なかなか会えない日々。
10日ほど前に久々に会えた。
連絡もなく、会えない日が続いていて、私が怒っていて、あなたが「俺にチャンスをくれ」と懇願するという日だった。
あなたが私にあの手この手で機嫌を取ろうとしている姿が、他人事のように不思議だった。
あなたは、仕事で忙しくてなかなか会えない現状を詫び、仕事をうまくこなせない自分にもなさけなくて腹が立つと言い、もう少し落ち着いたらおまえがいつも笑顔でいられるように努力するから、チャンスをくれと言った。
私は、わかったと言い、現状を受け止めることにした。
忙しさに紛れて、薄れかけていた私への思いが復活したみたいで、「やっぱりおまえは最高だな〜!」と強く抱きしめられた。
「おまえは本当にキレイだよ!」とまっすぐ見つめられて言われて、不思議な気持ちだった。
「かわいい?魅力的?」と言葉を変えて聞き直すと、「ううん、キレイなの。キラッキラしてるの」と言った。
「へぇ」と思う。
あなたが言っているキレイは、美人の形容詞ではないと思う。
けど、とっても嬉しかった。
あなたにそう見えていることが。
今日は、旦那が出張でいなくて、電話で話した。
「会ってないから、また忘れかけてるんじゃないの?」と咎めると「忘れるわけないじゃん!!」と言っていた。
「会いたくて会いたくて仕方ないのよ」と。
私は「ほんとかなぁ」と笑いながら言い、「その割にはメールのひとつもよこさないけどねぇ〜、この人は〜」と咎めた。
あなたは慌てて、言い訳をしていたけど。
「俺はしょっちゅうお前の写真を見て、癒されて、よし!と思って仕事にとりかかってるんだから」と言っていた。
「あの写真、気に入ってる?」と聞くと「まぁね」と言って、3枚ほど送ってあったので、「どれが一番お気に入り?」と聞くと、「やっぱり、一番最初にもらったやつかな」と言った。
「だけどおまえ、携帯で撮ったのを送ってくれよ」と言われた。
送ったのは、デジカメで撮って、パソコンで修正したのを写メったものだったから。
「なんでよ〜、ダメダメ。携帯じゃいいのは撮れない!」と言うと、「送ってもらったのもいいんだけどよ〜、ふんわりしすぎてて本当のおまえじゃないじゃん。俺はいつものおまえの顔が見たい」と言われた。
「最初はすっげーいい女に写ってると思って、癒されると思って見てたけど、いつものおまえじゃないから、最近は写真を見てたら本当のお前に会いたくてたまらなくなる」と言われた。
その反応にも、へぇと思う。
そして、なんて嬉しいことを思われているんだろうと思う。
私からしてみれば、奇跡の1枚だった。
自分で見ても惚れ惚れするような、こんな顔になりたいと思うような修正写真だったのだけど、あなたはそれではなくて、私がブスだぁと思っているような顔を欲しているということ。
自分がいいと思っていても、相手にはそうは思われていないという、意外な事実。
へぇ!と思わされることだった。
取り繕わなくても、素の自分を好きでいてくれるという嬉しさ。
信じられない気持ち。
会えないとすぐ気持ちが下降しそうになるけど、強い心であなたを待ちたいと思った。
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