ニッキ ゆり 【HOME】

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2002年11月30日(土)

忘れ物の時計を渡す時、電車の中で書いた手紙も一緒に渡した。
一瞬の出来事。
きっと誰も気がつかなかったと思う。

すぐにワタシはキャンドルを売る場所へ戻った。
向こう側で手紙をお財布に入れるところを見た。
嬉しかった。
そのまま読むのを忘れてしまってもいい、なんてことも考えた。
なんでだろう。どうしてだろう。
読んで欲しくて、伝えたい事があったから書いた手紙なのに。
渡せた事、それをお財布に入れてくれた事、それが嬉しかったのかな。

ボランティアとして参加するのは
大好きな人と話すこともままならないから
本当はあんまり好きじゃない。
だけど、一生懸命に綿菓子を作っている姿とか
チェックのエプロンをしている姿とか
仕事じゃない日にはシルバーの指輪をすることとか
今まで見たことの無い姿を新しく発見できたことが楽しかった。


だけど、ほんわかする気持ちばかりでいたわけではない。
急降下してしまうほどマイナスになった瞬間もあった。
ワタシの中の嫌いなワタシがふっと現れること、やっぱりあった。

だけど、「思ってくれていることが嬉しいと思う。だから前向きなんだ」
と手紙を読んでそう言ってくれたことで、ワタシはだいぶ前向きになった。

どちらかが、ものすごく前向きだと
相互作用で二人とも前向きになれることに気が付いた。

次に会えるのはいつだろう?って楽しみに待っていられるワタシがいる。
すごくびっくりした。
どうしてこんなに前向きなんだろう、と。





2002年11月29日(金)

テストも終わって買い物へ行った。
黄色のニットとグリーンに白の小さな水玉のついた
ハイネックのカットソーを買った。
本当はジーンズも買おうと思ったけれど
予算的に今日は無理だったから、見るだけにして
また次の休みに買いに行こうと思う。

スウィートキャメルとサブロクのシャツがかわいくて
どうしても欲しかった。
でも、衝動買いで買うのをやめて以来
にらめっこして色々考える。

今日は考えた結果、諦める事にした。
持ち合わせの服と合わないな、と2着とも思ったから。
なんとかすれば!とも思ったけど
せっかく買ったのに着ないなんてことになるのは嫌だったし
今日は諦めてよかったかもしれない。


明日は実習先だった施設でのボランティア。
黄色のニットを着ていこう。
火曜日以来、4日ぶりに会える。
新しい洋服とお気に入りの帽子をかぶって行こう。
チークもちゃんと塗ろう。
みつ編みもしていこうかな。そのままにしようかな。

そんなことばっかり考えています。
会えるのはやっぱり嬉しいです。







−期待してるよ

何を?このワタシの何を期待してるっていうんだろう。
どうしていつもそんな風に余裕なんだろう。

朝から電話をして
ちょっとあてつけっぽいことを言ってしまったのに
どうしてそんなに余裕で「期待してるよ」なんて言えるのか。
ワタシは必死でいろんなこと考えているのに。

これも年の差。
こんな所で感じたくないけれど
やっぱり年上は年上なんだって思って
少し寂しくなった。






2002年11月28日(木)

大丈夫だと思っていても
本当はやっぱり大丈夫なんかじゃないかもしれない。
「〜しれない」なんて自分のことなのに曖昧にしてしまうワタシが
今日はとっても嫌いだった。

2人のワタシがいつもあーだこーだ、正反対のことを言い合う。
どっちも本当のワタシなのだけれど。



その人を信じていつか幸せになれるかもしれないって思って
精一杯がんばってしまうワタシがいるけれど
それじゃぁ何にも前に進まない。
ワタシが道を選ばなくちゃ。
自分で道を選んで始めて信じるってことが出来るんだと思う。

自分で選ばなくちゃ。



ワタシ、ずっと我慢してたことがあった。
好きな人にたいして、どこか言えないことがあって
ずっと我慢してた。
それが相手にとっていいんだと思ってた。
ワタシが少し我慢すれば
相手は何かするのもスムーズに出来ると。
ワタシは我慢することも大事だと思ってた。
でも、ワタシが今までしてきた我慢は
ワタシにとってとんでもないほどマイナスなものでしかなかった。

少しの我慢は必要だと思うけど
ワタシはそれ以外も我慢してた。
それがいいんだって言い聞かせてた。

いっぱい間違っていっぱい失敗してたけど
この考えだけは間違ってないって思ってた。

でも、本当はずっと間違ってた。

ワタシ、やっぱりワタシも大事にしたいよ。
もっと言いたいこと言いたい。

ワタシ、ちゃんと自分で道を選んでいきたい。


2002年11月27日(水)

お気に入りの美容院でお気に入りのスタイリストさんによって
ワタシの髪の毛は綺麗な色に染まっていった。
赤みのかかった茶色。
この色がワタシにはピッタリだと言われた。
ワタシもそう思う。
オレンジやピンクよりも赤みのかかった茶色。
こげ茶とはまた違う、微妙な感じがとっても気に入った。

伸ばそうと思っていた前髪は
うっとうしくてどうしようもなかったので
切ってもらう事にした。
後は思う存分伸ばせるように、少しだけ揃えてもらった。


テスト中に気分転換をするのはいつものこと。
勉強はそっちのけでワタシ自身を変えたい衝動にかられる。

ワタシ自身を変えた後は携帯を変えた。
新規で番号も変った。
メールは明日の朝つかえるようになる。
アドレスは何にしようか、あれこれ考えて
あっというまに勉強する時間はなくなった。
でも、構わなかった。



夕方、焼きうどんを作っていたら火災報知機が鳴った。
ガス漏れかと思った。
ワタシの家かと思ってた。
しばらくしたら消防車とパトカーが2台ずつ。
すぐに消火活動が始まった。

火事がおきたのは2つ隣りの部屋だった。
警察の人にずっと部屋にいたのか、とか、変な音はしなかったか、とか
色んな事を聞かれて、いろんな人に話をして
焼きうどんはすっかり冷めてしまった。

怪我をした人もいなくて
そこに住んでいた人も火事のときは部屋にいなかったから
誰も何もなかったから良かった。


ワタシは相変わらずお腹が減っていて
一気に食べた焼きうどんはすっかり消化されて
お菓子に手が伸びそう。
だけど、今日は徹夜で勉強をしなくちゃいけないから
がんばって乗り切らなくちゃ。
食べてばっかりじゃいられない。太る太る。




解約をしていないもうひとつの携帯に
写真つきのメールが来た。

題名「俺」
妹が帰ってきてて撮ってもらったよ。

−わー!ありがとう。待ち受けにします(^^)
−しなくてよろしい。

実際1分もしないうちに待ち受けにしたけれど
やっぱり恥ずかしくなってすぐに変えた。

携帯を見るたびに大好きな人が見れるのは嬉しいけれど
やっぱり何か恥ずかしい物がある。
ワタシには出来なかった。

こっそり授業中に見るだけにしよう。


2002年11月26日(火)

昼休み電話が鳴った。
携帯を見てすぐに出た。
「明日のテスト勉強はいっぱいしなくちゃ大変なテストか?」
「そうでもないけど。」
「今日仕事終わったらそっち行こうと思って」

突然言われた事にワタシは「来て。」とだけ言った。

ちゃんと話をしよう。
不安なこと、心配していること、だけど信じたいと思っていることをちゃんと。

ご飯を一緒に食べて話をした。
ワタシは大丈夫な顔をしていたつもりだった。
「でも、時々顔がくしゃくしゃになってる。
 俺はそういうお前を大丈夫にしてやれるか、そういうことが出来る人間か
 ちゃんと考えていきたい」
「ワタシはがんばりたいよ」
「なぁなぁで付き合う気はないから」

ワタシは信じてみようと思った。
仕事が終わって疲れているのに車を飛ばしてきてくれたことや
明日は早番なのに日付が変るまで一緒にいてくれたこと
ギュと抱きしめてくれたその強さ。
それらを信じていきたいと思った。

ちゃんと目を見てワタシを気持ちをはっきり伝えた。
ワタシはがんばりたいとやっぱり思った。

なかなか会えないけれど
突然の訪問は嬉しい。
嬉しいと感じたワタシを信じたいし
来てくれたことへの気持ちを信じたい。

無理はしない。
「信じなきゃ」とも思わない。
「信じたいから」素直にそれだけだった。


穏やかなココロに少し戻れたと思う。


2002年11月25日(月)

本当はやりたいことなんて何もなくて
きっと適当に過ごしていきたいのかもしれない。
先のことなんてわからないから
今出来ることをしたい、しようと思っても
楽しくなくちゃ嫌で、つまらなくて退屈なのことに耐えられない。

目指す物やなりたいワタシにどれだけ近づけるのか。
ちょっとでも駄目だと思ったら
それ以上の努力をしなくなる。

全部が怖くなって暗いところにいるのが嫌になる。

ワタシは何も変っていない。
唯一変ったのは髪の毛の色くらい。
内側の一番大事な部分は何も変らない。
相変わらず弱い。泣き虫。我慢も出来ていない。
外見だけ変ったって強くなれない。
励ましてくれても、それはほとんど意味のないことだった。
1�个眩阿某覆瓩討い覆さい�する。

進むのは不安だけで、楽観的になれない。


大好きな人を信じていたい。
大好きな人を信じているワタシを信じたい。

自分のココロをどれだけ信じられるんだろう。

過去はどうしようもないもの。
そこで得られたものはあった。辛いこともあったけど。
だけど、今は思い出してもへっちゃらになった。
なのに、悪い事については、思い出してしまって
「もしかしたら前と同じになるんじゃないか」
思い込みの激しいワタシはすぐにそう考える。

過去と今を比べても生み出される結果が過去と同じになるとは限らないのに。

答えが同じにならないのに
ワタシのココロは前と同じ。
考えて思うことは過去と何も変っていない。

そう、何にも成長できていない。

つっかかるようになったのは怖いから。
強いふりをしていないと
大好きな人との会話も成立しない。

あのメールやその後の対応は
ワタシを苦しめるだけだった。

いっそのこと離れてしまえ。

みんなが「遊ばれてるだけ」「やめておけ」って言っても
ココロの中では「そんなことない」そう言うワタシが存在する。
ワタシはワタシを信じたい。

でも、変ったと思ったワタシは何も変っていなかった。
ワタシが信じる物はいつかワタシから離れていってしまうかもしれない。
人を信じるのはいつだって怖いけど
信じたいワタシに素直に従いたいと思う。


テストは相変わらず出来なくて
30分で教室を出てきた。
半分眠りながら受けたテスト。
再試代がどれだけかかるんだろう。
でもいい。やれるだけのことはやったつもりだから。

進んで大きくなっていくのは体重計の針だけだ。

ワタシの中身は何にも変っていない。

今日はもう携帯の電源を切ってしまおう。
大好きな人にメールを送ることもしない。
電話もしない。
受信されないし、着信もされない。

今日はもういい。


2002年11月24日(日)

クリスマスツリーを出した。
2メートルの大きなツリー。
飾り付けを終えたらお店の中はクリスマスムードいっぱいになった。

あんなに楽しいって思って
楽しいだけで何も感じないことがあったんだ。
楽しい以外何も感じなかった。

感じたくなかった。


本当は強くなんかない。
強くなれなくていいって思う。
ワタシは弱いです。
どうしようもないくらい弱いです。

だけど、それを少しでも駄目なほうへいかないように
阻止する努力はしていきたいと思っています。


なのにどうしてだろう。
同じ所を行ったり来たり。
フワフワ浮いているだけだったよ。

「結局お前は何も変っちゃいない。」
オブラードに包まずに言ってくれてありがとう。
大好きな友達。



2002年11月23日(土)

「俺の感情を探るような聞き方はするな。
 さっきから何度も言わせるな。
 俺は俺が思ったことしか言わないし、俺が思った感情を大事にしてるんだ。
 心配になるのもわかる。不安になるのもわかる。
 それは俺がメールを間違えたからで
 悪いと思っているよ。
 でも、「〜でしょ」って聞き方は良くないんじゃないか?」

顔から火が出るかと思った。
ワタシは最高潮に嫌な瞬間を大好きな人に見せた。
見せてしまった。
唯一、電話であってよかった、と思ったけれど。




−俺は悦子をちゃんと受け止めたいよ。信じて欲しいよ

 悦子って誰?

ワタシは動揺していた。
それよりも、怖くてしかたなかった。
思っていたことが「やっぱり」とズバリ当たってしまったから。
でも、「違う」というコトバを受け入れようとしながら
ココロの中では「そうなんだ。そういうことなんだ」というコトバを待っていた。


前後のメールなんて知らない。
唐突にそんなメールをもらったワタシは戸惑った。
正直、冷静じゃいられなかった。

問い詰めたい。
でも、そんなことしたくない。
だけど気になる。
体は正直だ。どんどん鼓動が早くなっていった。

我慢できなくて電話した。
「あ、間違えた。悪かったな。ごめん」

そっけない返答にワタシはびっくりした。
戸惑わないの?



「遊ばれてるだけだ」

「お前が辛いのは友達としてみているのが嫌だよ。」

「自分が幸せになれるほうを選べよ」

「素直すぎる。お前は騙しやすいって思われてるよ。」

「お前は騙されてる。男はわかんねぇんだよ。」

「ゆりさんは相手を信じすぎてる。」

「お前は素直すぎる。だから騙せるってすぐに男は思う。」

「そうやって自分を追い詰めるから切ってるんじゃないのか」

「安心できる人を見つけろよ。そいつじゃ余計傷が深くなるだけだ」

「やれるだけの女。都合のいい女になってほしくない。」

「悪い事は言わない。やめとけ。」




調子が悪かった。
呑みすぎたせいもあった。
朝から胃がむかむかしていた。
バイト中、何度かトイレに行って吐いてしまった。
そのたびに大好きな友達に言われたコトバを思い出した。

そこまでワタシは辛くない。
苦しいなんて思っていないよ。

それとも、辛くないよって振りをしているだけかもしれない。

今はそれすら、はっきりわからない。
泥酔しているわけでもない。
今日は呑んでいないし気は確かなはずだ。

わかっているのにそれを認めたくないだけ?



「どうしてそんな風に言うの?
やめて。
やめてよ!」

そんなことを言っていたような気がする。
でもはっきり思い出せない。
かなり酔っていたんだ。


最高潮に嫌なワタシを見せたのにもかかわらず
寝逃げしたくて薬を飲んで意識が飛ぶほど眠って
起きたとたん電話をして変なことを言ったにもかかわらず
「辛くても切るなよ」
そのひと言を言うためだけに
電波の悪い家を出て車の中に戻って電話をかけてきた
大好きな人をワタシは信じたい。


「遊ばれてるだけだ」

「お前が辛いのは友達としてみているのが嫌だよ。」

「自分が幸せになれるほうを選べよ」

「素直すぎる。お前は騙しやすいって思われてるよ。」

「お前は騙されてる。男はわかんねぇんだよ。」

「ゆりさんは相手を信じすぎてる。」

「お前は素直すぎる。だから騙せるってすぐに男は思う。」

「そうやって自分を追い詰めるから切ってるんじゃないのか」

「安心できる人を見つけろよ。そいつじゃ余計傷が深くなるだけだ」

「やれるだけの女。都合のいい女になってほしくない。」

「悪い事は言わない。やめとけ。」

ごめんね。ワタシの大好きな友達。
ワタシはやっぱり信じてるんだ。

単純明快なワタシは
「好き」のコトバがなくたって
今夜の電話だけで、昨日のこと挽回されちゃったんだ。
信じていいんだってワタシに言ってしまったよ。
だって、ワタシの「信じる」という範囲の中に
ぴったりとはまってしまう行動をしてくれたから。

バカだって言っていい。
思っていい。

でもワタシはそれでもかまわないよ。

ワタシが決めたことだから。
結果、騙されていたとしても
きっと平気なんじゃないかな。
だってワタシが決めたことだから。

今はそうさせてほしい。


「嫌いになってよ」
なんてバカなことを口にするんだろう、ワタシは。
「嫌いになってほしいわけ?なんでそう言うんだよ」
「わかんない」
「わかんないじゃねぇだろ?自分の気持ちなんじゃないのか?」

薬が残っていて半分眠っていた。
「嫌いなんじゃないの?」
最後に口にしたのはそのコトバだった。
ワタシはその後に顔から火が出るほどの恥ずかしい思いをした。
間違っていたから。


2002年11月21日(木)

買い物に依存しているわけでもないし
ホストにお金を貢いでいるわけでもない
セックスに執着しているわけでもないのに
どうしてここまでついていない日は存在するんだろう。
どうしてここまで胸が締め付けられるほど苦しくなるんだろう。

ワタシは何か間違ったことをしてきたのだろうか。
それとも今までしてきたことは全て間違っていたのだろうか。

少し自分を見失いそうで怖い。


自分以外の誰かを信じることはとても怖い。
まして、今の関係ではなおさら。
でもがんばると決めたのは他の誰でもないワタシだ。

「でも、好きなんだよね」「好きなら仕方ないよね」
そう言われるのが一番嫌いだ。
だからワタシはがむちゃらになってしまう。
焦って焦って先走りしてしまう。
結果、悪循環が生み出したものは最悪の結果だった。

もうそんな風に最悪の結果を迎えるのは嫌で
今はよけいに嫌だと思う。

わがままになりたくないし
煙たくなりたくない。
なにしろ、負担になりたくない。
電話代とか、そういう普段はあんまり気にしない事でも
今はとっても高価なものを扱うかのように
とても気をつかってしまう。

いちいちそんなことを気にしているわけではない。
ふとした時に気になってしまう。

3回連続で相手から電話が来た時とか。
「ワタシからかけるよ。」
「いや、平気」

切った後にまたかけ直す。
そうすれば埋められると思ってしまうから。
同じ時間しゃべったら少しは気が楽になる。
むしろ3回分を1回でクリアした時は
ワタシもがんばれる、とそんな小さなことで満足してしまう。

本当は側にいたくて
優しく頭をなでてほしくて
ギュと抱きしめられていたい。
手を繋いで眠り、目を覚まして横をむいたら寝顔があってほしい。
のんびりと煙草を吸って朝の身支度をして
だらりと横になってテレビを見て
お腹がすいたらコーヒーを入れて、一緒に飲んで
くだらない話で笑い合い、煙草を吸ってまた笑って
テレビに飽きたら車を飛ばして海に行って
一緒に歩いてギュってして。
夜は一緒にご飯を食べてテレビを見て
そしてまた手を繋いで眠りたい。

ワタシの頭の中は憧れでいっぱい。
どうしようもないくらい切なくて
声を聞いたら泣いてしまうんじゃないかというぐらい。

ごくたまにそういう夜がある。


「会いに行くね」と言っても電車がなければ会いにさえも行けない。
そんな現実を恨んでみたりする。
解りきっていたことなのに、それにがまんならなくなるのだ。


「仕事だよ。歯医者終わって今からまた仕事場戻るよ。」
駐車場で電話をしてくれた。
気が狂った夜はこういう電話でさえ、信じられなくなる。
そんな自分がとても嫌いなのだけれど
その感情は止められなくて、嫌なワタシが出来上がってしまう。
電話を切ってメールを送信した。
返事は来ない。
ワタシの妄想は悪い方へと走り出した。

会えないからこそメールや電話のコトバを信じよう。
そう思っていたワタシは今夜はどこにもいない。
どっかに行ってしまった。
今夜のワタシは醜い人だ。


2002年11月20日(水)

小さなことで満足を得られたらいい。
それだけでいい。
他には何もいらない。

ワタシは欲張りになりすぎるところがあるから
出来るだけ抑えてきたけど
逆にそれはよくないことだ、とわかった。
だからといって欲張りを大いにしようなんて思わない。

仕事の合間にメール。
授業中にこっそりメール。
もう日常になったけれど
それらを当たり前に思ってしまいたくない。
いつも変化ある毎日を作り上げるためには
ワタシは何をしたらいいんだろう?


暖かい首もとに顔をうずめられる日はまだ先。
だけど、ワタシはがんばれると思った。
ワタシが少し弱気なことを言うと
「信じるって言ってなかったけ?」
突き放すように言ってくれる友達がいる。
ワタシはそのコトバでハッとする。

疑い出したらきりが無い。
だったらバカをみたってかまわない。
最後まで全部信じるんだ。

バカをみるなんて決まったわけでもない。

今はただ答えが出ていないだけで
その答えを一緒に見つけられたらいいな、と思う。


チョコエッグを2個買ったけど
2個とも同じキャラクターでがっかり。
チョコレートはワタシのお腹の中で溶けています。

授業中は相変わらず眠っています。
おきていられません。
バイトが無い日は幸せです。
だけど、バイトがあっても幸せを感じられます。

好きな人を信じます。
ワタシはそれしか出来ないから。
遠く離れているからこそ、
小さなことを信じたい。
ワタシは安心させすぎているのかもしれない。
余裕綽々かもしれない。大好きな人は。
でも、それでもかまわないよ。
ワタシは大好きな人を好きだって言えるだけで
自分を大好きさんになれるから。

ワタシは大丈夫。
ワタシは平気。



寝顔を思い出した。
テレビをつけっぱなしで今日買った本を読んで
一息入れようと煙草に火をつけた瞬間に
なぜか、思い出した。
そして急いでメールをした。

まだ仕事が終わっていないらしい。
夜9時をまわっても残っている仕事は
いつも残業をしない大好きな人にとっては
とてもハードなことかもしれない。
−お疲れ様。まだ終わってないのかな?終わったら連絡してね。
お風呂介助でちょっとした怪我があったらしく
その報告書や改善策を考える会議などで連日忙しいと言っていた。

布団がまるまっている。
それを直しながらワタシは今度いつ会えるのか考えていた。

30日。
それまでは多分会えない。
どっちかが無理をしてもバイトや呑み会でどっちも無理。
でも大丈夫。

なぜか満ち足りた気持ちでいっぱいになった。

1週間は長い。
週末会えればいいほう。それも2週間に1度。
出会った場所が場所だけに
ワタシが東京に住んでいることはしかたない。
電車で1時間30。車で飛ばして1時間。
そう遠くは無い。
でも、すぐに会えないことがすごく悔しい。
会いたい時に限って会えないのはもう慣れている。
だけど、ワタシがまだへなちょこの学生なのが
どうしようもないのだけれど、とても悔しくなってくる。

一緒に海へ行って手を繋いで歩いた日。
思いっきり転んでかすり傷を作った日。
あの5週間がとても愛しくなってきて
早く会いたくなった。
だけど、ワタシは「会いたい」とは言わない。


2002年11月19日(火)


木星
あなたに気持ちを伝える為に
全て伝わらない歯がゆさに
あたしはあなたの前で
たくさん泣いてたくさん笑うわ

2人の時間は宇宙の中で言うチリの様なものかもしれない
時折見せるずるい仕草も ワンシーンの1秒かもしれない
じゃぁね木星についたらまた2人を始めよう

落ち葉が足元を埋めて
綺麗だけど邪魔で嫌いで
下を向いてしたたる汗は
忘れてはならない暑い思い溶かす

あなたは優しい人だからあたしは手も足も絆も委ねよう
始まりも終わりも朝も暗闇も必ず2人で迎えよう
だから話して くだびれてもう一度眠ろう

届けられる物全てを両手に抱え
あたし空から飛んできたのよ

2人の時間は宇宙の中で言うチリの様なものかもしれない
時折見せるずるい仕草も ワンシーンの1秒かもしれない
じゃぁね木星についたらまた2人を始めよう

(木星/aiko)



時間の無い朝。
だけど、ワタシは忙しくなる事をわかっていても
電話を切ることは出来ない。
少しでも声を聞いていたいから。
その声で1日分の充電が出来てしまうから。

寝ぼけた声で電話に出た。
目覚ましが鳴る前だったから。
「おはよぅ」
「おはよ。起きてたか?」


昨日の夜、ワタシはいけないことをしようとした。
でも、頭に浮かんだ笑顔で、結局は何もなかった。
自分で自分を傷つける事はもうしない。
それは、無理にじゃなくて。自然にそうなっていった。
笑顔と引き換えにワタシは何を失うだろう?
何か失うだろうか?
何も失わずにすむだろうか?

生まれ変われると思う。
悲しみがなくなったら。
だから、強くなりたい。弱い部分は少しだけでいい。

負けたくない。負けたくないから。


朝の渋滞にはまってのんびり電話が出来た。
電話の向こうからいつものラジオの音が少し聞こえた。
ワタシの家では受信できないFMヨコハマ。
やっぱり2人は近くない。
だけど、今ワタシと繋がっているから。
そう思うだけで少し強くなれた。

2人で手を繋ぎながらこの街を歩いたことを思い出した。
寒かったけれど、くっつきながらゆっくり歩いた。
ワタシの通う学校を見に行ったり、いつも行く喫茶店にも行った。
この街を1人で歩く時、2人で行った場所に行けばきっと切なくならないはず。
2人で手を繋ぎながら話したことや
下から見た笑顔とか、きっと楽しくなれるはず。
また歩きたいな。そう思える。
今はマイナスになりたくなくて
自分から傷つくようなことはしたくない。
それは自傷行為だったり、そうじゃないことでも。

ココロをもっと大切にしたい。そう思った。

いつの間にかワタシはワタシが大好きになってきた。
それは大好きな人の出現とかもあるのだけれど
やりたいことや大好きなモノの集まったこの部屋での生活に
とても満足しているから、という理由もある。
ありふれた毎日を少しでも変化のあるものにしたくて
試行錯誤しながら見つけた今の生活。
その中に大好きな人がいる。

今なら探せると思った。
ワタシが今一番必要としているモノ。
今の状態だから見つけられる気がした。


2002年11月17日(日)

アウター7着売りました。
こんなにバカスカ売れると思わなくて
ワタシはレジに持っていくたびに「かわいいのがいっぱい売れていく」と
少し切なくなったりしました。

自分の目で選んで入荷した洋服は
なぜかとても愛着がわいてしまい
売るのがもったいない、なんて思ってしまうワタシです。
お店にとってはいい迷惑な店員かもしれません。
でも、ワタシが選んで入荷したアウターを
「かわいいですよね」と言ってくれるお客さんがいることは
これからのバイト生活の励みになります。


お店を出る前にパーカーを羽織り
自転車の鍵を手に持った。
「お疲れ様です」と深々と頭を下げてお店を出た。
風が冷たくて手袋持ってくれば良かった、と何度も思った。

家までの5分の間に
銀行に行こうか、それとも明日にしようか
夜ご飯のお金はあったっけ?、何食べようかな?
でも食べるのはめんどうだしやめとこう、
テレビなんか面白いのあったかなぁ、
野球やって疲れてるかな?電話しちゃおうかなぁ
と、これらのことを考えていました。
そして実行したことは電話しちゃおうかなぁ、だけだった。


夜眠る前や朝起きた時
1人をしんみりと感じるときに寂しさは襲ってくる。
いっぱい笑ったこと、いっぱい話したこと
それらを思い出し、横に寝顔がないことをひどく切なく感じる。
灰皿にたまった吸殻。
マルメンライトのロングとケントワンのロングの二種類が混ざっている。
ワタシはそれをいつか捨てなくてはいけない。
でも、それを捨ててしまうと
ワタシの部屋で楽しく笑っていっぱい話をした記憶までもを捨ててしまう気になってしまって
山盛りになって限界になるまで捨てられないでいる。

大好きな人と一緒に過ごした1日をとても大切に思いすぎてしまっているからだ。

たかが吸殻。
でも、ここに確かにいた、という証を
ワタシはいつまでも大切にしたがっている。


歯ブラシを買っていた事を思い出した。
ワタシのうちに泊まった時用の歯ブラシを一緒に買っていた。

スーパーの袋の中に一本。
あけようか、と思ったけれど
そのままにしてワタシの歯ブラシが入れてあるコップの横に
そっと置いてみた。
なんだかとても恥ずかしくなった。

暖かい首元の体温を思い出して少し切なくなった。




2002年11月16日(土)

ギュッと抱きしめられると
まだお酒の匂いがした。

金曜日、友達との呑み会が3時に終わり
そのままワタシの部屋へ来た。
「湾岸通って来たけど、どこをどうやって来たのか
 さっぱり覚えてないよ」
眠りそうな声でそう言うと
スース−を寝息を立て始めた。


目を覚ますと大好きな人の気持ちよさそうな寝顔が隣りにあった。
「おはよう」といい、首元に顔をうずめた。
お酒の匂いは前の日よりもしなくなっていた。


迷子にならないように手を繋いで
人ごみの中を歩きながら買い物をした。
「チョコレートとクッキーどっちがいいかな?」
「どっちでもいいよ。俺は食わないぞ?」
「…ならやめとこうかな」





答えはまだ聞いていない。
きっと考えている最中なんだろうけれど
待っているワタシにはやっぱり寂しい時もある。

好きになるのに時間は必要ないけれど
それ以上へステップアップするには
やっぱり時間はとても大切なんだと改めて感じた。

だけど、確実に前に進んでいる事はわかった。


相変わらず暖かい体。
首もとに顔をうずめて何度も確かめるように
大好きな人の大好きな匂いをかいだ。

ワタシの大好きなものだけで作り上げてきたこの部屋で
大好きな人と一緒にいられるのは1日が限度。
わかっているけれど
「何時に帰るの?まだ居るよね?」
何度も聞いてしまったワタシはとても弱いかもしれない。


お気に入りの灰皿を間にはさんで
たくさん話をした。
たくさん抱きしめてたくさん体温を感じた。

2人で煙草を吸いながらたくさん笑いあった。
テレビを見ていて、たまに顔を覗くと
とても真剣な顔で競馬を見ていて
「ふふふ」と笑ってしまった。
「なんだよ。4番応援してるんだよ。」
ふくれながらそう言ったけど
なんだかおかしくて、また2人で笑った。



家の前で車を見送り部屋へ戻ると
飲みかけのコーヒーがあった。
さっきまでの気持ちでいられなかった。
とてもとても寂しくなり電話をかけた。

ワタシは弱虫すぎた。

だけど、1人の部屋で声を聞くと
もう元気になっているのは
ワタシがとても単純だから。






2002年11月12日(火)

7時30分。
携帯の目覚ましと同時に電話が鳴った。
とてもとても危なかった。
そのまま切ってしまう気がしたから。

朝からお気に入りの声で目覚められるのは嬉しい。
電話越しじゃない方がいいのは当然で
だけど、ふいうちの電話にワタシは朝から満足だった。

それだけで窓から見える空が曇っていても
シリアルが1食分も残っていなくても
コーヒーが切れていても
なにも落ち込むことはなかった。

ワタシは弱い。
強いけど弱い。
弱いけど強い。
いろんな部分に適応している強さが違う。弱さが違う。
大好きな人のことになると
がんばれることのほうが多いけど
その分、弱い部分はさらに弱くなってしまう時もある。
でも今は苦しい事も悲しい事も「我が肥やし」と思いたい。

1日がフル回転で元気でいられる。
朝の電話はワタシに何日分もの元気を与えてくれた。


授業は相変わらず退屈で
テキストを広げて落書きをしたり
ペンケースの中の使えないペンを整理したり
一番後ろの席で色んなことをしていた。

こっそりメールのやりとりをする。
カチカチと携帯のボタンを押す音がする。
静かな教室ではいつも気にしない音が妙に気になる。
受信した時のバイブの音なんかも。

メールの内容はいたってくだらないもの。
それさえも「嬉しい」に変えてくれるのは、大好きな人。


−臨時収入があったからテレビ買おうかな。
−テレビも安いからな。あるといいな。調べて今度買いに行こうか。重いしね。

−カメラつきの携帯に変えたいよ。今のもう駄目だよね。アンテナないし。
−カメラつきいいよな。たくさん送ってな。

そんな会話でもワタシは幸せな気分になる。
退屈な授業もあっという間に終わってしまう。

足元の水溜りもジャンプして超えられてしまう。
遠回りなんかしないでピョンって超えられる。



人には道は2つしかない。
良い方向、悪い方向。
でも、道を出発する時には良いも悪いも何も見えてない。
だからみんな勇気を出してそのどちらかの道を選ぶのを拒む。
きっと他の道があると考える。
それじゃあ、いつまでたっても第1歩を踏み出せない。

人が選んだ道に一緒に進んでも
第1歩を踏み出せたことにはならない。

結果なんてわからないけど
勇気を持って踏み出す事が強くなろうって思う気持ちの第1歩なんだと思う。

ワタシはワタシの選んだ道を今歩いています。
いろんな人に助けられたりもしながら
だけど最終的にはワタシが選んで歩いています。
選ぶのは怖かった。
「あっちの方が良かったかもしれない」と思ったこともあった。
でも、それでもワタシが選んだ道だから
諦めずに歩いていこうとたくさん言い聞かせてきた。
先のことなんて何も分からない。
「わからないから楽しいんだよ」なんて言われても
「ありえない」って突っ張ってた。
だけど今は素直にそう思える。

楽しみにしているわけじゃないけれど
ほんの少しの「もしかしたら」や小さな希望を
大切に大切に大きくしていきたいと思う。

確かな気持ちで好きだって言いたい。


2002年11月11日(月)

朝から「大丈夫」のコトバをほしがった。

7時50分。
いつもメールが来る時間だった。
先週までは。

いつもあったことがなくなると
人はすぐ不安になったりします。
そしてワタシはその不安が人より強いのです。

8時00分。
−おはよう。今日から学校です。



8時01分。
−やっぱり無理かもしれない。


−何が駄目かもしれない?なの?

やっと返信が来た。
それだけでワタシの不安はすっと消えた。

−毎日あったものがなくなるとワタシ駄目みたい。
 でも、そう言うときっと負担になるから
 したい時にって考えた方がいいよね。
 でも、ミクロ単位まで知りたいって思ったりするんだよね。
 矛盾だね。
−また朝メールするよ。これからもね。 
 今うってたところだったしね。
−矛盾だらけ。でもそれもワタシ。
−まだまだ知らないところあるし、知りたいし。知りたくなるのは仕方ないよ。
 メールくだされ。
−変だよね。ワタシ。
−変なところがいいところ。大丈夫。


ワタシは単純。
「大丈夫」のコトバだけで
本当に大丈夫になってしまうのです。
そこに嘘や裏切りが隠されていたとしても
多分ワタシはそれらに気がつかずに大丈夫を信じて
ずっと信じてしまうと思う。

ワタシは幸せになりたいから
幸せをくれる人のコトバをそのまま信じてしまうのです。
それは、とてもよくないことだと解っています。
100%の真実なんてどこにもありません。
解っています。
だけど、大好きだと思う人を信じたいのです。


「ワタシたち」というには
本当はまだ遠くて
だけど、下の名前で呼んでもらったときは本当に嬉しいから
「ワタシたち」を使いたくなる。

ワタシは相変わらず「さん」付けだけれど
いつか必ず下の名前で呼んであげるんだ、といつも思う。



「幸せにしてくれる人を選ぶんだよ。あんたには選ぶ権利がある。
 選んでもらうんじゃなくって、こっちから選んでやるって
 そんくらいの意気込みでも平気だよ。」

幸せを与えるだけじゃなく
与えてもらう人を探してもいいんだ。
ワタシにはその権利があるんだね。

でもね。ワタシは今、大好きな人に幸せをあげたいと思うよ。
それが苦しい事だったとしても
きっとワタシはがんばり屋さんになってしまうんだと思うよ。
それがワタシにとっての幸せでもあるんだから。

苦しいこと
ボロボロになるまで気が付かないのは本当です。
辛くても
それが限界だっていう所までたどり着かないと気がつかないでいます。


人は変ります。良い方にも悪い方にも。
短時間で変わることもあれば、長い時間が必要なこともある。
「年は気にしないで」と言ったあの日から
大好きな人は年のことを口に出さなくなった。
まだそんなに時間はたっていないけど
本当はココロの中で思っているのかもしれないけれど
口に出さなくなったのは事実。変わったこと。

ワタシにだって人を変えさせるチカラは備わっているんだ。

そう、ワタシだって変われるんだ。
ワタシも大好きな人も。



−今日はうな玉丼。がんばってるかね?
−もう学校終わったよ。今日はスパ作る!
−今度手料理よろしくな。

今日はバイトで23時帰宅予定。
きっと電話は出来ないかもしれない。
だけど、大丈夫。
ワタシには「大丈夫」がいつもついてるから。



2002年11月10日(日)

無駄に焦っています。
いろんなことに。

日曜日。
今日は野球の日だったようで
朝早かったはず。
ワタシは昼まで寝ています。
11時ごろ、なんの連絡もないから
「天気良くてよかったね。野球がんばってね」とメール。
すぐに返信をもらったけれど
なんだかすっきりしない気持ちだった。

部屋の掃除を一通りして
昨日一緒に撮ったプリクラを見て切なくなった。

本当は全然平気じゃないね。って。
本当はものすごく寂しいんだね。って。

胸がドキドキしてきた。
煙草を吸っているからじゃない。すぐにわかった。

切なくなって少し苦しくなると
ワタシの胸はいつも早く鳴る。
そしていつものようにマイナス思考へ走り
今考えている事はどちらかにしようということ?とか
1人で答えのでない質問を投げかけて
ワタシが答える問題じゃないのに
そんな事を繰り返していました。


決めた事にはがんばりたい。
変えてあげたいと強く思うから。

「自信がない」という事に対して
ワタシはがんばってほしいという気持ちと
自信を持たせてあげたいという気持ちでいっぱいになって
変えてあげたい、変えてあげるんだ、という気持ちになる。


夕方、声が聞きたくなった。
眠たかったみたいで敬語を使ってきた。
意味はない、そのコトバが本当は意味を持っていることをワタシは知っていて
だけど、その事には何も触れずに電話を切った。

馬券もはずれて野球も負けて
ちょっと元気がなかったらしい。

「なーんでもないよ。ちょっと眠いだけです。」
「敬語?やだな。」
「意味ないって。本当に。明日から実習がんばれよ」
「実習じゃないよ!学校だよ!」
「あぁそうだった。学校がんばれよ」
「うん。がんばる。」
「おう。じゃぁまた夜な。」


昼間に干したのにまだ乾かない洗濯物。
たたまず、そのまま部屋の中へ入れた。
外はもうすっかり寒くなった。



2002年11月09日(土)

5週間の実習がやっと終わった。
実習が終わったと同時にワタシは実習生ではなく
1人の女になった。
やっとそうやって胸はって言えるようになった。

−実習終わったな。お疲れさま。ある程度答えは出したつもりでいるよ。
 とりあえず支度しておいてな。

メールが来ていた。
一緒に東京へ帰ろうというメール。
そして答えというのはワタシたちの今の関係の答え。

怖かった。
それでなくても金曜までの間にワタシはとても苦しかった。
周りからのコトバだけで、あんなにも苦しくなるなんて思っていなかった。
そして、思い出したくもない過去がフラッシュバックして
窒息しそうなくらい胸が痛かった。


車を待つ間ワタシは怖くて何も考えられなかった。
いっそのこと電車で帰ってしまおうか、とも思ったぐらいだった。
1時間も待っていて考える事はただひとつ。
「一緒にはなれないから来ないんだ」ということ。
電話もメールも何も連絡がなく、ワタシはただ1人で立っていた。

「悪い!今職場出た。遅れた理由は会えばすぐわかるよ。今どこ?」
「仕事してたんだ?今駅だよ」
「わかった。あと10分くらいでつくから」

車に乗り込もうとドアをあけた瞬間
遅れた理由は本当にすぐにわかった。
髪の毛を切っていたからだった。

心境の変化らしく、心機一転するために短くしたらしい。


ドアを開けて顔を見た瞬間
とても苦しかったものが一気に無くなってスーッと楽になるのが解った。


東京のアパートへ帰る間、車の中でワタシは暗かった。
元気をあげなくちゃいけないのに。
元気がないのはワタシじゃないのに。
だけど、ワタシは答えを知りたがっていた。
答えが欲しくて、聞きたくてどうしようもなかった。

アパートへ付き、お酒を飲みながら話をした。
「答えは出たの?」
「答えっていう答えはまだ出ていない。『す』の次の言葉が見つからないんだ。
 わかっているけど、俺自身の問題なんだよ。
 ゆりは『すき』って気持ちをものすごくいっぱい俺にぶつけてくれるけど
 俺はそれをちゃんと返せる人なのか、がんばれる人なのかわからないんだ。
 それに、もっと俺のことちゃんと見て欲しいし知って欲しいし
 俺もゆりのことをもっと見たいし知りたいんだ。」
「ワタシはどうすればいいんだろう」
「待っていて欲しい。」
「半年は待てないかもしれない。」
「そんなに待たせるつもりはないよ。」

ワタシは今のままのとても中途半端で壊れやすい関係のまま
ずーっとずーっといることは出来ない。
ワタシはそういう曖昧な関係がとても苦しいから。
少なくとも金曜日までの間に知ってしまったことがワタシを苦しめていたから。

だけどちゃんと考えてくれている事はとてもわかったし
ワタシに何かをしてあげたい、してほしいという気持ちもとても解った。
いっぱい伝わってきた。

冷蔵庫に麦茶をしまいに行った時後ろから声が聞こえた。
「今日は一緒に寝ような。」

実習中とは全く違い、これから平日は会えない。
その分会ったときは側にいたい。ずっとずっと手を繋いでいたい。
それはワタシたちの同じ考えだった。

ギュと抱きしめられながら色んな話をベッドの中でした。
「セックスはしない」それはワタシの決めた境界線。
それをちゃんとわかってくれていた。


後悔したくない。
それだけだった。
だからワタシは後悔しないためにも
はっきりと答えを聞くまでは諦めないし
遠距離にも負けない、そう決めた。


「ちゃんと言葉で言わなきゃ駄目か?そんなに必要か?」
「ワタシは少なくとも言葉でしか受け取ることが出来ないし
 言葉でしか知ることができないよ」

付き合う、付き合わない。
そのコトバの重要性の違いが生まれた。
でも、『す』の次のコトバはわかっているけど
今は自分自身の答えを見つけなきゃいけないんだ、と言っていたコトバを信じたい。
ワタシの気持ちにたいしての答えではなくて
自分自身がやっていけるか、という答えを今必死で探している所なんだと思う。


金曜から土曜の夜まで一緒にいて
夕食を食べに行き、その後、車で帰っていった。
ほんの少しの距離だけれど、遠距離が始まった。

部屋に戻って忘れていった靴下と置いていった新聞を見ていて
とても寂しくなった。
今こんなに寂しくなったらこの先やっていけないっていうのに。


ワタシは弱虫で、強がりな変な人だけど
それでも過去にとらわれず生きていけたら、といつも思う。
何度も同じようなところに足を突っ込まずにすむように
確認を何度もとりながら歩いていけたら、と思う。




2002年11月05日(火)

午後8時。
外はすごく寒くてさっきまで暖かかった指の先も
あっという間に冷たくかじかんでしまった。

「もう風呂入った?」
「まだだよ。」
「ダッシュでコンビニまで来て」
「え?もう近いの?」

電話が来てすぐパーカーを羽織り家を出た。
少し早歩きでコンビニまで歩いた。
すぐに車を見つけて、歩きながら店内を見た。
立ち読みしてる姿をすぐに見つけた。

かけよって本の中を覗き込む。
「日本のラーメン」なんて本をすごく真剣に読んでいて
『お、ここ行った!』『ここうまいんだよな』なんて言っている姿を
この上なく愛しく思った。


駐車場に戻り、車の中で話をすることにした。
外も車の中も気温の差はあまりなく、とても寒かった。
すぐにエンジンをかけて暖房をつけてもらった。

すぐに土曜日に書いた手紙を渡した。
本当はその場で読んで思った気持ちを話して欲しかったけど
今は読んでいる姿を見ているよりも、話していた気持ちのほうが強くて
「あとで読んでね」と言った。
「もちろん、そのつもりですよ?」なんて返ってきたけど。

「手紙なにげに好きなんだよな」
「よかった。ワタシ書くの好きなんだ」


ビューンと車を飛ばし家の近くまで来た。
だいぶ暖かくなった車の中で少し話をした。
近所迷惑になるからエンジンは切って
とても静かな車の中でゆっくり話をした。
今週末で実習が終わること、これからの週末の休みのこと
第3者的に見た昼間のワタシたちのことなど。

「雑誌を買いに行く」と言い家を出てきたから
そんなに長く一緒にいられないと思う気持ちと
でもまだ一緒にいたい気持ちが入り混じって
結局、気が付いたら40分もたっていた。

楽しい時間はあっという間にワタシたちを寂しさの中へ連れ込みたがる。


暖かい首元に顔をうずめてしばらくした時
「何考えてる?」と聞いた。
「いや、別に何も…。小せぇなってことぐらい…かな。」
「ふふふ。」
「なーにも考えたくないよ。こうしてるのもされるのも好きかもな」
「ワタシもおんなじ」

上着は着ないと言い張っていたのに
今日の寒さには勝てなかったのか
ニットのパーカーを着ていた。
頬っぺたに当たるニットがちくちくして少し痛かったけど
それでもワタシは「もうちょっと」とわがままを言った。


とても驚いた事があった。
ワタシが2年前地元のメンズ洋服屋でバイトしていた時に買ったトレーナー。
それと同じものを着ていたということ。
朝、顔をあわせた時とっても驚いてしまって
車の中でそのことを伝えたら「フリマで200円だったよ」と言われた。
「ワタシ4900円もしたのに」
「フリマ大勝利!200円だもんな」


強くギュと抱きしめたらワタシの方が苦しくなってしまって
「無理するから」と笑われてしまった。
「そんなに小さくないもん」と強がって、二人で笑った。

たった40分でも週末から思うように会えなくなるワタシたちには
とても貴重な時間だったと思う。


会議の後の疲れた後に家の近くのコンビニまで来てくれて
会って話が出来た事は、とても嬉しかった。
さっきまでかじかんでいた手も
握ってくれたおかげですぐに暖かくなった。


車を降りてUターンして戻っていく車が
一個目の角を曲がって見えなくなるまで見送った。
最後はいつもクラクションを一回鳴らしてくれる。


2002年11月04日(月)

本当はどこへ進むべきなのか
わかっているのに、わからないふりをしています。
見ようとしていないのです。
認めようとしていないのです。
とても良くないことだとわかっているのに。


「そういえば、口紅つけないの?」
その一言で口紅に近いリップグロスを買ってしまった。
ばかだなーと思いつつ、可愛いやつと笑ってみました。
つやつやの唇がとてもおいしそうにみえた。
アイシャドウやマスカラ、チークはつけるのに
唇だけはいつもリップクリームだけだった。
そこにオレンジのグロスをつけると少し恥ずかしかった。




嫌なことのほうが目に付くのは仕方ないこと。
でも、だからといって、その人すべてが嫌な人じゃない。
わかってるのに。わかってるのにどうしてそれが行動に移せないのでしょうか。

ワタシはとっても嫌な人。

ワタシもどこかでは嫌な人。

もっと好きな所を見つけたい。
嫌なところも全部好きに変わるくらいに。


みんなの中に入れなくても何も気にしない。
きっとワタシに「みんな」は合わない気がするから。
嘘っぱちのワタシでみんなに合わせるのはとても窮屈だから。
楽しかったならそれでいい。
ワタシはその話を聞くだけでいい。
そこに入りたいとは思わない。


2002年11月02日(土)

風邪をこじらせて金曜日は39度の熱をもった体を引きずって実習へ。
いつもなら2時間の散歩。
でも雨も降っていたし車でアルミの納品へ。
軽くドライブでよかった…。
利用者さんにまぎれてワタシも軽く睡眠。

それでも風邪はひどくなる一方。
お昼をすぎて職員の人に声をかけられた。
「体調はどうですか?」
「平気ですよ。今日がんばっちゃえば土曜日休みですから」
「実習生とか気にしないで風邪の時はお休みして?」
がんばるを強調したけれど、職員2人に説得されて
お昼で早退。
こういうときに限って日帰り旅行で朝から会えない。
とても寂しい気持ちで家に帰った。

帰り際少しメールをした。
−風邪こじらせて実習は早退です。一日がんばれなかったよ。
−まぁそういうときもあるって。家帰ったらちゃんと寝ろよ?今から帰ります。

日曜日の市民祭りのボランティアもキャンセル状態。
一緒にイベント出来ると思って張り切っていたのにな。

家で寝てるのが一番、って風邪の時はそうだけど
週末に一日中家にいるのはとてもつまらなくて
読みたい雑誌を買いにコンビニまで行ったけど
結局売ってなくて、祖母に頼まれたお団子を買って戻った。


夜中2時頃。目がさめてキッチンでアクエリアスを一口飲んだ。
部屋に戻って眠ろうとしたけど寝付けなくて
手紙を書いた。
熱は下がっていたから思考回路はちゃんとしていたはず。

3枚の便箋に今ワタシが思うことをいっぱい書いた。
実習も残り1週間を切ってとても寂しいと感じていることや
離れてからの気持ちの置き場所のこと
会えない時に切なくなるだけじゃダメだと考えていることなど
ワタシが思うこと、伝えたいことをたくさん書いた。

出来る事なら日曜日に渡したかったけれど
ワタシは自宅待機なので、渡すのは火曜日になる。

お互いに風邪を引いているのに
相手は仕事があって土曜日も出かけていて
日曜日は市民祭りで、月曜日しか休めない。
なのにワタシは月曜日まで予定は何もない。

社会人と学生の違いなのか。
でも切なくて仕方ないのは確か。

火曜日の帰りに2人で会えたら手紙を渡そう。
家に帰って一人で読んでもらう。
側でワタシがいるときっとワタシの方が照れくさくなってしまうから。


「日曜日のボランティアは見つかったので
家でゆっくり休んでいてくださいね」と職員から電話がきた。
やっぱりでなくていいのか・・・サミシイ気持ちでいっぱいだった。
やっぱりワタシはワタシで思っている以上に
一緒にイベントが出来ることを喜んでいたのかもしれない。


でも大丈夫。
きちんと風邪を治せば火曜日からまたちゃんとがんばれるから。


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