西方見聞録...マルコ

 

 

欲望という理由 - 2006年11月16日(木)

 おKさん@4歳児、食欲盛りのお年頃。いつも台所のおやつ箱の中身を虎視眈々と狙ってる。このごろは1号さんがランドセルに入れて持ち帰る学童保育所のおやつを狙って帰宅と同時に1号さんのランドセルをあさる。そんなおやつ食欲∞の彼女にも一応「ご飯前のおやつは禁止」というあるんだかないんだかわからない非常に緩やかな規則はある。

 しかし最近はそれも守れない。マルコが鬼気迫る勢いで夕食の準備をする6時半過ぎの台所におKさんは「おやつ箱」を狙って侵入する。

 見つけると「ご飯前はおやつだめでしょ!」と一喝するが、こんどは「よ〜しこっそりたべちゃえ!そおっとそおっと」とつぶやきながら胸の前で手を忍者の印字に組み、忍び足で移動する「忍者歩き」でやってくる。

 たいていは事前で発見して、TVのまえに戻るかお絵かきしながらまっとれというか、帰宅したあめでおさんが取り押さえてくれたりするのだが、たまにあめでおさんが帰宅したところでマルコとあめでおさんがなんかしゃべってる間におやつ奪取におKさんが成功することがある。

 発見されないうちにと、すごい勢いでおやつを口に入れ、もがもがたべてるおKさんを発見して「だめだっていってるでしょ?どうしてそんなにいうこときかないの!」と怒るとおKさんは涙を振り飛ばし口いっぱいにせんべいをほおばりがきごき噛み砕きながら

「だってKちゃんおやつが大好きなんだよ!」

と絶叫する。

「でもご飯までは我慢する約束でしょ?すぐご飯になるのに」

というと

「だっておやつはすごくおいしいんだよ!」

とさらに絶叫する。

おやつはおいしい、だからだいすき、だからたべる。

 おKさんの心のなかで見事に完結した美しい理論である。この脳幹が発する原初的な欲望に恥ずかしいほど忠実な君。好きなものはほしい。ほしいものはほしい。ほしいから手に入れる。そのプリミティブな行動原理が成長とともに社会と折り合い、君の志す道を驀進させてくれることを母は望む。また、間違っても社会と折り合わない方向に進まないように母は祈る。


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文化の日のころ - 2006年11月05日(日)













写真日記
 この連休は1号さんのご友人が2日連荘で遊びにこられました。
 11月3日はYちゃんが1人でこられたので一緒に文化の日恒例行事「上御堂(かみのみどう)特別開扉」にまいりました。法隆寺のお金払うエリアにある講堂から門が開きさらに法隆寺の奥深くに入ることができる1年に1度のチャンスです。そんで帰りに門前でアイスとか食べて、家に帰って木工とかして遊びました。

 4日はYちゃんだけでなくOちゃんも来たので、上宮公園にて本気ドッチボール大会をしました。これはマルコとあめでおさんの大人チームVS.小学生のYちゃんOちゃん1号さんチームに分かれてマジにドッチボールをするというものです。大人の剛速球は速いで!とか威嚇しながらドッチボールをし、事実小学生たちはごんごんたまをぶつけられるんですが、子どもたちはなんだか楽しそうです。みそっかすのおK さんは興奮して走り回って無用に球をぶつけられていました。
 その後幸前神社でどんぐりを拾って家の庭で木工工作をしました。おKさんがまたもや味噌っかすで不憫だったのでおKさんとマルコは町立図書館に絵本を借りに行きました。帰宅後Oちゃんを送っておうちまで行くとそこは旧村部も旧村部の豪農地帯で新参住民のマルコはちょっと恐れ入りました。

 5日はもう疲れちゃったから1日寝て過ごそうかと思ったけど1号さんが私も図書館行きたかったとか言い出したので朝一番で娘二人と図書館に行ってビデオを見て本を借りて帰ってきました。一人置いといたあめでおさんはたくさんごはんをつくって備蓄していました。あめでおさんは昨日のドッチボールで本気だし過ぎて肩を痛めて「今季は絶望」だから「ジョーブ博士に連絡してくれ」とのことでした。おしまい。


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別に鞭を片手にやってるわけではない - 2006年11月02日(木)

 当HPのどこかにあるという掲示板のお歴々やマルコのmixiのほうのマイミクさんの60%くらいは某巨大働く母親サイトのムギ畑さん経由で知り合った皆さんである。(れいこな軍団がのこり30%でさらに残り10%がリアル友か)
んで、そのムギ畑で大規模アンケートをしてつくった働く母親ノウハウ本がこの度出版された。ってこれ

 その中でマルココメントは2箇所で採用されているのだがなんつうかいずれも働く母親の「夫教育」の重要性をシャウトしているもの。(ちなみに子どもを産んだ前後の復帰話を中心にアンケートが取られたので子どもを産んだころ働いてた職種でマルコはエントリーしてます。)

 ほかにもいろいろ書いたんだけどマルコがオリジナリティを発揮したのは『夫教育の社会貢献性』だったのね、、、。

実際に本に載ったコメントはこんな感じ
「まずは夫を教育しましょう。きっと夫は職場でのWMの理解者になるから。そして職場の同僚の理解を得ましょう。きっと同僚の妻の社会進出を助けるから。仕事と家庭を両立させるための私たちの苦労は、各方面への徒労のような説得作業が多いですが、きっとそういう努力はよりよい明日に結びついているはず。あきらめるよりも楽しく粘りましょう」

 なんか、、すごい激しく夫教育したってかんじにコメント載ってますが、第1子の1号さんが小さいころはマルコもあめでおさんもなんかいまいち啓けてなかったんだと思う。だけど二人揃って少しずつ『夫の育児参加は妻のためならず、夫のためでもあるのだ』という哲学を獲得してったような気がする。

 最初は保育園にあづけるのは私(母)の都合だから私(母)が中心になってやんなきゃとか反動思想を持ってた時代もあったように思う。それが保育園で第2子や第3子目を育ててる保護者の皆様と知り合ったり、そこにムギ畑めんばーの「ぽぽにい」さんがいてぽぽにいやべらちみたいな育児ネットやってる人を仲介に子育てネット界にデビューして、そんでまわりをみると結構皆普通に夫さんも保育園に出入りしていて、あめでおさんも保育園や子育て・家事の楽しさに目覚めて、家事育児への夫の参加度が高いほうが永続的に家庭生活が円満になるなんてデータを集めてどんどん深入りしてったんだな〜。

畑的にはこんな投稿をしたこともありました。(注:畑は会員制サイトなので会員になってUIとPWをもらわないと閲覧できないの。でも未婚の人も働いてない人も労働と育児の両立に興味のある女性であれば入会できるみたいです。)

 まあそういうわけでWMやそれにWFは1日にしてならず。きっとまだいろいろわかってない部分もあるんだろうな〜と思いながらやっていこうと思います。

 件の「ハッピーワーキングマザーブック」、それなりに働いて子育てしようと思うものにはおもしろいと思います。まあそれ以外のヒトにはクサイかもしれないけど。ひそかに病気の子どもを置いて働きに出る人々のくだりでは泣けちゃったりしました。「わたしもそういうのあったな〜」って。

 子育て関係者にはお薦めです。でもあめでおさんには見せないでおこう〜っと。

 




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