東南アジアサッカー調査メモ...ogaoga2k

 

 

ACL出てぇよー! - シンガポール - 2005年08月31日(水)

最近、シンガポールとフィリピンばっかり取り上げているのですが、
今回もシンガポールですいません。

(いや、今の時期はあんまりネタないんすわ)


今回はHUNKがどうこう、ではなく、ちょいと硬い話題を。

日本代表とW杯一次予選で戦ったシンガポールの監督さんは、
ラドイコ・アブラモビッチさんですが、その前はヤン・ポールセン
さんという方が代表監督をしておりました。



彼はデンマーク人でありまして、シンガポールは当時たしか
「同じ小国のスタイルを学ぶのじゃ!」という感じだったらしく、
ダニッシュなプログラムを目指したのでありました。


今回登場するのは、同じデンマーク人で、現在SAFFCという
シンガポールでも強豪のチームの監督をしている方のインタビューです。

話題の中に、日本のチームやACLの話題も出てくるので、
ちょいと翻訳してみました(実は結構時間かかったけど)。



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■連載:ビッグ・クエスチョン:キム・ポールセン
The Big Question: Kim Poulsen - Tuesday, August 16, 2005


国内とアジアの戦い、そしてシンガポールのサッカー。

今回の「ビッグ・クエスチョン」は、イアン・グリフィスがシンガポール・
アーメド・フォーセス(SAFFC)監督のキム・ポールセン氏を迎えて
インタビューを行いました。


イアン・グリフィス(Q):

 キムさん、SAFFCはSリーグのトップ・チームとみなされており、
 シンガポールカップでもまだ勝利を続けています。

 これまでの戦いを振り返って、その喜びと印象を聞かせてもらえますか?


キム・ポールセン(A):

 リーグでは2位につけていて、カップ戦でもまだ勝ち抜いてきて
 いることは喜ばしいね。

 新たなこのチームが良く調和されていて、コンスタントに高いレベルを
 続けられていることが印象深いことだね。でも、これは始まりであって、
 近い将来さらに良くなり、そして強くなることを信じているよ。



Q:昨シーズン、貴方はヤング・ライオンズ(※シンガポールU23代表。
  リーグにも参加)の監督を勤め、多忙であったと思いますが、そこでの
  経験はどんなものだったのでしょうか?シンガポールの近い将来を担う
  スター選手達と共にして、個人的にどのような点で満足でしたか?


A:ヤング・ライオンズの監督を務めたことは、とてもいい経験となったよ。
  というのは、彼らはシンガポールでベストの選手達だったんだ。

  監督にとって満足出来るもの、それはシーズンを通して選手個人や
  チームが発展していく様を目の前にすることなんだ。

  Sリーグでは3位という結果を残して、得点力や攻撃力ではリーグでも
  上位だった。これにはみんな驚いてたけど。

  シーズン終了近くは、代表に10人以上の選手が代表に召集されて、
  そして彼らの多くがタイガーカップ優勝の原動力となったしね。



Q:SAFFCはプロとして試合に臨んでいると思いますが、
  そういったことがクラブを成功へと機能させていく上で、
  重要なんでしょうか?


A:どんなクラブにとっても、プロとしての心構えは重要な要素だよ。
  すなわちそれは、監督がピッチの上で行われることや。日々の
  トレーニングに集中できる時間を有効に活用できるわけだから。
 
  このことをトレーニング・練習において常に頭に置くことが重要
  であり、それが選手はスキルの上昇、いいパフォーマンス、そして
  結果に結びつくんだ。
 


Q:シンガポールでの生活の魅力はどんなものがありますか?

A:僕は新たなチャレンジってものが好きで、海外、すなわち
  異なるサッカー文化での監督というものに、自分自身を
  試しているところがあるんだ。

  シンガポールは、このチェレンジを試しところとしては
  うってつけの場所だね。

  U18代表とヤング・ライオンズを時々見るって状況じゃ
  なく、毎日トレーニングを行って、週に1度の試合もあるし、
  1年を通せば大きな海外遠征や合宿があったりするからね。

  これは監督にとっては完璧な状況が揃っているといえるし、
  選手とシーズン通して一緒に居られるから、チームにも影響を
  与えられるいい機会があると思う。



Q:現在のSリーグにおいて、どのような点が健全だと思いますか?
  そして、全体的にSリーグに関しての感想は?

A:私はSリーグを3シーズン見てきたけど、良くなってきていると
  思うし、そして常により試合の見ごたえが出てきていると思うよ。

  このリーグに楽な試合なんてない。各クラブはほぼ全力で来ているし、
  アルビレックス新潟※のような海外チームも、リーグを向上させている。

  それに、SリーグのチームがAFCカップに参加するのを見てきて、
  昨年、そして今年と良い成績を残している。

  チームと選手がシーズンを通して頑張れば、これはもちろん代表にも
  還元される。代表選手全員はSリーグから参加だからね。



Q:現在、シンガポールはアジアの強豪、例えば日本や韓国と戦えると
  思いますか?

A:日本と韓国はかなりの強豪だから、そうなる前には時間がかかり、
  そして多くの努力が必要だろうね。

  でも、不可能ってことはないよ。いつかはそうなる日がくるはずだ。

  とは言え、全てが良くなって、さらにプロ化を進める為には、
  シンガポールサッカー協会は将来さらに多くの時間と費用を使わな
  ければならないだろう。大きく物事を考えて、そして実行しないと。

  デンマークでは、何年もの間、イングランドやドイツと対戦するだけで
  ただ嬉しかったって時代もあった。

  でも、今は彼らと戦おうとしている。彼らに勝てると信じているからだ。
  そのレベルに到達する為に、デンマークサッカー協会は発展と改善の為に
  多くの費用を使ってきたんだ。
  


Q:国内に話を戻しますが、SAFFCの優勝に対する考えは
  どのようなものですか?このシーズンの貴方の目標をお聞かせ
  願えますか?

A:とにかく常に次の試合に集中しているよ。そして僕らをいい方向に
  変えてくれるものに全力を注いでいる。それがトレーニングだよ。

  僕らの今シーズンの目標はトップ3以内で、カップ戦は決勝まで残ること。
  でも、とにかくその時の試合に集中している。



Q:SAFFC以外のチームで、優勝戦線に顔をだしてきそうなチームは?

A:タンピネス・ローヴァーズとウッドランズ。そしてカップ戦は
  ホーム・ユナイテッドかな。



Q:SAFFCにとって、AFCカップ※出場の意味とはどんなものがあると?

A:大きな意味があると思うね。選手達に国際試合での可能性を与えて、
  その経験は選手だけでなく、チームにも多くをもたらすからね。

  国際試合での経験というのは、国内では得られないものが多く 
  含まれていると思うよ。



Q:シンガポールのクラブはACLでプレイを許されるべき、という
  議論がありますが。

A:それに関しては、まずAFCカップという国際大会で良い成績を収める
  ことだね。

  ブルネイでの東南アジアクラブ選手権で、タンピネスが優勝した時は、
  ACL参加のチケットを将来得る可能性も見せてくれたしね。



※ちなみにアルビS、ここんとこ好調です。


※AFCカップとは、ACLがトップクラスのリーグが
 参加するのですが、その下位大会に位置づけられる大会です。

 東南アジアからはマレーシア、シンガポール、ミャンマーが。
 あとはインドとかレバノンとかが出てきます。

 シンガポールは2チームが前回・今回共にベスト4に進出しました。



Sリーグ公式

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僕はそろそろ選手じゃなくて、Jの監督さんの海外進出を
見てみたい気がするのですが(これまでグアム・フィリピン・
マカオの代表監督と、シンガポールのクラブの監督は実績アリ)、
そうなるのももーちょっと時間がかかるかなぁ、となんとなく
思います。



あ、ACLに参加してぇぜ!という意気込みはシンガポールには
結構あるっぽいですね。

日本じゃ出場するチームサポ以外、モチベーションに欠けている
感ありますが、出られたくても出られない国もあるわけで、ACL
そのものにブツブツ言う奴には


 贅沢言うな貴様!
 シンガポールなんか出たいと言っているんだぞ!


とカツを入れてやってください(笑)

ちなみに、インドネシアのチームはいっつも2チーム中どっちかが
金がかかるよー、と泣き入れてます。




まあ、西アジアとか東南アジアの周辺国との大会回数を見ると、
日本のクラブやファンは、ガチな国際クラブ大会を目にする機会が
まだちょっと少ないかなぁ、とか思わずにはいられませぬ。
(親善試合は異常に多いけど)



A3とか悪くないけど、アラブCLは参加が17カ国の32
チーム、東南アジアクラブ選手権は8カ国8チーム参加だし、
その上シンガポールのカップ戦は海外のチーム呼んでたりする。
(そのチームが優勝したらどーするんだ)



もーちょっといろんな国・いろんなチームとの国際ガチ・
クラブ大会、がJのチームで見てみたいなぁ、とか個人的に
思いますです。


韓国のピースカップはなんか妙チクリンな感じなので、
ああいうのじゃなくていいけど、ナビスコ王者とリーグ3位
くらいまでには…ねぇ。



...

姿をくらますエイリアンズ - マレーシア ※訂正あり - 2005年08月23日(火)

さて、マレーシアのリーグは来期から外国人枠が厳しくなり、
現状だと来期、日本からはJ1を経験したことのある選手で
なければ、現地でプレイすることは出来ませぬ。

※前回は”現在J1所属でなければならない”風に書きましたが
 訂正します(08/25)


 アジアからのマレーシアリーグ移籍はトップリーグから
 じゃないとアカンのだ!


ということなのですが、そんなもん、イランのIPLと、
バングラディッシュ・プレミアは同じ1部だけど、いいのか
アニキ!



…と思っていたのですが、僕らにはわかりづらい事情が
あるようです。


てなわけで、なんでそんなことをしたのか、は以下の記事を
どうぞ。


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■外国人選手により厳しい基準
Stricter guidelines for hiring foreign players

BY S. SIVABALAN Tuesday August 23, 2005

現在マレーシアリーグ所属の全外国人選手は、契約が切れるまで
の間は、マレーシアサッカー協会(FAM)が新たに規定した
外国人選手に関する規定を適用されないこととなった。


これは昨日、FAMが6月に公表した来シーズンからの適用すると
した規定に追加されたものである。



その規定によれば、外国人選手の雇用に関しては欧州及び南米の
選手は1部あるいは2部からの移籍でなければならず、アフリカ・
アジアの選手はトップディビジョンから、そして東南アジア
諸国の選手は代表選手、あるいは元代表選手でなければ移籍は
認められない、としたものである。


FAM事務局長のダト・スリ・Drイブラヒム・サード氏が
語ったところによれば、これはマレーシアリーグが外国人選手の
投げ売りとなるような事態を防ぐものであるとしている。


「現状契約をしている選手は、その契約が切れるまではプレイ
 出来ます」

「かれら外国人選手を保持していたいチームは、その選手達が
 ガイドラインに合っているかを保障する必要があります」


FAMは多くの外国人選手達が、数百リンギットから5百
リンギット(※1リンギット=約30円)の安い賃金でやって
来て、その多くがマレーシア人選手以下の実力だった例を多く
見てきている。




FAM事務局長は以下のようにも語っている。 

「今回の規定変更は、これはマレーシアリーグの選手の質の
 向上のみならず、入国管理局が不当な移民を排除するのを
 助けることも含めているのです」


「外国人選手がトライアルに来る時、入国管理局からヴィザを
 発行されます。彼ら外国人選手は普通、2・3のチームの
 トライアルを受けますが、そのトライアルに失敗すると、
 突然姿をくらますのです」


「彼らの多くはサッカー選手ですらなかったりします。ウソの
 履歴書で入国してきたりもしますし、1度サッカーシューズ
 なしでトライアルを受けようとした外国人も居ますから」


「我々はそれらの事例が深刻な状況になる前に、入国管理局の
 手助けをしたいと考えているのです」

http://thestar.com.my/sports/story.asp?file=/2005/8/23/sports/11842502&sec=sports


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ううーむ、そんな事情があるとは。

確かにマレーシアは実は結構外国人選手のことで揉めることが
ありました。


一時は南米(アフリカだったかな)の選手はもう取らん!
今後は東アジア人にする!と騒いだクラブもありましたし。
結局殆ど行ってないけど。


各チームに”妙チクリンな代理人に注意しろ”というマレーシア
FAからの警告も以前実際あったのですが、不法滞在問題、
みたいなのもあったんですね。



よく、東南アジアは全部発展途上国、という間違った認識を
している人がいるのですが(シンガポールですらそう思う人が
いる)、マレーシアは東南アジアでも周辺国から人が集まって
くる、ある意味お金持ちな方なので、そういう問題も起きるのは
理解できます。


まあ以上のコトから考えると、マレーシアFAからすれば、


 各国1部リーグ所属経験選手以外はサッカー選手として認めん!


ではなく、


 1部リーグを経験選手ならサッカー選手としてはマトモだろう、


というある意味保険みたいなもんなんでしょうね。


てなわけで、あんまり日本だと感覚がつかめない、外国人の移籍
条件のお話でした。


...

文字通りのセクシー・フットボール - シンガポール - 2005年08月16日(火)

さて、前回サポが熱いのはフィリピン!とお伝えしましたが、
もう1つ熱い国、それはシンガポールであります。


A代表の大会であるタイガーカップ、そして東南アジアクラブ選手権
でも優勝し、これでU23の大会であるSEA GAMESを勝ち
取ったら、まさに東南アジアの盟主となるわけであります。



それに、ノー・アラム・シャーというストライカーが、もう少しの
ところでイングランドのディビジョン2チーム、ノッツ・カウンティ
への移籍!だったり(結局ヴィザの関係でダメだった)と、未来は
明るい感じ、なのであります。




・・・が、以前お伝えしたとおり、シンガポールは

 ギャルサポ化が猛烈に進行中


です。


ファッションショーに出るわヌルいブログを作るわ、妙チクリンな
方向に走りまくっている
のですが、僕はこれはシンガポール
サッカー協会のスポンサーがリーバイスになってから暴走を始めた、
と認識していたのであります。




しかし!

Sリーグのスポンサー、yeo'sという、ヤクルトみたいな飲料メーカー
(ラーメンも作っている)もそれに負けじと、またまたギャル狙いな
プロモーションをやってきたのでありました。

そう、代表からリーグへとギャルサポカルチャーが拡大中、なのです。


それが、H-TWO-O/S.LEAGUE HUNK 2005


HUNKそのものは、スポーツ飲料でありますが、Hunkの意味は日本語で言うと
セクシーガイ、という意味でありまして、画像検索かけると、ひぃぃぃな画像
バンバン出てきます。



んで、このプロモーションはどーいうものかといいますと、


要はSリーグ選手の人気投票


なのですが、Hunkの名にふさわしく、こんな感じです。



・・・うう、まさにハンク!


このポスターに出ている選手は

 Hasrin Jailani (Geylang United FC)
 Hidetoshi Wakui (Albirex Niigata FC)
 Amos Boon (Home United FC)
 Noh Alam Shah (Tampines Rovers FC)
 S Rajendran (Balestier Khalsa FC)
 Hassan Sunny (Young Lions)
 He Hongji (Paya Lebar Punggol FC)
 Goh Tat Chuan (Woodlands Wellington FC)
 Wu Hao (Sinchi FC)
 Ali Imran Lomri (Singapore Armed Forces FC)

と、ナカナカなメンツであります。
各チーム1人のイケメンを出しているわけですね。



ちなみに、この賞を当てると、


 ・500シンガポールドルの賞金
 ・クラブ(オサレな方)で行われるHUNKパーティーに招待
 ・想いの選手とのディナー・デート



という、これまたヌルいプライズなのですが、さらにヌルいのは
ここ毎日、新聞に載っている広告兼インタビューです。





 Q:これまでの人生で最も思い出深い記憶は?
 Q:サッカー選手になっていなかったら、何になっていたと思う?


とかは分るのですが

 Q:オンナノコが最も魅力的に思うところってドコ?

あたりから怪しくなってきて


 Q:トランクス派?ブリーフ派?


という全くもって、野朗にはどうでもいい質問が飛んでおります。

ちなみにこの写真は日本戦に出たハッサン・サニーで、
彼はトランクス派です(笑)



以前も書いたとおり、恐らく日本でイイ男というのは、ちょっと
王子様が入った感じのイメージが多大にあると思うのですが、
欧米の文化が日本以上に入って来ているシンガポールでは


 タフ・ガイ


というのはかなり重要な位置を占めるのでしょう。
ナヨナヨ文系にとっては、非常にキビシイ国でありますな(笑)


あと、シンガポールはやっぱり中国やイランのように

大自然をバックにした天然ヌルさではなく、
極めて都市国家的なボイラー的ヌルさ

というのも、特筆すべきでありましょう。


(これは、におさん(中国)、ふずきさん(イラン)からの指摘を受けて
 判明したのですが)


てなわけで、独自のカルチャーを作って頑張るのだ、シンガポール!


ついでに投票したい人はコレで送ってください。



...

鈴木隆行と山田優みたいなもんか - フィリピン - 2005年08月04日(木)


今、東南アジアで最もサポが熱い国、それはフィリピンである。

と言うと、


 貴様はこれまで、インドネシアかベトナムと
 言っていたではないか!


とお叱りを受けるかもしれませんが、なんか行動したるぜ!の
勢いを(ネット上で)今感じるのはフィリピン、であります。


まあ、しつこく書いていますが、地元で東南アジア版五輪大会を
11月に開催するので、どーやってサポートするか?、で
ファンは熱い議論を戦わせているわけであります。


相変わらず熱いフィリピンサッカー掲示板をご紹介いたしましょう。
今回は、トピックの初めの書き込みだけ。

ちなみにこの掲示板、フィリピンメディアに紹介されるわ、
代表選手・監督が書き込むはで、ナカナカ面白いです。





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■フィリピンでサッカーをどう盛り上げていく?
How to Promote and Market Football in the Philippines, Analyzing Philippine Culture

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SpyderMan : Posted Apr 29, 2005, 6:57 am
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僕はずっと、どうやってフィリピンでサッカーを発展させるか
考えてたんだけど、いくつかちょっと結論を出してみた。


ところでまず最初に、なんでフィリピンじゃサッカーは本当に
マイナーなのかを書かせてもらうよ。


 1.TVで全然映らない
 2.試合の知識がない(フィリピン人の多くはどういうルールか知らない)
 3.スポンサーがいない
 4.選手にスキルが無く、国際大会の経験も少ない。


これらは、現状のフィリピンサッカーの大きな問題だと思う。
でも、これらを深く分析してみたとき、1つの問題に集約されると思う。

それは

 
 フィリピン人のサッカーに対する姿勢


ってことだ。


てなわけで、ミッションとしては、

 
 フィリピン人のサッカーに対する姿勢を変えて、
 バスケやビリヤードと同じくらいサッカーを愛するようにする


ってことだと思うんだよね。


このミッションを進める為には、フィリピンサッカー協会(PFF)は
多くのプロジェクトを進めなきゃいけないし、それには費用が必要だ。

それにはスポンサーがいる。

でもスポンサーがいないから、PFFはそれほど動けない。




だから僕なりに考えたミッションの進め方はこうだ:


 馬鹿げていると思うかも知れないけど、フィリピンには多くの俳優が
 いるじゃないか?

 例えば、TVでやっている「ダーナ」に出ているエンジェル・ロッシンとか、
 ジュディ・アン・サントスとか。

 PFFは映画業界に働きかけて、サッカーをもっとプッシュすべきだよ。
 いい脚本家とプロデューサーに働きかけて、サッカーのドラマチックな
 映画を作ってもらうべきだ。


 そう、タイガーカップ2006の前にね。


 そして、フィリピン代表のハンサムな選手を起用するんだ。
 グレートウィッチかグールドのどっちかかな。

 今TVで活躍している彼女たちをパートナーとして起用して、
 フィリピン代表をサポートする役にするって感じだ。


 エンジェル・ロッシンとジュディ・アン・サントスと
 ハンサムなサッカー選手達。これで映画は大ヒットするよ。

 こうなればサッカーはフィリピン全土に伝わることになるはずだ。

 フィリピン人みんながサッカーの話を始めて、その映画封切りの
 1ヵ月後にタイガーカップが始まれば…

(※以下、なぜかタガログ語になっています。
  書いている人がコーフンしているらしい(笑))


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さて、これに対してのレスは、

 ・選手はサッカーで存在を見せるべき
 ・そんなもんよりPFFは地方のクラブ育成に力を入れろ


などなどもあるのですが、


 ・イイトコついているんじゃないか!是非やろうぜ!
 ・別の女優がダーナに出るらしいぞ!
 ・映画「ハスラー」は、ビリヤードブーム作ったぞ。



などなど肯定的意見もカナリありまして、結局このトピックを
立てたスパイダーマンさんが、友人の映画のプロデューサーに
話を持っていく、ということになっております(笑)



 んでも、この掲示板のファンは本当に行動しまうので、
 結構現実になるかもしれんな。



ちょっと驚いたのは、フィリピンで日本アニメ「ハングリーハート」
がやっているらしい(カートゥーン・ネットワークか?)、という
ことと、クラスの女の子が「サッカーってナニ?」と普通に聞いて
くるそうであります。

そりゃ、まずサッカーを知らせにゃならんわな。





まあ、日本ならサッカーの発展とか言われると、クソまじめに
ピラミッド型のとか地域密着、とか言ってしまいがちだと思うの
わけです。


でも、なによりもフィリピンの映画・TVの力は、そもそも
大統領すら作ってしまうほどなので、僕らの感覚よりもフィリピン・
メディアの影響力や地位というのは相当あるのでしょう。



それに、なぜかフィリピンサポは、やったらスポンサーを気に
しまくります。

なんですぐそーなるんだ、と僕の感覚だと思ってしまうのですが、
ちょっと思ったのは、

スポーツとビジネスの感覚という点において、僕はまだまだ

 「スポーツ=聖域」というか、
 「スポーツ=感動」であって、

 ”ビジネスとはナニゴト!”

の呪縛に、僕自身も捕らわれているのかもしれません。





あ、そうそう。

> グレートウィッチかグールドのどっちかかな

と書いてあるのですが、彼らはイングランド在住の海外組です。
タイガーカップ2004ではフィリピン代表でした。


これがグレートウィッチ


これがグールド。

確かにいい男かもしれん。



んで、ダーナ(Darna)ちゅーのは、フィリピンで有名な女性ヒーローらしく、
パッと見はワンダーウーマンみたいです。元は漫画らしい。






これが公式サイトだ!
ドラマの公式はココ

ついでに女優さんのエンジェル・ロッシンとジュディ・アン・サントスをば。


エンジェルたん


ジュディたん

である。



うーむ、選手と女優がどういうポジションかさっぱりワカランのだが、
多分日本だと

 日本のサッカー界をもっと発展させる為に、
 鈴木隆行のパートナーに、山田優が競演する
 日本代表のサッカー映画を作るべし、


という感じなのかもしれんな。
そしてテーマソングは多分こんな感じ





…いや、顔だけで判断してるけど。


...

東南アジア王者は鹿さん - 東南アジアクラブ選手権 - 2005年08月02日(火)

東南アジアもリーグが終了して、現在はカップ戦に入っている
チームも結構あるのですが、7月末に第2回東南アジアクラブ
選手権が開催され、結局シンガポールのタンピネス・ローヴァーズが
優勝しました。

シンガポールはタイガーカップも優勝していますから、これで
A代表・クラブ共に東南アジアの盟主になったのです(すげえな)。


これで、11月のSEA GAMES(U23)も制したら、
とんでもなく東南アジアのパワーバランスがひっくり返るのですが、
こんなことばっかりしている上に、参加しているSリーグでは
それほど成績が良くないので、多分それはナイ気がします(笑)。



前大会(2003年)は、ゲストのインドのクラブ、イースト・
ベンガルが優勝してしまい、今回どーするんだろう、と思ったら、
やっぱりメンツは東南アジアだけでした。

んでも、フィリピンはまあわかるとして、なぜかインドネシア・ラオスの
クラブが参加せず、ちょいと寂しい大会でありました。


てなわけで、とりあえずどんなチームが来たのかをご紹介です。


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■東南アジアのスター選手がクラブ選手権に集合


Soccer/AFF Cup: Asean stars in club championship action
2005/07/22


東南アジア各国のスター選手達が、本日ブルネイで行われる第2回
東南アジアクラブ選手権に登場する。


ミョ・ライン・ウィン、ヤン・パイン、ソー・ミャミンの3人の
ストライカーは、昨年のタイガーカップでミャンマー代表で
プレイした選手達である。

そんな彼らを擁するのが、ミャンマーのファイナンス&レベニュー
(F&R)である。

F&Rは総勢7名のミャンマー代表選手が所属しており、2004年
ミャンマーの王者となったチームである。


チーム・マネージャーのマウン・マウン氏は次のように語る。


 「我々は国内で好成績を挙げ、今シーズンのリーグ王者、そして
 2年連続でFAカップを獲得することもできた」

 「今大会は優勝を目指しており、タイガーカップで見せてくれた
 経験を選手達は発揮して欲しい」




F&Rは明日、シンガポールのタンピネス・ローヴァーズと対戦する。


タンピネスはシンガポール代表キャプテンのモハマド・ナズリ、
万能な中盤選手のモハメド・ラフィ、そして最終兵器である
モハメド・ノー・アラム・シャーが所属している。

外国人選手は、タイ人のチャイヤプアーク・サンティ、そして
ユーゴスラビア人選手を2名、ムラトビッチ・セアドと
ムスタフィク・ファルディンがいる。




東ティモールからはゼブラFCが参加し、初戦はカンボジアの
ナガコープFCと対戦する。



なお、マレーシアのパハンはベトナムリーグ2連覇を遂げた
ホアン・アイン・ジャライとの対決となっている。


ホアン・アイン・ジャライは3人の代表経験を持つタイ人選手、
キャティサック・セナムアン、ドゥシット・チャラムサーン、
そしてヴィモル・ジュンクンを連れてブルネイ入りした。


「タイのジーコ」の愛称で知られるキャティサックは、その攻撃力と
アグレッシブなプレイで、パハンのアズミン・アズラムを悩ませる
ことになるだろう。


パハンはリーグでの主力選手であるノーハフィズ・ザマニ、
V.サラヴァナン、アジズル・カマルディン、ジュザイル・サミオン
らを引き連れて今回の大会に臨む。




パハン監督のザイナル・アビディン・ハッサン氏は

 「我々はこの大会でベストを尽くすつもりだ。国内リーグを
  終えて休養し、良い状態となっているが、東南アジアの強豪
  チームを相手にするので、しのぎを削ることになるだろう」

と語っている。



地元ブルネイのDPMM FCは、タイのタバコ・モノポリーと
対戦する。

DPMM FCは3人の外国人選手を擁しており、イングランドから
ピーター・ガリー、クロアチアからゴラン・ヴサニッチ、レネ・コマー
らの活躍が期待される。


:Malay Mail

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んじゃ、ちょっと補足をば。



ミャンマーは本来ならAFCカップに出場する資格をもっている
ので、シンガポール・マレーシアと同等のクラスと言えまして、
タイガーカップでもかなりイイトコまで言ったので、やはり
この記事でも注目されていますね。

あまりクラブは国際舞台に立たないので、僕も注目していた
のですが、開催国チームのDPMM FCと優勝チームの
タンピネスに敗れてしまい、GL3位でした。

まあ、どちらも1点差だったので、それほど差は無いんじゃ
ないかなぁ、と思います。




DPMM FCはブルネイの皇太子かなんかのチームです。
欧州とアフリカからバンバン選手を入れてくるので、東南
アジアのクラブシーンではいつもソコソコな結果を残します。

もしかしたらブルネイ代表よりも強いかもしれませんが、
準決勝で敗れてしまいました。まあ、相手がパハンなので
しょうがないですが。




東ティモールのゼブラFCは、確かカフェFCという、かなり
ナイスな名前だったハズですが、ゼブラFCとくっついたか
改名したのであります。



カンボジアのナガコープFCは、この大会の為に4ヶ月特訓を
積んで臨んだのですが、新参者のゼブラFCに開幕戦0−3で
敗れてしまいました。


ゼブラFCはゼブラFCで、ベトナムのホアン・アイン・ジャライに
14−0という大敗をしてしまい、やっぱりプロリーグとの差は
デカイなぁ、と感じたのであります。


今大会、タイのタバコ・モノポーリーはあまり注目されておらず、
そして結果も芳しくありませんでした(GL最下位)。
ああ、ACLが不安だ。



ベトナムのホアン・アイン・ジャライはACLだと弱小扱いされており、
タンピネスはAFCカップでは優勝できうる立場なので、この辺の
差がどんくらいなんだろう、と思っていましたが、結局両チーム
の対戦はスコアレスの後PK戦、になりました。


もしかしたら、ACLにシンガポールが来ても、あんまり変わら
ないのかもしれません(でも、経験でやっぱりベトナムのチームの
方が上だと思うけど)。



パハンはもうマレーシア、いや東南アジアでも強豪なので、実は
僕は優勝するとにらんでいたのですが、なぜかマレーシアのクラブは
国際大会に弱いです。

実は内弁慶、なのかもしれませんね。



シンガポールのSリーグは、しょっちゅうタイの新聞では、
「タイに劣るリーグ」とかばっかし書かれているので、実は今回の優勝で、
シンガポールサッカー協会は小さくガッツポーズしているんじゃないかなー、
と密かに思っています。


結果はココ

てなわけで、おめでとー、シンガポールの鹿島(マスコットが鹿なので)、



タンピネス・ローヴァーズ!


...



 

 

 

 

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