映画評「よみがえる声」 - 2026年02月19日(木) よみがえる声を見に久しぶりに第七芸劇場に行ってきた。朴壽南(パク・スナム)さんが何十年にもわたって撮りためていた映像に残った堤岩里事件の生き残りの方や、在韓被爆者の方、軍艦島に14歳で連れてこられた証言者の方、日本軍「慰安婦」の方、みんなみんな忘れがたい声を壽南さんの映像に刻み、そしてものすごい時代の流れの中で鬼籍に入っていく。時代を語る声の傾きはどんどん変質していく。 それでもあの日あの時まだ若かった壽南さんが彼らと出会いその日の映像を切り取ってくれた軌跡と、それをこうして映像作品に起こし、今の人にも伝わるように編集した娘の朴麻衣さんの胆力に、震えるような思いで映像を見た。 小松川事件の李珍宇青年と朴壽南さんの往復書簡「罪と死と愛と」も読んでみようと思った。 記録を残し、後世に響く形で伝える。どんどん歴史観が変容していく今、絶対怠ってはならない営みであることを再認識しながら映像を見た。 ...
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