罅割れた翡翠の映す影
目次過去は過去過去なのに未来


2002年08月31日(土)

給料日に給料を払わないマスター。
そんなにこの店の財政厳しいんか。



…地獄の九月が始まる。
月曜日の祝日が二週連続(祝日は営業)。
連休は大会とスクールで消滅(強制)。
大会は惰性で出てるしなぁ…。
何ていうか、スタッフに優しくない店…。
只働きしてるし、残務手当て出ないし。
交通費すら出ない事を最近知る。

人手不足。
人材はもっと不足。
教育出来る人間が八月いっぱいで辞めて(引き抜かれて)いったし。
あっさり見切られてしまうよーな店だと改めて痛感。
辞職計画、そろそろ本腰入れますかね。



幸せになってもらう為、涙を飲んだ事がある。
そういう事をしても、彼が結局幸せになってなかったりした事を知る。
犠牲になったって、そういう事もある。
それでも僕はまた知られずに贄になる道を選ぶだろう。
傲慢な僕のエゴ。

…たまには、自分の事、考えた方が良いのかな…。
でも、人を押し退けてまで何かはしたくない…。
だから、此処に居るのか。
だから、嘘を吐き続けて帰らないのか。
だから、いつも逃げ続けているのか。
待っているだけで、何もしないのか。



自分を愛せないニンゲンは他人なんか愛せない。
贄になんかニンゲンは愛せないの?
自分を愛するが故に贄になる事は、虚偽なの?


2002年08月30日(金) 拒否反応 缶太郎

今日はキワモノなお客様ばかり途切れる事無く来店。
…疲れる。



基本的にどんなヤな客でも普通に接する事は出来る。
だが、何故か例外が居る。
別にヤな人でなくても耐えられない人。



・長髪に挑発で調髪願い。

似合わない人間程、長い髪にこだわる。
特に体格のよろしい方が長髪だと髷を結いたくなる。
個人的意見だが頼むからワンレンは止めてくれ。
「あのっ、なんてーかほら、短髪にするとさわやかですよ」
なんて挑発してしまうから。
しかし彼等にとって長髪を斬る事は下の毛剃られる並の屈辱。
なんてったってアイデンティティである。
正に命髪。
こういう手合いは突っ込み所満載で困る。



・精神科の先生。

先生だって人間である。
リラックスした環境下で愚痴をこぼすくらいする。
「いやまいっちゃうねあいつらったらさ…」
などと始まるのは時間の問題である。
でも先生ごめん、ここに実は患者(間者?)が一人。
不信感がどうしようもなくなって、仕事にならない。



・白いモノ。

ジャニーズ系の可愛い子が来たんですね。
そこまでは良かった。
髪の毛の所々に付着した白い物体さえ無ければ。
…これって、…ケジラミ…。
最近多いですね。
ケジラミなんて知らない人も居るから始末が悪い。
でも、長髪命のヒトにケジラミ付いたらどうすんだろ?



・タイプの男

気になって仕事トチります。



…一応、以上のケースでも仕事はします。
仏頂面になっちゃうけど。


2002年08月29日(木) ゲイバレする事 缶太郎

『オカマ』と呼ばれても今更何も傷付かない。
ただ、哀しいのは。
ゲイとオカマの区別も付かない世間知らずが知ったかぶった言葉で他人を罵る事の
どーしょーもなく小学生以下の低脳っぷりというか(傲慢)。
でもまぁオカマでもあるんですけどねぇ(笑)。



僕の外見はよく見ればゲイだと判る。
喋ってるところを見ればさらに判り易い。
騒ぎ出せば疑惑は確信へと変わるだろう。
つまり、そんだけバレバレなスタイルで生きてる。

実際、少人数ではあるがカミングアウトしてもいる。
気の置けない専門学校時代の女友達数人、
専門学校時代からの悪友(男性)、ウチの店長。

まぁ別にばらして無い友人も、今更と言った風ではある。
平気で『今日は二丁目?』とか聞いて来る辺りセクハラ並(笑)。
時々ゲイについての正確な知識を講義したりする時点でもうバレてる。
決定打を撃ってないだけ。



ただ、田舎の、高校時代の友人たちには全くバラしてない。
オネェ言葉は使っても、ふざけてるようにしか使ってない。

彼らの事は、大好きだ。
難解で哲学的な事でも馬鹿馬鹿しい恋話でも一晩中語り合える。
真面目に。
そんな貴重な存在ばかりが集まった高校の仲間は大好きだ。
あの一言が無ければね。



『○○○(僕の戸籍名)って、ホモ(差別用語)なん?』
『やだー、オカマ(本来男性トランスベスタイト・つまり女装者を指す)?』
『やめときな、そ・れ・だ・け・はっ、やめときな』
『数年後会った時○○○がオネェさんになってたらヤダよ』

『…ははは、俺がそんなになると思ってる?』



彼らに悪気は無い。
僕がゲイだなんて事は天地が引っくり返っても在り得ないと信じてるから。
だから、
差別用語や場違いな言葉をどういう人間に吐いたかも、
最後の言葉を努めていつもの笑顔で吐き出すのにどんな気力が要ったかも、
その後僕が密かに壁に拳を叩きつけていた事も、
知らない。
知らせてはならない。
人としてはかなり純真で、優しい彼らが、知らずとはいえ傷つけた事を知れば。
知った時もっと傷付くのは彼らだから。

彼らは貴重な本音を語れる友達だ。
でも逢いたくない。
今の僕を見たなら、ばれてしまうだろう。
でも彼らに嘘なんか吐きたくないから、隠し通せない。
全て話して、傷つけてしまう。

それなのに、九月中に、逢ってお茶でもしようと約束した。
彼らの中でも、最も気の置けない友人。
もう八月が終わるというのに。



まだ僕らがゲイである事を頑なに隠していた頃、彼らに逢った。
隠したまま、彼らと付き合い続けた。
それが、ネックになったと思えた。

だから、今はさらさら隠す気も無い。
でもべらべら喋りもしない。
確信に近い疑惑を持ってそれでも付き合ってくれるなら、それでいい。



ごめんね。
僕はキミを傷付けに行くだろう。
多分僕はその後暗闇の中で涙を押し殺すんだろう。
でも一日で立ち直るよ、後悔なんかしたくないから。
受け入れてもらえる期待なんかしていないよ。
ただ、僕はキミへ友人としてのケジメとしてエゴを通しに行くだけ。
結果はどうあれ、キミは成長する、僕も成長する。
他人を傷つけて、自分も傷付いて、人は成長する。
エゴを正当化する。


2002年08月28日(水)

停滞思考がいい加減ヤになって来たので、テーマを一つ決めた。
いかにしてこの店辞めるか&その後どうすっか。



辞めるのは簡単、その場で辞表書いて提出『辞めます』って言えば終わり。
社会的には許されなくても法律的にはアリだしねぇ。
そうじゃなくて、いかに合法的にこの店にダメージ与えて辞めるか…。
若しくはどうあの腐れマスター他数名を地獄のズンドコまでご招待するか…。
…って、そんな酷い事しちゃ駄目だわな。
まぁ賃金状況と勤務時間について労働基準監督所へ相談に行く位に(鬼)。

寧ろ問題は辞めた後なのだ。
当面の住居、バイト、荷物の置き場。
どっか借りるにしても保証人どうすんのとか。
なんかいいバイト(夜系)無いかなとか。

しかし、これについてはそういう人生の先達(フリーター)に聞けば良いのだ。
実体験から非常に参考になるだろう事請け合い。
というか、ただ裏話聞いてるだけで面白そう。
今週末は彼らに質問攻め。



帰る気が、今は湧かない。
どちらにしろ、大分ご無沙汰してしまった先生に相談に行くべきだろう。
身体の方も一度見てもらわなくちゃ。
心身症とかじゃ片付かない症状や痛みも激しい。
帰るにしろ出て行くにしろ留まるにせよ、調べて置かなければならない事が多い。
全て把握した上で、動いてもまだ大丈夫だろう。
多いとは言え、時間がかかるものでも無いのだから。



少し、睡眠時間が少ない所為もあってストレスが溜まっている。
…爆発しなきゃいいけど…。


2002年08月27日(火) 思考停滞 缶太郎

日曜深夜〜月曜昼にかけてはしゃぎ過ぎたよーで。
反動か、鬱真っ盛り。
チョップカットしながらわざと指さっくりいってたり。
いい加減コレぐらいじゃ痛くねぇ。
確認作業にもなりゃしねぇ。



思考が、停滞する。
ついさっきまで考えていた事が消えてしまう。
ボーっとしてる。
『恋でもしてるんじゃないか』
なんて思われたけど、違う。
狂おしい程に思考を支配するモノが無いんだから。



命令や仕事が入るとスイッチは入る。
いつも通りこなせる仕事。
思考は止まったままでも、進んでいく仕事。
ぼぅっとしながら、自分の仕事を見つめる。
…あれ、これは本当に僕がやってんの?



確認で、無理矢理に手をもう少し下に動かす。
ハサミを持った手を。
僕の指に向けて。
そのまま、勢いでハサミを閉じながら、上へ。



結果。
僕の思考通りに手は動いた。
指から出血した。
痛くは無かった。
感触は、在る。
消毒、止血、創傷部保護。
滞り無く出来た。

…当り前だっつーの。
馬鹿は僕だ。



…思考と行動が阿呆らしい程一致しなかろうが、
自分の意志で自分の身体は動く。当り前だ。

当然だ。
だけど、この身体はその大前提を裏切る。
腕が動かなくもなるわ、
口から勝手な言葉が出るわ、
自分の首を全力で絞めてくれるわ、
身体中盛大に掻き毟ってくれるわ。
あげく知らない間に失踪&自殺未遂&カミングアウトするとか。
財布の中身は減ってるし
気が付いたらオジサンが横で寝てたり(無論全裸)
あまつさえ出血してた日にゃ僕ぁどうしようかと。

仕事や他人に支障が無ければいい。
そう思って今までをやってきてるけど、
…どうなんだろう。
今日は、身体が自分の意識から離れた気がして、確認して、大丈夫だった(?)。
でも、本当に身体の自由が効かなくなっていたら?
そうなってからでは、遅い。



この一年半、失踪くらいで済んでるのはマシなのかもしれない。
マシな内に、そろそろ辞めておくべきか。
辞めて、あの人達の所へ戻って何かしらの『決着』を付けるか、
それとも生涯あの人達から逃げ惑うか。
または、此処に残って危険な賭けを続けるか。
…どれも僕含めて誰かしらの生命を危険に晒すケド…。
他人を決して危険に巻き込まない手段は在っても、結果が卑怯に思えるから却下。
…迷う、どれも選べない、選びたくない。
思考が、止まる。



…つまり、僕は逃げてるんだなぁ…。
いつも、『帰りたい、帰りたい』って思ってるもんな。



帰る所なんか、無いのに。


2002年08月26日(月) お昼寝タイムのプレゼント 缶太郎

ココロを置いて、身体は老いて。



『老いる』なんて年齢でもないんですがね。
…なんせ身体にガタが来てるから…。
子供である事は、立て続けに否定されていく。



夢を見た。
眠るように死ぬ夢。
誰かのささやかなプレゼント。



体調は安定する。
しかし、以前のような体力や動きは期待出来ない。
壊れかけには違いない。



いつ働けなくなるのか。
いつ抑えられなくなるのか。
いつ気紛れに連れて行かれるのか。

知りゃあしないし、判りもしないけど。
だからこそ、やりたい事をしていこう。
やれるだけの事をしよう。
そう思った、誕生日。



:私的追伸
 靴を、貰ったよ。
 君宛に、送られて来たよ。
 叶わないかもしれないけど、許してあげてね。
 彼女の、限界と精一杯があそこなんだから…。


2002年08月24日(土)

…昨日ダウンした。
…給料が一万減る。
…何が痛いってそれが一番痛いっつーの(金の亡者)。



お迎えが来るかと思ったわ。
例のオーケストラ付き混声四部合唱。
相変わらず連れてく事も出来ないようだけど。

今日一日ちょっと死にかけ営業だったけど、まぁ大分回復した感じ。
ラーメンでも喰ってウィダーインゼリーの緑でも飲めば万全っしょ。
なんせ明日は皆と踊りに行けるんだから、ダウンなんかしてられっか。



まだ肺と心臓が痛い…。
肝臓も怪しい…。
明日、酒は控えよう。

最近、この日記サイトの詩を見るのが大好き。
あっちへふらふら、そっちへふらふら。


2002年08月22日(木)

うおぁ、メシ喰う気しねぇ。
油モノ&一日一食以上拒否ってのは多分肝臓がヤバイんだろな。
じゃあ酒止めろよって言われると…むー、自信薄。



似非大学生になって大学生ナイトで踊ってきた。
どんなに若作りしても喋るとおばはんだとバレる。不覚。
年は…年齢上ではまだ大学生でも可笑しくないのに(意味は無い)!
やっぱり店子やプロの方と間違われる。
そういう方はもっとプロ臭(キナ臭い・又は栗の花)がすんのよ(大嘘)!
ああ、若いっていいな(←おばはん)。



ココロの中は落ち着き始めてるのに、今度は身体がもちそうに無い。
胸の中が切なくて切なくて(こんな事言ってられるウチは大丈夫)。
身体の中なら何処とも言わずに鈍痛が走ってます。
気ぃ抜くとだるくて意識が簡単に飛ぶし。

…あ、お花畑♪

急いで脱出しなければと思うと、
○イジとク○ラとペータ○が例の殺人ブランコで追っかけて来て、
おじいさんも十三日の金曜日よろしく笑顔でチェーンソーなど振り回し、
『こっちへこーい』と混声四部合唱オーケストラ付き(指揮:小澤征爾)で繰り広げる
…ような悪夢が一瞬見えたり見えなかったり。

…取り敢えず、酒は控えよう。



音が、聞こえる。
凄く小さくて、ゼンマイ仕掛けの人形の発するような。
きちきちきち…。
ぎり…きりきりきり…。
僕から鳴ってる。
これは、僕の身体の立てる音?
それとも、僕の心の軋む音?
ジェットコースターの登る音のように響くよ。
落ちたら、どうなる。


2002年08月21日(水)

久々の三連休だったってのに、あっさりボロボロです。
睡眠時間は限り無く片寄りまくり、
食事は一日一食取ったかどうかもかなり怪しい、
必要以上に摂取してるのはニコチンとアルコールばっかり。
連休二日目には風邪ひいて、18時間睡眠取って治す。
三日目は4〜5軒ハシゴで飲んだら具合が良くなってる。
何なんだ、この本人にも理解不能な肉体は。



最近めっきり大人しかった他の方々も暴れまくり。
回転寿司喰ってたり、ボトルが入ってたり、やる事為す事謎だらけ。
しかも「今日はおとなしいね?」とか言われる。
何やってたんだ1日目の僕。



無性に身体を傷付けたくなる。
無性に死んでしまいたくなる。
そんな事する理由もないけど。
身体が熱くて、その熱で狂ってしまったような。
悪いモノを背負って来てしまったろうか。
猫のように身体を震わせてみる。
そんな事で取れるモノではないだろうけれど。



何故か『可愛い』と言われる。
お客さん、酔ってませんか?
この濃ゆい顔の一体どの辺が『かわいい』などと?
『コワイ』の聞き間違いですか?
後に、両方言われていた事に気付く。
『可愛くてコワイ』ってどんなじゃぁ。



何故か『プロの方』に間違われる。いろいろな意味で。
こんな若輩者の初心者つかまえてそりゃないでしょう。
まだ二丁目に来て四年目(のはず)、実質一年半。
飲み屋の店子なんか恐れ多くてした事無いですよ。
・・・別の『店子』なら黒がやってたはずだけど・・・あは。



お気付きかと思いますけど、二丁目とオカマにまみれた三連休・・・。
ろくに寝ないで飯も食わずに酒と煙草とオネエトーク。
どっぷり漬かって今なら青酸カリ並の毒性が周囲数メートルを汚染します。
そういや1日目にマックで友達と飯喰ったら、
・・・周りに誰もいなくなったんだよなー・・・。
毒&オネエ&病みトーク満載だったから・・・ではなく、
僕ら二人のオーラっつうか雰囲気っつうかがもう瘴気みたく風にのって。
風下だれもいなくなってたから。ひい。



明日から、また『いつも』が戻ってくる。
平凡に埋もれるつもりはないけど、やっぱり少し安心する。
僕がいろいろなモノを受け入れる事が出来るように。
僕らを少しずつ受け入れて貰えるように。
きれいもきたないもごたまぜにして。
取り敢えず目前の『明日』を受け入れる。


2002年08月18日(日) 書く前に消された昨日の日記 缶太郎

昨日、あるニンゲンに遭った。
どうやらかれこれ一年半〜二年ぶりに遭ったそのヒトの事を日記につけたところ、
…あっさり消される。
登録ボタン押す前だったので、跡形も無い。
三時間意識奪われて気が付いたら消えた昨日の日記。
…黒のツボ刺激してたかな。



変わったね、といわれた。
そりゃーそうだろう。

あいつは変わってもいない、と誰かが呟く。
そんなのしょうがないでしょ。

憎まれてるようだった。
…何をしたんだか。

憎みきれない誰かの気配がした。
…さっさと見切りを付けろ。



『初めて』実物を見たけど、とても魅力的に見る事は出来なかった。
好意もたれてないんだから当然だけど。
でもなんかすっきりした。
微妙にいいヒトだったら救い様無かったからね。
心置きなく『サヨナラ』出来るでしょ?


2002年08月16日(金) 飼主に似るのはイヤ 缶太郎

ニンゲンは上のニンゲンを見て育つ。
良い所も悪い所もいっしょくたにして。



特にこういう縦割りシステムの業界はそうだと思うんですわ。
上がやってたら、それが端から見たらどんなに非常識でも日常になっていく。
そして、自分もそれをこなしていってしまう。
下にいた時、凄くイヤだった先輩の態度を、
上に行った時平然とリピートする。

…自分が、そうなるのが怖い。
ならない強さと見識があればいいのだけれど。
今のところ僕は手探り。



僕の先輩で、後輩に対する態度が横柄な人がいる。
彼の後輩は僕を含めて、『ああはなるまい』と言ったものだった。
しかし、実際一年もしてみると『ああなって』しまったヒトが多い。
悪しき伝統ほど絶えないのだなぁ。



今日、そんな態度を受け継いでしまった一つ上の先輩が問題を起こし、
先輩同士でちょっとした喧嘩になった。
先日、『あの先輩みたくなってますよ』と釘刺したばっかりだった。

何となく、その一つ上の先輩が切羽詰っているように見えた。
それこそ余命半年と宣告されたような程。
いや、皆切羽詰ってるのかもしれない。
ただ、先輩は仮面が剥げただけで。



店長が、咳をする。
ここ二週間、ずっと。治ってない。休んでない。

もう一人の先輩が、バックルームでうなだれる。
僕に気付いて、慌てて平静を装う。

件の先輩が、『俺は間違ってないだろう?』って眼で訴える。
僕が帰ろうとすると一緒に帰ろうと慌てる。
…済みませんが、独りでもう少し考えてください。
そう心の中で一人ごちて。
先輩を置いて、一人僕は逆方向へ自転車を走らせた。



強くなろう。
最初は人真似でも、間違った所を自分なりに直せるように。
過去のニンゲンのコピーじゃない、僕になれるように。


2002年08月15日(木) 実家のお土産・怪談 缶太郎

はっはっは、どーでもいーがこの日記に
『一人エッチ』で検索かけてくれる御仁が。
ほぼ毎日だとおにーさん嬉しいんだか侘しいんだか判んないぞぉ。



丑三つ時におはようございます(業界用)、缶太郎です。
外は雨です。
大雨です。
生暖かくて薄暗い室内。
響く遠雷。

…ここは一発怪談でも…(笑)。



しかし本当に怖い話は聴かなくなりましたね。
幽霊話もステレオタイプになってる所為かイマイチ怖くない。
やっぱり本物を実際に見るのが一番怖いんでしょうが、
それでは『安全な所からスリルを味わう』事は出来ない。

最近怖いなーと思ったのは事実としてのお話で、
例えば田舎に行くと大人の手の平サイズの蛾が顔目掛けて飛んできたとか
南の島のホテルに行くと壁が白くなっててよく見るとイモリの大群だったとか
ごみ箱を開けたらゴキブリ(家庭用大型)数匹がテイクオフ三秒前だったとか
桜の木の下で待ち合わせしてたら極彩色の毒毛虫が降って来て刺されたとか。

…実家に帰って聞いた、過去の僕が体験した事実だそーです(とほほ)。
『手の平サイズ』は両手セットです。まぁお買い得。
毒にやられて転げ回った時、姉(実姉)は無視したそーな。
なんでも尋常でないさされ方と痛がり様だったとか。
…だったら尚更どーにかしろよとか思うんだが。

でも今では平気で虫叩き潰すし、
手の平サイズなんて都会ではとんとお目にかかれない。
そういや、前イナゴ喰ったなー…。
カルシウムたっぷり(苦手な方今更ごめんなさい)!
しゃごしゃごと外骨格を噛み砕くアノ感触が栄養素って感じを醸し出しますネ!
噛む時は素早く、そして一気に飲み込まないとなりません。
さもないと外骨格内の筋肉質を潰すぴゅちぴゅついとした感触を歯から(自粛)。

でも蜂の子とか蚕の蛹とかより感触としてはマシかなーって。
まぁ蜂の子は一飲みにするんだけど、蚕の蛹の佃煮とかは…。
中身、一応蛾ですよ、蛾。
あの手の平サイズ(今なら両手)で放課後の黒板消しのように鱗紛を撒き散らし、
誘蛾灯に引っ掛かってはその太い胴体から体液を流し息絶える、アレ。
ダメ、あれは喰えない、ムリ。



…つーか、これ書いてるさっきから、窓におっきな顔が。
怪奇現象話してて寄って来るならまだしも、
グロ話に誘われる彼女(?)は一体。
光加減の所為にせよそうでないにせよ、害はなかろう。
でも憑いて来ないでー…。


2002年08月14日(水) 『アタシさぁ(…しまったぁ!)』 咲乱

…どうにか山を乗り切ってくれたよーだわ。
可愛い甥っ子に感謝しなくちゃね。



彼に会えたようで缶太郎は上機嫌。
心配していた帰郷も、甥っ子に眼を向ける事で暴走は無かったし。
ただまぁ、…相当疲れてるから今日はアタシが仕事してるんだけど。
昨日はフェイともう一人…誰だか判らないのが出てたし。
まぁこの程度で済んだんだから良しとするのね。

しかしまぁ、盆だってのに暇人ばっかでウチの店大盛況よ。
おかげでついついボロが出た…かもね(許して缶太郎♪)。
だって高校生のお肌はすべすべなんだもん(謎)。



でも、本当にどうしようもなくなったら、
親父さんの言う通り、さっさと見切りを付けなさい。
黒やフェイは戻ってくる気無いんだから、
アンタの、缶太郎のやりたい事すりゃいーのよ。
やりたい事自由に出来る方法はしっかり仕込んだつもりよ。
五体満足に身体出来てるんだから、何処へとでも行ける。
そう、教えたわよね?
闇でも裏でも表通りでもおてんと様の下でも好きに生きれば良い。
自分で責任持って、雑草のように。


2002年08月10日(土) 睡魔の原因・中間レΓテ 缶太郎

ふ、…峠は一つ乗り切った…。
危うく意識持ってかれて暴走寸前…。
後は実家で暴走しなけりゃ何とかなるわ…。



手がガタガタ震え出すんです。
しかも営業中。
幸い振動が細かいので基本的には問題無い。
だが、顔剃りは別。
大問題。
顔ズタズタにしちゃうから。

毎回無理矢理力で抑え込んで何とかする状態。
集中力が半端無く要る。
週に数回とはいえそんな状況に曝されりゃ、
嫌でも顔切らないよーな技術身に付く。
廻りの一切を感じなくなる程集中する。
さらにふっとんで集中しながら廻りが見えたりもする。
これは感謝すべきか。
応用性があるかは疑問だが。

ただし、疲れる。
不随意的な行動に反発するせいもあるが、何回かやると眠い。
ブランクをおいて睡眠欲求という反動が来る。
それをまた集中で無理にこなすと体調を崩す。

手の震えは中程度のストレス下で多発する。
支店での営業、講習中の発生が顕著。
…こればっかりは、あまり力を過信したくない。
それに、集中した後は物凄く忘れっぽい。
…よくトラブってないもんだわ。

もしかしたら一種の解離症状かもしらん。
仕組みやパターンをもう少し解析する必要がある。
当面の目標は営業以外、平常時に集中状態を発動出来るか試す事。
また、反動の睡眠も避けられないか試す。

…調べないとナルコレプシー状態が治らない。
今の所集中の発動は状況が出来れば自動的に行われてしまう。
で、発動後突然眠ってしまう。
状況を気にせず意識が落ちて行くので、大概なんとか起きていなければならない。
はっきりと、辛い。
叩こうがつねろうが殴ろうが刺そうが眠ってしまう身体に反抗するんだから。
よしんば切り抜けても、また次が来る。

身体乗っ取られて暴れる事思えば楽だけど。
それに、まだ眠れるだけマシなんだろうな…。


2002年08月08日(木) 思い出の欠片 缶太郎

今日の講習は早く終わった。
やった、眠れる。



今回の講習は黒の先生だった人。
対応に四苦八苦する。
…こんな人だったんか?

講習中に黒の元彼から電話がかかって来る。
何の用かと講習の後に電話やメールするも、返事が無い。
…本当、何事。
なんか体調悪いらしいので藤テれてるのかもねぇ。
どちらにしてもロクな用件ではなさそう。
僕が知る中でも非常識な依頼を持ち込む事にかけて最大の人間だし。
…悪気は無いし善意でやってるつもりなのが…
…悪いトコであり、良いトコであり。



いずれにせよ、黒を刺激するような事。
こんな時に、あいつまで出て来たらたまらない。
ここ五日間が勝負。
生き延びる。
やりたい事が出来るように。


2002年08月07日(水) 自己中な本心 缶

住人が増えてることに気付く。
頭の中がよりいっそう騒がしい。
お願いだから悪意を吹き込むのは無しにして。
どうせ僕は決して実行しないから。
少なくとも殺しはしないから。



はい、頭痛は止みません。
元々期待もしてません。
昨日は講習でした。
今日も講習でした。
明日も講習です。
明後日は長時間労働が入ってます。
土日は予約日で忙しいです。
早い話が今週は息つく間もないと。
はああ。

もうこうなると日曜夜〜月曜にかけて彼に逢えるかどうかが
精神的回復のポイントだなぁと思ってしまう。
月曜から火曜にかけては実家に帰省せねばならないし、
ストレスは恐らく最高潮(ぐはぁ)。

他人に頼るなんてまっぴらだけど、
…他人の温もりが欲しい。
彼と恋仲になるかはあまり期待できないけど、
一緒にじゃれてるだけで凄く負担が軽くなる。
落ち着かないけど、安定する。

期待しちゃいけない。
なんか望み薄だし。
はっきりした答えで結論を付けたいけど、
…それじゃ恋愛ゲームは僕の負け。…のような気がする。判んね。

逢いたいよぅ。
くそぅ、どこまでも本心だ。
どこまでもまだ弱い、僕。
こんなんじゃまだ恋愛する資格は無い?


2002年08月06日(火) WISH 缶太郎

助けて
強く抱いて
「大丈夫」って言って
思い切り涙を流せたなら
貴方に尽くすよ
例え望みが僕の破滅でも
最期の願いだから



自分でも何言ってるのかわかんない。
あぁもぅ、信じられない程自分を制御出来ない。
意識が無ければまだ良かったのか。
でも本心から、最期位涙が欲しい。
今迄を全て吐き出す様に泣きたい。
寒く無い場所で。
決して独りじゃ無く。

先が見えなくなってしまったから、こんな事考えるの?
また、探さなきゃ…。
この寒さに気付かないように、
立ち止まって凍えてしまわないように…。


2002年08月03日(土)

突然心臓に激痛が走ったり、脈絡の無い腹痛に見舞われたり、
唐突に意識が泥の底に沈んだり、身体が上手く動かせなかったり。
…此処を出る事も真剣に考えなくては。
ってかそれ以前にこれは…呪われてる(馬鹿な)?



こうやってるあいだに、何回か意識が飛ぶ。
…た、堪え切れない…。
おかしな夢が漏れ出してる。
…どこまで現実?


2002年08月02日(金)

高校時代の同級生から電話。
…名前はやばそうな所暗記してプロフ突っ込んであるけど、やっぱ怖い。
適当に話を合わせる。

「やだ〜、変わってなくって安心したぁ♪」

とか言われてほっとする。
…って言うか、大して変わってないように見えるんだなー。
外面の良い人当たりは健在らしい。



そこで、母校の名前で検索して思い出を探しに行ってみる。
…出て来る出て来る変人リンク。
一部同級生など難解過ぎて訳解らなくなってる。
でもまぁこいつならやりかねんか、とか納得するのがダメ臭い。
最近有名になった某元県知事まで出て来る。
この高校なら有り得るか、とか納得しちゃダメなのに…嗚呼。

黒の居た時の事は大して情報が無かった。
インターネットが氾濫する直前だったしなー。
部活とか放課後とか記憶ある部分も少なからずあるにはあるけど。
やっぱネットとかで残ってないとあとは聞き込み位かな…。

今度、盆に帰省する時また情報集めてみようかな。
小中学校も、行きたくないけど興味がある(矛盾屋)。



ちなみに、堂々と母校の名を語るゲイは存在しなかった。
むー、ちょっとつまんない。


2002年08月01日(木) 仕事後に遊びに行く 缶

取り敢えず浪費してストレスを解消しよう、と言う訳で
…夜の歌舞伎町へ。
っていうか、仕事やってまだ新宿へ遊びに行く元気があるのが信じられない。



まず煙草屋を探す。
歌舞伎町の煙草屋には、とても珍しい輸入煙草等取り揃える所があった。
そこで、この間のイチゴ煙草(密かにお気に入り)を探すのが目的。
ふふふ、ワンカートン買っちゃる…。
ささやかな野望をココロの内に秘め、その煙草屋を探す。
探す、…探す…。

缶『あの、この辺にあった煙草屋さん知りません?』
 「あー、大分前に店たたんじまったよ」

がー…。
開いた口が塞がらない…。
あいつら、何処で買ったんだ…?



煙草は来週の休みにまた探す事にして、ドンキホーテへ。
夏服を買い漁る。
特にハーフパンツってモノに縁が無かったのでチャレンジ。
しかし、…ここは狭い…。



時間が余ったので、漫画喫茶に行って読みかけの本を読み散らかす。
夢中になってつい直通の終電を逃す。
まわりくどい方法で結局帰ったのだが、落雷+人身。
電車はストップ。
…漫画とゲームは鬼門だなー…時間忘れるし…。

比較的最寄の駅に着いたはいいが、今度はタクシー待ちの列がズラリ。
しかも警察が改札で張ってるの。
缶『何かあったんですか?』
 「…」
終始無言。無茶苦茶意味深。盛大に不気味。
タクシー待つのがイヤだったので、歩いて帰る。

結局、ストレスが晴れたかどうかは、定かじゃない。


Jade |MAILBBS

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