日々の泡

2001年01月23日(火) 鍋物の味

すっかり間が空いてしまって日記になりません…(反省)。
困ったときは食べ物の話題に逃げるといかにも「女のWeb日記」て感じでカッコ悪いですが、
寒いので鍋の話をもう少ししたくなりました。

皆さんは、鍋物の汁に味がついているのとついてないの、
どっちが好きですか。
家族は味付きのほうが好きらしいのですが(食べる時簡単だから)
私は味なしの鍋がけっこう好きです。
鶏の水炊きとか、たらちりとか(味付きも作るけど)、
あと鍋物じゃないけど、白菜やキャベツと豚肉の重ね蒸しとか、
あとで醤油とポン酢などで味を付けるやつ。
味付けの責任を回避できるから…というのは半ば冗談ですが
小家族なので余った場合は味なしの方が便利です。
具によっては、野菜を足して翌日の味噌汁にできたりします。

あと、酸っぱい味付けが好きなのも理由の一つですね。
スープ自体に酸っぱい味は付けにくいけれど、
あとから味付けするときは、自分の好みでポン酢かけ放題だし。
(そういえば焼き魚や餃子を食べるときにも、酢が多めになる私でした)

それから薬味を使う楽しみがあります。
鰯つみれや鯖など、青魚を使って味をつけたものに、
粉山椒をたっぷり振るのも好きなんですが、
味なし鍋は辛い薬味が使えるところがいいです。
九州の柚子胡椒(青唐辛子に柚子・塩を調合したもの)や
新潟のかんずり(赤唐辛子を主に発酵させたもの)は
とくに美味しいと思います。大きなスーパーなら手に入るし。
ただ、辛いもの好きが家族で自分だけなので、なかなか使い切れないのが悩みです。

寒い日が続いてますが、寒いからこそ鍋が楽しめると思って、
冬のあいだはいろいろ試してみるつもり。



2001年01月17日(水) 久々の更新・本日のコラム補遺

九州まで雪が降る、冷え込みがこのところ続いています。
宵の口、寒そうな曇り空にぽつっと穿ったような金星の光。さすが。
皆さんお風邪をひかないように。
今日は鰤のみぞれ鍋にしてみました。薬味は山椒が合います。

コラムではまとまりがつかなくて割愛しましたが、
ジョナサン・キャロルの『月の骨』に出てくるペプシという男の子。
私が読んだ小説の中で一番好きな、子供の幽霊です。
幽霊全般(そんなに沢山知らない)では、W.ギブスンの
『ニューロマンサー』に出てくるディクシー・フラットラインが一番好きなのですが、
水子の霊としてはこの子がイチオシ。
いい子すぎるけど、かっこ良すぎるけど、でもいいんだ。泣かせるぜ!

現実的な話かと思わせといて、幽霊をやたら働かせるTVドラマなんかは
好きじゃないのですが。
ファンタジー系の小説に、いい形で出てきて活躍する幽霊は好きです。



2001年01月10日(水) 雪の残る朝

今朝方は皆既月蝕だったのに、天気が悪くて残念です。
とか言って、4時5時に起きて見るはずもないのだけれど、すごく寒い(あるいは酷く暑い)
夜空に見える月蝕、というのを想像するだけでも気持ちがいい。
こどもの頃、2月の寒い夜に弟を連れて家の前の空き地に出て、震えながら
ビスケットを齧りながら観たのを思い出す。こども好みの「イベント」って感じかな。

うちの方は東京といっても寒い方なので、一昨日の雪がまだかなり残っている。
自転車で出かけたら、いつも通る家の前で、玄関から4才くらいの男の子が出てきて、
道路ばたでズボンとパンツをもそもそ下ろして、
朝日のもとに寒そうな小さいちんちんをさらしていた。
もしかして、と走り過ぎながら振り向いてみたら、やっぱり
排水溝のグリルに残った雪の上におしっこをしていた。
やってみたかったんだろうな。
でも親の許可を取ってきたとは思えないから、
すぐ母親に見つかって叱られるんじゃないかな。
それとも父親が一緒だったら。
「よし、ちょっとだけやってよし!」と囁かれての上かもしれない。
などと、どうでもいいことを考えたり娘と話し合ったりした。



2001年01月07日(日) 小寒過ぎてさすがに冬

昨日は「怒風激しゅうして小砂眼入す」((c)落語「たらちね」)という天候で、
大人だけだったら絶対外へ出ない筈のところを子供のために凧上げ致しに出かけたので
コンタクト入れてる身は七転八倒しました(大げさ)。

今日はうってかわって朝から雪雲がたれこめ、しんしんと冷えて
暗くなってから雪が降り出しました。
湿った雪だけど、明日の朝どのくらい積もっているかな。


ひさびさに更新。
なんか私のコラムねたって、「昔読んだ本」とかそんなのが多いから、
他の人が見たくても見られないものばかりになってしまうかしら?
今回のだって、日本語版は出てるけど原書がいいみたいな書き方してるし。
どのみちブックガイドの頁ではないのだけれど、ちょっと申し訳無い気が。
でも、このままのスタイルで古くてもなんでも
好きなものだけ扱っていきます…よろしく(ぺこり)。
いちおう、図書館でリクエストできるようデータは正確に入れる所存です。



2001年01月06日(土) 浅草でお正月

遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
冬休みで、なかなか日記を書くこともできませんでした。

ええと、正月は久しぶりに浅草に行って、激しい人込みに呑まれて参りました。
それから花やしきに行ってみようということになり、
入り口はどこだったっけ。ところで何でこんな繁華街の真ん中にラブホテルが?
ああ、そこが入り口か(笑)という感じで入りました。

前に、外国の仮設遊園地のことを書きましたが、花やしきは
東京でそれっぽい雰囲気が一番味わえる遊園地ではないでしょうか。
昔から開けてる繁華街の真ん中(しかも隣はお寺)に狭苦しく立っており、
狭い中に小ぶりなアトラクションがぎゅうぎゅうと詰まっていて
全体にレトロかつ安っぽい、アンチゴージャスなB級感覚がウリです。

一番高い所まで昇って辺りを見られるBeeタワーというのにまず
乗るのですが(キャッチフレーズは天女気分だそうです)
ゴンドラは花模様のお家の形で、軒下にレース風のビニールクロス
(もとは白かったらしいが今は灰色)がひらひらしてます。
もうこれに乗っただけで、老人を含めた一同ハイになってしまったのですが、
このゴンドラがかなりギシギシ言って、揺れながら昇降し回ります。
風が強いと怖そうです。眼下には猫の額のような遊園地の敷地、
観音様(浅草寺)の門前の賑わい(お正月ですからそりゃあもう)、
場外馬券売り場や六区の劇場街、やや遠く隅田川の彼方には
フィリップ・スタルク作の黄金うんこを戴くアサヒビールが望めます。

ここでは遊園地の古典的な乗り物いずれも、せせこましく建っているので
その閉塞感により体感スピード?が増して独特な怖さがあります。
本当に面白いのは建物の脇をかすめたり狭いとこに飛び込んだり
そのため個性的な恐怖が楽しめるローラーコースターなんですが、
同行の子供が乗れないので断念(なんで8才という高い年齢制限なのでしょう?
TDLのビッグサンダーマウンテンに乗った子供には納得できず…)。

時間の都合であまりゆっくりできませんでしたが、最後のとどめに入った
「森の音楽隊」というのもある意味凄かったのです。
小さなステージの森の中で、オランウータンのような機械仕掛けの人形が
歌ったり演奏したりするのを見るだけなんですが。ていうか
何かもっとあるのかと思っていたら結果的にそれだけだったのですが。
真ん中のボーカルの人形が調整中だったらしくて、椅子の上にへたりこんだまま
ぴくりとも動きませんでした。ブラックライトの不気味な光の中で(笑)。
でも故障中の物を一番目立つとこに放りっぱなしにしてはおかないだろうと、
そいつがいつか生き返って何かするんじゃないかと大人も子供もひそかに
(そしらぬ顔で)期待していましたが、最後までそいつは動きませんでした。
目が死んでて怖かったし…(涙)感受性の強い子が見たら泣くかも。
でも、そんなとこまで「計算してるのか?」と思わせる独自のヘタレぶりなのです。

好みが別れると思いますが、「私向きかも」と思った方は、
ぜひ一度、東京浅草は観音様ヨコの花やしきへ…(宣伝か)。


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蟻塔

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