あ い の う た 。



2004年08月29日(日)  惰性?

今日 模試の後で会った友達に

元気?って聞かれて

うん、って答えた。

嘘でも 強がりでもなくて あたしは元気。





なんか。





置き去りには出来ないなぁ、って

やっぱり思った。

タクを こんなにすきな気持ちを

置き去りにする訳にはいかないかなぁ、って。





もちろん 大切な人を見つけるまでは 絶対

連絡は取らないっていう決心は変わらないけど。





連れていけるところまで、連れていこうって

そう決めてしまえば ちょっと楽になったから。

いいかなって。





そんな風に収まってしまうことが

嫌で 嫌で 嫌で

どうにかしようとして

いっぱいいっぱいになってたから。





うーん。

でも これってやっぱり進歩してないことになるんでしょうか。

自分では 元に戻ったつもりは全然ないからいいかな。

端から見たら 結局同じやん、って感じでしょうか?





けど このところ、毎日 いろんなことを考えてて。

いろんなことに気付いた。





あたしは ただ想ってただけで 

ほんとにそれだけで。

むしろ迷惑とか かけてたかもしれないし

あの人に 何かをしてあげられることなんて1度もなかったのに





優しさ いっぱい貰ったなぁ、とか。





やっと気付いた。

遅いけど。

気付いたというより

納得できました。









ただ すきやなぁ、って

もう伝える訳にはいかないけど 伝えたいなぁ、って

また思ってしまった。

23時の電車の中。





乗ってきた男の人が右側に座って

何故か ビクッ ってなった。





思い浮かべるとき

タクはいつも 右側にいる。






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2004年08月27日(金)  ノー・リターン。

ぼんやりして

眠れなくて

やるべきことだけは山積みになってて

眠らないと やる気にもなれない。





誰も見てないから

泣いてもいいよ って





それでも 泣けなくて

ひとりで泣いても 惨めで

だから ひとりでも 笑って

泣きたくなって また笑って 

胸のあたりに どんどん 何かが詰まってって

息が 苦しくなる。





いつ 止むの?





あれから。

何をしてても考えてる。





タイミングが合わんかった





ふと思い出したその言葉が

今さら苦しい。





もっとマシな理由、

なかったの って 思いながら

聞く宛てもないのに





結局また今日も

こうして振り返る。









大丈夫。

今はちょっと

また下降気流に うっかり嵌ってしまっただけ。

気が向けば すぐ抜け出せる。





そう言って何日が過ぎたって

引き返さなければ

何も失わない。




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2004年08月25日(水)  深海

だいすきでした、過去形にする度

自分に嘘をついてる気持ちになる

でも

あなたの未来のために

そして あたしの未来のために

深く 頷く。

今はただ 感情を殺して 頷くだけ。





1歩進んで 2歩後退してる。

明日は無理にでも 3歩進もう。

丸い刃のような言葉は 宝石箱に入れて 鍵を掛けて

海の底へ。









馬鹿みたい。

それとも誰もが こんなやりきれない気持ちを抱えたまま

歩いているのでしょうか。

だとしたら 人間って 強いなって 思う。



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2004年08月24日(火)  公園

線香花火が燃えているのを 横目で見ていた





想い出が これから先、忘れていくには

少し綺麗すぎることを

後悔しながら









でも 微笑むことは 少しも辛くない





以前 洋楽しか聴かないと言っていたタクの

カーステレオから流れていた邦楽。

そのメロディーを なぞりながら

眠りに堕ちる





こんな夜は いつ終わるんだろう





明日に胸を震わせながら眠る夜は

いつ来るんだろう





前向きでもなければ 後ろ向きでもない

ただ 立ち止まって振り返ることを

やめられない

やめられない




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2004年08月22日(日)  チノクダ。


悲しみは 涙に

哀しみは 優しさに

変えて





時間が何もかも 洗い連れ去ってくれれば

生きることは 実に 容易い





彩りを増すばかり

愛しい日の面影

もどかしい程

心に降り積もる





チノクダ。

暗闇で光るその文字は

どこかの不思議な言葉のような気がしていたけど





血の管。











悲しみに藻掻いて

哀しみに溺れても

体中に 今日も血は流れてる




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2004年08月20日(金)  HERO

2004,8,18,水

おとといの夜、タクに会ってきた。
この日記にさえ何を書けばいいのか分からないくらい、
記憶が断片的だったりする。2日前のことでも。
あたしは結局何も言えなかった。
プライドも理性も捨てて、ぶつかることもできなかった。
今は、そのことを後悔してる。今は。
あたしの手に重ねてくれたあの手を、思い切って握り返す勇気があったなら
何か変わっていたのかもって、思わずにはいられない。
目をそらさずに、笑ってごまかさずに、心の中をすべて吐き出していれば、
同情だとしても、気の迷いだとしても、一瞬の温もりくらいもらえたのかもって、
考えずにはいられない。
それでも、あたしには自信がなかった。
タクの言葉には 取り入る隙がいっぱいあったのに。
自分に自信がなかった。
駆け引きに持ち込る程 大人でもなければ、
何も考えずに突き進める程 子供にもなれなかった。
一瞬だけ動きかけたあたしの手を あやすように
また力を込めてくれた手の感触は 思い出すと
うまく呼吸ができないくらい 胸を締めつける。
だけど あの時もしあの手を握り返していたとしたら
今とは違う後悔が押し寄せてたのかもしれない。
振り返っても 眉をしかめることしかできないような、
そんな記憶になってたのかもしれない。
だから 出来すぎたキレイな想い出を、大切に持っていよう。
いつか笑って思い出せる日がきっとくる。
胸の痛みは忘れることがなくても
後悔を忘れられる日はきっとくる。
弱い自分に打ち勝つ、強いひとになろう。
そして いつか大切な人に出逢えたら
またタクに逢いにいこう。
あのメロディーと闇に落ちた線香花火の光を あたしは生涯忘れない。

生涯 忘れない。

だいすき でした。



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ここまで、ネットとは別に、

まれに思い出した時にだけ書いていた日記帳に綴ったものです。

4年間という時間を整理するには、

もっと長い時間を要するものだと思っていたけど、

少しずつ 心が前に向かい初めていることに我ながら感心していたりする。





おまえには 将来があるやろ





タクに貰うべき言葉じゃなかった気もするけど、

この言葉に 今は支えられている気がします。







あの時 その手を握り返さなくてよかったと 思える日が来たら、

また逢いたい。

ずっとずっと これから先も 大切な人に変わりはない。



本当に だいすきでした。




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2004年08月13日(金)  晴天

分厚い雲を 押し遣れば

人で溢れる街も 胸を張って歩けた






昨日 祖父のお墓の前から 見上げた空は

気が遠くなるほど 青くて

果てしなく 続いて

海よりも 深い気がした






太陽の眩しさに 目を細めて

泳いでみる






あたしが生まれる ずっとずっと前に

祖父も こんな空を仰いだのかもしれない









手を合わせて おかえりなさい、と 心の中で 呟く

遠くでは 蝉の声が響いていた



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2004年08月09日(月)  白い窓


ザラザラとした砂が 心に残ったまま

夜毎 色のない 夢を見ていた






綺麗に全部は 掃き出せなくても

小さな恋くらい 出来たのに






やっぱり 同じだった と

笑うことには 慣れたけど

泣くことは 出来ないから

一歩ずつ 後退して 立ち止まって






随分遠くまで 来てしまった






振り返れば

もう 誰も

いない






あたしの心には 雨さえ 降らなかった



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