バイト先で紹興酒の入っていたおおきな壷を もらったのでうれしい。 なにに使おうか考えている。
花瓶にするか。 傘立てにするか。 酒を入れるか。 みそをいれるか。
貯金箱にするか! 壷いっぱいに大判小判がザクザク…。 いや、札束小銭がザクザク…。 なかなか夢の膨らむよい使い道だ。
それとも、 音が響くというところを利用して、 鈴虫をかうか。 なかなか風流かはたまたうるさいだけか。
もうこうなったら 勇気をだしてヘビをかっとくか。 高槻名物壷ヘビ女として、 有名になろう。 ねえさん、小遣い稼ぎになりますぜ。
また電球を買うのを忘れてしまった。 おとといからトイレの電球が切れている。 トイレには窓がないので、 真っ暗やみで用を足しているのだ。 くらしょん。 くらべん。
わたしの調子が変化する時、 いつも何かが壊れる。
トイレの電球の次は、 よく使うカレー皿。 きのう洗い物をしていたら まっぷたつに割れてしまった。 びっくりした。 お気に入りではなかったのだけれど、 一番使い勝手がよかっただけにショック。
なにかが変化して あたらしくかわっていく。
あしたは、 トイレの電球と、 カレー皿をさがしにいこう。 新しいいいもの。
新しくなるには、 一度壊れないといけない。 その過程が辛いものでも、 結果的にはいいことにつながっていくものだと わたしは信じている。
それにしてもさむいねえ。 仙台の冬をおもいだした。 いろんなものが凍ってるよ。
相棒とケンカをしている。 ケンカというかはなればなれというか。 わたしが身勝手というか。 運命というか。 リセットというか。 わけがわからないけどそうなっている。
そのむかし、 5年くらいつきあっていた人がいて。 ケンカをすると、別れ話しになって、
『別れた理由を誰かにきかれたら性格の不一致って言う』
っていうのが彼の口癖だったのを思い出してしまった。
性格の不一致
5年もつきあっといて笑える理由。
彼はそういう風に、 深く真面目にことをつきつめる必要のないことは、 さらっとおもしろく一言にまとめるのがうまい人 だとおもっていたのだけれど。
性格の不一致。
何十年つきあってても使えるな。 人間は変化し続けるからね。 30年目にして急に不一致になるカップルもいるだろうし、 10年不一致をがまんしたら急に一致するカップルもいるだろうし。 人間関係もナマモノだ。 バンドやライブと一緒だな。
案外彼はそういうことを深く洞察した上で、 言っていたのかもしれないな、 とふと思った。
今夜はビールがうまい。
雨と風の中。 合羽きて岩ノボリ。 寒 雨 寒 風 雨 風 冷。 手がかじかんで 弱気になったけど、 わしはヤモリだ、とおもって、 1回だけのぼる。
帰り道の印度カレーがとてもおいしかった。 気合いで脱風邪。
夜は梅田でのんだ。
とても好きな人間の嫌いな一部分を、 人前で口にだしてしまって、 なんとなくいやな気持ちになった。
好きだけど嫌い。 さみしいけどおなかいっぱい。 心配だけど心配しない。 伝えたいけど言えない。 泣きたいけど笑う。 下痢だけど便秘。
まあまあ、 なんだかそんなかんじです。
異常にたくさんの夢をみた。
昨日は美しい島での夢だった。
長いストーリーのラストの方で、 あの心理学の河合準雄さんに、 『文化人類学に興味ないかね』ときかれた。
私『実は心理学より興味あります』 河『じゃあこの島の奥にある僕の研究室をみにこないか』 私『いきます!』 河合準雄のバイクの後ろにのって島の奥へ向かう。 河合準雄と2人乗りだ。 (言っておくが私は彼の熱烈なファンでもなく、 カリスマ的に尊敬しているわけでもない。 おもしろい人だとはおもっているけれど。)
バイクで坂道を上へ上へ登る。 緑と濃い青空と藁葺の家。 とても美しくコーフンする。 ふと気づくと、 幅1メートルくらいで両側は絶壁の細い道。 下は緑と遠くの青い海。
ああ、ここで死ぬんだっけ。 と当たり前のようにおもいだす。 でも、これから先生の研究室にいくんだから、 と現実的にもなる。
バイクはどんどん道をゆく。 今はかすんでみえない道の先が カメレオンの舌先のように途切れているのを わたしはしっている。
こんな美しい場所なら死んでもいいや きもちがいいかもしれない。
一瞬おもってすぐとりけす。 バイクは加速する。 目をつむる。
ふと場面がかわって 河合準雄が研究室で助手にたずねる。 『さっき女の子をバイクにのせて見学につれてきたんだが、 いなかったかね?』 助手『そんな子いませんでしたよ』
それをわたしが映像のようにみている。 わたしはどうなったんだろうな。 その世界からは消えちゃったようだった。
今日の夢は、淋しい夢だった。
いろいろあったのだけれど、 結局わたしはひとりせまい部屋で 将棋の駒をかぞえたり、 使い古した百人一首をそろえたり、 そんな仕事をするだけの さびれたふぬけ女になっていた。 とてもとても孤独な感じで わたしとしたことが 涙がでてしまった。
いやだねえ。
さて、 昨日はカレーライブで、 今日は三ノ宮ライブ。
最近弱っているので、 現実よりも夢のほうが大きくなっている気がする。 ほんとうはなにがほんとうの世界なんだろうね。 わからなくなってくる。
宇宙のむこうの世界とか、 人類がうまれるずっと前の世界とか、 確かにあるはずなんだけど、 そんなのみたことないから 実感わかないよねえ。 だけど、確かにあるんだよねえ。 そうおもうと、 人間の世界ってはかないよねえ…。
きょうのライブは自由にやろう。 ヨワリながらも精一杯。
今日は本当に医者に行った。 美人医者に 『風邪ですね。咽頭炎ですね。 一回ひいちゃったらそんなすぐにはなおりませんよ』 とテキパキといわれた。 なんだか悔しい。
病院の待ち合い室に 日本の巫女や神託の歴史の本があって、 写真入りでわかりやすくておもしろくて しばらくよみふけってしまった。 今度いったら続きを読もう。
きょうはイチニチ マスクしてふとんにはいって、 ねたり読書したり。
漫画 刑務所の中と、 池上永一の本を読んだ。
あしたとあさってはライブなのだけれど、 のどが結構やられてて、 みみもなんだかおかしくて、 ちょっとした音でもがーんと響く。
宇多田ヒカルだったら こういう時どうするのだろうか。
1ライブをキャンセルする(しないだろうな) 2そっくりさんにライブしてもらう 3口パク 4薬のんで気合いでやる
4が一番正当だろうが、 病気の時は気が弱っているからな、 普段よりも気が必要なのにな。
…というわけで、 わたしのそっくりさん募集中。 締めきりは明日の昼まで。 うたはもちろん結構しゃべりが旨い人がいい。 わたしは口下手だからね。 こういう時に客をゲットしておこう。
それでは、おやすみ。
のどが腫れて 咳がでて 耳鳴りがする。
今週末は2連チャンライブなのに。 早くなおさねば。
急いで小さな病院にいくと、 歯医者の台のようなところにねかされて、 『おなかだして』 といわれた。
おなかをだすと、 みぞおちあたりに 針のようなもので、 ぷつっと穴をあけられて、 いきなり 医者がその穴に唇をつけてきた。 戸惑っているわたしのみぞおちから じゅるっと何かをすいだした。
吃驚したが、 カッコイイ医者なので許そう、と咄嗟に思う。
そして医者はうなずいて、 『これは黄熱病ですね。 ほら左手をごらんなさい』 といった。
わたしの左手の指にとげのようなものがでている。 熱帯の植物のような手になってきている。
『え?どうしたらなおるんですか? 土日はライブなんです!』
『ゆっくりやすんで、 1週間したらなおりますよ 大丈夫大丈夫。』
医者はケロっとしている。
1週間じゃダメなんだよう。 ライブはあさってなんだよう。 しかも黄熱病だなんて。 わたしは気が気ではない。 うわーっとなって、 あたまがぐるぐるまわって、
…目が覚めた。
現実世界でも ダルくて、 咳がでて、 のどが腫れている。
でも大丈夫。 黄熱病ではないとおもう。 かぜひきだろう。
急いで薬局で風邪薬をかってきて、 今日イチニチはのりきった。
どうか今夜はよい夢を。 ライブまでになおすぞ。
風が冷たい水曜日。
きょうは仕事帰りに 日本家屋の喫茶店で 鮭チャーハンとチャイを食した。 うまかった。
やたらとくしゃみがでた。
風邪かな うわさばなしかな 困ったな
などとおもいながら 新しい場所でへそおもいをかくことにした。
今夜は しょうが湯と早寝だ。
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