さてその後も、10月新刊の挿し絵の人を決めるための活動が、私とポプラ社Nさんとの間で、じわじわと続いていたのであります。
で、お互いにこれという人を発見しては、「そうじゃない」「いいけど違う」とか電話とメールで話し合い…。 しかしNさんは、いい人です。ここまで作家の意見を聞いてくれる人は、めずらしいのではないのかしらん? それがわかっていても、私としては、これがほぼ永遠に残るものだとわかっている以上(書物とは、そういうものです)、作者としていいたいことはいわねばならぬという譲れない一線があるのです。 それに今度の本は、ひときわ強い愛着があるのです。 そうしてそれは、Nさんも同じなのでした。
もう、十人を越すほどの候補の名前が挙がりました。 いや二十人越えたかな…?
で、なかなか今度の本にあう人が見つからないわけです。 おととい(だっけ?)の日記に書いた条件、「絵が技術的にうまくて、漫画風でなく、古風なイラストレーション」「あるべく手垢が付いていない新人の人か、児童書業界であまり仕事をしていない人」というのにプラスして、「動物と植物がうまい」「人物も魅力的(でも漫画風は今回はパス)」「小物が上手にかけること」という条件まで増えてきまして…。
大体が、私の本は、動物と植物が登場するシーンの比重が多くて、小物が物語に大きく関わってくることが多くて、登場人物の数が多くて、いろんな年齢層の人がでてきます。今回は、それがパワーアップしているので、挿し絵を誰にでも頼むというわけには行かなくなっているのです。 (いつもいっしょにお仕事していただいている、佐竹美保先生なら、この条件は楽々クリアなのですが、どうせなら新しい人との出会いを求めようというのが、今回のテーマだったりするのでした。く、苦しい…)。
とうとう今日あたりからは、「新人」という枠をはずして選考するようになってきました。 そうしてついに、ついに、ひとりの画家さんの名前が挙がったのです! 幸運なことに、ネット上でその人のイラストをまとめてみることができるサイトまであり、私とNさんは「うわあすごくいいね」「じょうずですねえ」と、感嘆しながら、すべてのイラストをみたのです。で、「この人に決定」と、私たちの意見は合致したのですが…。あとはこの人(売れっ子)のスケジュール次第だということになったのですが…。
ポプラ社内で、ほかのみなさんの強い反対意見が出まして、だめでしたー。 しくしくしく…。
でもね。そのあと、ネットでまたさがしていたら、偶然、すごくいい新人絵本作家さんをみつけてしまったのです! はたしてその人と縁があるかどうかわかりませんが、とりあえず、私とNさんは、その人一押しで考えています。さあ、どうなるかな?
#この間も書いたような気がするけど…。 画家さんもHP、持つべきですね。お仕事したい人はね。やっぱり。 その新人絵本作家さんは、自分のサイトをもっている人で、それが初々しくて、ご本人の性格もよくわかるところが、また好印象だったのです(^^)
2001年07月28日(土) |
ミステリアスカレンダー&悪魔とドライブ |
この二日、頭痛が断続的に続いているので、いやーな感じです。 薬が効かない頭痛は久しぶりだなあ…。 おそらく、仕事が一段落したあとの疲れでありましょう。 また仕事を開始するまで、この頭痛はとれないかもしれない。
さて。 頭痛がすると、寝るしかないのですが、ただ寝ていると時間がもったいないので、私はそういうときは、読書をすることにしています。 今日は、「ミステリアス・カレンダー」(たからしげる・岩崎書店) 「悪魔とドライブ」(長崎夏海・小峰書店) の二冊を読みました。児童書の夏の新刊です。だからっていうんじゃないでしょうが、どっちも怪談風。
「ミステリアス・カレンダー」は、たから氏が得意にしている、ホラー小説風の連作短編です。以前に出版された、同じ作者の「フカシギ系。」(ポプラ社Pclub)からすると、全体的に、いっぺんいっぺんが短くなっていて、そのぶんとっつきやすくなっています。また「フカシギ」は結末が特になく、なんとなく不思議な感じの話、でおわっていたのに、今回は落ちがある話が多いので、読みやすいですね。 もっとも私は、前の不思議な感じも好きだったのですが。ただ、子どもにはこっちの方が勧めやすいかもしれません。 イラストがとても、おしゃれなのも、好印象。 私のお薦めは、死んだお姉ちゃんの話か、強盗事件の話、いじめの話、かな?
「悪魔とドライブ」は、長崎さんらしい話です。両親が離婚したことによって、古い一軒家に母親と一緒に引っ越してきた女の子が、悪魔だか妖怪だかわからないものにであって、その結果、こんがらがっていた心の中が気持ちよくほどけていくという…。こういう、他者と出会うことによって救われていく主人公の物語というのは、長崎さんの永遠のテーマみたいなものなので、安心して読めますね。 毎度、主人公が強いのも面白い。国産児童書だと、主人公が妙にへなへなで、他者に「助けられて」やっとこさ成長する話が多いのですが、長崎作品は似ているようで、そこが違うというか、すでに主人公の心の中に答えがあって、その答えを認識させるために、他者との出会いがあるというか…そういう構成になっているのですね。他者はきっかけでしかないのです。ここが大事でかっこいいところ。 今回はイラストが違和感があったかなあ? すごくかわいいんだけど、幼いというか、やっぱり、長崎さんの中級の作品は、佐藤真紀子さんじゃないと…という気がして。
ところで、今日読んだ二冊は、どちらもいただき物です。 作者さんが、お友達の方なのです。 でもね。だからって、ほめたわけじゃないのよ(^^)。
2001年07月26日(木) |
絵描きさんを捜してネットの海をゆく |
十月出版予定で、短編集の出版が決まりました。 で。 原稿は、ほぼ形になっているのですが、問題はイラストです。 児童書は、これで、本のイメージががらっと違ってしまうのです。
児童書作家さんには、絵は担当編集者さん任せになさる人も多いようですが、私は違います。 ある時期から、こちらの希望もきちんと伝えるようにしているのです。 そんなこんなで、今回もまた、挿し絵候補の人を考えているところです。 (もっとも、絵描きさんを決定する最終権限は、編集さんにありますし、当然、画家探しをメインで行うのは、編集さんです)。
さて。今回の本の挿し絵は、コンセプトとして、 「エッチングや細密画のような、繊細で古風な絵」 「アニメ風や漫画風は避けよう」 「美術的に、レベルの高い絵」 と、いうことになっております。
これはしょうがないというか、主人公(メインの語り手)が、アマチュア画家で、登場人物も、美術関係の人がやたらでてくる話だからです。 色名や画材も、いろいろでてきます。 舞台は古い喫茶店で、おとなっぽい話です。 今回はとにかく、「美術」で「古風」なのであります。
そしてもう一つ。今回は絵描きさんを選考する上で、なるべく、新しい出会いをしたいね、と、担当Nさんと話しているのであります。
そんなこんなで、ここ三日ばかり、私も(Nさんも)、ネットをさまよって、画家候補の人を捜しているのでありますが…。 リストアップの作業中なのでありますが…。
うーん。 まあ、ここを見る人の中には、イラストレーター志望の人も多いようなので、何かの参考になるかもしれないから、「ネットで作家が画家を選ぶとき、好感を持ちやすいのはどんなHPか」を書いておきますね。←もちろんこれはあくまで私の場合です。
1.トップが重たすぎないHP 検索エンジンや、ウエブリングで、まわってさがすことが多いので、トップがあまりにも大きいと、途中で飛ぶのをやめたくなります。 コンテンツが重たい分には、覚悟して待つので、いいのですが…。
2.小物や背景も描いてあるイラストがあること 人物の絵ばかりあるサイトがほとんどなのですが、挿し絵を頼むときには、当然、背景や小物も描いてもらうことになります。 人物の絵しかないサイトでは、絵描きさんの実力がわからないので参考になりません。
3.好感が持てる内容の日記エトセトラがついている 趣味でやっているHPの場合、問題はないのですが、お仕事がほしくてHPを公開している人は、訪問者に好感を持たれるコンテンツにしておいた方がいいと思います(^^;) どんなに絵が上手な人でも、18禁ゲームに異常にのめり込んでいるという内容の日記が付いていたり、精神的にあまりにも不安定な日記だの、世界を呪詛するような内容の日記が付いていたりすると…。 作家も編集者も人間ですので、ヤなやつはヤですから…(^^;)
大体上記の三つが守ってあると、まあまあOKかもしれません。 WEB画家のみなさん、みなさんの知らないところで、作家や編集者が貴方のサイトをまわったりしていることもあるんですよ〜。
…それにしても、疲れた。
でも、今回の本にはあわなくても、ほかのわたしの本にはあいそうな画家さんのサイトをたくさんお気に入りにいれたので、ちょっと収穫でした(^^)
仕事ははかどっています。 ポプラ社の短編集です。 先日の編集会議で、10月に刊行予定が決まってしまったので、いよいよ緊張感がみなぎる村山なのでした。 ただ、一作、書き下ろす予定で考えていたプロットが、ほかの作品との雰囲気が合わないことに気づいたので、それは没にすることにしました。 まあ、いずれ、何かで活用しようと思います。 (叙述トリックで、殺人事件の犯人が意外な人物だった、という筋なので、ちょっと小学校中学年以上向けの本にいれるには無理があるということもあって)。
さて。 昨日はプチ厄日でした☆ 朝、某スーパーで買った扇風機がとどいたら、羽にひびが入っているのです。 ちょっと、怖い気がしたので、最初は扇風機の会社に電話しようと思ったのですが、小さな会社のものを買ったので、九州に支社がありません。 で、某スーパーに、保証書をもって、羽を注文にいこうと思いました。 あーこの忙しいのに、と、思いましたが、しかたありません。
私は、とっさに手近にあった古いスカートをはきました。 もう十年くらいははいているような気がする、インド綿のスカートです。 昔、まだ、輸入雑貨がいまのようにブームではなかった頃、長崎の紅茶やさん兼輸入雑貨の店で買ったのですが、赤と黒の絣みたいな柄で、もともと古ぼけた色合いだったので、何年着ても、古くならない感じで重宝してはいていたのです。
が。そんなスカートも、年を重ねていたんですね。 バスに乗って、いすに座ったとき、なんにひっかけたのかわからないのですが、あやしい布が裂ける音がしました。 え? と思って、さわってみると……。
あああああ。 スカート、破けちゃってるよ。 そんな、少女まんがか若草物語じゃあるまいし!!!
バスの乗客は、誰も気づいていないようなのが、唯一の救いです。
裾の近くあたりに、中途半端にスリットをいれたように、縦に切れているのです。 私はどうしようと思いましたが、もうバスは発車したあと、次のバス停で降りて、裂けたスカート姿で、近所を歩くことを考えると、寒気がしました。 で。度胸がでました。 このさい、終点のスーパー前までのっていって、そこでスカートを買って履き替えようと(^^;)
それで、はさみをもっていたので(文房具はいつもなにかと持参しているのです。このごろ郵便局で仕事することが多いんで)、中途半端なスリットを、よりスリットらしく完成させるために(笑)、すそからざっくりきりました。 柄がエスニックなだけに、きっとみんな、そういうデザインだと信じてくれるにちがいない。ていうか、お願い、信じて!
バスを降りて、バッグで、不自然なスリットの上の方を隠しつつ、私は婦人服売場に直行しました。やれやれです。
で、肝心の扇風機の方は、売場にあった同型の扇風機の羽根をもらえることになりました。そのかわり、うちのひびの入った羽ととりかえっこすることになり…。 今日は、はねもって、スーパーにまた行かなきゃならないのです。 やれやれ。
ここのところ、またも某動物掲示板での議論に加わっている森の猫こと村山です。 って、あっちでは、身元明かしてないんですけどね(^^;) 私だって、ただの猫飼いとして発言できる場がほしいのよう。 人によっては、職業を告げると、態度が変わっちゃうんだもの。
それにしても、毎度、あそこの掲示板で、変わった理論を展開してくる人々というのは、どうしてああ、投稿文が長いのか? なにか、昔のパソ通時代に、「投稿文は長い方がいい」というようなセオリーでもあったんでしょうかね? 私なんか、仕事柄、短く簡潔な文章がいいっていう考えがあるから、あの、独演会のような投稿を見ると、めまいがしちゃって…。 他人に自分の思いをわかってほしいという前提があるなら、もっとわかりやすく文章を書くことを心がけると思うんだけどなあ。でないと交流できないのに。 ……のど自慢じゃないんだけどなあ(^^;)。
ところで。 話変わりますが。 インターネットは開かれたメディアだといいますよね? 誰でも自由に参加できるメディア。 世界中の誰とでも、友だちになれるメディア。
それはたしかにそうでしょう。 本来であえるはずもない人々と出会い、意見を交わし、なぐさめあい、はげましあうこともできる。楽しいメディアです。暖かいぬくもりのある世界です。 でも、本当に「誰とでも友だちになれる」のかな?
実は、うちの定例チャットに、ここ数回、新しい参加者の人がきていました。 新しい参加者が来るのは、うちのチャットはいつだって大歓迎です。「はじめまして」で来る方のことは、よほどのこと(ネチケット違反)がないかぎり、チャットの常連メンバーは和やかに迎えています。そうしてひとりひとりの新人さんたちが、いつか根付いて、新しい常連さんになっていって……いまの定例チャットがあるのでした。 でも、今回の新人さんは、いろいろと波乱を巻き起こしました。
その方は最初から、明るくおしゃべりな参加者で、「このチャットが好きだ」「チャット常連のみなさんの絆がうらやましい」「常連になりたい」「私のことをわかってほしい」という強い意志が感じられる文章を、打ってくるのでした。 ちょっと変わっているし、甘えっ子だけど、魅力のある人ではありました。
けれど。 その方は結局、全部で四回かな、一ヶ月に渡って、週に一度のチャットに来たのですが、語り口や参加する態度が、どうしても、うちのチャットの雰囲気となじめませんでした。詳しいやりとりは書きませんが、私たちチャット常連が注意し、お願いし、本人も努力するといったに関わらず、参加態度を変えることができませんでした。……たぶん、自分の何がいけなくて注意されているのか、理解できていなかったのだろうと思います。 だから、最終的に、私がメールで、彼女に、冷酷にも、うちのチャットにはもう来ないでほしいということを頼みました。
うちのチャット(もとはいくつかのサイトの共用チャットだったはずが、実質的には、うちのHPのチャット化している)に興味を持ち、楽しんで参加して下さっているその方には、意地悪な要請になりますが、あえてお願いしました。 その方とのチャットでのやりとりが、チャットの常連参加者にとって、かなりの負担になってきているのが、みてとれたからです。 もちろん、私自身も、いらだちを感じていました。 そんなこんなで、チャットそのものの雰囲気も、悪くなりつつありました。
彼女からメールが返ってきました。 「開かれたはずのメディアであるインターネットの世界なのに、みなさんの友だちでない私には、チャットに参加するなというのですか?」という主旨のことが書いてありました。 こんなところに、彼女と私たちの発想の違いがあったのかと胸落ちしました。 彼女はつまり、自分が望めば、ネットの中の、どんな人間関係の中にも入れると思っていたのでしょう(と、私は推測します)。「開かれたメディア」だから。 でも、実際はそうじゃなかった。 少なくとも、うちのチャットは、彼女を受け入れることができませんでした。
かつて、あれはなんでみたのか、「大統領とでも友だちになれる世界だ」と、ネットのことを紹介してある文章を読んだことがあります。 それはそうかもしれません。少なくとも、出会いのきっかけも、友だちになれる可能性もあるでしょう。大統領がインターネットさえしていれば。 ただ。それはあくまで可能性の話で、大統領が望まなければ、彼は画面の向こうの誰かの友だちになることはないでしょう。
ネットの中の世界は、バーチャルな空間ですが、そこで会話をしているのは、生きている人間です。ひとりひとりが書き割りでなく、それぞれの思想や性格をもって暮らしています。ある日突然、「友だちになってね。みなさんが好きなの」と、はいっていっても、受け入れてもらえるというものでもありません。一人一人が生きていて自分の考えをもっているから。そうしてあなたという人物に対して、いろんな感想や思いを持つからです。その感想は、いい評価であるとは限らないのです。
ネットの、新しい人間関係の中に入っていきたいときは、実生活でのそれと同じくらいの、配慮や気配りが大変だと思います。自分がそこのメンバーと違和感なくつきあうことができるのか、見極めることも大切だと思うのです。
チャットに参加したがっていた彼女とは、たぶんもう語り合うことはないでしょう。 今度のことは、客観的に見れば、彼女に落ち度はありません。むしろ、人によっては、私たちチャット常連のメンバーの狭量さを責めるでしょう。 でも、画面のこちら側にいる私たちにだって、冷たいようですが、自分たちがお話しする相手を選ぶ権利があるのです。なごやかなチャットの場に現れた彼女は、私たちの側から見ると、小さな侵略者のようなものでした。
彼女は、もっと自分が歓迎される場で、友だち探しをするべきでした。 十分に魅力的で、かわいらしさもある人なのですから、場の選択さえ間違えなければ、きっと人気者になれるだろうと想像しています。 ネット歴も長いらしいし、私たちとは観点が若干違うけど、ネチケットもそれなりにわきまえている人なのですから……。
#でも、チャットでの口調は、年齢相応のものにしたほうがいいと思いますけどね。掲示板に書き込むときの語り口もね。お子さま口調は場を選ぶのよ。 ……と、老婆心ながら書いておこう。
2001年07月06日(金) |
ひとりでやること・やらなくてもいいこと |
ひとりでする事の方が得意で、楽だと思ってきました。
成功するための努力は、自分だけがすればいいことだし、失敗しても、それは自分ひとりが馬鹿だったと思えばすむことだし。
でも、このごろ、じわじわと、「自分だけが」がんばらなくてもいいんだとわかってきたところです。 みんなが手伝いたいと手をさしのべてくれるときは、素直に、「ありがとう」といっていいんですね。自分には難しいことや、大変なことは、素直に「辛い」といっていいんですね。
いい年になって、やっと、そんなことがわかりかけてきた私です。
ありがとう。
2001年07月05日(木) |
とりとめもなくいろんな話 |
現在、公園で一人暮らししている子猫の里親探しをしています。 それと暑いのとで、ちょっと頭のCPUがうまく働かない感じ…。
明日は少し、仕事にもどらないと…。
携帯電話、F209から、F503に機種変更したって話は書きましたっけ? 処理能力が早くなっていて、さくさく動きます。快適。 辞書もお利口になっているし。 機種変更を機会に、他社の電話に換えてみようかと思わなくもなかったのですが、富士通の電話をずっと使っているので、今更よその携帯の使い方を覚えるのもねー、というのがあるのと、あえて人気がない(らしい)Fを使うところが、私のかっこつけなところなのであります(笑)。
そりゃ、私だって、ぱかぱか♪蓋が開く、かっこいいNとかPisとか好きですよ。でも、そこをあえて、ストレート型を使うの。ATOKにはひかれるけど、DよりもFがいいよね、と、ひとりつぶやくの…。 重くないし、ユーザーフレンドリーだし、電池は長持ちだし、Fはいいのよ。
ところで、209の跡継ぎは、ほんとは210。210だと、きゃらいふ(携帯にすんでいる猫とかウサギとかのキャラクター)が、なんと、しゃべってくれたらしいです(笑)。503はiアプリがついてるけど、きゃらいふはいないのだ。 ちょっと寂しいかも。
ところで。ただいま、かもめ亭管理組合員のみなさまの全面的なご協力を得て、有料サーバ、ミルクカフェへの移転を準備中です。 お楽しみに、なのです。 私としては、アドレスがかわいく、かつ短くなるので嬉しいです。
思えば、サイトをはじめるとき、有料のサーバスペースを借りるのは、「私ごとき作家がそんなだいそれたことをしていいの?」みたいな気持ちがあって、無料のスペースを借りたのでした。 ジオは使いやすかったし、お友達もできたんで、楽しかったです。 でも、HPをこの先も続けていくことを考えると、どうしても、スペースその他の理由から、ジオで運営を続けていくのが難しくなってきました。 今後もジオ市民でありたいので、いまのアドレスから撤退するつもりはありませんが(いまのアドレスは、インフォメーションのコーナーとして残す予定です)、本体はミルクカフェに移動しようと思います。 (ODNのスペースはそのまま残します。計100メガ+12メガ+10メガのサイトになります)。
それにしても、つくづく、管理組合のみなさまには感謝しています。 ありがとうございます。
日曜日に、法事をしたので、弟夫婦が約二歳の女の子を連れてきました。 私の姪のあかりちゃんです。ウルトラスーパーパワフルなお嬢さんで、もっか、幼児向け教材のキャラクターのしまじろうに夢中。いつもしまじろう人形をだっこして歩いています。
さて。 うちの生きているしまじろう二匹、三毛猫レニとアメショー・シルバータビーのりやですが、レニはあかりちゃんを一目見たとたんに、威嚇して襲いかかろうとしたので(怖)、ほかの部屋に隔離(その後、鳴いて抗議していた)。 りやの方は、別にあかりちゃんを怖がるでもなく、いつもどおり、のほほーんとしているので、あかりちゃんに接近遭遇させてみました。
お互いに歩み寄る、幼児と子猫(といっても生後七ヶ月)。 あかりちゃんは、「にゃんにゃん〜にゃんにゃん〜」と、独り言を言いながら、たのしそうに近づいていきます。 ちょっとはにかんだような、めちゃくちゃ嬉しそうな笑顔。純粋な笑顔。 一方、りやは、しっぽをぴんとあげて、つまさきだちで、こちらもうれしそうに毛をふわふわさせて、近づきます。 「いっしょに遊びたい」というか、「いっしょに楽しみたい」という気持ちがお互いにあふれている、幼児と幼獣。
みていて思ったんですが、人間の子どもと猫の子どもは、あんなふうに嬉しそうに幸せそうに、接近できるものなのでしょうね。 きっと、本来は。大人がよけいなことを教えなければ。
さて。近寄ったふたりです。 どこで覚えたのか、あかりちゃんは、りやのおでこをなでてやっています。 りやはあかりちゃんのての匂いをかいでいます。 お、友好的…。 と思っていたら、あかりちゃん、りやのひげをひっぱります。 さすがに逃げるりや。 でもまた、あかりちゃんのそばにいくんですね。
ここで、大人介入。 ねずみのおもちゃを投げると、りやがとりにいって、またもどってくることを、あかりちゃんに教えます。 あかりちゃん、納得。 ねずみをてにするあかりちゃんのそばにいき、スタンバイするりや。 あかりちゃん、ねずみのおもちゃを、投げます。
が。そこは二歳児(一歩手前。八月で二歳です)。 ちょこっとしか投げられません。 とりにいって、あてがはずれて、あっけにとられてふりかえる、りや。 あかりちゃん、再挑戦。 でもまた遠くには投げられない。 ここで、りやがどうしたかというと、あかりちゃんの足下に寝転がって、あかりちゃんが手に持っているねずみに、手をのばし、遊びはじめたのでした。りやとしては、どうしても、「いっしょに」遊びたかったんでしょうね。 その後、また、りやはあかりちゃんにひげをひっぱられたのですが、怒ることはありませんでした。
アメショーは、物の本によると、「子供とも友達になれるフレンドリーな猫」だそうです。アメショーみんながりやみたいなのかどうかはわからないけれど、少なくともアメショーという猫には、子どもや人間を好きでいっしょに遊びたいという性格傾向を持つ猫が多くて、りやは、性格的には、スタンダード、「アメショーらしい」猫なのでしょう。 このまま、あかりちゃんとりやが仲良しになって、幼稚園小学校、中学校と、あかりちゃんが成長してゆく、その節目節目に、りやと遊んだ思い出が残るといいなあと思っています。
りやは、ほとんど偶然、あるいは運命的な出会いから我が家へ来た猫です。 本来なら、我が家には、いまごろ死んだランコの代わりのペルシャ猫がいたはずです。私は本当に、アメリカン・ショートヘアーを家に迎える気はなかったのです。 でもいまは、この、やたら甘えっ子で人間大好きな猫と出会えてよかったと思っています。 繊細だけど気位が高かったランコとはまた違う猫の魅力を、りやは私に教えてくれました。まったく、猫というのも、奥が深い生き物ですねえ。
そうそう(笑)。 あかりちゃんは、りやに向かって、てを差し出して、 「しっぽ、ちょうだい」と、いっていました〜☆ しっぽが、取り外し自由なものに見えたんでしょうね(笑)。 さすがに彼女のお母さんが、「それはだめなのよー」と、後ろから抱えてとめていましたけどね☆ でも、あのしましましっぽをほしい気持ちはわかるなあ☆
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