全
て
を
投
げ
捨
て
て
で
も
愛
せ
る
覚
悟
は
あ
り
ま
す
か
？
あなたに何が判るの？
あなたにわたしの何が判るの？
判ると云うなら教えてよ。
わたしは 何？
例えば あの大木の様に
沢山に張り巡らされた枝々の葉がざわざわと揺れようとも
激しい風に当たって 大きく撓ろうとも
全ての大地にその大きな根を委ねていれば
心までは揺れはしないのだろうか。
あなたなんて大嫌いなの。
あなたが好きだと云うあの曲も映画も本も絵も
それを見て微笑むあなたの声も掌も髪の先も
あなたに関わる全ての物が大嫌い。
だって、こんなにもあなたを愛してるから。
あなたの笑顔が浮かんで来そう。
あなたの声が聞こえて来そう。
あなたの温もりが直ぐ其処に。
あなたが居るからこそ
この暖かな気持ち。
あたしの中には大きな穴があるみたい。
何でも全て飲み込んで
二度と出て来ない様に押し込める。
好きとか嫌いとか
そんなモノ理由付けで決まるものでは無いのですよ。
そんな事聞かないでよ。
ただ、これだけは判るわ。
貴方とは初対面だけど
絶対一緒に過ごせないわ。
今日、ポストに届いた葉書。
機械で打たれた冷たい宛名。
裏を返せば二人の幸せそうな写真。
真っ白なドレスに零れる程の笑顔。
私の胸はチクリと痛んだ。
蛇口を捻る。
細い、頼り無い道筋が透明で清らかな水で作られる。
蛇口をもっと捻る。
水泡を抱え込んだ太い水の道がシンクに跳ね返って
私に小さな刺激を与える。
そんな刺激は大した衝撃でもなく
きっと誰にも気にも止められない。
だって、蛇口をまた捻れば簡単に制御出来るから。
私は水道の水。
溢れて溢れて留まる事無く
替りは幾らでもあると認識されている
そんな水道の水。
此処が自分に心地よくて
外へ出て行くそんな勇気も無くて
私は甘えているのです。
本当は知っている
もう、此処に居てはいけないと言う事を。
見上げた空は
酷く濁っていた。
秋の空は
色濃くて心癒される色なのに
何故こんなにも濁っているの？
見上げてしまった私の心は
癒される事無く
また
沈んだ。
| 2001年09月19日(水) |
あなたを好きだという気持ち。 |
私には一生掛かっても体験で出来ない様な事を
あなたは懸命にやってのける。
大きなステージで
大きな歓声を感じて
多くの視線を感じて
多くの照明を浴びて
一層素敵になるあなた。
沢山の女の子の心を
捉えて離さないあなた。
私の心に
嫉妬の欠片も無いと云えば嘘になるのだけど
そんなあなたが大好きなのです。
そんなあなただから
好きになったのです。
どんな言葉を貰っても
今更遅いよ。
その意志を
どうしてもっと早くに表示してくれなかったの？
どうしてもっと抱きしめてくれなかったの？
もう、どんな言葉も私の耳には入らない。
| 2001年09月17日(月) |
アタシニ必要ナモノ。 |
体裁を繕った言葉なんて要ら無い。
「キミの為」なんて云う言葉も要ら無い。
そんなものを口にされるなら
いっそ傷つけてくれた方がまだマシなのよ。
上辺なんて必要じゃ無いから
貴方の醜悪な部分を全部私に撒き散らせて見せてよ。
何かが有ると云う空間と
何も無いと云う空間と
たったそれだけの違いなのです。
あなたが要らないと言うのなら
わたしは自分を必要としないから
あなたが求め無いのなら
わたしの存在理由は無いから
それならいっそ
わたしを残らず喰らい尽くして頂戴よ。
私は
貴方に物分りの良い所ばかりを見せてるね。
貴方は私を強い女だと思っているね。
そうじゃ無いの。
そうじゃ無いの。
貴方に嫌われるのが恐くて
ただ一つも
本音を伝えられなかっただけなのよ。
本当は
ずっとずっと一緒に居たいの。
だけれど
多分
もう終わりになる。
そんなもの、違うのが当たり前なのですよ。
どんなに共通する意識を持っている人同志だって
絶対的な価値観は同じになる事なんて有り得ない。
あなたの価値と私の価値が全く別のもので有る様にね。
だから、私にあなたの代弁を求めるのはやめて。
あなたの心はあなた自身が開放すれば良いのです。
あなたの望み通りの言葉が
私の口から出る訳無いでしょう。
とても些細な喧嘩をしたあの日から
あの人からの電話は鳴ら無い。
本当は
声が聞きたくて聞きたくて聞きたくてたまらないのに。
何てばかなあたし。
何て弱虫なあたし。
自分のプライドや生活なんかより
あの人の事が大切なのに
何でこんな所で子供みたいな意地を張っているんだろう。
たった一言を伝えれば良いのに
はやくいそいで
轟々と荒々しい勢いで窓を叩く。
嵐が来る。
私の住む場所はとても古い建物で
ともすれば吹き飛ばされてしまうのでは無いかと
不安な気持で一杯になる。
外にも出れなくて
このまま飛ばされて
知らない所迄吹き飛ばされて
知らない所へ行ってしまったら
どうしようか。
唸る風を耳にしながら
部屋の真中にうずくまる私。
わたしの頭の中で渦巻く
どんな言葉を拾っても
きっとあなたの満足する言葉は出て来ない。
だけど
あなたを支えたいと云う想いは
わたしの胸のうちに
ぎゅうっと詰まっているのです。
言葉にしなくても伝わるのが友情で
言葉にしなくては伝わらないのが愛情だと
何処かで誰かが言っていました。
恋と愛と情と
あなたに感じてるこの想いは
一体どれなのか教えて。
夢を持って
夢を追って
それが実現すると信じていたあの頃は
一体いつだったんだろう。
あなたの大きな手が
わたしを包んでくれると
信じて疑わなかった日。
あなたのその手は
わたしを包む所か
わたしのココロに
たった一つの大きな傷を
くっきりと刻み付けていったのです。
其処に居る筈の貴方が
其処から消えたら
私は涙を流すのでしょうか。
心に残る言葉と風景。
出逢った事も無いあなた。
それでもわたしの心に
ひとしずくのあなた。
あなたは自分が一番大事なんでしょう？
隠さなくても責めやしないわ。
だって
わたしはわたし以上に大事なものなんて
一つも有りはしないから。
アナタが何処でどんな嘘をついてたか
本当は判ってるけど
判らない振りしてあげる。
馬鹿な女を演じてあげる。
それでアナタのプライドが守られるなら。
ただし、代償はきちんと払って頂戴ね。
永遠の想い。
永遠の約束。
永遠の愛。
そんなものは 信じない。
だけど
この憎しみだけは
永久に忘れてなんかやらない。
アタシノセイブン
アイ100パーセント。
アナタのアイに限定されマス。
「待つ」と云う行為が
少しずつ私を不安にさせていく。
私が去っても
きっとあなたは引き止めてもくれないだろう。
二人は とても細い糸でしか繋がっていなくて
それは直ぐにでも解けてしまう。
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