東南アジアサッカー調査メモ...ogaoga2k

 

 

許すまじ、レアル - アジア - 2003年08月12日(火)

さて、ここんとこ様々な欧州チームがアジアにやってきたわけ
ですが、やっぱ扱いがでかかったのはレアル・マドリード。
(レアル・マドリッドかマドリードかよくわからん)


そんなレアルに、アジア・アニキのベラパン氏、久々に
怒っております。



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■「レアルは強欲・吸血鬼」とベラパン氏語る。

2003年7月24日 - クアラルンプール:


アジアサッカー界のリーダーが水曜日、レアル・マドリードを
”吸血鬼”、”強欲”と揶揄した。

これは、レアル側がアジアツアーの費用として、通常の3倍
もの費用の要求を批判したものだ。


アジアサッカー協会事務局長、ピーター・ベラパン氏がAFP
に語ったところによると、彼はスペインのこの強豪チームに
失望すると同時に、45のサッカー協会にレアルの要求する
大金に対応しないよう求めたという。


「我々は過去20−25年間、世界中のチームをアジアに
 招待したが、このような大金を要求するようなチームは
 見たことがない。」


ベラパン氏はレアルマドリードが中国でのツアーを始める
2日前にこう述べた。



「我々は各チームがここアジアに来て、選手達がプレーを
 するのを歓迎するが、金のために来るというのは歓迎
 しない。今回の件は全く承諾しがたい。まさに金目的だ。」



ベラパン氏はレアル側がアジアの各都市に対し、300万
USドル近くを請求し、その他40名のスタッフに五ッ星の
ホテルの用意や他の費用を請求したと言う。


「今回の件のような話は歴史にない。」


彼は、最近アジアにツアーに来た、他の有名チームの
3倍もの費用を請求してきたと付け加えた。


「私は選手達を尊敬しているが、ファンから血を吸う
 ような真似はすべきでない。」



ベラパン氏は、レアル側の見方として、アジアの熱狂的な
サッカー・ファンは裕福層、という間違った認識がある
ように見えたと語った。


「平均的なサッカー・ファンは裕福な人々ではない。
 そんなファン達は彼自身、または家族の蓄えから
 観戦するための費用を捻出しているのだ。

 チームはその状況を評価しなければならない。
 そうでなければ、多数のファンの開拓は出来ない
 だろうし、またファン獲得に失敗するだろう。」
 


ベラパン氏は、マレーシアのサッカー関係者が、8月10日に
開催予定だった、マレーシア代表対レアル戦をコストの面
からキャンセルした決定した翌日に、このようなコメントを
出した。


マレーシアのメディアは、レアル・マドリードがKLで試合を
行う際、1,100万リンギットを要求したと報道した。トータル
では1,800万リンギットになっただろうとも述べている。


シンガポールは、スペインのチャンピオンチームが申し出た試合
の主催を断り、また香港は、結局試合を行ったものの、費用に
関して出し渋ったと報道されている。


さらに中国の国営メディアは、地元サッカー・チーム上海申花が、
レアル側があまりにも多くの費用を要求したので、急発展をとげる
上海での訓練キャンプを試みたレアル側の申し出を断ったとの
ことを水曜日に明らかした。


レアル・マドリードは上海を拠点にする甲Aリーグチームに、
トレーニング用のグランドの使用を求め、その件に関して名誉
なことだとして700万元(320万リンギット)を求めた、
とNew Times紙は報道した。


「現在の状況、そして国内の消費水準とサッカー市場の
 水準から考えると、多くの観客が10分間のレアルの
 練習を見にくるとは考えにくかったのです。」



新聞は、上海申花内部の関係者からのコメントを掲載した。



スター軍団、レアルマドリードは結局、中国の南方に位置する
昆明を本拠地とする甲Aチーム、雲南紅塔と7月25日から
31日までキャンプを張るとの合意に達した。

このキャンプは8月2日、北京で開かれる親善試合の前に
行われるものである。



レアル・マドリードは、中国・日本・香港で、ベッカム、ロナウド
およびラウルを含むスター選手すべてを登場させると約束した。
彼らは、アジアでのイメージ拡大に力を注いでいるのだ。


レアル・マドリード、イングランド・プレミアリーグのリバプール、
ニューカースル、チェルシー、バーミンガムは、全てアジアで
プレイしたか、あるいはプレイする予定である。


これは欧州チームにとって富をもたらす、アジア地域のファンの開拓
の一端である。

― AFP

:Dailyexpress紙(マレーシアのメディア)に載ったAFP電より
http://www.dailyexpress.com.my/news.cfm?NewsID=20435
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あんまり日本じゃ見ない報道ですな。
中国ではこういう報道どうだったんだろう。

日本じゃ普通の値段だったのか?


一応、KLでレアルが親善試合に求めてきた費用
というのは、520万シンガポール$でして、これは
Sリーグ所属チームの半分を1年間養えるそうで。

ついでにこのお金で、300人のSリーグ選手を
1年間雇えるそうであります。
http://straitstimes.asia1.com.sg/sports/story/0,4386,204057-1060552740,00.html?


ベラパンさん、国立の白いシャツの方々みたら、
全員グーで殴ってただろうな・・・。

FC東京サポには、ベラパン・キッスの嵐だっただろうに(笑)


ま、でも相変わらずレアル、翻訳サイトに「実際のマドリッド」と
訳されてしまうのは、ベラパン氏の怨念だと思う今日この頃であります。



...

アセアン入りは僕の夢 - モルジブ - 2003年08月05日(火)

さて、東南アジアクラブ選手権は、まさかのゲスト参加の
イースト・ベンガル(インド)が優勝しました。

南アジアのチームが東南アジアにやってきたりするのは、
それほど珍しいことではないのですが、南アジアの国から
みた東南アジアちゅーのはどうなっているのか、予想だに
しなかったのです。

そんな中、とっても興味深い記事があったので適当訳を
します。


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■モルジブ、東南アジア地区へ -- サッカーの夢、かなう。

2003年7月21日(月)

FEATURE reported by Moosa Latheef


MALE, July 21 (HNS) --

モルジブサッカー界の夢が現実となった。

先週アジアサッカー連盟(AFC)が、モルディブを12番目の
東南アジア地区の国と設定したのである。

「この決定は、モルディブ・サッカー界のより大きな進歩へ
 の道を開くだろう。」

先週マレーシアのクアラルンプールで行われたAFC総会に
出席したモルディブ・サッカー協会総長のIbrahim Ismailが
コメントした。



Ismail氏はまた、モルディブは不規則かつ不安定な開催である
南のアジアのサッカー大会に、現在依存する必要はないと述べた。


「モルディブは、アセアンのメンバーになろうと試みてきた。
 というのは、南アジアのサッカー大会は、定期的に行われて
 いないからだ。

 このような状況で、どうやってサッカーを発展させられる
 というのか?」


Ismail氏はモルジブサッカー協会(FAM)が長年アセアン
各国とアセアン地区加入に関して話し合ってきたという。

そして先週、モルジブが東南アジアのサッカー界に入るという
決定は、長年の夢へ実現に向けた第1歩となった。



「ビジョン・アジア」のもと開催されたKLでの会議では、
AFCはアジアを4つのサッカー地域に分割した。

これまでモルジブが参加してきた南アジアは、「中央・南アジア」
というカテゴリーとなり、

・アフガニスタン
・バングラディッシュ
・ブータン
・イラン
・インド
・キルギスタン
・ネパール
・パキスタン
・スリランカ
・タジキスタン
・トルクメニスタン
・ウズベキスタン

という構成となった。


しかしながら、たとえモルディブが現在アセアン地区に入ったと
言っても、モルジブはこれまでどおり南アジアの大会である、
SAFF選手権(前大会2位)や他の大会に参加することが
可能である。

ただ一つの違いは、アセアンにおけるAFCが組織する公式大会
にモルジブが含まれることになるであろうという点である。

AFCチャンピオンズリーグ、W杯地区予選、五輪地区予選、
そしてアセアンで最も大きなイベントである、タイガーカップ
などの大会がここでは挙げられる。



FAM幹部のHaveeru氏は次のように語った。


「モルディブは、東南アジアと近い関係になったこと
 に喜びを得ている。

 KLでの会議では、モルジブがアセアン地区へ入ること
 が最初の決定事項だった。

 アセアン諸国の決定にしたがって、AFCが承諾した
 のだ。」


モルディブのサッカー関係者・選手・ファンは、AFC
及びアセアン諸国がモルジブを東南アジア地域へ受け入れる
決定を歓迎している。



「これはモルディブ・サッカーの大きな進歩です」



とAhmed Shahir氏(モルディブ代表チームのマネージャー)
はコメントした。

Shahir氏はマレーシア・タイ・シンガポールといった
東南アジアの強豪国と、モルディブ代表チームにおいて
対戦した経験を持つ。

彼は、モルジブが東南アジアの地域に入ったことにより、
サッカーの様々な面において素晴らしい経験をえること
ができると述べた。


「例えば、私はマッチ・コミッショナーとして南アジア
 地域を訪れる場合があるが、そこで何か新しい経験を
 得たことはない。

 しかしながら、同様の場合の東南アジアへの訪問において、
 私は多くのものを学んだのだ。」

とShahir氏はHaveeru紙に語った。


彼は、東南アジアでのサッカー大会に関する設備や、準備を
含めたスケジュールに関しても、視野に入れていた。


「東南アジアでの交通事情は、比較的良い状態だ。
 バングラディッシュ、パキスタンといった南アジアでは、
 準備に2日ほど費やすことを念頭にいれなければならない。」



「これはモルディブ・サッカー発展にとって素晴らしいチャンスだ」

とIsland FC監督(1部リーグ所属)、Mauroof Ahmed氏は言う。


「我々は迅速にサッカーの発展のプログラムを組織的に始める
 必要がある。」


彼は5ヵ年計画のサッカーの発展プログラムを始めることにより、
モルジブが大きく発展できると考えている。

Mauroof氏の個人的な友人には、Fandi Ahmedがいる。彼は東南
アジアにおける偉大なサッカー選手の一人であり、最近は
シンガポール・リーグのチャンピオン、SAFFCの監督でもある。

Mauroof氏は、モルジブの選手も東南アジアのリーグでプレイ
できる可能性を得たと述べる。


「モルジブの選手が、マレーシア・シンガポールリーグでプレイ
 できるチャンスは大きく開いた。」


Mauroof氏は、シンガポールリーグのシーズンオフにはシンガポールを
訪問し、Fandi氏と情報交換を行っている。


モルジブサッカー協会事務局長Hussain Rasheedは、いくつかの
東南アジアのクラブチームが、モルジブの選手獲得に興味を
示したと語った。


「何人かのスカウトは、モルディブの選手の実際のプレーの様子を
 知りたがっている。彼らはモルジブ出身の良い選手を捜している。」


先週木曜日、モルジブはAFCのU17及びU20の大会に東南アジア地区
として始めて抽選に入った。

抽選の結果、モルジブはAFC・U20選手権ではグループ11に入り、
地区予選の対戦相手はインドネシアとフィリピンとなった。

この大会は、来年マレーシアで行われる。

2004年日本で行われるAFC・U17選手権ではグループ10で、
ラオス・ミャンマーと対戦する事が決まった。


:Haveeru Daily紙 7月21日の記事より
http://www.haveeru.com.mv/english/news_show.phtml?id=1859
------------

うーむ・・非常に興味深い話である。

モルジブから見ると、東南アジアはサッカー強豪国が
ひしめき合う地区だったのか。

AFCの地区カテゴリー分けで、何故モルジブがアセアンにっ!
とか微妙に思っていたのだが、長年の片思いの結果だったんだなぁ。


タイガーカップとか、もうユーロ2004とかぐらいの感覚
なのかもしれん。

STAR☆SPORTSでタイガーカップを見てハァハァする
モルジブ人ってのも、現実にいる可能性があるとみた。

タイ代表にやたら詳しいモルジブ人、てのも恐ろしいが。



あと、交通事情は東南アジアってそんなでもない気がするのだが、
シンガポールとかマレーシアは確かにいいかもしれんな。
都会だしな。


でも、シンガポールだけ見て「アセアンって都会〜♪」と
思っていたらどうしよう。


ラオスの首都、ビエンチャンを見て「うう・・首都・・ですか・・」
とビビるモルジブ人を期待(笑)。


あ、マレーシアとかシンガポールとかって、モルジブの面倒見
よさそう。

「モルジブ君、大会にエントリーしておいたから来なさい。」

とか、アニキっぷり爆発しそうだな。

インドネシアは面倒見悪そうだが(笑)


それにしても・・・・

モルジブは次回のタイガーカップ参加するのか?
SAFF選手権は出られるとか言っているが、
 これもタイガーカップ同様AFC主催大会のハズ。)

AFF(東南アジアサッカー連盟)入りもそのうちあるのか??

まだまだポジションが微妙なモルジブ君でした。


...

10 minutes: 横浜U vs 川崎C - 2003年08月04日(月)

*今回は内向的に・・・


土曜日。J1の1stステージ優勝チームが決まる日であった。

都合の良いことに、等々力で試合はなかったのである。
(というか、曜日を間違えていた)


普段(最近はご無沙汰だが)は、横国までチャリで
裏通りをぶっ飛ばしていたのだが、この日はバスで
行ってみたのだった。

そしてJRの新横駅に到着。


駅からスタジアムまでの道・・・なんて華やかなんだッ!
等々力・三ツ沢に慣れすぎたのか?

ちくしょー、サブウェイとか弁当売っていやがるし、
スタバ臭いカフェーはたくさんありやがるし。

武蔵小杉とはチョッと違いやがるな。


そして、スタジアムに向かう客層・・・
「パパ・ママ・僕」とか、「彼女と彼氏」
みたいな、ハッピーな顔をしている。

例えるなら・・・50年代米国な笑顔・・・。

裕福で、幸せに満ちた顔だ。



これがJ1の優勝に王手チームって奴か?
J1は昔結構来ていたのに、すっかり忘れている俺は・・・。


・・・俺は川崎を思い出した。

武蔵小杉のバスに乗るのは、
「オッサン・ガキ」とか「サカヲタなアベック」とか、
せいぜい「ママチャリで2ケツ」とか、そんなの
ばっかりぞ。

ちなみに、等々力に来る人々も負けていないぞ。
笑顔の数は!!

しかし、この笑顔は「笑っちゃうしかねーか」という、
そういう困った感じの笑顔だ。

西部劇映画に出てくる、メキシコ人っぽい感じの
笑いである。



俺はスタジアムまでの道のりで決めた。

今日は神戸を応援するっ!

なんつっても、ユニにkawasakiと書いてある
チームを応援せねばっ!!

横国のチケット売り場に向かう途中、ステージで
和製R&B風な歌声のねーちゃんが歌っているわ、
フットボールカフェがあるわ、階段に座っている
彼氏・彼女は楽しそうだわでもう、俺はすっかり
神戸のキャラばりに鼻息荒くなってしまった。


てめぇ、このカモメやろう!

と、心の中で呟きながら、チケット売り場に行くと


「本日の当日券の発売はありません」


・・・ほ〜う・・・これがJ1の洗礼ってやつかい?

・・・あばよ!横国!

・・・あばよ!かもめ!

・・・来年は等々力でギタギタにしてやるぜ!



帰宅した俺は、BSを目の前にしてカズを心底応援した。
いつもはプレデター顔の人、としかイメージしていない
オゼアスも応援した・・・。


次の日。

等々力はいつもどおり、俺を迎え入れてくれた。

相変わらずアメリカン・ドッグのカラシは、体が悪くなる
ような妙チクリンな辛さで、フロン太君はキャラとして
のバランスが悪く、前に座るオッサンのメガホン・パコパコ音
で頭が痛くなったが、やはり等々力は落ち着くのであった。


帰りのバスの中で、少し思った。

マンチェスターユナイテッドを憎悪する、マンチェスター
シティファンの気持ちは、きっと俺と同じだろう。

どっちもよく知らんが。





ps
ぞいさん@マリサポ、気を悪くしたらゴメンなさい。



...



 

 

 

 

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