わたし、森博嗣は「すべてがFになる」から全部初版で買ってました。(過去形) 犀川先生が物凄く好きで、もう多分それだけで最初読んでいたようなものです。だから「有限と微笑のパン」でS&Mのシリーズが(長編は)完結したとき凄いショックだったのを覚えてます。 「黒猫の三角」は短編集を挟んで出版された紅子さんとか保呂草氏とかのシリーズの1作目です。 この本、モチロン出てすぐ購入したんですが、どうしても登場人物になじめずに最後までのろのろで読みました。で、Vシリーズはこの後当分私のなかでお蔵入りするんですよ。
そもそも森博嗣のどこがいいか。 「F」が出た頃、まわりのミステリファンは森作品を倦厭してました。 確かに、その人物どう?服は何?そのトリックありですか?ってあたしも思った。 家自体がエレベータになってるとか、そういうのに抵抗があるタイプなのです。 だけど、よく分からない単語のバンバン出てくるこの人の文章になんだかはまったんですな。癖になった。 最初はキャラ』萌えで読んでたはずが、中に書いてある言葉が綺麗なことに気づいた。 そう、すごく美しい言葉をかきます、この人。 語感とかもだけど、構成? やっぱりまあ、頭いいんですね。
それが気に入ってからは全然シリーズ関係なく読めるようになってました。
最近文庫で出てるので、初心(?)にもどって買ってみた。 きちんと、ゆっくり読んだらすごく面白くてびっくりした。
ドラマの途中からビデオ失敗しちゃって、多分8話以降を見ていないんですよ。 で、残りを完全に見れる日は来ない気がして、ノベライズ買いました。
よかった。
こういうドラマの小説化って、脚本家が執筆する場合もあるのかもしれないけど、わたしが買ったことあるのはたいてい他の人が書いてることが多いですね。 で、今回のも実際に執筆してんのは違う人です。 この作業ってどの程度のものなんだろうね。 全く表紙にも、後ろのおくづけにも名前なくて、折り返しとかに書いてあったけど。まあお話がそもそもあって、台詞とかも全部あんのを説明するだけだろうけど、そこには文章を入れるわけじゃないですか。書く人のくせもどこかでは出るだろうし、表現とかの問題もあるし、上手い人が書くかどうかって大きいと思うのは私だけですかね。 実際、読みづらい本も存在するし。
これはよかった。 装丁もあっさりしてるのが、いかにもだった。 朝からこれ読んでたんだけど、不覚にも泣いてしまいましたよ。淡々としているのがそれっぽいの。また。 しかし、花の歌詞は入れなくてもよかったような・・・・やりすぎ感がいなめない。
お友達からメールでビデオ貸してくれるって。 ・・・・よかった。
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