東南アジアサッカー調査メモ...ogaoga2k

 

 

10 minutes: 鄙び(ひなび)の文化を考える - 2004年07月26日(月)

本来なら、このサイト的にアジアカップのタイ戦やインド
ネシア戦について語る頃ですが、まー、そりゃグループ
ステージ終わってからでいいやー、と思っております

(焦っても間に合わせるのなんか無理だしな。プロはすげーや。)



んで、最近やったら中国や韓国、はたまたアラビア語圏からの
アクセスが多くなってきているわけでありますが、ふと考えてみると、
母国以外のサッカーについて語るウェブサイトって、世界で見ても
かなり稀です。


あったとしても、その人が定住している場所のサッカーについて、
とか(例えば韓国に住んでいる英国人とか)、イングランド・
プレミアリーグのクラブのファンサイトだったりして、クラブ・
代表共に語るってのは、世界を見ても、あまり例を見ないのです。





そんなことをモヤーンと考えていたのでありますが、ふと買った
週刊誌を読んでいると、日本には鄙び(ひなび)を尊う文化
ってのが、むかーしむかしの平安時代からあるそうです。


鄙びの説明で、その週刊誌で読んだ解釈ってのは、端的に言うと、


「ここからはるか離れた僻地に、
 とんでもない美女が居るらしい」



という妄想癖の文化が、日本古来からあるというのです。




それを読んで、思わず納得したのであります。


戦前・戦後の南洋や満州モノを読むのが僕は大好きなのです
が、当時の日本人は、まさにその妄想オンパレードです。



現代になっても、「マナがどーたら」とか言いながら、沖縄だの
ハワイだの、ちょっと前だとバリとかプーケットだとかの本に
ハァハァしてしまう人が多いのは、きっとそういうDNAが
日本人には流れているからでありましょう。



欧州の人もそういうの好きだと思うのですが、だからつって、
コロニアル建築とか教会とかドカーンと作ってしまう感性と、
鄙びハァハァは、ちょっと違うと思うのであります。



話が大きくそれてしまいそうなので、この辺でやめておきますが、
ワザワザ別言語の国のサッカーを調べて、ウェブサイトを運営
する日本人が結構多い、というのは、やっぱりサッカーだろうと
なんだろうと、そのへんの”鄙びタマラン、ハァハァDNA”が
働いてしまうからなんだろーな。きっと。




そー考えると、アジアサッカー関連の管理人さんたちは、
もしかしたらすごーく日本人的なのかもしれぬ。俺も含めて。




ま、雅の文化=都会的、鄙び=田園ちゅーカテゴリーに簡単に
言っちゃ分けられるわけでありますが、今現在の日本のトレンド
は、ちょいとスローライフ(けっ!)とか、雅姫(ぺっ!)など
の生活系雑誌とかの勢いとか、ヨン様・韓流ドラマハァハァを
見ると、鄙び系なのかなー、と思う次第であります。


そのトレンドをうまく引き寄せれば、僕のサイトも1日1万ヒット
じゃい!マーサ・スチュアート(有罪になっちゃったけど)も夢
じゃねーぞ!と考えましたが、うちのところはスローライフだの
云々ではなく、


「ただの物好きのサカヲタ」



としか見られないと思うので、やっぱり無理だな、うむ。


...

タイ代表@アジアカップ2004 対日本戦データ - タイ - 2004年07月25日(日)

■アジア杯 日本対タイ

◇24日20時30分◇重慶五輪スタジアム ◇25000人
◇晴れ ◇マルズーキ(主)、ハリファイ、マハバブ

2004/07/24 日本代表 4(1-1) 1 タイ代表

前半12分【タイ】スティー
前半21分【日本】中村 (FK)
後半12分【日本】中沢
後半24分【日本】福西
後半43分【日本】中沢


●タイ代表メンバー

--------------------------------
No 齢 S 分
--------------------------------
GK 18 コシン (22) 0 90
DF 3 ニウェト (27) 2 90
6 チョケタウィー (29) 0 90
12 ニルト (25) 0 90
26 ウォラチャイ (31) 0 64 : 25 ⇒ タダ (20) 0 26
28 ナタポーン (22) 1 90
MF 16 サクダ (22) 0 90
19 ダツァコーン (20) 0 60 : 27 ⇒ ピチトポン (21) 0 30
21 イッサワ (--) 0 73 : DF 7 ⇒ ナロンチャイ (23) 1 17
FW 23 スティー (26) 4 90
29 ランサン (25) 1 90
--------------------------------
GK 22 パヌワット
DF 4 ピラタット
DF 15 バイトゥン
DF 24 ジェッサダー
MF 8 ターサック
FW 14 サラユット
--------------------------------


●フォーメーション


12 19
スティー ダツァコーン

29
ランサン

28 21 16
ナタポーン イッサワ サクダ

3 26 6 12
ニウェト ウォラチャイ チョケタウィー ニルト

18
コシン

・●試合データ
                  
------------------------------------------------------------------------------
【日本】 56% :ボール支配率: 44% 【タイ】
直F 間F OS CK PK:SH : 時間 : SH:PK CK OS 間F 直F
------------------------------------------------------------------------------
2 0 0 0 0:11 : 15 : 3*23 :0 0 2 2 2
3 0 0 2 0:5 *10 14 22 : 30 : :0 0 0 0 2
1 0 0 1 0:[10] 22 : 45 : 29 :0 0 1 1 3
1 0 0 1 0:[22] 8 [8]*22 : 15 : 3 :0 1 0 0 2
1 0 0 3 0:15 [10]*15 : 30 : [23] [23] 28 [7] :0 1 1 1 2
1 2 1 1 0:*22 : 45 : [23] :0 0 2 2 3
------------------------------------------------------------------------------
9 2 1 8 0: 15 :合計: 9 :0 2 6 6 14
------------------------------------------------------------------------------

時間別シュート内訳の*は得点者背番号、[ ]付きは枠内、なしは枠外シュート

http://www.tv-asahi.co.jp/sports/mob/i/asiancup/vs24/visitor.html
サッカーダイジェスト:2004/08/10 P25


■日本代表 vs タイ代表:試合後の日本代表選手コメント [ J's GOAL ]

○田中誠選手
「タイはテクニックがあったし、スピードもあった。(失点の場面は)クリアしてすぐのボールだったし、全員一緒に動けなかった。見切る前にやられた。警戒しなかった分、甘くなった(・・・以下略)

○本山雅志選手

「前の試合でタイは後半からバテていたので、チャンスだと思った(・・・以下略)

○小笠原満男選手

>後半はよかったのでは?
相手が落ちていったというのがあるし、まだ崩す形ができていない。チームのコンセプトであるポゼッションから攻める必要がある(一部抜粋)

○宮本恒靖選手

>失点の場面は?
何人かつられる形で結果的にやられてしまった(一部抜粋)

○遠藤保仁選手

>4バックはよかったが?
相手が1トップ気味だったので、3枚だと余る。

>タイの23番の選手の動きがよかったが?
嫌だった。俺ら(ボランチ)とDFの間に入ってきた(一部抜粋)

from J's GOAL

○中村、試合直後のコメント

前半は向こうの勢いが良かったので、ちょっと危ないシーンもありました。(同点ゴールのFKは)壁が低かったのと、コースとスピードが良かった(略)客もそうだが、相手もガツガツ来て、審判ものまれている気がする(以下略)

http://live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/jpn040724.html


■日本快勝、決勝T進出決定/アジア杯

日本が1次リーグのイラン戦を残して決勝トーナメント進出を決めた。前半13分にタイFWスティーにミドルシュートで先制を許したが、21分にMF中村俊輔がFKを直接ゴールに押し込んで同点とした。

守備的に戦うタイに対して、後半、DF田中を下げてMF小笠原を投入し攻撃の人数を増やした。この起用が当たり、後半12分にDF中沢が右足で勝ち越しのゴールを決め、さらに同24分にMF福西が頭で押し込んで3点目を決めた。さらに42分にDF中沢が高さを生かして頭でだめ押しのゴールで快勝した。

「後半、ウチの形ができて、それで順当に勝つことができた。選手の集中力、精神力の勝利だ」とジーコ監督は話していた。

日本は2戦2勝で勝ち点6とし1次リーグ突破。28日のイラン(勝ち点4)戦に引き分け以上なら1位通過となる。敗れたタイは勝ち点0で1次リーグ敗退が決まった。

[2004/7/25/00:26]

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/f-sc-tp3-040724-0041.html


■日本、後半に3得点 日本−タイ評

日本が後半に力の差を見せた。
1−1の後半から小笠原、本山を投入して4−4−2の布陣に変更。これで中盤が安定した。12分に左CKからのこぼれ球を中沢が右足で決めて勝ち越し、24分にも左CKからフリーになった福西が頭で決めた。セットプレーの好機をうまく生かした。前半飛ばし過ぎたタイの失速にも助けられた。
前半は動きが鈍く、タイの速攻に苦しんだ。前半12分には、守備陣の寄せの甘さから先制点を許した。(了)
[ 共同通信社 2004年7月24日 23:50 ]

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040724-00000098-kyodo_sp-spo.html



■後半に力の差 先制されても慌てず逆転

(・・・略)「相手は引いて守ってのカウンター狙い。逆襲は速い」。ジーコ監督が最も警戒していたはずの形から、前半12分に先制点を与えた反省点はある。序盤に集中力を欠き、1トップのスティー1人に振り切られた。
それでも指揮官は「気持ちで負けたら駄目。集中を切らさず1つ1つのことを大切にやってきたから、これまでの成果がある」と強調していた。前半21分に中村が直接FKを決め、落ち着きを取り戻した。

[ 共同通信社 2004年7月25日 1:02 ]

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040725-00000003-kyodo_sp-spo.html


■タイvs日本詳細

【戦評】
日本が後半に力の差を見せた。1−1の後半から小笠原、本山を投入して4−4−2の布陣に変更。これで中盤が安定した。12分に左CKからのこぼれ球を中沢が右足で決めて勝ち越し、24分にも左CKからフリーになった福西が頭で決めた。セットプレーの好機をうまく生かした。前半飛ばし過ぎたタイの失速にも助けられた。
前半は動きが鈍く、タイの速攻に苦しんだ。前半12分には、守備陣の寄せの甘さから先制点を許した。

http://www.sanspo.com/soccer/daihyo/nittei/result/20040724.html


■タイ監督「日本は強い」/アジア杯

タイのチャチャイ監督は、完敗を認めた。先制しながら、終わってみれば1−4と実力差は明らか。「日本は強いチームだった。先制点を奪えたのはラッキーだった」と振り返る。その上で「後半に22番の選手(中沢)をマークし切れなかった」と、ディフェンダーに2失点を悔やんでいた。

[2004/7/25/00:40]

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/f-sc-tp3-040725-0001.html


■タイ“9バック”もお手上げ

【タイ1−4日本】タイは前半12分、縦パスを受けたスティーがドリブルで中央に切れ込みながらDFを振り切って強烈なミドルシュート。ボールがネットを揺らすと、タイに声援を送っていたスタジアム全体から大きな歓声がわき起こった。しかし、鮮やかな先制点も、9人で守る超守備的布陣も実らずに逆転負け。チャチャイ監督は「日本は強いチームだった。先制点を奪えたのはラッキーだった。後半は22番(中沢)をマークしきれなかった」とお手上げだった。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/07/25/06.html


■足で頭で!中沢2発!!決勝T決めた

ディフェンス面では課題も残った。前半12分、宮本との連係で個人技で向かってきたFWスティーとの距離を縮めようとしたが、先制点を奪われた。「ボールを恒さん(宮本)がはね返したけど、セカンドを拾われてやられた。ディフェンスはまだまだ」(一部抜粋)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/07/25/01.html


■ジーコ監督 後半4バックズバリ

前半は相手の1トップに3人で対応したためマークが中途半端だった。そこで後半は4バックに変更した。さらに小笠原、本山を入れて4―2―3―1の攻撃的な布陣にして点を取りに行った(一部抜粋)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/07/25/05.html


■これぞ“神の啓示”ジーコ後半4バック変更で攻撃爆発 (07/24)

◆タイ・チャチャイ監督 「日本は強いチーム。先制点を奪えたのはラッキーだったが、後半に22番の選手(中沢)をマークし切れなかった…」(一部抜粋)

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200407/st2004072502.html



■タイvs日本詳細
--------------------------------------------------------------------------------
後半総括:
後半から4バックに代え、小笠原と本山を投入してきた日本。前線での起点が増えたことにより、日本本来の素早いパス回しがよみがえり、サイドの三都主も復活。波状攻撃で2点目、3点目を奪うと、完全に試合を決めた。立ち上がりの問題はオマーン戦と同様だが、苦しみながらも日本はグループリーグ突破を決め、最終戦でイランと1位の座をかけて戦うこととなった。
--------------------------------------------------------------------------------
前半総括:
先に行われたオマーン対イランが引き分けに終わり、この試合に勝てばグループリーグ突破が決まる日本。前日の練習では「タイのカウンターに気をつけたい」と語っていた日本選手たちだったが、まさにそのカウンターから前半12分に先制を許してしまう。その後、中村の直接FKで同点に追いついたものの、攻め手を欠いて得点の気配は感じられない。カウンターを恐れてリスクを避けているのか、熱さのためにわざとペースを落としているのか……。
--------------------------------------------------------------------------------
http://live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/jpn040724.html


...

日本のメディアによる試合前のタイ代表報道(04/07/20-07/24) - タイ - 2004年07月24日(土)

■アジア杯次戦、24日にタイ戦−大量得点期待

 アジア杯次戦は、24日のタイ戦だ。タイは前回アジア杯も1次リーグで敗退して
おり、今大会も1次リーグD組ではFIFAランクも64位と最下位。日本にとって
は確実に勝ち点3、さらにライバルを引き離す上でも、大量得点が求められる試合と
なる。ただ、油断ならないのは超守備的戦術だ(・・・略・・・)

★MFサクダ、イサワの2人も守備中心

 タイ代表のチャチャイ・パホルペット監督(56)は、地元記者に「日本戦では7
−2−1のような布陣で固める。2点以上許さなければ、われわれにも決勝トーナメ
ント進出の可能性はある」と不敵に予告する。タイの布陣は、DFチョークタウィー
を5バックの中央に置き、ボランチ(守備的MF)のMFサクダ、イサワの2人も守
備中心。攻撃はFWキャティサのみに頼る。

 とはいえ、6月中旬にブラジル人のカルバーリョ監督が解任され、パホルペット監
督は就任したばかり。同国のU−16から23までの全カテゴリーの監督を歴任した
名将だが、まだ戦術浸透度は低い。伝統的にフィジカル面に弱さも持ち、セットプ
レーを苦手とする点も(・・・略・・・)日本にとっては有利だ。

 97年、加茂ジャパンはキングス杯で引き分け、その後の親善試合で1−3大敗を
喫した。重要な公式大会で、同じ“失敗”は繰り返せない
[2004/7/20 サンスポ]

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200407/backnumber.html


■タイ、日本戦に向けフォーメーションなど約1時間練習

 アジア杯初戦でイランに0−3大敗したタイは、24日の日本戦に向けて重慶市内
のグラウンドで9人で守るフォーメーションなど約1時間の練習を行った。DFは1
人を後方に配置する5バックで、その前にMF4人がフラット気味に位置を取る。主
将のDFプルムルットは「プレスをかけてカウンター攻撃を狙いたい」と不敵な笑み
を浮かべていた
[2004/7/22 サンスポ]

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200407/st2004072208.html


■ジーコ監督、タイを警戒

 ジーコ監督の頭の中は早くも24日のタイ戦に向けられた。オマーン戦後、イラン
戦を直接視察した指揮官は「いいカウンターがあるし、タッチもいい」と分析。D組
では最も格下だが「8−0で勝つなんて思ってるんじゃないか?もう昔とは違う。大
差勝ちは難しい」と警戒を緩めていない。(一部抜粋)
[2004/7/22 サンスポ]

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200407/st2004072203.html


■ジーコ監督、ゲキ「タイ戦はとにかく勝て!」

 (・・・略・・・サッカー日本代表は24日、第2戦のタイ戦を迎える。FIFAランク
は64位と同24位の日本より格下だが、最後に対戦した97年3月は1−3で敗れ
ているなど、示すデータは不吉なものばかり。

★大勝は望まない

ジーコ監督はタイ戦に思考をめぐらせていた。「大量点で勝つことなどない。攻めて、
攻めてフィニッシュにいけないより、形を作ってしっかり点を取る方がいい」

FIFAランクは、日本の24位に対してタイは64位。キリン杯優勝など主力不在
でも安定感を身につけ始めたジーコ・ジャパンは、普通に戦えば負ける相手ではない。
アジア杯初戦も、タイは善戦むなしくイランに0−3で敗れた。

 ところが日本にとって同組3カ国の中で、最も不吉なデータを示すのがタイなの
だ。過去の対戦は11勝4分け2敗と圧倒しているが、最後に対戦した加茂体制の
97年3月には、不覚をとって1−3で敗れている。しかも最近7試合で2点以上
取ったことがない。

 ジーコ監督は20日のオマーン戦後、スタジアムに残ってタイ戦を偵察した。「最
後は精神的なもろさが出て負けたが、タイはカウンターもいい。失点するまではイラ
ンと互角に戦っていた」と分析。

★タイはカウンター狙い

 タイのパホルパット監督は「日本は強い」とする一方で「2失点以内ならチャンス
はある」と断言。システム上でも5バック、実際は中盤の4人までゴール前に張り付
けてカウンターを狙う。ともに偵察した和田テクニカルスタッフも「あのイランが最
初の得点まではチャンスを作れていなかった」と、タイ版“カテナチオ”の威力を痛
感させられた(一部抜粋)
[2004/7/23 サンスポ]

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200407/st2004072302.html


■ジーコ監督、タイのカウンター攻撃警戒

 【重慶(中国)21日=田 誠、西尾雅治、盧載鎭】タイのカウンター攻撃に要注
意。オマーン戦辛勝から一夜明けた日本代表ジーコ監督(51)は、24日に対戦す
るタイへの警戒を口にした。強豪イランと後半途中まで0−0と競り合った試合を
チェックして「非常にカウンターが鋭いし、パスも良い」と分析した。

 しかも日本代表にとってタイは相性の悪さもある。対戦するのは97年3月15日
の親善試合以来7年ぶり。その時は1−3と敗れている。当時、代表入りしたばかり
のGK川口はタイの印象を覚えている。今回、日本と同じD組でFIFAランク64
位(日本24位)と最も低いが「タイは技術がしっかりしていて、暑さにも慣れてい
る。カウンターも速い」と話した。

 (…略…)ジーコ監督は「8−0とかで勝とうなんて思っていない。それは昔の時
代。攻めて攻めて得点できないより数少ないチャンスでも形をつくって決めたい。ど
の試合もそうだがカウンターを食らわないように注意する」と気を引き締めていた。
[2004/7/22/09:22 ニッカン紙面から]

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-040722-0017.html


■タイ崩す超攻撃的布陣ジーコ日本2バック

 【重慶(中国)22日=田 誠、西尾雅治、盧載鎭】タイ代表の5バックを突き破
る。日本代表は24日のタイ戦へ向けて、MF中村俊輔(25=レジーナ)と小笠原
満男(25=鹿島)のトップ下2人に藤田俊哉(32=磐田)のボランチ初起用によ
るトリプル司令塔をテスト。大量点を狙いに出る。

 (…略…)ジーコジャパンが狙うタイ攻略は、押して押して押しまくる作戦だ。
1次リーグ突破を目指して大量得点を狙う24日のタイ戦。5バックと中盤4人が
守る9人守備の相手に対し、ジーコ監督は「2バックにトリプル司令塔」の秘策を
用意していた。

 まずは通常の3−5−2で、コートを60メートルに狭め、控え組の9人が密集す
る中で15分プレー。鈴木が2点決めたものの「仮想タイ」に3失点した。だが、後
半15分は4バックに切り替えたが、両サイドバックが上がっており、まるで2バッ
ク。さらに中村、小笠原のW司令塔に加え、故障で練習を休んだ福西の代わりに藤田
がボランチに入り、ガチガチに守る相手を混乱させてチャンスをつくった。

 (以下略…)

[2004/7/23/08:56 ニッカン紙面から]

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-040723-0001.html


■しっかりパス回しをと監督 タイの逆襲を警戒=差替

 【重慶(中国)23日共同】(・・・略・・・)ジーコ監督は「相手のカウンターが
速いので、しっかりしたパス回しが必要だ」と気を引き締めた(以下略)

[ 共同通信社 2004年7月23日 22:43 ]

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040723-00000072-kyodo_sp-spo.html


■タイ代表にとっても絶対に負けられない戦い

 日本代表にとって第2戦となるタイとの戦いは、グループリーグ突破を
確実にするためにも重要な戦い。それは、タイ代表にとっても同じ。

タイ代表は1戦目のイラン戦は0対3で完敗を喫しているだけに、なんとしても
勝ち点を手にしたいと燃えています。

 タイチームは、中国入りする前日の7月14日にバンコクにてプレミアリーグ
“ニューキャッスル”と親善試合をしてきたそうです。結果は後半を終了して1−1。
PK戦までもつれ(4−1)タイが勝利したとのことでした。タイは、他のチームと違い、
朝8時や9時という早朝練習を毎日行っています。

 タイが誇る天才といえば、昨年のAFCチャンピオンズリーグで、準優勝ながら
MVPに輝いたターサック・チャイマン。(顔は藤田俊哉似)ただ、チャイマンは
14日のニューキャッスル戦で、右ひざハムストリングを痛めたため、日本戦に
出られるかどうかは、今日ドクターの最終チェックを受けて決まるそうです。


●8番 チャイマン コメント
“イラン戦は負けてしまったので、次の日本戦は絶対に負けられない”
“タイは、重慶と全く同じような気候。暑さという点では、日本より慣れて
 いるので有利だと思う”
“アジアの強豪国である日本で、将来是非プレーしたいと思ってるから
 次の試合はなんとしてでも出場してアピールしたい”
“タイはアジアの中で、まだまだ強くなくてマークされてないけど、次の試合で
 日本に勝って周りに大きなショックをあたえたい”

●キャプテン 6番 プロムラット コメント

“日本対オマーン戦は見ていた。両チーム強い印象をうけたが10番の
 中村俊輔はもちろん、4番の選手(遠藤)に注意しなけらばならない。
 特に日本のDFはしっかりしているので気をつけなければならない”
“今回は、試合が中3日で行われるので、もうたっぷり休みをとり、完全に復活。
 チームはエネルギーに満ち溢れています。”
“1試合目イランに負けてしまったため、次は最低でも勝ち点1できれば
 勝ち点3を狙いにいく”
“チャイマンは、膝を怪我しているけど、万が一彼が出場できなくとも
 うちのチームには良いMFがいるので、心配してない”
“次は日本に勝って皆を驚かせたい。ベストを尽くします。”

 暑さに強いタイの選手たちのスタミナが、日本選手たちにどうダメージを
 与えるのかにも注目ですね。

[2004/7/23 テレビ朝日ウェブサイト]
http://www.tv-asahi.co.jp/asiancup/


■「プレスにメリハリをつける」宮本恒靖=サッカー日本代表

 (…略…)「(タイの印象は)すきを見せると危険なチーム。あまり前のめりにな
らないように、守備への準備を心掛けたい。前線でボールを取られても、前で追って
プレスを掛けることで、カウンターの芽を摘むようにしたい。それが90分間ずっと
できるとは思っていないので、メリハリをつけていきたい」

[ スポーツナビ 2004年7月24日 11:17 ]

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20040724-00000100-spnavi-spo.html


2004年7月23日

守護神・川口、タイ戦屈辱のリベンジ果たすぜ

 アジア杯連覇を目指す日本代表は24日、タイと対戦する。この試合が代表通算
60試合目となるGK川口能活(28)=ノアシェラン=は、GKの最多出場記録を
更新して歴代トップに立つ。タイは前回対戦した97年3月に3失点して敗れ、屈辱
を味わわされた相手。

(…略…)

 借りがある。今メンバーでは97年3月のタイとの前回対戦に唯一出場。だが、あ
の時は3失点を喫して敗れた。油断をすれば格下に足元を救われることを経験した。

(…略…)

 ◆ジーコ監督 「あす(24日)決勝トーナメント進出を決められるなら、決めて
しまいたい。タイはカウンターが速いので、パスミスをせず、しっかりとしたパス回
しが必要となる」

★タイは2つの“秘策”で日本を討つ

 23日の午前練習。タイはチャチャイ監督の号令の下、ハーフウエーライン上に横
並びになった選手たちが、相手GKの意表を突くことが狙いの超ロングシュートを乱
れ打ち。さらに、DF陣が一斉に放たれるシュートを体を張って止める練習を繰り返
した。また、出場志願していたMFテルドサクは別メニューで、日本戦も欠場が濃厚
だ。
[2004/7/23 サンスポ]

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200407/st2004072401.html


■「タイは全員が本山のようだ」藤田俊哉=サッカー日本代表(スポーツナビ)

・・・(タイのイメージは)ちょこまかしていて、全員が本山みたい。のせると怖い
から、そこは要注意だと思う」

http://sports.yahoo.co.jp/soccer/headlines/spnavi/20040724/spo/01200200_spnavi_00000103.html


■「自分たちのサッカーで勝っていきたい」ジーコ監督=サッカー日本代表
ナビ)

(…略…)以下は、練習後のジーコ監督のコメント。

「(…略…)
(タイ戦の対策は)引いてカウンターを仕掛けてくるチーム。しかもカウンターのス
ピードも速い。プレスをかけながら、しっかりパスでつないでミスをしないようにに
したい。イランとの試合を見た限りでは、(得点パターンは)パス回しからドリブル
して、正確なラストパスからフィニッシュ、という感じだった。ウチも同じように
やっていきたい。とにかく、相手のカウンターを食らわないように心掛けたい。

(以下略…)
[2004/7/24 スポーツナビ]

http://sports.yahoo.co.jp/soccer/headlines/spnavi/20040724/spo/01230900_spnavi_00000105.html


■タイ勝するには鈴木、中沢らの頭!

(…略…)5バックと中盤4人が引いて守るタイの弱点は「高さ」にあった。平均身長
173・3センチ(日本は178・4センチ)。ゴール前をどれだけ分厚く固めても「空
中」だけは防ぎようがない。日本は182センチのFW鈴木、187センチのDF中
沢らが制空権を制して大量ゴールにつなげる。

(…略…)「欧州など高い相手には低いボールでニアに合わせる方がいいが、タイの
ように高さがない相手には向かってくるボールの方が合わせやすい」とDF宮本がそ
の理由を解説(…略…)

タイがイランに0−3で負けた初戦を宿舎のテレビで見たFW鈴木は「上を狙ってい
くのも必要だと思う。(タイは)そんなに怖いという印象はない」と言い切った。

(以下略)

[2004/7/24/09:42 ニッカン紙面から]

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-040724-0001.html


■左俊輔&右遠藤!タイ攻略は空中戦

 24日にアジア杯1次リーグ第2戦でタイ代表と対戦する日本代表は重慶市内のグラ
ウンドで最終調整した。タイ攻略のカギとして空中戦を強く意識。身長差のある相手
に、高さを生かして大量得点を狙う作戦で、1メートル87のチーム最長身を誇るDF
中沢佑二(26)=横浜=のボンバーヘッドが火を噴きそうだ。(中国・重慶 福永稔
彦、二宮寿朗、宮沢洋)

 CKをタイ用に切り替える(・・・略・・・)タイ撃退の作戦は中村が左、遠藤が右だ。
「背の低い相手には(GKから)ボールが逃げていく方が有効。佑二(中沢)らが
そう言ってきたから選手間で決めた」と遠藤(・・・略・・・)

 タイとの身長差は歴然だ。メンバーの平均身長は1メートル73で登録されている
が、実際はずっと小柄と言える(・・・略・・・)

 FKも念入りに確認。低空のボールを送って5人が一斉にゴールへ向かうパターン
を試した。タイは完全に引いて守りを固めるはず。キッカーの中村も「スルーパスは
なかなか出ないと思う。相手は大きくないし、高さを生かしたい」と空中戦を仕掛ける
(以下略・・・)

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/07/24/01.html





...

君が想い出になる前に - タイ - 2004年07月23日(金)

さて、2004年アジアカップ。
日本代表はタイ代表と戦います。


おそらく、コレを読んでいるほとんどの方は、日本の勝利に疑問は沸かない
でしょうし、正直僕もタイの勝機は少ないと思います。


でも、ちょっと過去を振り返ると・・・

ちょうど20年前の1984年も、日本代表とタイ代表は戦っております。



・・・1984年。

成岡翔と綿矢りさとアヴリル・ラヴィーンが生まれ、パソコンのマックが
発表され、僕はゲーセンで「ハイパー・オリンピック」を鉄定規プレイし、
トルコ風呂はソープランドに改名した年・・・

って、いい加減どうでもいいですが。



前年に韓国でKリーグが創立され、日本のリーグでは読売クラブが優勝。
徐々に国内でもプロ化の兆しが見え始めた、そんな時代であります。


当時の日本代表監督は、森孝慈氏。81年から川淵三郎氏から
監督を受け継ぎ、ロス五輪本大会出場に向けて頑張っておりました。


日本はロス五輪一次予選でフィリピン・台湾・ニュージーランドと
同組に入り、ニュージーランドに次いで2位という成績で、最終
予選に進出したのでした。


そして1984年の4月に、シンガポールでロス五輪最終予選
が始まり、日本はタイ・マレーシア・イラク・カタールと同組に入った
のであります。



この最終予選ではグループが2つあり、各グループ1位が本大会
出場、そして各グループ2位同士のプレイオフで、のこりの1枠が
本大会出場という形式でありました。


日本の初戦は、タイ代表。


運命の4月15日、シンガポール・ナショナルスタジアムで
日本代表に激震が走りました。


1984/04/15 タイ代表 5 - 2 日本代表

タイ: ピヤポン x3(PK1), チャローム, チャレンプット
日本: 柱谷幸一, 木村和司(PK)


----------------------------------------------
 Japan : Goal : Thailand
----------------------------------------------
     : 0 - 1 : '16 ピヤポン
     : 0 - 2 : '25 チャローム
     : 0 - 3 : '48 チャレンプット
     : 0 - 4 : '40 ピヤポン
柱谷幸一 '71 : 1 - 4 :
     : 1 - 5 : '72 ピヤポン(PK)
木村和司(PK) '78 : 2 - 5 :
----------------------------------------------


日本▼田口光久 松木安太郎 菅又哲男 加藤久 都並敏史 田中孝司
   木村和司 前田秀樹 金田喜稔 原博実 碓井博行(柱谷幸一)

タイ▼ナラサク スティン スルーク アムナット ブラパン チャレンブット
   マダルト(ブーンナーム) チャリット(ジッチポン) ピヤポン
   ホラワン チャローム




この試合についてのシンガポール側の記事とコメントを、
SINさんという方が当方に送って頂けました。


以下、そのメールを抜粋いたします。
なお、当方の日記はウェブのレイアウト上読みにくいので、
コチラの方で句読点や段落などは変更した箇所が何点かあります。


(以下、メール)
=========================

84年の日本対タイ戦のストレートタイムズ紙の報道です。
 

  タイはサッカーの世界ではスキルとイマジネーションに代わる
  ものはないということを示した。


  日本はタイの見せた個人技とすばらしいゲームの読みに全くついて
  いけなかった。

  50分が経過し4対0とリードされてから、日本はようやく激しく
  走り回るやり方(ハード・ランニング・ゲーム)をやめ、より
  システマチックで創造力あふれる技術を使い始めた。

  しかし、すでに遅すぎた。タイは日本の守りを簡単に崩せたことで、
  ぐっと自信をつけていたのだ。

  (ジョー・ドライ記者)



 タイの新聞ではないので残念ながら両チームのメンバーはありません。


 このときの日本のサッカーですが、簡単にいえばボールを持っても
 前に進めないのです。

 後ろへ後ろへとパスをして左サイドの田中孝司からロングパスを
 出して右ウイングの金田喜稔を走らせるというワンパターン。

 そして得点は原博実の頭(それが第3戦のイラク戦ではまりました)
 だけが頼りという感じでした。


 もちろん得点力がなかったといえばそれまでですが、最大の弱点は
 GKにありました。その時のキーパーは田口光久でしたが、彼は全く
 セービングができないのです。つまり飛べないキーパーなのです。

 自分の目の前に飛んでくるボールはただパンチングだけ。それも
 あまり遠くまでとばないのでクリアにはならず、ピンチは続きます。
 左右のシュートに対してはただ見送るだけか、ゴールの枠から外れて
 くれるのを祈るだけ、というありさまでした。

 
 もちろんピアポンはすばらしいストライカーに違いありません。しかし
 GKが田口ではなかったら何ゴールかは救われたでしょう。


 もちろんこの試合は日本の出来も悪かったのですが、実力的にも
 あきらかにタイの方が上でした。



 初戦がタイと決まったとき日本人は一番楽な相手と当たったと喜んだ
 ものでした。私もその一人でしたから、偉そうなことは言えません。
 しかし無知もいいところです。


 今大会、タイは残念ながらピアポンが第2戦以降は不調で本大会
 出場はなりませんでしたが、グットチームでした。


 東南アジアでは有名、しかし日本では無名のキャプテン、アムナート
 を中心としたDFもポジショニングがしっかりしていて、イラクや
 カタールに完全に抜かれたり、あるいは穴を作ったシーンはなかった
 記憶が今でもあります。

 一方攻撃はピアポンに頼りすぎたのが敗退の原因のひとつですが、彼が
 もっと安定して力を発揮できるように本当に怖いと思ったものでした。


 あれからもう20年が過ぎて私の記憶もかなりいい加減なものになって
 いるのは否定できません。しかしシンガポールやタイ、そして東南アジアに
 大いなる興味を持つきっかけとなったのは、シンガポールでのロス五輪
 アジア最終予選であることは間違いありません。

(以上)
=========================

結局、ロス五輪最終予選は全敗、翌年のW杯メキシコ大会最終予選も
プロリーグが発足した韓国が最後の壁となり、出場ならず。

アマチュアの限界を感じた日本サッカーどーちゃら・・・というのは、
ここでは場が違うのでやめておきます(というか、詳しくないし)

が、もしココでタイにボコボコにされなければ、Jリーグの発足は
少し遅れてたのかもしれませんね。



ピヤポンは韓国のKリーグに渡りリーグ得点王になったりしてます。
そして、彼の息子(Pongpisuth Pue-on)は現在イングランドの
ミドルスブラで、研修生?(スコラーシップ)という立場におります。



それにしても、


>簡単にいえばボールを持っても前に進めない

>後ろへ後ろへとパスをしてロングパスを出して
>右ウイングを走らせるというワンパターン。

>得点は原博実の頭だけ

うーむ・・・今だったら、すっげーみんな怒りそうだなー。
でも、それしかなかったんだろうな、きっと・・・。



まあ、タイなんかよお、とか東南アジア弱小〜とか、オイルマネーで
中東はダーティでキタネエぞ、とか思うのは勝手だと思いますが、
すでに20年前に「イメージだけで語るとトンでもナイ目に会うぞ」と
いうことが実際に起こっているわけであります。

(逆に俺は、期待しすぎてガッカリするパターン多し(笑))



アジアカップという4年に1回のお祭りで、イメージとの
ギャップをどんどん埋めて、もっと楽しめるようにしたい
っすね。はい。

(だからこそ、俺は中央アジアチームがもっと見たい)



んでも腹が立つのは・・・・

「なんで時差がほとんどない中国の大会なのに、
  寝不足気味なのよ、俺!」



:今回の参考資料
「日本サッカーの未来世紀」 後藤健生著 文春文庫2001
「日本サッカー史・代表編」 後藤健生著 双葉社 2002


...

アジアカップ中国2004・タイ代表プロフィール - 2004年07月18日(日)

前回のインドネシア代表に次いで、タイ代表プロフィール。

ちなみに、今回はかなり

・人名の発音は相当適当
・翻訳は曖昧または不正確(かも)

というリスクがありますが、まー、アジアカップが楽しめるもの
になれば幸いです。


-----
■アジアカップ中国2004・タイ代表プロフィール■

asiancup2004.com


タイは驚きの逆転劇を予選で行い、4回連続の本大会出場を
決めることができた。


予選グループAの前半戦は、タシュケントで開催されたが、タイは
タキジキスタンに0−1、香港に1−2、ウズベキスタンに0−3と
破れ、勝ち点0という成績で、折り返しとなった。

後半戦はバンコクで行われた。

チームにとって状況は芳しくなく、それはまた、タイ代表監督
カルロス・ロベルト・デ・カルバーリョ(Carlos Roberto de Carvalho)に
とっても同様だった。

彼は当時、英国人のピーター・ウィズ(Peter Withe)氏から、タイ代表
監督を引き継いだばかりだったのである。



しかし、チームはホームとなったバンコクで、目を見張るような
活躍を見せ、残り3試合を全勝で終えた。

結局、チームはウズベキスタンに次ぐ、2位という成績で
本大会出場を手にしたのである。


この予選でキーとなったのは、MFのタードサック・チャイマン
(Therdsak Chaiman)が、タジキスタン相手に83分、PKで決勝点を
挙げ、タイが勝ち点6を得たときであろう。

その前の香港戦では、4−0で勝利し、勝ち点3を得ていたが、この
試合ではタイが95%ボールを支配し、ゲームの主導権を握っていた
にも関わらず、タードサックが得点するまで、まったくタジキスタンの
ゴールのネットは揺れていなかったのである。


このタジキスタン戦の勝利は、最終戦となるウズベキスタン戦へ
と弾みをつけた。ウズベキスタンはすでにその時点で本大会出場
を決めていたが、タイはその試合を4−1で勝利したのだ。

若手のストライカー、サラユット・チャイカムディー(Sarayoot Chaikamdee)は、
このバンコク・ラウンドで3得点を挙げ、レギュラーとしてその座を
勝ち取った選手である。



▽タイ代表の攻撃について


アジアカップ予選でゴールを決めたサラユットは、同年(2003)
に行われたSEA GAMESでも活躍し、その得点力の高さゆえに
「Joe Five Yards」(※すんません、意味はよくわかりません)と
いうニックネームで呼ばれた。


タイガーカップ3度の優勝をしているタイでのベテラン選手、
キャティサック・”ジーコ”・セーナームアンは、アジアカップ予選
では代表を外れていたが、最近代表に復帰し、サラユットとペアを組む
と考えられる。


この2人は共に上背はあるとは言いがたいが、W杯予選の対イエメン戦
では、このコンビが共に得点し、このまま中国に乗り込むことになりそうだ。

タードサック・チャイマン(Therdsak Chaiman)とダッサコーン・トンラオ
(Datsakorn Thonglao)は、AFCチャンピオンズリーグのファイナリスト、
BECテロサーサナでチームを牽引した2人。彼らは、中盤でクリエイティブ
な展開を作ることができる選手だ。

(※文中のDatsakorn Chaimanはおそらく記載間違い)


タイガーカップ2002のMVP、タードサックは、ベトナムリーグの
チームへ移籍してから長い間怪我に苦しんでいるが、グループステージ
では出場できる見通しだ。どちらの足からも出せる必殺シュートを持つ
タードサックは、タイの攻撃チャンスの鍵となる選手である。



▽タイ代表の守備について


W杯予選で、北朝鮮に1−4で敗れ、意気消沈したタイであるが、この
敗戦をきっかけに、タイ代表の守備に大幅な見直しをさせることとなった。


タイ代表は、ニルト・スラシアン(Nirut Surasiang)とドゥシット・
チャラームサンという2人のサイドの選手がいるが、センターバックの
チョクタウィー・プロムルット(Choketawee Promrut)とラングロイ・
サワン(Rungroj Sawangs)が、カウンター攻撃をまともに食らうことと
なってしまったのである。


アジアカップの本大会では、フルバックのピラタット・ポルアンディー
(Preratat Phoruandee)がスタメンとして復帰してくるであろう。
ピラタットと、北朝鮮戦で累積のため出場できなかったニウト・シーウォン
(Niweat Siriwong)が、センターバック候補だ。

激しい当たりが武器のピラタットは、ハーフウェイラインを超えるような
ことはあまりせず、ニウトと彼の存在は、北朝鮮戦で引き裂かれた
ディフェンスラインに安定を与えるだろう。



GKのコシン・ハタイラタナク(Kosin Hathairatanaku)は、北朝鮮戦で
ゴールを奪われた選手ではあるものの、彼一人に責任を押し付けるとこは
できないだろう。ピーター・ウィズ監督の下ではレギュラーだった
キティサック・ラワンパ(Kittisak Rawangpa)に、レギュラーの座を譲る
ことはまだ考えにくい。




▽グループステージ展望


アジアカップ前に、監督のカルバーリョ氏とチーム・マネージャーの
タバチャイ・サジャクール(Thavatchai Sajakul)氏の辞任という激震に
揺れたタイ。

しかし前回優勝チームの日本、3回の優勝を誇るイラン、そして成長
著しいオマーンにたいして、臆することはないだろう。


はいうものの、W杯予選での北朝鮮戦敗北による、チーム編成の
変更があったからいって、やはりタイにとってタフな戦いが続くである
という点は、ゆるぎない。

イランに対し、アジアカップ2000本大会で1−1の引き分けを、
また2002W杯予選で、地元タイでスコアレスドロー、アウェイの
テヘランでは0−1の惜敗を演じた、という事実があったとしてもだ。



タイの活躍は、タイ代表のメンバーの精神的な状態と、また、
キープレイヤーたちの活躍に大きくかかっているだろう。

ダイナミックなMFのタードサック、プレイメイカーのダッサコーン、
タイ代表の顔、キャティサックといった選手たちだ。

過去彼らが行った活躍を再現できるなら、タイはイランやオマーン
相手に結果を残し、準々決勝に滑り込む可能性がある。


- John Crean/FootballAsia.com


http://www.asiancup2004.com/en/tournament/teams.asp?cid=1044&sqid=1081&ccd=THA&tbl=Y
----


補足すると、キャティサック、ドゥシットは今回のアジアカップに
出場しません。本人曰くベトナムリーグで相当疲れたから、という
コメントを残しましたが、最近の報道では、タクシン首相に対する
抗議
もあるのでは、ということです。


あと、タードサックは、タイガーカップ2002、AFCチャンピオンズ
リーグ2003、東南アジアクラブ選手権2003のMVPです。

インド、シンガポール、インドネシア、ベトナムのクラブで争奪戦
になったはずです(本人は日本と中国のクラブを希望してたらしい)



また、ほかのメンバーに目を向けると、釜山・アジア大会で日本と
対戦した選手たちもいます。当時金髪だったナロンチャイとか。

ステー(Sutee Suksomkit)という現在シンガポールリーグで
活躍している選手がタイ代表にいますが、アトレチコ・マドリード
が興味をしめしたり、イングランドのDiv.1なら十分やれると評価
されたり、釜山アイコンにトライアルに行く話しがでたりして
おりました(あくまでも噂)。



まー、今回は3回もタイを観られるちゅーことで、しっかり
選手を覚えたいなー、つー感じです。

がんばれよー!



...

アジアカップ中国2004・インドネシア代表プロフィール - 2004年07月17日(土)

カウントダウンまであと数時間ハァハァ・・・


つーわけで、よりによって直前に各国プロフィールを出してきやがる
AFC(まー、そうしないと選手の入れ替わり激しいからな)の記事を
翻訳してみます。

これまで、日本語表記は避けていたのですが、まー間違ってたら、
誰か訂正してくれるだろ、ってことで、俺の勝手な呼び方を書いてます。


また、翻訳も案の定怪しいですが、その辺を理解してください。



これの次は、なんとか日本戦前にタイ代表の記事の訳やります。

-----
■アジアカップ中国2004・インドネシア代表プロフィール■

asiancup2004.com


インドネシアは、アジアカップ予選・グループCにおいて2位となり、
中国への切符を手にした。だが、首位のサウジアラビアとはかけ離れた
2位であった。

このグループでは事実上2つの側面があった。

それは、サウジアラビアが何得点するか、そしてイエメンとインドネシア
のどちらが2位となるか、である。

ブータンはほとんど本大会出場候補としてはカウントされない、そんな
グループだったと言える。



インドネシアにとってもっと重要だった試合、それは対イエメン戦である。

イヴァン・コレフ(Ivan Kolev)監督率いるインドネシア代表は初戦、
イエメンの選手が前半に退場したのを受け、3−0で勝利。そして続く
第2戦、2−2で引き分けてグループ2位となった。



サウジアラビアに対しては、インドネシアは2試合で無得点・11失点
という結果に終わった。

よって、インドネシアにとってる中国、バーレーン、カタールに対して
の戦いは、かなりタフなものになるだろうと考えられよう。



コレフ監督は、今回のアジアカップ終了後、インドネシア代表を元タイ
代表監督だったピーター・ウィズ(Peter Withe)氏へと引き継ぐことに
なる。

だが、2002年から代表監督に就任しているコレフ監督にとって、
彼が望んでいるような、最後を飾る壮行会にはならないかもしれない。

インドネシアは4年前のアジアカップで初戦に引き分け、残り2試合に
敗戦。結局グループ最下位に終わったが、それを今回上回るかどうかだ。




▽インドネシアの攻撃について


コレフ監督はは3−5−2のシステムを使う傾向にあるが、時として
3−4−1−2というオプションも使う。だが、フォーメーションが
どうであろうと、中盤の選手は大抵同じ選手である。シャムスル・バクリ
(Syamsul Bachri)とポナリオ・アスタマン(Ponaryo Astaman)が中盤の鍵を
握る選手だ。


シャムスルは、AFCチャンピオンズリーグに出場したPSMマカッサル
に所属する選手である。彼はボールを収めている相手を止めることを
仕事とする、エネルギッシュな用心棒と言えよう。

その一方ポナリオはプレイメーカーであり、意図と秩序をチームに与え、
チーム全体を活性化させる役目だ。


プルシプラ・ジャヤプラ所属のエドュア・イバ・ダラム(Eduard Ivak Dalam)
は前線の2人を操り、2人がフリーの状態で攻撃できるよう、FWとMF
をつなぐ役目をしている。彼はポナリオと共にFKにも参加する選手だ。

チームのキャプテン、アグン・セヤブディ(Agung Setyabudi)ともう一人、
イスメド・ソフィアン(Ismed Sofyan)またはアレクサンドロ・プラロ
(Alexander Pulalo)ら2人のウィングバックが両脇に配置されており、
可能な限りFWにボールを送る役目となっている。

だが、インドネシアの決勝トーナメント進出へは、彼らクロスの精度が
より上がることが必要となるだろう。


インドネシアの攻撃の希望はエリ・アイボイ(Ellie Aiboy)とバンバン・
パムンガス(Bambang Pamungkas)という、同じクラブに所属する2人で
ある。

バンバンはインドネシアを代表する選手であり、マークを振り切る素早さ
に長けているが、派手さに若干欠ける。

彼らのいづれかが機能しない場合、コレフはためらいなくロキ・プティライ
(Rochi Putiray)をピッチに送り出すだろう。

ロキは香港リーグチーム・傑志とACミランとの親善試合で、ACミラン
相手に2得点を決めた選手だ。




▽守備について

インドネシアの弱点は守備にある。 ワルシディ・アルディ(Warsidi Ardi)
はストッパーとして中央でプレイしているが、コレフはまだこのプルシジャ・
ジャカルタでプレイする彼を起用するかどうか決めかねている。

他のDFとしての候補は、ハリ・シアプトラ(Hary Syaputra)とアプレ・
トゥクアリ(Aples Tecuari)らがいる。

だが2人とも危険な状況で,無謀な挑戦をしがちだ。ハリはヘディングが
強く、その一方アプレはタックルが強く、粘り強い守備をする。


GKに目を移すと、インドネシアにそれほど選択肢はない。第1に挙げら
れるのは経験豊かなヘンドロ・カルティコ(Hendro Kartiko)。反応が
素早く、またとても勇気がある選手だ。プルセバヤ・スラバヤに所属する
彼は、よく「インドネシアのファビアン・バルテズ」と例えられる。


控えのGKは、ヤンドゥリ・ピトイ(Yandri Pitoy)。ヘンドロよりも
かなり若いが、学習する能力が高い選手だ。今年初めの対トルクメニスタン
戦では、ヘンドロに代わって抜擢され、良い動きを見せた。



▽グループステージ展望


国内リーグの前期は6月に終了し、7月中旬から後期が始まる。
選手達の何人かは代表よりもクラブチームを選択し、コレフ監督は
最強メンバーをそろえることができなかった。


ブルガリア人であるコレフ監督であるが、彼は4人の選手を代表から
外した。理由は規律を乱したことによるものだ。その中の一人は、
FWのクルニアワン・ドゥイ・ユリアント(Kurniawan Dwi Yulianto)
である。

彼は、バンバンとのコンビが予定されている選手だった。FC Luzern
(スイス)に在籍した彼は、最後のゲームはインドネシア代表として
プレイしたいと思っているはずだ。


アジアカップ2004のインドネシアの初戦の相手はカタールである。
カタールとの過去4回の対戦成績を見ても、インドネシアは一度も勝利
していない。

中国とは過去3回の対戦成績をみても、やはりすべて敗れている。

バーレーン相手に、もし88年のように0−0に持ち込む事が再びできる
なら、コレフはかなり幸運であるといえよう。

-Sigit Nugroho/Bola


http://www.asiancup2004.com/en/tournament/teams.asp?cid=1041&sqid=939&ccd=IDN&tbl=Y


-----


コレフ監督は、最近3−4−3を使っております。

まあ、タイガーカップ2002のときに4バックにしたところ、
「国内リーグのどのチームも3バックなのに、できるわけねーべ」
と、サポからも選手からも反発を食らってしまいました。


また、文中にもありましたが、アジアカップ・レバノン2000で
タイ代表監督だったピーター・ウィズ監督は、現在インドネシアの
U20代表の監督さんです。


インドネシアのサポは、とっとと無能なコレフよりも、
ピーター・ウィズにしてくれ、とブツブツ言っていますが、
ボロカス言われてたタイガーカップ2002は準優勝したし、
実はやってくれる・・・とひそかに期待中。




...

ドイツW杯2006アジア地区予選プロフィール - インドネシア - 2004年07月14日(水)

やっと雑誌もアジアカップという字が躍り始めたぜ!!!

と、気づいたらナンバーとサカマガとサカダイを一気買い
している俺。



サカダイが一番リキが入っていてヨロシイ。

サカダイのタイ代表の記事書いている人って、多分元テロサーサナ
のアフリカ人DF、アデバヨ・ガデボだと思う。


ナンバーは、うーむ・・ちょっとそれは・・・と思う箇所あり。

オマーンの元代表選手に向かって、

「イスラム教がサッカーに及ぼす影響とは?」

って聞くのはどうなのか。



ギリシャ人に「ギリシャ正教がサッカーに及ぼす影響」とか
インド人に「ヒンドゥー教がクリケットに及ぼす影響」とか
日本の人に「天皇制が野球に及ぼす影響」とか
聞くようなもんだろう。

聞かれた方は困ると思うぞ。

みんな猪瀬直樹やロバート・ホワイティングじゃあるまいし。



それに、その人が信仰しているものについての意見を、突然
見ず知らずの人が求めるのって、結構無礼だと思う次第です。


ちゅーわけで、話は長くなりましたが、W杯代表プロフィール
シリーズ、インドネシアです。

------

■インドネシア プロフィール

インドネシアは決して伏兵ではないことを証明する
- Indonesia out to prove they are no minnows




「バトミントン王国」として知られているインドネシアだが、
アジアの中でも最もサッカー熱が高まってきている国でもある。


タイガーカップ2002では準優勝を成し遂げたインド
ネシアは、東南アジアでもタイに挑戦できる数少ない国の
一つである。


しかしW杯においては、アジアのトップチームと戦えるほど
までには至っていない。

とはいうものの、インドネシアは比較的長いサッカーの
歴史を持っており、W杯への予選参加についても早い段階
から行ってきた。

よって、インドネシアは予想以上に大きな驚きや結果を、
W杯予選で見せたいと考えている。



日韓W杯2002予選ではグループ9に入り、中国・モルジブ・
カンボジアと同組だったインドネシア。

だが、モルジブ・カンボジアには勝利したものの、中国に対する
2試合は、アウェイで1−5、ホームで0−2という敗北を喫した。


最終予選に進めなかったものの、昨年(2002)、東南アジアで
最も有名なサッカー大会、タイガーカップでは決勝に進出した。

決勝戦では東南アジアの強豪、タイに2点を先行されたものの、
追いつき、PK戦で涙をのんだ。



インドネシアは攻撃力という点において不足していない。

前線にはタイガーカップ2002の得点王で、オランダのEHC Noradで
プレイした経験のあるBambang Paungkasと、テクニックに優れた
パートナー、Budi Sudarsonoが居るからである。


どんなチームも「伏兵」と見なしてミスを見せた場合、それは
インドネシアが危険なチームとなることを意味する。



■インドネシアサッカー協会


設立     : 1930
FIFA加盟 : 1952
W杯本大会出場: 1回   (1938年 オランダ領東インド)
W杯最高成績 : ベスト16(1938年 オランダ領東インド)
地域の大会成績: SEA GAMES 2回優勝('87, '91)




■一口メモ


W杯から見ると、インドネシアは長い伝統を持つチームである。

1938年、代表チームは本大会に初出場をした。そのときは
インドネシアではなく「オランダ領東インド」であった。

しかしながら、フランスのランスで行われたハンガリーとの
一戦は0−6という結果であり、早々と大会から姿を消した。


インドネシアとしてW杯予選に参加したのは1958年である。
当時一次予選で中国を破ったものの、二次予選ではイスラエルと
対戦するのを拒否し、棄権した。


日韓W杯2002一次予選でインドネシアは6試合中4勝したが、
中国についで2位となり、最終予選進出は出来なかった。


http://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/t/team/profile.html?team=idn


-----


ちょっとアジアカップ向けに補足すると、FWで取り上げられている
2人はアジアカップの代表メンバーに入っています。

そして、ロキ・プティライも久々に復帰しました。
2000年のアジアカップで頭が真っ赤だった選手です。

彼は香港リーグのKitchee FCでつい最近までプレイしておりまして、
最近香港で行われた親善試合で、あのACミラン相手に2得点して
、香港のミラニスタを意気消沈させました
(Kitcheeはゲストプレイヤー入りだけど)。


あ、あと昔イタリアでプレイしたとか言う、FWのクルニアワンと
GKのクルニア・サンディはどーなったんだ?という質問も受けますが、
彼らは現在インドネシアリーグで頑張っています。

今回の代表には居ません。



記事に戻ると、インドネシア代表についてたいそうなことが書いて
ありますが、どーも監督と選手に確執があるらしく、最近インド
ネシア代表の調子はよくありません。


6月には日本が大勝したインドに1−1の引き分け
(この試合は、インドが日本戦に向けた最後の親善試合です)、
最近国内リーグチームとの練習試合には、3連敗しています。


突然アレマとかプルセバヤとか言っても分からない方が
多いと思うので、日本代表とJチームみたいな感じで
たとえますと、

●日本代表 0 - 1 川崎F(J2)
●日本代表 1 - 2 鹿島 
●日本代表 0 - 2 大分 

とかみたいな感じです(かなりトホホ)


しかし、アジアカップ96のインドネシア代表はかなりいい
チームだったそうで、アジアカップ2000の時も覚えている人
が多く、記録じゃなくて記憶に残るチームなんだなー、と
思います(当方、どちらの試合も観ておりませんが)



んでも中国で、そのマサカを見せてくれ、ガルーダ!!


(何故僕がインドネシア贔屓なのかは、この辺を参照してくださいませ)


...

昭和60年のフットボール - シンガポール - 2004年07月11日(日)

つい先日、某氏から、とても楽しい資料を頂きました。

それは、メキシコW杯予選・シンガポール−日本戦のレビュー
by シンガポールメディア、というシロモノであります。


80年代(Jリーグ以前)のサッカーに憧れを持っていて、しかも
それがシンガポール発ってのは、僕にとって涙が出るほど
嬉シイもんであります。


というわけで、以下にご紹介。

(原文から、段落や多少句読点を追加しています。
 また、日本代表のメンバーは、フルネームに当方でしました。)



■プロローグ

時は1985年。


ちょうど、今TVで解説者やJの監督さんたちが、選手として
現役だったその時代。


日本サッカー協会は前年のロス五輪予選で4戦全敗という結果
をうけ、日本代表の再建に乗りだしていました。

 ロス五輪予選の結果

 1984/04/15 ● 2 - 5 タイ代表(かの有名なピヤポン・ショック)
 1984/04/18 ● 1 - 2 マレーシア代表
 1984/04/21 ● 1 - 2 イラク代表
 1984/04/26 ● 1 - 2 カタール代表

 (メンツと点差を考えると、皮肉にも昔の日本代表は、
  今のシンガポール代表くらいのイメージだなァ・・・)


そして、1985年には、メキシコW杯の予選が始まりました。

当時の形式は、1次予選・2次予選、そして最終予選という形でしたが、
今と大きく違うのは、東アジア地区と西アジアで完全に出場権が分かれ
ており、東西が予選で出会うことがなかったという点があげられます。


日本の1次予選はグループDに入り、同組のチームは日本以外に
北朝鮮とシンガポール。


日本の第1戦はアウェイ・シンガポール戦でした。

しかし、その場所は、先述したロス五輪で4連敗したスタジアム、
シンガポール・ナショナルスタジアムだったのです。
(この前日本代表が闘ったスタジアムではないです)

ココ↓




はたして結果は・・・


------
■元気なしシンガポール

1984/02/24 ジョー・ドライ記者 ストレイト・タイムス


シンガポールチームには旧正月を祝う気分など、まったくなくなって
しまっただろう。W杯予選で1−3で敗れてしまったのだ。

更衣室から何も言わずに去ろうとしたフセイン・アルジュード監督など
この半年間見ることはできなかった。よき敗者でありえなかったと
いうより、チームの出来に失望してしまったのだろう。

重い口を開くとフセインはこう語った。


 「どうしようもないよ。うちの選手のプレーぶりには全く失望だ。
  このまま更衣室にいたら、そのうち俺は怒り出してしまうだろう」


日本の森孝慈監督はシンガポールをなぐさめてくれた。


 「前半は良かったじゃないか。守備のミスはあったけれど、
  北朝鮮戦よりよかったよ」


しかし、ほんとのところ、シンガポールは力を発揮できなかったと
いうべきだろう。とくにDFが問題だった。キャプテンのアウヨン・
パク・クアンやマレク・アワブ、ハシム・ホスニ、キーパーのデビット・
リーには、いつもの元気がなかった。


10分にデビットが木村のカーブしてきたCKを止められなかった。
あの時に、シンガポールは困難な状況に陥ったことがはっきりした。

後半2分にアウヨンが木村に対し反則を犯してしまった。
そのFKから日本は2点目をとったのだ。

さらに後半11分にもデビッドは居眠りをしていたとしか思えないような
ミスを犯した。FKからのクロスを止め損なって、A・R・J・マニのマークを
ジャンプして振り切った原に3点目を許してしまったのだ。


シンガポールの中盤の守備も、全く組織ができていなかった。もっとも、
日本が中盤を制してしまったのは日本の出来が良かったからに違いない。


日本チームのスターはもちろん木村だ。3人のDFを抜き去ってシュート
した場面もあった。

10分、その木村のCKで日本はゴールラッシュの口火を切ったのだが、
開始早々に内山のオーバーヘッドがバーをかすめたのだ。

前半終了5分前に、それでもシンガポールは同点に追いついた。
ラザリ・アサドのクロスを都並がファンブルしたおかげで、ヤヒヤ・マドン
がネットに突き刺した。


しかしその喜びも続かず、47分、56分に柱谷、原に決められた後は、
シンガポールはただ日本に追加点を許さないようにするのが精一杯だった。



〔日本〕
松井清隆、松木安太郎、石神良訓、加藤久、都並敏史、宮内聡、田中孝司
(注、田中は間違い、本当は西村昭宏)、内山篤、木村和司、原博実、柱谷幸一

〔シンガポール〕
デビッド・リー、A・R・J・マニ、アウヨン・パク・クアン、ノハリス・シャフイク、
スディアト・ダリ、ハシム・ホスニ(S・ラム)、マレク・アワブ、ラザリ・アサド、
ヤヒヤ・マドン、D・トキジャン、タイ・ペン・キー

〔レフェリー〕
A・ストハヨ(インドネシア)

〔マン・オブ・ザ・マッチ〕
木村(日本)



■日没するところのシンガポール

1984/02/24 ジェフリー・ロー記者 ストレイト・タイムス


シンガポールは現実に連れ戻されたようだ。

日出ずる国、日本の太陽の熱と光線の前でどう対処するか、
学び終えたなどと錯覚したおかげで、大やけどを負ったのだ。


それがマレーシア・カップ戦と国際試合の差だ。


田舎風(※カンポン)フットボールのマレーシア・カップと違って、
国際試合というのは、技術、体力、知性が備わっていなくては
どうにもならないのだ。

(※カンポンとは半農半漁の海辺、川辺にあるマレー集落のこと)


もし昨夜の試合でシンガポールが勝てたとしても、シンガポールが
国際レベルに近づいたとはいえない。日本が負けたなら、それは
日本が5年前香港でのワールドカップ予選でスタートを切り、昨年4月、
当地の※カランでつまずいたひとつの時代が終わったことを示すに
すぎなかった。

(※ナショナルスタジアムのことを土地の名前からカランと呼ぶ)


しかし、日本チームは彼らが自ら言うように、学習ぶりの速さを示した。
旧正月以来初めて涼しくなった昨夜、日本チームは去年のあのスピードと
ロングパスに頼るやり方をやめ、もっと組織されたスキフルなショートパスを
使ったスタイルを披露した。


持ち前のスピードも合わせて森孝慈の日本チームは、ロス五輪予選で
惨敗した同じスタジアムで期待の高まる地元チームを一蹴して悪夢を
一掃した。


これに対して、過去4週間にわたるマレーシア・カップでの好調ぶりと
北朝鮮との1対1の引き分けという夢からさめたシンガポールは、
経験のないまま国際舞台に放りこまれた子供のように若さを露呈して
しまった。


たとえば、木村和司と原博実の両ウイングでのスピードにフルバックの
A・R・J・マニやスディアット・ダリがついていけないことがはっきりしていた
のに、なぜ誰もカバーに行かなかったのか。


さらに悪いことに、こうした状況で重要な任務をもつセンターバックの
アウヨン・パク・クアンはいつもの出来からはほど遠かった。そして
日本の動きについていけなくなったアウヨンは汚いプレーでその
名声を汚してしまった。


その結果、この勇敢なキャプテンは警告を受け、日本の2点目の
きっかけとなるFKを与えてしまった。


アウヨンと同じように大失敗をしたのがキーパーのデビッド・リーである。
CKを直接入れられたのは、デビッドのキーパー生活で初めてのことだ。
これでデビッドのゲームの読みの悪さが出てしまい、その結果3点目を
与えることになった。


シンガポールの最も有名な選手でさえ、アジアのトップレベルにすら
とどいていないことがはっきりした。マレク・アワブやハシム・ホスニは
簡単にパスをカットされてしまった。

むしろ若手のヤヒヤ・マドンのほうが1点をとって活躍した。しかし、その
ヤヒヤも敵がいないところで無駄なフェイントをかけるなど若さを露呈した。


最後に付言したいのは、シンガポールには国際試合に必要な風格という
ものがなかったということだ。

まず※マレーシア・カップに勝つことだ。


だがその前に、ここ1週間の日本を軽くみたような言動を慎み、外国の
代表チームというものに――ブルネイも含めて――もっと敬意をもって
接すべきである。 

※ マレーシア・カップとはマレーシア各州の選抜チームによる
   マレーシアの全国選手権のこと。シンガポール、ブルネイは
   政治的にも独立国だが、代表チームがこのマレーシア・カップに
   出場している。

---



最後の3行の、日本を軽く見た・・・の下りは、たいそう興味があります。
どーいう評価だったんだろう??


一応、シンガポールは84年にアジアカップを開催しておりまして、
強豪との経験もあり、それに輪をかけてロス五輪のヒドイ日本代表を
見てきたのもあると思うのですが、当時にしてもそれほど強豪国では
なかった気が・・・。


それと、わざわざ”ブルネイも含めて”って記載しているトコをみると、
シンガポールから見たら、

ブルネイと日本は同じ格下だろ?

なイメージが当時あったのかもしれません。


ま、どっちにしても「軽くみたような言動を慎み」ってのは、今の日本
にも言える事なので、ちゃんと対戦国はリスペクトして欲しいモンで
あります。



あ、あと

>日本チームは去年のあのスピードとロングパスに頼るやり方

ってのは、ちょっと驚きであります。
今だと、あんまりイメージ出ないですが。


その後、日本代表は、北朝鮮の8万人収容の人工芝のスタジアムと
いう、とてつもなく生で見てみたいスタジアムで会心の引き分けを演じ、
結局最終予選まで進出するのであります。



が、やっぱり最後はアジアの虎、韓国に蹴っ飛ばされてしまうので
ありました。うぅぅぅ。

ちなみに日本ホーム戦では、シンガポールは0−5で大敗しました。
こっちもうぅぅぅ。。


というわけで、繰り返しになりますが、某氏さんには、この場を借りて
お礼を言いたいと思います。

ありがとうございました。


:今回の参考資料
「日本サッカー史・代表編」 後藤健生著 双葉社 2002


...

ドイツW杯2006アジア地区予選プロフィール - タイ - 2004年07月07日(水)

てなわけで、fifaworldcup.comから、東南アジア王者の
タイランド紹介記事を翻訳。


■タイ プロフィール



タイは次回W杯への挑戦に前向きな姿勢
- Thailand welcome next FIFA World Cup challenge


東南アジア地域ということで、W杯予選アジア地区予選では、
かつては比較的格下とはみなされていたタイ。


だがこのサッカー狂の国・タイの代表チームは、ブラジル人監督
Carlos Roberto Carvalho氏のもと、彼らのテクニック溢れる才能で
サッカーにかける情熱を、W杯本大会に持ち込むべく予選突破を
望んでいる。


2002日韓W杯予選において、最終予選は2つのグループでの
争いになったが、タイは4分4負と1勝することなく、グループ
最下位で終わった。

だが、ホームでイラン、イラクと引き分けたことは、タイ・サッカー
の先行きが良いことを示すのかもしれない。


最終予選8試合で5ゴールと言う結果は、明らかにタイの前線において
の改善が必要となる点だ。

キャティサック”ジーコ”セーナームアンが代表から退いたことへの
一つの問題解消案として、タードサック・チャイマン(Terdsak Chaiman)の
存在が挙げられるだろう。彼はAFCチャンピオンズリーグ2003の
MVPに輝いた選手である。


タイはドイツW杯2006ではグループ5に入り、苦しい戦いを
強いられそうだ。対戦相手は、UAE、イエメン、そして北朝鮮である。




■タイサッカー協会:


設立     : 1916
FIFA加盟 : 1925
W杯本大会出場: なし
W杯最高成績 : なし
地域の大会成績: SEA GAMES 10回優勝(*ビルマと同時優勝)
 ('65*, '75, '81, '83, '85, '93, '95, '97, '99, '01)
タイガーカップ  3回優勝
  ('96, '00, '02)





■一口メモ


タイのW杯予選参加は9回を数える。初めての参加は74年
大会へのものだったが、チャンスを掴みきることが出来ず、
4戦全敗となった。


次の大会でタイはインドネシアに3−2で勝ち、W杯予選での初勝利を
得ることができた。


82年大会予選では、クウェートおよび韓国に大敗したが、インドネシア、
中国、日本、韓国といった国々も本大会へは出場できなかった。


2002年日韓W杯予選では、一次予選を1位通過した。
だが、最終予選での相手はあまりにも強大な面々であった。

8戦0勝4分4敗と言う結果で、グループは最下位となり、
そのグループはサウジアラビアがトップとなったのである。


http://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/t/team/profile.html?team=tha

------


これが書かれたのは、おそらく2003年の終わりごろかと思いますんで、
多少古いのでありますが、まずは監督さんのカルロス・ロベルト・カルバリオさん。


実は、W杯予選のホームでの北朝鮮戦(2004/06/09)で、タイは1−4で
負けてしまいました。


しかもこれをリバプールを買収するとかしないとかで話題のタクシン首相の
目の前での敗戦だったので、結構騒ぎになってしまい、監督さんは辞任して
しまいました。


そんで、現タイ代表監督さんは元アシスタントコーチのChatchai Pholphae
さんになっております。




あと、キャティサックは確かに代表から1度身を引くと言う報道
2003年の10月にあったのですが、今は復帰しています。
おそらくアジアカップでも出てくるでありましょう。


彼はベトナムのクラブ、ホアン・アイン・ ザー・ライ(Hoang Anh - Gia Lai)
というチームに移籍しておりまして、下部リーグに居たチームを
トップリーグに昇格に導くは、トップリーグで2年連続優勝させるわ、
今年の最優秀選手に選ばれるわ、タクシン首相に噛み付くわ
の大活躍をしております。


その他、昔イングランドのハダーズフィールドに移籍してたり、釜山
アジア大会で日本代表と戦ったりしているので、覚えている方も多いか
と思います。


個人的には、元レッズの福田選手と雰囲気なんかが同じ匂いがする選手
ですが、きっと的外れなので忘れてください(笑)




タードサックもキャティサック同様、ベトナムでプレイしておりますが、
無理がたたり、怪我が悪化しておりました。

しかし、最近なんとか復帰したようです。ちょっとジュビロの藤田似です。



TIGER CUP優勝のタイランドは、アジアカップ2004で
WAFF選手権優勝チームのイランと、EAFF選手権準優勝の日本に
一発食らわせることができるのか、すげー見ものであります。

Amazing Thailandを魅せてくれー、タイ!


...

シアワセなサッカー賭博 - ベトナム - 2004年07月04日(日)

さて、ユーロも終わったわけですが、色々東南アジアでも
大騒ぎだったワケであります。

これまで2回翻訳しましたが、これで多分ラスト。
またもやベトナムから。


-----
■ベトナムのユーロ熱狂
Euro fever in Viet Nam / VNA, Monday, July 5, 2004


○ユーロとダイエット

ホーチミン市に住むPham Thi Huyen Thuongはダイエットを行っており、
78Kgから76Kgまで減量に成功した。

だが、ユーロ2004開幕中に、再び太ってしまった。
試合のハーフタイム中に、常に何か口にしていたからだ。

彼女は現在80Kgだ。


医師が彼女に注意をしたが、彼女が言うには試合を見始めると、
お腹が空いてしまうとのことだ。


「全然オッケーよ。ユーロが終われば、すぐに痩せるから。」



○賭けるのは、お金よりも欲しいもの

サッカーの賭けは、もはや大会の一部であると多くの学生の間は
感じているが、彼らはお金を賭けているわけではない。

法科大学の学生Le Trung Nghiaクンは、サッカー狂のガールフレンドと
ギリシャ−チェコ戦である賭けに出た。

勝ったほうは、負けたほうからキスされるのだ。


Nghiaクンのガールフレンドは必ず勝つと考えていたチェコに賭けた。
もちろん、彼女は彼からのキスを信じていた。


だが、ギリシャはチェコに前半終了直前に得点、勝利した。

伏兵ギリシャを信じていたNghiaクンは、見事彼女から
キスを受け取った。

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/2004-07/03/Columns/Sports.htm

---------

>試合のハーフタイム中に、常に何か口にしていたからだ。

これは俺もわかるぞ。ただ、俺の場合は、食い物じゃなくて、
タバコだ。

俺も、禁煙中にスタジアム行ったら、発狂するかもしれぬ。


どうでもいいが、なんでもユーロのせいにするのは良くないぞ。
ベトナムの人々の悪い癖だ(笑)



>彼らはお金を賭けているわけではない。


なんか、この年齢になってキスとか書いていて、すげー
こっ恥ずかしいのですが、ベトナムという国は、サッカー
の楽しみ方を、すげー知っているのではないか。


日本では、サカヲタ的な楽しみだけで終わっている気がするぞ。
このへんは見習わなければならんと思う。俺は。



楽しみ方云々だけでなく、アジアカップ自体もこのくらいに
盛り上がるべきである。


たとえば、TV番組「あいのり」だの「キス・イヤ」に出てきそうな
彼氏が、彼女のキスを欲しいがために、クウェート−ヨルダン戦で、
あえてヨルダンに賭ける、とかだな、そのくらいにならねば
イカンということである!(なんか書いててアホ臭くなってきたが)



んでも、この賭け、彼氏・彼女間じゃなくて、憧れのクラスの女の子、
とかの方が燃え(萌え)るのではないかハァハァ。



...

10 minutes: サカマガへの提言 - 2004年07月03日(土)

火曜日は、カバンの中を軽くして、少し早めに家を出る。

サッカーマガジンの発売日だからである。


電車の中でサッカーマガジンを読むと

「今日は火曜日であるのだなー」

と実感するわけである(だからどうした、と思うが)



俺の中のサカマガとは、「サッカー雑誌界の重鎮」である。

なにせ俺が生まれる前から発行しているという伝統がある。

伝統とは四の五の言わず、素晴らしいものだという俺的持論が
あるので、ずっと購読している。




しかし!

俺が最近許せないのは、読者のコーナーである。

あれは重鎮らしからぬページである。




例えるなら、

蒸気機関車に乗ったら

『煙が出ないように、煙突を塞いでみました』

とか書いてあるようなモンである。


老舗旅館の晩飯に

『なんとかのムニエル、クリーム添えでございます』

とか言ってくるようなモンである。


小野ヤスシが

エミネム、いいよね』

と言ってくるようなモンである。



重鎮が何故媚びる!(小野ヤスシは重鎮じゃないが)と言いたい。



俺が望むのは、読者に「うんうん、そーですよね、おなじサッカー
好きですもんね」的なアプローチとか誌面づくりをやめて欲しいのだ。



たとえ間違っていたとしても、ガツンと、

「うう・・・目が覚めたッス!旦那!」

という衝撃が欲しいのだ。




今のサカマガの投稿のコーナーや返答は、
「サッカーマガジン編集部」ではない!



あれは、メンズノンノとかファッション誌でよくある
架空の担当「パセリちゃん」とかそんな感じである。


俺は「はいはい、相手にしてらんないよ、君ら(編)」
という、高飛車な文章が読んでみたいのだ。



なぜなら、それが重鎮だからである。



俺は、望月三起也センセーのコラムは好きだ。

書いていることはよくワカランし、絵も全部ヒバちゃんだが、
とにかくイイ意味で頑固なクソジジイである。



昔新年特大号かなんかでやった、100年後のサッカー
とかいう企画は良かった。

重鎮がどう考えているのか?という興味深い記事であった。

これはサカマガしか出来ぬ企画である。
(他の雑誌がやったら、ただの妄想記事である)



サカマガはもっとジジイ色を出し、重鎮度を上げなければ、
カウンターカルチャーとしてのサカダイ(なのか?)とか
SportivaとかFootivalとか他雑誌などの元気もなくなるだろう。
(サカダイ以外読んでないけど)


いい感じのババア(そうでもない場合もあり)が買ってしまう
雑誌『暮しの手帖』のように、サッカーマガジンも、イイ感じの
ヨレたオッサンが手に取るような、そんな雑誌になって欲しいと
思う梅雨の夕暮れだった。


...

義勇兵、日本と戦う - シンガポール - 2004年07月01日(木)

ヤングライオンズ(シンガポールU23代表)が、日本のU19代表と
対戦するつー話はありましたが、まさかヤングライオンズに、日本の
選手が入るとは!

日本の選手とは、もちろんシンガポールリーグでプレイする、
アルビレックス新潟S(以下アルビS)の選手であります。


ちゅーわけで、一気に訳してみました。


----
■シンガポール代表として日本と対戦する日本人
Japanese to play for Lions against Japan


By Marc Lim  2004/07/01 The Straits Times(Singapore)
 

中島ファラン一生は日本・カナダ・英国のパスポートを保持
しているが、ジャラン・ベサールスタジアムで行われる、
若手選手の国際試合のピッチに立つときは、上に挙げた国
の代表のどれでもない。


彼は、日本U20代表と対戦するヤングライオンズ
(シンガポールU23代表)の一員となるからだ。


SリーグのアルビSでプレイする20歳のファランは、
次のように語った。


「僕は3カ国の市民権を持っています。でも、胸にシンガポールの国旗が
 入ったユニフォームを着て、日本と対戦するんですよ!」


「ちょっと妙な感じがしますが、何物にも変えがたい機会ですね。
 僕はこの機会をアピールのチェンスと捉えています。
 誰が見ているかはわかりませんからね。いいプレイをしますよ。」



ファランは同じアルビSのチームメイト山田将司、そして新麒FCの
Zhang Mengと共にヤングライオンズに登録される。



この外国人トリオの参入は、シンガポール入りする強豪チームに対する
ヤングライオンズの強化プランとして進められたものだ。


さらに彼らのこの参入は、シンガポール代表監督であるラディー・
アブラモビッチ氏が、FAS(シンガポールサッカー協会)の才能
ある外国人の帰化方針という観点から、彼ら3人のプレイを目の
当たりにすることが予想される。



ファランに対し、ファンや代表のスカウト陣が大きな注意を払うで
あろうことには疑問の余地はない。


多くのファンが彼のルックスに注目するであろうが、その
ルックスにも負けずとも劣らないのは、フィールドを駆け回る
その実力である。


彼はアルビSにおいて8ゴールを上げ、チームの得点王である。

この8ゴールには、火曜日に行われた対ヤングライオンズ戦で
1−1となったゴールも含まれている。

(ヤングライオンズへの参入は)時期早々かも知れないが、
シンガポールを代表するメンバーに入った事に関しては
前向きな姿勢だ。


「僕のアルビSとの契約は、今年末までなのです。
 だから、それが終われば僕は色々なチームと話すことが
 できます。
 
 金曜日の試合では、どのくらいチームとフィットできるか
 見てみたいですね。もしいいゲームになったら、僕はどんな話
 でも聞いてみたいと思いますよ。」


今月、ヤングライオンズの国際試合の今後に関しては、
この試合一つで終わることはないと考えられる。


(以下、違う内容なので略)

http://straitstimes.asia1.com.sg/sports/story/0,4386,259180,00.html?

-----


ちなみに、ヤングライオンズって言葉を使っていますが、
正確に書くと今回のチームは

Young Lions Invitational Team

でありまして、彼ら3人が即シンガポールU23代表って
ワケでもなく、彼らが参入してSリーグを戦うってワケ
でもないです。


記事には3人とありましたが、もう一人セルビア・モンテネグロ
出身のDF、Vladan Seric(元Partizan Belgrade所属)もこの
チームに入る見込みです。若いのか、ベテランなのかは不明。





あ、これを読んで、「ファラン、新潟を捨てか?許すまじ!」と
思うのはカンベンしてください。

ファラン選手と記者が何語でしゃべったかワカランですし、
きっと記事には会話の前後もないでしょうから。

んでも一番問題なのは、ヘッポコ翻訳な俺。

なので、ニュアンスがずいぶん変わっている可能性も
ありますから・・・。




ま、この記事でわかるのは、ファラン選手は今回のことを
嫌がっているわけではない、つーことですかね。




当人達はどっちかって言うとアブラモビッチ監督へのアピール、
っちゅーより日本のコーチ陣へのアピールが強いのではないか、
と予想してしまいます。

が、まあ、Sリーグのプライドを持って戦ってください!
山田選手とファラン選手。

2カ国にまたがった代表ユニを着られることが経験できる
日本人選手ってのは、将来的にもソウソウ居ないハズっす。



来年は等々力で会おうや、お二人さん(もちろんJ1で)。
俺は応援しているぞ〜。

ps

試合後のコメントなどは■ココ■




...



 

 

 

 

もくじ
前の日記  次の日記




メール ホームへ