ニッキ ゆり 【HOME】
- 2002年07月26日(金)
やっとテストが終わった。
帰り道の自転車で友達が「なんかテスト終わった気しなくない?」と言った。
そういえば、なんだか解放感というものが味わえなかった。
「カンペしてたからじゃん?多分…」
「だね!覚えようって気なかったもんねー」
「いや、私はあったけどね?(笑)」
「ゆりに限ってそんな!(笑)」
そんなくだらない話が楽しかった。
昨日バイト先で買ったTシャツを今日着ていったら
「新しいもの好き」と店長に言われた。
買ったものはすぐに着たいタイプなだけです。
新しいモノじゃなくても、なんでも。
手に入れたモノはすぐに試して見たくなる。
本当に似合うよね?って、本当にこれでいいんだよね?って。
何に対しても。
恋人に恋人が居てもいいかもしれない、平気かもしれない。
そんな夢を見た。(テスト中に)
恋人に好きな人が出来ても、ワタシと離れる事になっても
きっとワタシは平気よ。それでも付き合っていられるわ。
なんて、そんな事を夢の中のワタシは言っていた。
また昔の繰り返しかよ・・・、なんて目が覚めて1人でつっこんでいたけど。
ワタシはもうそういう事は出来ない。
付き合っている人、同棲している人がいる、と知っていながら
その人と付き合っていられない。
確実に知っていたわけじゃないから(あの時は)
信じようと思ってがんばっていたから付き合っていられたんだろうけど。
今のワタシには、もうそんな事が出来ない。
出来ないというか、したくない。
どんなに好きでも、多分、「お前も好きだ」と言われても。
昔の話はどうでもいいんだけれど…。
気が付いたらもう7月も下旬で
もうすぐ8月で、早くも20歳!
信じられないし、怖いし、不安だし、でも楽しみだし。
とっても複雑。
「もう20年も生きてるの」口に出して言ってみると
なんだかとーっても不思議な気分になった。
きっと19歳と12ヶ月の23時59分のワタシと
20歳と1日目の24時01分のワタシに、たいした変わりはなんだけど。
だけど、どこかで、変われたらいいなぁと望んでるワタシもいる。
20歳の記念に本を出す!なんて言っていたけど
実際、そんなに簡単じゃなくて
20歳のワタシはきっとステキなお姉さん!なんて思っていたけど
実際、ちっとも成長していない子供のまんまだし
20歳のワタシはとっても頭のいい人になって
ステキな恋愛をしれいるんだ!なんて思っていたけど
実際その間際になってみて頭なんて良くないし、むしろ下の下だし
ステキな恋愛どころか、人を見るのも疲れているのが事実だったりする。
理想と現実は本当にかけ離れている。
だけど全然悲しくないのは、どこかでそれを、もう受け止めているからだと思う。
19歳から20歳になる瞬間
今までのワタシから脱皮するように、何かを脱ぎ捨てられたらいいのに。
そしたら実感もあるだろうし、がんばれるんじゃないのかって思った。
今までずっと、ずっとそうだった。
ワタシは夏の真ん中に生まれた。
高校2年の時16歳から17歳に変われるのが嬉しかった時があった。
17歳の夏だね*なんて思って浮かれていた。
だけど、ワタシは夏の真ん中に生まれたわけだから
「17歳の夏」と言っても半分16歳で過ごしていたから
夏の全てが17歳の記憶ではない。
次の年、半分17歳で半分18歳で夏を迎え、過ごす。
それがずっと嫌だった。
両方を体験したんだよ!って思ってみても
他の人が羨ましいなんて事を思っていた。
今、そんなことをあーだこーだ言ったって、誕生日が変わるわけでもないし
これからずっと変わらないんだけど
なんだかそれがずっと嫌だった。
今年でそれが変わればいいな。
もっと昔の小学生の頃は、誕生日会を開こうとしたって
お盆真っ只中でみんな田舎に帰っていて寂しかった。
誕生日当日に「おめでとう」と言ってくれる人が家族だけで
友達から直接言われているクラスの人が羨ましかったりもした。
今じゃケータイとかで日付が変わった直後、いっぱいメールが来るけど
やっぱり「おめでとう」は直接言われたい。
家族じゃなくて、大切な人とか、友達とかから。
でも、今は家族だけでも充分。そう思えるようになった。
不思議だな。なんか、しみじみそう思った。
今年は恋人とも過ごさず、実家に帰って
姉の結納祝いと同時に祝われる。
嬉しいけど。とーっても複雑なのです。
K君の彼女(だった子)がまだ指輪をしていた。
「あれ?別れたんじゃなかったの?」と友達がワタシに言ってきた。
目を凝らして指を見ると、本当にそうだった。
別にワタシにあの2人に何があって、今どういう状況なのかっていうのを
聞いたりする深い理由もないから、気にしていなかったけど
K君との事があって以来、その彼女を見ると居た堪れない気持ちになっていた。
普通に話せているワタシが嫌いだった。
こうやってウソをついているワタシが醜かった。
会話をしながら「ごめんね。」と何度も思った。
愛のないセックスは絶対に何があっても、もうしません。
新たに誓った。
- 2002年07月24日(水)
今日もテスト。
あぁーやばい!
このままじゃぁ再試確実です。
勉強してるんだけどなぁ。
テスト前の30分。
短期集中型よねぇーなんて話しながらね。
全然、頭に入らないっていうのにね。
でも、それが楽しかったりする。
何か、いいこと、そんな事ばっかり求めていても
「求めるだけ」の人になってしまう。
それは嫌だ。
与える側にまわりたいと思ったりする。
お互いが向上できればそれでいい。
でも、今のワタシは向上どころか
一緒にいたら運気低迷するんじゃないか?!ってぐらいだ。
こんな自分が嫌で、変わりたいと思った。ものすごく。
「駄目な自分を愛せはしない。強く生まれ変われ。
やると決めたら背伸びはしない。体ひとつでぶち当たれ。
つまずいても構わないよ。心はそんなに弱くはない。
失くしたものは要らない物。本物は手に残る。」
そんな歌詞が今のワタシにぴったりだった。
何度も元気付ける為に聞いた。
がんばろっていっぱい思った。
疲れたんだね。大変だったもんね。
少し休もっか。
そうやって自分に言ってあげてもいいと思った。
気ばっかり張ってても、疲れて駄目になってしまうから。
肝心な時に駄目になってしまうから。
自分に優しくしてあげたい。
自分を一番優しく出来るのは、一生側にいる自分だけだと思った。
一番に限りなく近いのが好きな人だったり友達だったりすると思う。
誰かに優しくされたいと思う。
でも、優しくしたいとも思った。猛烈に。
優しい人になりたい。
誰かの擦り傷にバンドエイドを張ってあげるだけ。
それでも充分な優しさ。
そういう優しさをいっぱい与えられたら。
見返りなんていらない。欲しいとも思わない。
ただの自己満と思われてもいい。
ワタシの中には自己満とは違う何かがきっと生まれると信じてる。
恋人にワタシの誕生日は実家に帰る事になって…と電話をした。
ものすごく落胆した声が聞こえた。
ワタシも寂しくなった。
でも、姉の結納とかさなっているので、こっちに居る事は出来ない。
母親に電話で「ワタシにだって祝ってくれる人いるんだから!」と言ったら
「じゃぁ日にち変えようか?」と言われた。
「めんどうだからいいよ。帰りまーす。」
ワタシもワタシだ。
母親の声を聞いたらなんだか申し訳なくなってしまって
日にち変えてもらわなかった。
これも、1人暮らしをしてありがたみを知ったから。
- 2002年07月23日(火)
朝からテスト。
恋人からメールが来ていたけど、返せなくて
休み時間にちょこちょこ打って返した。
テストは「どーにでもなっちゃえぇー」状態。
朝、テスト範囲のプリントが足りなくて
焦ってコピーしていたらK君が声をかけてくれた。
「ゆり!教室どこ?」
「2−4!」
普通に声をかけてくれて嬉しかった。
これが『普通』なんだって思えた。
何の無かったかのようにする事は出来ないけれど
それを受け入れてワタシはこれからも接して行きたいと思った。
カンペを作る暇もないくらい、友達とおしゃべり。
試験監督の先生は「2人」と聞いていたので
カンペは無理だなぁーと諦めていたのもあったけど。
だけど、先生は「1人」だった…。
(っていうかカンペに頼りすぎ?)
明日は得意な心理学。授業は寝てばっかりだったけど
テストはがんばろ♪
昨日の夜、髪の毛を染めた。というか、色を抜いた。
オレンジみたいな、不思議な色になった。
派手派手。
「銅線みたい」なんて言われたけど
案外、気に入ってたり*
唇にピアスを開けたいと思った。
怖いかもしれないけど、なんか変わりたい気分だから。
下唇の所にピアスを開けている友達に
「どうやって開けたの?」と聞いたら
「自分で開けた」と言われた。
耳と同じで痛くないらしい…。
ピアッサーで開けられるよって言われたけど
耳と違って、無性に怖くなって
ゾクゾクしてしまった。
唇にピアスを開けて変われるんだったら
他の事でも充分変われるんじゃないかな?
この話はひとまず保留にしておこう。
何か前に進む事が出来なくて
このままじゃいけないんだろうけど
足が前へ進まない。
怖くて進めないんじゃなくて
単にワタシが怠けているだけ。
きっとそうなんだろうな。
何かきっかけを作らない限り
多分このまま。
ナマケモノ。
人との接触ばっかりだった。最近。
いきなり疲れが出たような気がした。
だけど、会いたいなと思う人、話したいなと思う人は
ワタシのココロの中に居て
都合のいい時だけ、頭の中に浮かんできたり消えたりしてる。
恋人じゃない他の人に、そういう居場所を求めてもいいんだって思う。
話をするだけで楽になれたりするんだから。
一喜一憂して
気にしている自分が大嫌いだ。
指輪にさりげなく目が行ってしまう自分が大嫌いだ。
「寂しい」を埋めてくれた人に
いつまでもずっと寄りかかっているわけにはいかない。
いつでも側に駆け寄る準備は出来ているけど
そういう時はきっとこないだろうなってココロのどっかで思っているから
余計に寂しくなる。
素直になった。
思った事をそのままメールで打ってみた。
送信せずに消去した。
- 2002年07月22日(月)
明日からテスト。
暑すぎて勉強する気になれない、というのはウソです。
エアコンの効いた部屋でのんびりしてます。
今日は学校がお休みです。
布団の中でウダウダしながら
今日は何日で、そういえば区役所に行かなくちゃ・・なんて事を考えて
結局お昼頃起きて、暑い中、区役所まで行きましたよ。
本当、溶けそう。
帰りにコンビニでアイスを買ってきて食べました。
目の前にはやるべき事がいっぱいあるのに
それに手をつけるのが嫌で嫌で仕方ない。
ウダウダしながら時間だけが過ぎて行きます。
やる気というものは、今のワタシにこれっぽっちも感じられません。
駄目だ!がんばらなくちゃ!そう言ってみても
体がついてこない。ココロも付いてこない。
何かが不満?何かが足りない?
それさえも、わからない。
今何がしたいのか、とか、そういう思考回路が壊れているような感じ。
「ワタシが『これから死ぬね。』ってメール送ったらどうする?」
そんな会話を友達とした事があった。
「そりゃ、電話するでしょ!」
「電源切ってたら?」
「家まで行くよ!」
「家にもいなかったら?」
「捜しまくるに決まってるでしょ!」
「泣いちゃう?」
「放心状態だよ!訳がわからなくなるって!」
「そっか」
「そっかって、何言ってんのよ!」
どうしてそんなことを言い出したのか
自分でも良く解らないんだけど
流ゆく時間の中、ワタシはあまりにもちっぽけすぎた。
これからもずっと同じだろう。
それでも何かを信じたい。
矛盾だらけのワタシのコトバ。
恥じることなく受け入れた。
情けないワタシを。
別の世界へ行ってみたい。
幽体離脱して、そのまま何処かへ行ってしまいたい。
誰か、とではなく、1人で。
この命がなくなったらどうなるんだろう?
この体は朽ちていくだけなんだろうけど
わかっているんだけど…。
今のワタシのまま、ずっと先に進むことなく
このまま止まってしまえるなら
それもいいかもしれないと思った。
- 2002年07月21日(日)
恋人に対する気持ちを
はっきりとしなくちゃいけない、と真剣に考えています。
「好き」の度合いがどんどん減っているのかもしれない。
でも、まだ「好き」っていう気持ちはあって
寂しい時会いたいって思ったりもしているし
連絡を取り合いたいって思う。
帰りが遅いと心配してしまうし。
だけど、それがだんだんなくなってきているのは正直な所。
慣れているんじゃない?って問いただしても
そういうのとは、また違う気もする。
「慣れ」とは違う。でも、まだ、わからない。
一つだけわかっているのは
「寂しい」と思ったとき
側にいてほしいって思う相手が
恋人じゃなかった時があった、という事。
でも、それを求めた相手は
好意を持っている人にではなく
普通の友達に。
ワタシが恋をしていた「あの人」から
告白のメールをもらった。
あの人はワタシに恋人がいるのも知っている。
だけど、気持ちを伝えてくれた。
「好きなんだ」それだけだった。
「付き合ってください」とかそんな類の者は無く
ただ、あの人の気持ちが打ち込まれていた。
ワタシは「ありがとう」と返した。
そしたら「君に彼氏がいるのは知っているけど
それでも、伝えたかったんだ。付き合いたいとか
そういう気持ちがない訳でもないんだけど
今、君が好きな人が彼氏で、それでも僕を好きだと思ってくれて
その気持ちが彼氏よりも大きかったら返事をください」と返って来た。
ワタシは正直、今、あの人の気持ちを考える余裕がなかった。
恋していたあの人からメールが来た事は嬉しかった。
鳴るはずもない着信音が鳴ってメールが来た時
一目散に携帯を取って確認したぐらいだから。
「もう少し待ってください。今考える事が、自分勝手なんだけど
ものすごくいっぱいあるから」と返した。
1個1個整理して前へ進んでいかなくちゃいけない。
中途半端で投げやり状態で進んではいけない。
そう思っているから。
昨日の夜、「会いたいんです」ってメールを打った相手は
恋人じゃなかった。
好意がある「会いたいんです」ではなくて
話がしたい意味での「会いたいんです」。
K君に。
K君は寮に戻っていたから会えなかったけれど
話したかった事は「どうして、したんだろうね?」って事じゃなくて
どうでもいい、くだらない話がしたかった。
K君は優しかった。
男の子から断りのメールやお詫びのメールで
語尾に「ね」がついている事がワタシには珍しいと思った。
「今、寮に帰ってきてるから、もう出れないんだ。ごめんね。」
この最後の「ね」がワタシには心地よかった。
お店でかわいい洋服を発見。
白のフワフワしたロングスカート。
さっそく、バイトが終わった後に試着してみたら
パンツの線がおもいっきり見えていて
これの改善策を考えてから買おうと思った。
あのスカートにペタンコのサンダルを履いたら絶対かわいい!
スカートに引かれるなんて、乙女モードが花開いて来た?!
社員の女の人が綺麗なお姉さん的な格好をしているから
ただ、それに影響されただけだろうなぁーと
帰りの自転車で思っていたけれど。
かわいいものに目が奪われる自分を
好きだなと思った。
- 2002年07月18日(木)
ワタシはどこまで意地汚くて自分勝手な人間なんだろう。
ほとほと嫌気がさしています。
が、ワタシとは一生友達なので
ワタシに言い聞かせながら改善していきたいと思っています。
千差万別、いろんな人がいます。
その人の分だけ思いがあって考えがあってやり方があります。
その中のたった1人のやり方に
こうも意見があることにワタシは少し嬉しく感じます。
その中でワタシは1人じゃないと感じてしまうのは弱虫だから?
それでもいいって思いました。
きっとあの時、K君にとって「相手」は誰でもよかったと思う。
「相手」は重要じゃなくて「寂しい」とか「なぐさめて欲しい」っていう
その気持ちの方が重要だったんじゃないかって思う。
それは、なんとなくで、確実なものではないけれど。
ワタシが「寂しかった」「抱きしめて欲しかった」そう思うのと同じで
K君もきっとそういうモノだったんじゃないか、と思う。
あれ以来、K君のどれが「普通」で、どれが「いつも通り」なのかわからない。
気にしすぎているワタシのせいだ。
ワタシは「普通」に見えても、それは「普通」じゃないのかもしれない。
同じクラスで同じバイト先、どこへ行っても顔を合わせる。
意識してしまうワタシがおかしいんだろう。
どうしてあの日したのか、K君はどう思ってしたのか
ワタシは知りたいと思った。
知ったところでどうなるわけでもない。
きっと「あぁー」とかそんな答えしか返ってこないんだけど
なんだかあれ以来、前に進めないでいる。
自分勝手にやっておいて、本当に自分勝手な考えなんだけど
ワタシは「寂しかったんだ」そう伝えたいと思った。
そして、K君はどう思ったの?と聞きたいと思った。
話を持ち出すのは怖い。
正直、怖い。弱虫なワタシには到底無理なことかもしれない。
でも、事実は変えられないし、もう過去は消せない。
現実を受け止めてそこから進んでいかなくちゃいけないわけだから
進むためには多少リスクがあってもいいんだろう。
でも、そのリスクさえなくしたいと思うワタシはきっとワガママ。
相当のワガママ。わかってる。でも、でも…。
ワタシの指先から放たれるコトバ達が
どれもこれも、キレイ事にしか思えません。
ワタシを作って来たモノが一つずつ剥れていって
化けの皮が剥れた、とでも言うのか、そんな感じです。
でも、これがワタシです。
これが本当のワタシです。
今までいっぱいコトバを綴って来たワタシ。
それもワタシだし、今ここにいるのもワタシ。
だけど、何かが違うと思ってしまうのは何でだろう?
よわっちぃなーって誰かが笑いながら言ってくれたら
吹っ飛んじゃうような事なのかな。
ワタシは誰かを幸せにする資格なんてもの、もうなくて
そんな事を口にする資格もないんだって思った。
それでもこれがワタシです。
これ以上嫌いになりたくない。
薬が効かなくてフラフラしています。
今日のバイトは店長と2人っきりで
7時間ぼけーっと立ちすくんでいました。
接客もままならず、棚整理も下手くそ。
なのに、こんなワタシにジーパンの試着を進めた店長。
なんなんだ?と思いながらも、履いてみたかったジーパンだったので
ルンルンで試着室へ。
履いて店長に見せると「いいね、これ決まりね」と言い
裾あげをして、ミシンで縫って、ワタシにくれた。
いつも同じような格好しかしていないワタシに
店長からのプレゼント。
そういえば、前に「ジーパン何本持ってるの?」と聞かれて
「今はいてるのと、ユニクロで買った安いヤツです」と言った事があった。
洋服屋さんの店員はもうちょっとマシな格好しようって意味なのかな?
9800円のジーパン無料で頂きました。
店長ありがとう。明日はいていきます。
- 2002年07月17日(水)
お昼頃、雨が降ってきた。
かなりどしゃぶり。
自転車で帰れないなぁーなんて思って
授業ほったらかしで机にうつ伏せになって眠っていた。
テスト前の大事な時期らしい。あんまり関係ないや。
どうにかなります。
目を覚ますと授業は終わっていて
友達が起こしに来てくれた。
外は雨があがっていてホッとした。
このホッとする感覚が好きだと思った。
教室に荷物を取りに戻る途中
K君に会った。
「おつかれ〜ぃ」
「サボり魔」
「眠かったのさぁー連日バイトだし」
「あ、俺、今日行かないかもしれないから」
「ワタシも休みですが?」
ワタシがバイトだと思って休もうとしていたらしい。
バイト先は小さいお店だから、バイトが2人いなくても平気な時がある。
それを狙って休もうとしていたらしいけど
ワタシも休みなので、出勤しなくちゃいけないだろうなぁ。
彼女との事を聞こうと思ったけど
聞くのが少し怖かった。
指輪をしていなかったから
戻ったわけではないのかな?
気になってしまうワタシが嫌いだ。
愛なんてものを求めているわけじゃない。
お互いの寂しさを埋めあえるならそれでいいと思った。
そして、其処から何か生まれてくればいいと思う。
お互いが「必要なんだ」って言い合えるならもっとステキだけど。
ワタシにとって「必要なんだ」って人は
恋人以外にもたくさんいる。
バイト、バイト先の仲間
学校の友達、その中でも特別な友達、音楽仲間…。
その中に恋人がいる。
ワタシはいつでも恋人が一番じゃない。
いろんな大切なモノの中に恋人が存在している。
こういう話をすると「男っぽいね」とよく言われる。
「女の子は一途になりすぎる」「周りが見えなくなっちゃう」
そう言うと、「あんただって女だろうが!」と言われるけれど
恋人だけ、あなただけ、あなたがいれば何もいらないわ!って事を
だいぶ前にやっていて、結局、自分が惨めになるだけだった。
そこには情けない、依存しまくっているワタシがいるだけだった。
だから、ワタシは恋人も大事だけど
それ以外にも大事なものをいっぱい作って来た。
「必要なんだ」って人は恋人だけじゃない。
無理していたわけじゃなくて、自然にそうなっていった。
愛のないセックスはもうしたくないと思った。
その日、その夜だけが満足でも
何にも意味ないなって、ワタシには思えたから。
- 2002年07月16日(火)
朝から頭痛がする。
久しぶりに飲んだから、週末からずっと調子が悪い。
こんなにお酒に弱くなっていたなんて。
1年前は毎日ワタシのうちで飲み会やってたのになぁ。
K君とは普通だった。
何もない。
あれ以来、普通に話すし、
気にしているのはワタシだけの気がした。
K君は彼女と話し合い中らしく
まだ決着がついていないらしい。
好きなのに離れなくちゃいけないって言ってた気がした。
ワタシはK君に好きという感情はない。
友達としての好きしかない。
時間が経てば、あの事も忘れてしまうのかな。
お互いに。
そして、ワタシは恋人にも言わず、秘密のままにしておくんだろう。
何かに目指して進んでいたワタシの道が
なんだか見えなくなってきた。
どっちへ行っていいのか、よく分からなくなってきた。
ワタシは恋人と連絡を取り合うことを忘れるくらい
他の事に熱中して、半ばどうでもいいんじゃない?ぐらいの勢い。
だけど、本当は恋人と離れるなんて考え付かなくて
だからなおさら、言わないでおくべきなんだろうと思った。
卑怯なんだけど、わかってるけど…。
「言わない」という約束は
K君自身、彼女との事があるからなんだろう。
ワタシは友達の彼氏と寝てしまった。
罪悪感はものすごい勢いで迫ってくる。
だけど、寂しかった。
言い訳かもしれないけど
寂しかった。恋人じゃない他の誰かに
優しく頭をなでてほしかった。
それがK君だった。あの夜は。
後悔していない。
それだけは確か。
- 2002年07月14日(日)
朝9時、携帯の目覚ましで目が覚めた。
昨日の夜中、川の字で寝ていたはずなのに
はじっこのU君が足元で寝ていたのには、かなりびっくりした。
一体どうやってそんな風になるんだ?
3人を起こさないようにお風呂に入って
バイトへ行く準備をしていた。
K君が目を覚まして「あぁ、もうバイトかぁ。」
ワタシは準備をしながら「めんどくさい〜」
顔を合わせて冗談も言えなかったのに
今朝は平気だった。
昨日の夜はうちで飲む事になって、
酔っていたから平気だったのかな?
普通に話せた。
そういえば、恋人にメールを入れていない。
電話もしていない。
恋人のことを考える余裕もなく
友達と騒いでばっかりいた。
なんだかんだで、4日間、まともに話していない。
ワタシは秘密を抱えたまま
恋人に会えるのかな。
平気な顔して、普通にいつも通りに話せるのかな。
ワタシは恋をしたり、友達と寝たり
そんなことばっかりしていて
出てくるコトバは奇麗事ばっかりだ。
バイトを4時で切り上げてもらって
急いで家に帰った。
U君がまだうちで寝ているらしく
ドアに鍵がかかっていなかった。
「たっだいまー」と言ったら
「おっかえりー」と返って来て
久しぶりに「おかえり」と他の人から返って来て嬉しかった。
バイトまで時間があるらしく、しばらくウダウダしていた。
U君は、「お前は考えすぎるからなぁ」といつも言う。
ワタシ自身、そんな風に思ったことがあんまりなかった。
でも、今日は考えすぎだと自分でも思ったかもしれない。
K君とU君は仲がよくで、なんでも分かり合っているような友情がある。
一緒にカラオケに行った時、
「仲間」という言葉がいっぱい出てくる歌を歌っていて
男の子の友情っていいなぁって思った事があった。
そいういう友情の仲間の中にワタシも入れたらな、と思った。
ワタシは迷っていた。
U君に、K君との事を話すべきか、やめておくべきか。
正直、苦しかった。
「誰にも言うな」と言ったK君との約束。
だけどワタシには1人で黙っている事が苦しかった。
助言が欲しかったわけでもないし
同情して欲しかったわけでもない。
ただ、話したかった。話せたら楽になれると思ったから。
でも、話したら逃げている事になる。
お互い同意だったわけで
ここでワタシが話したら卑怯な手で逃げている事になる。
- 2002年07月13日(土)
昨日、寝たのは朝6時30ごろ。
そして、今日のバイトは朝10時から。
頭もフラフラで
昨夜のことも考える暇もないほど
慌しかった。
朝、目が覚めて恋人じゃない、他の人の恋人が
裸で隣りに寝ているというのは
なんだか、テレビでしかみたことのない風景で
少し恥ずかしかった。
ワタシは朝番で、K君は遅番。
顔を合わせるのは夕方になる。
朝、起こそうと思ったけど
なんだかそういう気分になれなくて
部屋の鍵だけ置いて、置手紙を残して部屋を出た。
フラフラの頭で朝からレジうちをしたり、
商品整理をして、なんだかんだで
あっというまに夕方になった。
「こんちは」と店長に挨拶してる声が聞こえて
少しぎくしゃくした2人がいた。
いつもなら「おっす」って言ったり
冗談ばっかり言い合うのに
それがなくて、店長が「昨日の飲み会、きつかったの?」と
変な気配りをされてしまって、かなり恐縮。
だけど、夜、K君のバイトが終わってから
クラスの友達を含めた4人で、うちで飲み会をする事になった。
あぁーもう。なんだか嫌だ。
部屋の掃除が面倒くさい。それだけなんだけど。
K君は彼女と別れてきた、と言った。
話はずっとそのことについてだった。
ワタシは酔いの周りが早くて
1人で寝ていたから、何を話していたのか分からないけど
夜中、目を覚ましたら、川の字で4人仲良く寝ている姿に
少しびっくりした。軽く笑った。
「なんでワタシが真ん中なわけ?」
しかも、ワタシの手の中には
ショートパンツのウエストの紐が握られていた。
一体誰のだ?
- 2002年07月12日(金) 7月12日。
バイト先の店長と社員の人がワタシの歓迎会をしてくれた。
バイトはワタシと、紹介してくれた同じクラスのK君だけ。
たった4人のお店。だけど、みんな仲良しですごく楽しい。
久しぶりに焼肉なんか食べて
久しぶりにお酒も入って
ものすごくテンションが高かった。
焼肉屋で3時間ぐらい、大笑いをして
ほっぺたの筋肉が痛くなってた。
焼肉屋だけで解散だろうと思っていたら
「カラオケ行くよー!」とノリノリで店長に言われ
頭が痛かったけど4人で行って
そこでも又お酒を頼んでいて
かなり圧倒されてた。
結局、解散になったのは深夜3時で、
店長と社員の女の人はタクシーで帰っていった。
ワタシとK君は自転車で来ていたから
「k!ちゃんと送っていってやれよ」と店長に言われたK君は
自転車でワタシの家まで送ってくれた。
ワタシに恋人が出来てから
ずっと遊びに来ていなかったから
「久しぶりだよねぇ」なんて話していたら
「酒飲むかぁー!」なんて話になって
コンビニで大量に買い込み
うちで飲む事になった。
お互い、恋人の話をしあったりして
相談会を開いて、おくの深い話が何時間も続いた。
お酒の勢い。
お酒のせいにしてしまうワタシが嫌い。
お互い同意のうえだったくせに。
きっと答えはひとつじゃない。
でも、ワタシは「いいんだ」って思った。
恋人と同じコトをして
ワタシはもうこれから先、恋人と喧嘩したって
思いっきり傷つけられるコトバを言われたって
もう、責める事はできない。
責める資格もない。
自己嫌悪にもならず
以外にも普通だったワタシが怖い。
K君は何を思ったか
「彼女と別れる」と言った。
恋人がいる時に
恋人以外の人に抱かれるというのは
誰にでもあるよなんて言われたけど。
それで情がうつらなきゃいいんだよなんて言われたけど。
ワタシはこうやってまた秘密を作っていくんだ。
- 2002年07月10日(水) 7月10日。台風接近。
大雨の中、駅まで歩く。
久しぶりに学校帰りに駅前へ行く気がした。
ジーパンの裾がびしょびしょになったけど
ワタシはそんな事よりも、なによりも
あの人よりがもう駅にいるのか、気になって仕方なかった。
ワタシが「もう駅にいる?」とメールを入れたら
「もうつく」と返って来た。
その瞬間から手が震えてすごく緊張してた。
おかしなぁ、ワタシ。絶対に変だ。
ちょうど電車が来た頃、あの人もホームにやってきた。
「タイミングいいね」なんていいながら電車に乗って
いろんな話をした。
今まであんまり話をする機会がなかった分
息をつく暇もなく、たくさんお話をした。
それはとてもくだらない事だった。
兄弟はいるの?とか、今バイトしてるの?とか
そういう話。
だけど、とっても嬉しかった。
少しずつ知っていけるワタシが嬉しがっていた。
目的地は千葉の「ららぽーと」
初めて行くところだった。
大バーゲン中とか張り紙があって
洋服とか見たかったけど
「女の子の買い物は長い」
そう思われるのがちょっと嫌で
「雑貨屋さん行かない?」と誘って
スヌーピーの専門店へ行った。
「何か買ってあげるよ」なんていきなり言われて
嬉しい反面、緊張して何を選んだらいいのか分からずに
スヌーピーとウッドストックが二匹ついているキーホルダーにした。
お会計を済ましてワタシに渡してくれる時
嬉しくて嬉しくて、絶対大事にしようと思った。
「小さいから無くさないでね」
「はい!もちろん」
ワタシは恋人に内緒で
気になる男の子と遊びに来てる。
自己嫌悪になるかと思った。
でも、思っていたほど考える暇もなく
話が続いて、うっかり連絡を入れ忘れていたぐらいだった。
映画館に行って「アイアムサム」を見た。
丁度レディースデイで1000円で見れて
1人、感動の涙を流しまくっていました。
映画はあんまり集中できなくて
隣りに座ってる事が気になってドキドキが止まらなかった。
帰り道、駅のホームまで送ってくれた。
「場所わかってたのに」って行ったら
「方向オンチって言ってたから心配だったよ」って言ってくれて
ニヤニヤしながら電車に乗って、大雨のなかニヤニヤしながら帰った。
傘が折れたし、ジーパンもクツもびっしょりだったけど
全然平気だった。
何にも気にならなかった。
ワタシはおかしいって、かなり思った。
恋してるんだなって、はっきり、確信した。
- 2002年07月09日(火)
ムシムシして湿気が肌にまとわりつく。
気持ち悪いけど、一駅歩いた。
今日は病院に行って、薬だけもらってきた。
カバンも重かったけど、なんか歩きたかった。
何も考えずにすたすた歩いていたら
なんだか気持ちが良かった。
昨日、気になるあの人からミスチルのCDを借りた。
昔のCDなのにやけに綺麗で、几帳面なのかな?なんて思いながら
いつも以上に丁寧に扱った。
今日、そのCDを返した。
手紙もつけた。
「CD、ありがとう」と言って差し出した。
もちろん、手紙はCDの上にのせて。
「あ、うん。」
今日の会話はそれだけ。
手紙も読まずにすぐ鞄に閉まっていた。
その仕草がなんだか好きだった。
家についた頃、
「明日、学校終わったら千葉方面に遊びに行こう。
授業終わったら、駅のホームで待ってるよ」
とメールが来た。
台風が近づいてるっていうのに・・・
いや、今はそんな事関係ないんだけど。
ドキドキしているワタシがいた。
脈拍数は異常なほど上がっていたはず。
恋なんだろう。
きっとそうだ。
二股、とは違う。
そういう気はまったくない。
2限目の授業の教室は1階で移動になる。
休み時間に移動をするわけなんだけど
階段を降りながら、1週間ぶりにボランティアに行っていた友達に会った。
「わぁー!久しぶりぃ!会いたかったよぉ!」
ワタシは嬉しくてそう言い寄った。
特別仲がいい男友達。
でも、それを見ていた周りの女の子たちの目が痛いほど突き刺さってきた。
1年の時から仲がいいだけの友達。
いろんな事を話し合っている友達。
そういうのを知らないで、非難の目、みたいにしか見れない女の子たちが
とっても器の小さい人だなぁと思ってしまった。
ワタシ自身、そう言える資格はないけれど。
ヒソヒソ何か言っているのが分かった。
肩を叩き合って「元気だったかー?」って言うのは
男女の間でしてはいけない事なのかな?
仲がいいんだもの、関係ないってワタシは思うのだけれど。
テンションが高かったワタシは
ハッピー7の「幸せビーム♪好き好きビーム♪」なんて歌いながら
(しかも軽く振り付きで)遊んでた。(モー娘。ファンではないけど)
「元気だね」
「悩みなんてないでしょ?」
なんて軽く言われてたけど
ココロの中、悩みだらけさ。
でも、悩んでるっていうワタシを隠せた事が嬉しかった。
隠すっていうのは、悪い意味じゃなくて
顔にすぐ出てしまう事が少なくなってきた。
そういう風に周りに合わせられるようになった。
いい意味で。
あの人から明日のお誘いを受けて
ワタシはすぐに「何着ていこう?」と悩みました。
いつも適当にしていた事に後悔しつつ
お気に入りの黒の襟付きTシャツにブーツカットのパンツ
それに星のチェーンをつけて、リストバンド。
女っけゼロの格好で行く事にします。
「好き」と認めてしまうワタシが嫌いなのかもしれません。
だけど、そういう気持ちになってしまったのは
ワタシのDNAが反応してしまうから。
誰にも止められないんです。
言い訳なのかもしれない。それでもいい。
ワタシは恋人も好きだし、あの人も好き。
いつか、はっきりした気持ちを見つけなければいけない。
受信メールが恋人ばっかりだった。
最近、ポツポツとあの人からのメールが増え始めてる。
眠る前、そのメールを何度も読み返してるワタシがいます。
- 2002年07月07日(日)
この街に来て今日で丁度1年になる。
1年前とは違うワタシが
今、此処にいます。
そう言い切れる自分が好きです。
絶対に失いたくない友達や恋人や先生。
1年の間でワタシを大きくしてくれた人たち。
ワタシはこれからも大きくなれるって思った。
1年、親と離れてありがたみもわかったし
お金の大切さも身にしみてわかった。
人との接し方も変わったし
モノの価値観も随分変わった。
欲しい洋服も我慢できるようになったし
毎月買ってた雑誌も立ち読みするだけになった。
なにより、1人でいる時間を
大切に有意義に使えるようになった。
ワタシは成長したよって胸張って言える。
些細な事だけど、そういう所でも自分を誉めたいんだ。
今はそうしてあげたい。
たくさん心配をかけたり
迷惑をかけてきたけど
今からでも挽回できるって思えるのは
1年の間で色んなものを吸収してきたワタシがいるから。
前のワタシじゃ、こんなに前向きになれなかった。
今日は七夕。
彦星と織姫はきっと会えると思う。
すごくいい天気。きっと星もいっぱい見えるはず。
1年に1回しか会えなくても繋がっていられる強さが
今のワタシに欠けているものだと思う。
強くなったけど
その分弱まってしまったところがあって
今はそれをゆっくりだけど強くしていきたい。
昨日の夜、駅を通ったらバンドマンに会った。
久しぶりで、嬉しかった。
バンドマンの歌声はワタシの耳にとても心地いい。
うっとり目を閉じで聴いてしまった。
隣りに恋人がいたことさえ、一瞬忘れかけてた。
バンドマンと書かれるのは嫌だろうなぁーと思いながらも
「きっと読んでないっしょ」と思い
毎回バンドマンと書いています。
だって、他に呼び方ないんだもん…。
恋人とバンドマンは最近仲がいいみたいで
その間にワタシが入れる事が嬉しかったりする。
だけどね、ワタシ、今、他の人がココロの中にいる。
- 2002年07月05日(金)
今日はいい日だ。
そう言い切れる日はめったにない。
今日という日をこんなに大切に思えたのは
とても久しぶりで、ココロの余裕が生まれてきている証拠。
外は湿気でべたつくけれど
ココロの中はカラっとして気持ちがいい。
ワタシはいたって普通。そして、面白いほど単純だった。
朝、布団の中でウダウダ。
いつも金曜日は2限からだけど、今日は1限から。
「休んじゃおうかなぁ」「あぁーでもなぁー単位ないし」
ひとりでぶつぶついいながら、朝の支度をした。
林檎を聴いて、元気をつけながら、暑い朝の道のりを歩く。
たった10分歩いただけなのに、汗をかいていて肌がべたべた。
「あぁーやっぱり休めばよかったかも」なんて思いながら
教室の一番後ろの席に座って、カバンを枕にして「同じ夜」を聴いていた。
いつも前の席に座るあの人が
今日はワタシのふたつ前の席に座ってきた。
一度は前に座っていたのに。
「あ。話し掛けよう」と思ってヘッドフォンを取ったけど
気恥ずかしい、バカみたいにそんな気分になって
うつ伏せになってダラダラしていた。
近づいて見たいあの人の後姿は
思っていたよりも大きくて、肩幅が広くて
少し汗をかいていた。
友達と話している時に見える斜めの顔の表情が
とっても楽しそうで、元気をもらった。
暇な3限に手紙を書いた。
くだらない内容。夏ばて気味でさぁーとか、そんなこと。
渡す相手は決まっていた。あの人に。
あんまり話した事のない人に手紙を書いて
一体どうしようというのか。ワタシにもよくわからない。
ただ、ワタシは今ここにいるんだよって
そしてこんな事を考えていますって伝えたかった。
知ってもらいたかった。
「手紙、渡したいんだけどもらってくれる?」と
「いや」と言えない様なメールを一方的に送り
返事が来なくて「あぁやっぱだめか」と思っていた。
あたりまえじゃーん、ともうひとりのワタシが言う。
放課後、あの人が隣りの友達に「先に行ってて」と言うのが聞こえた。
ワタシは渡したい手紙を手に、チャンスをうかがっていた。
廊下にでたあの人を追って出て見たけれど
なんでか、渡せない。
こういう時に限って勇気のないワタシが嫌になった。
教室のドアの所でボケッとして、半分諦めていたら
トントンと肩を叩かれた。
振り向くとあの人がいた。
「くだらない内容なんだけど、手紙。」
「ありがとう、後で読むね」
たったこれだけの会話。
ドキドキしたのはなんで?
恋なのでしょうか。
恋になってしまったのでしょうか。
ワタシは恋人も大好きです。
ずっと一緒にいたいと思っています。
だけど、ココロの隅にあの人がいる事を
今日、確実に気付いてしまいました。
恋人に知られたくない秘密を作ってしまった。
でも、そんなワタシを許してあげたい。
自分勝手だけど。
枯れた葉っぱ。今も生きている葉っぱ。
生きてる証拠に、もぎ取った先から白い液体が出てきた。
「これが生きてるって事なの。触っていると気持ちがいいでしょう?」
確かに。柔らかくてスベスベしていた。ぎゅっと握ってもくしゃくしゃにならない。
「私に話せたのはあなたの力。
私はあなたの話を全身で聞いたわ。
でもね、話せたのはあなたの力」
「あなたにはそういう力が残っているのよ。
これからもっと増えていくわ。
それをね、『自信』って言うのよ。」
カウンセラーの先生はそう言ってワタシに元気をくれた。
葉っぱをもぎ取るとき
「ごめんね。これでひとり助かるの」と木に向かって言ってた。
- 2002年07月04日(木)
あの人がワタシを見てる事はない。
だけど、ワタシはいつも見てる。
「恋人と似たような影を
その人に重ねているだけだよ。」
そう言われて、そうかもしれないと思った。
だけど、それと違う気もする。
恋人は恋人でとても好き。
だけど、あの人には違う気持ちが溢れていて
それをどうやって伝えればいいのか
それとも伝えないでいたほうがいいのか
それさえも分からなくて、苦しかったりする。
これは恋なのか、わからない。
恋だとは思ってない。ワタシは。
だけど、周りは「二股」だの「浮気」だの思う。
それを覚悟で、ワタシはあの人に近づいて見たい。
知りたくて、知りたくて
話をしてみたくて、切ない気持ちでいっぱいになる。
「勘違いされたらどうすんの?」と言われた。
ワタシがあの人を好きかもしれない、と友達は思ったんだろうけど
ワタシは好きとか、そういう気持ちで見ているわけじゃない。
ワタシにだって分からない。
でも、どうしても近づきたいの。
それだけなの。
ううん、それだけじゃないかもしれないけど
もっと知りたいと思ってしまうの。
今のワタシが少し、前向きになれるのは
あの人のおかげだから。
それは確かなことだから。
すくなからず、今のワタシが毎日学校に行くのが楽しくて
ワクワクする原因はあの人だ。
- 2002年07月03日(水)
「これでいいんだよ」と言った所で
本当にいいものなんて、何もないと思った。
そこで満足するものなんて、何もない。
手に入った瞬間に次の欲。
いつまでも続く。
それは人間の本性。
だから、それに逆らう事はしたくない。
欲しいと思ったものは欲しい。
それ以外の何でもない。
知りたいと思った事は知りたい。
それだけ。
知りたい欲ばかり増えていく。
近づいて見たかったあの人と
何か話そうと思っても
どこかに少し距離があって
初めの一歩を踏み出せずにいる。
ワタシが変なメールを送ったせい。
きっと、きっとそうだ。
確実に、あの人が距離を作る理由は。
なんでもないよってフリをしていても
本当はなんでもなくない。
もっと知りたい。
もっと話して見たい。
あの人に興味がある。
それが「=」で「スキ」な訳ではない。
だけど、そんな風にしか見れない人が多くて疲れる。
- 2002年07月02日(火)
綺麗な部分だけを見せ続けるのにも限界があって
いつか必ず、汚い部分も見せてしまうようになる。
だけど、それでも、一緒にいられるのは
汚い部分も含めて愛しいと思ったりするから。
ワタシの根源にある本当のワタシを
恋人に見せられる日がいつか来るのだろうか。
今はまだ怖くて出来ない。
恋人はワタシが久しぶりに友達と遊びに出かけると
少し嬉しい声をする。
いつも夜は恋人と会う、そんな毎日の中に
ワタシが恋人よりも会いたい友達と一緒にいる事を
喜んで歓迎してくれる。
それは「周りを大事にする事」をいつもワタシに言っているから。
「こんなに近くに住んでいるんだし、いつでも会えるんだから
何も心配することはない。」
そう言って「いってきなさい」と言う。
一つの事しか見えなくなってしまうワタシに
「もっと周りを見てその人達とも仲良くしなさい」と教えてくれる。
そういう風に考えてくれる恋人が
今、ワタシにとってとても大切で
本当に大事なものを無くさない方法をいつも教えてくれる事に
とっても感謝している。
少し近づいて見たかった。
あの人のココロの中に
ほんの少しでいいからワタシを残しておいて欲しくてたまらない。
メールが来た時、どんな風に思うのか、
返事を送る時、一体どんな気持ちなのか、
なんとなく、それらを知りたかった。
だけど、それらを知る術をワタシは持たないので
送られてきた文面から受け取るしかない。
受け取り方は人それぞれだから
余計に分からない。
ワタシはワタシの気持ちじゃなくて
あの人の気持ちが知りたい。
メールの文字は冷たい。
メールの文字が冷たい。
そう感じるのはワタシが悲観的だから。
でも、何も言えない。何も聞けない。
ワタシが1回質問を送る。
返事の文字が冷たくて、そっけない気がする。
だから、それ以上送ることも出来なくて
きっと次の日、顔を合わせても何も言えない。
- 2002年07月01日(月)
ずっと昔
気になっていた男の子に手作りクッキーを渡したくて
キレイにラッピングしたクッキーと手紙を手にして
ドキドキしていた。
ドアの所でひとりでいるその男の子を目の前にして
何も出来なくて、結局その日はあげる事が出来なかった。
その姿を見ているだけで、ドキドキして
話し掛けるなんて、心臓が飛び出しそうなくらい
緊張して、ずっと出来なかった。
だけど、話したい、ワタシの事知ってもらいたい気持ちが
どんどん増えていって、ひとり部屋でどぎまぎしながら
クッキーを渡す練習なんかをしていた。
一緒に渡す手紙も何回も書き直して
自分の携帯メールのアドレスも
「間違っていないように」と何度も確認をした。
2日目、焼きなおしたクッキーと書き直した手紙を手にして
いつ、渡そう・・・いつ渡そう・・・とドキドキしていた。
お昼休みも休憩時間も、結局渡せなくて
放課後になった。
どうしても、男の子がひとりでいる時に渡したくて
でも、ひとりになっている時がなくて
「あぁーどうしよう」そればっかり考えていた。
教室のドアの所にいた男の子。
ワタシは近くによって行って
渡そうと思った。
その男の子はワタシが教室へ入ろうとしている、と思ったらしく
すれ違う時、少しだけ体をどけてよけてくれた。
その瞬間、男の子の腕をトントンと叩いて
「これ、作ったの。よかったら食べて」と顔も見ないで言った。
男の子はクッキーを受け取って「ありがとう」と言ってくれた。
その時の顔、見れなかった。見たかったのに。
だけど、その「ありがとう」の声がいつまでも忘れられなくて
耳の奥でずっと優しく繰り返された。
クッキーを渡してドキドキしながら友達の元へ戻った。
なぜか必死に友達の手を握って
「渡したよ。渡した!!!」
そんなこと言ってた。
何時間かして、男の子からメールが来た。
絵文字がいっぱい使ってあって嬉しかった。
すぐに保護した。
返事は何を書こう?どんなのがいいかな?
10分ぐらい考えて必死に文を作ってやっと送信。
「気になってたんだ」
「それって付き合うこと?」
「違う違う!(本当は付き合いたかったけど)そんな事ない!」
「だよね。勘違いしてごめんね」
「でもS君がいいなら(^^)」
「んー。正直まよってるんだよね。まだ君の事知らないから…
友達からなら」
「よろしくね」
今でも覚えてる。メールの内容。
なんかね、今日、そんなことを思い出したの。
恋するのに一生懸命だった頃の事。
今でもそうやってドキドキしながら
手作りクッキーを渡せるのかな。
それとも、率直に、「スキ」って言ってしまうのかな。今なら。
どんどん固くなっていくココロ。
それを阻止したくて仕方ない。
柔らかくて壊れやすかったあの時のココロを
少しでも残しておきたくて仕方がない。
恋人からメールが来なくても
電話が来なくても
平気になっている自分が
成長した、のだろうけれど
ココロ、固くなってしまったのかなって思ってしまって仕方がない。