あずきの試写室

2002年11月25日(月) 「暗い日曜日」

第2次世界大戦前のブタペストを舞台に
描かれている作品。
タイトルになっているのは「暗い日曜日」という曲を
聞きながら自殺する人が多数でたという
曰く付きの曲。
なんかこれだけで、一瞬自殺者が相次ぐ
サスペンス作品を連想しちゃうのですが(私だけかしらん)
実際はこの曲がからんだ恋愛劇でしたが、
最後にちょっとした落ちがあったので
全体的にピシッとまとまった感じでした。

それにしても、恋愛といってもハンパじゃないのが
この曲を作曲したレストランのピアノ弾きアラディと
経営者ラズロ、そしてお店に勤めるイロナ。
この3人の関係。
はっきりいって微妙。
なんせ、ラズロがイロナと別れるよりも半分で
満足するって言う所にはうーん。
三角関係なんてことで片付けちゃいけない
雰囲気でもあるんですが。
ここら辺の話は正直あんまり興味がなかった。

むしろ、3人に重要な役で絡んでくる
ハンスが再登場したあたりからの方が
緊張感があって、テンポも良くなってきた
ような気がします。

「暗い日曜日」という曲は、タイトルだけだと
ピンと来なかったのですが
実際流れているのを聞いたら
ああこの曲聞いた事あるー
というほどわりと一般的に知られている曲でびっくり。

なんてことを思いながら、
連休だというのに
どこにも行かず家でビデオを
見ている私の方が
暗い日曜日だったかもしれない。
でも寒かったから良いんだもん。
(負け惜しみの日曜日とも言う)



2002年11月24日(日) 「活きる」

チャン・イーモウ監督作品。
で、今年公開だったのですが
新作ではなく1994年作品。
主演コン・リーの演技と夫役のグォ・ヨウの演技が
なかなか良かったです。
が、内容はほんとあっという間に進んでいくので
2時間で見る朝の連続テレビドラマ
といった感じ(どんな感じだ)

活きていくのは、本当にいろいろあり
大変だけれど明日があるから
また頑張っていこうという
結構前向きなつくり。

主人公の境遇の過酷さが
描かれていながら、
見ていて涙を誘うという
雰囲気までいかないのは、
テンポが速すぎるせいかな。

中国のめまぐるしく変わる
政変に、市民の翻弄される様も
描いているのですが
その点に着いて
ちょっとでも知識があると
ないとでは、
見方がだいぶ違ってしまうかも。

コン・リーの清楚でありながら
芯の強い容姿を見ていたら
日本版にしたら
この役は山口百恵がやっても
いいかも!
なんて全然違うことを
ふと思ったりしたのでした。
(あ。舞台はいっそ幕末あたりで)
(ってそこまで想像してどうする。。。)



2002年11月20日(水) 「キューティ・ブロンド」

出世コースを歩むには、おバカな彼女は
邪魔とばかりに振られてしまったブロンドの髪を持つ
エルの奮闘振りを描いているコメディ作品。

主人公エル・ウッド(どうもエド・ウッドを連想してしまう)の
リーズ・ウィザースプーンが適役で踏まれても挫けない芯の強さと
性格の良い女性を可愛く演じていて、ふとがんばれーなんて
応援してあげたくなっちゃいます。

ストーリーはとってもわかりやすく
のんびり見ていられる点は
「プリティ・プリンセス」に通じるものが。
見かけぱっとしなかった女の子が
見る見る成長して、素敵な女性に成長していくという
サクセスストーリーという点などなど。

実は、リーズ・ウィザースプーンの映画は「アメリカン・サイコ」も
「カラー・オブ・ハート」も見ていたのに
全然印象に残っていなかった(失礼)
この映画でしっかりインプットされました。うん。

エルの恋敵ヴィヴィアンのセルマ・ブレアが
真面目で意地悪な生徒役を演じていますが。
実際いるいるこんな感じのまじめーっぽい生徒(笑)
なんて思ってしまいます。
映像特典のインタビューに、演じる前は
ピンク色の髪をしていたというのはびっくり。
うーんさすがハリウッド女優は違う(笑)
ちょっと見てみたいぞ。

映像特典のブロンドの色を試行錯誤した話は
なかなか面白かったです。

それにしても最高学府ハーバード。
エルの夢をかなえた場所でありますが、
映画の世界から、現実に戻って
友達の息子は絶対ハーバードに入れるんだと
いう話を思い出したのでした。






2002年11月11日(月) 「突入せよ!あさま山荘事件」

今年で丸30年ということで、テレビの特番等でもしていた
「あさま山荘事件」
いろいろな角度で検証されてきた事件ですが
この作品は警察庁に勤めていられた佐々淳行さんの原作を
元に作られています。
佐々さんが警察庁のせいか、なんか長野県警ともめているんですが(笑)
長野県警から描いたあさま山荘事件があったら
また違った雰囲気だったのかしらん。

事件が2月19日から28日の10日間なのですが
この間の寒さは映像からも半端じゃなさが
伝わってきます。
支給のお弁当が凍ってしまったりするのはリアル。
あの寒さの中での緊迫した状態は本当に辛いだろうなあと
見ていてしみじみ思ってしまいました。
吹雪の中あさま山荘がぼーと浮かび上がるように
映るシーンは、なんだかシャイニングの屋敷みたいで(ちょっと違いますね)
ホラー映画のよう。ぞっとしました。

臨場感があるので、それぞれが何をしているのか
また何を言っているのか、ちょっと把握できにくかったです。
う。私がとろいせいかも。。。

気になったのが画面にうつる
「やすらぎ山荘人柱供養塔」あさま山荘のそばにあるようなのですが。

笑ったのは、「投石作戦開始!」とマイクで呼びかけて石を投げる
姿を見て「運動会のようですね」(笑)

人質救出がメインなので、犯人像等は全く出てこないのですが
そこらへんのことももっと掘り下げてくれたら
より事件についてわかりやすかったのにな。

それにしても家の人は「ハリーポッター秘密の部屋」の
試写会に行っている。ずるいぞ(笑)



2002年11月10日(日) 「マジェスティック」

「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」の
ダラボン監督作品。
その2作が感動作だったので、
この作品も当然(きめつけ)のように
感動的な作品と評価されていましたが。。。

正直、2時間33分は長すぎです。
もっと彼女との逢瀬のシーン(古臭い言い方だなあ)を
削って2時間弱にしても
よかったのではないかなあ。

本当に悪人が出てこない、
勿論テーマとしては赤狩りとか絡んでくるのですが
それでも、現実世界をなぞっていながら
ファンタジーに仕上がっていました。

ジム・キャリーの熱演はやはりコメディが
向いていて、がんばっているんだけれど。。
いまひとつ私の中では空回り。
「マスク」でこそのジムなんて思っちゃうのですが。

ダラボン監督はキング作品でこそ
力量を発揮できるのかも、なんて偉そうに思ってしまいました。

一緒に見ていた家の人が一言
「トム・キャリー」(笑)
うーん、ジム・キャリーはトム・ハンクスを目指しているのでしょうか。。



2002年11月08日(金) 「TOKYO 10+1」

「うずまき」のまるで伊藤潤二さんの
漫画そのままの映像にすっかり魅了されて、
邦画では滅多にない映画館で2度鑑賞をしてしまいました。
その「うずまき」のHiguchinsky監督作品
ということで、実はとっても楽しみにしていたのです。

内容も近未来の東京でおこる11人のデスゲーム。
バトロワを明らかに意識していると
思われる内容だったのですが、
実際見たら映画の中でもしっかり
深作監督の名前も出ておりました(笑)

なんせ、ゲームの説明も
ミヤムー(笑)の紹介シーンのパクリですよね。
スクール水着があやしいですが。

ゲーム参加者には優勝すれば3億円
それを阻止するマシンガン軍団。。。
さらに腕にされたリストバンドが
時間を過ぎると自動的に。。。

とこう書いていくと怖い映画を連想してしまうのですが
実際はパロディ色が強いので
ギャグ??かと思ったりもするのですが
それほど笑えず(す。すみません)

強制的に参加させられたメンバーは
それぞれなかなか面白いキャラで、
期待できそうだったのですが
いかにせん70分というコンパクトさなので
十分にそれぞれのキャラの味を生かせず残念。
もっと双子の雑技団姉妹見たかったなあ。
個人的にはハリー・ポッターみたいなマイクロも
お気に入りだったのですが。

バトロワで殺人マシーン化していた桐山を演じていた
安藤政信さんも出演。
とんでもなく下手な似顔絵を書いておりました(笑)

あの緻密な「うずまき」の映像が頭をうずまいている
私には、また似たような映像の作品を
期待しちゃうのはやはりまずいでしょうか。監督。






2002年11月07日(木) 「ギリーに首ったけ」

ファレリー兄弟作品ということで、邦題はメリーならぬ
「ギリーに首ったけ」うーん。
最初このタイトルだけで、見る気が失せてしまったのですが。
見てみたら、想像したよりは面白かったです。

なんせB級イメージだったので(実際B級ではあるのですが)
知らない俳優ばかりでは?なんて思っていたらそれがそれが
ヘザー・グラハム始め、脇役もサリー・フィールドや
「エボリューション」のオーランド・ジョーンズが
固めていて、ほんと失礼しましたという気分。

ファレリー兄弟はやはり牛が好きなの?なんて思うほど
牛ネタ(笑)と身体的ネタ、下ネタのオンパレードなので
正直拒絶反応を起こす人と大丈夫な人と
分かれるだろうなあと思ってしまいました。
ストーリーはあってないようなものですね(笑)
そういう風に話が飛ぶか!なんて意外性では
○かもしれまん。

今回も、ヘザー・グラハムかわいく撮れています^^
私の中では女優を可愛くとる才能があるファレリー兄弟と
思っているので、ヘザーの可愛らしさが
引き出されているなあと再度確認。
といっても、この作品では制作であって
監督は別の人なので、監督の才能でもあるのかな。

それにしても主人公のギリーを演じるクリス・クライン
黙っているとどうしても「オーマイキー」の
ボブ先生に見えてしまうのですが。。。(笑)


 < 過去  INDEX  未来 >


あずき [HOMEPAGE]

My追加