空色の明日
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2018年05月27日(日) 犬ヶ島

映画「犬ヶ島」を絶賛したいので書きます。

戌年生まれの私ですが
今まで鳥と昆虫以外飼育したことがないので
ペットものの映画とは無縁だと思っていました。

この「犬ヶ島」も予告を見た時は
これは無縁だなと思っていました。
たまたま日経の夕刊の映画紹介のコーナーで
星が5つ全部埋まってたのでなんじゃこりゃと説明を読んで絶句。

まさかのクレイアニメ。
人形をコマ撮りして撮影してるのですが
おそろしいぐらいに画面全体がゴチャゴチャ感であふれてるのです。
どんだけ作りこんでるのってくらい。
作るのに4年かかったのもうなづける。
人形も1000体近く作ったらしい。
だから観る前に必ず公式HPのメイキング映像を観て欲しい。
それを見てから映画を観ると
どれだけ大変な作品なのかがよくわかるはず。

設定は未来の日本。
監督が黒澤ファンらしい。
(登場する名前が小林だったり東宝とか出てくるとこが
いかにもなかんじがする)
アメリカの映画なのに主人公は日本人だから日本語を喋る。
(主人公の声をしている少年は日本語と英語のバイリンガルアメリカ少年)
ちょっとアメリカっぽい発音の混じった日本語。

残念ながら私が見た映画館では吹き替え版しかやってなくて
本来は人間が日本語、犬が英語で話すように作られてるのに
それをもう一度日本語に吹き替えしてるから頭が混乱する。
絶対字幕で見るべき!
両方の言葉が入り乱れてるところも見どころのはず。

アメリカ人が想像した日本の風景だからPOPだし別世界みたい。
その世界観だけでもすでにやられました。

「鉄コン筋クリート」の世界そのまんま。

あの作品が好きな人は絶対大好物な作品です。
初期のティム・バートンが好きな人も絶対好きだと思う。

もちろんストーリーもちゃんとあるけど
人形たちの表情とか動きとかがとにかく面白すぎて
全然退屈しないです。
あっという間に終わってしまった。
今度もう一度字幕版で絶対見たい。
Blu-ray買ってしまいそうな勢いに好き。

久しぶりに世界観が好きな映画でした。


「モリのいる場所」も見たいのですが
当分この「犬ヶ島」の気持ちをもうちょっと楽しみたいので
しばらくちょっとブームを引っ張りたいです。



今朝の「半分、青い。」
律くんがまさかの、ロボット愛、再びか?
Q10に引き続き佐藤健はロボットしか
愛せないキャラなのか。
昨日Q10を再び観ていたところだったので
朝からコーヒーを吹きそうになった。
さすがに未来からやってきたかわいいロボではなかったが。




2018年05月22日(火) 朝ドラ

「半分、青い。」のすずめちゃんが
どんどん天野アキ的になってる。
天然かとみせかけて
意外とあざといとこなんかそっくりだ。
みていてすがすがしいくらいに。

今日の秋風先生への対応はアキちゃんそのものだった。
秋風先生、さっさと帰ってしまったが
おじいちゃんの五平餅食べなくてよかったのか?
とそればかりが気になる。
秋風先生が帰るときもすずめが帰るときも
お土産に五平餅を持たせなくてよかったのか?
なんでふき味噌なんだ。
それが気になって気になって仕方がない。

「逃げ恥」の原作者の海野つなみさんのTwitterが面白い。
私と同じBSプレミアム7:30の回を観ているらしく
みながらどんどんつぶやいている。
それを私は通勤電車の中でニヤニヤしながら観る。
漫画家目線でつぶやく部分もあり
一視聴者目線でつぶやく部分もあり
とても親近感がわく面白さ。

律の友達役の中村倫也くんが最近出ずっぱり。
「崖っぷちホテル」にも出てる。
「崖っぷちホテル」三谷幸喜的でわかりやすいが
ついつい観てしまう。
ああいうのが好きなんだ、私。
狭いところでわちゃわちゃしてるやつが。
戸田恵梨香ちゃんが意外にいい味を出している。

いや、中村君だった。
中村君、ものすごくいろんな作品に出ていて
無意識にみていただろうけどまったく印象に残ってない。
初めてちゃんとわかってみたのはMURO式だった。
まぁ、あれは3人くらいしか出ないから当然覚えるわな。
そのへんでヨシヒコとか左江内とかムロちゃんとセットで
よく出ていたのでよく覚えている。
あのフワフワしたかんじが、朝ドラではとてもよい味を出してる。
ずっとあのまま律とフワフワしていて欲しい。

佐藤健が美しすぎてついQ10を引っ張り出してみてしまった。
さすがにあの頃はまだ若い。
あの時も今も高校生役をできちゃうから恐ろしい。
年齢不詳の美しさ。
ボクテくんにどのように狙われるのかも楽しみだ。


2018年05月19日(土) いい音楽

弟がときどき面白そうなライブがあると教えてくれる。
こういう時、姉弟っていいなと思う。
それぞれにもちろん好みはあるけれど
たぶん生き方から派生してる部分で
共通して好きなポイントがある。

私も弟もなんとなく幼稚園くらいに
音楽教室というところに行ったけれど
弟は数ヶ月でやめてしまった。
そして高校生の頃に私のギターがいつのまにか
弟の部屋にあった。
私のレコード(ちょうどCDとレコードが入れ替わるころ)が
数枚弟の部屋に移動し始めてそれから
「これ、いいで」と弟が音楽をシェアしてくるようになった。

そして弟の子育てもずいぶん手が離れた最近
そのころの調子で「今度こんなライブあるで」
とときどきメールが入る。
正直それ以外メールが来ることはほぼない。
電話もしない。
弟なんてそんなもんだと思うのだけれど
昔と同じで音楽だけはなんとなく共通する話題として
唯一私たち姉弟をつなげてくれる。
まさかこんなに歳をとってもまだ
そんなふうにあっちから繋げてくれるとは思ってもみなかった。
だけどなんか嬉しい。
血が繋がった姉弟なんだなぁと思う。
(たぶんそんな共通項がある人が他にいないからだろうけど)

そんなわけで、リクオさんのライブに行きました。
鷹取のかばくんというカレー屋さんで
20人くらいでいっぱいになってしまう小さなお店。
アップライトのピアノ1台でマイクもなくて
しかも後ろ向きだからリクオさん、振り返り振り返り歌う。
幼稚園の先生状態ですもの。
え〜、ほんとにこんなんでいいの?
こんな贅沢でいいの?
マイクを通さない声でず〜っと歌を聴けるなんて。
あんな贅沢すぎるライブ、きっと後にも先にもないだろうな。

この前のうどん屋の浜田真理子さんでも50人以上のお客さんで
マイク通してだったけれどあれよりももっと狭くて近い。


実は最近、強い高音がものすごくつらい。
手術をしてから薬のせいなのか
光や音の刺激が以前よりも強く感じるようになって
マイクを通した声や「エレキ」とつく楽器の音を聴くと
ちょっと頭が混乱してしんどくなる。
だからライブに行くことがちょっと不安。

そんな私だから、安心して聴けて
知ってる曲がすごく少なかったのに
どの歌も素敵で退屈なんかしてられないくらい
ずっと楽しかったのがすごく嬉しかった。
あんな心に響いたライブ久しぶり。
いい音楽ってこういうことなんだなって
久しぶりに思い出した感じだった。

初めて聞く曲がみんな「いい曲だなぁ」って
思えるっていうのが、本当のいい音楽だよなぁ。
知らない曲ばっかりだと退屈しちゃうだろうと思ってたけど
そうじゃないよなぁ。
退屈したりしてたのは退屈しちゃう音楽だったからだなぁ。

ほんとに自分でもびっくりするくらい楽しかった。
リクオさん、また聞きに行きたい。



2018年05月13日(日) 道草

木皿泉劇場道草。
今回もはっとする言葉がいっぱいちりばめられてた。
♪棒が一本あったとさ〜
の歌が私が思ってた感じとちょっと違った。
同じ神戸の人が書いてるのに。

私の母が違う感じに覚えてるのか
市川さんのところで変換されたのか。

どちらにしても懐かしすぎて気持ちが和む。
こういうの得意だよなぁ。木皿さん。
キャストもぴったりだった。
マキタスポーツさんとかひふみんさんとか
お寿司のガリみたいにピリリと効いててこれもいい。
ひふみんを見ながら「わっはっは〜」と笑う妻鹿さんと
ニヤリとわらう和泉さんの姿が目に浮かぶ。


今期はなぜかどんなドラマも心に響かず
唯一「ブラックペアン」だけ観てる。
黒い役の二宮くんはいい。

なんといっても「カーネーション」再放送だ。
「半分、青い」も世代的に面白いけど
見ごたえが全然違う。
今、どんどんオーダーをクリアしていく
一番ワクワクするところなので毎日が楽しい。
1週間お休みなのでしばらくつまらないなぁ。
この前「サワコの朝」にコシノヒロコさんが出てて
子供の頃の写真が出てたけどおばあちゃんがたたずまいそっくり!
庄司照枝さんのおばあちゃんが
あのドラマに一番リアリティを吹き込んでくれてると思う。
今回の再放送から見始めたうちの旦那さん。
「庄司さん、よく店に肉買いに来てくれてたわ」と
懐かしそうに話してました。


週末、知り合いの人がまたがんになった。
そういう年齢なのだろう。
二人に一人ががんになる時代を実感。
自分はがんの中でも優等生の甲状腺がんだったので
今はこんなに後腐れもほとんどなく
薬さえ飲んでればピンピンしてるけど
それでもガンですと言われたときは
漫画みたいに「ガーン」てなった。
あれほんとに「ガーン」ってなる。

そこからいろいろ調べていろいろ考えて
そしてようやく覚悟が決まって初めて
正面から向き合ってこいつとやりあっていこうと思えた。
私の場合はとても進行が遅いがんなので
自分の仕事の都合と先生の予定が折り合う3ヶ月先に
手術を設定してたから、考えたりジタバタする時間があったけど
普通は進行性だからアタフタしてる間に
いろいろと決めなければならないのだろう。
ガーンとなったままの状態で。
恐ろしさと絶望感ばかりの中で治療に入るのは
とってもつらいことだと思う。

そんな人にひとつだけ言えることは
治療できるってことは治る可能性があるからで
もう手遅れだったら治療さえしない。
父はそれだった。
悪いところを懲らしめてやるのが治療。
治療でうまくそいつらを懲らしめて抑え込めたら治る。
治療とはそういうこと。
怖がらずに立ち向かっていけ!!
目の前にあることをとにかく乗り越えて。

知り合いのその人がまた復帰して
「治ったよ〜」と手を叩けるように・・・。


2018年05月12日(土) ご近所問題

自治会の役員になってしまった。
去年やった組長のもうひとつ上の幹事。
100軒くらいの取りまとめ。

ずっと自分や家族の病気やなんかで
そういうことから逃げていたので
今できるうちにやっておこうと。

組長の時は10軒程度だったけど
私の組の人たちはみんな丁寧でおとなしくて
いい人たちばっかりだったんだということに気づく。
100軒もあるとさすがに中には問題児みたいな人が。

若い人がそこの担当で音を上げて相談に来たので
対応に行くものの、ものすごいエネルギーを消費し
夜にうなされる。

私の場合、内勤仕事だしお客さんとは
電話でしか接触することがないので
日常的に直接会話する人が限定されている。
そしてそこだけは自分が合わせていける人としか
接触しないように選んでいるので
こういう考え方の全然違う人種に会うと
そのダメージを必要以上に感じてしまうようになってしまった。

子供がいて子供がらみの人づきあいがある人は
否応なくこういう状況に引きずり出されることが
多々あるのだろうなぁと思うと
まったくぬるま湯で暮らしてるなと思う。
そして自分の周りの人たちは
なんていい人たちなんだろうと改めて思う。
あんな人が義母だったらと思うと
義母にも感謝の気持ちしかわかない。

ということで明日は母の日。
いろんな意味で感謝の気持ちを実感する母の日になりそう。

そして今夜はBSプレミアムで「木皿泉劇場」。
木皿節みて心をほぐそう。




2018年05月09日(水) GW後半

後半4日のうち2日は和歌山へ旅行に行った。
うちから和歌山はなかなか遠い。
5時に家を出て車で3時間で白浜のアドベンチャーワールド!!

さすがに上野に行っても見れるかどうかわからない
シャンシャンを見に行くのなら
和歌山で一度に5頭のパンダを見れるほうに。
初めてのアドベンチャーワールド。

所詮動物園的なものだろうとナメてたけど
4500円という料金に値するくらい
とても充実したいいパークだった。
イルカショーもすごかったし
サファリもいろんな動物の種類が豊富だった。
シロサイとクロサイを一緒に観れるなんてかなりすごい。

それになによりもパンダ近い!!!
ガラス張りじゃないから竹を割る音がダイレクトに聴こえる。
竹のにおいもするし。
近かったら年間パス買うわ、間違いなく。
結浜はシャンシャンのようなべっぴんではないけど
もう笑っちゃうくらいひょうきんな顔で
愛さずにはいられないかわいさだった。
施設もいい。
私がパンダだったら白浜に住みたい。

GWにもかかわらず、早出したおかげでゆっくり楽しめ
そのあと那智勝浦に泊まってマグロ三昧の夕飯と次の日の昼食。
美味しいから連続してずっと食べられる。
これ、高知で鰹を食べた時とおんなじ感覚。
生臭くないとエンドレスで食べられる。

そのあと新宮へ移り、以前お客さんからもらって
猛烈に美味しかった香梅堂の鈴焼を購入。
一見、鈴カステラなのだけど
鈴カステラが嫌いな私が新宮まで行って買いたいくらい
これは高級な素材の味。
「車のトランクに入れっぱなしで置かないで」
と言われるくらい賞味期限も短い。
だからおなかに入るだけ2袋買って帰ったけど
家に着くころには2袋ともなくなった。
古い小さなお店なのにお客さんがじゃんじゃん来る。
そしてじゃんじゃん大量に買って帰る。
すごい店だ。

「こんなもんが?」と言ってた旦那さんも食べだしたら
止まらなくなって運転しながらずっと口を開けて待ってた。
おそるべき鈴焼。


そして那智本宮をお参りして
奈良経由でたくさんの滝と土砂崩れ現場を見ながら
自然の驚異を感じて帰ってきました。

内容濃い2日間だった。
でももう二人ともそろそろ余裕を持ったスケジュールに
しないと体がきつい年齢に。
今回はちょっと詰め込みすぎた。


さあ、日本のパンダであと観ていないのは
シャンシャンとリーリーとシンシンだけだ。

まぁ、毎日ライブ配信で見てるんだけどね。


2018年05月01日(火) バッテリー

充電式の商品がとても流行っている。

電動○○という商品。
電動自転車
電動バイク
電動自動車
などなど。

私はこの充電式のシステムが嫌い。
なぜかというと充電池には寿命があるから。
機械本体が全然元気でも充電池が悪くなる。
そしてその充電池が高い。
結局新品買ったほうが安かったりする。

いつかこの充電池が悪くなるんだなと思いながら
ちょっとひやひやしながら使うのがいや。
なのでプラグを差すタイプの商品をもっぱら買う。

もちろんアウトドアなどでは使えない不自由はあるけど
圧倒的に商品寿命が長い。
そもそもどんどんモノを買い替えることが嫌いなんだな。
というか捨てることが嫌い。


なぜ電動が売れ出したかというと
田舎でガソリンスタンドがどんどんなくなって
エンジン式の商品が不自由になってきたから。
農機などは屋外で使うので今までは2サイクルエンジンが
主流だったのだけどそのための燃料を買いに行くことが
とても困難になってきたのです。
それで家で充電できるものが売れ出したのだけど
何年も使えるわけじゃない。
充電池を変えたら使えるとうたってるけど
買い替えるころにはもっといい商品が出てて
結局買い替えのサイクルが早くなっただけのような。

というシステムが好きじゃない。


そんな私の会社の目下の主流商品は電動はさみ。
だけど、私が自社の商品で一番好きなのは
ドイツの手はさみ。
もちろんアナログ。
部品は全部交換できるようになってる。

そういうドイツ的な考えがやっぱり好き。

捨てないで大切に一生使う。
そういう国だったはずなのに。
だから日本製の商品を日本人がなかなか買わないんだよなぁ。


安藤みかげ