2004年12月27日(月) |
K:月刊AviNavi#12月号 |
月刊AviNavi#12月号 読者が選ぶ2004シーズンMVP 山形恭平選手「一からスタート」
「燃焼し切ってしまって、今は何も残っていない。柏に敗れ、J1復帰を逃した悔しさは2週間たっても変わらないが、気持ちはすでに来年に向かっています。シーズンを通して熱く応援してくれたサポーターのためにも、来年こそJ1復帰を果たしたい。引き続き応援お願いします!」
こう語るのは、『読者が選ぶ2004年シーズンMVP』になった山形恭平選手(背番号34/MF)。
12日、日立柏サッカー場で開催された2004J1・J2入れ替え戦第2戦。アビスパは4日に博多の森球技場で行われた第1戦に続き、またしても0ー2で柏に完敗。その夜は悔しくて眠れなかったという山形選手だが、今はさっぱりした表情で戦いを振り返る。
「最下位といえどもやはり柏は強かった。J1のレベルの高さを見せ付けられた2試合だったが、貴重な経験ができて良かったと感じている」
個人レベルでは、J1で通用することと、通用しないことを再確認できたことが大きな収穫だったと語る。自信につながったのはドリブルとスペースへの飛び出し。まだまだだと痛感したのは、判断や攻守の切り替えの早さ、一つ一つのプレーの精度の高さだったという。
「自分自身の課題が入れ替え戦を経験したことにより、より明確になった。この悔しさを糧に来シーズンは必ずJ1復帰を果たす」
リーグ戦は、「山あり谷ありの1年だった。勝てないというジレンマの中で、選手一人ひとりが壁を乗り越え、自力でチームを立て直せたことは大きい。得点力不足に悩まされたが、守備陣がよく頑張ってくれた」
03年が4位、04年は3位と1つずつ順位を上げてきているアビスパ。では、05年は2位?
「今年の結果が来年につながるとは必ずしも言えない。05年は一からスタートするつもりで気を引き締めて挑みたい。もちろん、2位でも自動昇格できるが、やるからには優勝を目指したい」
どんな苦しい場面でも強気な姿勢でゴールに向かっていく半面、冷静かつクールに状況を分析する能力を兼ね備えた山形選手。
負けず嫌いな性格を全身にみなぎらせ、チームを勝利へと導く―。精神、プレーの両面でアビスパの起爆剤となり、来年こそJ1復帰への夢をかなえてほしい。(12月27日「月刊AviNavi」より)
■山形 恭平(やまがた きょうへい) 2004年5月、練習生から正式にアビスパの一員に。「入団できた結果より、その過程で自分の力を百パーセント出し切ることの大切さを学んだことが大きい。どんな苦しい状況でも、あきらめずにモチベーションを保つことができたのは、練習生という経験があったからこそ。その気持ちはずっと忘れちゃいけないと肝に銘じている」 背番号さえない練習生としての日々を乗り越え、手に入れた背番号34のアビスパ戦士。来年は何番を付けてピッチを駆け回るのか―。
http://www.nishinippon.co.jp/nishispo/kyu_j/special/avinavi/avinavi2004.html
http://starmine.blogtribe.org/entry-3e2b52f19107569a0c59404693330d05.html
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