2002年12月31日(火) |
I wish I were special. |
■非常に私的な今年の10大ニュース(順不同)
1村上春樹ほぼ全作品を一気に読破、「海辺のカフカ」発売
バカの一つ覚え。 宮台が「村上春樹に救われたとか言ってるバカがいる。」って。 ごめんなさい。 宮台さんの本も好きですが。 でも春樹に浸らないと、日常生活がうまくいかない時もあるんよ。
2松尾スズキの文章に出会う こうして誰かを神のように崇めるのはいかがなものか。 我ながら。
3貴乃花復活?、寺尾・貴闘力引退 相撲、がんばれ。
4SPA!を毎週買うようになる 毎回、楽しませて頂いています。 「プロジェクトSEX」にはやられました。
5指輪を頂く 女の幸せ、貴金属。 会社の金を流用して買って頂きました。 「そこに愛はあるのかい?」
6実家暮らしスタート 家が新築だと、帰る気になるんだよね。 ホームの環境って、大切です。 家が綺麗だと、だんなも帰ってくるはず。
7どうやら「だめんずうぉ~か~」らしいことが発覚 お金より大切なものが、きっと、あるよね?
8中野ブロードウェイとの出会い こんなディープなビルが中野にあったなんて。 インタビューの林太郎さんに教えて頂きました。
9プロポーズされる 嘘です。 でもね、「30までお互い誰もいなかったら・・・」みたいなことを 2人くらいから言われた。 30まで余ってそうなのかな、私。 ねえ、そうなの?そうなの?
10昔好きだった人が黒のロングコートで・・・。 成人式で中学校のとき好きだった男の子と再会。 昔からヤンキーちっくだったけど、 はたちの彼は、ホストでした。(実際はビジュアル系バンドマン)
■独断と偏見で選ぶ、今年の20人
<大賞>松尾スズキ
<れいこ特別賞>椎名林檎 復活おめでとう。空白の三年間、相当病んでいたらしい。 しかし新曲凄いわ。 「加爾基 精液 栗ノ花」(カルキ ザーメン クリノハナ)
<まあ、いいで賞>井川遙 いろんなところでバッシングを受けていますが、 個人的には嫌いじゃありません。変な媚びがないし。
「空から降る一億の星」も「棒読みでひどい」とみんな言ってたけど 再放送で初めて見たら え、けっこう可愛いじゃない、と思いました。 cutに出たのがひがみの種なのかな。
<pureで賞>氷川きよし、小泉孝太郎(同率) 好き。 こんな斜に構えてる私を、更正させてください。
<sageで賞>奥田民生 free & easyという雑誌で、 「俺は一番や二番じゃなくて、いつも三番でいたい」というインタビュー記事が。 一気に冷めました。
<写真だけで勝負しま賞>HIROMIX この間出た彼女のphoto+日記本を買った。 「川原亜矢子喋るとばかっぽいよね~」と同じ感覚。 ひろみさんは、書いてはいけない。
<見てられないで賞>持田香織(ELT) 深夜番組で、間中瞳たちと一緒にやっている番組が辛い。 もうっ、もっとちゃきちゃきしゃべんさいよ! っておばちゃんイライラしちゃう。
<しゃべり方がおたくで賞>鹿野淳(ROCKIN'ON JAPAN編集長) 学園祭で実際に拝みました。 そこら辺にいる、音楽おたくの大学生みたいでした。 大好きです。 でも、全身ナンバーナインで来たスヌーザーのたなそうに 完全に言い負かされていました。
<自己肯定の見本で賞>ドレステリアの店員様 れ「これの色違いないんですか」 ド「ええ、ないです」 れ「・・・」 ド「・・・」 れ「すいません」 まけっちゃった。謝っちゃった。
<えろすぎで賞>麻生久美子 エロの安くない売り方(単館映画系)をよくご存じね。 でもなんで「日経ウーマン」の表紙なの?
<陸上界の小室で賞>小出監督(元積水化学) 有森捨てて、鈴木博美捨てて、いよいよQちゃんまで。
<もろ好みで賞>竹中平蔵 抱かれたい大臣ナンバーワン。
<もっと売れるべきで賞>乾貴美子 毒舌だし、可愛いし。賢いし。 サブカル強いし。がんばれ。
<誰が買っているので賞>ラグ・フェアー 誰か買ってるんだよね。ごめんね。 私も福山買ってたし。
<何のお金で生活しているので賞>カヒミ・カリィ 露出のレア度を売りにしているとはいえ、 フランス暮らしはお金がかかるのではないかしら。 男?食わせてもらってるの? 「ハミングがきこえる」の印税?
<いつの間にか価値が上がったで賞>宮沢りえ りえちんすきです。大河ドラマ「宮本武蔵」の お通役は米倉涼子でなくりえちんがよかったな。
<株価暴落で賞>黒澤優 少女系のお株を、すっかり高橋まり子ちゃんに奪われる。 選ぶ男性って大切なのね、芸能界って。
<いつ卒業なので賞>保田圭 あれ?まだ居るの? いっそ残りなよ。うん。
<宇宙人で賞>りーこ(友人) 彼女がいいと思ったものが毎年必ず流行する。 WINDS、内山理奈、柴崎コウ、米倉涼子いずれも去年から言ってた。 今年くるもの、教えてください。
注)あくまで小市民の独断と偏見ですので、怒りは私以外にぶつけてねっ。
2002年12月29日(日) |
「わたしの表現は、名前を知っている人、そして顔も見える誰かに向けて成立しているだけでいいんです。」(椎名林檎) |
■「椎名林檎復活」。
イブに友達と鍋をした翌日の帰り道、 平日昼間の赤羽駅でJAPANを見つけた。 久しぶりにお金を出して買った。
鹿野さんのインタビューを、 帰りの高崎線で食いつくように読んだ。 興奮していた。
北埼玉の田舎道を歩く私と 歌姫椎名林檎がこんなに近くにいるということ。 いい記事でした、ありがとう。
■「わたしはあきらめないスペシャル~運命を変えた言葉」 清原和博、向井亜紀、赤井英和のインタビュー。 就職活動の自己PRで使ったら即採用になりそうな半生だった。
頂点→どん底→浮上という 非常にきれいな物語。 きれいすぎだよ、バカ。 でも泣いてしまった。特に清原のに。
「ずっと四番だったし、ライオンズ時代はけがをしたことがなかった。 自分がそうなるまで、 2軍の選手や代打の選手のことなんて、考えたことがなかった」
彼が「浮上」できるかはまだ見えていない。 ドキュメンタリーが作れるような復活劇を見せてくれるのか、 けがで引退するのか、 誰も知らない。
でも、既に、かっこいいんだよね。 二軍の人たちに「ありがとう」って書いた色紙を送ったんだって。 いい話だ。みんな好きだよ。内定来るよ。
私、斜に構えすぎだよな、と反省した。 世の中にナンセンスなことが溢れていることぐらい みんな知っている。 それでも泣きたいから、物語を欲しがる。 私だって、欲しがっていたんだ。
清原が代打で三振し、 2軍でもゴロを打ってしまった映像を 延々一時間流している番組を誰が見るというのだろう。
私は何を伝えたいのか、 本当に伝えたいことがあるのかを考えたとき 非常に複雑な気持ちを抱かされた番組だった。
それにしても、「エロ・グロ・ナンセンス」を主題に チケットが売れまくっている松尾スズキ様の才能に改めて感激。
私が「この人のために本を作りたい」、と想定する読者たちは このインタビューを見て何を感じるのか。
2002年12月25日(水) |
王子様(どこに隠れているのぉー)への手紙。 |
拝啓
数日前には雪が降って、あわやホワイトクリスマスかと思いました。 いかがお過ごしでしょうか。
去年の日記を見たら、私は嬉し泣きしていたみたいです。 くだらないわね。
北朝鮮の不審船を日本が撃ったことと、 田代まさしがタイムの表紙になるかならないかということを 話した、と書いてあります。
クリスマスに話す話題なのかしら。 もっと、キラキラした宝石のお話でも 出せなかったのかしら。 笑ってしまうわ。
記録していると、こういう面白いことがあるから、 好きでついつい書き留めてしまうの。 「忘れた」と言って誰かが片付けても 私は必死で覚えているつもりです。これからも。
今年の私は、エントリーシートに囲まれて 途方にくれています。 さっきまでモチベーションが最悪で もう投げ出してやろうかと思ったけれど、 子供じみているな、と反省して決意を固めました。
来年の今頃には 物事はどちらかに、転がっているのでしょう。 自分の進路というのが少し、 (いい悪いにかかわらず)見えている頃でしょう。
その時は素敵なあなたに出会っているかしら。 一緒に、私が焼いたブッシュドノエルを食べているかしら。
ロールケーキはうまく膨らまないと私が愚痴をいって、 そうしたらよく泡立てないからだよ、と駄目だしされるのかしら。
最近、絶対に嘘だけど、 「おまえはエッセイストになれる」と言ってくださった方がいました。 嬉しくて、出版社に受かったら三年で独立しよう、 とか勝手に妄想した。
そういう生活を、一瞬でも夢が見られたことが 素敵だと思うの。(嘘でも、冗談でも)
私は、私の夢に向かって、本当は夢なんかあるのかしらないけど どうにか頑張ります。 とにかくこれは、私一人の問題です。 たった一人の問題。
小林エリカの日記の文体を真似して、書いてみました。
メリークリスマス。 あなたは世界一素敵です。 おやすみなさい。
敬具 れいこ
追伸 壊れたんじゃないから。
2002年12月24日(火) |
「宇宙は見えるところまでしかない」(松尾スズキ) |
NHKのテレビで、のど自慢の舞台裏を映した特番をやっていた。 こういうの好きだ。 「安いのう」と言ってながしていた番組が、 ひとりひとりにスポットを当てることで輝きだす。
(ちなみにうちは毎週日曜日にのど自慢がかかっている家庭です。 親の音楽趣味の悪さって、カルチャー人間になれるかに影響するよねえ)
漫才師を目指す兄弟、プロポーズをする男の子、 おなかの赤ちゃんに向けて歌う母親。
人間の人生とは外から見るとまるでドラマのようだな、と感じた。
自分がやっているとドラマの全くない消費する日常だらけなのに。
地下鉄に乗る時間、「うんいいよー」とメールを送る時間、 トイレに入る時間、バイトで伝票書いてる時間。 そればっかりで埋まっているのに。 そこを省いては成立しないのに。
一年前、9.11のテロがあったときに、 色々な雑誌や書籍、新聞に「愛」という言葉が並んだ。 私はその意味が全く分からなかった。(今でも分かっていないけど。)
私の日常と、「愛」の間に大きな隔たりがあるような気がしたから。
当時の私は、 朝四時に起きて地下鉄に乗り、 アルバイトに行ってコーヒーを出し、(たまにこぼし) ハムを挟んでサンドイッチを作り、(たまに包丁で手を切り) レシートの紙が切れたときにいかに早く交換するかに命をかけていた。
それが私の、宇宙のすべてだった。 「愛」っていうのはきっと、ジョンレノンが言って似合う言葉なのだろうと思った。
のど自慢のとき妊娠五ヶ月だった女性は、 最近、双子を出産したという。 普通の家庭の、小さな寝室が映し出される。 彼女が「あーよかったな、あなたがいてー」 と眠っている2人に向けて歌ったとき 「愛」が見える、と私は感じた。
匿名のひとりひとりにしっかりと日常があるのだ。 そこにはたまに、気持ちいいこともあるんだろう。 涙が出るほど嬉しいことも、何度かあるんだろう。
だから私のことを誰も見ていなくても、 誰も認めなくても 怖がることはないのかもしれない。
腹痛が止まらないんだ。だけど過ぎていくって、分かってる。分かってるなら絶望することないだろ?そんなとき僕はずっとベッドにいるんだよ。(海外アーティストインタビュー風) - おなかが痛いよー。
やらないといけないことが沢山ある。 (SPIとか、SPIとか。) こんなときに限って妄想ばかりしてしまう。
■林真理子+小林聡美+樋口可南子 10年後の自分がどうなっていたいか、って 本音をぶっちゃければ「成り上がっていたい」のだということに最近気付く。
クリエイティブ系のだんなを頂き、 私はエッセイストという非常ーに微妙だがお金は入りそうな職業に就いて 真っ白な器に有機野菜を並べてスローライフを送る。 日曜日にはお菓子を焼く。
でも安藤和津と奥田英二みたいに 2人で広告に出るような安い仕事はしないの。
本棚がすごーくりっぱなうちに住んで 一つの棚は全部英語のVOGUE。 読めないけど。
「ねえ松尾さん」とだんなは名字で呼ぶの。 なんだかいつまでも他人臭がしていい距離感。 デートはもっぱら本屋かレコード屋。
レコード屋ってアナログばっかり置いてる所。 ほら、だんなが趣味でDJやるから。
めったにないけど たまに外食しようかっていうことになる。 別に肩肘張らないわ。全然安いところでいいわ。 じゃあドラゴンフライカフェにしよう。
クリスマスも勇んで出かけるのは疲れるから うちでやる。 私のお手製ブッシュドノエルとオーブンで焼いた七面鳥。 プレゼントはねえ、高いものはいらないわ。 いらないわ。 いらないって言ったのにだんながアンティーク時計をくれたの。 でもロレックスとか、オメガとかそんな大それたものじゃないから。 そんなそんな、たいしたものじゃないのよ。 セイコーの、デッドストック。
疲れそうだけどね。 なれるならなってみたいな。十年後、こんな奥さんに。 多分ならないけどね。 別にそんな、デニーズでいいし。 ていうか、デニーズ高いし。 下手したらドラゴンフライカフェと変わらない?
じゃあレッドピーマン(早稲田の定食屋)でいいし。
最低サイゼリアのドリア270円は、結婚したら卒業していたい。
2002年12月20日(金) |
BOOK OF THE YEAR |
勝手に今年読んだ本のベスト10を決めたいと思います。 ちなみに今年出た本ではないのでご了承ください。
こんなものを列挙できるなんて、今年は(自分としては) 結構本を読んだのだなあと感じています。 高校生の三年間は本当に吉本ばななくらいしか 読書をした覚えが無かったから。
それでも昔から書くことは好きで、 考えてみれば高校の頃は 読まずして書いていたわけ。 今では考えられないや。
しかも、以前の私は 「恋愛のことを書いた文章は軽薄だ」と思っていて、 全くそういうことにふれずして日記を仕上げるのが 信念だった。
だから中学の日記を読み返しても、 とにかく勉強のことばかり。 「誰に勝った、勝ってどうする」というようなことが延々と書いてある。 好きな子はいた筈なのに、気持ちの推移など、今となっては知ることが出来ない。
こういうねじ曲がった青春は送らない方がいいよ、15歳の皆さん。 (そんな歳のビジターはいないか)
話がそれました。ベストテンです↓
1.「海辺のカフカ」村上春樹 村上作品を読むと、必ず主人公の男性に恋をする。 「あんなやつどこにもいないよ」ってみんな言うけど、 そこが良いのかも知れない。
中野区野方、高松市、レディオヘッド、図書館。 限りなく私の日常に近い世界で物語は進行するのに、 読んでいる間、私はもう一つの日常を生きられる。
こういう読書は病的なのかもしれないけれど、 読書にそういうもの(世界)を求める人が多いから 村上作品は売れるのだろう。
2.「大人失格」 「この日本人に学びたい」 「永遠の十分遅刻」 「同姓同名小説」 松尾スズキ
******* ~もうこれは漫画でいくしかないでしょうという頃に演劇に出会った。 十八の春である。
そして、一気に熱が冷めた。
子供の頃から十年近くも書き続けた漫画を私は投げた。 (実を言うとその後東京に出て印刷の仕事につまずいた頃、 最後の挑戦と二社の漫画出版社に持ち込みをしたことがある。 で、「何を描こうとしているのか分からない」と言われて完全にあきらめた。 初めて知ってから十八年(!)になるが、 演劇だけが私に「わからない」と言わない) (この日本人に学びたい)
この間。 私は明け方の四時に通り魔に襲われた。 家で酒を飲んでいたのだが、 たばこを切らせたので買いに出ようと表に出た瞬間である。 全く見覚えのない男に「待てこらあ!おめえだよ!」と、 血も凍りそうな形相で指を突きつけられたのだ。 恐怖に駆られた私は一目散に逃げ出した。 ~ 幾人もの人を追い抜きながら、私は無意識のうちに 「コレハマンガナノダ」と念仏のように唱えた。 俺はロード・ランナー。俺はコヨーテ。 コレハマンガナノダ。 ♪コミック雑誌なんかいらない♪ コミック雑誌なんかいらない♪ 俺のほにゃらら(うろ覚え)マンガだから~。
私はなんだかもう、笑えて笑えて。しょうがなくて。 (この日本人に学びたい)
****** 「世の中面白ければ真実なんかまちがってても良い」と 松尾さんは言う。 これだけ面白くて、 だめの代表のようで、それでいてだめ自体がだめでなくなっている人は すごいと思う。
「どうして松尾さんは、睡眠薬や降圧剤を飲まないとやっていけないんだろう?」 分からなかったので友達に聞いてみた。 「人を面白くさせるのは、そんなに面白い作業じゃないのかもね」
ロックミュージシャンのドラッグ漬けには共感できない私も、 松尾さんのは仕方ないと思うんだ。
3.「空爆の日に会いましょう」小林エリカ アーティスト、小林エリカの日記。 アメリカのアフガン空爆の日に、セックスレスで男のうちを泊まり歩く。 言葉の響きで「おしゃれ反戦でしょ」と思った方には 是非読んでもらいたいかも。 けっこうへなちょこで、壮絶だから。
4.「ルンルンを買っておうちに帰ろう」林真理子 林真理子のデビューエッセイを今更読んでいる私もいかがなものか。 これを読むと、れいこの気持ちがすべて分かります。 れいこに恋をしている人におすすめ。(よく書いた、自分)
5.「読者は踊る」斉藤美奈子 辺見庸「もの食う人々」は結局、 金をかけておこなった通信社の企画でしか無いという視点。 私が「共感できないなあ」と、 心で思っていても 口には出せなかった、数々の偉い本に鋭くつっこみを入れてくれる。
私が「サバイバー」という番組を嫌いなのは、 結局あのハングリー精神が、わざわざ作り出されたものだというくだらなさによる。
だったら飽食の日本らしく、「大食い選手権」のほうがまだいい。
6.「罪と罰」ドストエフスキー 純文学も入れないと頭悪そうだから。 これはほんと、読むのにものっすごく時間がかかった。
ロシア文学の解説本を読んでからのほうが分かりやすい。 そういう読書が正しいのかは分からないけど。 「悪霊」も買ってあるんだ・・・年内には。
7.「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」M・ウェーバー 偏差値上がってきたね。 友達にとっても分かりやすい解説をしてもらった後に読んだので、 大変面白かった。 ただ、注がひたすら多いのでしんどい。 ひとことで言うと、 「資本主義が日本でも、中国でもなくヨーロッパで生まれたのは カルヴァン派の予定説の影響だ」みたいなこと。 多分。・・・違ったらごめん。
8."St. Agnes's Eve" John Keats ゼミの。英語で読んだ。 イギリス19世紀に登場したロマン派詩人、ジョン・キーツの作品。 ロミオとジュリエットのよう。
ラブロマンスの原型にのっとっていて、 しっかり言葉の背景を探ると、とても面白い。
昔々の男女も 食事→音楽→ホテル の順番で恋愛をしていたそうです。
9.「ポパイの時代」赤田祐一 「”一般の読者”なんていない、マーケティングなんて必要ない。 ひたすら「自分たちが面白いものをつくろう」という雑誌が 黄金時代を築いたという事実。
実際現場にいたら、そんなに簡単なものでないのは分かるけれど そのあってほしいと思う、夢見がちな私である。
10.「スプートニクの恋人」村上春樹 「私たちが理解したと思っていることは誤解の総体に過ぎない」 というスミレの台詞が今も頭に残る。
同じ作家のものは二度と出すまいと思ったけれど、 本棚を改めて眺めると、この人の本だらけ。 読書不足だ。書いていて分かった。最初に言ったことと矛盾してる。
最後にまとめ。
あと二週間で、ひたすら本を読もう。 田口ランディや江国香織は本棚に並んではいても ここに書けるほど内容が残っていない。
それにしてもしんどい。 10冊絞り出すだけでこんなに苦労するなんて。 ほんと、努力が足りないです・・・はあ。
2002年12月14日(土) |
ハートに色を付けてきた君のまめさに乾杯。 |
昨夜、夢の中にれいこさんが登場しました。 >ストーリーは、平凡なものでよく覚えてないけど、一緒に遊んでました。 >唯一、覚えているのは、あなたが夢の中で来ていたTシャツ。
>白地のTシャツに、 >Ⅰ SEXと、プリントされてました。 >(Ⅰ NY調に。) >れいこさんは、かなり本気でそれを着ていたため、僕はツッコむ事もできなったです。 >次に、夢に出てきてくれるときは、もっとセンスのいいの着て出てきてね。 >まあ、ある意味では、センス良いとは思ったんだけど。
旅行で知り合ったバター君(仮名)から 久しぶりにメールが届いていた。
何の暗示だろう。 こんなに貞潔なわたくしなのに。 男の子とろくに手も繋いだことのないわたくしなのに。
いいのだ、いいの。許すわ、そんな夢も。 君はこの前、「小林明美ににてるね」と言ってくれたから・・・
■「日経エンタテイメント!」 就職のお勉強のために買ってみたら、以外と面白い。 さすが日経BP様。
多分つき合わないのだけれど、 こういう風に「普通の」幅広い知識があって、 変におしゃれぶってない感じの人は好きだ。 テニサーで人気ありそう。
ついでに雑誌でいうと(雑誌の読者ではなく、あくまで”雑誌”ね) 私の好みはどんなものか、と考えてみた。
relax 大好きだけどレベルが追いつかず。 Men's nonno JJ女に目がくらんで、私はのことは見てないだろうな。 BRUTUS お金が追いつかず。 HDP 自分で自分を笑ってたら許す。 SPA! Aカップじゃだめですか。 文藝春秋 気取らない人なら。 MR 多分理想。理想のまま終わるかな。 サイゾー どうせアイドル好きなんでしょ。振られるの分かって告白しようかな。 ROCKIN'ON JAPAN 結局ここに落ち着きたい感じ。本命なので振らないでください。 H 昔は本当に、好きでした。 アニメージュ ぶっちゃけ、一番うまくやれそう。
■松尾スズキが髪を切ったみたいで、 すごい頭になっていた。(てか、まるはげ) 彼といい山崎邦正さまといい、私に愛される人は 髪の毛運がないわ。 かわいそうに。
皆さん気をつけてください。
2002年12月11日(水) |
綺麗にまとめた嘘ばかり。 |
家まで車を運転するあいだ、泣き出すのをこらえるのが精一杯だった。 時間はやってきて、時間は去り、それを取り戻すことはできない。 私は自分にそう思う。 私が手にしているのは、今この目の前にあるものだけなのだ、と 私は思いを定める。 でも降りしきる雪の中に車を進めていると、 私が手にしているものなんてほとんど何もないみたいに思えてくる。 私が老女とのあいだに今しがた交わした優しさのほかには何も。
村上春樹訳「バースデー・ストーリーズ」 ラッセルバンクス「ムーア人」
本屋をうろうろしながら 最近小説を読んでいないなあ、と思って村上春樹訳の短編集を買った。 喪失感の表現が、春樹自身の作品のよう。 最近結構まいっていたけど、これのおかげで ずいぶん回復した。
文章が、人の一生を大きく左右する。 それはとてもすばらしいことだと思う。 そして、そういう才能のある人を本当に尊敬する。 「話すこと」「書くこと」「音を鳴らすこと」「映像を撮ること」 「触ること」「聞きつづけること」・・・ コミュニケーションの方法はこんなに沢山あるのに、 うまくいかないことのほうが多いのはどうしてなのか。
どれかひとつくらい、伝わったっていいものではないか。
■「お金もあって、人脈もあって、環境も整いました。 そうなったら一番何がしたいの?」
聞かれてすぐに分からなかった。 かといって「ずーっと眠りたいです」とか答えたら 気がふれていると思われるだろうなあと思い、 「新雑誌が作りたいです」と適当なことを答えた。
正直、ずっと眠っていたいと思うほど、私は絶望していない。 たとえばトム・ヨークなどに比べれば、けっこうのうてんきなほうだと思う。
それじゃあ一番何がしたいんだろうか。 私が一番したいことは、多分お金では手に入らないのだと思った。
うわー!!気持ち悪い!!! なんだかとってもいいこちゃんな、 「千と千尋」のような世界に入ってしまったのでこの話題は ここで終わります。 迷宮入り。だめ?
■雪が降った。 松本大洋「GOGOモンスター」の主人公が、男の子なんだけど ”雪”という名前で、 私はそれがとても気に入っている。
子供が生まれたらつけたいなあと思っているくらい。 ただねえ、すくすく育つのかはおおいに疑問が残るので、ひとり審議中。 だって、「あっちの世界」が見えるのよ? 私はそんな子供じゃなかった。
小学校時代、想像のなかに世界が組み立てられてしまうほど、 現実はいきづらくなかったなあ。
というか、雪のいう世界が「想像の世界だ」と理屈をこねている時点で そんなものは見えるはずもないんだろう。
2002年12月09日(月) |
箱庭を綺麗に手入れして、誰かが笑っても別にいいんだと。 |
お久しぶりです。
昨日21歳になった。 今日は終電を逃した。 うふ。 面白いですほんと。
■21 歳をとったので目標を考えようとして、 ふと、はたち一年間の目標はなんだったっけと考えてみる。 多分、「賢いオリーブ少女になる」と言った気がする。
(手帳の)日記を見るとこの一年間私は変わりたいと言い続けていて、 振られて絶望したり そいつから酔っ払いの電話がかかってきてまた希望を見たり ぐでんぐでんとしながら 21を目前にして松尾スズキに恋をしてしまった。
絶対にオリーブ少女ではない。肩幅広いし。 好きな相手がバーチャルなのがなんかアメリっぽいけど。
■今日 オリーブ(丸いの、ね)とアンチョビを常食とする方に、 ギョーカイ人ばかりのしゃれたカフェでご飯を奢っていただく。 私はほんと、ああいう場所で劣等感なしに ご飯が食べたいためだけに、就職活動をしている気がしてならない。
「ほほほ。バレンシアガの新作ごらんになった?」 「ほほ、あたくし展示会で買い取らせていただいたんですの、ほほおほほ」
つい数日前に、本気で上野駅に寝たいと思ったのは誰なんだ。
でも、おほほと無関係に、本当に楽しかったです。 ごちそうさまでした。
■友達がすごいことを言い出した。 「おれ、ボーダーコリーがいてくれたら彼女要らんわ。 だってさあ、毎日俺のためだけに待っててくれるんだぜ。」
犬とは社会的に、かくも大きな役割を担うものだったのか。 私は30歳を過ぎて結婚できなかったらお見合いしようと決めている。 でも最近、犬はどうよ、という選択肢が大きく浮上してきた。
電話で、ひどくへこまされる。
私はこんなにも、自分のげろみたいなところを人に曝して、 一体何をしようというのか。
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