えるために
そのために自分を傷つける、という最低の手段をとるのは
もう、やめた
やめて、割に長くなる

今、は
自分の辛さを伝えるためには、自分の言葉を使っている
言えない、なんていう言い訳や、察してもらおう、何ていう甘えは
全くの自分本位の醜い行動でしかないと思うようになったから
そんな、くだらない、醜い人間になんかなりたくない

だから
苦しいこと、辛いこと、それをきちんと言葉で表現するようになった
それでもときどき、『最低の方法』に手が伸びそうになることもある
だけど、奥歯を噛んで我慢して、それから
口を開いて言葉を紡ぎだして訴えるようにしている

自分を傷つけることで訴えるのは問題外
苦しさを言葉で訴えるだけなら三流
改善するための方策を自ら述べて二流

今、やっとそこまではい上がることが出来た

じゃあ一流は?
…わからない、今はまだわからない
苦しまない状況を作ること…何だかそれも違う気がする
だから、一流の方法は、まだ、わからない
ないのかもしれない、一流なんて
でも、今の二流のままで妥協したくない、だから探す
ずっと探す



でも、さ
訴えた言葉が届かないときだってある
また、負けそうになる

負けないけど、ね
届くまで訴えるよ、何度だってさ

何度もそうしてるうちに、もっと良い何かが見つかるかもしれない、から

2008年05月11日(日) どまんなか
生まれて以来、だいたい全てのことの中心に、ちびこがいる

笑いも涙も、怒りも悲しみも、全部、全部

感情だけじゃなくて、行動だって同じだ

ドライブも、ちびこの体調とご機嫌次第で、距離や時間を決める
買い物も、授乳スペースの有無や、駐車場から屋内への通路を考える
少し雨に濡れてもいいや、なんて、ちびこを抱いては思えない

外だけじゃなくて、家の中だって同じだ

いかにちびこが過ごしやすくいられるか、を考える

最近
寝室と居間の模様替えを進めている

寝室は、ダブルとシングルのマットレスをくっつけてみた
幅240cmの広い寝床に、親子3人で寝転がる
寝返りちびこは、ごろごろ転げ回って遊んでいる

居間は、じきに始まるであろうハイハイに向けて改装中
1辺の壁側に家具を全て寄せてしまった
背の高い家具は、テレビを置いたラックだけ
あとは膝くらいまでのミニ食器棚を、ふたつ
こたつテーブルさえ畳んでしまえば、4.5畳以上の空間が出来る
棚には開閉防止ストッパーを付ける予定
これで、ちびこが部屋中をハイハイして回れるようになる
背の低い棚は、つかまり立ちの時には支えにもなる

2人きりの時とは、明らかに違う空間の使い方

変わっていく、いろんなことが

変えていく、いろんなことを



そんな、我が家のどまんなかに位置する、ちびこ
5ヵ月に、なりました
3ヵ月後半でマスターした寝返りは、より大きな動きになっています
両手でおもちゃを握って遊んだりもします
後追いが始まり、甘え泣きの時は必ず、こう言って泣きます
『ふぅ…ん…まん…むぁ〜ぅ』
ママって聞こえるよね、とは冬寿の弁
まさかまさか、まだまだだよ
でも、泣き方がはっきりしてきました
…自己主張が激しい、我儘甘えッコ娘です
ひとり遊びの途中で抱っこをすると怒るくせに、姿がないと、泣きます
なかなか…うん、気難しいの、かな?
猫被りが得意で、家の外では愛想を振りまいています
知らない人に話し掛けられると、かなりの確率でにこにこきゃっきゃ笑うし…

うん、でも、いいんじゃない?
自我が、出てきたんだろうから、ね

2008年05月02日(金) few years after
お前が言うな、って話



久々に友達に会った
閉鎖病棟で知り合った
いくつか年上のお姉さん

私たちは問題児で
発作も割に重篤で
何度も入退院を繰り返す
厄介な患者だったっけ



そんな私たちが
こんなことを話す



やっぱりさぁ
長い人生なんだから
ぼちぼち行かなきゃだよね

楽しいことも悲しいことも
幸せも不幸せも
笑うことも落ち込むことも
どんなことも所詮
そればっかりは続かないし

何とかなる何とかするって
構えずに受けとめるのが
一番大事なんだろうね

だから今は
たくさん笑おう
だから悩むときは
死ぬほど悩もう

そうやって生きよう



お前が言うなって話よね!
なんて笑いあった

限りなく
行動に制限が加えられ
重症患者扱いだった
そんなふたりも

かたや
特技を生かして『先生』に
かたや
幼い娘を抱える『母親』に
そしてふたりとも
薬を病院を卒業し
腕にたくさんの傷を抱えて
だけど笑って過ごしている

シュークリームを食べつつ
小さな子供を挟んで遊び
あの頃はなんて笑いあう



たぶんそれは
当たり前の風景だけど
理想的な風景で
たぶんそれは
叶わないと思っていた風景



ほんの数年前まで



今の自分たちだけ見たら
あの頃があったなんて
みんな信じられないよね

でも
それは確かにあったことで
今もこうして
傷跡を背負ってるんだよね

だから
否定しない
卑下しない
後悔しない
あの頃の自分を

だって
その頃があったから
今の自分がある
今の関係がある
今の思いがある







また来月かな?って
笑いながら手を振った

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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