ホームページ形式で長い間粘ってきましたが、いよいよブログに移行することにしました。新しい日記はこちら↓です。
http://bananac.exblog.jp/
しばらくホームページも残しておきますが、年末年始の休みですべてのテキストを移行する予定(汗)。
しばらくご不便をおかけしますが、ブックマークの変更など、お願いできればと思います。これからもバナナカレーをよろしくお願いします!
2007年12月03日(月) |
闇の奥(あと会田誠) |
日経の夕刊をぼーっと読んでいたら、小川洋子がインタビューに答えていた。
小説を書き始めたころ、最も重要な問題は自分自身でした。一番知りたいのは自分で、それが最も深い闇だった。闇を探る手がかりが欲しくて書いていたのですが、だんだんその闇の底の浅さに気がついてきた。自分にこだわっていては自分の脳みそよりも広い世界へ出ていけないと思うようになりました。
“たましいの闇”(須賀敦子)を通り抜けた先に、自分の周りの世界が見えてくる、らしい。
追記 彼ぴが買ってきた会田誠の画集が面白くて仕方ない。rikaちゃん、やっぱりこの人凄いのかもしれないね。現代美術なんてよう分からないが、裸の女の子からイクラがぷちぷち生まれているのは相当気持ちが悪くてひかれる。
編集の先輩、ォさんとハさんと西荻で飲み。非常に勉強になった。ォさんに「どうしたら売れる本が作れるのでしょう?」と聞く。「自分が実際に編集するなら分かるのだが、それを言葉にはできなくて、だから後輩のゲラには具体的な赤字を入れるしかない」とおっしゃっていた。
売れた本の装丁のエピソードも話してくれた。やっぱりというか当たり前のことというか、良いものが生まれる過程では色々と大変なことがあり、それでも「自分はこうしたい」という軸をもってそれを人に伝えることの積み重ねをしていくしかないのだな、と思う。
私の今の段階(もろもろ模索中)では、いい本を作るために一番大事なのは感性でもクリエイティビティでもなくて、まずは論理構成能力と経験ではないかと感じている。
ところで、ハさん結婚おめでとう!と言った後、ォさんに「結婚しないんですか?」と振ると「いやいや、一寸先は闇です」とのこと。なんだか笑えた。それまで大変頼もしい仕事論を展開していた尊敬すべき先輩が、プライベートになると情けないというかなんというか。
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