10 minutes: ジャパニーズ・スタイルのサッカー漫画を考えてみる - 2005年03月30日(水) サッカー漫画というのは、 「スポーツのドラマをMANGAで構成する」 という点で、相当東アジアの文化である。 しかし、「キャプテン翼」は東南・西アジアは言うに及ばず、はるか 欧州にまで受け入れられている、と言う点で、もはや世界の共通の カルチャーになっていると思う。 「ジャパニーズ・カルチャーが世界に…」と喜ぶ人が多いと思うが、 俺は逆に結構悲しかったりするのだ。 なぜなら、MANGAは、日本人のメンタリティーにあった、 独自のカルチャーなんじゃい!と言えなくなってしまったからだ。 そこで俺はずっと考えていた。 キャプテン翼は、サッカーという全世界人類の共通スポーツの 魅力を上手く描いた故に、全世界に受け入れられてしまった。 (本来なら、受け入れられた、と書くべきだが) では、内容的にジャパニーズ・オンリーなサッカー漫画、 というのはできないのだろうか? 当初、俺はそんな漫画というのは「あぶさん」や「黄昏流星群」 のような、ビッグコミック・オリジナル系の、人情味溢れる系 ではないか、と考えていた。 浦和あたりを舞台に、福田とカズを足して2で割ったような ベテラン選手が、年齢と戦いながらも、みんなにプレーで 代弁し、人生のアドバイスを与えていく系(ザ・シェフとか あのへん臭い感じ)。 そんな漫画である。 例えるなら、”U−30”をもっとオッサン臭く、かつ説教臭く した感じである しかし、この漫画には弱点がある。 なぜなら、選手が主人公ゆえに、どうしても”サッカーの漫画”として、 他地域でも受け入れられる可能性が大なのである。 いや別に、受け入れられるのは別に悪いことではナイのだが。 それが悩みだったのだが(アホ臭い悩みだが)、俺はやられた。 名古屋グランパスエイトよ、この手があったのか! おそらく、ジャパニーズ・オンリーのサッカー漫画とは、 サポーターのラブコメである。 高校入学したてのさえない野郎と、幼馴染のギャルサポ (黒髪セミロング)、それに応援仲間(主人公激ラブな妹系 ねーちゃんがいる)たちのゴール裏の青春劇である。 ・幼馴染とふたりで1枚の毛布で遠征バスの中で寝る 「キンチョーして寝られないよ!」 ・突然の大雨で、ユニが濡れたので隣で着替えるねーちゃん 「うわわっ!この隣に○○がッ!」 ・思わせぶりなことを言う幼馴染 「これって限りなくラブに近いライクってことかな」 「もしクラブと○○を天秤にかけたら…」 と、サポーターの活動とは、まさにイベント・テンコモリ☆である。 海外の小説、例えば"僕のプレミア・ライフ"あたりでは 「俺にはジョーカノよりも、クラブの方が重要なんじゃー!」 と言うような感じを受けるのだが、この漫画の場合は 「クラブを取るのか、恋愛をとるのか、それともあの娘がいいのか、 うーむ悩むよう!」 と、読者がイライラさせられるアジアン・優柔不断ップリが 見ものとなるのだ。 さらにこの漫画は ・甘酸っぱい童貞の妄想(東アジアン・ボーイズ特有のバカ感情) ・スタジアムのネーちゃん達(東アジア的な風景) という、サッカー漫画でありながら(なのか?)、見事に 他地域からは理解不能、とそっぽを向かれる可能性大 という素晴らしい特徴があるのだ! こんな漫画を海外でせいぜい読むのは、"オウ、OTAKU!"とか のたまう、スノッブなフランス人あたりぐらいだろう。 うーむ、素晴らしい。 だが問題なのは、俺がちっともこの漫画を読みたくないのと、 コアサポからブン殴られる可能性が大、というころである。 今日は最終予選なのだが、なんでこんな下らんこと ばっかり書いているのか、我ながら理解に苦しむ。 ... ACL2005グループE ジュビロ磐田−ホアン・アイン・ジャライ - ベトナム - 2005年03月23日(水) もう1週間ほど前になってしまうのだが、ACLを観に磐田まで 行ってきた。 乗ったのは、新幹線こだま号である。 俺は別に鉄っちゃんではないのだが、旧式の新幹線というのは 非常にアジアン・テクノロジーな形をしていてカッコイイ。 あれは欧米のヤロウどもには作れないデザインである。 新しい新幹線はやたらハイブリッドな感じで、ウィル・スミスとか トム・クルーズが、i-podとか持った乗客としていそうな感じがする。 だが、こだま号というのは植木等とか森繁が、傍らに和服のママを 連れて乗っていそうな雰囲気がプンプンする。 …新幹線こだま号というのはジャパニーズ・ショーワ・エラを感じ させる素晴らしい乗り物である、などと考えながら掛川駅に着いた。 そっから東海道本線で磐田駅まで行くのだが、はてさて浜松方面 だったか、静岡方面だったかどっちだったっけ、とオロオロして いると、素晴らしい道標がそこにあった(というか居た)。 その道標とは… 後藤健生氏 である。 ま、このサカヲタおっさんについていけばいいだろー、と思ったら、 案の定スムーズにスタジアムに着いた。 あんなに名が知れていても、電車とバスを使っているという事実 に驚いたのだが、まあサッカージャーナリストとは、そーいう ものなのだろう。 そしてヤマハ・スタジアムは、バイーンと左右非対称に電光掲示板 がついており、男闘呼を感じさせる素晴らしい劇場空間であった。 どーも関東のスタジアムというのは、市民のために、という優しさが ある故にか知らんが、女性的に思うのである。 だが、ヤマハスタジアムは "ヤマハじゃい!" "ドコに掲示板置こうが、俺の勝手ダニ!" と聞いてもいないのに胸倉をつかまれて諭されるような、そんな 男性的なスタジアムだった。 "YAMAHA"の主張は、ベトナムのミーディン・スタジアム で見た"ホーチミンおじさんの肖像画"に通じる主張の強さを感じる。 そしてヤマハの響きは、JSL=昭和を感じさせる雰囲気を 醸し出している。 うーむアジア&昭和という、まさに俺のツボにはまるスタジアムだ。 その上スタジアム前にはマスコット像もちゃんとあったし、 ベトナム料理も食えたのだ。 まさにジャパン・マスコット&ベトミーズ・フーズ! おお、これぞACLではないか! ジュビロは元アジアのクラブチャンピオンという肩書きがある。 だがその肩書きに胡坐を掻くことなく、すでにスタジアムから アジアの王者足りえるものを十分に持っているのだ。 素晴らしい。リスペクトだ。 であるからして、あんな都会的な匂いをプンプンさせている横浜 FMは、まずスタジアムからもっとエイジアな感じにするべきで あろう。 確かに、横浜の三ツ沢での豚汁提供や、ACLタオル販売は評価 できる。 だが、あえて味はこの際抜きでシューマイ入り豚汁にしてみるとか、 2つに割ると中に紅しょうが、チーズ、青とうがらしでトリコロール になっている豚まんとかだな、もっと山東(中国)や横浜を感じさせる ものを売るべきだっただろう? そうだろう?え? (何故俺が横浜FMに対して厳しいかは、このへんを参照してください) そんで、会場に入るともう両チームがウォーミングアップをしていた。 おお、久々にナマで見るぜドゥシット兄さん!ハァハァ… GK、ゴツいなー。 そして… きゃぁああ!キャティサック〜! と俺がギャルサポなら黄色い声を上げていただろう、東南アジアを代表する タイ人FW、キャティサック・ジーコ・セーナームアンである! うーむ、キリリと引き締まったフェイス。カッコイイぜ。 ちゅーわけで、必死こいて写真を撮っていると 選手整列 ファーストイレブンである。 キャティサックとマスコットの素晴らしいショット。 んでHAGLのフォーメーションは、サカマガやエルゴラだと 3−5−2なのであるが、俺的にみると右の19番が上がり気味で 左の5番が下がった、DFは右肩上がりな5−3−2だったような気がする。
まー、HAGLは押されてたので、そー見えるだけだったかもしれん。 このへんはプロにまかせよう。 そんで試合は、やっぱりジュビロが主導権を握ったのだった。 HAGLはメチャメチャどん引きのキャティサックへ放り込み、 を若干想像していたのだが、記事どおりドゥシットがゲームを 作っていた。テクもおそらくHAGLでは一番上手いと思う。 練習では一番ダラダラしているが(笑) どーでもいいが、ドゥシットは相変わらず日本に来ると半袖だ。 ↓これは2001年12月の鹿島での試合の時(BECテロ所属) だが、「兄さん、俺も負けられませんぜ(ニヤり)」風に5番も 半袖である。 絶対にこの二人の間には、半袖仲間としての国境を超えた友情が 芽生えているに違いない(笑) 前線にはなかなかボールが行かない中でも、キャティサックは 足首が柔らかい感じで、やはりテクがヒーローちっくであった。 よく「タイ人選手は、しなかやかで…」という文を見るたびに 「またイメージだけで言ってるんちゃうんか」と突っ込みたく なるのだが、キャティサックは本当に柔らかいプレイだなぁ、 と見るたびに思う(あんまりキャティサックを見たことないが)。 右23番DFがジュビロのプレスに戸惑ってしまう感じで、結構 ボールを失なう機会が多い中、そんな時はCBのチョクタウィーが 結構壁となって弾いていたのが頼もしい(やられてはいたけど)。 そんなタイ人軍団以外にも俺のツボをついたのは、14番の多分 ボランチ、ボー・バー・コイである。ボールを持つと髪をなびかせ、 スピードに乗って前に上がる姿はなかなかカッコイイ。 攻撃のリズムが変るし、いいアクセントだと思った。 でもやはり、タイ人選手というのは助っ人選手というより、チームの FW/MF/DFという分野で背骨のようにHAGLの中心だった。 タイのスタイルの影響が強い、と言われるベトナムのチームだが、 確かにこのメンツでは強くなると思う。 結果は6−0でジュビロが勝利。 (5−0になった時、電池が切れた) プルシジャ(インドネシア)やBECテロサーサナ(タイ)が 日本でやった時は3点差ぐらいで負けてしまったので、そのくらいに なれば東南アジアでも強豪、という感じになるかなー、と思ってた だけに、ちょいと残念な結果だった。 (思いかけず嬉しかったのは、アジアカップの日本−ヨルダン戦で ピッチを変えたマレーシア人主審のサレー氏をナマで観れたことだ) でも、ベトナムリーグで2連覇をしたとはいえ、まだ昇格した ばかりのチーム。 この経験が後々にチームに伝わって、10年後のACLで、等々力 競技場を舞台に、キャティサック監督がアウグスト監督と対決を… とか妙な妄想をしながら、家路に着いたのであった。 くそー、王者ってウラヤマシイぜ・・・。 ... 横浜FMはアン・フレンドリーである - インドネシア - 2005年03月15日(火) さてさて、インドネシアに乗り込んだ横浜Fマリノス。 彼らについてのインドネシアメディアが報じた記事があったので、 機械翻訳を使って、すげー簡単に訳しますです。 ★緊張感ピリピリの横浜Fマリノス 横浜Fマリノスは第1戦、中国の山東に0−1で敗れており、 この試合を落とすことが出来ない状況だ。 このACLは世界クラブ選手権につながる大切な大会であるが、 PSMマカッサルがこのグループFを抜けるのは困難であろう。 さて、横浜Fマリノスは昨日午後にマカッサルに到着した。 我々は彼ら選手には自由にインタビューが取れず、スタッフ からは写真を取るなともいわれた。 横浜はとてもアン・フレンドリーな雰囲気でマカッサルに到着した のである(訳注:笑)。 奥大介、中澤祐二、ドゥトラら複数の選手が公式なインタビューに 答えたが、彼らのコメントは曖昧なもので、しかもとても短いもので あった。 横浜のストライカー、アデマールは、PSMマカッサルについて よく知らないが、とにかく勝たねばならないと語っている。 横浜のスタッフによれば、彼らが心配しているのは食事と気候で あるという。これは昨年クディリを訪れた時に悩まされた大きな 二つの要因であったとのことだ。 日本では今、雪が降る季節だが、試合は夜行われるのでそれほど 暑くないのではないか、そして食事はサラダを多めに取るつもりだ とスタッフは語った。 ★アン・ジョンファンは出場せず PSMマカッサルとの試合前のJリーグでは、大島がセレッソ大阪 相手にハットトリックを行い、3−2で勝利している。 だが、W杯2002の韓国人ヒーロー、アン・ジョンファンは怪我で 今現在は日本で療養中だ。 また、松田直樹、久保竜彦ら日本代表選手を怪我で欠いている。 彼らも同じく怪我をしているが、この3選手無しでセレッソ大阪戦 には横浜は勝利しているのだ。 「アン・ジョンファンは良くなって来ているが、マカッサル戦には 出られないよ」とアデマールは語っている。 アンと久保の不在は、横浜には大きな支障とならないだろう。 彼らはアデマール、清水、そしてハットトリックの大島がいる。 大島はゴールを量産し、久保のポジションを狙っていくとコメント している。 Jawa Pos さて、下はBolaというインドネシアのスポーツ紙にのった、PSM マカッサル戦の横浜FM予想メンバー - YOKOHAMA (4-4-2): GK: 1-Tatsuya Enomoto DF: 22-Yuji Nakazawa, 5-Dutra, 2-Eisuke Nakanishi, 26-Yusuke Tanaka MF: 6-Yoshiharu Ueno, 14-Daisuke Oku, 7-Hayuma Tanaka, 10 Koji Yamase FW: 18-Norihisa Shimizu, 15-Hideo Oshima SUB: 16-Hiroki Iikura, 3-Naoki Matsuda, 4-Daisuke Nasu, 8-Akihiro Endo, 23-Masahiro Ohashi, 28-Nobuki Hara, 24-Tateto Shiokawa, 9-Tatsuhiko Kubo, 17-Adhemar, 19-Ahn Jung Hwan COACH: Takeshi Okada PSM vs Yokohama Marinos 結構やるなー、インドネシア。間違いあるけど。 塩川を入れている時点で、俺的評価大。 でも、日本のメディアもこんくらいやれや。 あと、アデマールはいい人だというコトが、インドネシアのメディアを 通じて分った(笑) ... PSMマカッサル概要 - インドネシア - 2005年03月13日(日) ■PSMマカッサル概要 監督:モハマド・バスリ カップ戦がないインドネシアにおいて、PSMマカッサルは、 プルセバヤに次ぐリーグ2位という成績でこのAFCチャンピ オンズリーグの出場権を得た。 プルセバヤとPSMはリーグ最終節まで首位を争い、結局 得失点差勝負となった。 このリーグ2位という成績は、"赤魚(Juku Eja = Red Fish) " PSMマカッサルのファンにとって、毎度の成績、という位置 にある。PSMマカッサルが優勝したのは、2000年度だけで、 その後4回のリーグ中、3回が準優勝なのだ。 PSMマカッサルのアジアへの初挑戦は2001年のアジアクラブ 選手権である。このときはベトナムのソン・ラム・ゲ・アン、タイの ロイヤル・タイ・エアフォースに勝利し、東地区の準々決勝GLで ホストを勤めた。 だが、彼らの経験不足は、ジュビロ磐田に3−0、水原三星に8−1、 そして今回再び対戦する山東魯能に3−1ですべて敗れていること からもうかがえる結果となった。 PSM Makassar(afcchampionsleague.com) …というわけで、ここに書かれている01年のチーム状況はココを 参考にしてくださいませ。ついでに全然参考にならないTV観戦記も。 ジュビロはこの試合、若手中心でPSMと戦いました。 んで、インドネシアのコアなサカヲタは、この試合に出場し、 現在横浜FMでプレイする奥をその後も覚えていたので (日本人選手の評判参照)、「OKU!あいつは前もココで…」と 言われるかもしれませぬ(笑) さて、当時書いたものからの補足をしてみます。 ▼リガ・インドネシア 2001年当時は、東西に分かれてプレイオフをやるシステム だったのですが、昨シーズンは1リーグ制でした。 しかし!インドネシアサッカー協会(PSSI)は再び 今シーズン、東西分割に戻すということであります。 なんつっても、インドネシアの横幅は、ロンドン−モスクワ間 あるわけでして、結構H&Aは欧州のCL並みなのであります。 これまでリガ・インドネシアはマンディリ銀行がメインスポンサーで、 "リガ・バンク・マンディリ"と称される場合も多かったのですが 今年はスポンサーが大手タバコ会社に変更、一応な正式名称は、 "LIGA DJARUM XI"(第11回・リガ・ジャルム) であります。 リガ・インドネシアは94年から表向きプロリーグになって おりまして、それ以前は"ガラタマ"というセミプロリーグで あったのであります。つーことで、2005年がリガ・インドネシア になって第11回、というわけですね。 リガ・インドネシアは3部まであり、それぞれ昇格・降格が あります。もちろん外国人選手や監督も結構いまして、南米 (チリとかコロンビアとか色々)やアフリカ、東欧の選手も います。 ベトナムやシンガポールと違い、東南アジアからの選手は ほとんど居ないハズですが、逆にインドネシアの選手は最近 マレーシアに2人ほど移籍しました。 じゃ、東アジアンは…と見てみると、つい最近、元中国U20 代表GKがプルセバヤに加入し、ACLに出場していました。 日本人もこれまで数人インドネシアでプレイしたことがあります。 また、リーグは僕が知る限り、おそらくアジア全域で見ても、 最も熱いサポーターをもつリーグの1つに数えられるでしょう。 開幕戦や決勝戦(プレイオフ)の場合は、4万、5万は普通に 入ります。特にプレイオフの決勝戦あたりになると、外務省が 「決勝戦があるから、競技場の近くには近づいたらイカンぞよ」 と在留邦人の方に警告するほどです。 しかし、正直なところ 「人気は高いが実力は低い」 を地でいくリーグ、それがリガ・インドネシアと言えましょう。 いい意味でも悪い意味でも、僕はこのフレーズが大好きです。 ▼チームに関して PSMマカッサルは ぴー・えす・えむ・まかっさる、 と読むより ぺー・えす・えむ・まかっさー(る)と読んだ方が、 おそらく現地受けはいいのではないかと思います(多分)。 現地観戦の方は、ぴー・えす…で通じなかったら、ぺー・ えす…の方で言ってみてください。 多分普通にぴーえすえむ、で通じると思うけど。 PSMマカッサルは、伝統ある名門チームであります。 今まで数多くの代表メンバーもこのチームに所属した経験 があり、実力も毎度上位に顔を出しています。 ポッと出のプルシック・クディリよりも、ずっと経験は 豊富なチームなのです。 そんなPSMマカッサルですが、今シーズン前に財政が悪化、 実力選手を数多く放出し、ACL直前にはどっか代わりに出て くれー!とPSSIに泣きついたのですが、どこも出てくれる ところが無く、結局シブシブ出場することになりました。 12月に行われたタイガーカップ2004という、東南アジア最強 A代表を決める大会のメンバーリストを見ると、予備登録30人中 5人を送りこんでおります。 が、今シーズンは代表選手の3名を放出しており、今は代表に2名 しかおりませぬ。 監督さんは、ついこの間にプルシシタ・タンゲラン(リーグ6位) から移ってきたばかりの監督さんなのですが、彼に関して、地元 メディアはこのPSMの状況にスゲー大変だなー、と同情する 記事まで出ております。 ついでに言うと、インドネシア・サッカーアワード2004では、 PSMはベストプレイメーカー賞、ベストMF賞、そんでベスト WB賞を得た3選手がいたのですが、今は中盤の2選手が残って いるのみです。 その2人は、インドネシア代表キャプテンをつとめる ポナリオ・アスタマンと、シャムスル・バクリであります。 これがポナリオ・アスタマン これがシャムスル・バクリ アジアカップ2004時のインドネシア代表のプロフィールを 見ると、2人のことがバッチリ書かれているので抜粋すると、 > (インドネシア代表はフォーメーションがどうであろうと、 > 中盤の選手は大抵同じ選手である。シャムスル・バクリ > (Syamsul Bachri)とポナリオ・アスタマン(Ponaryo Astaman)が > 中盤の鍵を握る選手だ。 > > シャムスルは、AFCチャンピオンズリーグに出場したPSM > マカッサルに所属する選手である。彼はボールを収めている相手を > 止めることを仕事とする、エネルギッシュな用心棒と言えよう。 > > その一方ポナリオはプレイメーカーであり、意図と秩序をチームに > 与え、チーム全体を活性化させる役目だ。 2人とも多分PSMでも中盤の底だと思うのですが、ある意味インド ネシアのタイガーカップ2004準優勝のキープレイヤーなのでも あります(まー、これもPSMのリーグと同じように、2位ばっかり だけど)。 ほかの選手では、代表候補メンバーとしてよく名を見るのが 右ハーフバックMFイルシャド、U23代表のFWアクバル・ラシード。 外国人選手を見ると、 ・ACL初戦で得点を挙げたパラグアイ人FWの Osvaldo Moreno ・アルゼンチン人FWでU17代表経験者 Mariano Oscar Sorentino ・ウルグアイ人MFで左ハーフバック Ronald Fagundes ・カメルーン出身DFで、センターバックAbanda Herman ってトコまではわかりましたが、怪我人もいるらしいとのことです。 以下、インドネシアのスポーツ紙bolaが報じた3月6日ACL 初戦前のPSMの予想メンバー(実際はわからなかったです)。 PSM (4-4-2): GK: 23-Syamsidar DF: 19-Andriyansah, 14-M. Darwis, 4-Abanda Herman, 12-Akmal MF: 28-Ronald Fagundes, 8-Syamsul Chaeruddin, 17-Edi Musriza, 22-Irsyad FW: 9-Osvaldo Moreno, 7-Akbar Rasyid Sub: 1-Hengky Oba, 2-Jais Lestaluhu, 15-Uci Sanusi, 25-Qadar Usman, 27-Ahmad Junaidi Coach: M Basri 4バックってのはインドネシアではあまり多く見ない システムであります。Syamsul Chaeruddinはシャムスル・バクリです。 ▼最近のPSMマカッサルの戦歴
こんな感じで一つ楽しんで見てください。 ... AFCカップだってあるぜ - シンガポール - 2005年03月09日(水) さて、今日からACL2005がスタート。 アジアの強豪が、12月の世界クラブ選手権を目指し、 シノギを…は、もうそろそろ聞き飽きた人も稀にいるで ありましょう(そういう人は相当なヲタだと思うが) そんな人にはAFCカップ開幕!なのであります。 AFCカップとは、ACLがアジアン・プレミアなら、 AFCカップはアジアン・ディビジョン1、みたいなモン です。 AFCがランク付けした、中位国のリーグ・カップ戦王者が 戦う大会なのです。 そんなもん、うれしーのか?と思う人もいるかもしれませんが、 シンガポールのチームは準決勝に進出したときに、地元メディアは 「アジアの公式大会でベスト4だハァハァ」 とコーフンしてたりしてまして、なかなか強豪勢に挟まれた 国々にとって、こういった大会は重要なのであります。 AFCカップで決勝に進出すると、次のACLへの出場権を 得られます。今大会、マレーシアのメディアは 「ACLへの出場権を取れるカモ知れぬハァハァ」 などとコーフンしてたりして、結構注目されているのです。 さて、そんな大会の雰囲気を、ミオヂさんという方が 写真付きでメールで僕に送っていただきました。 試合は、昨年のAFCカップのカードで、 香港の強豪、ハッピー・バレー vsシンガポールの強豪、ホーム・ユナイテッド という、素晴らしい組み合わせの一戦でありました。 場所は、香港の旺角(モンコック)大球場。 というわけで、その写真とコメントを転載したいと思います。 (一部改変してあります) ---- チケット 試合前練習 開始15分くらい前。ハッピー・バレーの選手が練習中 試合前練習 開始15分くらい前。ホーム・ユナイテッド練習中 試合前 開始10分前。 旺角大球場はピッチ内に出入り自由。 ゴール裏からバックスタンドに行くのにフィールド内を通ります。 囲いナシ。プレー中も閉じられません。大丈夫なのかな。 入場 フェアプレー旗を先頭に入場。右にみえるスタンドを横切る 青い金網の通路を通って入場。 選手同士握手 前半開始 お客さんいませんでした。100人程度?でも、テレビカメラ がありました。 外には中継車があった・・生放送があったかどうかは不明。 そして前半15分台でホーム・ユナイテッド先制。 うろ覚えですが中央のディフェンダーの間が開いたのを見逃さず ミドルシュートでした(誰の得点だったかは覚えてません)。 ハッピー・バレー ハッピー・バレーのユニフォームは緑に背番号は赤。案外カコイイ。 担架 前半終了直前、ホーム・ユナイテッドの選手が負傷して担架が出ました。 前半終了 引き上げる選手。 ハーフタイム 禁煙 場内で吸ってる人はほとんどいませんでした。 スコアボード スコアボードの下にいる緑の服の人ですが、場内でレプリカを着て 応援していた『サポーター』らしき人はこの人ともう一人だけでした。 寂しい。 ホーム・ユナイテッドのサポらしき人は見当たりませんでした。 ハーフタイム中に買ったラーメン 出前一丁の上にハムエッグがのっております。名前は"火腿蛋麺"。 売店は小さいが麺類だけでも6種類くらいメニューがありました。 流石、香港と言うべきか。 ちなみに、売店には食べ物だけで、グッズ類はまったく置いてませんでした。 グッズ売り場も全くなし。 ちなみにこれを買う時、筆談したんですが『言葉の通じない奴』が 来るとは全く予測してなかった、売店のおっちゃんの反応がなかなか 楽しかったです。味は日本製と同じでしたが。 HKFA 取材者用のビブスがちょっとカコイイと思いました。 終了 終了後です。終了前に点差のついたハッピー・バレーの選手のラフプレイ が多くなり、退場が1名出ました。2-0でホーム・ユナイテッドの勝ち。 退場者が出たせいか、バックスタンドにいたハッピー・バレーの数少ない サポが審判にブーイングを飛ばしまくってました。 HKFAの公用車 ・・そんな訳で、これでおしまいです。帰りにチムサーチョイの街中で 場外馬券売り場、兼サッカーくじ売り場を見ました。 プレミア、セリエばっかりで香港リーグのくじが無いのは当然と言うか さみしいと言うか。 この後、サッカー関係と言えば、次の日、旺角のスポーツショップ 街で香港代表のレプリカを買い(南華もあったが在庫切れ)ユーロ 2004のドイツTシャツを買ったくらいです。画像は撮りわすれて しまいましたが。 それから、街中でレプリカを着てる人がかなりいましたが、一人だけ アンブロのグランパスレプリカを着てる香港人が。 画像を撮らなかったのが悔やまれます。 (以上) ----- ハァハァ…こう、アジアンな雰囲気の中でアジアの大会を観る楽しみ というのは、欧州や南米のヤロウどもには分るまい。 それに、奴らは漢字が読めんし書けんから、"火腿蛋麺"を 頼めんだろう。ザマーミロ(なんで毒づいてんだ、俺) ちなみに、僕が気になったのは、火腿蛋麺もモチロンなのですが、 こういうオッサンたちである。 素晴らしいスタイルだ。さすが香港である。 こう、 ユニを着て応援するのだッ!サポートだッ! とかいうアッパー系なオッサンも好感が持てるが、 ちょっと軽く観にいくべ という、ダウナー系なオッサンは素晴らしい。 彼らこそ、サッカー文化のバロメーターである。 また一人でチョコンと座っている図が相当キュートだ。 この試合の後、ヒイキのハッピーバレーが負けた上に 「どこほっつき歩いてたんだい!」と妻に 怒られて、オンブに抱っことはこの事だよな…と ボヤいてたりしてくれてると、サイコーな展開だ。 そんな妄想ネタですごく楽しませていただいたミオヂさん には、この場をお借りして深くお礼を申し上げたいと思います。 どうもありがとうございました。 ... ホアン・アイン・ザーライ概要 - ベトナム - 2005年03月07日(月) ●ホアン・アイン・ザーライ概要 ▽ベトナムのリーグ ベトナムリーグは最近プロ化(2000年にとトップリーグを Vリーグと改称)して、東南アジアじゃ最も発展著しいリーグの 1つに数えられます。 トップリーグの観客平均動員数は1万4千人前後で、東南アジア に限っていえば、僕が知る限り、インドネシアの次くらいに盛り 上がっている国内リーグです(実数であれば)。 下部リーグもあるので昇格・降格もありますし、もちろん カップ戦もあります。 外国人選手も多くの国からきています。つい最近まで、東アジア人 選手もソコソコいました。 ビジョン・アジアというプロジェクトで、AFCが今後注力していく 国の一つにも選ばれたのは、ベトナムのサッカー熱によるものが 大きい、そんな現在沸騰中なリーグなのです。 ▽ホアン・アイン・ザーライとキャティサック そんなリーグに参加している、ホアン・アイン・ザーライ(HAGL) は、昔からの名門チームというよりも、プロ化と同時に頭角を現してきた 新興チームと言えましょう。ホームはすんげー田舎にあるとのこと。 ホアン・アイン・ザーライ(ジャライ)のオーナーは材木加工会社 なのですが、ただの家具屋さんじゃなくて、ホテルとかも経営して しまうすげーデカイ会社らしいです。 んで、つい数年前までHAGLは、ディビジョン1(2部リーグ) に居たのですが、突然「強くするんじゃー」とばかりに、タイの、 いや東南アジアのスーパー・スター☆FWキャティサックを獲得。 待遇は家・車付きで月給1万USドル、つー高待遇(あくまでも噂) で、東南アジアのサッカーファンを驚かせました。 とはいうものの、シンガポールリーグやイングランドにまで 移籍した経歴を持つキャティサックが、ベトナムの下部リーグに行く つーことで、タイ・ベトナム・シンガポールのファンを交えての 大論争となったのは記憶に新しいトコです。 (感覚で言えば、カズがセリエAから帰国後、すぐに中国の2部 リーグに行く、って感じかなーと思いますが、適当ブッこいて いるので気にしないで下さい) そこでベトナムリーグ初のタイ人選手としてプレイしたキャティサックは 大活躍しまして、見事助っ人・昇格請負人を果たした…、ってとこ まではよくある話ですが、昇格した年にそのままトップリーグで優勝、 さらに昨年も優勝して、リーグ2連覇を達成しました。 ▽HAGLとタイ人選手 各チーム側はコレを見て"タイ人はイイぜ!"と思ったか、タイ・コネク ションができたかどうか知りませんが、HAGL以外にも次々と タイ代表経験選手を獲得したのであります。カップ戦優勝のビン・ ディンもイッサワらタイ人選手をチームに多数加入させております。 ベトナムリーグの若手にとって、キャリアあるタイ人選手というのは プロとしての、またプレイスタイルのお手本になっているそうな。 キャティサック以降、HAGLのタイ人選手を見ると、Sリーグで 活躍し、天才と称されたタワン、インドでの選手経験もありイカす FKを持つドゥシット、そんで、今季からタイリーグ得点王の ヴィモルが次々と加入。 ヴィモルは今シーズン、タワンの控えが多いようです。また、もう一人 タイ人選手にセンターバックのチョクタウィーがいます(まだ今シーズン 出場してないはずです)。 チョクタウィーはアジアカップ2004でタイ代表キャプテンをやって いましたし、キャティサックやドゥシットは釜山アジア大会で日本とも やってますから、結構覚えがある人も多いかもしれません。 キャティサックは、2003・2004年と2年連続の最優秀外国人 選手賞をHAGLで受けてます。ついでに、チームではアシスタント コーチもやるようになりました。 そうそう、アジア大会で思い出しましたが、あの大会で金髪だった ナロンチャイも、今はベトナムのチーム。タイが誇るMFでテロ サーサナをACL決勝まで導いたターサック・チャイマンも昨シーズン までベトナムにいましたし、鹿島戦でやたらデカい控えだったシーマッカ もベトナムにいます。 ▽HAGLのスタイル さてさて、タイ人選手にばかり目が行きがちですが、昨シーズンリーグ 得点王争いを演じたグエン・ミン・ハイを初めグエン・バン・ダンらの ナイスな選手達もおりますし、ボー・バーコイ、チャン・ミン・ティエン の若手が急成長しております。 センターバックのチン・ズイ・クワンは、2004年ベトナム人選手 ベストイレブンに選ばれております。 ベトナムのクラブは伝統的に5−3−2、という場合が多く、HAGL も5−4−1、5−3−2というシステムを用いることが多いハズです。 (とはいっても3−5−2に近いらしい)。 チームのタクトを振るのがHAGLではドゥシット選手とのこと。 そんで、タワン・キャティサックのタイ・トリオが攻撃の中心との情報 であります。 ちなみに、ベトナムでは4−4−2のスタイルで五輪代表がいい成績を 得たので、それにならうチームも昨シーズン増えてきたそうです (成績は5−3−2のチームの方が良かったらしいけど)。 HAGLのVリーグ02/03は、リーグ最高得点で優勝、2004年は リーグ2位の得点力と最低失点で優勝、と年々バランスを上げてきて います。 Vリーグ2005は既に開幕し、第5節(3/6現在)までやっていますが、 HAGLはまだ本調子ではなく、初戦・第2戦と勝利したものの、第3戦 ・第4戦と引き分けが続き、ついに第5節、初黒星。首位から落ちて しまいました。 とは言うものの、まだまだ長いリーグ戦ですから、最終的には優勝争いに 食い込むんじゃねーかなーと思っています。 とかまー、偉そうなこと言ってますが、僕は新聞やデータを基に書いて いるので、よくわからんのが現実なのですが、知らんよりはマシなので、 ご報告。 以下、僕が分る限りのフォーメーションとメンバー表をば。
▽HAGLと海外 そんな、ベトナム国内じゃ強豪のHAGLですが、海外チームとの成績はあまり 芳しくありません。 以下東南アジアクラブ選手権、クイーンズカップやACLの結果を 出してみますと・・・。
とまあ、こんな感じでして、東南アジアでは最強、というよりも まぁ結構強いよね、でもタイには勝ちきれないかな、という イメージですね。 得点者みてもやっぱりタイ人選手の名前が出てきます。 てなわけで、ベトナム&タイの融合チームに3月16日は注目してみましょう。 一応、行く予定。 でも…その日に新横浜まで帰るには、ロスタイムは捨てって 感じなんでしょーか?誰か教えてプリーズ。 ... 日出ずる国から来た助っ人外人 - マレーシア - 2005年03月02日(水) さてさて、僕が韓国に行っている間に、現在ペナンで 活躍している日本人伊藤壇選手の特集がフジTVで あったようですが、なんとマレーシア・サッカー協会 公式サイトでもインタビューが載っておりました。 このサイトにピンで特集されるというのは、結構な ことであります。 つーわけで、翻訳。 今回翻訳には、誤解を与えたりしないように普段よりも気を遣って みましたが、もしご本人のファンの方が気になる言い回しなどあれば、 掲示板などでご指摘ください。 ---- ■伊藤壇、ここにあり - ITO HERE TO STAY マレーシア初の日本人選手である伊藤壇(MF)は、彼の技術、態度と 言った面で多くの人々の心を引きつけている。 マレーシア・スーパーリーグのペナンに所属している彼は、この地が 彼にとって心地よく、そしてもっと長くいたいと感じているように見える。 Q:マレーシアでプレイすることになった経緯は? A:僕の友人がマレーシアの日系企業で働いていて、今回の話を 教えてくれたんだ。 それで、一か八かでトライしてみようと思って。 で、結局僕はここに居るわけなんだ。 Q:これまでどこでプレイしていたのかな? A:僕はベガルタ仙台(J2)で2シーズン過ごして、日本を 離れたのが2001年。それから、シンガポール、豪州、 ベトナムでプレイして、昨シーズンは香港の傑志FCに 所属してたんだよ。 Q:シンガポールでのクラブはどこだった? A:ウッドランズ。でも、僕が居た時はリーグ最下位だった。 そんな状態はあまり好きじゃなかったから、チームを離れる ことを決めたんだ。 Q:出身はどこ? A:北海道。マレーシアに比べてすごく寒いところだよ。 Q:結婚は? A:まだしてないよ。 Q:年齢は? A:30歳。でも、僕はマレーシアの女の子と付き合おうかな〜? なんて思ってるよ(※恐らく笑)。僕はココが本当に好きだしね。 Q:両親についてはどう? A:マレーシアでプレイしていることに、本当に喜んでいるよ。 来月、マレーシアに寄ってくれるはずだ。 Q:マレーシアのサッカーについて、どう思う? A:とてもハードなリーグだと思うよ。 Q:もう少し詳しく説明してほしいな。 A:うーん…シンガポールや香港じゃ、アウェイで勝つってことは それほど難しいことじゃない。 でも、ここマレーシアじゃ、本当にそれは難しいことなんだ。 多くのサポーターが詰め掛けて、試合に熱中するからね。 Q:試合に熱中するファン、ってことはいい事ばかりじゃないってこと? A:まあ、モノさえ投げて来なきゃね(※恐らく笑) Q:君の所属しているペナンについて聞きたいんだけど。 A:いいチームだと思う。でも、前の2試合は僕自身がいい プレイできなかった。結果には満足していないよ Q:ペナンでサッカーをプレイしていない時は、何をしてるんだい? A:泳いでばっかりいるよ(※恐らく笑)。ペナンは島だからね。 Q:君は日本を離れて数年間、海外でプレイしているわけだけど、 海外でのリーグに適応していく難しさというのはあるのかな? A:いや、全然。でも、今シーズンは、マレーシアでプレイする僕にとって 重要なシーズンだってことを強く認識しているよ。 Q:それは何故なのかな? A:僕がいいプレイをしたら、来年は他のチームが日本から選手を 欲しがるかもしれない。でも、もし僕が良くなかったら、 クラブは日本人に見向きもしなくなる可能性がある。 僕の責任は重大だよ。 Q:これまでのところ、自分自身はうまくやっていると考えている? A:まだここでサッカーを始めたばかりだから、他の人は僕のことを どう考えているか、僕のプレイをどう判断しているかは分らないね。 でも、この2試合、僕はそれほどいいプレイができなかったと 感じているよ。 Q:サッカー選手としてシューズを脱いだ後の計画なんかはある? A:選手のエージェントという仕事に注目しているよ。 僕が豪州、シンガポール、香港、マレーシアで過ごしてきた経験が、 そこで発揮できると思うんだ。 Q:今年、ペナンは優勝できると思う? A:常にチャンスはあると考えてる。 :マレーシアサッカー協会公式サイトより ------ うーむ、どうもマレーシアリーグは人気があるのかないのか まだまだワカラン。恐らく、クラブ間の人気の幅が相当ある と思うだが。 でも、やっぱりマレーシアFAは伊藤壇選手を助っ人外人 として扱っていて素晴らしい。 まるでサカマガのブラジル人選手へのインタビューのようだ。 日本の場合は、おそらく過酷な状況で、とか余計なイメージ を入れまくって、選手やサッカーではなく、その"物語"を 押し付けガチなのだが…さすが、アニキ国家である。 ペナンはスタジアム(たしか改装したので綺麗)も行きやすいし、 サポもFAの人もいい人ばっかりだったし、チームマスコットが 相当カワイイ(パンサー君)なので、日本人受けもいいのでは ないでしょうか。 ペナンに行く時があれば、是非是非ご観戦をば。 たしかコムターからバスで行けるハズ。 ... 10 minutes: ドラゴン、アジアの虎の前に力尽く - 2005年03月01日(火) 先週の週末から、アジアの虎が住む国、韓国へ初上陸する ことがスーパー急遽決まったのであった。 とは言っても、もう帰ってきたが。 というわけで、成田から(普段慣れている東南アジアから すると)、本当にアッという間に韓国の仁川(いんちょん) という場所に着いたのだった。 アジアじゃい!とか言っている俺なのではあるが、 じつはテーハミングクに行くのは始めてだった。 んで、空港を降りてみると、サッカーのチーム名に なっている名前が、街のそこら中にあってビビった。 日本の感覚で言うと、アントラーズ・コンビニとか ジュビロ・ガソリンスタンドとか、レッズ建設がある、 みたいなもんである。 あと、恐らく日本のトーキョーよりも10度くらい気温が 低く、自分の吐く息がゴジラのように長く白くなっていて、 凍え死ぬかと思った。 普段は"空港出たらTシャツ"(大抵行くのは南の方なので)、 というルーチンワークが見事に崩れてしまったが、これが アウェイってやつだろう、などと、下らない気合が入って しまった。 んで、ホテルはソウルの明洞(ミョンドン)とかいうところ だった。知り合いの韓国人がそれを聞いて、 「散策するんなら、もーちょっとソウルの南の方が いいっす」 と言われた。 これはもし韓国人の知り合いが横浜を散策することに なったら 「横浜歩くんなら、海が見える丘公園なんかいっても しょーがないので、みなとみらいを見たほうがいいっす」 と言うもんに近い感じであろう、と勝手に予測しているが、 真意のほどはまだワカランのが実情だ。 んで、ソウルのミョンドンという場所は、 「台北をすげー北の方に持ってきて、文字をハングルに したよーな街だなぁ」 というのが第1印象であった。 行く前は、 ネクソンとかあのへんのゲーム企業がバンバンあるIT都市! MP3もちまくり市民! みんなブロードバンド! それがサイバー・シティ、ソウル! というイメージを持っていた。 だが、ソウルも案の定、東アジアのあの独特の 「どんなに気取ってみても、食欲には負けてしまう街並み」 「どこのショーウィンドウでも、パステルカラーの 黄緑にピンクの組み合わせ」 という素晴らしい東アジアン・スピリットがちゃんと流れて いたのには、相当嬉しかったのであった。 まだ行ったことないが、きっと上海も大連も北京も ウランバートルもそんな感じであろう。 ビバ、東アジア! さて、いつもならば、速攻でインフォメーションセンターに 現地のスポーツ新聞を持ち込んで 「試合あるのか?俺には読めんからこの新聞を読め!」 「スタジアムの行き方教えろ!あと、帰りは大丈夫なのか?」 「FAの場所を教えろ!」 と、普通の観光客が言わないような質問をマシンガンのように 連発し、担当のオバちゃんを困らせてるのが常なのである。 が、今回の韓国訪問では到着するなり高熱が出てぶっ倒れ、 何をしにいったのかわからん事態になってしまった。 で、結局韓国で俺がやったのは、 現地のTVを観て、オレンジジュースを飲んだ だけだった。かなりショックだ。 しかし、大きな収穫は、米国のランジェリー・ボウルとか言う、 "極めて布地が少ない服を着た女性によるアメフト"を観て、 大笑いさせられたことである。 (全然話題が韓国と関係なくてミアナムニダ) この番組は、エロ&スポーツという、狩猟民族のヤロウの 2大本能をくすぐる番組のはずである。 農耕民族的2大本能は、エロ&食事になるはずで、これは ノーパン・しゃぶしゃぶとかに表れているといえよう(アホか)。 どうでもいいが、この番組はストレッチを行う選手の股間を 執拗に撮る。 ケツ・ケツ・ケツ・ケツ・パイオツ・顔・ケツ のオンパレードで、いい加減にしろ、とっとと試合を流せ、と 怒りたくなるほどだった(そこがタマランのかもしれんが)。 その他、仁川ユナイテッドvsガンバ大阪を観た。 後半からになってしまったが、結構ガンバが中盤を制していた。 試合終了間際に、仁川が猛攻をかけたが、ガンバのGKがビシビシ 弾いていたのであった。 仁川は左サイドの17番、ガンバはブラジル勢が頑張っていた。 あんまりお客さんはいない感じ アラウッジョ↑、フェルナンジッニョ↑、と選手名の尻を挙げて 発音するのがハングック・スタイルだ(すんげー適当) どーでもいいが、マニッチの99番という背番号は いかがな物であろうか。 仁川のサポの方。結構Jリーグに近い感じだと思った。 ガンバのゴール直後の映像。 ハーフタイムか試合終了後の映像。うーん、全然違和感ないぞ。 さすが東アジア。 どーでもいいが、韓国ではガンバの遠藤が"エントー"、Gackt(ガクト) が"カクト"と発音されており、ああ、韓国の人は濁点の発音に弱いん だな、と思った。 これはRとLの発音も聞き取りも出来ない俺と一緒で、お互い欧州の言語に 苦労しそうだなあ、という韓国に対するアジアン親近感が増したのであった。 んでも、次に行く時は生でスポーツが観たいものでありつつ、また ランジェリー・ボウルを観て大笑いしたいと思う韓国訪問であった。 はい。 PS あと、海外旅行(滞在)ではおなじみのこの番組の映像をオマケ。 ...
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