東南アジアサッカー調査メモ...ogaoga2k

 

 

ドラゴン、アジアの片隅で一休み - シンガポール - 2003年12月31日(水)

さてさて、12月初旬に、ちょびっとだけシンガポールに
行ってきました。

まー、日数が少なかったのであんまし話のネタがなかった
わけでありますが、色々写真を撮ったのでご紹介。


■SEA GAMES2003 シンガポール-カンボジア戦

シンガポールでは、SEA GAMES期間中は、
毎晩大会ハイライト番組をやっていたようです。

サッカーは一応、シンガポールの試合全部をTVプログラムで
放映しておりましたが、リキの入れようがマレーシアの方が断然
上でありました。
(マレーシアのTVもホテルでは映ったのです)











ベトナムの観客のみなさま。多分メインスタンド。


前半終了。しかしバックスタンド客少ない。。

一応、各ゴール裏は、その国の選手団が応援に来てたようですが、
カンボジアの方が声多し。ま、開催国ベトナムの隣国だしな。

試合はというと、シンガポールの方が基本技術が全然しっかりして
おりました(特にGKは差がありました)。

途中までは、お互い中盤をすっぱ抜いた試合をしておったのですが、
カンボジアが点を取ると、シンガポールがブチ切れで怒涛のごとく
攻めまくっておりました。


うーむ、カンボジア、なかなかまだアセアントップ5までの
道は長そうだなーという印象です。



■シンガポール・ナショナルスタジアム

かつて日本代表がタイ代表にチンチンにされた、シンガポール・
ナショナルスタジアムであります。キャパは55,000(だったかな)。

オヤジ達が競技場に集まっていたので、「む?試合か?」と
思ったら、馬券売り場でした。。。



メイン側入場口。


バック側入場口。


内部の様子。うーむ・・・風格あり・・・タマラン!!

ここにはシンガポールサッカー協会(FAS)の展示物があると
聞いてたので、スタッフの人に尋ねてみると、なんとFASは
つい最近ジャラン・ベサールスタジアムに引越したとの
こと。トホホ・・・。

ちゅーわけで、行ってみましたです。


■ジャラン・ベサール・スタジアム

住宅地の中に突然出てきてビビリますが、規模は小さめです。
遠くから見ると、高校くらいかも。

でもすげー新しいです。おまけにサッカー専用。


バックスタンド側入り口

メインスタンド側入り口?隣はプールです。

すばらしいことに、スタジアムにはフードコートがあります。
タマラン!日本のスタジアムも見習え!

タイガービールのロゴ入りオブジェ。
ハァハァ。

バック側からみたメインスタンド。

メイン側からみたバックスタンド。

メインスタンドのシート。


ゴール裏は壁になってます。
サポが居なくても、ダンマクがあるので安心・・・かも

「俺達がついてるぜ、シンガポール代表!」

つー感じでしょうか?


スタジアム内、FASの受付に飾ってあるTシャツのオブジェ。
タイガーカップ2002の時みんなが着てた奴です。

バックプリントは、"There's a Tiger behind every Lion."

「ライオンには、タイガーがついてるぜ!」

ライオン=シンガポール代表、タイガー=スポンサー、てな具合かな?


ちなみに、シンガポール代表ユニを別の場所で買ったのですが、
普通はアパレルメーカーのロゴがある場所に、タイガービールの
”タイガー”ロゴとしか入ってません。
(何故アパレルメーカーでないかは謎)

以前ナショナルスタジアムにあった展示物は、もうココでは
展示してないそうです。ガッカリ。


■激萌え、シンガポールのフードコート


うーむ、大英帝国ミーツ屋台文化!な感じっすな。


だれがどう見ても、シンガポールのマスコットである!

イイ髪型にいい下着、それに短パンでもコーヒーとトースト。
うーむ、東洋・ミーツ・西洋である。
さすが、シンガポール。


スバラシイ出来である。このキャラの紙コップを持ち帰ったのは
言うまでもないっす。


タイガービールをストローで飲むのが、アセアン風なのか?


シンガポールから見たアジアはこんな感じなのだろうか?
すばらしいアジアだ。南アジアと東アジアってのが興味深いです。

んでもこのメンツは、ストリートファイター2のキャラっぽいな。




うーむ、いい日本だ。俺の理想の日本でもある。


■その他諸々気づいたこと。

ちょっと色々回って、夜11時ごろにバスから電車に乗り換えた時
のこと。

シンガポールはやたら団地があるのですが、団地にはフードコートが
しっかりありまして、その団地の住民が集まって飯食ったり、ビール
飲んだりしておりました。

んで、そのフードコートにある1台TVの前には10人ほどが集まり、
イングランドのプレミアリーグをマジ観戦しておりました。


うーむ。


日本のラーメン屋じゃ、せいぜいスポーツといえば
野球か相撲だと言うのに。

たまたまにしても、日本じゃトヨタカップを流すラーメン屋
はねーだろうなぁ。。

とか思っておりました。
ちょっとサッカーが日本に比べて身近な存在っぽいですな。
(プレミア・リーグも含めて)



あと、街にはユニ姿の人も結構居るのですが、80%くらいはマンU。
ターバン巻いてる人もマンUユニだったりします。さすが大英帝国。



いやー、でもすげー都会だったな。シンガポール。

地下鉄とかバスとか、全部suicaみたいなシステムだったしな。
(suicaを使ったことがない俺は、改札でモタついてカッペ丸出し)


なんとなく、欧米に留学して帰ってきた中国人が、マレー半島に都市
つくりました、なトコだったな。同じ都市国家の香港に比べて、
いい意味でも、悪い意味でも。


とか1回行っただけで、何が分かるんだ俺、と軽く自分に突っ込みながら、
今回のご報告終わりっす。



...

Persik Kediriについて - インドネシア - 2003年12月27日(土)

Persik Kediriについてチョコチョコ調べて、わかった事を
とりあえず挙げておきます。

■読み方
プルシック・クディリです。

インドネシア語の単語の最後にKがあるときは、言うか言わないか
微妙な力加減で発音するそうです。ですから、一応Kがある、という
ことでプルシックと表記するのいいのでは、という助言を頂きました。


■ホーム地、クディリについて

クディリは、東ジャワ州に位置する小都市ですが、有名なのはインド
ネシアでおなじみの、ガラムタバコ(グダンガラム社)の
本社工場があるそうです。

ガラムってなんじゃ、と思う方もいるかもしれませんが、誰かが
バリ旅行とかから帰ってきた後、喫煙室が甘ったるい匂いになって
たりすることがあると思います。そのタバコであります。


クディリを訪れた人によると、町じゅう丁子(ちょうじ、クローブ)くさい
そうで、アウェイで訪れると、とても印象に残りそうであります。


チームのホームスタジアムはBrawijaya Stadium.

キャパは1万2千人らしいのですが、リガ・インドネシア2003の
優勝が決まる試合には、2万人が集まったとのこと。

■こんな感じ■
すげーな。



■チームの最近の成績

・リガ・インドネシア2003



#.team(Home town) G. W. D. L. GF-GA Pts.
-----------------------------------------------------------
1.Persik (Kediri) 38 18 13 7 72-32 67 AFC Champions League
2.PSM (Makassar,Ujungpandang) 38 18 8 12 68-48 62 AFC Champions League
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
3.Persita (Tangerang) 38 16 14 8 47-33 62
4.PSS (Sleman, Yogyakarta) 38 16 12 10 48-43 60
5.Persipura (Jayapura) 38 17 7 14 66-51 58
6.Persikota (Kabup. Tangerang) 38 16 10 12 59-45 58
7.Persija (Jakarta) 38 15 10 13 59-46 55
8.Semen (Padang) 38 15 10 13 44-54 55
9.PSPS (Pekanbaru) 38 14 12 12 49-46 54
10.Pupuk Kaltim [PKT] (Bontang) 38 16 5 17 49-49 53
11.Persijatim Solo FC (Solo) 38 14 11 13 47-47 53
12.Deltras (Sidoarjo) 38 14 9 15 49-55 51
13.PSIS (Semarang) 38 14 8 16 43-45 50
14.Pelita Krakatau Steel (Cilegon) 38 15 5 18 48-56 50
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
15.Perseden (Denpasar) 38 14 6 18 46-56 48 Playoff
16.Persib Maung (Bandung) 38 12 9 17 35-48 45 Playoff
----------------------------------------------------------
17.Arema (Malang) 38 11 11 16 39-59 44 降格
18.Petrokimia Putra (Gresik) 38 11 9 18 52-72 42 降格
19.PSDS (Deli Serdang) 38 11 8 19 43-56 41 降格
20.Barito Putra (Banjarmasin) 38 9 11 18 30-52 38 降格








・JVC CUP 2003 @ ベトナム

参加チーム:6

▽グループA

2003/11/01 Persik 0 - 0 ベトナムU23代表
2003/11/03 Persik 2 - 0 The Cong(ベトナム)

▽準決勝

2003/11/07 Persik 0 - 3 SL Nghe An(ベトナム)

(優勝:SL Nghe An 2 - 1 Perak(マレーシア))


・Piala Emas Bang Yos(プレシーズンの大会) @ インドネシア
(=ジャカルタ特別州知事スティヨソ知事ゴールデン・カップ)

参加チーム:8

▽グループB

2003/12/07 Persik 1 - 1 PSM Makassar
2003/12/09 Persik 0 - 1 Semen Padang
2003/12/11 Persik 1 - 1 Persebaya

グループ最下位で予選敗退.


■チームについて

2003年にプレミアディビジョン(ディビジ・ウタマ)に
昇格してきた、新顔のチームでしたが、あれよあれよと優勝して
しまいました。


ニックネームは、"白い虎"。

システムは3-5-2が多かったのですが、最新の練習試合(12/24)
では、4-4-2を使ってます。

キープレイヤーはFrank Bob 'Bobby' Manuele(ナイジェリア)と、
Musikanの2トップです。

リーグでの72得点中、2人で50得点(Bobby;28, Musikan;22)
とっております。


MFではKhusnul Yuli、Harianto(キャプテン)に代表入りの噂が
出ていたほか、DFをみると、チリ人のJuan Carlos Tapia、それに
ベテランのSiswantoroがおり、GKのWahyudiも代表に近い立場との
ことです。

その他の外国人勢は、Bessala (FW/ナイジェリア)、Ebi Sukore
(MF/ナイジェリア)と、結構アフリカ色が強いチームですね。


数字を見る限り、リーグ最高得点及び最少失点という、なかなか
手強そうなチームです。


・スタメン(Piala Emas Bang Yos時)

GK:27-Wahyudi

DF:14-Siswantoro, 5-Juan Carlos Tapia, 4-Aris Susanto

MF:25-Khusnul Yuli, 12-Harianto (c), 8. Ebi T Sukore,
   3-Wawan Widiantoro, 19-Suswanto

FW:22-Musikan, 10-Bamidele Frank Bob Manuel

参考:rsssf
協力:水嶋真人さん


もーちょいいろいろ調べたら、ページ作りますです。



...

敵の敵は味方 - インドネシア - 2003年12月24日(水)

AFCチャンピオンズリーグで横浜Fマリノスと同組になった
インドネシアのPersik Kediriについてネタを集めているのですが、
全然ワカランので、インドネシアサポの方にメールしている
トコです。

んで、とりあえず返ってきたのがコレっす。


-----

オガ、川崎フロンターレが昇格できなかったってこと聞いたよ。

でもアレマ(マラン)も同じだ。

アレマもディビジョン1に落ちたけど、僕たちには問題ないよ。
(*インドネシアのディビジョン1は実質2部です。)


「アレマがどこに居ようとも、
 俺たちゃ、やっぱりアレマニア!」


だからね。


Persik Kediriについて聞きたいってメールを読んだけど、
Persikのホーム、クディリはマラン(アレマのホーム地)から
115km離れた場所にある。

横浜Fマリノスと川崎は同じ地区にあるって君は言ってたけど、
アレマとPersikも同じ、東ジャワ(州)にあるんだ。


僕らアレマニアは、Persikのことがみんな大嫌いだね。
あのチームのことをみんな「裏切り者(Tritor)」って呼んでるよ。

あのチームは90%くらいの選手やスタッフがアレマから
離れていったメンバーなんだ。アレマになんの感情もなしにね。

だから、僕らアレマサポーターは、Persikが横浜に虐殺されるのを
望んでるよ!!

(以下略)


-----

クディリとマランは東ジャワ州ちゅーことでは同じであります。
まー、わかりやすい地図ですと、

コレはインドネシア全土の地図でありますが、
地図上の黒字のある"JAWA"島をクリックします。

ここで出てきた画面は、ジャワ島でありますが、右半分、赤字で
”JAWA TIMUR”と書いてあるのが、東ジャワ州です。

ここで地図上の”SURABARA”と書いていある赤い点をクリックすると、

Malang(マラン)、そしてKediri(クディリ)と
地名が出てきます。



うーむ、でも東ジャワ州で「同じ地区じゃいー」と言うあたりは、
国土のデカさっちゅーか、なんちゅーか、スケールのデカい話で
あります。


にしても、「Persikが横浜に虐殺されるのを望んでる」とは、
サスガである。115km離れたところまで、アレマニアが
大挙して横浜の応援に行ってくれたら、マジもんだと思うが、
そーいうワケにもイカンだろうなぁ。

他のアレマニアにもメール書いたのですが、一様に「あそこは気に食わん!」
ばっかりで、全然PERSIKのコトを教えてくれません(笑)



ちなみに、アレマニアのチームカラーは、横浜と同じ
トリコロールなので、アレマニアの方々は横浜のユニを
欲しがっていたりします。



ま、敵の敵は味方ってな具合で、横浜Fマリはインドネシア
でも応援している人々がいるってコトで。


...

AFCカップ2004について - アジア - 2003年12月19日(金)

・AFC(アジア・サッカー連盟)は来季から、ACL(AFC
チャンピオンズリーグ)に出場できない14リーグから構成される
「AFC杯(AFCカップ)」を新設する。

14カ国・地域のクラブチームにより、CLと同じフォーマット 
で開催予定。


◎参加チーム

基本は”発展国”のカテゴリーとなるアジア14カ国


◎開催方式

基本的にACLと同様。以下、ACLの開催方式

東西2地区に分けた1次リーグを経て、決勝トーナメントを
行う。決勝も含め、すべてホームアンドアウエー方式。



◎開催時期

基本的にACLと同様。以下ACLの開催時期

・1次リーグ   :2004年2月-5月
 (2月11、15日、4月7、21日、5月5、19日)

・決勝トーナメント:2004年9月-11月

*全試合、原則は水曜日の開催



◎今回のフォーマット

<東・東南地域:6ヶ国>
 ・香港
 ・北朝鮮(不参加)
 ・マレーシア
 ・シンガポール
 ・ミャンマー(不参加)
 ・モルジブ

*香港は1チームのみ参加
*インドのチームが1チーム東・東南地区へ

よって、
 6ヶ国×2チーム=12チーム 
        
不参加は、
 2カ国(計4チーム)不参加 + 香港1チーム=5チーム

インドから、
 1チーム

合計:12-(4+1)+1 = 8チーム

→8チームを2グループに分け、各グループ1位が準々決勝へ。
 2グループの2位で、成績が良いほうが準々決勝へ。



<西・南・中央地域:8ヶ国>
 ・レバノン
 ・バングラディッシュ
 ・トルクメニスタン
 ・イエメン
 ・インド
 ・シリア
 ・オマーン
・ヨルダン(不参加)

*オマーンは1チームのみ参加


よって、
 8ヶ国×2チーム=16チーム 
        
不参加は、
 1カ国(計2チーム)不参加 + オマーン1チーム
 インド1チームが東地区へ =4チーム


合計:16-(2+1+1) = 12チーム


→12チームを3グループに分け、各グループ1位が決勝トーナメントへ。
 3グループの2位で、成績が良い2チームが決勝トーナメントへ。




▽決勝トーナメント(2004年9月-11月)

◎各グループ1位(東2+西3)+2位(東1+西2)=8チームが
 決勝トーナメントへ進出。



■AFC Cup 2004 組み合わせ

- West, South and Central Asia Group (A to C)

Groups A

 Nejmeh (Lebanon)
 Muktijoddah (Bangladesh)
 Nisa (Turkmenistan)
 Al Sha'ab Ibb (Yemen)

Group B

 Mahindra United (India)
 Al Wahda Sanaa (Yemen)
 Al Wahda (Syria)
 Dhofar (Oman)

Group C

 Olympic Beirut (Lebanon)
 Mohammedan (Bangladesh)
 Nebitchi (Turkmenistan)
 Al Jaish (Syria)


- Asean and East Asia (Group D and E)

Group D

 Perak (Malaysia)
 Happy Valley (Hong Kong)
 Home United (Singapore)
 Valencia (Maldives)

Group E

 Negri Sembilan (Malaysia)
 East Bengal (India)
 Geylang United (Singapore)
 Island FC (Maldives)




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■East Bengal(イーストベンガル)、楽なグループに
East Bengal get easy grouping

BY RAJU BHATTACHARJEE

TIMES NEWS NETWORK[ MONDAY, DECEMBER 15, 2003 07:58:15 AM ]

ニューデリー発:


アジア大陸のクラブ王者を決めるAFCチャンピオンズリーグの
フォーマットが第1回大会を終えて変更がなされた。


AFCの掲げるテーマ”ビジョン・アジア”のもと、AFCチャン
ピオンズリーグは、3つの大会に分割された。


アジアのトップレベルのクラブは、AFCチャンピオンズリーグに
参加するが、インドのような”発展国(developing nations)”は、
AFCカップに出場することとなる。そして、さらにその下部に位置する
クラブの大会として、AFCプレジデントカップが創立される。



AFCカップの組み分けは、マレーシアのクアラルンプールで
12月12日金曜日に行われた。当初この大会は、14ヶ国・
28チームが参加予定であった。

しかし、AFCからは、ヨルダン・北朝鮮・ミャンマーが棄権し、
香港とオマーンからは1チームのみの参加との情報である。



参加チームは3地区(西地区、南・中央地区、東地区)、
そして5グループに分かれ、2月11日からH&A形式で
戦うこととなる。



インドのNational League優勝チーム、イーストベンガルは今年
初め、東南アジアクラブ選手権を制したが、実力に劣る東地区に
入った。

一方、Federation Cup優勝のマヒンドラ・ユナイテッドは、
イースト・ベンガルよりも厳しい西地区のグループに入った。


http://timesofindia.indiatimes.com/articleshow/358751.cms




■Perak(ぺラ)、来年のAFC CUPで準々決勝進出に自信
Perak confident of reaching AFC Cup quarter-finals next year

Tuesday December 16, 2003

BY S. SIVABALAN


クアラルンプール発:

マレーシア・プレミアリーグ優勝チームのぺラは来年のAFCカップ
準々決勝進出に自信を見せた。

日曜日、ブキッ・ジャリにあるAFC本部で行われた抽選で、ペラは
AFCカップのグループDで同グループに入った。

他のチームは、ハッピーバレー(香港)、ホームユナイテッド(シンガポール)、
クラブ・バレンシア(モルジブ)である。

ペラのチームマネージャーDatuk Jamal Nasir Rasdi氏は、組み合わせに関して
以下のように述べた。


「シンガポールのチーム以外とは対戦したことがないが、準々決勝進出には
 自信を持っている。」


マレーシアを代表するチームとして、FAカップ優勝のネグリ・センビランも
この大会に参加するが、チームはグループEに入った。グループEの他の顔ぶれは、
キングフィッシャー・イースト・ベンガル(インド)、ゲイラン・ユナイテッド
(シンガポール)、アイランドFC(モルジブ)である。


この大会では、5グループ、全20チームで行われる。


各グループ1位のチームは準々決勝に進出し、残りの3枠は西・中央・南地区の
2位チームに2枠、東・東南地区の2位チームに1枠与えられる。



http://thestar.com.my/news/story.asp?file=/2003/12/16/sports/6909475&sec=sports



■ダービー氏、シンガポールの威信を賭け、AFCカップに挑む
Darby aim to do Singapore proud in AFC Cup

シンガポール発:

ホーム・ユナイテッドのSteve Darby監督は、来年行われるAFCカップへの
意気込みと、そこでのチームの勝利を信じている。

AFCカップではグループDに入り、マレーシアのペラ、香港のハッピーバレー、
モルジブのクラブ・バレンシアという組み合わせだ。

Darby監督は、シンガポールのチームはAFCチャンピオンズリーグで
戦うことが出来ないが、この大会で全力を尽くすと明らかにした。


「選手の何人かは、我々がAFCチャンピオンズリーグで戦うことが出来ない
 ことに対してガッカリしてしまったようだ。

 だが、AFCチャンピオンズリーグで戦うことよりも、AFCカップで
 勝利することが、我々にとってはより良い結果をもたらすと思う。

 他のチームとは接戦になるだろうし、エキサイティングな大会になるだろう。」


アジアのサッカーに慣れているDarby監督は、昨シーズン、Sリーグのカップ戦・
リーグ戦の2冠という偉業を成し遂げたが、この成績こそが、よりチームの強化に
つながるのであって、選手達を放出するのは反対であると説明した。



「私は、モルジブと香港にコンタクトを取って、チームの詳細なレポートを
 入手している所だ。また私自身ジョホールFAで指揮をした際、ペラに
 行っている。2度対戦しているが、2部リーグの時はカップ戦で3-1で勝ち、
 プレミアⅠリーグの時は0-8で敗退した」


シンガポールに来る前は、ベトナムで過ごしたDarby監督は、また以下のようにも
語った。


「多くのアジアのクラブチームが持つ問題として、毎年選手の顔ぶれが常に
 変わってしまう点だ。だから、チームの今後について予想することが出来ない。

 私は、こういった流れを、まずこのホーム・ユナイテッドで止めようと努めた。
 2冠を成し遂げた選手達とは、2年か3年契約を結んだよ。


 ホームタウンのビシャンでは、素晴らしい観客がスタジアムに足を運ぶだろうし、
 そして我々は満員のスタジアムになることを期待している。すでに多くの人が
 チケットの問い合わせの電話をしてきているんだ。

 結果を予想することは不可能だが、私たちに勝つチームは、良いチームじゃ
 なきゃいけないってことは言っておくよ!」


http://www.asian-football.com/mrel/news_56319_E.html
---------

自信たっぷりなインドでした。負けんな、マレー半島!




...

日本サッカー協会・台湾支部 - 台湾 - 2003年12月15日(月)

うーむ、シンガポールで得た資料が、やたらクソ面白い。。。

シンガポールサッカーの歴史とか、マレーシアカップの
歴史とか、イングランドでの南アジア系選手情報とか、
相当萌え(ちなみに最後の資料のタイトルは
「Asian Can't Play Football」)。


そんな中でも、いちばん興味を引いたのが、アセアン・チャイニーズ
の選手達(シンガポールは特に)と、日本人が祖母のシンガポールの
ヒーロー、Mohammed Nohとか、東アジア-東南アジアのサッカー
関係である。


ま、このへんもアップしたいし、マレーシア五輪代表と
マレーシアサッカーについてもまとめたいところですが、
来るシンガポール戦に向け、随時資料を溜め込んでいる
ところであります。


(その前にタイガーカップ2002とシンガポール訪問記を
 まとめたいところっす)


今回は、日本の資料で、かつ東アジアのネタですが、中々
興味深いネタがあったのでとりあえずご紹介。



-------
■JFA地方支部・地方協会

●台湾

1935年(昭和10年)の時点で、この地域のチームを
JFAに加盟させるため、本格的な手続きを取ることは組織力
微弱で間に合わないため、単に一括JFAの台湾支部としての
連携を取り付け、鉄(くろがね)蹴球団が明治神宮大会に参加した。

(…以下略…)


[日本サッカーのあゆみ 50年史:日本蹴球協会編より抜粋]

-------


ちなみに1938年では、台湾支部は台湾協会になっております。


あと、明治神宮(体育)大会つーのは、今の”国民体育大会”の前身で、
主催は内務省、という今の日本じゃ決して観ることが出来ない大会
であります。


明治神宮大会は、「天皇陛下に奉納する総合スポーツ大会」とのことで、
ゆえに内務省かあ、と合点が行くわけです。


”日本国民として、陛下に素晴らしいスポーツを見せるのじゃー!大会”
という感じでしょうか。


このへん、当時日本の植民地だった朝鮮の京城蹴球団の活躍、とか、
五輪でも台湾人選手が国籍は日本人となって、、、という話もあった
わけで、サッカーでも同じことがあっても当然なのはわかるのだが、
全然イメージできなかった。


んでも、鉄蹴球団、選手はみんな実質台湾の人だったのだろうか。

満州国代表は、日本人ぽい名前の選手も結構いたのだが。
創氏改名とかあのへんがあるから、正確なことは判らないけど。



50年代後半から60年代前半、台湾は結構強豪で、ローマ五輪
(’60)に出場をはじめ、アジア大会とかムルデカ大会じゃ
優勝してるし、(香港人選手を連れてきたりしてたらしいが)
はたまた中国本土との問題でオセアニアサッカー連盟に所属させ
られたり、と激動なサッカーの歴史の国である。うーむ。


一度、ゆっくり話が聞きたいものよ。


とくに、シンガポールで得た情報だと、戦前のアセアンは相当
チャイニーズ・プレイヤーの影響はあったみたいだし、やはり
東南アジアのサッカーを調べる上でも、香港・台湾あたりは
チェックするべきかも知れぬ(出来んけど)。




・・・そういえば、話は変わるが、渡辺満里奈の台湾熱は
冷めたのか?



- - - - - - - - - - - - - - - - - -
その他今回の日記の参考書籍・ウェブ:

・東アジアサッカー選手権2003決勝大会公式ガイドブック 講談社
・明治神宮外苑ホームページ>明治神宮外苑の歴史
 http://www.meijijingugaien.jp/gaien/g15_2/g15_2.html
・2002World.com>日本サッカーの歴史
 http://www.2002world.com/index.html


...

10 minutes: たまには意地悪してみたり - 2003年12月03日(水)

つーわけで先日、雑誌「クウネル」がヘンテコな方向に走って
いる(不愉快系癒しが増えてきた)ので、新たな雑誌を探す
のだーと息巻いて某書店に行ったのであります。


そこで、色々雑誌を物色していたのですが、クウネルの鹿サポ弁当記事
以来の衝撃が再び襲ったのです。


その本は、
『アルビレックス新潟オフィシャル・サポーターズマガジン第1号』






J1昇格の夢を砕かれた、水色の不気味なマスコットを持つ某チーム
サポの俺としては、



「”マルクス・ゴール”は、”アルプス・ゴール”
 しか聞こえネーんだ、コノヤロウ」

「カモメだの白鳥だの、なんで鳥のチームは俺をイライラ
 させやがるんだ、コノヤロウ」

「シンガポールは英語と中国語だから、野次り甲斐がないんだ、
 コノヤロウ。」



などなど、


・某チームサポという立場からの罵倒電波
・何故かカモメへの罵倒電波
・アセアンサッカー管理人の俺としての浅い知識電波


と、色々な電波を受信・発信しながら読んでおったのですが、
その本は、俺の毒電波を、リスペクト電波に変えてしまったので
あります。



その内容はというと、スタジアムに来るサポの特集があり、
「アルビレックス浴衣」を、旗から自作(多分)した女性
とその一家の写真を見つけたのであります。



・・・うーむ。


”サッカーのサポート+家族+民族衣装+コスプレ”

である。


・・・なんて、なんてジャポンなのだっ!!!




「チームの一員としてのアイコン」のユニを着る、というところ
までは、俺も理解は出来る。

しかしほとんどの人は、「じゃあ、ユニ買うべ」という所で
停止してしまうハズだ。



「同じ世界観のモノを自作し、それを着て仲間意識」というのは、
コスプレ界(よく知らんが)ではごく当たり前のことかもしれんが、
サッカーサポ界では、あまりみたことがない。


というか、コスプレという文化土壌がなければ、そこまで意識は
向かわないハズである!



もちろん、W杯において、民族衣装でサポートという人もいる。
民族衣装のハッピを着て応援、もある。
オリジナルTシャツで仲間、という集団も存在する。


が、これらの場合、属している集団、あるいは個人への注目の度合いが
上がってしまい、ヘタすると”チームを応援する人”度合いが"チーム”
に勝ってしまう危険もあるのだ。





彼女の場合は

・チームへのサポートを家族で、という形態
・民族衣装という手段
・チームとの一体感を、押さえたコスプレ手法により損なっていない
 
のである!


うーむ。。。欧州でも南米でも中々見られんと思う。
相当高度なテクであり、まさにジャポンだ。




すばらしい。

なんて素晴らしいんだ。

まさにジャパニーズ・フットボール・サポーターである。



と、大絶賛したのですが、本を買わずに立ち読みで終わらせたのは、
J1昇格を逃した恨みです。



...



 

 

 

 

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