うるさいクーラーをとめて寝たため少々部屋はむぅんとしている。今日もいい天気らしい。朝食は皆揃っていただく。時間に遅れた訳ではないが、お年寄りは早起きだ!我ら親子はビリッケツ。だからってここでは支障はなかった。のんびりしているのがここのお国柄。席についてしばらくしないと朝食は運ばれては来なかった。オレンジジュース、いちごがまるごと入ったジャムをつけてトースト(1枚目しんなり+2枚目サクサク)をまずいただき、プレーンオムレツ、コーヒーまたは紅茶と続いた。
6:45 22シート(後部席のみ一人掛け可能)のバスに乗り換え、ホンジュラスのコパンへ。8:15国境。ロープをまたいで渡る。
「体半分グァテマラ、半分ホンジュラス!!」
と
騒いでいたら
「違うよ」
と
誰かがボソリ。。。
片足はどっちの国ともつかない地(中立地帯)であった。グァテマラ側はノーチェック。ホンジュラスの方はパスポートチェックはあるものの写真を撮ろうがビデオを撮ろうが一向に構わない。パチパチ!そこには闇の(?)両替屋がいた。札束ビラビラ。現地でお金は必要ないが記念に替える人はいた。
再びバスに乗り込むと悪路・・・ガタガタガタガタ。
砂煙もくもく
通路側に座っていると下の道が見えない。崖淵ギリギリを走っているように思える。実際、ガードレールなるものは存在しない。ドライバーの腕に命は預けられている訳だ。頭が天井にぶつかる程ではないがかなりの揺れ。
私は
「キャータノシイ♪」
と人一倍うかれていた。
ふふっ
と鼻で笑われる。
ははは。。。
途中で写真ストップ。コパンの街が広がる。見下ろすより坂を必死で自転車で登ろうとするおじさんに夢中になってしまった。よたよたよたたた。。。ついにこぐのをやめてしまった。この坂きついよねぇ。うぅんお疲れ!
昼食を取るホテルにてトイレ休憩。
そこから5分で遺跡に到着!大きなオウム(ホンジュラスの国鳥)がやかましい声で出迎えてくれた。
地図の前で遺跡のおおまかな配置を把握。強い日差しを浴びながら見学は始まる。テクテク。
樹齢250年と言うセイバの木を見上げながら先へ進む。首が痛くなるほど上に見える木なのに私の足元まで根っこはのびていた。この木が聖なる木と崇められマヤ世界の中心を支えていると考えられていたのも分かる気がする。
木陰を抜けるとかなりの暑さ。出たのは西の広場。天文台と言われる建物には暗黒のイーク神の像(ムキ出しの歯の間から蛇がにょろにょろ。腰にも巻き付いてるよぉ。気持ち悪い像だなぁ)が、神殿の下からは571年の王 月のジャガーの地下神殿 ロサリラが発見されている。こちらは博物館で見られるがレプリカみたいに思える色合いをしている。「本物かしら?」
さてさて足は東の広場へ。こちらは宗教的に用いられた。その左は会議場。幅の広い高さのある階段をよっこらしょ×2と登り上から球技場と神聖文字の階段を見る。こちらはホンジュラスのお札(1レンピラ)に印刷されている景色である。階段(753年)は雨に弱いらしくビニールシートがかけてあった。しばしその前で時空の旅へ→→→「可憐な時代はいかがなもんだったことだろう?」
822年コパン最後の祭壇アルターL(皆アルファベットが名に付いている。AだとかQだとかなんだか宇宙的)を見てからグランプラザ(大いなる広場)へ。ここには1代王18ウサギが建てたステラが沢山。
マヤ文字講座が開かれた。
◎◎◎マヤ数字基礎知識◎◎◎
マヤ文明のみ本格的な文字の体系を創案
複雑きわまりない法則をもち解読は困難を極めている
「簡略体」の数字
「・」が1、「ー」が5の組み合わせ
「頭文字」による数字
人の顔を変形させて読ませる
数字によって顔の表情がちがう
ぶす〜っとした1
たらこ唇の7
でれぇっとした19
などなど
面白いね
博物館へ。外の明るさが目に残り、入り口から続く洞窟は真っ暗で先が全く見えない。くねぇっと進んだ先にはどど〜んとロサリラが!今いる階が地下をイメージしているのか、神殿の上は吹き抜けになっていて眩しいばかりの青空が広がっていた。ここから地上を、天界を夢見たのか?
先ほどのホテルにてランチ:まるでおしるこみたいな見た目のしょっぱいスープ。今までにない柔らかさのビーフ。デザートはプリン。
またまた国境越え。出て行く者には感心ないのか?入る時にもらった紙を返すだけ。バスには強い日差しが差し込む。クーラーなしの暑い車内。凄い揺れ。それでも疲れた身体はアッと言う間に眠りの世界へ行った。。。