ゾウムシがまた、いっぱいでて、せっせとつぼみをかじっていた。チュウレンジバチの幼虫もいつの間にか羽化して、はっぱに群れて 一列縦隊で かじっていた。葉裏には、イラガの幼虫が 緑色の擬態でひそみ、腕に電気の一撃をくらわしおった。スズメバチも毎日来る、毎日同じ奴が偵察に来ているらしい。オニヤンマはまだか。夏の終わりに、庭を横切って、くりかえし飛ぶ。自分の遺伝子を残したいのは、むしも花も、人もみな同じ。