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2004年11月30日(火)     高級ホスト


あれよあれよと言う間に、「響」はオープンした。

時々、ビラを配っている時に裕と会って話はするものの




「裕のお店行こうかなぁ」



そんな風に言う私に裕は



「今までの店と違って高価いからやめとけ。」



そう言って店に来るのを拒んだ。

「私の事を考えてくれてる」

そう思って私は段々有頂天になっていった。




そんなある日


私の働くお店のイベントで

「ゆかたデー」なるものが開催された。

内容としては、全員浴衣を着てくる。

それだけの事なんだけど

その日の私は絶好調だった。



みんなが紺の無難な浴衣を着てる中

オレンジ色の浴衣を着ていた私。

髪の毛も得意のアップで自分でも目立ってたのが分かった。



仕事が終わった後

私はどうしてもこの格好でホストに行きたくて

裕に電話をかけた。



「お願いー。せっかく浴衣だから遊びに行きたいの」



そう言うと裕は渋々了解してくれた。



そして、ついに初高級ホストへの扉を開いた。


その瞬間私を迎えた言葉は・・・






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私の隣の席の普通の女の子が注文したソレは

夜の世界では1本20万円するシロモノ。

とんでもない所へ来てしまった・・・。



2004年11月03日(水)     再会




「新しいお店になっても行かないよ。」



そう言う私にも裕は


「分かってるよ。」


ってイヤな声すら出さずに言ってくれてた。






裕が捕まってから数週間。


私達は電話だけの関係を続けていた。





そして、裕が新しく働く事になる店、「響」がもうじきオープンしようという頃


私が店の前でビラを配りながら、ボーッとしていた時


私の手から、無造作にビラを取り上げる人にビックリした。



慌てて見ると


それは裕だった。


数週間ぶりに見る裕だった。




でも、別人のような裕だった。


以前のダラダラした生活から一変、響の店長になる「店長」の家での生活。


パシリのような事もさせられてるんだろう、


スッカリ痩せていた。


元々が呑みすぎでプックリしていたから、痩せたと言っても


男らしく痩せていた。


そしてキレイに整えられた髪形。









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そして私は、今度こそ裕地獄にハマっていく。




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