空色の明日
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2016年06月25日(土) 豪華二本立て

映画祭のごとく観たい映画が重なる。
しかも私の観たいやつはだいたいロングランなんてことに
なかなかならないから観れるときにみないと打ち切りになったりする。
前売り券を買ってしまったらますます
ほとんどノルマのようにこなさなければならない。

ずっと前に前売り券を買って上映延期になってた
「TOO YOUNG TO DIE」(以後TYTDと略す)と「不機嫌な過去」が重なって
不機嫌な過去は1週間しかやらないし
TYTDも前作の「中学生丸山」のようなことになったら困るし
やむなく今日は豪華2本立てですよ。
やっちゃいけないってわかってるんです。
内容が頭の中でむっちゃくちゃになりますから。
でもね、今回はいいでしょ。
あまりに違いすぎるし。
もちろん先に「不機嫌」をみてどんよりして
その気持ちを吹っ飛ばすがごとくTYTDですよ。

予想通り不機嫌なかこちゃんはどんより感満載でした。
しかし高良健吾は美しい。
若いって美しいなと思う感じの。フォルムが美しい。
小泉さんは小泉さんで懐かしの春子さんを
思い出すあのふてぶてしさ。
きれいな人はどんなにふてぶてしくてもきれいだなぁ。
昨日の徹子の部屋は大先輩を前に
めっちゃ緊張してるところがかわいかった。
そういう普通のとこが彼女の好きなとこだ。
でも前にトーク番組で「めんどくさっ!」と言ってた
あの感じが一番好きだ。忘れられない。
そうそう、ラーメンのCM。
「知ってた〜?チャルメラも50歳なんだって。」
との問いかける小泉さんの差し向かいに座っているのは
YOUさんで「知ら〜な〜い」とあの声で答えそうだと
思っているのは私だけだろうか。

っと、まぁそんな感想しか書けない。
1週間で終わるわけだ。
小泉さんが出てなかったらたぶん観てない。

そして小さなテアトル梅田をあとにし
今度はTOHOシネマズ梅田のシアター1。
でかっ!
なのに満席!!
うそ!初日とはいえ、丸山の時とは大違い。
やっぱキャストか。
それともクドカンがそれだけメジャーになったってことか。

面白い。
今までのクドカン監督作品の中では「少年メリケンサック」と
同レベルに面白かった。
飽きずに最後まで見た。本日2本目にもかかわらず。
ってことはもしかしたらメリケンサックより面白かったかも。

出てる人がものすごい豪華だし
あいかわらず「わかる奴だけわかるネタ」が満載だ。
主人公が地獄に落ちた理由のところなんか
ほとんど周囲の人は全然笑ってなかったが
一人でおなか抱えて笑い転げた。
バンドマンあるある。
私が1970年に生まれて一番得したと思うのは
クドカンのネタがほぼすべてわかることと
大根さんの選曲が直球でわかることだ。

あと、尾野マチが想像以上によかった。
さすが私の好きな尾野マチ。
キャスティングがそれぞれぴったりだった。
閻魔様はやっぱりあの人以外考えられない。
長瀬君、あのメークだからか
普段以上に大盛気味でよかった。ピッタリだった。

ぜひバンドやってた人は笑いに映画館へ行ってください。

さ、来週は小泉さん舞台。小泉月間。
そして映画は「セトウツミ」。
関西だったらセトウツミ、2週間ぐらいやるかな。
やるかもな。
できれば週2じゃなく週1くらいのお楽しみにしないともったいない。
映画祭じゃないんだから。
セトウツミとアリスも一緒にロードショー。
アリスはもっとゆっくりでもいいか。


2016年06月19日(日) ジューサーかブレンダーか

今年の健康診断の結果がきた。

去年の9月から生活をすっかり変えた結果が
ここにきてきっちり形に出てきた。
血糖、コレステロール、体脂肪率
どれもこれも優等生。
5年前くらいと同じ数値に。
体、5歳若返り(笑)
肝血管腫があったけど、まぁもうちょっと放っておこう。
肝機能の数値は良好だったし。

CRPも0.09から0.05に戻った。
(ガン取り除いたんだからあたりまえか)

とにかく2年はこの食生活を続けてみよう。
そしたらどうなっていくか。
最近血液検査とか検診とか楽しくてしょうがない。
実験結果と同じようなものだから。
自分の体で人体実験してるようなもの。

いまだに毎日ニンジンジュースを作って飲んでるし。
1日1回しか無理だけど。
旦那さんと一緒に食事するのは夜だけなので
夕食前に作るようにしています。
夜なら2人で飲めるし
朝の忙しい時にやってもストレスになるので。
旦那さんは野菜などは好き嫌いがないので
ジュースも全然気にせず飲んでくれるのがありがたい。
野菜たっぷりとか減塩とかの食事も
文句言わずきちんと食べてくれる。

我が家ではスロージューサーを使って
ニンジンジュースを作っているので
毎日二人で3〜4本のニンジンを使うとそのカスが
ものすごい量になるのが気になって
一度スムージーにしてみるかと、ブレンダーを入手。

しかし!!我が家にはだめです!!スムージー!

ニンジンでスムージーしても1本分も飲むのは苦痛です。
重すぎます。せいぜい1/3本が限界です。
和田先生が「食物繊維は他の食べ物でも取れるから
とにかくたくさんビタミンをとるためにはスロージューサー」と
言っていた意味がわかります。
スムージーとはあくまで日常の食事で全然野菜を
食べる機会がない人のためのものであって
私のように毎食2〜3種類は野菜のおかずを作る人には
不必要です。
もしスムージー飲むならむしろおかずを辞めないと
胃腸がもちません。

せっかく入手したブレンダーですが
これからはスロージューサーが苦手とする
葉物野菜などを使ったジュースを作るときに
使用したいと思います。小松菜とか。

そしてニンジンのカスは無理に食べようとせず
時には庭の肥やしにしたりしてほどほどに消化します。



病気をしなかったらこんなに食べることを考え直さなかったな。
以前はとにかく「美味しい」ことだけを際限なく求めて
体のことは全然考えてなかった。
今は昭和の食事の素晴らしさを再認識して
昔食べた食事を思い出しながら作るようにしてます。
思い出せるようないい食事を毎日作って出してくれていた
母や祖母に感謝です。
味を知らなければ作れませんから。

もっと心と体に余裕がある生活をしていたら
梅干しとか作りたいのだけど、今はお天気も関係なく
短時間でぱっと仕込める梅サワーが限界。
本当におばあさんになって仕事も辞めたら
梅干しや生姜漬けもじっくりやりたい。
何もかも今からやらなくても、お楽しみを先にとっておいてもいいわよね。


2016年06月18日(土) 最終回

「トットてれび」最終回。
毎週毎週、画面にくぎづけで見た。
ちょっとの表情の変化も見逃したくない気持ちで。
出ている人たちの豪華さもさることながら
演技力のすごさにとても途中で席を立って
ちょっとお茶をとりに・・なんて気持ちになれない。
すごいドラマだ。

別に顔がそんなに似てないのにみんなその役の人に見える。
それもすごい。
満島ひかりちゃん、やっぱりすごいな。
彼女のお仕事はこれからもずっと見続けたい。
演出もすごくよかった。
あまちゃんが面白かったのはクドカン脚本の力だけでは
なかったなとはっきりわかった。
作ったスタッフみんながすごくて面白かったんだと。
「トットてれび」私の中では保存版ドラマ決定。


そして「奇跡の人」最終回。
ちょうど日曜の放送の時は大雨が降ってた。
我が家のBSアンテナの設置方向が悪いせいか
大雨が降るとBSの映像だけが途切れる。
後半の一番いいところで画像が乱れ始めて
全然集中して見られないのであきらめて再放送を録画!
どう終わらせるんだろうと思ってたらそうきましたか。
やっぱり河野さんのドラマは最後にみんな
愛すべきキャラクターになって終わる。
そこが一番好き。
あの正志でさえ。
すいかの馬場ちゃんみたいな悪いことしてもなんかかわいい人。

私は峯田さんが音楽をやってるとこを見たことがない。
だからか、なんかもひとつ感情移入できなかった。
そこだけがちょっと私の中ですっきりと
「このドラマ大好き」と言えないところ。
だけど、今までにみたことないドラマだったなと思う。
繊細なテーマをこんなふうに調理できるんだと驚いた。
奇跡の人=悲劇の人みたいなドラマはいっぱいあるけど。

みんな暮らしてる。毎日の生活。
あほなこととか笑っちゃうこととかムカつくこととか
そういう毎日の日常を生きてることは同じ。
一人一人の顔が違うように一人一人の暮らし方が違うように
俯瞰で別の人の生き方を見るのではなく
同じ目の高さからふだんと同じような目線で
物語が進んでいくってところが
見ていてとても愛おしい気持ちになれるのかも。
愛すべきドラマ。


関西では「毒島ゆりこのせきらら日記」が今クールで放送されてる。
インパクトあるなぁ。
力を感じる。つい見てしまう。
女版「モテキ」みたいな大根さんみたいな匂いのするドラマ。


2016年06月10日(金) 奇跡の人

ドラマ「奇跡の人」もの残すところあと1話。

この前の第7話をみて。
自分が関西人でよかったとこれほど思ったことはないなぁ。
山内さんのあの最後のセリフ。
関西人はどんな時も心にミッキーマウスを飼ってるんだ
と言ったのは三代目魚武濱田成夫くんだけど
いつも心にチャーミングさを持ちづつけてることが
かっこいいと関西人は思ってる。
それがあのセリフだと思う。

インタビューで台本は標準語で書かれてるとあったけど
あのセリフもそうだったのだろうか。
なんかあれは関西人が言いそうなセリフだ。
それをネイティブに感じ取れたのがすごく得した気分。
あのかわいいかっこいいセリフ。
ずっとずっと忘れないと思う。

河野さんが「正志、正志」と言ってたとのことだけど
河野さんほんとありがとう。
2話あたりからもっと正志を!と思ってたから。
そしてあの7話。
せつない〜。やっぱりせつない河野さんドラマだ。
うれしい。


2016年06月07日(火) 術後半年

術後半年で病院へ。

病院のシステムに慣れてきたので
待ち時間を有効に使えるようになってきた。
前の診察の時に次回の流れを教えてくれるので
それをきちんと覚えておけば良いのだ。
今回は血液検査と診察。
血液検査は採血してから結果が出るまできっちり1時間。
それより短くなることはないので
診察は検査結果が出るまでないから
採血した時に「検査結果が出るのは○時○分です」と
採血の看護師さんが教えてくれた時間までは
外出したりお茶飲んだりしててもいいとわかったので
気分的に余裕があります。
無駄にじっと待ってないでいいので。
それがわかっただけでも通院の気分が全然違います。

今回は午後の予約。
午後だとまず受付が空いてる!
これも何度か通院して学んだこと。
朝イチだと受付だけで20〜30分待ちなんてことも。
そして採血も午後のほうが空いてることが多いので
それがわかってからは、可能な限り午後診を予約してます。

採血してご飯食べにいって戻ってきたら診察なんてのが
一番理想的。

さて、半年の血液検査の結果。
甲状腺がなくなってチラーヂンの生活になって
血が、それによって変わってきました。
T4を多めにするのが甲状腺がんで全摘出した人用の投薬なので
術前よりT4が多くなり、TSHがそれに合わせて減ります。
毎回減ってます。
それはガンが出来にくくするためだそうです。
なので一般的な血液検査の基準値と大幅に違いますから
たぶんこの前受けた会社の健康診断の値では異常値として
結果が上がってくるのだろうと思います。
健康診断の用紙がマークシート方式のため
チラーヂンのことを書く欄もなく、
既往歴のガンの欄に甲状腺がんの選択肢もなく、
問診の先生は何も喋らず、聞いてこず、
あれじゃ、検査結果どうなるんだろ。
何も聞かない先生にこっちから言うべきだった。
あんなに何もしゃべらない先生初めてだったから
面喰って何も言えずに終わってしまった。


そんな先生はいいとして
甲状腺の担当医の先生に「その後どうですか?」と聞かれ
違和感はあるけどなんとか機嫌よく暮らしていると
言ってみたものの、疲れやすいとか冷えやすいとか
更年期なのか甲状腺のせいなのかよくわからず
まぁ、血液検査の結果はよいのでそのまま現状維持ってことで。
ここ数年は梅雨になって蒸し暑くなってくると
気絶しそうに息が苦しくてめまいがしていたが
今年はまだ暑くないからか苦しくはない。
でもめまいは時々する。
結局もっと暑くなって様子をみて
前よりましだったらこういうものなんだろう。

なんとなくふわ〜っとした感じで
何事もキビキビやると気を失うんじゃないかと
不安になるような感じが術後からずっとしてる。
まるでそういう人に生まれ変わったように。
でも前が普通なのか今が普通なのかといわれると
どっちも怪しいので、結局自分が
「これは続くと厳しいな」と思ったら
それが改善するべき時なのだろう。
とりあえず、この夏を過ごしてみて
次に先生にどう報告するか考えよう。

とにかく、経過は順調なので次回は半年後の12月。
つまり手術1年目。
そしてこれからの通院のパターンは
半年ごとに受診・血液検査・薬の処方。
そして手術後1年のたびにエコーで転移がないか検査。

乳がんの先生のところでは血液検査がないので
ここでの結果が私の生活改善活動のバロメーターとして
とても役立つ。
過去5年ぐらいの白血球の数値をまとめてみると
とても変化がわかる。
まだ理想の数字には遠い。
ちょっと好き放題に食べると数値がリバウンドする。
コレステロール値は着実に、そして簡単に下がるが
白血球はなかなか手ごわい。

ということで反省して最近さぼり気味の
野菜スープや人参ジュースを作るモチベーションも復活。
そういう意味でも通院することは大切だ。

それにしても甲状腺を全摘出したことで
不安も全摘出できたのでよかった。
転移の可能性だけ気にすればいいのだから。
むしろ白血球の数値がよくならないのは
乳がんのほうがあいかわらず減少していないからではと
そっちが気になって仕方ない。
次回の乳がんの受診は9月。
石灰化が少しでも減っていますように。


2016年06月03日(金) さよなら電車

先週のことです。

私は以前、鉄道会社に勤務していました。
だからといって電車に乗務していたわけではないですけど
やっぱり他の人よりは自社の電車に愛着があったわけです。


今は子会社の沿線に暮らしていて
子会社に譲渡された同じ色の電車で
毎日通勤しています。
譲渡される電車は親会社のお古ですから
いつかは引退する日が来ます。
先週、その古い車両の引退記念式典が行われました。

その前の週あたりから大勢の鉄道ファンが
写真を撮りに来ていました。
引退前日に乗った時には「さようなら、ありがとう!」と
小さくつぶやきながら降車する人もいました。

私は鉄道ファンではないですが
なんとなくその気持ち、わかりました。
例えば、会社の社屋を建て直ししたりするときに
古い社屋を出るときの気持ちと似ているかもしれません。
愛着というやつです。
毎日毎日、雨の日も風の日も安全に自分を運んでくれた車両ですから。


記念式典を終えた翌日、車庫がある途中の乗換駅で降りると
そこにその車両は静かに停まっていました。
お仕事をすべて終えた静けさでした。
私もそっと「お疲れさま」と心の中でつぶやきました。

次の朝、もうその車庫にはその車両はいませんでした。


安藤みかげ