西方見聞録...マルコ

 

 

進むネットワーク化の中のパラレルワールド - 2004年03月31日(水)



 パラレルワールドとは奈良県内の近鉄沿線とJR沿線の街作りのことです。
 昨日関西の交通網のことを褒めた後、関西の鉄道に関してひとつ不満に思っていることが思い出されました。
 それは「奈良県内の近鉄とJRがちゃんと同じ場所(歩いて乗り換えできる場所)に駅造ってくれればほんとにいうことないんだけどねええ。」ということ。奈良県内って近鉄線路網とJR線路網が影のように2重になりながらそれぞれの会社の駅同士があんまり接続できないように微妙に離れて(1〜3キロくらい?)配置されており近鉄沿線民の暮らしはJR沿線民にとってパラレルワールドにあるが如し。近鉄は在来の弱小鉄道会社を買収しながら今の近鉄電車の巨大ネットワークを作り上げたんだけど、JRはその在来線に意地悪するかのようにちょっと離れた場所に線路引いて駅作ったらしいよ。そういうみみっちい縄張り意識はネットワーク化が進みゆく現在とってもはやらない。
 そういう意味では弱小在来線を統合したり、「スルッと関西」(関西の鉄道各社で作ったプリペイドカード、関東のパスネットのようなもの、パスネット同様JRだけ不参加)にも「Jスルーカード」(JRのプリペイドカード、他の鉄道各社にも参加を呼びかけたけど「スルッと関西」でいけずしたJRにみんな協力しなかった。でも近鉄だけ参加。)にも参加している近鉄はネットワーク化と言う点では先見の明があると思う。このたびJRが単独で作ったICOCAカード(JRのタッチするだけで通れるICカード。関東のSUICAカードにあたる)の普及に力入れて近鉄のご恩に足で砂かけちゃいかんぞ>JR。と思います。
 ところで阪急のICカードはすごいらしいですわよ、奥様。チャージしなくても後でクレジット決済してくれて、使用頻度によって、この区間はよく使ってるので定期券利用だと最も安くなる、この区間は回数券扱いが最適、この区間は普通乗車券扱いって向こうが勝手に判断して一番安いサービスを運用してくれるんですって。阪急システムがネットワーク化されて関西全域に広まると非常に便利ですわ。

 えーっとこれらの話はみんなあめでおさんによるマルコのための関西雑学講座によって得た知識なんですが(つまりいっこも裏を取ってない)関西在住の皆さんから見てもし間違ってたらご指摘ください。








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僥倖 - 2004年03月30日(火)

 今日の朝日新聞の朝刊に大阪外環線に関する記事が載っていた。すでに20世紀中に工事が始まっていたらしい。わが町から大阪までの中間地点にある大和路快速久宝寺駅から東西線の放出駅までの路線を開通させ、さらに新大阪まで線路を伸ばす予定らしい。東西線から新大阪までは開かずの踏み切り問題などで少し工期も遅れるらしいが建設の進んでいる久宝寺−放出間は予定よりは遅れるようだが再来年ごろには運転をはじめるという。これが完成すればわが町から神戸へのほぼ直線の線路ができることになる。JR西日本の話では奈良−神戸直通便も走らせる構想があると言う。

 これはマルコ的にはかなり僥倖。JR、私のために作ってくれたのか、この路線。

 関西は鉄道網がよろしく行き届いている。そのうえ都市の規模もそんなに巨大じゃないし、都市間の距離もめちゃくちゃ遠くない。その割には都市の個性がものすごくはっきりしているので他都市間通勤(通学)楽しいと思うんだけどな。しかも奈良−大阪間、神戸−大阪間については通勤電車車内も東京圏よりは全然空いている。
 東京によくいる神奈川・千葉・埼玉から都内のオフィスに長時間かけて通う人々よりは絶対らくちん。

 奈良に住み、大阪で稼ぎ、神戸で学ぶ(あるいは遊ぶ)というライフスタイルはええど。 おすすめです。まあ以前のようなフルタイム激務じゃないから出来る技かもしれないけどさ。

 ところで放出駅、読めました?ほうてんって読むんだよ。ゆかしい〜。

追記(3月31日)
放出駅は「ほうてん」ではなく「はなてん」でした〜。掲示板でこっそり教えてくれた千花さん、ありがと〜。Papillonさまも別ルートでの御通報多謝ですわ〜。





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私の眠る場所 - 2004年03月28日(日)

 さて伊賀上野という町に行ってきました。
 伊賀上野、御存知ですか?
 わたしゃあんまり知りません。
 伊賀忍者の産地で荒木又衛門の決闘鍵屋の辻があって松尾芭蕉の生誕地で上野城は石垣の高さでは日本一の城で織田信長の野望というゲームをやるとこのへんの土豪がいきなり強くて天下統一の夢が崩れちゃうとかまあいろいろな特徴のある土地ですがまあ「武張った城下町」というのが一番妥当な形容詞でございましょう。


 その割には結構お間抜けなポスターもありお茶目です。

 マルコはこの町へ生まれて2度目の訪問です。1度目は新婚旅行の途上よってここで婚姻届を出して、そのうえ本籍もこの町になっちゃいました。さらにはマルコ永眠予定の墓まであります。鍵屋の辻から100メートルばかり引っ込んだ田んぼの中ののどかな墓。向こうに見えるのは倒産したボーリング場。都会の喧騒の中で目玉をギラギラさせながら生きてたマルコ、ちょっと切ない永眠予定地。
 マルコ的には1代限りの無縁仏になりたいのでもっちょっと墓問題が切実なお年頃になったら、いろいろと画策するかもしれません。今は向こうの御親戚の皆さん御健在ですのであえて波風立てることもあるまいと大人な対応をしておきます。

 ここではあめでお父の兄弟の人やあめでお母の母@90代半ば老人ケアハウス暮らしの方なぞと御面会。なんか突き詰めて考えたり、言語化しちゃうと角の立ちそうな発言もいただいたような気もするのですが、まあここは片目をつぶって問題点を明確にせず流れる日々に身を任せたいと思います。きっと問題発言はお互い様ですしね。ほほ。

 町の風景。結構いい感じでしょ。







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1号、瞼の菜の花の海 - 2004年03月26日(金)

 さて卒園式も無事終わり、それでも登園する1号さんとおKさんを送り出し、家の掃除に勤しむマルコ。明日はあめでおさん両親来訪でございます。彼ら一族の在所の日曜に伊賀上野に参り、そこから御両親様は名古屋に抜けて東京に帰還する予定。

 そういえば昨日もって帰った卒園アルバムがあったので片付けながら見る。大体は『うきうきアルバム』という園行事の時間内でマルコと1号さんが共同制作したものなのでそう目新しいページもなくぱらぱらめくっていると『私の宝物』『私の一番好きなお友達』なんていう質問項目に1号の手による文字で解答が書かれているページがあった。

 1号さん宝物は「おK」だそうな。

 そして『私の一番好きなお友達』の欄でマルコは少し驚いた。そこには「菜の花の海」という意味の名前をもつ女の子の名前が書かれていた。前保育園で1号さんとともに成長していった子だ。

 1号さんの心は稲田堤のあたりをそう簡単には離れられない。


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巣立つ - 2004年03月25日(木)

 本日は1号さんの保育園卒園式でした。
 マルコはあめでおさんと打ち揃ってスーツ着て出馬いたしました。

 卒園児31名はU字型に座り、その後ろに親の席(1人分)が用意され、他の保護者は在園児約50名の後ろの席に座ります。

 式が始まると卒園児が入場してきて一人一人在園児から鉢植えを手渡され「おめでとう」「ありがとう」という声を参列者に聞かせてから着席します。その後、町長から卒園証書授与がありました。1人1人前に行く間にその子があらかじめ語った将来の夢、小学生の抱負がスピーカーから流れます。『アイドルになりたい』『サッカー選手になりたい』『小学生になったら勉強がんばります』とかそんな声が流れるのですが1号さんの抱負

『大学の先生になりたい』

でした。左様でしたか。

 卒園証書をもらって席につき、マルコの前に座った1号さんの細い肩を見ていると様々な思い出が走馬灯します。斑鳩に越してきたばかりのころ「戻りたい戻りたい!すげ保育園に戻りたい!Nちゃんに会いたい!Sちゃんにあいたい!」と叫んだ夕焼けの道。「今日は休ませて、なにもいい思いが出来ないの」とさめざめと泣くのを無理やり起こして支度させたあの朝。

 旧保育園時代もいろいろございました。マルコが3週間のタイ出張から帰って保育園にお迎えに行くと丁度1号さんはおトイレ中で、おトイレに踏み込んで抱擁を交わしたあの日。役員やってたマルコがはしゃぎすぎて1号さんは熱射病になっちゃった夏祭り。

 とにかく、親の涙腺ねらった企画が満載でコレは泣かずには居れません。しかしハンカチ忘れたマルコは鼻水垂れても手でぬぐうしかなくって前に座る1号のハンカチ略奪しようかと思ったけど厳粛なお式の途中でしたので自粛しました。

 途中1年間の園生活のスライドを上映した時のBGMがなんか凄かったです。
 お父さんの目から卒園式で大きくなった保育園児のわが子を思うという内容なんですが途中「お母さんが離れるとおお泣きし、その泣き声を背中に聞きながら走った母さんも泣いていた」って歌詞があったんですがなんとニッチでナロウな聴衆を対象にした曲作りかとびっくりしました。時代のキーワードは多様化ですわね。

 式後クラスに戻っていくつかの歌を歌ったり、プレゼントをもらったり担任の先生のお話を聞いたりしました。

 園児たちが歌を歌った時、1号の隣の3人組の女の子が手をつないでぐんぐん振ったのでそのとなりの1号は3人組に押されて1人だけクラスの輪から外れ、なんか後ろに追いやられてしまうような格好になりました。マルコから注意すべきか先生に注意してもらうべきかとしばらく見ていると1号のとなりで一番派手に手を振ってたMちゃんが自分の髪の毛にあたる1号の顔に気付き、1号のためのスペースを作って1号とも手をつないで4人組を作ってくれました。するとソレを待ってたかのように先生方が「よーし全員で手をつなごう!」と言ってクラス全体で手をつないでぐんぐん振りながら歌を歌ってくれました。

 その象徴的なシーンを見ながらマルコは「こんな風に1号は新保育園になじんでいったんだ」、と思い至りました。がんばった1号も自然に受け入れてくれた友達もソレを見守りながら1号が友達の輪に入れるように支援してくれた先生も、どれかが欠けても超人見知り1号さんの新保育園ライフは軌道に乗らなかったことだろうと思いました。

 心から感謝。 

 さて式後、あめでおさんに御感想を伺うと「ボランティアで田畑に水を引き込むような感じ」と、お答えになられました。また禅問答か?と思ったところ「感慨無量(灌漑無料)」だそうです。駄洒落でした。出典は森博嗣のWEBだそうです。

、、、左様ですか。


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熱弁とセルフエスティーム - 2004年03月21日(日)

姫路の奥のFという町に行った。

私がかかわりを持ってきた国からの移住者がたくさん住んでいる町で、そこで今日は関西圏に住むその国の人々が集まり、新年(4月)の祭りをどうするか?来年度の役職をどうするか?等、話し合いがもたれることになっていた。姫路あたりに暮らすその国の人々の定住過程を調査している研究者の人に連れていってもらってその集まりに出られることになったのだ。

無謀にも2児を連れて行くことにする。あめでおさんはめずらしく休日なのに会議があり1日不在。それに子供というのはフィールド調査の際に相手にガードを下げていただく小道具として有効なこともあり、遠路はるばる連れて行くことにした。途中1号さんが乗り物酔いになられたがなんとか3時間ほどかけて昼前に目的地に到着。団地の集会所ではその国の言葉での喧喧諤諤の議論がすでに始まっていた。

なんというか、すごい。

普段その国の人は日本社会の片隅で工場などに努めて暮らしている。経済が好調な折、日本政府はその国の人々を多く受け入れたが、今の不況でリストラにあったり苦しい生活をしている人が多い。言葉の問題もあり仕事場でも子供の教育現場でも物静かに日々をやり過ごしていることが多いという。でもその団地の集会場で見た彼らは本国の学校委員会や村の自治組織で熱弁を振るう村の顔役の姿とダブるほど、男も女のもとにかく熱弁をふるい、同意の拍手・笑い、野次などが頻繁に飛び交う。

なんかこうやって熱弁振るう機会って人には大切なんだろうなと思う。たくさんの人の前で自分の意見を述べてその意見に笑ってもらったり怒ってもらったり、おまえの話は長いんだよ、と突っ込まれても辞められない。あめでおさんからよく聞く大学の教授会なんてので熱弁振るっちゃうセンセイ方にも一脈通じたりして。

通訳してくださった留学生の人もちょっと驚いた様子。彼女は本国の激エリートコースの方でここに集っている人々とは30年前の内戦で敵になってしまった人々の側に籍を置いているのだけど「女性がこんなに自己を主張できるのってすごい!」と感動しきり。

その後その国のおいしいお料理でお昼ご飯。おKさんも1号さんも恥ずかしいほどよく食べる。おKさんは行きかえりの電車の旅もおいしいお料理も何もかも楽しかったみたい。1号さんは「あの英語でしゃべっている人たちは日本人なの?日本語もできるの?」と驚いている。あれは英語ではありません。そしてほとんど見た目は変わらないけど日本人でもありません。「でもいろんな言葉がしゃべれてすごいねえ、1号ちゃんの保育園のT君もスペイン語がしゃべれるらしいよ。」というと「1号ちゃんは関西弁と日本語としゃべれるよ」と言う。まあおいおいいろいろ話していこう。でも今日のこの日の経験を忘れないでいてね、1号。




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中枢を担う - 2004年03月18日(木)

白い巨塔(最終回)を見ました。ず〜っとうわさになっていて興味を持ちながら、今日まで見ませんでした。なんでだろう?同じ木曜に「エースをねらえ!」(9時〜10時)を見ながら、その後10時から始まるこちらは見なかった。あまり考えずにストレスが発散できそうなエースを選んで重厚長大な巨塔を避けた私のお疲れ度が仄見えます。いえ、別にたいした活動はしていませんが。

さて、巨塔。なんで今まで見なかったんだ!と後悔するくらいよかったです。とにかく出てくる人出てくる人全員主役級。石坂浩二、西田敏行、伊武雅刀のシーンなんてほとんど大河ドラマ。若手も全員帯ドラマの主役がはれそうな人ばかり。そういうなんかすごいフジテレビの力が入った磁場を背負って立つ唐沢・財前教授は鬼気迫る熱演でした。夢の遊民社の舞台でものすごい怪演をしちゃってるのを見たことがあったのだが、あのテンションはテレビドラマの枠では難しいのではと思ったらちゃんと役の枠組の中で立派に炸裂しており、非常に感銘を受けました。特にシャドウワボクサーのように手術のメスさばきをやってみるシーンが本当に美しかったっす。

唐沢・財前の相手役は江口洋介演じる里見教授でした。唐沢・江口といえば伝説のトレンディードラマ「愛という名のもとで」とかを思い出しますが、いわゆる若者ドラマをやってた人々が大人向けのドラマで大人の役を演じる。しかもかつてそういう役をやってた名優たちを脇に配しながら堂々と主役を演じ、それがぜんぜん不自然じゃない。その事実に、かつて若者ドラマをその視聴者ターゲットにすっぽりはまってみていた私たち世代はすでに若手の時代を終え、世の中の中枢を背負うべき世代へと変容を遂げたのだな、と実感しました。

もう「勉強させてください。」では通用しない。勉強してその成果を社会に還元してナンボな立ち位置に立っているのだな、と思う白い巨塔な夜でした。







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Happy setのグローバリズム - 2004年03月15日(月)

 昨日の日曜の昼、家族でマクドナルドのハンバーガーを食した。マクドナルドはディズニーなどの様々なキャラクターとタイアップして手のひらに載るくらいのおもちゃをハンバーガー、ポテト(S)、ドリンク(S) と一緒に領布している。それを「ハッピーセット」と呼ぶ。この前FINDING NIMO を見に行ったのもこのマクドナルドで領布されたNIMOのおふろで遊べるおもちゃがきっかけになった。ディズニーとしては映画の宣伝にもなるグッズ提供なのだろう。
 
 さて昨日はやはり近々公開の「ブラザーベア」というディズニー映画のキャラクターのぬいぐるみがハッピーセットについて領布されており、1号さんはまんまとそれをGET した。ぬいぐるみは ビニール袋に包まれており、ビニールの裏には]
Safety tested for children age 3 and over.
Caution: May contain small parts. Not intended for Children under 3.
Warning: To avoid Danger of Suffocation, keep bag away from babies and children. Dispose of this bag immediately.

という注意書きが英語、中国語、日本語、そしてインドネシア語、マレー語、朝鮮語、タイ語、アラビア語で書かれている。
 おそらくアジア領布版なのだろう。

 仕事でよく行ってたタイやマレーシア、フィリピン都市部には確かにマクドナルドは普及していた。単独で出張した時は夜、適当にマクドナルドでハンバーガーを買ってきてホテルの部屋でバドワイザーを飲みながら昼間のインタビューをノートにまとめて報告書作成の下準備をしていた。
 マクドナルドはアジアの都市部に元気に進出している。 しかし例のビニール袋の裏書にはヒンドゥー語、ベンガル語などの記述は一切なく、ヒンドゥー圏には牛肉100%のマクドナルドは進出できなかったと言う事が見て取れる。文明が衝突しちゃってるイスラム圏のアラビア文字は元気に踊っているのにね。

 そして一番下に四角で囲まれて生産地は中国大陸である旨が中国語で記され「熊的伝説・安全玩具」なんて記述もあり、その下にSUPPLIER として英語で香港の会社名と住所が記されていた。
 なるほどアジアの工場は中国で、アジアの商社は香港か。それがマクドナルドの「アジアにおける効率的商業展開のためのベストフォーメーションである。」という評価なのだな。

 ラテンアメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア領布版のビニール袋を是非入手してみたいものである。

 ちなみにアフリカの大都会ナイロビには1994年当時マクドナルドはございませんでした。WINPYっていうハンバーガー屋が1軒あったけど、これがもう、、、(以下自粛)。




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子どもの友 - 2004年03月14日(日)

 本日はチャリで町の西の端にあるJUSCOへ参上し、1号さんの就学準備のために筆箱だのエンピツだのお道具箱だのをこまごまと買い物。マクドナルドでさっくり昼ごはんを食べた後、町の東南端の町立図書館までチャリで移動。移動中360度田畑に囲まれた大変のどかな地域をチャリチャリと行く。はるか前方に図書館の巨大三角屋根が見えるのをたよりにハンドルを切る。

 そして図書館では町の小学校の絵本倶楽部の皆さんが絵本の読み聞かせをしてくれると言うのでソレを聞く。読み聞かせ会のチラシは1号さんの保育園でまかれたので、保育園のお友達が何人かきていて、1号さんは特に仲の良いSチャンを発見し、2人で並んで読み聞かせを聞いたり、合い間のしりとりゲームに参加したりして、非常に楽しそう。




 昨日のPICNICのときも感じたのだが、子ども同士で遊んで感じる喜びというのは親が与えてあげられる喜びとまったく別物のような気がする。保育園ではそりゃあ子ども同士遊んでるけど、園外で自由意志で子ども同士が遊ぶ機会と言うのは大事だな、と思う。

 稲田堤時代、保育園の友と土日公園であったり、図書閲覧室であったりして、そのまま遊ぶことも良くあったのに、こっちに来てからは、なんか家族で固まって活動することが多かった。1号が友人と外遊び出来る機会を作らねばな〜と思った。

 この後、町の洋品屋で小学校の制服や体操着を購入し、法隆寺の門前のソフトクリーム屋でソフトクリームを食し、帰宅。春とともに活動が活発化する私どもでござった。


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PICNIC - 2004年03月13日(土)

 空は晴れ渡り、美しい春の休日。

 今日は友達の家族と法隆寺でピクニックでございました。計4つのファミリーから14名の参加者(うち子どもさんが7名)があり、法隆寺境内でお昼ご飯を食べ、内緒ですがビールをあけ、ワインを飲み大変楽しゅうございました。

 女親同士が友達で、このたびは家族を伴い、相まみえることになりました。いつもディープに語り合う女親同士は本日はあんまりかたりあわず、お子さん方をしつけるのに忙しかったです。でもそれはそれで興味深くも楽しくもある1日でした。他のご家庭のしつけのあり方やいつもおうわさはかねがねなお連れ合いの3D化など、今後ディープに語り合う際の材料が大量に入手されました。

 またお子さんがこれだけいるとお子さん同士の人間関係が形成されるようで、ソレを観察するのも非常に面白かったです。5歳児と3歳児の男の子兄弟に憧れる2歳の男の子や、その2歳の男の子を慕って法隆寺の縁の下をハイハイでついていくうちの1歳女児などが観察されました。

 うちのあめでおさんも参加しました。1号さんが3歳男子さんと仲良くなり、2人でづーっと手をつないで歩いてたんですが、その様子をあめでおさん随分熱心に写真撮影しておりました。しかし撮影されたデジタル映像をモニターしてみると3歳男子様はまったく写っておらず、1号だけの写真になっていました。「嫉妬」という字は女偏ではなく、男編で表現すべきだと思いました。

 まあ様々な方向にいろいろと楽しい1日でした。


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浮かれ羊と牧羊犬 - 2004年03月11日(木)

 本日おKさん町の保健センターにて歯科検診日でございます。エスパー1号さんがその気配を感じて「1号ちゃんもいく〜。保育園お休みする〜。熱があってしんどい〜。」などと様々に保育園を休み、いっしょに保健センターに行きたい理由を述べ立てます。小学校行っちゃったらこういう「おやすみ」は出来なくなるので、特に熱は無かったんですが3人で本日は行動をともにすることにしました。

 歯科検診ですがこのころマルコは精神的に忙しい気分だったのでおKさん関係の検診をぶっちぎり続けていたら、保育園経由でお呼び出しがかかってしまいました。そんでまあいろいろとあって、本日は登板したのでございます。(ってか、フツウ検診をブッちぎってはいけません、はは。)

 うちのお子さん方は自慢ではございませんがここまで虫歯ゼロでございました。1号さんは甘い物にあんまり執着しませんし、飲み物もお茶か牛乳でジュース系は嫌いですし、おやつもあんまり欲しがらない人なのでたま〜に歯の磨き具合をチェックするだけでここまで虫歯にならずに来たのでございます。

 しかしおKさん。甘い物に執着し、ジュースは大好きで、おやつも四六時中欲しがってる人。

 でもマルコが見た限り、虫歯的な歯はありません。上の前歯の根元に歯垢がたまっているのが気になる程度です。ところが、その「上前歯の根元部分」が虫歯だと診断されてしまったのです。が〜ん。初の敗退。一応診断は“C”なんですが、ショックでかいです。
「黒や茶色だけが虫歯じゃないよ、白かったり黄色くても虫歯はあるんだよ」との御託宣を戴きました。これから週1の母による歯磨きを毎日に増やそうと思います。

 検診後、バスと近鉄を乗り継ぎ、西大寺の奈良ファミリーの近鉄デパートへ3人でGO!食堂街のとんかつ和幸でお子様ランチと牡蠣フライミックス各1人前を3人で食し、あめでおさんの誕生日プレゼントを購入しました。今年は作務衣を新調したいという本人の希望だったんですが、作務衣、売ってませんでした。しかも私の発音で「作務衣」といってもお店の人に通じませんでした。字書いて説明しました。そんで代替案として無難に1号さんがネクタイを選んで購入しました。

 ところでおKさん、お出かけ中全編、春に浮かれた子羊のようにあっちにちょろちょろ、こっちにちょろちょろ脱走しまくりでした。いつのまにこんなに(保育者が)体力の必要なお子様になったんだ?と疑問です。しかし保育園休んでついてきた1号さん、有能な牧羊犬よろしく、脱走おKを悉くひっつかまえて帰ってきてくれました。役に立つ、役に立つぞ>1号さん。女の子が学齢期になっても学校にやらず、幼い弟妹の世話をさせるために家にとどめているラオスのお母さんの気持ちが少し理解できました。


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桜が散ったり咲いたりしていた - 2004年03月10日(水)

 今日は私がわらじを脱いでる大学の学部の方の合格発表でござった模様。

 ハイになってる人や腕でバツ印をつくって遠くの家族に合図を送って周り中に『ああダメだったのね』と思われてる少女などがいた。あとアメフト部の皆さんが胴上げのアルバイトをしていた。

 マルコは18年前(!)の大学受験のときも昨年の博士課程受験の時も家と大学が遠くて「もしおちてたら帰り道むなしいから」合格発表には行かず2,3日遅れて郵送される合格通知を受け取ってにんまりしていた。なので、合格発表場の悲喜こもごもをあんまりまじかで見たことなかったので、興味深かった。

 ものすごく親と一緒に来ている人がいてびっくり。マルコは高校受験あたりから親の出馬を断っていたので結構新鮮な風景でした。親と合格発表。
 正門のところで不動産屋さんやスクーター売りのねえちゃんがチラシを配っており、スクーター売りのチラシにキットカットがおまけについてたのに誘われて受け取ってしまったら、不動産屋さんから何から皆がチラシをくれそうになった。あわててその場をダッシュして離れた。きっとONE OF 受験生の母と思われたに違いない。もしも18で子どもを産むという生存戦略を採用していれば、今ごろ18の子どもがいてもおかしくないもんね。
 
 しかし、何度も言いますがマルコは現役女子大(学院)生なのである。親世代だけど。


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冬だから家で逼塞と読んであんまり美しくない日本語 - 2004年03月07日(日)

 先週末「春だ〜」と喜んでたら今週末は吹雪でした。この時期は誠に冬と春の間を揺れ動きながら季節は緩やかに夏の半球へと進んでいくのでございましょう。とにかく寒かったので、マルコとおKさんは週末1歩も外に出ませんでした。1号さんは初めてのお使いをしに近所のコンビニへ行き、あめでおさんはその尾行をしに行ったので両名は一応雪の中、外出しました。

 逼塞の週末、お雛様を片付けたり、飽きもせず豆腐を手作りしたりして過ごしました。

 そんな逼塞の日々、全国で通算1億冊売れたという某グルメ漫画「美味しんぼ」が密かに我が家ではやっております。「美味しんぼ」は環境保護だったり、自然食志向だったり、多文化主義だったり男女共同参画社会だったり、何となく進歩的って感じの志向を誠に上っ面だけなでていくけど結局はグルメ漫画というおはなしで現在第90巻あたりが刊行されています。主人公の山岡士郎とその義絶中の父海原雄山の確執を縦軸にその周辺のいろんな人の抱える葛藤を料理を通して解決していくというストーリーが500回くらい繰り返されています。
「まあ言葉で言ってもわからないからまずはこの料理を食べてみてください」「ふおおお、なんとまったりとしていてそれでいて鮮烈な!、、お父さん私が間違っていました」みたいな感じです。

 あめでおさんはなぜかこの話のあほらしさが気に入り、ブックオフで1冊100円で売られているのを時々買い付けています。まあ子どもの相手をしながらねっころがって読むには丁度いいかな?って感じなんですが、父母揃ってこれを読んでると1号さんが「ねえねえ、1号ちゃんに読んで聞かせてよ〜。」というので絵本を読み聞かせる要領で美味しんぼ、音読にチャレンジ。

 「おおお、何だこの味は! なんというまろやかさだ。このまろやかさに匹敵する物なんて無い。家族仲良くこれからは生きていこう」

 とか声に出して読むと絵や絵で表現されてたはずの料理がまったく力を失い、ひたすらネーム(=漫画の台詞)での表現になるとストーリーは情けないほどご都合主義で薄っぺらいのが6歳児にもわかる有様です。母は恥ずかしいのでもう1号の前でこの漫画を読みません。トイレに行くときにでも読むことにします。

 



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指輪物語 - 2004年03月04日(木)

 マルコの指は大変太い。そして短い。

 ところが授乳ダイエット進行中でダウンサイジングな昨今、指が細くなってしまい、結婚指輪がすかすかに外れてしまいやすい状態になった。

 思えば今から5年前の1号さんの授乳ダイエット成功時も指輪がすかすかになり、保育園で「いってきま〜す」と元気に1号に手を振ると指輪がスっコ〜んと飛んで行ってしまい、それきり行方不明になったことがあった。先生方がさんざん探してくれたのだが見つからず、なんと2年ほど経って、保育園のベランダで子どもが遊んでいるのが発見され、「これは伝説の『1号ちゃんのママ朝の挨拶はそんなに元気にしなくても、、、』指輪では?」ということでマルコの手許に帰ってきた。

 今回も皿洗いと風呂掃除を終えて居間に帰ってどっこいしょと座ると指輪が無かった、ということで家庭で大捜査線が張られることもしょっちゅうある。そんなわけで常に指輪がどっかいかないように気を付けて過ごしていた。

 ところでマルコは水曜に大学のコンピュータールームで転んで指をかなり深く切ってしまった。そこで昨日からアンパンマンのバンドエイドを右手の薬指に撒いていて、その右薬指の束縛感になんとなく安心してしまい、指輪に神経が行き届かなかった。

 ふと気付くと無いのである。
 
 どこでなくなったかもまったく思い出せない。ゴミだしするときはかなり気を使ってゴミをまさぐったがやっぱり出てこない。これはまた2年ほど出てこないのではないか?とおもったら意外なところから出てきた。

 あめでおさんが遅くなって夕食を一人で食べていたら、ごはんの中から出てきたのだ。おそらく、お米を研いでる時に外れちゃったのだな。

 まあそういうわけで私の指輪はかなり経験値の高い指輪である。



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