東南アジアサッカー調査メモ...ogaoga2k

 

 

タイガーカップ2004カンボジア代表プロフィール&データ - 2005年01月25日(火)

タイガーカップ2004の各国プロフィールが訳して
いなかったので、ぼちぼちアップしていこうかなと思います。

というわけで、グループAのカンボジアをば。


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カンボジアは、このタイガーカップに出場するチームに関して言えば、
フィリピン以外全てのチームよりもランク的には低いのが現状である。

そんな彼らは、かつてアジアカップで準決勝進出したという記録が
あることを思い起こすのは難しいだろう。



これはポルポト政権がこの国を暗黒時代に導く、ちょうど前の1972
年のアジアカップでの記録である。だが、現在のカンボジアにおいて
さえも、この政権がスポーツが無視してきたツケを払っている状態だ。

タイガーカップ参加の数カ国がそうであったように、カンボジア代表は
AFCやFIFAの大会以外に参加することはほとんどない。


事実、カンボジア代表が最後にAマッチを行ったのは前回2002年の
タイガーカップであり、それ以来、代表が戦った相手は、カンボジアや
ベトナムのクラブチームだった。



これは、サッカーがカンボジアサッカー協会やカンボジアの人々が、
サッカーを重要視していないというわけではない。カンボジアサッカー
協会が、ユースの世代を重要視しし、資金をそちらに投入していることを
表しているのだ。


故に、カンボジアがFIFAワールドカップ予選やアジアカップ予選に
出場しなかったとはいえ、U17やU20の予選大会には参加している
のである(いずれも最終予選には進出できなかったが)。



今回、第5回タイガーカップでカンボジアが準決勝進出の可能性は低い
だろう。

今大会のメンバーは、元カンボジア代表選手のソム・サラン氏が代表
監督であり、インドネシア、ベトナム、シンガポール、ラオスと同じ
グループAに組み分けされた。

2002年大会では、インドネシアとベトナムと同組となったが、
インドネシアには2−4、ベトナムには2−9の大敗を喫した。


また、その大会ではカンボジア代表の全5得点うち、3点を記録した
ホック・ソチェトラは当時東南アジアでベストに数えられるFWだった
が、彼は現在選手から監督となっている。

よって、今大会は前大会2得点挙げたキャプテンのウン・カニャニス
(Ung Kanyanith)に期待がかかる。


中盤には、サム・エル・ナサ(Sam El Nasa)、ハンド・ソクンテラ
(Hand Sokunthea)ら前大会出場選手の2人がいるが、彼らはカンボジアの
もろい守備陣の穴埋めに帆走することになるだろう。

この守備こそがカンボジアにとっての最大の弱点であり、11月初め
ベトナムのクラブとの親善試合では0−7というスコアで敗れている。


カンボジア・ナショナルリーグは2004年度は中断されており、
定期的な試合というものが過去12ヶ月において行われていない。

これがカンボジアの大きな敗因になる可能性は大きく、若手の
選手達がいかに今大会への意気込みと頑張りを見せたとしても、
カンボジアと他国との差はまだまだ大きいかもしれない。


また、これまでカンボジアサッカー連盟で心底サッカーに
尽くしてきたラヴィイ・ケック氏らが今大会、チームから
去ったという情報もある。


このような逆境の中、カンボジア代表にとってはまず、この
地域での最高のサッカー大会に実際参加するということが、
上位を狙うということと、同じくらいの重要さなのである。



tigercup.org>Team profile>Cambodia

  
■タイガーカップ2004の記録
 
2004/12/09 カンボジア 1 - 9 ベトナム (得:Hang Sokunthea)
2004/12/11 カンボジア 1 - 2 ラオス (得:Hing Darith)
2004/12/13 カンボジア 0 - 8 インドネシア
2004/12/15 カンボジア 0 - 3 シンガポール
 
- GL5位/5チーム(0勝0分4敗 2得点 22失点)
 
 
 
■これまでのタイガーカップの記録
 
2002 - グループステージ敗退
2000 - グループステージ敗退
1998 - 予選ステージ敗退
1996 - グループステージ敗退
 
 
 
■登録・出場選手(*はフル出場、sはサブで出場、-は出場せず、/は大会メンバー入りせず)
 
------------------------------------------------------------------------------------
Cambodia :VIE:LAO:IDN:SIN: BIRTH H / W. club
------------------------------------------------------------------------------------
GK 1 Hong Viskora : * : * : - : * : 21/04/1986 1.73 / 55 Army
GK 21 Thai Sineth : - : - : * : - : 10/01/1984 1.68 / 57 Navy
GK 22 Ouk Mic : - : - : s : s : 15/09/1983 1.75 / 68 Khemara
 
DF 2 Sun Sampratna : * : s : * : * : 26/03/1985 1.74 / 61 Kampot
DF 3 Poeu Samnang : - : * : - : s : 13/03/1982 1.68 / 66 Navy
DF 4 Soueur Chanveasna : - : * : * : * : 10/11/1978 1.73 / 60 Khemara
DF 6 Peas Sothy : * : * : s : * : 15/12/1979 1.73 / 65 Army
DF 12 Kun Koun : - : - : - : - : 05/09/1984 1.71 / 64 Army
DF 14 Tun Sovanrithy : * : * : * : * : 11/02/1987 1.76 / 63 Police Military
DF 15 Suon Thuon : * : * : * : * : 20/06/1986 1.74 / 71 Police Military
 
MF 7 Pen Stephane : - : - : s : - : 29/05/1986 1.76 / 66 Navy
MF 8 Hang Sokunthea : * : * : * : * : 15/01/1982 1.60 / 55 Samart Utd.
MF 9 Ung Kanyanith : * : * : * : * : 12/12/1982 1.70 / 66 Khemara
MF 10 Bouy Dary : s : - : - : - : 13/10/1986 1.75 / 68 Navy team
MF 11 Chan Rithy : s : s : * : - : 11/11/1983 1.70 / 59 Army
MF 13 Keo Kosal : - : - : - : - : 13/06/1986 1.70 / 59 Army
MF 16 Teab Vadhanak : * : - : - : s : 07/01/1985 1.73 / 61 Kampot
MF 17 Hing Darith : * : * : * : * : 08/10/1976 1.73 / 78 Navy
MF 19 Samel Nasa : * : * : * : * : 25/04/1984 1.72 / 65 Police Military
MF 20 Rith Dika : - : - : * : * : 16/04/1982 1.75 / 70 Police Military
 
FW 5 Hok Sochivorn : * : * : - : - : 23/09/1983 1.82 / 71 Navy
FW 18 Nuth Sinoun : s : s : - : - : 16/08/1984 1.71 / 60 Svey Rieng
 
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
(以下、最終登録メンバーからもれた代表候補)
 
GK Sam Vibol : / : / : / : / : 15/05/1983 1.72 / 64 Police Military
GK Oum Veasna : / : / : / : / : 07/10/1984 1.76 / 68 Logistics
DF Sok Veasna : / : / : / : / : 13/04/1982 1.74 / 64 Police Military
DF Sun Sampratna : / : / : / : / : 13/07/1983 1.75 / 65 Logistics
MF Oum Sen : / : / : / : / : 15/11/1983 1.72 / 74 Police Military
MF Men Piseth : / : / : / : / : 10/02/1986 1.73 / 60 Svey Reang
FW Chin Chum : / : / : / : / : 07/10/1985 1.76 / 60 Koh Kong
FW Nuth Sinoun : / : / : / : / : 10/10/1985 1.75 / 68 Navy
 
------------------------------------------------------------------------------------
 
監督 : Som Saran
  
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72年アジアカップのカンボジアの準決勝進出ですが、
この大会の優勝はイラン。準優勝は韓国でした。
(ちなみに、同じ準決勝進出はタイです。日本は不参加のはず)



結局、タイガーカップの前大会よりも成績は悪くなってしまった感の
あるカンボジアですが、理由はやっぱりココで書いてあるように、
若手への移行と国内リーグの運営中断でしょうか。


それでも所属クラブを見ると、やっぱり政府系が多いですね。
Khemara、Svey Riengというのは恐らく地名(州名)です。

Samart Utdは、この中では珍しく携帯会社のチーム。
文中に出てきたホック・ソチェトラが居たチームです。
監督になってたのか。

(その他はこのへん参照)


あ、そうそう、ウン・カニャニス(Ung Kanyanith)は、元は
Samart Unitedに所属しており、それから、彼はベトナムのAn Giangに
移籍したことがあるので、元海外組ですね。


うーん、まだまだアセアン上位までは長い道のりだとは
思いますが、ミャンマーのように、若手が育っていって欲しいなぁ、
とか感じます。はい。


...

タイガーカップ雑感 - 2005年01月19日(水)

タイガーカップ雑感

今大会は僕はナマで観ていないので、コメントするなんざ狂気の沙汰
ですが、情報を拾う限りの今大会の感想をば。





東南アジア王者はシンガポールとなり、タイガーカップ2004は
幕を閉じました。



これで東南アジア王者(タイガーカップとなってから)は、タイと
シンガポール以外まだ経験していない、というのは多少驚きですが、
それ以上にシンガポールの躍進は驚きだったと思います。



なにが勝因だったのか、はサッパリ僕は検討がつきせん。
観てねえしな。うーむ。

GLでインドネシアとベトナムに引き分けに持ち込み、東南アジアで
珍しく”自滅”をしなかったっぽいのが大きい気がします。た
しかに攻撃陣はインドラとかいい選手がいるのですが。



まー、日本人なら「これも日本戦のおかげである!」とか思いたくも
なりますが、そんなことを言ってたらインドネシアもサウジと、
ラオスもイラン相手にやってるわけで、あんまりデカイ声で言えない
わけであります。




大会前の予想は、ベトナム・タイが結構占めていたと思いますが、
どちらもまさかのGL敗退で、大会は読めなくなってしまいました。

そこでGL途中から、爆発的な攻撃陣を誇るインドネシアが優勝
最有力候補に。インドネシア代表ピーター・ウィズ監督は、タイを
率いてタイガーカップ優勝したことがありますから、十分うなずける
予想でした。



シンガポールは、インドネシアのメディアだと「マレーシアより強い
かな?」ぐらいで、あまり要注意!な感じではなかったと思います。


それよりも注目を集めたのはミャンマー。なにせ、W杯予選は
FIFAからの罰則を受けて出場することが出来ない状況だった
ワケですから、タイと引き分け、マレーシアに勝利するとは相当な
驚きでした。

まぁ、準決勝第2戦で退場者4人を出してしまう(1人は累積)と
いうところが出てしまうのは、やっぱり感情のコントロールの弱さが
経験不足につながったのかなぁ、とも思います(実はベトナムで
2004年8月に行われたLGカップでは、インド代表と乱闘した)。



大会後の反応を今色々調べているところなのですが、比較的冷静
なのはシンガポール。優勝は嬉しいが、今後はどうするべきか、
を考えている様子です。以前のように2010年にW杯出場!と
ぶちまけるのではなく、まずは地に足つけよう、という論調が多い
です。



タイはSEA GAMES2005優勝に向かっています。
まぁ、タイガーカップではU23の若手中心で構成されていしたから、
当然といえば当然です。監督への非難もあまり見ませんでした。

(※SEA Games=東南アジア競技大会。
  サッカーはU23が出場しますが、かなり盛り上がります)



ベトナムは、監督更迭や協会幹部の辞任などがあり、次の監督
選びについての記事が比較的多く、国内リーグ開幕を控えての
ニュースも見かけます。

タイガーカップはなかったことにしておこう、な雰囲気が参加国の
中で一番ありますが(笑)、まぁ今大会の結果だけ見て”ベトナムは
東南アジアベスト4以下”と決めつけることは、相当お馬鹿さんだと
おもいますし、来月タイガーカップやるぞーとなったら、やっぱり
GL突破は濃厚だと思うッスと僕は言ってしまうと思いますが。



3位のマレーシアもタイと同じように、SEA GAMESに目を
向けています。ただ、メンバーはまだまだ変えていくという意向を
ビクスケイ監督さんはコメントしてますし、万年ブロンズコレクター
な印象なので、2002年のときとあまり騒がず、という雰囲気
ですね。



相変わらずの準優勝、インドネシアもやっぱりマレーシアと同じ感じ
だと思います。2位になったからリーグがやばくなる、ということは
ないですし、ウィズ監督にも好意的な印象があります。
あまりSEA Gamesのことは書いてないですね。記事はACLの
方が多いくらいです。



大会初勝利したフィリピンは、海外移住組・逆輸入が結構成功し、
前向きなコメントが多かったです。これから地域大会に力を
入れていくという協会幹部のコメントもありましたし、なんと
言ってもSEA GAMESのホスト国ですから、すこしづつ
良くなっていくと思います。



ラオスは相変わらず「東南アジアで強い国はみんなプロチームとか
リーグとかあるじゃねーかよぉ」と、国内サッカーの充実を訴えて
います。僕個人はラオス代表に結構期待していたのですが、結果は
前大会とそれほど変わらず、ちょっとガッカリでした。



ミャンマーは、これは掲示板をのぞいただけなのですが、良くやった
という感想が多いみたいです。タイガーカップ・ベスト11にも
キャプテンが入ったことにもかなり喜んでいましたし、コレフ監督の
評判も悪くはなかったです。ただ、やっぱり試合よりもルール上で
コトに怒っている人は多かったですね(そして次は協会批判、という
ループになるはず)。



カンボジア・東ティモールはちょっとわかりませんでした。

でも、カンボジアはAFCプレジデントカップという、ACLに出場
できない国のクラブの大会に出場するとのことで、前よりも改善されて
いくのかなぁ、と思います。カンボジア代表自体は弱体化してしまった
印象がありますが。




今大会は、H&A方式を準決勝以降とったこともあり、60万人近くが
スタジアムに足を運んだ反面、セキュリティーの問題(と少し八百長疑惑)
でも注目を集めてしまいました。


2007年はアジアカップ(東南アジア開催)に次回タイガーカップと、
おそらく東南アジアはトンデモナイことになってしまうと思うのですが、
王者はどーなるのか楽しみです。



でも多分、2007年になっても

「タイかベトナムかインドネシア」

と相変わらず僕は言っていると思いますが(笑)




...

国立を赤く染めろ - シンガポール - 2005年01月14日(金)


タイガーカップ決勝戦第2戦を日曜日に控えた地元シンガポール
ですが、結構盛り上がっているみたいです。

僕は2001年からシンガポール代表の記事をチョコチョコ
読んでいますが、今回が地元メディアを見る限り、一番サッカーで
シンガポールが盛り上がっていると思います。


で、BBSにも書きましたが、結構なところでシンガポールの人が

 「マレーシアカップを彷彿させるよ、うれしいねぇ」

みたいなことを言っておりまして、

 うーむ、今はクールな感じのシンガポールだが、昔は熱かったのか?

などなど思っておりました。



そんな中、シンガポールのメディアが結構興味深い記事を載せておりました
ので、訳します。



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■カランを真っ赤に染めようぜ、シンガポール!
Let's colour Kallang red, Singapore


 〜日曜日のタイガーカップ決勝に行く際は、赤い上着を着用しよう

  (カラン=本来は地区名。そこにあるシンガポール国立競技場の愛称でもある)


By Yap Koon Hong - SPORTS EDITOR : The Straits Times(Singapore)


さあ、日曜日の夜の国立競技場は、毎年8月9日の独立
記念日の時のように喜び楽しもうじゃないか。


もちろん、今度の日曜日は独立記念日じゃない。

でも、今度の日曜日は、スポーツの世界で長く苦難の道を
歩んできたシンガポールにとって、我々のサッカーの未来を
変えうる20人の選手達をサポートする、またとない機会だ。



さて、僕らは彼らをどうサポートすべきなんだろう?



まずは僕らの力の限りの声を上げて、国立競技場を声援に
満ち溢れた場所にしようじゃないか。

これはチケット売り場を通過してからでも出来ることだ。



次に、カランにシンガポールの赤色の海を作ってうならせよう。


赤は幸運の色だし、スタジアム1面が赤色で染まると言うのは、
我々の団結をピッチとベンチの選手達に表現することにもなる。


もし君がチケットを持って日曜日に決勝戦に行くなら、赤色の
ものを身にまとおう。



なぜこんなことをするのかと言えば、2,3の理由が考えられる。


シンガポール代表が国際大会で決勝戦を最後にホームで
迎えたのはいつだった? 

 一度もない。


シンガポール人が代表チームのプライドを賭けた試合を観に、
カランにわざわざ行って、お金を払ったのはいつだった?

 もはや10年以上も前のことだ。



その時以来、僕らのシンガポールサッカーの運命は大きく
傾いてしまった。


僕らの多くはシンガポールサッカーは大したものなんかじゃ
ないって考えてる。


 そうだろ?


この考え方には、理由がないわけじゃない。


この10年間というもの、僕らはマレーシアカップでのシンガポールの
栄光への感傷的な見方や、サッカーでの単純な悪役(コーズウェイベイ※を
超えてくるあらゆるチーム)から引き離されていた。


 (※コーズウェイベイ=シンガポール・マレーシア間の国境。
   ここでは、要はマレーシアのチーム)


僕らはそんな失ったものの代替物を、受け入れるしかなかった。


それはファンにとって、大体は愛国心や国民の義務なんかを
口実にした不当なものだった。



そしてシンガポール・リーグがスタートした。

その後ゴタゴタしながらもまだリーグはあるんだけど、
マレーシアカップ時代の時のような興奮はなかった。


その後結局僕らの前にぶら下がったのは、こんな高望みだった。


 マレーシア人やマレーシアカップを忘れて、高く目標を持とう!
 シンガポールは、2010年にW杯本大会進出を目指す!


でも、我がシンガポール代表がグズグズとモガき、何度も目標達成に
つまづくのを見るにつれ、僕らの希望は砕かれていった。




そんなことがあったりしたけど、マレーシアカップを時々想い出しては、
それを慰めとしていた。


ワクワクする要因が去ってしまったその時、Sリーグはその代わり
にはなれなかった。殺風景な光景を常に見せられる現実に僕らは
直面したんだ。


僕らは小さな目標に目を向けていて、国際的なレベルには決して
到達することが出来ないんじゃないかと考えてた。



そうこうしている間に、シンガポールのほとんどの世代は、ルパート・
マードックが広げたイングランドプレミアリーグと、その他世界中の
サッカーが観られるケーブルTVにハイジャックされてしまった。



もちろん、一時的には盛り上がった時期もあった。98年、タイガーカップで
シンガポールはホストのベトナムに1−0で破り、優勝した時だ。

(R.サシクマールがヘッドっぽかったけど、実は肩甲骨でゴールして
 ベトナムを下した試合だ)


この勝利が間違いの始まりだった。ある意味あの”2002年の屈辱”
を引き起こしたようなもんだ。

98年のメンバーが多数占めるシンガポール代表が2002年に
大敵・マレーシアに、カランで0−4で敗れてしまった。




僕らは自分を見失い、そして僕らのサッカー魂をもほとんど失った。

ほとんどだ。



……でも、僕らは完全には失ったワケじゃない。



もし、シンガポール代表選手がトレーニングしているトア・パヨ・スタジアムに
2日ほど前に行ってたら、我がライオンズが本物だと感じると思う。

GKコーチのリー・ビーセンはたった1つの言葉で、第2戦を控えるチームの
ムードを説明した


 「アップ」


その一言を、チームのムードはどうか、という問いに対して彼は答えた。

「アップ」とは上向き、リラックスしている、でも自惚れていない、という
ことだ(シンガポールは3−1で第1戦を勝利しているが、国際試合では
そのアドバンテージはあまり意味をなさないと感じているからだ)



そして、シンガポール代表を応援しなくちゃいけない最後の理由。



 日曜日、カランを赤く染めよう。

そうすれば僕らはシンガポール代表へのプライドというものに気づくだろう。

それは本能で、疑いなく気づくはずだ。


すべてのシンガポール人は、代表チームの為に、そして
代表チームと共にある。

それは心のそこから、そして試合が始まってからおわる
までずっとだ。


http://straitstimes.asia1.com.sg/sub/sports/story/0,5562,295368,00.html?
-------


内容が解説やニュース云々じゃなくて、一人のサッカーファンの
ボヤキっぽいのが結構ツボでした。



シンガポールがマレーシア・カップに出てたというのは、結構
わかりずらいことなので、この辺を参照してくださいませ。
あと、シンガポール国立競技場(ナショナルスタジアム)の写真は
ちょっとだけここの真ん中へん


普段はいがみ合うシンガポールとマレーシアだけど、実は結構
"気になるアイツ"状態だったのではないか。

まるで東アジアのどっかの国同士のようだ(笑)


この記事を読んでいると、ある意味マレーシアカップから抜けた
(94年以降)10年は、シンガポールサッカーの失われた10年、
なのかもしれませんね。

そう考えると、シンガポールのファンが掲示板でかなりシニカル
なのもわかる気がします。


その10年の間で、みんなは応援の仕方とかを微妙に忘れている
のかどうか知りませんが、スタジアムを一色にしよう、と協会すら
言っているのを見ると、W杯での東アジアのどっかの国同士
"応援"イメージがあるのかな、と思います。



あー、決勝はどっちにも勝ってほしいもんです。
(でも心は若干インドネシア寄りな俺)


くっそー、でも、俺は単なる野次馬的な応援だしなー。

地域で各国民が燃えまくる大会があるのは、かなーりウラヤマシイな。
日本だと、まだまだサカヲタのもんだろうしな、東アジア選手権って。




どうでもいいですが、インドネシアもユニは赤でござる。




...

ホアン・アイン・ジャライ攻撃陣 - ベトナム - 2005年01月13日(木)

ラオスに続いて、ベトナムも国内リーグ開幕が近づいて
参りました。

んで、その中で「どのチームの攻撃力が一番か?」とかいう
特集があったので、ACL2006に出場して、ジュビロと
戦うホアン・アイン・ジャライ(ホアン・アイン・ザー・ライ)
の記事だけ、ベトナムの新聞からパクリ。


-----

Vリーグチャンピオンのホアン・アイン・ジャライは素晴らしい
FW陣を誇る。東南アジアではかなり有名なキャティサック(タイ)
以外にも、グエン・ミン・ハイ、そして新加入のヴィモル・
ジャンクン(タイ)が得点力アップに期待されている。

昨シーズン、グエン・ミン・ハイとアマオビが得点王争いを
演じたが、ヴィモルは昨シーズン、タイのオーソットスパに
所属し、15得点をマーク、タイリーグ得点王に輝いた。

ホアン・アイン・ジャライの中盤はドゥシット(タイ)、
タワン(タイ)、チャン・ハイ・ラム、グエン・バン・ダン
だが、彼らも得点を重ねている。

付け加えて言えば、ホアン・アイン・ジャライは攻撃的な
スタイルであり、前線の選手が多くの得点のチャンスを
持っている。

昨シーズン、ホアン・アイン・ジャライは40得点を挙げ、
これはVリーグトップのGDT−LAに1点及ばなかった。

だが、ヴィモルの加入により、効果的なゴール量産が期待
できそうだ。


Which team has strongest forward line?
---

チームのスポンサーはこんなの作っていて、結構粋です。

チョット前までは田舎の金満チーム、みたいな印象がありましたが、
最近はビン・ズオンとかダナンに【ベトナムのチェルシー】の
称号は持っていかれているようです。


というわけで、ジュビロとの対決は、オサレに

「エイジアン・カントリーサイド・ダービー」

と称しましょう。



ちなみに、得点王は結局ダナンのアマオビとかいう多分アフリカ
系の選手が取り、2位はキャティサックの14ゴール、グエン・
ミン・ハイが13ゴールで3位でした。


そんで、外国人はVリーグでは5人の登録可能で、3名までが
ピッチに送り出すことができます。

他の外国人は、DFチョクタウィー(タイ)が居たはずです。
(みんなタイ人だな)


昨シーズンのACLにも出ておりまして、GL3位でした。

こんな感じ

グループF:
 
 大連(中国)
 PSMマカッサル(インドネシア)、
 クルン・タイバンク(タイ)
 ホアン・アイン・ジャライ(ベトナム)
 
結果:
 
2004/02/11: Hoang Anh Gia Lai 5 - 1 PSM
2004/02/24: Dalian Shide 2 - 0 Hoang Anh Gia Lai
2004/04/06: Hoang Anh Gia Lai 0 - 1 Krung Thai Bank
2004/04/21: Krung Thai Bank 2 - 2 Hoang Anh Gia Lai
2004/05/05: PSM 3 - 0 Hoang Anh Gia Lai
2004/05/18: Hoang Anh Gia Lai 3 - 1 Dalian Shide


実は若手中心の大連に3−1で勝ってたりします。


個人的にはビン・ディンよりもやるんじゃねーのか、と
観たこともないくせにイメージだけで考えていますが、
これは生キャティサック&ドゥシットを観にいかねーとハァハァ。


あ、多分ホアン・アイン・ジャライは、ベトナムのリーグ王者VS
カップ戦王者のスーパーカップに出るので、またその時に
詳しい記事が出ると思いますんで、その時はまた訳します。



つーか、タイガーカップのプロフィールを早くやらねば
いかんのだけど。



...

取り急ぎボールボーイを - ラオス - 2005年01月12日(水)

さて、タイガーカップも決勝戦第2戦と3位決定戦を残す
だけになりました。

しかし、GL敗退した国々のサッカーが終わったわけでは
もちろんなく、国内リーグも次々に開幕しております。



ここんとこ、シンガポール・ミャンマー躍進!インドネシア復活!
みたいな、アッパーなノリで、なんだかんだ言ってもアセアンの
未来は上向きなのか?と僕自身は微妙に感じておったのですが、
まだまだ問題は山積みのようで。


というわけで、ラオスリーグ開幕の模様をば。


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■ラオスリーグ、ガラガラのスタジアムで開幕
Lao League begins with empty stadium

Sisay Vilaysack 2005/01/11



ラオスのサッカー1部2部、両リーグが2日間かけて開幕したが、
すでに主催者側は地元ファンからの不満の声を受けている。

ラオ・リーグはラオス国民のサッカーへの関心を発展させるのに
とても重要なものだ。そして未来のラオス代表選手となるような
若手育成にとっても、重要視されるべき大会でもある。



3ヶ所で8チームが開幕ゲームを迎えたが、ほとんどのスタジアム
では観客は見受けられず、親族とサブメンバーの数の方が、観客
よりも多い有り様だ。



これでは選手のやる気も起きないが、それ以上に長い目で見て
スポンサーがつかないことになり、運営側への大きな問題でも
ある。

多くの企業は、自社の商品や名前を多くの人に見てもらうために
広告を打ち出すため、スポンサーとなるのだ。

もし試合が誰もいないようなスタジアムで行われれば、だれも
スポンサーになろうとは思わないだろう。



多くの地元ファンは、アマチュアの大会ではなく、(リーグも)
国際大会のように運営して欲しいと呼びかけている。

というのは、彼らはラオス・サッカーの改善を願っているからだ。
ファンの中には、もし国内大会がこれまでと同じような運営を
されていくなら、代表チームは今後国際大会でも勝てないだろう
とも言う。




土曜日行われたリーグ1のラオ−アメリカン・カレッジFC対
ラオ・ジャーナリスト・アソシエーションとの試合、そして
次の試合の運営は、お粗末なものだった。

セキュリティーの為の警察官はいなかった。

そして、アジアでの国際試合の時はFIFAアンセムと共に
FIFAのフェアプレーフラッグをもって選手が入場するのが
普通だが、ラオスリーグ開幕戦、そんなものはなかった。



この試合での他の問題点を挙げると、ボールボーイが
いなかった。

だから、ボールがピッチから出ると、選手がボールを追い
かけねばならなかったのだ。

ボールが大きく外れると、取りに戻ってくるのに時間がかかり、
ゲームのテンポは遅れ、ただでさえ少ない観客の興味を
そがれることになってしまっている。


しかも、国立競技場のスコアボードが使用されないため、
すこし遅れて入場した観客は誰がメンバーで、今何対何なのか
も分らない。

試合中、運営側はかなり怠慢だ。ゲームに集中するには席に
つくべきなのに、観客は陸上トラックまでぶらつき歩くこと
すらできたのだ。



- The next scheduled Lao League game is on Wednesday:
 (All matches will kick off at 3:30pm)

 Bank FC - National University FC at the National Stadium
 MCTPC - Lao-American College FC at the Army Stadium
 Lao Journalists' Association FC - Vientiane FC at the National University Stadium.

- Other results on Sunday,

 League 1: National Public Security 4 Road Construction No 8 FC 1;
 League 2: Vilakone 3 Moon the Night FC 1.

http://www.vientianetimes.org.la/Contents/2005-06/Lao%20league.htm
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こんだけボロクソ書いていながら、次の試合のスケジュールを
載せる記者に、ジャーナリスト魂を感じないでもないが、、、

うう…ひでぇなぁ…てか、年明けからドンヨリしてしまったじゃないか、
ヴィエンチャン・タイムス!


まー、これがラオ・ウェイじゃい!というのならアリかも
しれんが、たしかにコレにはこの記者さんも怒るだろう。



まず改革はボールボーイとスコアボード、どっちだろうか。
やっぱまずは、ボールボーイな気がする…。


…でも、日本のリーグも観客が誰もいなくて、デートスポットに
ピッタリと言われた時期もあったらしいぞ。


同じアジアじゃないか。


いつかきっと、ラオ−アメリカン・サポはウゼえとか、
ペン・サポ(ラオスジャーナリスト協会サポ)はセコイとか、
国立は聖地だ、この野郎とか罵り合える日は必ず来ると信じているぞ!



...

乱れ飛ぶペットボトルとレッドカードと − タイガーカップ - 2005年01月06日(木)

タイガーカップの決勝は、インドネシア対シンガポールに
なりました。インドネシアは3大会連続の決勝進出、
シンガポールは98年優勝以来の決勝進出であります。

日本相手にいい守備をしたシンガポールと、現在東南アジア
最強のFW陣を誇るインドネシアの激突は、相当見ものと
言えましょう(グループリーグで既に激突してますが、
その時は引き分け)。


…が、案の定準決勝ではトンデモないことになっておりました。
マレーシアの新聞、The Starが嘆いております。


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■常軌を逸した選手、ファンで大会は台無し

BY RIZAL ABDULLAH and ERIC SAMUEL - The STAR, 2005/01/06


”フェアプレー精神を忘れた”今年のタイガーカップは、
ピッチ上でも、ピッチ外でも無秩序のものとなった。


ジャカルタのスナヤン・スタジアム、シンガポール国立
競技場、マレーシアのブキ・ジャリ国立競技場では、
醜い光景が数多く見られた。


選手達がやりあっての下らないレッドカードの連発や、
ベンチの選手がペットボトルを相手選手に投げたり、
ファンは選手や相手サポーターへモノを投げつけたり
といった光景だ。


SEA GAMES(東南アジア競技大会)は2001年
のクアラルンプール大会以降U−23の大会、とアジア
サッカー連盟(AFC)が定めて以来、タイガーカップは、
東南アジアでA代表が競い合う最高レベルの大会と位置づけ
られている。


だが、今大会はサッカーではなく、レスリング、そして
泥の中での蹴り合いというものに様変わりしてしまって
おり、大会を組織する東南アジアサッカー連盟(AFF)は、
このイメージ回復に多大な努力をすべき事態だ。


これまで24試合で6人の退場者と75枚のイエローカード
が飛び交っている。


さらにAFCはこの状況に監視しようとする気配が見えない。

AFC事務局長は、準決勝第2戦のマレーシア−インドネシア戦
で、双方の観客が衝突していたにも関わらず、試合は
”十分楽しめるものだった”と延べ、”ちょっとした衝突”が
あった点を残念なことだともコメントした。



実際のそれは”ちょっとした”ものではなかった。
連邦警備部隊は十分な行動をすることができていなかった
のだ。ファン同士の衝突が始まって15分後あたりに
ようやく彼らは間に割って入り、そしてすぐに引き上げて
しまった。警察官が引き上げると、ファンは衝突を再開し、
ピッチの選手に向かってモノを投げ続けた。



このような衝突や醜い光景が余りにも多すぎるが、なにも
今年にサッカーが茶番となるようなことが始まったわけ
ではない。

98年、ベトナムで開催されたタイガーカップで、タイと
インドネシアが準決勝でベトナムを避けたいがために、
双方負けようとした、スポーツであってはならないような
振る舞いをしたことを、誰か思い出すことはできないの
だろうか?

準決勝で、いい相手に当たりたいがために、OGを決めた
インドネシアの選手がいたというあの試合だ。


その後AFCとFIFAは、両チームを2,3ヶ月の出場
停止処分にしたが、今大会は一体誰がそういった決定を下す
のかが不明瞭だ。


シンガポールの国立競技場で行われた準決勝第2戦、
シンガポール対ミャンマーの試合は4−2でシンガポールが
勝利し、結果第1戦との合計8−5でシンガポールが決勝に
進出した。だが、この試合は特に酷いものだった。

ミャンマーは試合終了時点で8人となっており、さらに
サブGKが退場となった。ミネラル・ウォーターのボトルを
シンガポールのDF、R.スブラマニに投げつけたのだ。
さらにこのGKは下品なジェスチャーを見せつけ、退場して
いった。


貧弱なセキュリティー状態はいたるところで見られ、結果
としてファンがトラブルに巻き込まれるケースもあった。


ジャカルタのスナヤン・スタジアムは評判が良いとは言えず、
AFCから度重なる暴動に”ハイ・リスク”と見なされている
スタジアムだ。


準決勝が行われたインドネシア、マレーシアでの今後の
セキュリティー強化などは具体的な話がなされておらず、
マレーシアのチームマネージャー、ダト・Drイブラヒム・
サードしは、AFCに苦情を申し立てた。

だが悲しいことに、彼はこれ以上抗議することは出来ない。
我々マレーシアの国立競技場は、このひどい大会で試合が
行われることがない現実があるからだ。

http://www.thestar.com.my/news/story.asp?file=/2005/1/6/sports/9825662&sec=sports
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今大会初めて準決勝以降をH&Aというシステムで
やっていたわけですが、そんなもん東南アジアの人々
の前でサッカーを観て暴れるな、と言っても


  猫の前でツナ缶見せて、お預けを仕込む


ようなもんでありまして、コーフンするに決まっているとは
思っていたのです。

でも、シンガポールにスキンズが現われてミャンマー人サポ
に暴行を働くってのは、まさか思いもつきませんでした。
格好も黒で統一してたらしい。ヘンなトコで凝ってるな。

でもこの事件はかなりシンガポールにとって衝撃だったらしく、
地元紙が連日問題視し報道を続けています。



ちなみにシンガポール−ミャンマー戦の主審は日本の方
だったのですが、レッドカードはこれまでの報道を読む限り
順当っぽいものばかりです。

でも、東南アジアの審判はあんまり笛を鳴らさないので、
もしかしたら試合中ピーピー鳴らして、ミャンマーの選手は
イライラしたのかもしれませんね(試合を見ていないので
ワカランけど)


僕は2002年に”ハイ・リスク”セナヤンに行ったけど、
あんまり投げ込みとか、衝突はなかったです(花火は
あったけど。決勝のタイ戦は結構投げ込まれたらしい)


まあ、相手がマレーシアとか試合が準決勝になると、
インドネシア人の中で「このクソ野郎!」感が倍増するの
かもしれん。


こーしてみると東アジア選手権って、ノンビリしてるよなー。

逆に言うと、SAFF選手権とかWAFF選手権とかガルフ
カップとかアジアの地域大会規模で見ても、タイガーカップの
コーフン度はアジア最強なのでは…

(実力でも最高になろうぜ、アセアンズ!)



多分2006年は、元のスタイルに戻るだろうけど、俺的
提案は

 準決勝以降は、第3国の日本でやる

ってやつ。

どうすか?AFFのアニキたち。


...

10 minutes: 七福神とJリーグ - 2005年01月04日(火)

年始に実家、名古屋に帰ってみた。相変わらず名古屋は、
台湾の台北市とマレーシアのクアラルンプールを足して
味噌で和えたような都市であった。


ちなみに実家では”ナゴヤジョーのナゴヤマキは…”とか
言う会話が交わされていたので


”名古屋城に、名古屋巻という小倉餡でできたような
 お菓子の名物があるのか?”

と聞いたところ、徹底的に馬鹿にされた。
そんなもん知ってる方がオカシイぞ!

(正解はコレ)



んなことはどうでもいいのだが、帰ってくるときは新幹線の
グリーン車しか空いておらず、高ぇなぁ、クソ!などと
思いながら席に座ると、JRが発行している雑誌があった。


特集は、七福神についてであった。


読んでみると結構面白かったのだが、七福神とは、要は
日本の文化特有のクロスオーバーカルチャーとして、
インドと中国と日本の神様のイイトコ取りしたドリーム
チーム
らしい。


日本の文化特有のクロスオーバーカルチャー…

…うーむ。

そういわれると、Jリーグの応援というのも、サンバ風
ありーの、イングランド風ありーの、湯揉みありーの、
イイトコ取りである。


来ている人も、ジジイ・ババア〜コア〜ギャル〜ガキ〜マッタリ
(含む俺)と、様々である。


かつて英国在住で中国サッカーサイトを管理している乾物さんが

「(日本の応援は)かなり例外的」

と述べられていたとき、そんなもんだよなあとは思っていたが、
どこがどう、ということまでは気づかなかった。



だが、思うに「細かいこと言うなや」でヒトマトメになっている、
ということが、ジャパニーズ・スタイルなのではないか。


七福神も、当時のヒンドゥーヲタや中国仏教ヲタ(いたのか?)
からすると、「なんでそーしちゃうんだ!」と怒る人も多かった
だろう。

サッカーでも「応援は本場イングランド風!」とか怒る人が
いるように、だ。


だが「まー、ええやんけ、メデタイことには変わりないし」
と、全部1チームにしてしまうジャパニーズ・スタイルに従った
からこそ、今でもメジャーな存在な様に思える。



言い換えれば、

「まー、サッカーやんけ。なんか騒ぐんやろ?

の精神で、アウェイチーム・デストロイ!な人も、
きゃぁあ〜!なギャルも、なんか楽しそうだし、な人も
全部居るからこそのJリーグ、と言えるのではないのだろうか。


よって、Jを盛り上げる、というのはスタジアムの内部が
「ええじゃないか」「花見」的な、シャチョーさんもババアも
踊らにゃソンソン、という方向になるのが、必要なことなの
かもしれん。

(ちなみに、俺が観た中でこの雰囲気が一番近かったのはベトナム)



そんでも 


 色々あるからこそ、ジャパニーズ・ウェイなのじゃー

 
と世界に言い切れるにはマダマダ足りないかも知れん。



ハワイアン風応援とか、サポがすべて全共闘・全学連風とか、
ナゴヤジョーのナゴヤマキで満員とか。



ま、タイガーカップでインドネシア決勝進出!とか言って
コーフンしている俺も、”色々”の一種なんだろうな、きっと。


てなわけで、みなさん今年も色々ヨロシク。


...



 

 

 

 

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