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A/M:前田隆選手 S/K:山形恭平選手 T:山形辰徳選手 H:東福岡高校

2004年04月26日(月)  K:テスト生・山形、鮮烈デビュー 

テスト生・山形、鮮烈デビュー

新天地で再スタートを切った山形恭平 サッカー・J2福岡のMF山形恭平(22)が、17日の京都戦、24日の大宮戦で連続得点、チームの連勝に貢献した。4月に登録されたばかりで、テスト生の“身分”だが、J1昇格を狙うチームには貴重な起爆剤となりそうだ。
 
 京都戦で目が覚める一撃を放った。開始直後の2分。相手DF陣を巧みな足さばきでかわしていった。右足から放たれたボールは、ゴール左隅に突き刺さった。大宮戦でも終了間際、相手2人をかわして決勝ゴール。「とにかく自分で決めようと思っていた」という積極性が、チームを再び昇格圏の3位に押し上げた。
 
 1メートル67、61キロ。東福岡高(福岡)出身で2年時は全国高校選手権の優勝メンバー。卒業後、広島に入団しFW、ボランチと何でもこなしたが、リーグ戦7試合無得点の成績で昨季限りで解雇された。
 
 一度はサッカーをやめようと決意した。その途端、「無性にやりたくなった」と年明けから福岡の練習に参加。無給という不安定な立場でも腐ることなく、松田浩監督から「技術が高い。何より『いっちょ、やったろ』という気持ちがいい」と高い評価を受けている。
 
 「後がない状況を味わったから、今後は上を見るしかない」という山形。博多の森の熱烈な「ヤマガタ」コールに応えながら、新天地での再スタートに表情を引き締めた。

http://kyushu.yomiuri.co.jp/soccer/soc-04/soc02/soc_040426a.htm
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2004年04月25日(日)  K:西日本スポーツ記事「山形 決めた 3位浮上 4年ぶりの地元で大仕事」 

2004年04月25日付 西日本スポーツ
山形 決めた 3位浮上
4年ぶりの地元で大仕事

 テスト生へのスタンディングオベーションが博多の森のスタンドを包んだ。アビスパ福岡MF山形恭平(22)が、試合終了10秒前に決勝ゴール。前節・京都戦の先制点に続き2戦連発のヒーローは、両手を挙げて歓声に応えた。

 「最高です」  ラストプレーだった。DF増川からボールを受けたFW福嶋が、ゴール前にもぐり込んできた山形にパス。「とにかく自分で決めようと思っていた。冷静そうに見えたかもしれないけど、むちゃくちゃドキドキしてました」。大宮のDF2人をかわした右足のシュートがゴールネットを揺らした。
 博多の森は大好きなグラウンドだ。公式戦で最後にピッチに立ったのは、東福岡高3年の全国高校選手権福岡県予選決勝。今は“同僚”のMF有光がいた東海大五高と対戦し延長戦で得点、選手権切符をもぎ取った。

 4年半ぶりの故郷での活躍だったが、無給のテスト生だけに勝利給はもちろんない。試合後の控室でイレブンに「少し分けてくれても」と“当然”の要求を試みたが、笑顔で無視され苦笑い。一方で、試合後に広島時代の後輩FW木村から「ナイスゴールです」という祝福メールが届き、笑顔を振りまきながらバスに乗り込んだ。

 チームは3位に浮上。首位川崎との勝ち点差は3に縮まった。得失点差で3のリードを許しているものの、次節はJ2降格以来初の首位奪取の可能性もある。松田浩監督は「非常に大きな勝利。ドローと勝ちではムードがまったく違う。自分が監督になってからこういう勝ち方は初めて、チームにとっても自信になる」と声を弾ませた。昇格へのライバルを連破したアビスパが、ようやく波に乗った。 (森竜太郎)

 ◆山形 恭平(やまがた・きょうへい)
 1981年9月7日生まれ、北九州市出身。二島中―東福岡高―サンフレッチェ広島。広島は昨年戦力外に。東福岡高2年の全国高校選手権で戦後2人目の決勝でのハットトリックを達成。167センチ、61キロ。

http://www.nishinippon.co.jp/nishispo/kyu_j/news/top_avispa.html
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2004年04月18日(日)  K:西日本スポーツ記事「テスト生 山形 大車輪 先制弾含む3得点絡む」 

2004年04月18日付 西日本スポーツ
テスト生 山形 大車輪
先制弾含む3得点絡む

 テスト生は右足に意地を込めた。前半2分、右サイドハーフで初起用されたMF山形恭平の、矢のようなシュートがゴールネットに突き刺さった。アピールは、自身のリーグ戦初ゴールにとどまらない。同28分、ゴール前で倒されてPKを得ると、前半ロスタイムには、素早いスローイングでMF古賀誠史の今季初得点を演出。計3得点に絡む大車輪の活躍で、第2節・鳥栖戦(3月21日)以来、約1カ月ぶりの勝利をもたらした。
 昨年11月末に広島から戦力外通告。一時はサッカーの情熱も冷め、引退すら考えた。そんな時に思い出したのは、広島時代に「いろいろ学ばせてもらった」元日本代表DF上村健一(C大阪)の言葉だった。「どんな状況に立たされても自分の価値を落とすな」。1月、自らアビスパの門をたたき、背番号のないユニホームで、くさることなくボールを追った。
 「結果が出せて良かった。正式に(福岡の)一員になれたら…。でも、これは終わりじゃなくて始まり。広島に後悔させたい」  試合終了後には、鹿児島まで駆け付けたサポーターから大きな山形コール。首脳陣の評価も高く、中村重和・管理強化部長が「恭平の一発が効いた」と語るなど、契約への最終テストを、ほぼクリアした格好だ。
 チームは4位浮上。課題だった決定力不足解消へメドも立った。「今年の1つ目のヤマのつもりで臨んだゲームに勝てた。選手たちも自信を取り戻すと思う」と松田監督。波に乗り切れないチームを救ったのは、登録はしているが、まだ契約を結んでいない、ガケっぷちを経験した“無給男”だった。 (森竜太郎)

 ◆山形 恭平(やまがた・きょうへい)1981年9月7日生まれ。二島中―東福岡高―サンフレッチェ広島。東福岡高では1年時に3冠、2年時には選手権を制覇している。昨年までJ1で3試合、J2で4試合出場。2歳年下の弟の辰徳はアルビレックス新潟・シンガポール所属。趣味はゴルフでベストスコアは86。

http://www.nishinippon.co.jp/nishispo/kyu_j/news/top_avispa.html
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2004年04月17日(土)  K:恭平選手先制ゴール、アビスパ快勝! 

京都相手に4発、アビスパ快勝!

Jリーグディビジョン2第6節は、アウエー鹿児島・鴨池陸上競技場で京都パープルサンガと対戦、14時4分にキックオフ。

今日のアビスパは今季初出場のMF山形(東福岡高出身)と初先発のFW田中(アビスパU-18出身)の活躍でリズムをつかんだ。開始2分、田中のパスを受けた山形が積極的に右サイドからドリブルで仕掛けて右足を振り抜くとボールがゴールに吸い込まれるように何としても欲しかった先制点が生まれた。

これで流れに乗ったアビスパは、前半27分にも山形の突破を阻もうと相手MFがペナルティエリア内で反則を犯してPKを得ると、これをDFアレックスが左足で決めて2点目。さらに前半終了間際にも田中のシュート気味のパスを左から詰めていたMF古賀が左足で押し込み前半3-0と試合を優位にすすめた。 

後半に入ってもアビスパペースは変わらなかった。後半10分には相手DFからのパスをカットした田中が古賀にパスをするとドリブルから左足で豪快にゴール右隅に蹴りこみ4点目を奪い勝利を手繰り寄せた。その後は必死に反撃を試みる相手に対して、後半16分にDF藏田主将がこの日2枚目のイエローカードをもらい退場となったが、戦う姿勢は最後まで衰えず相手をPKの1点に抑えて快勝した。

試合後、松田監督は「相手が京都で厳しい試合になるだろうと予想していた。上位にこれ以上離されないようにと思っていたので、先制点が欲しかった。山形が先制してくれてチームに良い流れが生まれた。追加点も奪えたし勝ち点3を奪えたのはよかった」と勝利に胸をなでおろした。

 次節は4月24日(土)14時からホーム博多の森球技場で大宮アルディージャと対戦する。

http://www.avispa.co.jp/html/past040417.html
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