あずきの試写室

2002年09月30日(月) 「ネイムレス」

イギリスのホラー作家ラムゼイ・キャンベルが
1981年に発表した作品の映画化です。
日本での知名度はほとんどないという氏ですが
本国イギリスでは地位はとっても高いとの事。
(原作本参照)

イギリス映画かと思いきやスペイン映画(何故)
最初から、ここまでリアルに
しなくてもいいのではないかと
思ってしまうほどリアルな腐乱死体が登場。
かなり悪趣味です。

全体的にトーンは、暗いけれどおとなしめ。
でもところどころに挿入される
幻想的な映像は、神経にくるような
いやな雰囲気。

はっきり云って、よく分らないんです(笑)
勿論ストーリーの核心はあるのですが
その核心に触れてからも
なんだかすっきりしない。
ぽーんと放り出された気分。

「どつかれてアンダルシア(仮)」や「13」を見て、
おおスペイン映画結構元気あるなあ
なんて思っていた所だったので
「ネイムレス」の後ろ向き度は急上昇中。
それにしても、スペインの人って
全員じゃないけれど、早口の人が多いなあ。
言語が分らないからそう感じるだけってことないですよね。

それにしても原作は同じじゃないと思っていますが
まだ50ページしか読んでいなかったので。。
しかし映画を先見てしまったので
51ページからはいつ読もうかなあ。
しばらくほとぼりが冷めてからにしようかな。
と言っていると98%読まないだろうなあ。
2%はなに!



2002年09月25日(水) 「ピンポン」

松本大洋さんの原作は、先日先に読んでいたのですが
まだこちらは途中まで。
それにしても窪塚くんのペコ、漫画にそっくりで
笑えますね。

宮藤官九郎さんの、テンポの良い脚本が
原作に忠実で映画の始まりから
すっと「ピンポン」の世界に
入っていけました。

スポーツものというと
今まで地味な扱いだった卓球が
CGを駆使した映像によって
見事に迫力のあるスポーツに
変身したのは見事。

絶対打てるわけないよーっていう
ボールを打ち返していく姿は
見ていてかっこいいです。

笑わないスマイル役のARATAさんも
素敵でしたが
なんだか気になったのがアクマ役の大倉孝二さん。
(それにしても対抗する海王学園
名前からして海坊主ですが(笑)
クローン人間のように練習する姿は笑えました。
卓球版少林寺(笑))

卓球部だった家の人のために
卓球台がある我が家。
ほんと大きいので現在はたたまれて
埃をかぶっていますが、
早速映画に感化されて
卓球してみようかなあ。
といっても、台を広げると
ただ前に立てるだけのスペースしかないので
ペコのように飛んだりは出来ないのでした。
それ以前に無理ですね





2002年09月24日(火) 「モンスターズ・インク」

「笑う犬の冒険」の中で、モンスターズ・インクの
キャラクターに扮装しているシーンが
頭に焼き付いたせいばかりとは言えないと
思うのですが、原田泰造さん主人公のサリーに似てませんか?(笑)

子供向けと侮るなかれ、この作品
大人が見ても、楽しめるしっかりした
脚本に感心しました。

勿論、映像は最新CG技術を生かし、
まるでサリーやブーの毛の動きは
本当に生きているよう。
ふさふさして、思わず触ったら
柔らかいだろうなあ
なんて思ってしまいました。

サリーの相棒マイクは
どう見ても「モンスターファーム」のスエゾーでしょ(笑)
なんて思うのですが
見ているうちに段々かわいく見えてくるから不思議。

最期まで可愛くは見えなかったけれど
敵役のランドールの動きは良いです。
この発想好きだなあ。

どこでもドアアメリカ版と言った感じの
ドアが並ぶ保管庫のシーンは圧巻です。

最期もアニメなのに、NG付きで
至れり尽くせり、細部まできちんと作っている
感じがとってもしました。

それにしても、DVD本編より長編の約2時間30分の
映像特典付。
うーんDVDの映像特典どこまでいってしまうのでしょうか。
嬉しいから良いですが^^

あ。世話係のスミッティ「ゲゲゲの鬼太郎」はたまた
犬木加奈子さんの「タタリちゃん」に似ていると思いませんか?
(まだ言ってる。。。)



2002年09月22日(日) 「サイン」

シャマラン監督ファンの私としては
新作が出たというだけで
どんな出来であって
行くぞ!と思っています。うん。
で、昨晩は、雑誌の映画評をご丁寧に
3紙も読んで、しかも
書いている方が全員同じ事を
書いていた(笑)ので
見る前から、そのイメージがしっかり
インプットされてしまったのでした。
(ファンだったら何も知らずに行くべきですよね)

全世界的に広がるミステリーサークルの謎。
実際のミステリーサークルも謎のままですが
映画ではしっかり答えが出ています。
その答えが納得できるのか
がっかりするのかは見てのお楽しみですが。

シャマラン監督作品の音響を使った
怖がらせ方や、ちょっとしたユーモアも
盛り込んであるので
私は途中までは(おいおい)
どうなるんだろうと結構真剣に見てたのですが。
あるニュースを見た途端
私の中では大笑い(わ。ごめんなさい)

新しい映画なんだけれど
テーマとしては昔からあるという
感じなのでしょうか。

監督もしっかり出ておりますが
なかなか素敵な声でした。
と関係ないことが気になる私。

主演の4人の演技は好きです。
特にファンではないのですが
ホアキン・フェニックスは、出てくるだけで
目がいってしまいます。
なんか独特の存在感。
また子供たち二人も特に妹がかわいくお人形さんみたい。
(「キッド」の男の子の妹だと後から知りびっくり)
お兄さんの方は、「ホームアローン」のマコーレー・カルキンの
弟で、ホアキンはリヴァー・フェニックスの弟と
兄弟関係で業界の方が多いなあ。

まだまだ懲りずに(笑)シャマラン監督おっかけをする私は
新作が出たらまた見るぞ!と思ったのですが。
一緒に行った家の人は「もうシャマランの映画はいいな」(涙)
と云っておりました。。。

週間誌に載っていた福井晴敏さんの「映画な日々」の
感想が的を得ていた気がします。
福井さん一緒に共有しましょうー(笑)



2002年09月21日(土) 「ビューティフル」

ミスコンテスト。
日本でも何々のミスといろいろありますが
いまひとつ盛り上がっていないような気がしますが、
アメリカでは盛り上がっているのかな。

ミスコンで優勝することが自分の存在価値を
認めてもらえる事だと信じる
主人公モナ演じるミニー・ドライヴァーの
暴走していく姿が
対抗する人に対して意地悪なんだけれど笑えます。
まるで選挙のように、
「ミス何何が来ましたー♪」
なんて感じで、でもどうも
空回りしちゃう姿が笑えるだけに切なくもあり。

彼女をとりまく実の娘(ミスコンだけに
その存在は秘密にされている)と
子供の時からの親友ルビーが
暴走するモナをいつも暖かく
ある時は厳しく見守っているのも
見ていて、良かったです。

最初は笑いで飛ばしているけれど
ただのギャグでない
落ちにしたのは
監督のモナに対する
親愛の眼差しでしょうか。

男性がまったくと言って良いほど
登場せず、女性だけの
美しき世界(笑)はたまた
欲と嫉妬の世界を
描いていて、なかなか面白かったです。



2002年09月18日(水) 「バイオ・ハザード」

「バイオ・ハザード」のゲームが出た時のことは
今でもよく覚えていますが、
従来のゲームに無い斬新さに
ゲームもここまで来たか!なんて
とっても感心したのでした。
でも、キャラクターを操作することすら苦戦した私に
クリアの3文字は遠かった。。トオイメ

で、このゲームがとっても大好きな監督と女優が主演で
出来上がった作品。
最初から飛ばしてくれます。
ゲームの瞬時に動く画面を彷彿させる
演出はなかなかです。

「バイオ・ハザード」はクリアできなかったけれど
「パラサイトイブ」はコンプリートした私には
イメージ的にもバイオ+パラサイトって感じでもありました。
パラサイトも主人公が女性だったし。

とにかく主演のミラ・ジョボビッチと「ガールファイト」で
2作連続見たミシェル・ロドリゲスが良いですねー。
彼女達のための映画と言っても過言ではないかも。
それに引きかえ、なんだか男性陣はパッとしなかったなあ(ごめんね)

場内は高校生大学生位の年齢の人が圧倒的に多かったですが、
ゲーム好きだといろいろつっこめてある意味笑える映画でした。
あ。勿論コメディじゃないです<笑える
じゃあ、ゲーム好きじゃない人が見たら
どうだったかというと。。正直分からないです。
あの画面構成はどうもゲームのイメージが先に立ってしまうので。

ケルベロスがゲームのキャラと全く同じ映像だったので
おおなんて感心してしまいました。

今度こそクリアすべくまたプレイしてみようかな。。



2002年09月16日(月) 「ガールファイト」

先日女子ボクシングの試合を初めて見たのですが
男性と違って迫力がない
なんてことは、全く持ってなく
これかはもっと認知されても良いのではと
思ったのですが。

試合を見た事からすっかり興味を持って
借りてみたのがこの作品です。
主人公演じるミシェル・ロドリゲス
インパクトありますねー。
あの三白眼で睨まれると
それだけで後ずさってしまいそう。

ボクシングを真剣に練習する姿は
なかなかよく、
テンポも良かったのですが。。
恋愛要素がからんでくるあたりから
青春映画まっしぐらに
なってしまったような。
それはそれで良いのでしょうが、
ハングリースポーツといわれる
ボクシング世界をバシバシ
切り開いていくストーリーを
期待していたので、残念。

先日の試合でメインイベントの試合だった
八島有美選手は、
もとレースクインだったという経歴で
イメージ的にごついイメージを抱いていた私は
ああ。違うんだーと認識を新たにしたのでした。




2002年09月13日(金) 「耳に残るは君の歌声」

子供の時に別れた父親との再会を夢見る少女の
女性版マルコ??
なんて想像していたのですが
全然違いました(あ。一応探すんですけどね)

お父さんの声が耳に残って
その声を頼りに探す旅に出るのかと
思っていたのですが。。。

「シッピング・ニュース」同様
どうもケイト・ブランシェットの演技ばかりが
目に付いて、
クリスティーナ・リッチが
主人公であることを一瞬忘れそう。。

ジョニー・デップのジプシー役も
どうも「ショコラ」とかぶってしまうのはなぜ。。

もっとしんみり感動した映画かと
思ったら
だいぶ違っていました。。
確かに、時代背景や少女の人生は
決して安泰な訳ではないのですが
なにか訴えかけてくる物がなかったような。。
すみません。。



2002年09月11日(水) 「インソムニア」

「メメント」のクリストファー・ノーラン監督
アル・パチーノ。ヒラリー・スワンク
そして悪役にロビン・ウィリアムズ
わあ。これだけの演技力がある面々で
出来あがった作品。
期待せずにはいられない。
あれこれロビン・ウィリアムズの悪役ぶりまで
想像しちゃいました。

すでに1997年ノルウェー映画として上映された
作品のリメイクというのは知らなかったのですが。
今回の見所はなんといっても
白夜とアラスカの大自然でしょう。
といっても白夜の方は昼間と同じ明るさが
続いているので、夜だよって言われないと分からないですが(笑)
自然はほんと目を見張ります、
特に最初の飛行機で現場のある町に向かうシーンはすごいです。
CGみたいですが、実際の景色にくらくらしてしまいました。
更に、ラストに出てくる家の周りの景色もすごいなあ。
と景色は日本に住んでいるだけでは、信じられない光景が
広がっております。

で、肝心の内容なのですが「インソムニア」(不眠症)の
刑事が泊まったロッジのカーテンは、
遮光カーテンじゃないので明るくて寝られない。
普通ホテルしかも、白夜が訪れる街だったら
カーテンは遮光カーテンでしょ。
なんて思わずつっこみたくなってしまいましたが。
全体的にトーンが暗いので、主人公は眠れないのに
私は途中思わず寝そうになってしまいました。

演技力があるメンバーなので
演技を見ていると、とっても迫力があるのですが
内容がなんだかちまちましていて
どうもいまひとつ、ぴんとこないのです。

「メメント」ではあれほどのちりばめられたような映像が
今回は所々カットが入って、ああノーラン監督らしいと
ちょこっとは思うのですが、斬新さはほとんどないです。
わかりやすい分、地味になってしまったのかなあ。
実際は、考え抜かれた映像なのかもしれないけれど。。。
期待しすぎたせいでしょうか。。

始まる前に「レッドドラゴン」の予告を。
レクター博士はアンソニー・ホプキンス(もうこの方しかいないですね)が
登板でやったねと思いましたが、
今回は、捜査官(あ。違うのかな原作を途中までの私。。)に
エドワート・ノートンが起用されているところも
とっても楽しみで、本編前から盛り上がりすぎていたのが要因かも。。



2002年09月05日(木) 「プリティ・プリンセス」

現在のシンデレラ物語風のイメージのこの映画
高校が舞台の学園物といいきってしまってよいほど。

クラスでも目立つのが嫌いでどちらかというと
いじめられっこだった主人公が
実はある国のプリンセスであることからのドタバタは
想像通りの展開をしていきますが
主人公演じるアン・ハサウェイの魅力で見せます。
特に、ありきたりなのですが
メガネでボサボサの髪型から変身するシーンは
本当にかわいい
(元がかわいいので、すごい変身って感じじゃないけど)。

祖母役のジュリー・アンドリュースは
さすがの演技で、回りを圧倒しています。
王女の貫禄。。

正直内容は、無理が多すぎると思いますが
まあそんなことは気にせず、
アンプリンセスと一緒になって
笑ったり、驚いたりといったのりで見た方が楽しいです。
「プリティ・ウーマン」の監督ゲーリー・マーシャルだけあって
肩を張らずに見れる映画といった感じです。

私の中では、脇役のロバート・シュワルツマンがとっても
可愛かった。なんか女の子のようなフェイスですねー。
ネットで見ていたら
なんとお母さんはタリア・シャイア(コッポラの妹)で
ニコラス・ケイジと親戚なわけですが
だいぶあっさりした顔ですね(笑)
それと猫のルーイが可愛い!!
なんか違う方に話しがとんでしまってますね。。

更に製作は、ホイットニー・ヒューストンというのに
びっくり。

ずっとサスペンス物を見ていたら
気分転換に見てみるとよいかも。




2002年09月01日(日) 番外編 「ひょっこりひょうたん島」+井上ひさし講演

昭和39年から44年にかけて週5日
1224回放映されていたひょっこりひょうたん島。
歌はよく覚えているのですが
では実際どんな人形劇だったのか
今回初めてちゃんと見た気がします。

最初に原作者井上ひさしさんの講演。
こちらは、当時の思い出話や一緒に仕事をした方が
客席に訪れていて、ちゃんと記憶に間違いが無いか(笑)
確認しあったり。
なかなか貴重なお話を聞く事が出来て
楽しかったです。
面白い話のひとつに魔女マジョリカという人形があるのですが
その名前は、当時しょっちゅう訪れては
皆で議論をした喫茶店の名前だったとか。
当時から井上さんは原稿が遅かったとか(笑)
人形劇に対する思いとかが
いまだからこそ言えるお話は興味深かったです。

人形劇の方は、合間合間に
ひとみ座の方の人形の動かし方や
それぞれの名前の紹介など、
普段裏でなければわからないお話もあったりで
盛りだくさんでした。
特に当時使っていたままの人形は
やはり味がありますねー。

私は知らなかったのですが、一緒に行った家の人が
普段は奇麗な顔なのにいきなり怖い顔に変わる魔女の人形が
とっても印象的だったといっていたら、
やはりその人形は当時でも画期的だったらしく
その人形を持って、下りて来て下さり
客席のみんなに見せてくれました。
かなり怖い顔でびっくり。

また音楽も、その当時のとしては
斬新な試みがいろいろされていたそうです。
主題歌のいきなりイントロが強く入る所などは
インパクト充分だったそうです。
うん、確かに主題歌は耳に残りますよね。

約3時間のイベント。
歴史に残こる人形劇のいったんに触れる事が出来て
良かったです。


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